• 検索結果がありません。

公開情報で中国の拡張を追跡 (巻頭エッセイ)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "公開情報で中国の拡張を追跡 (巻頭エッセイ)"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

公開情報で中国の拡張を追跡 (巻頭エッセイ)

著者

谷口 智彦

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

雑誌名

アジ研ワールド・トレンド

202

ページ

1-1

発行年

2012-07

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00003918

(2)

1

アジ研ワールド・トレンド No.202 (2012. 7)

エ ッ セ イ

アジ研ワールド・トレンド 2012 7

たにぐち ともひこ/慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授 1981年東京大学法学部卒業、日経BP社で『日経ビジネス』記者、米プリンス トン大学客員研究員、ロンドン外国プレス協会会長など経て2005∼08年外務 省外務副報道官。現在明治大学客員教授など兼任。   ﹁ 中 国 は い ま 某 国 で ﹂ と い う 連 載 を 月 刊 ﹃ウェッジ﹄ 誌に載せ始めて二年が経った。同誌 は東海道新幹線グリーン車の無代搭載誌なの で、 ﹁ 金 帰 火 来 ﹂の政治家や 、移動の多い経営 者、タレントなどが小欄を読んでくれている。   どこか外国でいま、中国、中国人・企業が何 をし、どんなニュースになっているかを拾って 紹介する︱そんな狙いの記事をと促されるまま 始めたところ、自分でもハマった。   三年間外務省で副報道官なる任に就き、外国 メディアに日本とその政策を売り込む仕事をし た。職務上必要というのか、在外公館から連日 電報が来る。現地語新聞が日本について書いた 記事の抄 訳 を送ってよこすのである。   これには問題を感じた。第一に、現地紙に日 本の痕跡を探し続けるとはどこか自意識過剰の 営みで、 発想にさもしさを感じさせる。第二に、 日本にとって重要だが何かと秘密の幕がかかる 中国のような国が、例えばパキスタンで何をし ているか。外務省が年来育てたウルドゥー語の 専門家にはそんな話をこそ伝えてほしい。そし て第三に、東京でできる仕事をわざわざ現地で させてはいないかという疑問だ。   出てすぐの新聞を読みたければ現地にいなく てはならなかった時代はとうに過ぎたというの に、その頃以来こびりついた紙媒体偏重の気風 が、いまなお語学専門家に現地へ行かせ、新聞 を読ませている。相手はしょせん公開情報であ るし、東京からネットで分かる範囲を隈なくみ るだけでもかなりのところが拾えるはずだ。   くだんの連載は、その実践版である。方法は 簡単だ。狙いをつけた国や地域の新聞ウェブサ イトへ行き、検索窓に﹁中国﹂と入れる。出て くる記事を見ていくと、未聞未見の話が必ず見 つかる。それを二重、三重にチェックし、事実 認定するだけ。邦字メディアがまだ伝えていな いものだけを書くという自分に課した縛りを守 るのは、存外簡単だった。   時折胸がすいたのは、こうして見つけた動き を日本ではもとよりのこと、ワシントンの早耳 で鳴らす戦略家たちにも珍しがってもらえたこ とだ。アイスランドは北大西洋条約機構加盟国 で、かつ安保をアメリカに委ねる国なのに、北 京と急接近した経緯を彼らは知らなかった。   ヤップ島は中国から見た第二列島線の真上に ある。ここを中国人観光客で埋め尽くすリゾー ト島に改造する計画があることも、ワシントン で知る人は少ない。同島が属すミクロネシア連 邦は事実上アメリカの保護国だが、管轄するの が内務省で、安保・外交コミュニティの関心対 象に上ったことなどなかったのである。   みればみるほど、いま起きていることは中国 人とその権益の地球大におけるビッグバン的拡 大である。アンティグア・バーブーダのような カリブの小国に、北京はなぜ巨額の資金を与え るのか。点と点をつなぎ、要人外遊の実績や海 軍艦船の寄港経路と重ねるとき、そこに北京が 弾く国益の計算も仄見えてくるはずである。

谷 口 智 彦

公開情報で中国の拡張を追跡

参照

関連したドキュメント

Dugong Status Reports and Action Plans for Countries and Territories..

友人同士による会話での CN と JP との「ダロウ」の使用状況を比較した結果、20 名の JP 全員が全部で 202 例の「ダロウ」文を使用しており、20 名の CN

権利 Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア 経済研究所 / Institute of Developing.

権利 Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア 経済研究所 / Institute of Developing.

権利 Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア 経済研究所 / Institute of Developing.

1 Library, Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization (3-2-2 Wakaba Mihama-ku Chiba-shi, Chiba 261-8545). 情報管理 56(1), 043-048,

雑誌名年月日巻・号記事名執筆者内容 風俗画報189012.10女力士無記名興行

題名、 発表・発行掲載誌名、 発表・発行年月、 連名者(申請者含む) Hiroyuki Kubo, Yasushi Ishibashi, Akinobu Maejima, Shigeo Morishima, "Synthesizing Facial