平成23年度 一般用医薬品販売等に関する実態調査結果
平成24年7月
実施概要 ○調査名 平成 23 年度 一般用医薬品販売等に関する実態調査 ○調査対象 セルフメディケーション・サポート薬局 ○調査票の送付回収 本会から調査対象に郵送した調査票に、必要事項を記入の上、同封の返信用封筒 にて、本会まで返送。 ○調査票の内容 次ページ以降に結果と共に記載。なお、一部の調査項目について経年調査を行う ことを念頭においているため、調査票に、都道府県名と薬局名、通し番号を予め 印刷。 ○調査期間 平成 23 年8月 ○調査依頼薬局数 970薬局 ○回答薬局数 618薬局〈回収率63.7%) ○調査実施担当 日本薬剤師会一般用医薬品委員会 担当副会長 生出 泉太郎 担当常務理事 藤原 英憲
I.薬局票 ■貴薬局の概況についてお伺いいたします。 問1 貴薬局の従業者数を教えてください。常勤換算の必要はありません。 有効回答数は 618 であった。 薬剤師が1~2名である薬 局が調査全体の 58.3%、3~ 5名が 31.2%であり、1~5 名 の 薬 局 で 全 体 の 89.5 % と なっていた。 また、登録販売者が1名の 薬局が全体の 43.8%を占めた。 一般従事者数は、1~2名 である薬局が 49.5%、3~5 名である薬局が 25.0%であり、 1 ~ 5 名 の 薬 局 で 全 体 の 84.5%となっていた。 薬剤師数分布 360 193 43 22 0 50 100 150 200 250 300 350 400 1-2人 3-5人 6-9人 10人以上 登録販売者数分布 234 234 55 8 3 0 50 100 150 200 250 0人 1-2人 3-5人 6-9人 10人以上 一般従事者数分布 100 277 140 28 15 0 50 100 150 200 250 300 0人 1-2人 3-5人 6-9人 10人以上
取扱品目数分布 105 133 120 130 77 7 0 20 40 60 80 100 120 140 ~10 0 ~30 0 ~50 0 ~10 00 ~30 00 3001 ~ 問2 貴薬局の一般用医薬品販売の売上は、調剤+一般用医薬品販売の売上の何% 程度か、概数を記入してください。 有効回答数は 593 であっ た。 一 般 用 医 薬 品 販 売 の 売 上 割合は、10%未満が 37.3%、 10 ~ 40 % 未 満 が 37.9 % で あった。 問3 現在の一般用医薬品の取扱品目数の概数を記入してください 有効回答数は 565 であっ た。 こ こ で い う 品 目 数 と は 、 包装単位が異なる商品は別品 目としたもので、例えば、同 一製品で 30 錠入りと 60 錠入 りの両方を在庫している時は 2品目となる。 101~300 品目を取り扱っ ている薬局が 23.5%、つい で 501~1000 品目が 23.0%、 1001~3000 品目が 13.6%で あった。 売上割合分布 91 66 65 107 118 60 41 45 25 0 20 40 60 80 100 120 140 0% 1-4% 5-9% 10-19% 20-39% 40-59% 60-79% 80-100% 無回答
問4 改正薬事法施行の前後で取扱品目数を変化させましたか 有効回答数(無回答を含む)は 3つの設問とも 618 であった。 2009 年 6 月の改正薬事法施行か ら、第1類医薬品の在庫数を増や した薬局が 46.1%、減らした薬局 は 9.9%であった。 前回調査では、増やした薬局が 32%、減らした薬局は 3%であっ た。 第2類医薬品、第3類医薬品に 関しては、変化させていないとし た薬局がそれぞれ 78.8%、79.4% であった。前回調査では変化させ ていないとした薬局の割合は第2 類医薬品で 94%、第3類医薬品で 93%であった。 第2類医薬品在庫数 増やした, 8.3% 減らした, 10.8% 無回答, 2.1% 変化させ ていない, 78.8% 第3類医薬品在庫数 増やした, 5.2% 無回答, 1.8% 減らした, 13.6% 変化させ ていない, 79.4% 第1類医薬品在庫数 変化させ ていない, 42.2% 増やした, 46.1% 無回答, 1.8% 減らした, 9.9%
問4-1 問4で「増やした」または「減らした」と回答した方は、その理由をご 記入ください。 自由記載欄への記載は、全 体で 599 件あったが、その中 から主なものを抜粋した。 それぞれの記載頻度を反映 したものではない。 ○第1類医薬品を増やした理由(主なもの) ・薬剤師としての責務を果たすため ・第一類の新製品・新規成分が増えたため ・他店との差別化のため (近隣店舗で取り扱っていない等) ・薬局としての機能をアピール ・薬剤師のみが扱えるから ・消費者の要望が以前より増えたから ・セルフメディケーションを充実させるため ・ドラッグストア等では置いていないから ・薬効に特徴のあるものが増えたから ○第1類医薬品を減らした理由(主なもの) ・あまり売れないから ・陳列スペースがとれないから ・1類から2類への区分変更による減少 ・2類でもある程度の対応が可能なため ○第2類・第3類医薬品を増やした理由(主な もの) ・消費者ニーズに応えるため ・新製品が増えたから ・登録販売者の能力発揮のため ・消費者ニーズに合致した商品が増えたから ○第2類・第3類医薬品を減らした理由(主な もの) ・安売りの対象となるから ・近隣に量販店等が出店したから ・陳列のスペースが十分とれないから ・売上が減ってきたから
■一般用医薬品等の販売の状況についてお伺いします。 問5 改正薬事法施行の前後で一般用医薬品の販売高に変化はありましたか(分類 毎に、1つだけ選択)。 有効回答数(無回答を含む)は 3つの設問とも 618 であった。 第1類医薬品の販売高が伸びた とした薬局は 34.1%、第2類医薬 品は 4.7%、第3類医薬品は 3.1% で あ っ た 。 前 回 調 査 で は 同 様 に 24%、3%、2%であった。 また、販売高が減ったとした薬 局は、第1類医薬品が 14.4%、第2 類医薬品が 31.6%、第3類医薬品 は 34.0%であった。前回調査では 同様に 11%、11%、12%であった。 第1類販売高変化 販売高が 伸びた, 34.1% 変化なし, 46.9% 販売高が減った, 14.4% 無回答, 4.5% 第2類販売高変化 変化なし, 60.0% 販売高が 減った, 31.6% 販売高が 伸びた, 4.7% 無回答, 3.7% 第3類販売高変化 変化なし, 59.2% 販売高が 伸びた, 3.1% 無回答, 3.7% 販売高が 減った, 34.0%
問5-1 問5で「販売高が伸びた」、「販売高が減った」と回答した方は、その 理由として推測していることをご記入ください。 自由記載欄への記載は、全 体で 751 件あったが、その中 から主なものを抜粋した。 それぞれの記載頻度を反映 したものではない。 ○第1類の販売高が伸びた理由として考えられ るもの ・大型ドラッグストアで扱いがないため ・他店で扱わなくなったため ・新製品(新薬効群)が増えたため ・意識して薦めているから ・説明を受けて購入したい消費者が増えたため ・取扱いアイテムを増やしたため ・第1類への消費者の認知度が向上したから (効能、効果) ・第1類への消費者の信頼度(期待度)が高い から ○第1類の販売高が減った理由として考えられ るもの ・消費者の手に取れるところに現品を置けない ので、目に触れる機会が減ったから ・購入に手間がかかることを消費者が敬遠 ・セルフで買えなくなったため ・顧客そのものの減少、購買意欲の減少 ・近隣にドラッグストアが進出したから ○第2類、第3類の販売高が伸びた理由として 考えられるもの ・陳列場所や方法を変更し、消費者にわかりや すくしたから ・販売品目を増やしたから ・登録販売者の意欲が向上したから ○第2類、第3類の販売高が減った理由として 考えられるもの ・価格競争が激化したため ・ドラッグストアや店舗販売業の増加で過飽和 に ・顧客そのものの減少、購買意欲の減少
販売責任を明らかにする取組み 実施して いない 80.4% 無回答 1.0% すでに実施してい る 18.6% 問6 貴薬局では、消費者に販売した一般用医薬品について、例えば「販売責任 シール」といった「貴薬局の誰がいつ販売したか」等について明らかにするための 取り組みを実施していますか(1つだけ選択)。 有 効 回 答 数 ( 無 回 答 を 含 む)は618であった。 すでに実施している とした 薬 局 が 18.6 % ( 115 薬 局 ) で あった。現在実施していないが、 検 討 中 と し た 薬 局 は 、 33 % (204薬局)であった。 前回調査では、同16%と39%で あった。 問6-1 その実施方法をご回答ください(複数選択可)。 販売責任を明らかにする取組みの内容 33 35 9 27 25 0 10 20 30 40 販 売 責 任 者 シ ー ル 情 報 提 供 文 書 に 日 付 ・販 売 者 名 等 を 明 記 情 報 提 供 文 書 に レシ ー トを 貼 付 レシ ー トを 商 品 と一 緒 に 保 管 す るよ うに 指 導 そ の 他 回 答 数 総回答数は129であった。
当該取組みに対する消費者の反応 不明 49.5% やや良い 27.0% 少し不評 9.0% 不評 0.9% 良い 13.5% 問6-2 問6で「すでに実施している」と回答した方は、当該取り組みに関する 消費者の反応をご回答ください(1つだけ選択)。 有 効 回答 数( 無効 値を 含 む)は111であった。 消 費 者 の 反 応 が 「 良 い 」 「やや良い」とした 薬局は 40.5 % 、 「 少 し 不 評 」 「 不 評 」 と し た 薬 局 は 9.9 % で あった。 II.事例調査票 ■調査対象 一般用医薬品(医薬部外品も含む)の購入や相談を目的として来局した顧客か らの相談を受けた結果、下記のようになった事例。 ・現在使用中の一般用医薬品の使用中止の進言をした事例 ・一般用医薬品の販売を行わなかった事例 ・医療機関への受診を勧めた事例 ・製品名や成分名を指名してきたが、相談応需の後に変更した事例 ■対象期間 平成22年9月1日から平成23年8月31日までの過去1年間の事例で、なるべく記憶 が鮮明な例。相談記録(販売記録)などから内容が明確な場合は、平成21年6 月以降(改正薬事法施行以後)の事例であれば報告可能。 ■集計結果 薬局票を返送(回答)してきた 618 薬局のうちの、433 薬局から 1192 事例が収 集できた。そのうちの 1184 事例が有効回答であった。
■対象者分類 顧客年齢区分 44 90 146 139 209 254 200 70 40 0 50 100 150 200 250 300 0-19 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 以上 無回 答 人 数 薬効群別相談数 201 185 26 52 20 7 38 14 347 64 23 23 59 21 46 3 0 70 0 50 100 150 200 250 300 350 400 精神 神経 用薬 消化 器官 用薬 循環 器・血 液用 薬 呼吸 器官 用薬 肛門 用薬 女性 用薬 滋養 強壮 保健 薬 アレ ルギ ー用 薬 外皮 用薬 眼科 用薬 耳鼻 科用 薬 歯科 口腔 用薬 泌尿 生殖 器官 用薬 禁煙 補助 剤 漢方 ・生 薬製 剤 公衆 衛生 用薬 一般 用検 査薬 その 他 顧客性別 514 (43%) 661(55%) 9 (1%) 8 (1%) 男 女 不明 無回答
■薬局では、これら事例をどう判断したか。(複数回答) □医薬品の使用を不適切と判断した理由(複数回答) 460 116 232 38 376 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 1 2 3 4 NA 回答者数 割合 1 一般用医薬品での対応は困難な要件、あるいは不適切な症状と判断 460 38.6 2 使用中の医薬品の使用は不適切と判断(同一あるいは同効医薬品の継続使用の場合 116 9.7 3 指名医薬品の使用は不適切と判断(指名・薬効群指名の場合) 232 19.5 4 その他 38 3.2 NA 無回答 376 31.5 回答者数 割合 1 指名医薬品(継続使用希望)の使用が不適切 125 31.2 2 副作用など有害事象発現 56 14.0 3 使用中(継続使用希望)の医薬品で症状などが不改善 57 14.2 4 既往歴、併用薬により不適切 61 15.2 5 長期連用の疑い 51 12.7 6 不適切使用(誤使用、目的外使用)の疑い 89 22.2 7 その他 78 19.5 不適切と判断した理由 125 56 57 61 51 89 78 0 20 40 60 80 100 120 140 1 2 3 4 5 6 7
■薬局では、どのような対応をしたか。(複数回答) 次ページ □販売しなかった場合の薬局の対応(複数回答) 回答者数 割合 1 助言を断られた(何も出来なかった) 12 2.1 2 かかりつけ医の受診をすすめた 268 47.6 3 かかりつけ医の以外の医療機関(診療科)の受診をすすめた(紹介した) 230 40.9 4 その他 98 17.4 薬局の取った対応 549 16 383 249 0 100 200 300 400 500 600 1 2 3 NA 回答者数 割合 1 医薬品を販売しなかった 549 46.1 2 指名(製品名・成分名)以外の医薬品を推奨したが買わなかった 16 1.3 3 医薬品を販売した 383 32.1 NA 無回答 249 20.9 販売しなかった場合の薬局の対応 12 268 230 98 0 50 100 150 200 250 300 1 2 3 4
□販売した場合の薬局の対応(複数回答) ■代表的な事例 ○事例 1 相談対応:インフルエンザ流行時期、2歳の子供が発熱と咳、鼻水があったが、医 療機関に受診して別の病気をもらうのが心配と来局。OTC の風邪薬で済ませたいと の希望。話を聞いたところ、昨夕より急に高熱(39 度程度)と咳が出ているとの こと。 OTC には、原因菌やウイルスを退治する薬がないこと、小児の複合感染等は小児科 医での診断が重要である旨を説明し、近隣の小児科医を受診するよう勧めた。 転帰:その日の夕方に小児科医の院外処方せんを持参された。インフルエンザの治 療薬が処方されていて、母親からもお礼の言葉を頂いた。 ○事例 2 相談対応:76 歳男性、風邪をひき微熱と頭痛あり、以前服用した総合感冒薬が欲 しいと来局。高齢であること、前立腺肥大症もあり尿の出の悪化もあるとのことで あったので、本人が希望した総合感冒薬ではなく、抗ヒスタミン成分を含まない感 冒薬を薦め、購入していただいた。 回答者数 割合 1 指名(製品名・成分名)医薬品以外の推奨品 163 41.6 2 顧客が当初に指名(製品名・成分名)した医薬品 69 17.6 3 医療機関に受診するまでの「つなぎ」目的の医薬品 101 25.8 4 その他 91 23.2 販売した際の薬局の対応 163 69 101 91 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 1 2 3 4
総合感冒薬が欲しいと来局。1週間経過していること、咳・痰のみで発熱等の症状 が無いことから、総合感冒薬ではなく鎮咳薬をすすめた。 ○事例 4 相談対応:70 代女性、総合感冒薬を購入しに来局。お話を聞くと緑内障があると のことであったので、抗ヒスタミン成分を含まない感冒薬をお薦めし、購入いただ いた。 転帰:今でも来局し、風邪の時は抗ヒスタミン成分を含まない感冒薬を購入いただ いている。 ○事例 5 相談対応:20 代の女性がジフェンヒドラミン塩酸塩を配合した睡眠改善薬と抗ヒ スタミン成分が配合された総合感冒薬の両方を求めて来局された。両方共、本人が 服用するとのことであったので、「どちらも服用中は眠気を催すので、車の運転に 注意する事や同時服用は避ける」旨を指導した上で販売した。 ○事例 6 相談対応:55 歳男性。奥さんが来局し、「最近眠れない、食欲がない、意欲がな い」旨の話をされた。別の店で栄養剤購入して飲んだとのこと。話を聞く限りうつ 状態のため、心療内科への受診勧奨をした。 転帰:受診し、抑うつ剤が処方された。仕事もセーブし、少しずつ社会生活が送れ るようになっているとのこと。 ○事例 7 相談対応:40 代女性。母親が来局し、娘に飲ませるための鎮静剤を希望された。 ご主人の転勤等があり半年前頃より気分がすぐれず、外出もしなくなり、最近、実 家に引っ越して来たが、毎日憂うつで意欲なく眠れないため、鎮静剤を知り合い薦 められたための来局であった。状態から、うつ症状の可能性があり一般薬では治療 が無理と判断し、心療内科の受診を勧め、紹介状を持たせた。 転帰:後日、紹介した医療機関に紹介状を持って受診したとの報告があった。 ○事例 8 相談対応:80 代女性。旅行でバスなどに乗ると車酔いする。乗り物酔防止の薬を 良く飲むが眠くなることが多い。他の薬局で眠気が少ない薬を希望して購入したも のの、その薬でも眠くなったとの相談。抗ヒスタミン薬の作用が強く出ていること を予想し、抗ヒスタミン作用が緩和な成分が主成分である乗り物酔防止の薬を薦め た。 転帰:眠気は出ず、乗り物酔いもせず効果があった。 ○事例 9 相談対応:50 代男性。4~5 日胃が重苦しく、食べてもすぐつかえるので、市販の
胃腸薬を飲んでみたがよくならないので H2ブロッカーを飲んでみたいと来局。胃 の重苦しさについて詳しく聞くと、腹全体に張っていて、便はしばらく出ていない とのこと。便秘による腹満で胃が重苦しくなっている可能性を説明。便秘薬の手持 ちがあるとのことだったので、その使用を薦めると共に、整腸剤の説明をし、乳酸 菌製剤を販売した。 転帰:2日後に来局し、とてもすっきりしたとのこと。その際のやり取りで、風邪 ひき易く、市販の総合感冒剤を服用するとの話を聞き、総合感冒薬により、便が硬 くなる可能性も説明した。その後も来局しているが、近頃便秘しないと大変喜ばれ ている。 ○事例 10 相談対応:50 代女性。胃の調子が悪い。のどに違和感あり。胃腸薬とトローチを 指名買いするつもりで来局した。話を聞くと、更年期症状(精神症状)と思われた ため、漢方薬2週間分の服用を勧めた。 転帰:調子が良く、その後も服用を続けている。 ○事例 11 相談対応:60 代男性。胃薬を希望。話を聞いたところ、医療機関から血圧の薬数 種の他、コレステロール薬を服用中。塩分摂取の制限受けているとのこと。胃薬に 含まれる制酸成分由来のナトリウムの量など説明し、ナトリウムが少ない胃薬を販 売した。 ○事例 12 相談対応:60 代男性。胃の具合が悪いと胃薬を希望された。話を聞いたところ、 前立腺肥大あるとのこと。抗コリン作用を示す成分を含む胃薬であったため、副作 用等の可能性を伝えたところ、その胃薬の購入をやめた。他の症状も聞くことがで きたので、漢方をおすすめし、購入された。 ○事例 13 相談対応:80 代男性(ご主人)の便が出ないと家族が来局。腹が張り苦しいと本 人が言っているとのこと。1週間前から、下剤(センナ系)や浣腸を試したが、便 が出ないのでもう少し大きな浣腸はないかとのこと。他の薬局で購入(調剤を含 む)した薬を持参。かかりつけ医あり。持参した薬(下剤2種類、浣腸 10ml)を 勘案するに、腸閉塞など、器質的なものがうかがえたので、すぐにかかりつけ医で 診察を受けるように伝え、薬の販売はしなかった。 転帰:後日、家族が来局され、かかりつけ医より基幹病院に紹介され、検査の結果 癌が見つかり、そのまま入院されたとのこと。 ○事例 14 相談対応:40 代男性。3日前から背中の痛みが続くと来局。シップ剤を希望した
用中。 ○事例 15 相談対応:70 代男性。本日、心臓の動悸があり、脈が乱れているようだと訴え来 局。医療用の薬は飲んでいない。たまに来局する患者さんですが、いつもと違って 顔色が青白く元気ないので、近くの病院を紹介(受診勧奨)した。 転帰:その日のうちに病院へ行き、心房細動があると言われたとのこと。それから 定期的に通院して治療を受けている。 ○事例 16 相談対応:60 代女性。病院嫌いの方で、鎮咳薬を連用しており、指名買いのため 来局。喘鳴があり、あきらかに喘息症状の為、薬を販売せず、受診をすすめる。 転帰:不満で帰宅したが、後日来局、病院に行ってよかったと感謝された。 ○事例 17 相談対応:40 代男性。咳が止まらないのである鎮咳薬を指名し、それが欲しいと のこと。2~3日前にも同じ医薬品を購入された。不適切な使用の疑いがあり販売 せず。受診勧奨した。 ○事例 18 相談対応:60 代女性。3週間前より排便時に少量の出血あり。本人は痔と思い込 み痔治療用の坐剤を使用。症状があまり改善しないため来局。今回も同製品の購入 希望であったが、症状などから同製品の使用は不適切と考え、早急に総合病院又は かかりつけ医を受診し大腸検査を受けるよう勧奨した。 転帰:総合病院を受診。結果、直腸癌と判明。入院、手術後退院。予後良好。 ○事例 19 相談対応:30 代男性。夏、陰部がかゆくてたまらないため水虫の薬をくれと言っ て来局。かゆいのは陰嚢とのことであり、陰嚢が水虫になることは少ないので、湿 疹の薬をすすめ、販売した。 転帰:次に来局した際に様子を尋ねると、湿疹の薬で数日でおさまったし、いわれ た通りしているので再発しないと話して行かれた。 ○事例 20 相談対応:60 代男性。右足首、指間が水虫であり水虫薬を使用中。しかし湿潤、 糜爛があることから水虫薬によるカブレを考慮し、今回は、水虫薬は販売せずに皮 膚炎の外用薬を推奨し販売した。 転帰:10 日後、糜爛は無くなり、再度水虫薬を選び販売した。 ○事例 21 相談対応:50 代女性。口唇に水疱のでき物。できてから1週間以上。今までリッ プクリームのみの使用。水ぶくれはなく、赤黒く炎症あり。抗ヘルペス薬を買いに
来たが、ヘルペス後の二次感染と思われたため、抗生剤の軟膏を販売した。 転帰:3日後来店、良くなっていました。 ○事例 22 相談対応:70 代女性。黒い点が見えるとのことで目薬を求め来局。黒い点はふわ ふわ動いているか止まっているか訊ねたところ「止まっている。目を動かせばつい てくる」とのことだったので、網膜はく離の可能性があるからすぐに総合病院の眼 科を受診するようすすめた。 転帰:網膜はく離との診断であった。まだ初期の状態だったので、レーザー治療で 完治した。 ○事例 23 相談対応:50 代男性。右目が朝からチカチカ光が見える。一部黒いものが見える とのことで来店。網膜剥離を疑い、眼科医受診勧奨した。 転帰:後部硝子体剥離との診断でしばらく様子を見るとの事になり、一週間後、再 診し、レーザーで進行を止めている状態とのことであった。