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小次郎講師のトレーダーズバイブル

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Academic year: 2021

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最高レベルのトレード手法をどこよりもわかりやすく!

小次郎講師のトレーダーズバイブル第 70 回

第 11 部

投資リテラシーについて その 3

「株主優待で株を選ぶのをやめよう!」

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。 こんにちは。助手のムサシです。 おかげさまで 3 月に出版された私の著書がもの凄い勢いで売れている。 爆買いというか、爆売れというか、予想外の状況でびっくりしている。

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「小次郎講師の真・トレーダーズバイブル」ですね。 正式名称は「小次郎講師流、目標利益を安定的に狙い澄まして獲る、 真・トレーダーズバイブル、Vトレーダーになるためのルール作り」だ。 な、長い。 出版社、パンローリング。定価 2,800 円、税込み 3,024 円 ちょっと高い。 415 頁もあるからね。通常の本の 2 冊分だ。2 冊で 2,800 円なら高くな い。 しかし重い。重い・分厚い・高い。この売れない要素が 3 拍子揃っている本が 本当に売れているんですか?

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飛ぶように売れている。3 月に出版して 1 ヶ月も立たないうちにもう増刷 が決まった。これは投資の本としては異例の事態だそうだ。 中国人が爆買いしてるんですかね? まさか。出版社が分析したところ、出た答えは、内容がいいから、だそう だ。 自分で言っちゃいますか。 ここはムサシ君に言ってほしかったが、言ってくれそうもないので、自分 で言った。 確かに良い本です。素晴らしい本だと思います。でも、・・・僕の出番が全部 カットされている。 本だからね。しかも格調高い本だからね。残念ながらムサシ君の出番は ない。

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私は石坂浩二ですか?なんでも鑑○団の石坂浩二ってわけですか? そんないいものじゃない。 ま、私が出てないところを除いたら良い本だと思いますよ。確かに。 構想 5 年、全てのトレーダーのバイブルになるものを書こうとして、ようや く完成した。私の集大成となる本だ。内容は大きく3つ、タートルズのトレ ード手法紹介、Myルール作りの解説、そして私の得意な移動平均線 大循環分析&大循環MACDだ。 おおむね、この連載が本になったと思っていいんですね。 ま、そういうことだ。もちろん、全体を書き直しているがね。 とすると、この本の続きが読めるのはフジトミさんのこのコラムだけと思ってい いんですね。

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【1、株主優待とは?】 ・自社製品・・・製造業では、自社製品の詰め合わせなどが多い。 ・自社のサービスに使える商品券・・・割引券・無料券、鉄道会社やテーマパークなどの利用権 等。 ・その土地の名産品・・・地方企業がその地方をアピールするためのものを用意。 ・汎用的な商品券・・・自社製品とは関係ない商品券を配布。 等々。 そのとおり。この本に書いてない内容がこのコラムには詰まっている。 ということで小次郎講師の新著を読んで小次郎講師フアンになった方々、是 非、このコラムをご愛読を。 さて、前回の続き、投資リテラシーについて。本日のテーマは「株主優 待で株を選ぶのをやめよう!」だ。 講師、念のために株主優待を説明してください。 株主優待とは会社が自分の会社の株を持ってくれている投資家に特典 を与えること。特典には以下のようなものがある。

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会社が株主に対して、感謝を込めてサービスをする。最高じゃないですか。 感謝を込めて、だったらね。 そうじゃないんですか? まず、理解してほしいとこは、世界中で日本のように株主優待をばんば んやっている国は日本だけということ。 他の国はやってないんですか? ない。一部企業が何周年かの記念で記念品を配布することがある程 度。 世界中でやっているのかと思っていました。

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【2、株主優待の問題点】 日本の企業はなんのためにやっているのだと思う? 株主に対する感謝でしょう。 まあ、安定的な株主作りという意味があるだろうね。株価対策であった り、自社の製品を利用してもらって自社のフアンを増やそうということで やっている会社もある。 いいことづくめじゃないですか? 企業が株主へのサービスとして株主優待をするのは悪くない。しかし、 今の日本のように、株主優待ブームとなり、株主優待の善し悪しで株を 選ぶというのはとんでもないこと。 どうしてですか?

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株を買うというのは投資家にとって資産運用のひとつ。成長性のある会 社を選らんで株を買い、その会社の株価が上昇したら売って利益を得 る。 そうですね。そのためにも企業が工夫をして魅力的な株主優待をしてくれる ことはいいことじゃないですか?優待が素晴らしい会社の株は人気になって 上がっているんですから。 そのことの問題点に気づいてないかね? 問題点? 日本の投資家は証券会社や投資雑誌に騙されている。騙されていると いう言葉が悪ければ乗せられている。どの雑誌も株主優待の特集を組 み、この会社の株がお得とか、あの会社の株主優待が魅力的と宣伝し ている。 自社の株式の価値を高める努力をすることは企業としてあるべき姿では?

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冗談じゃない。株主優待というのはあくまでおまけ。株式投資というのは 投資の中ではそれなりに大きな資金を動かすもの。それをおまけがいい か悪いかで選ぶなんて、とんでもないとは思わないか。 そう言われれば・・・。 政府が貯蓄から投資へという流れを推進し、NISA等で新しい投資家が たくさん出現した。ところがその投資家は何も知らない投資家だ。株式 を買うにもどうやって銘柄を選んだらいいかわからない。そこへ証券会 社と投資雑誌がぐるになって、「難しくありませんよ、株主優待で選んで ください。この株を選ぶと、こんな素晴らしいおまけが付いてますよ。」と 宣伝している。 ですね。 桐谷さんとかいう将棋の棋士が株主優待の大ファンで株主優待で日々 の生活をしている。その桐谷さんを広告塔に仕立てて、株主優待ブー ムというのを作り上げた。 桐谷さんには罪はないと思いますよ。

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桐谷さんには罪はないかもしれないが、株主優待のブームを作ってしま い、投資家を誤らせたということで大いに問題ありだ。 誤らせたんですか? 本来株式投資はその会社の経営状態をチェックして、その経営状態が 今後さらによくなるということを前提として、その会社の株を買う。ところが 株主優待で株式を買う人は、そこが欠落している。グリコのキャラメルじ ゃないんだから、株式投資をおまけで選ぶ人の気がしれない。 しかし、それで株価が上がるなら問題ないじゃないですか? それが大問題だということがわかってないところに、日本人の投資リテラ シーの低さを感じる典型例だ。 どういうことですか?

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ここに 100 万円の価値の株式があるとする。それに 1 万円のお食事券か なんかを株主優待で付ける。で、105 万円でお譲りしますよと言ったら、 きみはサービスいいねと本気で思うのかね? 本来 101 万のものを 105 万で買わされるわけですね。それは納得出来ない。 株主優待にはその要素があるということをわかってない。そして、上がる ときには株主優待がいいからと言って上がりやすいケースがあるが、株 式が下がるときには、株主優待がいいなどということは関係なくなる。な まじ、株主優待人気で割高で買った分だけ下がるときには大きく下がっ てしまう。 そうなんですか? そういうこともある。つまり、株主優待というのは株式投資に、間違った選 択法を与え、混乱を与えるだけのもの。ブームの仕掛け人の声が聞こえ る。「どうせおまえら投資初心者はまともに銘柄選びなんか出来ないん だろうから、それなら、株主優待で自分が欲しいものがある株を選べよ。 そして、そんな銘柄選びしか出来ない投資家はもちろん損をする。損を するけども、一応株主優待で欲しいものが手に入るので、気休めにはな るぞ。どうだ?」 恐ろしい。

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【3、株主優待が意味のあるものになるための大原則】 これが仕掛け人の本音だとして、それでも株主優待で銘柄を選ぶか ね? 選びません、選びません。 ここで大事な大原則を教える。株主優待があるからという理由で株式を 買う人がいないなら、株主優待は株主にとってサービスとなる。しかし、 現実は証券会社や投資雑誌の宣伝で、株主優待銘柄はそれが理由で 買われている。人気になればなるほど、その会社の株式を本来の価値 より高い値段で買わされることになる。それが株主優待ブームの弊害。 100 万円の株式に 1 万円のおまけを付けて、105 万で売り出しているという例 の話ですね。 投資家よ、投資リテラシーを鍛え、賢い投資家になろう。世間の宣伝は 全て、勉強していない投資家をうまく乗せてやろうというような気がしてな らない。 なるほど。

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【投資リテラシー】 株主優待は、サービスではない。株主優待の対価が実は株式の価格に含まれている。 株主優待があっても、株主優待で株式を選ぶ人など誰もいない。そのと きに初めて株主優待を企業が株主サービスとして行う意味が出る。しか し、そうなったら株主優待をする企業はほとんどなくなるだろうね。 でしょうね。 このことを理解すれば、株主優待なんかいらない、株主優待なんかやめ てくれ、という投資家が出てくるはず。株主優待を喜んでいるところに日 本人の投資リテラシーの低さを感じる。 いつも辛口ですが、正論だと思います。 こういうことを本音で発言しない限り、日本の投資リテラシーは向上しな い。株主優待に力を入れている会社の株は買わない。株主優待の特集 をしている雑誌は買わない。株主優待銘柄を奨めている証券会社のセ ミナーにはいかない。このことを肝に銘じよう。是非、一人でも多くの投 資家が目を覚ましてほしい。それが日本に正しい株式投資を根付かせ るために必要だと思えてならない。 なるほど。勉強になります。

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ということで・・・本日はここまで。

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