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デスクトップ仮想化のメリットを最大化する端末管理の方法

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Academic year: 2021

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使える“シンクライアント”の選び方(7)

デスクトップ仮想化のメリットを最大化する端末

管理の方法

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目次

本書の取り扱いについて ... 2 0. ユースケースとベネフィット ... 3 1. はじめに... 4 2. デスクトップ仮想化環境における端末の管理とは? ... 4 3. HP シンクライアントの管理を効率化する HP Device Manager ... 4 4. システム要件 ... 6 5. HP Device Manager の使用例 ... 8 日本ヒューレット・パッカード株式会社 4/1/2015

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本書の取り扱いについて

本書は、日本ヒューレット・パッカード株式会社が販売する製品を検討されているお客 様が実際のご利用方法に合わせた設定を行う際に役立つ手順の一例を示すものです。い かなる場合においても本書の通りになる事を保証するものではありません。 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP 製品およびサービスに対 する保証については、該当製品およびサービス保証規定書に記載されています。本書の いかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきまして は万全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して責任 を負いかねますのでご了承ください。 この文書の著作権は日本ヒューレット・パッカード株式会社に帰属します。日本ヒュー レット・パッカードの許可なく一部または全体の複製・転載・編集等を行うことや、許 可されていない第三者への開示等の行為全てを禁止します。 本文中使用される企業名、製品名、商標などはそれを保持する企業・団体に帰属しま す。

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0. ユースケースとベネフィット

背景 デスクトップ仮想化を導入することのメリットは数多くありますが、その中には管理工数 (コスト)の削減やセキュリティの向上があります。また、デスクトップ仮想化環境への接 続端末として古い PC をそのまま流用する場合や、古い PC をシンクライアント化して利用 する場合があります。しかしこのような使い方ではデスクトップ仮想化のメリットを生かし 切れていません。デスクトップ仮想化のメリットを最大化するためにはデスクトップ仮想化 を使用するために設計された専用のシンクライアント端末を使用する事が重要になります。 ベネフィット HP シンクライアント端末は従来の PC と比べて以下の利点があります。 1. 部品点数が少なく、駆動部品が無いため壊れにくい 既存の PC や PC をシンクライアント化したものを端末として流用した場合、端末自 体が故障するリスクを減らす事は出来ません。また、この場合は長年使ってきた PC を使用するケースが多いため、一般的に故障率は高くなっていると言えます。 2. 消費電量が少ないので電気代を節約できる HP のデスクトップ型シンクライアントの標準的なモデルである t520 Thin Client では アイドル状態での消費電力が約 4.4W と低消費電力になっています。ここ数年では PC の消費電力も低くなってきていますが、古い PC を流用する場合、消費電力の大 きいものを使い続ける事になり電気代を節約する事ができません。 3. フラッシュメモリへの書き込み制御により、いつまでも安定して動作する 内蔵フラッシュメモリへの書き込みが禁止されているため、意図しない設定変更が 発生してしまった場合にもシンクライアントを再起動すると元の状態に戻ります。 HP シンクライアントは再起動するたびにフレッシュな状態でシステムが起動できる ので、従来の PC のように長年使い続ける事で OS の動きが遅くなっていくような事 もありません。※管理者権限であれば書き込み制御を解除して設定変更する事が可 能です。 4. 専用の管理ツールが利用できるので端末の管理工数(コスト)を削減できる HP シンクライアント専用の管理ツールである HP Device Manager が 無償で利用でき ます。HP Device Manager を使用するとシンクライアント端末のリモートからの集中 管理が可能になります。特に、管理者が不在のオフィスがある場合や端末の設置場 所が分散しているような場合に大きな効果があります。

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1. はじめに

本資料では、デスクトップ仮想化環境を利用する上で発生する端末管理を HP Device Manager を利用して効率化する方法を紹介します。

2. デスクトップ仮想化環境における端末の管理とは?

デスクトップ仮想化環境では、従来の PC に対して行っていた以下の管理項目はデータセン ターに集約されたデスクトップ仮想化基盤側で集中管理されるようになります。  OS 初期展開  OS パッチインストール  ウィルス対策  アプリケーションソフトウェアインストール  アプリケーションライセンス管理 しかしながら全ての端末の管理項目から解放されるという訳ではなく、以下に挙げる項目は 残ります。  OS 初期設定・運用開始後の設定変更 デスクトップ仮想化環境に接続するための設定 キオスク化など個別のカスタマイズ  ソフトウェアインストール・バージョンアップ IC カード認証や指紋認証のためのソフトウェアのインストール デスクトップ仮想化環境に接続するためのソフトウェア(またはファームウェア) のバージョンアップ  デバイス資産情報 デバイスのインベントリ情報の収集 これらの項目を効率的に行う事がデスクトップ仮想化の導入効果を最大化するための重要な 要因となります。

3. HP シンクライアントの管理を効率化する HP Device Manager

HP Device Manager は HP シンクライアントの管理を効率化するための管理ソフトウェアで す。ネットワーク接続されたシンクライアント端末に対して、管理コンソールを使用してリ モート管理する事ができます。下記の URL からダウンロードして無償でお使いいただく事 ができます。 http://www8.hp.com/us/en/thin-clients/downloads.html

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HP Device Manager の管理コンソール画面 HP Device Manager を使用すると以下のコンソール画面からシンクライアント端末を集中管 理する事ができます。 デバイスタブ デバイスツリ ー デバイス一 覧 タスクパネル

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“デバイスタブ” 管理対象となるデバイスの分類(シンクライアントの OS または HPDM ゲートウェイ)ごと にタブを切り替えて内容を表示するようになっています。 “デバイスツリー” デバイスタブで選択したデバイスの分類ごとのデバイスがグループ(フォルダ)表示されま す。グループ化の方法は設定変更する事が可能です。 “デバイス一覧” デバイスツリーで選択したグループ(フォルダ)に所属するデバイスの、以下の情報が一覧 表示されます。 “状態”、“ホスト名”、“デバイス ID”、“IP アドレス”、“エージェントのバージョ ン”、“デバイスの種類”、“デバイスのバージョン” “タスクパネル” タスクパネルでは、デバイスタブで選択したデバイスの分類ごとにタスク関連の項目が以下 の 3 つのタブ切り替えで表示されます。 “タスクテンプレート”タブではタスクテンプレートの一覧が表示されます。タスクテンプ レートは、HPDM が行う管理操作の内容を定義しているものです。“手動タスク”と“ルー ルタスク”タブではそれぞれ送信したタスクのステータスを確認する事ができます。

4. システム要件

本資料の対象とするシステム:HP Device Manager4.6 SP4 HP Device Manager は様々な種類の OS の HP シンクライアントを管理する事ができますが、 利用可能な機能は OS の種類によって異なります。 以下の表に、HP Device Manager4.6 SP4 がサポートする HP シンクライアントの機種と OS を 示します。 ※機種名の後ろに(P)が付いているものは主要な機能のみの部分的なサポートになります。

OS

機種

Microsoft Windows XP Embedded HP t5740 Thin Client(P)

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Microsoft Windows Embedded Standard 2009

HP t510 Thin Client、HP t610 Thin Client、HP t610 Plus Thin Client、HP t5740 Thin Client、HP t5570 Thin Client、HP gt7720 Thin Client(P)、HP 6360t Mobile Thin Client Microsoft Windows Embedded

Standard 7E

HP t510 Thin Client、HP t610 Thin Client、HP t610 Plus Thin Client、HP t520 Thin Client、HP t620 Thin Client、HP t620 Plus Thin Client、HP t820 Thin Client、HP mt40 Mobile Thin Client、HP mt41 Mobile Thin Client、HP EliteBook 745G2 Microsoft Windows Embedded

8 Standard

HP t520 Thin Client

Microsoft Windows Embedded 8.1 Industry Pro

HP ElitePad 1000G2

HP ThinPro5 HP t620 Thin Client、HP t620 Plus Thin Client、HP t610 Thin Client、HP t610 Plus Thin Client、HP t520 Thin Client、HP t510 Thin Client

HP ThinPro4 HP t620 Thin Client、HP t620 Plus Thin Client、HP t610 Thin Client、HP t610 Plus Thin Client、HP t5745 Thin Client、HP t5565 Thin Client

HP ThinPro3 HP t5745 Thin Client(P)、HP t5565 Thin Client(P) HP ThinPro3(ARM) HP t5325 Thin Client(P)

HP SmartZero(x86) HP t610 Thin Client、HP t610 Plus Thin Client、HP t510 Thin Client、HP t5565z Thin Client

HP SmartZero(ARM) HP t410 Thin Client、HP t410 AiO Thin Client、HP t5335z Thin Client

PCoIP Zero HP t310 Thin Client、HP t310 AiO Thin Client

HP Device Manager の詳細な情報については以下の「HP Device Manager 4.6 管理者ガイド」を ご覧ください。

ftp://ftp.hp.com/pub/hpdm/Documentation/UserGuide/4.6/HP_Device_Manager_User_Guide_ja_J P.pdf

HP Device Manager のインストール要件やインストール方法は以下の「HP Device Manager ト レーニング資料」をご覧ください。

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5. HP Device Manager の使用例

HP シンクライアントの管理を効率化するための HP Device Manager の使用例を紹介します。 5-1.シンクライアント端末導入時のキッティングおよびシンクライアント故障交換時の復旧 シンクライアント端末の導入時や故障交換時には、デスクトップ仮想化環境に接続するため に必要な設定やプログラムが追加された状態の OS イメージの展開(インストール)が必要 となる場合があります。 HP Device Manager にはシンクライアント端末の OS イメージを取得・展開するためのテンプ レートが用意されていますので、ネットワーク接続された複数のシンクライアント端末に対 して OS イメージを展開する事ができます。 ファイルサーバーに取得する OS イメージのファイル名と、取得した OS イメージを展開す るためのタスクの名前を付けるだけの簡単な設定で OS イメージ展開用のテンプレートを生 成する事ができます。OS を複製するために必要となる処理は自動化されていますので専門 的な知識が無くても OS イメージを展開する事ができます。

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5-2.ソフトウェアのバージョンアップ(インストール) デスクトップ仮想化環境を使用する上では、2~3 年に 1 度は仮想デスクトップ接続するた めのクライアントソフトウェアのバージョンアップが必要になる場合があります。 HP Device Manager にはシンクライアント端末へのソフトウェア配信を可能にするテンプレ ートが用意されていますので、ネットワーク接続された複数のシンクライアント端末に対し てソフトウェアを配信する事ができます。 WES シンクライアントにソフトウェア配信するためのタスクテンプレートの例

ファイルの展開

•ソフトウェアのインス トーラをシンクライアン トの指定したフォルダに コピーします

スクリプト

•コピーしたインストー ラをサイレントインスト ールオプションを付けて 実行します。

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バージョンアップが必要なデバイスを選定する デバイスフィルター機能を使用するとソフトウェアのバージョンアップが必要なデバイス (シンクライアント端末)にのみソフトウェアの配信を行う事ができます。 以下のデバイスフィルターの例では、Citrix Receiver がインストール済みで、且つバージョ ンが 14.1.0.0 未満のデバイスが選択されます。 5-3.シンクライアント端末の設定変更 デスクトップ仮想化環境の運用を開始した後も、利用者からの要望やシステム変更など様々 な理由によってシンクライアント端末側の設定変更が必要になる場合があります。 HP Device Manager にはシンクライアント端末の様々な設定変更を可能にするテンプレート が多数用意されていますので、ネットワーク接続された複数のシンクライアント端末の設定 を変更する事ができます。 シンクライアント端末の設定変更には次の方法があります。

 _File and Registry タスクテンプレートの“ファイルの展開”サブタスクを使用してア プリケーションの設定ファイルを書き換える

 _File and Registry タスクテンプレートの“スクリプト”サブタスク使用して OS のコ マンドやスクリプトを実行して設定変更する

 _File and Registry タスクテンプレートの“レジストリ”サブタスクを使用してレジス トリを変更する

 プロファイル展開タスク(_Deploy Profile)を使用して ThinPro/SmartZero の設定を 変更する(ThinPro/SmartZero のモデルに対応)

 設定変更タスク(_Apply Settings)を使用して OS の設定を変更する

 パスワード変更やドメイン参加(Windows のみ)など用途別のタスクテンプレート を使用する

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シンクライアント端末の設定変更の例をいくつか紹介します。 1. レジストリのタスク(_File and Registry)

レジストリのタスクでは指定したレジストリを変更する事ができます。レジストリを変更す る事で OS やアプリケーションの設定を変更する事ができます。

以下のレジストリ設定タスクでは Windows Embedded Standard 7 の HP ThinShell アプリケー ションの設定を変更します。

2. 設定変更タスク(_Apply Settings)

_Apply Settings タスクでは以下の OS 設定変更が可能です。

Windows の場合 ThinPro5 の場合 SmartZero の場合

画面の設定 画面の設定 画面の設定 ネットワークの設定 ネットワークの設定 ネットワークの設定 時刻設定 時刻設定 時刻設定 キーボードの設定 キーボードの設定 キーボードの設定 マウスの設定 マウスの設定 マウスの設定 Internet Explorer の設定 地域の設定 地域の設定 地域と言語の設定 VMC の設定 VNC の設定 VNC の設定 スクリーンセーバーの設定

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3. ホスト名と IP アドレスの一括変更(_Hostname and IP) このタスクテンプレートでは複数選択したデバイスのホスト名と IP アドレスを一括変更す る事が出来ます。 ホスト名の変更は次のように変更できます。  指定した文字列+MAC アドレス  指定した文字列+シリアル NO  指定した文字列+番号

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4. ユーザーパスワードの変更(_Set Password)

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5. ドメイン参加(_Set Domain) このタスクテンプレートでは Windows OS のデバイスをドメインまたはワークグループに参 加させる事が出来ます。 5-3.シンクライアント端末のデバイス資産情報の管理 企業等の組織内での機器管理としてデバイスのインベントリの取得や所在確認が必要になる 場合があります。通常は会社の組織単位でグループ化して管理する事が考えられますが、デ バイスの所在を確認したい場合にはデバイスの設置場所ごとに表示したほうが便利です。 HP Device Manager ではシンクライアント端末を任意に作成したグループに分類して表示す る事ができます。また、グループ化のためのスキームを複数作成する事ができますので、用 途に応じてグループ化スキームを切り替える事ができます。 デバイスのグループごとにデバイス情報の一覧を表示して CSV ファイルにエクスポートす る事も可能です。

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グループ化の方法として手動グループのスキームを作成して、会社組織ごとにグループ化し て表示する事ができます。

デバイスの所在確認したい場合は、グループ化のスキームを変更して会社の場所ごとのグル ープ化に表示を変更する事ができます。

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選択したグループに所属するデバイス情報の一覧を表示して CSV ファイルにエクスポート する事ができます。

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HPシンクライアントに関する情報 http://www.hp.com/jp/thinclient

参照

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