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2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

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Academic year: 2021

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平成25 年 4 月施行の改正労働契約法は、雇用を 安定化させる目的で「無期転換ルール」を定め、 「2018 年問題」の1つとして注目されてきた。「無 期転換ルール」とは、パート、アルバイト、契約社 員、嘱託、派遣などの「有期契約労働者」が5 年を 超えて反復して更新された場合には、本人が希望す れば、期間の定めのない労働契約(無期雇用)への 転換ができる制度だ。施行から5 年となる今年 4 月 以降は、無期転換の申し込みが本格化する可能性が ある。そのため、各企業は、無期転換した社員と従 来の「正社員」の役割や責任、処遇等を同じにする か区別するかなどを明確にし、トラブルが発生しな いように就業規則や社内制度等をあらかじめ整備し ておく必要がある。 そこで、6 月に実施した「第 183 回企業動向調査」 において、岐阜県、愛知県の企業に対し、「無期転換 ルール」に関するアンケート調査を実施した。

1.概要

①有期契約労働者を雇用したことのある企業のうち 「申し込みを受けた」と回答した企業は全体の8.8% だった。業種グループ、従業員規模、地域での偏り はなく、全体的に申し込みを受けた企業は少なかっ た。 ②「無期転換ルール」への対応として必要な就業規 則等の整備がされていない企業が全体の 55.8%で 過半数を占めた。現在、有期契約労働者を雇用して いる企業に限ってみても、就業規則等を整備してい る企業よりも今後整備すると答えた企業が多かった。 ③無期転換の申し出があった場合、有期契約との変 更点や、どのように従来の「正社員」と区別して雇 用するかなど、対応を決めている企業は 63.6%で、 今後検討すると答えた企業が36.4%だった。 総じて、「無期転換ルール」に対する認知度は企業 側、労働者側どちらとも高くないようだ。無期転換 の申し出を受ける可能性があるにも関わらず、まだ 整備をすすめていない企業においては、さまざまな リスクが顕在化する前に、自社の方針を固めて就業 規則等を整備することが喫緊の課題である。さらに、 有期契約労働者に対して「無期転換ルール」に関す る方針や申し出方法などの説明していない企業は周 知していく必要がある。 調査要領 1. 調査方法 岐阜県、愛知県の企業に対し、 郵送によるアンケートを実施 2. 調査時期 2018 年 6 月 1 日~15 日 3. 回答状況 有効回答数 219 社 (岐阜県、愛知県の企業 600 社;有 効回答率 36.5%) (注)本文中の図表の計数は、四捨五入の関係で内訳の合 計等が合致しない場合がある。

「無期転換ルール」に関する特別調査

調査結果の概要

①無期転換の申込みを受けた企業は全体の1割足らず。

②「無期転換ルール」に向けた就業規則等の整備がされていない企業が過半数を占めた。

③無期転換の申し出を受けたときの対応を決めている企業は約 6 割

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2.有期契約労働者を雇用しているか

有期契約労働者を雇用している企業は65.7%であった。今後雇用する予定の企業(5.6%)や、以前雇用 していた企業(3.2%)も含めると全体の 74.5%の企業が「無期転換ルール」の対象となる可能性がある。

3.無期転換の申し込みを受けたか

有期契約労働者を雇用したことのある企業で回答 のあった147 社のうち、「申し込みを受けた」と回 答した企業はわずか13 社(8.8%)だった。業種グ ループ、従業員規模、地域での大きな偏りはなかっ た。雇用の安定の観点から、有期契約労働者にとっ て無期雇用への転換はメリットの大きい制度である にも関わらず、申し出を受けている企業は少ないよ うだ。この制度について、まだ労働者側の認知度が 低い可能性が高い。無期転換の対象となる労働者に 対し、「無期転換ルール」に関する方針や申し出方法 などの説明をしていない企業は、早急に周知する必 要がある。 65.7 5.6 3.2 25.5 全体(n=216) 雇用している 雇用していないが、今後雇用する予定 雇用していないが、以前雇用していた 雇用しておらず、今後も雇用しない (%) 74.5% 8.8 2.3 7.4 15.4 13.8 7.1 12.5 16.7 91.2 97.7 92.6 84.6 86.2 92.9 87.5 83.3 全体 素材型 加工・組立型 生活関連・その他 卸売・小売業 建設業 運輸業 サービス業 無期転換申込者の有無(業種別)n=147 申込を受けた 申込を受けていない (%) 8.8 9.8 2.6 13.6 8.7 91.2 90.2 97.4 86.4 91.3 全体 50人未満 50人~100人未満 100人~300人未満 300人以上 申込を受けた 申込を受けていない (%) 無期転換申込者の有無(従業員規模別)n=147 9.2 8.2 90.8 91.8 岐阜合計 愛知合計 無期転換申込者の有無(地域別)n=147 申込を受けた 申込を受けていない (%) 【設問1】パート、アルバイト、契約社員、嘱 託、派遣社員などの有期契約労働者を雇用して いますか。 【選択肢】 1 雇用している 2 雇用していないが、今後雇用する予定 3 雇用していないが、以前雇用していた 4 雇用しておらず、今後も雇用しない予定 【設問2】(設問1で1、3 を選択した企業の みに質問)今年4 月から無期転換申込権が本 格的に発生しますが、無期転換の申し込みを 受けましたか。 【選択肢】 1 申し込みを受けた 2 申し込みを受けていない

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4.「無期転換ルール」への対応

就業規則の整備など、選択肢1~3 のうちいずれかの 対応をした企業は全体の44.2%だった。「今後整備」、「未 対応」と回答した企業の合計が55.8%で、整備していな い企業が過半数を占めた。地域別でみると、愛知県の方 が岐阜県よりも若干整備が進んでいる。 設問1の回答別でみると、有期契約労働者を現在雇 用している企業のうち、「今後整備」を選択した企業 が54 社で、就業規則等を整備している企業を上回っ た。「未対応」を選択した企業も21 社にのぼり、準 備不足で様々なリスクをはらんでいる企業が予想以 上に多い結果となった。また、高度専門職や継続雇用 の高齢者に関する対応のみを選択した企業が18 社あ り、これらの特例に関する適用認定を受けたものの、 就業規則等の整備をしていない「隠れ未対応」の企業 もありそうだ。 次に、調査対象を、右表の7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析した。就業規則等の 整備をした企業の割合は、運輸業では7 割を超えて いたが、その他の業種グループでは2 割から 4 割弱 であった。また、高度専門職に関する「無期転換ル ール」の特例を受けた企業は2 社のみで、いずれも 建設業であった。継続雇用の高齢者に関する特例を 受けた企業は建設業、サービス業では0 で、それ以 外の業種では1~3 割程度ずつであった。サービス 業では「今後整備」よりも「未対応」が多く、整備 に向けた取り組みを始めていない企業が多いようだ。 42.9 46.9 44.2 42.9 32.7 39.5 14.3 20.4 16.3 岐阜 愛知 全体 「無期転換ルール」への対応(地域別 ) n=147 対応した 今後整備 未対応 57.1% 53.1% 整備していない企業 55.8% 業種グループ 個別業種 (21業種) 回答数 比率 1. 素材型 木材・木製品、紙・紙加工 品、化学工業、窯業・土石 製品、鉄鋼・非鉄金属、刃 物・金属製品、プラスチッ ク・その他製造業、鉱業 71 32.4% 2. 加工・組立型 一般機械器具、電気機械器 具、輸送用機械器具 31 14.2% 3. 生活関連・その他 食料品、繊維、衣類その他 繊維製品、家具・装備品、 出版・印刷 23 10.5% 4. 建設業 建設業 46 21.0% 5. 卸売・小売業 卸売業、小売業 22 10.0% 6. 運輸業 運輸業 11 5.0% 7. サービス業 サービス業 15 6.8% 219 100.0% 全業種 合計 【設問3】(設問1で1~3 を選択した企 業のみに質問)「無期転換ルール」への対 応として当てはまるものすべてに○をつ けてください。 【選択肢】 1 就業規則・社内制度等の整備をした 2 高度専門職に関する特例の適用認定 を受けた 3 継続雇用の高齢者に関する特例の適 用認定を受けた 4 今後整備する予定 5 未対応 40 4 3 2 23 1 54 4 21 1 2 0 10 20 30 40 50 60 雇用している 今後雇用する予定 以前雇用していた 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 (企業数) 「無期転換ルール」への対応 (設問1の回答別) n=147

(%)

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次に、従業員規模別で分類してそれぞれの傾向を 分析した。いずれも「今後整備」の割合が最も多く、 4 割前後だった。300 人以上の規模では 4 割強の企 業で就業規則等の整備がされており、「未対応」の企 業も4.5%と比較的少なく、一番対応が進んでいる。 その他の規模では、就業規則等の整備がされていた のは3 割程度だった。「未対応」の企業の割合は規 模が大きくなるにつれて減っている。 32.0 1.4 16.3 39.5 16.3 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 全体(n=147) (%) 31.9 0.0 19.1 36.2 14.9 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 素材型(n=47) (%) 23.1 0.0 11.5 38.5 30.8 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 加工・組立型(n=26) (%) 23.1 0.0 23.1 53.8 0.0 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 生活関連・その他(n=13) (%) 25.0 12.5 0.0 50.0 18.8 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 建設業(n=16) (%) 37.0 0.0 25.9 40.7 7.4 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 卸売・小売業(n=27) (%) 71.4 0.0 28.6 28.6 0.0 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 運輸業(n=7) (%) 36.4 0.0 0.0 27.3 36.4 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 サービス業(n=11) (%) 30.6 1.0 17.3 42.9 14.3 34.7 2.0 14.3 32.7 20.4 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 地域別 岐阜合計 愛知合計 30.8 0.0 5.1 38.5 28.2 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 50人未満(n=39) (%) 31.0 0.0 21.4 40.5 14.3 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 50人~100人未満 (n=42) (%) 40.9 0.0 22.7 45.5 4.5 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 300人以上(n=22) (%) 29.5 4.5 18.2 36.4 13.6 就業規則 高度専門職 継続雇用 今後整備 未対応 100人~300人未満 (n=44) (%)

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5.無期転換の申し出があった場合の対応

無期転換の申し出を受けたとき、無期転換後の雇 用契約について対応を決めている企業(選択肢のう ち1~3 いずれかを選択した企業)は全体の 63.6% だった。一方、「今後検討する」と回答した企業が 36.4%で、まだ対応を決めていない企業も多い。全 体でみると、対応を決めている企業の中では、「雇用 期間のみ変更」の割合が31.1%で最も多かった。 業種グループ別でみると、加工・組立型のみ「正 社員として雇用」を選択した企業の割合が「雇用期 間のみ変更」の割合を上回った。それ以外のグルー プでは「雇用期間のみ変更」の割合が「正社員とし て雇用」の割合を上回った。生活関連・その他では、 「今後検討する」の割合が58.3%で過半数を占めた。 素材型、加工・組立型、卸売・小売業では「正社員 として雇用」の割合が3 割近くあった。 63.6 36.4 対応を決めている 今後検討する 対応を決めているかどうか (n=132) (%) 【設問4】(設問1で1~3 を選択した企業のみに質問)「無期転換の申し出があった場合の対応として 当てはまるものに○をつけてください。 【選択肢】 1 雇用期間のみを変更し、他の労働条件はそのままで雇用 2 雇用期間だけでなく、賃金体系や業務内容なども変更し、正社員とは区別して雇用 3 正社員として雇用 4 今後検討する

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次に、従業員規模別でみると、50 人~100 人未満 の企業では「今後検討する」の割合が約5 割を占め た。また、無期転換後の対応としては50 人~100 人未満の企業では「正社員として雇用」の割合が高 く、それ以外の規模では「雇用期間のみ変更」の割 合が高かった。 地域別でみると、無期転換後の対応としては、岐 阜県では「雇用期間のみ変更」が多く、愛知県では 「正社員として雇用」が多い。 ※「複数選択」の企業については、選択肢のうち1 と 3 を選択した企業が 2 社、2 と 3、3 と 4、1 と 2 と 3 を選択した企業が 1 社ず つであった。「対応を決めている企業」の割合に含めている。 (研究員 藤木 由江)

参照

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