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遺 伝 子 とは 遺 伝 という 言 葉 は 親 の 体 質 が 子 に 伝 わることをいいます 体 質 には 顔 かたち 体 つきのほか 病 気 へのかかりやすさなどが 含 まれます この 遺 伝 を 担 っ ている 物 質 が 遺 伝 子 です 遺 伝 子 とは 人 間 の 体 をつくる 設 計

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Academic year: 2021

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患者様へ

研究代表者 とよしまクリニック院長 豊島 治

遺伝子解析研究へのご協力のお願い

とよしまクリニックでは、病気の原因をより正確に明らかにし、効果的な治療法や予 防法を確立させるために、遺伝子解析の研究を行っております。 この文書は、患者様に遺伝子解析研究へのご協力をお願いしたく、研究内容について ご説明したものです。この文書の内容を十分にご理解していただいた上で、患者様ご自 身の意思で、研究への協力に同意いただける場合には、「遺伝子研究への参加の同意書」 に署名することにより、研究への参加をお願いいたします。 一度同意された後でも、同意撤回書にて申し出ていただくことにより、いつでも同意 を取り消すことができます。もちろん、同意いただけない場合でも、それを理由に患者 様が不利益を受けるようなことはございません。 また、ご不明な点などございましたら遠慮なくご質問ください。

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遺伝子とは・・・

「遺伝」という言葉は、親の体質が子に伝わることをいいます。体質には、顔・ かたち・体つきのほか、病気へのかかりやすさなどが含まれます。この遺伝を担っ ている物質が「遺伝子」です。 「遺伝子」とは、人間の体をつくる「設計図」に相当するものです。ヒトには3万 個以上の遺伝子があると考えられています。人間の身体は、約60兆個の細胞と呼 ばれる基本単位から成っていますが、この細胞内の核と呼ばれる部分に遺伝子の実 体となる物質である DNA が存在しています。人間の身体は、この遺伝子の指令に 基づいて維持されています。全ての細胞は基本的には全く同じ遺伝子の形を持って います。

遺伝子解析研究とは・・・

遺伝子解析研究とは、提供していただいた血液や手術組織より病気の原因や薬の 効き目の違いに関係があるかもしれない遺伝子を探し、その形や機能を詳しく調べ ることによって、将来的に病気の予防や早期治療につなげようとするものです。

消化管内細菌叢・ヘリコバクター・ピロリ菌とは・・・

我々の大腸や胃には多くの常在菌が存在し、食べ物の消化やエネルギー代謝を助け る役割を担っており、これらを消化管細菌叢といいます。一方胃内にいるヘリコバクター・ ピロリ菌は胃癌や胃潰瘍、慢性胃炎の原因となることが知られています。ヘリコバクタ ー・ピロリ菌感染者は除菌のために抗生物質を内服する必要がありますが、抗生物質が 腸内常在菌にも影響を与える結果、下痢などの副作用を引き起こす場合があります。ま たヘリコバクター・ピロリ菌の除菌はほとんどの方で効果が見られますが、20%程度の 方では、十分な除菌効果が得られずに、2 次除菌が必要となることがあります。ヘリコバ クター・ピロリ菌にも色々な種類が存在し、ある種のヘリコバクター・ピロリ菌は薬が効き にくく、胃癌、胃十二指腸潰瘍のリスクになることが知られています。 我々は、除菌の効果や胃癌・胃潰瘍などの病気のなりやすさとヘリコバクター・ピロリ菌 の関係、また除菌が消化管内の細菌に与える影響を調べる事を目的に、除菌の前後に 行う 2 回の内視鏡の際に、胃粘膜に含まれる細菌や我々の遺伝子を調べる研究を行な っています。この研究によって、将来的に胃癌の病気の発症メカニズムの解明や、副作 用が少なく効率的なヘリコバクター・ピロリ菌の除菌法の確立につながります。

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- 3 - 以下に、このたび患者様にご協力をお願いしたい遺伝子解析研究の内容について具体的 にご説明させていただきます。 1. 研究課題名 「 胃病変及び消化管細菌叢に対する遺伝子解析による、ヘリコバクター・ピロリ菌感染 者の予後関連因子の解析 」 2. 研究責任者および研究担当者 [ 研究責任者 ] 豊島 治 (とよしまクリニック 院長) 松田 浩一 (東京大学医科学研究所 准教授) [ 研究担当者 ] 金澤 孝満、松本 秀平、畑 啓介、山下 裕玄、吉田 俊太郎、磯村 好洋、 新野 徹、崎谷 康佑、多田 訓子、川畑 修平、白田 龍之介 (とよしまクリニック 医師) 3. 研究実施場所・期間 平成25年10月1日から平成30年9月30日まで [ 試料の採取場所 ] とよしまクリニック [ 遺伝子の解析場所 ] 東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 4. 研究の目的 全ての遺伝子の個人差を迅速に調べることができるようになった現在、癌や生活習慣 病などと関連する遺伝子が急速に明らかとなっています。ヘリコバクター・ピロリ菌は日本 人の約半数が感染している最も多い感染症の一つです。ヘリコバクター・ピロリ菌に感染 すると胃癌及び胃十二指腸潰瘍や胃炎のリスクが高まります。そのためヘリコバクター・ ピロリ菌感染者は除菌を行なうのが、標準的な治療となっております。但し除菌の際に 20%程度の方で最初の除菌が成功しないとされています。また除菌に伴い下痢などの副 作用が一部の方に認められます。腸の中には、様々な常在菌が存在しますが、これらの 常在菌のバランスが崩れることが下痢などの副作用の原因と考えられています。また、全 ての感染者が胃癌や胃潰瘍を発症するわけではなく、病気にならない人も多くいます。そ の違いには、ピロリ菌の種類や個人が持つ生まれつきの体質、飲酒や喫煙などの生活習 慣が深く関わっています。 そうした中 2012 年 3 月に約 6000 人の十二指腸潰瘍及び 2000 人の胃癌患者を対象に した遺伝子研究の成果が報告され、ヘリコバクター・ピロリ菌感染者において胃癌及び十

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二指腸潰瘍のリスクと関連する遺伝子を我々のグループが世界で初めて明らかとしまし た。しかしながら胃癌などの病気に関わる遺伝子についてはまだ十分に研究が進んでい ません。血液や胃に含まれる細胞の遺伝子情報、治療前後の胃内の細菌の状態を詳細 に調べることで、薬の効きやすさや副作用、胃の病気の発症に関わる遺伝子を明らかと することが今回の研究の目的です。 今回明らかとなった情報と既に知られている遺伝子・生活習慣情報などを組み合わせ ることで、病気の発症リスクや除菌の効果・副作用が予測可能になれば、ひとりひとりに 最適な治療法が選択可能になると考えられます。 5. 研究の方法 研究に参加頂ける患者様には、最初の内視鏡時に血液の一部を提供いただきます。今回 胃炎や胃がんのリスクマーカーとして有用な血液中ペプシノーゲンを調べさせていただきます が、その検査費用は当院で負担いたします。また内視鏡の際に胃の組織を採取して病気の 有無を調べますが、その時にとった組織の一部・胃液を遺伝子・細菌の検査に使用させて頂 きます。ピロリ菌が陽性だった方には、除菌治療を受けて頂きますが、除菌後半年から一年 後に行なう内視鏡検査の際にもう一度、胃の組織の一部を遺伝子検査に使用させて頂きま す。提供頂いた試料は個人情報を含まないように匿名化した状態で、東京大学医科学研究 所に送付され、遺伝子検査が行われます。調べる遺伝子の数は研究の進み具合により増減 することがありますが、最も多い場合で全遺伝領域(人の場合 30 億塩基)について調べます。 胃の細胞を調べるのは 2 回の予定ですが、万一経過中に胃癌などの病気を発症した場合は、 再度胃の組織の一部を遺伝子解析にご提供頂ければと存じます。 遺伝子検査によって得られた胃内の細菌及び患者の方の遺伝子情報と除菌の効果・副作 用や病気のなりやすさとの関係について調べます。この研究では、薬の効果や副作用、除菌 治療後の病気の状態を知ることが重要です。研究のためカルテ情報を利用させていただきま す。また途中で通院が途切れてしまった方の状態をお聞きするために、お電話をさせて頂く、 または、お手紙によりアンケートにご協力頂く場合もございます。 6. 研究に協力することによって起こりうる利益と不利益について この研究にご協力していただける場合、患者様ご自身の治療方針が大きく変わることはあ りませんが、この研究の成果が今後社会へ還元されることにより、疾患の原因が明らかにな り、新たな治療法がみつかるなど今後の医療に活かすことができます。 一方、患者様が受ける負担についてですが、血液と胃粘膜の一部の採取以外は通常の検 査・治療で行なう内容ですので、研究に参加頂くことで大きな負担は生じません。但し患者様 自身の遺伝子解析の結果が万が一外部に漏れた場合、社会における不当な差別などにつ ながる可能性が考えられます。しかし、このようなことが起こらないために、研究実施にあたっ ては、試料の匿名化や個人情報保護のための個人情報管理責任者を置くなどの対策をとっ

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- 5 - ております。また、研究成果を公表する際には、個人が特定される形では公表いたしません。 その為、情報漏えいにより不利益を受ける可能性は殆どありません。 7. 代諾者の同意が必要な場合について 患者様本人による意思確認ができない場合についても、倫理委員会が認めた場合には、 代諾者により意思を文書にて確認させていただきます。 8. 参加の同意撤回の自由について 一旦同意した場合でも、患者様が不利益を受けることなく、同意を取り消すことができます ので、いつでも同意の撤回を文書により申し出てください。その場合は採取した組織や遺伝 子を調べた結果などは個人が分からない形に匿名化して廃棄されます。ただし、同意を取り 消した時すでに試料や遺伝子を調べた研究結果が論文などで公表されていた場合などは、 廃棄できない場合があります。 9. 個人情報の保護について 各患者様の個人情報は、とよしまクリニックの個人情報管理者が病院内にて厳重に保管・ 管理します。本研究では、個人情報管理者は試料等提供者に対して独自の研究用 ID(記号 や番号)をつけて、病院での患者 ID、患者氏名、住所、電話番号、生年月日を削除する連結 可能匿名化という作業を行います。遺伝子解析機関には研究用 ID をつけて試料が送られま すので、個人情報は病院外には一切出ない様になります。また個人情報は個人情報管理者 がとよしまクリニック内のパソコンに記録し、鍵をかけて厳重に保管・管理し外部へ持ち出しま せん。またパソコンで情報を管理する場合はインターネットより隔絶いたします。これにより、 第三者が個人情報を得ることはない状態になると考えられます。 個人情報管理者:とよしまクリニック 事務長・ 西山 吉江 10. 遺伝子解析結果に関する情報開示について この研究により得られた遺伝子解析の結果は、さらに詳しい研究が必要となることが予 想され、結果をどのように理解すべきか、現時点では明確になっておりません。このため、 この研究での遺伝子解析の結果は患者様に開示することができませんのであらかじめご 理解をお願いいたします。 なお、研究の進捗状況や成果、学術的な意義については、患者様のご希望に応じて、開 示できる範囲でご説明させていただきます。 11. 研究成果の公表について

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患者様のご協力によって得られたこの研究の成果は、今後、学会発表や医学雑誌等で公 表されることがあります。その場合、試料を提供していただいた患者様の氏名・住所等の個 人情報が、それらに掲載されることはありませんのでご安心ください。 12. 研究終了後の試料の取扱いについて 患者様から提供していただいた試料は、匿名化されたまま厳重に保存され、原則としてこ の研究にのみ用います。研究終了後、試料は匿名化されたまま適切な方法により廃棄されま す。 しかし、提供していただいた試料は今後の医学研究にとって大変貴重なものですので、もし 患者様の同意が得られるならば、この研究が終了した後も試料を保存し、 将来計画される 新たな研究において活用させていただきたいと考えております。 この場合も9.で説明した方法により、解析を行う研究者にはどこの誰の試料か分からない ようにしたうえで、試料が使い切られるまで保存いたします。試料を活用させていただく場合 には、改めて研究計画書を倫理委員会に提出し、承認を得ることが必要となっております。倫 理委員会の承認後、患者様に新たな研究について同意をいただいた後、研究を開始させて いただきます。 13. 費用について この研究に参加することにより、患者様が通常の診療以外の費用を負担することはありま せん。また、この研究に参加いただいても、患者様に交通費や謝金などをお支払いすること はありませんので、ご了承願います。 14. 研究から生じる知的財産権について 遺伝子解析の成果として特許権等の知的財産権が生じる可能性があります。この権利は 国、研究機関、民間企業を含む共同研究機関および研究遂行者などに属するため、試料の 提供者である患者様には属さないことになっております。 15. 遺伝カウンセリングについて 病気のことや遺伝子解析に関して、不安に思うことや相談したいことがある場合に備えて、 東京大学医科学研究所には遺伝相談外来が設置されています。遺伝カウンセリングをご希 望の場合には、担当医師にその旨申し出てください。 16. 研究に関しての問い合わせ先

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- 7 - この研究に関してわからない言葉やご質問等がありましたら、いつでも担当医師へ ご相談ください。 [ 担当医師 ] 豊島 治 ( とよしまクリニック 院長) [ 連絡先 ] 〒157-0066 東京都世田谷成城 6-18-3 小島ハウス A Tel. 03-5429-9555 平成 年 月 日 (所属) (職名) (氏名) 説明者 : とよしまクリニック 院長・非常勤医師 (所属) (職名) (氏名) 研究代表者 : とよしまクリニック 院長 豊島 治 ㊞

参照

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