平成 19 年度
二級実験動物技術者認定試験
(一般)
各 論
(マウス・ラット・その他の小動物)
試験時間 : 10 時 00 分~12 時 00 分
解答は答案用紙の該当欄の○を鉛筆で黒く塗りつぶしてください。
○をはみ出したり塗りつぶし方が不十分にならないよう注意してください。
平成 19 年 11 月 25 日
(社)日本実験動物協会
各 論 : マウス・ラット・その他の小動物類 ( 問 題 )
それぞれの設問について、該当するものを選び、解答用紙の該当欄の○を鉛筆で黒く塗り つぶしてください。 [問 題] 1.文章中の括弧に入るものとして、適切な組み合わせはどれか。 マウスは成熟期の体重が( a )、頭胴長と尾長はともに約( b )であり、雄の方が雌よ り大きい。歯は( c )で、雑食性、寿命は( d )、染色体数は( e )である。 1)( a )20~40g ( b )7cm ( c )不換性歯 ( d )2~2.5 年 ( e )2n=40 2)( a )20~40g ( b )10cm ( c )一換性歯 ( d )3~3.5 年 ( e )2n=42 3)( a )100~200g ( b )7cm ( c )不換性歯 ( d )2~2.5 年 ( e )2n=42 4)( a )200~400g ( b )15cm ( c )一換性歯 ( d )2~2.5 年 ( e )2n=40 2.マウスが実験動物のうち、最も多く使用されている理由として、正しいものはどれか。 1)性成熟が早く寿命が長いため 2)抗体が産生しやすく、発熱性試験に適しているため 3)多くの近交系、ミュータント系、疾患モデルが樹立されているため 4)アナフィラキシーや各種アレルギー反応の感受性が高いため 3.マウスの近交系として、正しいものはどれか 1)ICR 2)CDF1 3)DBA/2 4)C57BL/6J-Lepob 4.C3H の毛色は何か。 1)白色 2)チョコレート色 3)野生色 4)黒色 5.国内で育成された系統として、正しいものはどれか。 1)KK 2)AKR6.マウスに使用するケージについて、正しい記述はどれか。 1)ポリサルホンケージは着色でき、高圧蒸気滅菌で劣化しやすい。 2)アルミニウム製は重くて操作性が悪い。 3)ポリカーボネートはアンモニアによる白濁やひび割が生じにくい。 4)ポリメチルペンテンは耐熱性や耐薬品性に優れ、軽い。 7.マウスの飼育器具・器材について、正しい記述はどれか。 1)給水瓶の容量は 400~500ml 程度が普通である。 2)ラミナーフローラックはケージ単位でバリアを構築できる。 3)給餌器は年1回程度、滅菌済のものと交換する。 4)自動給水装置の場合、配管内の細菌の増殖を抑えるために、1 日数回のフラッシン グや、塩素添加(2~10ppm)などを行う。 8.一般的なオートクレーブの滅菌時間と温度について、適切な記述はどれか。 1)120℃5~7 分である。 2)120℃15~30 分である。 3)200℃15~30 分である。 4)100℃1~3 時間である。 9.マウスの性別判定について、正しい記述はどれか。 1)雌は肛門と外部生殖器の距離が短く、外部生殖器の突出が少ない。 2)雄は外部生殖器の突出が少なく、精巣の下降も認められない。 3)幼若マウスは外部生殖器と肛門の距離では判定できない。 4)幼若時のマウスでは乳頭の数による雌雄判別はできない。 10.マウスの感染症について、正しい記述はどれか。 1)マウスは感染症にかかると症状の現れる個体がほとんどである。 2)マウスの感染症には発病すると死亡する確率の高いものが多い。 3)感染しても幼若マウスや免疫不全マウス以外では症状を示さない病原体が多い。 4)感染症にかかった場合、死亡率は高くても 40~50%である。 11.マウスで異常呼吸音が観察された場合は、どのような感染症を疑うか。 1)エクトロメリア 2)ネズミコリネ菌病 3)ティザー病 4)CAR バチルス症
12.マウスで下痢・軟便が観察された場合、どのような感染症を疑うか。 1)センダイウイルス病 2)ネズミコリネ菌病 3)肺マイコプラズマ病 4)皮膚糸状菌病 13.マウスの性成熟(雌:排卵開始、雄:精子形成)について、適切な記述はどれか。 1)雌 25~30 日齢 雄 60 日齢 2)雌 15 日齢 雄 35 日齢 3)雌 25~30 日齢 雄 35 日齢 4)雌 60 日齢 雄 60 日齢 14.マウスの性周期について、正しい記述はどれか。 1)マウスの性周期は通常 7~8 日で繰り返される。 2)アルビノのマウスでは、発情期を外部生殖器の発赤により知ることができる。 3)性周期には、発情前期・発情期・発情後期の 3 期に分類される。 4)性周期は、膣垢を培養することにより判定できる。 15.マウスの後分娩発情について、正しい記述はどれか。 1)分娩後 12~24 時間に起こる。 2)後分娩発情により交尾した雌は 100%妊娠する。 3)妊娠と哺育の同時進行が可能であり、母体の負担は小さい。 4)雌の負担が非常に大きいのであまり行われない。 16.マウスの妊娠について、正しい記述はどれか。 1)妊娠初期の雌を交配した雄以外の雄の臭いにさらすと着床しない場合がある。 2)妊娠期間は系統により異なるが 30~35 日である。 3)交配後 14 日目頃には数珠状の子宮を触知でき、24 日頃に腹部が大きくなる。 4)妊娠後期(28~30 日)には下腹部が膨満する。 17.マウスの分娩に関して、正しい記述はどれか。 1)約 30 分で全子を娩出する。 2)分娩後 11~12 時間で授乳を開始する。 3)乳房は左右 5 個を有し、20 匹までならば哺乳が可能である。 4)母マウスは新生子が低体温になると哺乳を放棄することがある。
18.マウスの出生時体重に関して、適切なものはどれか。 1)0.2~0.3g 2)0.8~1.5g 3)2.0~3.0g 4)5.0~8.0g 19.マウスの子の発育に関して、正しい記述はどれか。 1)生後 2~3 日齢で耳が開き、毛が生え始める。 2)生後 8 日齢頃に目が見えるようになる。 3)生後 15 日齢頃になると飼料を食べ始める。 4)哺乳期間は 13~16 日である。 20.マウスの体重測定に用いる体重計に関して、最も適したものはどれか。 1)秤量 100g 感量 0.1g 2)秤量 10g 感量 0.01g 3)感量 100g 秤量 0.1g 4)感量 10g 秤量 0.01g 21.マウスに投与を行う際、種々の固定器具が市販されているのは、以下のどの投与法 か。 1)経口投与 2)腹腔内投与 3)皮下投与 4)尾静脈投与 22.動物室や廊下の清掃について、正しい記述はどれか。 1)床掃除の際に、電気掃除機を用いるとほこりを散らさないため便利である。 2)逆性石鹸は多くのウイルスや細菌に有効である。 3)実験終了後は毎回ホルムアルデヒドによる殺菌を行わなければならない。 4)掃除道具は異なる飼育室で使いまわしても問題ない。 23.ラットの系統について、正しい記述はどれか。 1)日本で使用されている多くは近交系の SD 系や Wistar 系である。 2)ラットの近交系はマウスに比べると多い。 3)F344 はクローズドコロニーである。 4)BN の毛色は褐色である。
24.日本で開発された疾患モデルラットは、下記のどれか。 1)NAR 2)ACl 3)OM 4)LEW 25.ロング-エバンス由来の肝炎および肝癌発症ラットは、以下のどれか。 1)LEW 2)SHRSP 3)LEC 4)NAR 26.ラットの生物学的特徴として、正しい記述はどれか。 1)成熟体重は雌で 100~300g、雄はその 3 倍の 300~900g である。 2)成熟時の体長は 20~25cm、尾長は 15~20cm である。 3)寿命は 4~5 年である。 4)季節繁殖動物である。 27.金網床ケージについて、適切な記述はどれか。 1)一般飼育や安全性試験における混餌投与試験に用いられることが多い。 2)糞尿や餌こぼしがケージの下の受皿に落ちるので、衛生的ではない。 3)床の金網が平面状のものは肢に胼胝(たこ)を形成することがある。 4)ケージの下に敷く受皿の交換は、1 回/週を目安にする。 28.一般飼育ケージ(31×44×23cm:間口×奥行×高さ)におけるラットの収容匹数とし て、適切なものはどれか。ただし、300~500g の動物を飼育する場合とする。 1)2~5 匹 2)6~7 匹 3)8~9 匹 4)10 匹 29.ラットの落とし込み式給餌器について、正しい記述はどれか。 1)粉末飼料に適している。 2)ケージの壁に吊り下げて使用するものである。 3)ケージの蓋に飼料と給水瓶をつける部分とが区別されているものである。 4)低い位置にセットすると餌が食べやすい。
30.ラットの飼育で給水瓶を使用する場合、容量の範囲として、適切なものはどれか。 1) 50~100mℓ 2)100~150mℓ 3)250~500mℓ 4)600~800mℓ 31.ラットの個体識別法として、正しい記述はどれか。 1)耳パンチ法はしっかり保定をすれば麻酔の必要はない。 2)暫定的な識別法として入墨法と毛刈法がある。 3)永久的識別法として耳パンチ法や耳標法、色素塗布法、マイクロチップの埋め込み がある。 4)耳標は外れることがあるので、色素塗布法と併用するとよい。 32.ラットの「おたふくかぜ」と呼ばれる病気は、下記のどれか。 1)マイコプラズマ病 2)センダイウイルス病 3)唾液腺涙腺炎 4)ティザー病 33.ラットを介した人獣共通感染症は下記のうちどれか。 1)ティザー病 2)マイコプラズマ病 3)コクシジウム病 4)腎症候性出血熱 34.ラットで肺や関節に感染することで異常呼吸音や弛緩性麻痺が観察され、マウスよ り重い症状を示す感染症は下記のどれか。 1)センダイウイルス病 2)マイコプラズマ病 3)ティザー病 4)コクシジウム病 35.雄ラットの性成熟について、正しい記述はどれか。 1)生後 30~40 日齢になると精巣が下降し、精巣内に精子が観察される。 2)生後 30~40 日齢で精巣上体尾部に授精可能な精子が観察される。 3)生後 50 日齢以降になると安定して成熟した精子が観察される。 4)繁殖効率を高めるために 50 日齢前後のものを繁殖に用いるとよい。
36.ラットの皮下投与に用いられる部位として、適切なものはどれか。 1)頚背部皮膚 2)腹部皮膚 3)背部皮膚 4)臀部皮膚 37.ラットの子の発育に関して、適切な記述はどれか。 1)出産当日の新生子の体重は 2~3g である。 2)生後 5~6 日で耳介が開く。 3)全身密な毛で覆われるのは 12~13 日齢頃である。 4)離乳は 21 日で行う。 38.幼若ラットがリングテールになる要因はどれか。 1)低温度 2)低湿度 3)給水量の不足 4)遺伝 39.ハムスター類の特徴として、正しい記述はどれか。 1)雄では精巣が体に対して小さい。 2)体型、体重ともに雄より雌が大きい。 3)性周期が 7 日と安定している。 4)頬袋を持っているため、その付近の粘膜や血管の観察が困難である。 40.シリアンハムスターについて、適切なものはどれか。 1)体長 8cm 前後 2)尾長 1cm 前後 3)平均寿命 1~2 年 4)染色体 2n=22 41.ハムスターの飼育管理作業について、適切な記述はどれか。 1)飼育室の照明はマウス、ラットと同様、明 18 時間、暗 6 時間にした方がよい。 2)給餌量はシリアンハムスターで 10~15g、チャイニーズハムスターで 3~4g である。 3)昼行性のため、昼間にケージ交換するのがよい。 4)ハムスターはマウス、ラットよりおとなしく、埃をたてたりしないため管理しやす い。
42.ハムスターの性成熟について、適切な記述はどれか。 1)シリアンハムスターの雄の性成熟は、10~12 週齢である。 2)シリアンハムスターの妊娠期間は 25~30 日である。 3)チャイニーズハムスターの性成熟は雌 3.5 か月齢、雄が 3 か月齢である。 4)チャイニーズハムスターの妊娠期間は 25~28 日である。 43.ハムスターの取り扱いについて、正しい記述はどれか。 1)警戒心はなく、あまり興奮することはないので、扱いやすい。 2)日頃の取り扱いに注意しても従順にはならない。 3)頚背部の皮膚を持って取り扱う。 4)保定をする時は、皮膚の弛みも少ないため、マウス・ラットと同様に行う。 44.ハムスターの交配について、正しい記述はどれか。 1)発情期に雌雄を同居させる。 2)雌の攻撃性の強いチャイニーズハムスターでは離乳後から雌雄を同居させるとよい。 3)シリアンハムスターは膣分泌を確認後 2~3 日同居させると交配率が上がる。 4)ハムスターの妊娠は、同居させた翌日に雌の膣内の精子の有無で確認する。 45.ハムスターの子の発育について、正しい記述はどれか。 1)シリアンハムスターの新生子の体重は 2.0~3.0g である。 2)シリアンハムスターの哺乳期間は 28 日である。 3)チャイニーズハムスターの新生子の体重は 1.0~2.0g である。 4)チャイニーズハムスターの哺乳期間は 25 日である。 46.スナネズミの特徴について、正しい記述はどれか。 1)尾には長くまばらな毛が生えている。 2)性格はおとなしいが、神経質でヒトに馴れにくい。 3)被毛は頭部から背部、尾端までシナモン色をしており、腹部は白色である。 4)後肢で立ち上がり、前肢で食べ物を持って食べることができる。 47.スナネズミの成熟期の 1 日あたりの給餌量について、適切なものはどれか。 1)4~5g 2)5~8g 3)10~15g 4)18~20g
48.スナネズミの性成熟について、正しい記述はどれか。 1)スナネズミの性成熟はマウス・ラットに比べると早い。 2)性成熟は雌雄ともに 70~90 日齢である。 3)雄の精巣下降は 50~55 日齢である。 4)雌の膣開口は 45~55 日齢である。 49.スナネズミの体長と尾長について、正しい記述はどれか。 1)体長は 5~8cm、尾長は約 9cm である。 2)体長は 12~13cm、尾長は約 9cm である。 3)体長は 15~16cm、尾長は約 15cm である。 4)体長は 15~18cm、尾長は約 15cm である。 50.スナネズミの成熟時の体重として、適切なものはどれか。 1)30~40g 2)50~60g 3)60~100g 4)100~130g