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ごみの減量対策を効果的にすすめる
ための政策提言
平成30年12月
目 次
1.はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P1
2.政策提言内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P2
3.具体的提案・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P3
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1.
【はじめに】
ごみの問題は、私たち市民生活に最も身近な問題であると同時に、その減量化の課題は、 いまや一地域の廃棄物処理の枠を超え、循環型社会の形成という地球規模の問題として考 えなければならない時代になった。マイクロプラスチックによる海洋汚染や、途上国の環 境破壊や食糧不足の上に成り立つ大量消費等に対応し、国内外では、使い捨てプラスチッ クの使用規制や食品ロス削減へ具体的な歩みを始めている。 茅ヶ崎市では、平成25年度から平成34年度まで10年間の一般廃棄物処理基本計画 を策定し、計画の中間年である平成30年3月に計画の見直しを行った。4Rを提唱し、 ごみの減量化・資源化に取り組んでいるが、中間年の評価では、市民一人一日当たりのご みの排出量は、目標を達成したものの、資源物を除く排出量では、目標を達成できていな い。行政の分析によると、市民に分別意識が十分に浸透していないというのがその大きな 要因とされているが、意識はあっても分かりやすい分別方法が市民に周知されていないた め、弛みなく周知を図るべきである。 一方、計画の重点検討施策として、家庭ごみの有料化が挙げられ、先進自治体事例の研 究に着手している。 本委員会では、平成29年6月より、「ごみの減量対策を効果的にすすめるために」を政 策討議のテーマとし、減量化の取組を中心に、調査・研究、委員間討議、執行部との意見 聴取・意見交換及び先進自治体への視察を行ってきた。その成果として、早急に取り組む べき施策から中長期的に検討を進めるべき課題まで、次のとおり提言を行うものである。- 2 -
2.
【政策提言内容】
1 家庭ごみの有料化を実施する前に、市民・事業者・行政が一体となり、
さらなる減量化に取り組むこと
2 循環型社会に向けて、市民への意識啓発を行い、効果のある具体的な
方法を実施すること
3 戸別収集の実施について具体的に検討すること
4 ごみ処理経費の削減を図ること
5 広域連携を視野に入れた効果的なごみ焼却灰処理を検討すること
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3.
【具体的提案】
1 家庭ごみの有料化を実施する前に、市民・事業者・行政が一体となり、さらなる減量 化に取り組むこと 市民一人当たりのごみ排出量や事業系ごみの排出量などの数値目標を明確に設定し、 その目標に向けて、茅ヶ崎市全体で下記に示すような減量対策に早急に取り組むべきで ある。 (1)雑紙の分別強化 ①収集できるものとできないものを具体的に示した市民へのPRの実施(広報等) ②環境指導員への具体的な支援など、分別強化が浸透する仕組みづくり ③「雑がみ袋」の配布 (2)生ごみの減量(厨芥類の削減及び生ごみの水切り)強化 ①補助金対象として、生ごみを消滅させる処理器((例)「キエーロ」(スリム・小型)) の導入 ②生ごみの水切り推奨(水切り袋や水切りグッズの配布) (3)食品ロスの解消への取組の検討 (4)剪定枝の資源化の検討 (5)事業者の廃棄物減量計画の実施 2 循環型社会に向けて、市民への意識啓発を行い、効果のある具体的な方法を実施する こと ごみ減量のためには、排出当事者である市民・事業者の協力は必要不可欠である。その ために、自治体として情報提供、啓発活動を効果的に行うことは必須である。以下、具体 的に例示をする。 (1)4Rの周知 4Rとは何かを、子どもから高齢者まで、誰にでも分かりやすく、かつ、具体的に絵 などを使用したリーフ等を配布し、周知を図る。- 4 - (2)ごみ減量イベントの開催 ごみ減量ファミリー、親子イベントの広告・検証、啓発品の配布(雑がみ袋、水切り グッズ等) (3)マイバッグ運動の改めての強化 → レジ袋削減 (4)ごみ減量協力店・協力企業の認定 ①資源物回収協力店舗、過剰包装削減運動など先進的取り組み事業者の認定 ②シール表示、公表 (5)排出量の目標値、本市の現状の数値、先進自治体の数値を周知し、具体的な意識付 けを図る。 (例)「1世帯1日じゃがいも1個分の削減を!」、「ごみ減量ファミリー運動の推進」等 3 戸別収集の実施について具体的に検討すること 高齢化等により集積場所までごみを出すことが困難になっていることや、集積場所を 巡るトラブルなどで戸別収集への要望が高まっている。また、戸別収集はごみの減量に も効果的であることが実証され、ごみの減量化のためにも戸別収集の実施について具体 的に検討すべきである。 (1)早期実現に向けた具体的な体制の整備をする。 (2)モデル地区での試行実施をする。 4 ごみ処理経費の削減を図ること 今後、急速な人口減少と高齢化に直面し、税収が落ち込み、財源不足が予測される中 ●リフューズ(Refuse) いらないものを買わない・断る ●リデュース(Reduce) ごみの排出を抑制する ●リユース(Reuse) 繰り返し使う ●リサイクル(Recycle) 資源として再生利用する
- 5 - で、歳出削減による財政健全化の取組は避けられない。そのために行政事務を効率的、 効果的に運営することが求められている。新しい公共の理念の元に、市民・事業者・行 政が協働し、外部委託や民営化を進めるとともに、コスト削減を意識した適正な行政運 営を確保する必要がある。 (1)環境省の一般廃棄物会計基準の導入の検討 ①コスト管理の適正化と市民への分かりやすい経費の開示が可能となる。 (2)収集業務の改善 ①資源物業務委託における効率化・適正化による委託料算出の見直し ②収集運搬方法の見直し(複数資源の回収・資源回収ボックス設置手順等の改訂・ 収集車両の改良等) ③直営の必要性についての検討 ④収集業務改善の取組と評価 (3)民間委託による効率化と効果の試算 ①財源の有効活用として民間の経営手法の活用による経費の縮小 ②事務処理の効率化として柔軟な勤務形態での対応が不可欠 ③事務の高度化として情報・知識・技術など専門的で迅速、的確な業務遂行が可能 5 広域連携を視野に入れた効果的なごみ焼却灰処理を検討すること プラズマ・バーナ溶融などや、焼成、さらには次世代対応として焼却処理設備内で資 源化処理する技術など、焼却灰処理技術は多岐にわたる。これらの技術を研究し、最も 効率が良く、安価で安全な方法を選択することが必要である。 (1)現在、他市工場で処理を委託している“溶融スラグ施設”のイニシャルコスト及び ランニングコスト等について調査・研究し、事業化について検討すること。 (2)溶融スラグ処理以外にも、前述した炭化処理、安価な薬剤混合による不溶化処理等 もあり、その他の技術を含め、市単独事業として困難であれば、近隣市町との広域連 携による対応を視野に入れた対応策を検討すること。この場合、民間委託による焼 却灰リサイクル製品の市場流通及び、全庁的にリサイクル製品の販売促進の手法(か ながわリサイクル製品認定制度の活用等)についても併せて検討する必要がある。
- 6 - (3)広域連携により、ごみ焼却灰のエコセメント化による全量リサイクルの事例もあ ることから、視点を変えて、広域連携の可能性について模索すること。
4.
【参考資料】
環境厚生常任委員会では、政策提言に向けて、次のように調査研究活動に取り組んできた。 日にち 活 動 内 容 平成 29 年 6 月 20 日 環境厚生常任委員会を開催 (委員間での政策討議) 調査・研究テーマを「ごみの減量対策を効果的にすすめるために」に決定 6 月 20 日 環境厚生常任委員意見聴取・ 意見交換会を開催 資源循環課及び環境事業センターと本市のごみ 対策の現状と取組についてヒアリング及び意見 交換 7 月 10 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 具体的な今後の方向性等について協議 7 月 21 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 先進事例の調査結果の報告及び協議 8 月 16 日 環境厚生常任委員会を開催 (委員間での政策討議) 先進自治体の行政視察先の決定 8 月 16 日 神奈川県藤沢市を行政視察 テーマ:ごみ有料化・戸別収集実施後の効果に ついて 8 月 16 日 神奈川県鎌倉市を行政視察 テーマ:ごみ有料化・戸別収集に向けての取組の 経緯及び有料化後の現状と課題につい て 8 月 17 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 行政視察の振り返り及び今後の取組について 9 月 6 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 各委員による先進事例の紹介及び協議 9 月 25 日 環境厚生常任委員意見聴取・ 意見交換会を開催 資源循環課と本市のごみ対策の現状と取組につ いてヒアリング及び意見交換 10 月 23 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 前回の振り返り及び今後の方向性等の協議 11 月 17 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 先進事例の調査結果の報告及び協議- 7 - 日にち 活 動 内 容 11 月 17 日 環境厚生常任委員会を開催 (委員間での政策討議) 先進自治体の行政視察先の決定 12 月 6 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 行政視察及び市民との意見交換会の実施につい て 12 月 12 日 環境厚生常任委員会を開催 (委員間での政策討議) 市民との意見交換会の実施の決定 12 月 12 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 行政視察及び市民との意見交換会の実施につい て 12 月 20 日 愛知県名古屋市を行政視察 テーマ:ごみ減量対策の取組について 『ごみ非常事態宣言』後、2年間で23% 削減した取組と現状について 12 月 21 日 静岡県浜松市を行政視察 テーマ:ごみ減量対策の取組について ごみ排出量の抑制及びリサイクル率の 向上の方法について 12 月 22 日 静岡県藤枝市を行政視察 テーマ:ごみ減量対策の取組について 有料化を実施せずに、いかにしてごみの 排出量を抑えているかについて 12 月 22 日 静岡県掛川市を行政視察 テーマ:ごみ減量対策の取組について ごみ有料化前の取組と有料化後の取組 及びその効果と現状について 平成 30 年 1 月 5 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 行政視察の振り返り及び今後の方向性、市民との意見交換会についての協議 1 月 19 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 市民との意見交換会についての協議 1 月 26 日 全員協議会を開催 全議員へ中間報告及び意見交換 1 月 26 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 市民との意見交換会についての協議 1 月 28 日 意見交換会を開催 本市のごみ対策について市民との意見交換会を 実施 2 月 7 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 市民との意見交換会の振り返り及び今後の取組 の方向性についての協議
- 8 - 日にち 活 動 内 容 2 月 7 日 環境厚生常任委員会を開催 (委員間での政策討議) 資源循環課及び環境事業センターと一般廃棄物 処理の現状及び今後の方向性について質疑応答、 意見交換及び委員間討議 3 月 8 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 政策提言に向けての協議 3 月 14 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 政策提言に向けての協議 3 月 23 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 政策提言に向けての協議 4 月 6 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 政策提言に向けての協議 4 月 23 日 環境厚生常任委員会を開催 (委員間での政策討議) 資源循環課及び環境事業センターとごみ処理に 関する課題及び今後の取組について質疑応答、意 見交換及び委員間討議並びに先進自治体の行政 視察先の決定 5 月 1 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 行政視察及び政策提言の素案の作成に向けての 協議 5 月 17 日 富山県糸魚川市を行政視察 テーマ:糸魚川市の次期ごみ処理施設基本設計に ついて 5 月 24 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 行政視察の振り返り及び政策提言の素案の作成 に向けての協議 6 月 21 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 行政視察及び政策提言の素案の作成に向けての 協議 7 月 12 日 東京都三鷹市を行政視察 テーマ:ごみ改革の取組について 減量対策の取組について 有料化・戸別収集のメリット・デメリッ トについて 広域連携の取組について 7 月 12 日 東京都東久留米市を行政視察 テーマ:ごみ改革の取組について 減量対策の取組について 有料化・戸別収集のメリット・デメリッ トについて 広域連携の取組について
- 9 - 日にち 活 動 内 容 7 月 17 日 ホノルル市議会議長との意見 交換会を開催 ホノルル市及び本市のごみ対策の取組、課題等の 共通点、相違点について協議 7 月 20 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 行政視察の振り返り及び政策提言の素案の作成 に向けての協議 8 月 6 日 環境厚生常任委員会を開催 (委員間での政策討議) 政策提言の素案についての討議 9 月 20 日 環境厚生常任委員意見聴取・ 意見交換会を開催 資源循環課及び環境事業センターと本市のごみ 対策の現状と取組についてヒアリング及び意見 交換 9 月 20 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 政策提言の素案についての討議及び市民との意 見交換会についての協議 10 月 14 日 意見交換会を開催 政策提言の素案について市民との意見交換会を 実施 10 月 22 日 環境厚生常任委員会打合せを 実施 市民との意見交換会の振り返り及び政策提言の 素案についての討議 11 月 1 日 環境厚生常任委員会を開催 (委員間での政策討議) 政策提言の素案についての討議・決定 11 月 19 日 全員協議会を開催 全議員へ政策提言(素案)の説明及び意見交換 11 月 19 日 政策提言を議長へ報告