中国西南部におけるモソ
人の母系社会について
•中国は56の民族(みんぞ
く)からなっている多民族
の国です〜
92%=漢民族
8%=55の少数民族
56
民族
中国の身分証明書
(写真は一例、「Baidu百科」より引用)
身分証明書にある
内容は写真、名前、
性別、民族、生年月
日、住所と身分証
明書の番号です。
モソ人は55の少数
民族に分類されて
いないため、民族の
欄にモソ人と書くわ
けにはいきません。
四川省側のモソ
人の民族欄表
記:モンゴル族
雲南省側のモソ人の
民族欄表記:ナシ族
省単位の民族識別とは、雲南省は自分が管轄す る地域で暮らしている少数民族を識別し、四川 省は四川省で暮らす少数民族を識別することで す。モソ人はルーグー湖という湖の周りに住ん でいます。雲南省と四川省の境目は、図のよう になっています。点線の北は四川省、南は雲南 省になっています。省を単位にする民族識別の 政策で、湖の北、つまり四川省にいるモソ人は モンゴル族、湖の南、雲南省にいるモソ人はナ シ族に分類されました。 では、モソ人の服装はモンゴル族とナシ族と似 ているのか、見てみましょう。モンゴル族
モソ人の服装
およそ5万人もいるモソ人は、同じ習
慣を持ちながら、当時、省単位で行
われた民族識別によって、違う民族
に分類されてしまいました。
これはモソ人の服装です。黒い
毛糸で編まれ、頭に巻いてある
布、頭に飾ってある花、腰に巻
いてある鮮やかな帯とひだがた
くさん付いたスカートは女性の
服装の特徴だと思います。
(←写真は一例、「Baidu百科」より引用)中国における少数民族とモソ人
•中国の少数民族は1980年後半に55の民族に確
定するまで、民族分類の特定にかなり時間がか
かったそうです。1953年に行われた人口調査の
ときには400以上の異なる名称の民族をすこしず
つルーツをたどりながら55の少数民族に集約さ
れたようです。
•ただし、現在でも55の少数民族に分類されない
未分類の民族も存在しています。モソ人がその
一つです。モソ人は雲南省と四川省の境目にあ
るルーグー湖の周辺で暮らしています。
モソ人が住む地域ルーグー湖紹介
ルーグー湖:泸沽湖 繁体字:瀘沽湖( lú gū hú )
中国南西部の雲貴高原にある淡水湖。四川省涼山彝族自治州塩
源県と、雲南省麗江市寧蒗(ねいろう)彝族自治県の間にまた
がっている。
湖面の海抜は2,685mと高所にある。面積は48.5平方kmで水深
は深く、最も深い部分で93.5mになる。周囲は高山に囲まれ、
湖の中には8つの島が浮かぶ。
ルーグー湖周辺に住むモソ人のコミュニティは女性が働き「父親」と
いう文字すらない――中国・モソ人は「女性最強の国」といわれる。
モソ人の母系社会について
母系社会とは何か
母方の血筋(ちすじ)によって家族や血縁集団
を組織する社会制度である。
特徴
• 母方の血筋をたどる(母系出自)
• 母方の財産を相続する(母系相続)
• 結婚後も夫婦は別居、もしくは妻方(母方)の共同体に居住する
(母方居住制)
• 最年長の女性で、財産の管理と、家族に店番や育児など仕事の
指示を担っている。
男女の役割分担
•長老の女性:最年長の女性で、財産の管理と、
家族に店番や育児など仕事の指示を担う
・
おじ:家族内の儀式や比較的大きな売買、婚
モソ人の建築・累木式の木造住宅
住居の空間的特徴
モソ人の住居の配置は、母屋(おもや)、経堂(きょうどう)、居室棟、畜舎(ちくしゃ)が庭を囲 むことになっています。経堂はチベット仏教の神の空間として、信仰に関する活動や家族から出た僧 侶が修行を行う場所です。母屋、庭、居室棟は人の空間であり、日常生活の主要な場所となっていま す。畜舎は家畜の空間であり、住居に隣接する菜園とともに生産の場所となっています。
モソ人の住居にとって、もっとも重要な空間と考えられるのは家族を司
る(つかさどる)祖母が住む母屋の中にある主室です。
これは母屋にある主室です。主室には成人式や葬式のときに使われる囲炉裏、
火の神の祭壇があり、モソ人の住居の中で最も重要な存在となっています。
上
室
後
室
主 室
下
室
前 廊 下
祖母と未成年の子供は主室、大人の男性は上室か下室で寝ていますが、大人の女性は主
室で寝たりしません。そのほかに、家族の日常生活(食事、団欒、接客)も主室で行わ
れます。
居住棟(花楼)
(写真は一例、中国検索エンジンBaiduより引用)
大人の女性が住む居住棟はほとんど
道路に面しています。その理由は。。。
自分の好きな男性が夜、壁を這って部屋に入りやすいように、居住楼は道路に面してい
ます。男性は女性の部屋に入る前に、帽子を外にかけることによって、邪魔しないように
というメッセージをほかの人に伝えます。モソ人の女性は何歳から男性を自分の部屋に
入れられていいのかというと、資料によると、成人したら、入れていいそうです。
(写真http://news.eastday.com/eastday/dftp/tpzte/node51926/node51927/userobject1ai904400.htmlより引用) モソ人の成人式が行われるのは中国のお正月の一日です。この日、13歳になった少女少年たちが成人式 を済ませ、大人の仲間入りを果たします。(成人したら、妻問い婚ができますが、実際には17、8歳か ら妻問い婚を始めます)成人式の日、女の子はそれまでのお下げ髪に毛糸を編み込み、頭にグルリと巻 き、花を飾ります。古い服を脱ぎ、赤い上着とひだが付いたスカートを履き、カラフルな腰巻きを締め ると、すっかり一人前になります。男の子も新しいズボンと短い上着に履き替えます。火の神の祭壇に 挨拶をし、豚肉の塊と食料袋を踏みます。将来食べ物と着るものに困らないという意味です。
成
人
式
これは成人式に、少女少年が踏んだ豚肉の塊です。塩漬けの肉で昔からの保存食です。モソ人の伝統食とも いえます。(写真は一例、中国検索エンジンBaiduより引用)
妻問婚の成立①
伝統的なモソの村では、嫁は取らず 嫁ぎません。男性は輪舞などの時に、 自分の気に入った女性がいたら、ア クセサリーなどを送り、その反応を 確かめます。女性も気に入れば返し もので答えます。二人の気持ちが確 かめられると男性は夜、彼女の家を 訪れ朝まで過ごします。ただ、正門 から入ってはいけないので、実家に 戻り、昼は実家の仕事をします。そ の関係がどれだけ続くかはお互い の気持ち次第だそうで、子供が生ま れても、男は昼は実家に戻り、子供 は母親とその兄弟姉妹や祖母に よって育てられるそうです。 輪舞で相手に好意を感じたら、相手 の掌をなぞりサインを送るという。モソ青年たち出会いの場
ー溝火晩会(輪舞)
(写真は一例、中国検索エンジンBaidu百科 より引用)