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Academic year: 2021

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(1)

○桂川修一

適正飲酒と

アルコール依存症

(2)

アルコールに関係したすべてをアルコール関連問題と呼び,

さまざまな健康問題や社会問題を包含

世界保健期間(WHO)は,60以上もの病気がアルコールに

よって引き起こされていると報告

問題は飲酒する当人に限らず,親の飲酒の影響を受けた胎

児や子どもなどにも広がっている

アルコール関連問題は「問題群」であり,それ自体は診断

ではないが,その広がりは注目される

アルコール関連問題

(3)

出生前・乳幼児期

(4)

出生前・乳幼児期 親の影響

◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待

(5)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期

アルコール関連問題の広がり

(6)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期 親の影響 ◯発達障害 ◯精神障害 ◯アルコール乱 用 ◯薬物乱用

アルコール関連問題の広がり

(7)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期 親の影響 ◯発達障害 ◯精神障害 ◯アルコール乱 用 本人の問題 ◯急性アルコール中毒 ◯臓器障害 ◯アルコール乱用 ◯薬物乱用

アルコール関連問題の広がり

(8)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期 親の影響 ◯発達障害 ◯精神障害 ◯アルコール乱 用 ◯薬物乱用 ◯虐待 本人の問題 ◯急性アルコール中毒 ◯臓器障害 ◯アルコール乱用 ◯薬物乱用 ◯行動障害 主として成年期以降

アルコール関連問題の広がり

(9)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期 親の影響 ◯発達障害 ◯精神障害 ◯アルコール乱 用 本人の問題 ◯急性アルコール中毒 ◯臓器障害 ◯アルコール乱用 ◯薬物乱用 主として成年期以降 臓器障害 ◯肝障害 ◯膵障害 ◯心筋症 ◯高血圧 ◯糖尿病 ◯高脂血症 ◯ホルモン異常 ◯悪性腫瘍

アルコール関連問題の広がり

(10)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期 親の影響 ◯発達障害 ◯精神障害 ◯アルコール乱 用 ◯薬物乱用 ◯虐待 本人の問題 ◯急性アルコール中毒 ◯臓器障害 ◯アルコール乱用 ◯薬物乱用 ◯行動障害 主として成年期以降 臓器障害 ◯肝障害 ◯膵障害 ◯心筋症 ◯高血圧 ◯糖尿病 ◯高脂血症 ◯ホルモン異常 ◯悪性腫瘍 精神・神経障 害 ◯認知症 ◯意識障害 ◯末梢神経障 害 ◯うつ病 ◯嫉妬妄想 ◯睡眠障害 ◯性格変化

アルコール関連問題の広がり

(11)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期 親の影響 ◯発達障害 ◯精神障害 ◯アルコール乱 用 本人の問題 ◯急性アルコール中毒 ◯臓器障害 ◯アルコール乱用 ◯薬物乱用 主として成年期以降 臓器障害 ◯肝障害 ◯膵障害 ◯心筋症 ◯高血圧 ◯糖尿病 ◯高脂血症 ◯ホルモン異常 ◯悪性腫瘍 精神・神経障 害 ◯認知症 ◯意識障害 ◯末梢神経障 害 ◯うつ病 ◯嫉妬妄想 ◯睡眠障害 ◯性格変化 結婚・家庭問 題 ◯夫婦の不和 ◯別居・離婚 ◯暴力 ◯児童虐待 ◯家族の心身 症 ◯経済的問題

アルコール関連問題の広がり

(12)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期 親の影響 ◯発達障害 ◯精神障害 ◯アルコール乱 用 ◯薬物乱用 ◯虐待 本人の問題 ◯急性アルコール中毒 ◯臓器障害 ◯アルコール乱用 ◯薬物乱用 ◯行動障害 主として成年期以降 臓器障害 ◯肝障害 ◯膵障害 ◯心筋症 ◯高血圧 ◯糖尿病 ◯高脂血症 ◯ホルモン異常 ◯悪性腫瘍 精神・神経障 害 ◯認知症 ◯意識障害 ◯末梢神経障 害 ◯うつ病 ◯嫉妬妄想 ◯睡眠障害 ◯性格変化 結婚・家庭問 題 ◯夫婦の不和 ◯別居・離婚 ◯暴力 ◯児童虐待 ◯家族の心身 症 ◯経済的問題 社会的問題 ◯飲酒時の暴力 ◯警察保護 ◯飲酒運転

アルコール関連問題の広がり

(13)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期 親の影響 ◯発達障害 ◯精神障害 ◯アルコール乱 用 本人の問題 ◯急性アルコール中毒 ◯臓器障害 ◯アルコール乱用 ◯薬物乱用 主として成年期以降 臓器障害 ◯肝障害 ◯膵障害 ◯心筋症 ◯高血圧 ◯糖尿病 ◯高脂血症 ◯ホルモン異常 ◯悪性腫瘍 精神・神経障 害 ◯認知症 ◯意識障害 ◯末梢神経障 害 ◯うつ病 ◯嫉妬妄想 ◯睡眠障害 ◯性格変化 結婚・家庭問 題 ◯夫婦の不和 ◯別居・離婚 ◯暴力 ◯児童虐待 ◯家族の心身 症 ◯経済的問題 社会的問題 ◯飲酒時の暴力 ◯警察保護 ◯飲酒運転 職業上の問題 ◯頻回の欠勤 ◯休職 ◯失職 ◯頻回の転職

アルコール関連問題の広がり

(14)

出生前・乳幼児期 親の影響 ◯胎児性アルコール症候群 ◯虐待 少年期・青年期 親の影響 ◯発達障害 ◯精神障害 ◯アルコール乱 用 ◯薬物乱用 ◯虐待 本人の問題 ◯急性アルコール中毒 ◯臓器障害 ◯アルコール乱用 ◯薬物乱用 ◯行動障害 主として成年期以降 臓器障害 ◯肝障害 ◯膵障害 ◯心筋症 ◯高血圧 ◯糖尿病 ◯高脂血症 ◯ホルモン異常 ◯悪性腫瘍 精神・神経障 害 ◯認知症 ◯意識障害 ◯末梢神経障 害 ◯うつ病 ◯嫉妬妄想 ◯睡眠障害 ◯性格変化 結婚・家庭問 題 ◯夫婦の不和 ◯別居・離婚 ◯暴力 ◯児童虐待 ◯家族の心身 症 ◯経済的問題 社会的問題 ◯飲酒時の暴力 ◯警察保護 ◯飲酒運転 職業上の問題 ◯頻回の欠勤 ◯休職 ◯失職 ◯頻回の転職 ◯能率低下 ◯事故

アルコール依存症

アルコール関連問題の広がり

(15)
(16)

「健康日本21」の定義

「節度ある適度な飲酒」=1日平均20g程度の飲酒

「多量飲酒」=1日平均60g以上の飲酒

(17)

飲酒行動:一言でいうと「コントロール障害」

次第に連続飲酒という形に集約されていき,臨床

で遭遇するほぼすべての患者がこの症状を呈する

離脱症状

身体的・精神的合併症

肝障害をはじめとするさまざまな身体障害や,う

つ病や不眠症を代表する精神障害が合併

アルコール依存症

(18)

精神依存

身体依存

耐性

(19)

過去1年間のある時期に下記6項目のうち3つ以上がみられれば、依存

症候群と診断する。

①物質を摂取したいという強い欲望あるいは強迫感

②物質摂取行動に対する自己統制能力の欠如

③離脱症状の出現

④耐性の存在

⑤物質使用以外のことへの関心の低下

⑥物質使用による明瞭な有害な結果にもかかわらず、物質使用を

続けること

アルコール依存症の診断

ICD-10

(20)

a.男性版(KAST-M) 最近6か月のあいだに,以下のようなことがありましたか。 項目 はい いいえ 1.食事は1日3回,ほぼ規則的にとっている 0点 1点 2.糖尿病,肝臓病,または心臓病と診断され,その治療を受けたことがある 1点 0点 3.酒を飲まないと寝つけないことが多い 1点 0点 4.二日酔いで仕事を休んだり,大事な約束を守らなかったしたことがある 1点 0点 5.酒をやめる必要性を感じたことがある 1点 0点 6.酒を飲まなければ良い人だとよくいわれる 1点 0点 7.家族に隠すようにして酒を飲むことがある 1点 0点 8.酒が切れたときに,汗が出たり,手が震えたり,いらいらや不眠など苦しいことがある 1点 0点 9.朝酒や昼酒の経験が何度かある 1点 0点 10.飲まないほうが良い生活を送れそうだと思う 1点 0点 合計点 点 判定 合計点が4点以上: アルコール依存症の疑い群 合計点が1〜3点:要注意,ただし質問項目1番による1点のみの場合は正常群 合計点が0点:正常群 b.女性版(KAST-F) 最近6か月のあいだに,以下のようなことがありましたか。 項目 はい いいえ 1.酒を飲まないと寝つけないことが多い 1点 0点 2.医師からアルコールを控えるよういわれたことがある 1点 0点 3.せめて今日はだけは酒をのむまいと思っていても,つい飲んでしまうことが多い 1点 0点 4.酒の量を減らそうとしたり,酒をやめようと試みたことがある 1点 0点 5.飲酒しながら,仕事,家事,育児をすることがある 1点 0点 6.私のしていた仕事をまわりの人がするようになった 1点 0点 7.酒を飲まなければ良い人だとよくいわれる 1点 0点 8.自分の飲酒についてうしろめたさを感じたことがある 1点 0点 合計点 点

(21)

アルコール依存症の治療

薬物療法

精神療法

(22)

飲酒の中止と断酒の継続を目的。

ジスルフィラム,シアナマイドといった抗酒剤を使用。

飲酒試験を行い,顔面紅潮,発汗,呼吸困難,頭痛,頻

脈,血圧下降,悪心,嘔吐といった不快な症状を経験させ

て維持量を決めた上で投与する。

幻覚妄想,不安焦燥,興奮などの症状が持続するときは

抗精神病薬,抗不安薬を,痴呆症状には脳代謝賦活剤な

どを投与する。

飲酒欲求を抑制する薬:アカンプロサート(レグテクト®,

2013年5月国内承認)

薬物療法

(23)

よく面接して訴えをよく聴き,支持的な態度で断酒へ

の動機づけをする。

条件に応じて,個人精神療法,集団精神療法,家族

療法,環境調整を行う。

(24)

失職,家庭崩壊,単身生活,低所得などの社会的問

題を抱えていることが多い。

これら依存促進因子を取り除くには,家庭・職場・地

域社会の協力が不可欠となる。

患者自身による自助組織(断酒会・Alcoholic

Anonymous)が各地で開催されているので参加を促す。

社会復帰活動

(25)

妊娠中の母体が長期間アル

コール摂取した場合,児に

知能障害,顔面の小奇形,

身体の発達障害が現れる。

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