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ROAD TEST No 5035 MINI COUPÉ ミニ クーペ ミニの方程式はあからさまにスポーツカー然とした 2シータークーペにも通用するのか? いくつもの 史上初 を与えられたミニ クーペの走りを 最高峰のJCWで確かめよう photo: Stuart Price MODEL TESTE

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MINI COUPÉ

ROAD TEST No 5035

WE LIKE

WE DON’T LIKE

ミニ・クーペ

MODEL TESTED

◎テスト車輌概要

機敏なハンドリング、パンチの効いた中間加速、大きな荷物スペース

スポーツモードのセッティングのまずさ、荒れた道での揺さぶられるような乗り心地、JCWだとしても大きい騒音

ミニの方程式はあからさまにスポーツカー然とした2シータークーペにも通用するのか?

いくつもの“史上初”を与えられたミニ・クーペの走りを、最高峰のJCWで確かめよう。

●MINI JOHN COOPER WORKS COUPÉ●車両本体価格:426.0万円●日本発売時期:2011年9月27日

●最高出力:211ps/6000rpm●最大トルク:26.5kgm/1850-5600rpm(オーバーブースト時:28.6kgm)

●0-97km/h加速:7.2秒●113-0km/h制動距離:46.8m●最大求心加速度:0.987G

●テスト平均燃費:11.9km/ℓ●二酸化炭素排出量:165g/km

photo: Stuart Price

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ALLOY WHEELS

アロイホイール このスマートなデザインの17インチアルミホイール がJCWの標準装備品だ。英国では80ポンド(約1 万円)の追加費用で、日本では無料でブラック塗装 仕上げに変更できる。

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BONNET VENT

ボンネットベント ボンネットのベントは生まれ変わったクーパーSのト レードマークとなった。ただし、初期のモデルではここ からスーパーチャージャーに空気を送り込んでいた が、今はそうではない。

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FRONT LIGHTS

ヘッドライト フロントライトはハッチバックと同形状だ。周囲の取 り囲んでいるボンネットを持ち上げても、ライト自体は その位置に残る。

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RACING STRIPES

レーシングストライプ レーシングストライプは英国では無料、日本では2万 5000円のオプション。エンブレムまわりなどの入り 組んだエリアも、素晴らしい正確さで貼り付けられて いる。

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MINI COUPÉ ROAD TEST  部分的には1966年に出たミニ・マーコスの影響を 受けているという根拠の薄い主張も見かけるが、この クーペはブリティッシュ・レイランド本家の血筋は引い ていないようだ。2009年のコンセプトカーをデザイン したゲルト・ヒルデブラントは、彼の十代の息子がベー スボールキャップを後ろ向きにかぶっている姿にイン スパイアされたものだと示唆している。前身モデルが ないために、BMWは製品化にゴーサインを出すのを ためらったといわれている。

HISTORY

祖先はマーコス?

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REAR SPOILER

リヤスポイラー クーペのボディ形状は、多くのクーペ(アウディTT、 プジョーRCZ、ポルシェ・ケイマンなどを含む)がそう であるように、高速度域で揚力が発生する。このス ポイラーはそれを軽減する。

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ROOF SPOILER

ルーフスポイラー ルーフスポイラーはエアロダイナミクスの向上だけ でなく、デザイン的な面での役割も大きい。

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TAILPIPES

テールパイプ “歴代最速の量産ミニ”と宣伝されているクルマの ポテンシャルを示唆するのが、このセンター2本出し のテールパイプである。

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SIDE VENTS

サイドベント スポーティなモデルは冷却のためのベントをたくさん 必要とする。一般に認められているスタイリングセオ リーであり、これはその実例である。ちなみに、ミニ・ クーペのこれはフェイクだ。

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このクーペの着想元はミニ・マーコスではなかったようだ。

みの親であるBMWによれば、彼らはこ

れまでモダン・ミニでいくつもの“ミニ史

上初”を提供してきた。4輪駆動や4ドア、ディー

ゼルエンジンなどがそれだ。そして先日、さらな

る“ミニ史上初”を携えた新モデルが追加され

た。初の2シーター(限定生産のGPスペシャルを

除く)であり、さらに初の3ボックスボディとなっ

た、このミニ・クーペである。

 もっとも、ユーザーの視点からすれば、もっと

シンプルな話になる。すなわちこのクルマは、モ

ダン・ミニとしては初となる、スポーツカーのよう

な姿をしたモデルであるということだ。

 ミニ・クーペは、ハッチバックとクーペの両方

の特徴を兼ね備えている。そして、今回テストす

る最上級グレードのジョン・クーパー・ワークス

( JCW)は、車両本体426万円という、それほど

高くない価格でショールームに並ぶ。

 自動車メーカーは昨今、多様なマーケットセグ

メントの新規開拓を続けているが、このウルトラ

コンパクトな2シータークーペはとりわけニッチに

思える。実際、その販売台数について、BMWは

ミニ全体の5%以下と見込んでいるという。

DESIGN&ENGINEERING

●意匠と技術

★★★★★★☆☆☆☆

 2001年にブランドを再生したあと、その伝統

が許す限りのあらゆるフォーマットに、BMWは

新生ミニの方程式を当てはめてきた。たとえば

2010年に発表した、一部からはミニ・モークの

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3

CONTROLLER

コントローラー 中央のスクリーンのオーディオや電子システムは、センタートンネルに あるコントローラーで操作できる。BMWのほかのシステムと同様の操 作方法だ。

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STEERING WHEEL

ステアリングホイール 標準のステアリングホイールは、このミニ・クーペのようなスポーティモ デルにはちょうどいいサイズと形状をしている。アルカンターラ巻きのリ ムは握り心地がいい。

4

THROUGH-LOADING HATCH

トランクスルー 後席アームレスト部分にスキーハッチを備えるクルマはたまにあるが、 リヤシートを持たないミニ・クーペのそれはかなり大きいめだ。セキュリ ティのため、トランク側からしか開かない。

2

GPSナビゲーション ピードメーターの中央に備わる(欧州仕様)。選択するオプションが少ないと、スピードメーターは味気ないほどシンプルなものになる。

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ハッチバックとの差別化 が、ハッチバックモデルとは十分な差別化が図られているべきだと考える人にはもの足りないかもしれない。

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HOW BIG IS IT?

サイズはどれくらい?

VISIBILITY TEST

視認性テスト コンパクトなキャビンと細いA ピラーのおかげで前方視界 は良好だが、後方と肩越しの 視界はあまりよろしくない。 ドライビングポジションはハッチバックと同じ。シートが小さく感じる人もいるだろう。 リヤのバルクヘッドには、小さなシェルフと荷室に通じる大きなハッチが備わっている。 大きなハッチバックドアのおかげで荷物の出し入れはしやすい。容量は標準的である。 幅:880-1030mm 高さ:480-670mm 奥行き:700-1200mm

現代版として受け取られている4ドアで4輪駆動

のクロスオーバーは、彼らが過去の遺産にとら

われてきたこれまでのポリシー(およびクラスの

境界線)を破っていく意思を明示したモデルで

ある。そして新参のクーペにしても、その押しつ

ぶされたような姿は、彼らが密かに抱いてきたこ

のブランドのポジショニングを打ち壊していこう

とする意思の究極の表現として、純粋主義者の

目には映るかもしれない。それもそのはず、

BMWにしてみれば、これはプジョーRCZやVW

シロッコの対抗馬以上の役割を期待しているモ

デルなのだ。

 ハッチバックと広範なコンポーネント共用を推

し進めるため、見てのとおりこの2シーターの造

形はハッチバックのルーフを切り落とし、ウィンド

スクリーンの角度を大きく寝かせる手法によって

実現されている。ただし、実際のシャシーベース

はカブリオレだ。

 新しいルーフはハッチバックよりも29mm地面

に近づいているため、ヘッドルームを最大限に

確保する工夫として、内側のシーリングには窪み

が設けられている。一方、リヤでは、ウィンドスク

リーンは浅く、スポイラーはミニ初の可動式が装

着されている。

 フロントがマクファーソン・ストラット、リヤが

マルチリンクのサスペンション構成に変わりはな

い。ただし、クーパー系は標準よりも硬いダン

パーと太いスタビライザーを与えられているのに

対し、JCWはベースモデルそのままだ。

 エンジンラインナップもそのまま受け継がれ

ているが、これは驚くには当たらないだろう。ボ

ンネットの下には、3種類あるお馴染みの1.6ℓガ

ソリンエンジンのいずれかが収まる。JCWに搭

載されるのは211psバージョンだ。パフォーマン

スよりも経済性を重視する顧客向けには、クー

パーSDに使用されている143psの2.0ℓディーゼ

ルが導入される見込みである。ギヤボックスは

全モデルで6段M/Tが標準で、JCWを除く全

車に6段A/Tがオプション設定される。

INTERIOR

●室内

★★★★★★★★☆☆

 ハッチバックのミニを見慣れた人にとって、ミ

ニ・クーペのインテリアは、たとえるなら配偶者

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TRACK NOTES

サーキットテスト ■発進加速 テストトラック条件:天候晴/乾燥路面/気温20℃ 0-402m発進加速:15.5秒(到達速度:152.9km/h) 0-1000m発進加速:27.7秒(到達速度:195.7km/h) ミニJCWクーペ VWシロッコ2.0TSI ■制動距離 乾燥路面 湿潤路面 Start/finish T1 T2 T4 T3 T5 T6 T7 T8 Start/finish T1 T2 T3 T4 T5 T6 T7 Start/finish T1 T2 T4 T3 T7 T8 Start/finish T1 T2 T3 T4 T5 T6 T7 ■ドライサーキット ミニJCWクーペ ラップタイム:1分20秒6 VWシロッコ2.0TSI 参考タイム:1分20秒9 ■ウェットサーキット ミニJCWクーペ ラップタイム:1分16秒3 VWシロッコ2.0TSI 参考タイム:1分11秒4 DSCを完全に解除すると、パ ワーを路面へ完全に伝えきる のがむずかしくなるが、それに よって発生するアンダーステア は素直で制御しやすい。サー キットでは、敏感なステアリング レスポンスが真価を発揮する。 T7ではリアが振れてターンインを助けてくれ るが、それをコントロールし続けるには、ステア リングによる多大な修正が求められる。 DSCオフでは、T5とT7でスロットル ペダルを戻す操作をきっかけに、長い ドリフトに持ち込める。ただし、自信を 持って実行するには慣れが必要だ。 DSCをオフにした状態で3速ギヤで T3から立ち上がっていくときに、アン ダーステアはもっとも顕著だった。 このクルマで高速コーナーのT3とT4を速 く抜けるには度胸が必要だ。スロットルペ ダルを踏み込めばスライドを止められる。 シロッコとのタイム差の少なくと も半分は、サーキットの路面状 態が劣化したためである。ミニ はリヤを振り回す走りが楽しい クルマだが、速く走らせるのは 簡単ではない。

や恋人がほんの少しだけ髪を切った姿を見たと

きのような印象になるだろう。つまり、何もかも見

覚えがあるのに、どこかしら、わずかに違ってい

るように見えるのだ。

 トリムにアクセントが加えられている点を除け

ば、ダッシュボードそのものは共通だ。スイッチ

類のレイアウトやシート、それにドライビングポ

ジションも変わらない。違いらしい違いとなるの

はウィンドスクリーンの角度である。加えて頭上

を頂点として強く湾曲したルーフが、より包み込

まれるような、そしてよりスポーティなフィールをこ

のミニのキャビンに与えている。テスト車はアル

カンターラ巻きのステアリングホイールを装着し

ていたが、これも同様な雰囲気を醸し出すアイ

テムのひとつである。

 ドライビングポジション自体はほかのモデル

よりスポーティになっているわけではなく、ヘッド

ルームが若干狭まっている点を除けば、これま

で同様に良好である。人間工学的に見てもよく

できている。ただし、シートについては、サイズを

もう少し大きくしてほしい(とくに座面の前後長

が不足している)という意見が、一部のテスター

から出た。ここまでのところは、クーペの室内は

従来からのミニとほぼ同様である。

 だが、それはキャビンの前半分だけを見てい

るときに限った話である。後ろを振り向くと、いう

なればボブカットが坊主刈りになったかのような

劇的な変化が目に飛び込んでくる。リヤシートが

消え失せているのである。仮に座席が残ってい

たとしても、ヘッドルームはなかっただろう。そこ

にあるのは小さなシェルフと、トランクに通じる

大きめのハッチだ。そもそもハッチバックでも絶

望的に小さいミニの後席空間を考えれば、キャ

ビンと完全に分離した荷室を備えるクーペのほ

うが便利だと、好意的にとらえる顧客もいるかも

しれない。リヤハッチは横に広いくて長さもあり、

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UNDER THE SKIN

ON THE LIMIT

限界時の挙動 強固なフロア構造  ミニ・クーペはのちに登場予 定のロードスター(同じ生産ラ インを流れる)とフロア構造を 共用するため、そのルーフは 実際には負荷支持体としては 機能していない。にもかかわら ず、B M Wによれば、このクー ペのボディは現行ミニの全モ デルのなかでもっとも強固であ るという。その要因は、太いシ ルに追加された補強材とフロ ントシート後方のバルクヘッド だ。さらに、左右のリヤホイール ハウジングのあいだにも、閉断 面の補強が入れられている。ま た、ルーフラインを切り落とした 効果で、重心位置は全モデル 中でもっとも低い。これらの補 強の代償は若干の重量増で、 クーペはハッチバックモデルよ り25kgほど重くなっている。  前輪駆動車でラップタイムを縮めるような走りをしたとき、 ミニJCWクーペほど楽しいクルマはめったにない。ドライハ ンドリングサーキットでは、ニュートラルなコーナリングバラン スが嬉しいくらいに自由奔放なコントロール性を生み、それ によって走りは情熱的でありながら、スムーズかつ正確な 安定した速さが備わっているのだ。強力なブレーキもまた、 1230kgの車体を難なく操ることができる要因である。  フロントのグリップが強大なおかげで、ターンインの速度 は予想より高めにしてかまわない。脱出では、DSCボタンを 短く1回押せば“トラクション”モードが選択されるが、そのモー ドなら早めにパワーをかけることができる。トラクションコント ロールシステムが擬似的にリミテッドスリップデフの効果を 発生するのである。  ただし、ブレーキング時のスタビリティは、ときとして容易に 崩れることもある。また、中途半端な段階でスライドから立ち 上がってしまうこともある。ペダルとステアリングの操作がア グレッシブすぎるとそうなるのだが、シャシーを信頼できるよう になると、とても楽しく走れるようになる。  ウェット路面では、リヤを流しやすいこのクルマのバランス をいっそう楽しめる。電制デバイスをオフにした状態では、思 いのほか簡単に滑り出すリヤの動きに少々不安になるかも しれないが、およそ30°を超えてスライドするほどのオーバー ステアには滅多に陥らない。そして、そのスライドは簡単に 立て直せる。

MINI COUPÉ ROAD TEST

クーペはハッチバック よりも強固だが、その ため少々重い。 ロープロファイルのランフラットタイヤと硬いサスペンションが、乗り心地の悪化を招いてしまっている。 クーペのフロア構造 (および生産ライン) はロードスターと共用 される予定だ。

荷物の出し入れはしやすいが、開閉は重い。

PERFORMANCE

●動力性能

★★★★★★★☆☆☆

 ミニ・クーペJCWで素早い発進加速を決め

たいと思っていたとしても、ギヤレバーのすぐ前

方にある魅惑的な黒いスポーツボタンに指を伸

ばす必要はない。何しろこのクルマはノーマル

モードでもクイックで、右足の踏み込み具合にダ

イレクトに比例した反応を示してくれる。にもか

かわらず、ノーマルでこれならスポーツモードな

らばさらに素晴らしいレスポンスだろうと期待す

ると、あっさり裏切られてしまうからだ。

 確かにスポーツボタンを押すと、より大きなエ

ンジンパワーとトルクが、より小さなスロットル開

度で得られるようになる。しかし、われわれテス

ターは何度走らせてみても、アグレッシブすぎる

そのスロットルマッピングに順応することができ

なかった。それは、今回のテストでわれわれが出

した、メーカーが公称する0-100km/h加速タイ

ムの6.4秒に遠くおよばない、往復平均7.2秒の

0-97km/h加速タイムが示すとおりだ。

 これにはフロントのトラクションがやや不足気

味なのも災いした。というのも、もっと高い、トラ

クション性能の影響がそれほど出ない速度域

の48-113km/h中間加速タイムでは、JCWは6.0

秒を記録して面目躍如を果たしてみせたからだ。

これはゴルフGTIやその同類と肩を並べる速さ

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モードならばレスポンスに優れる素直な特性で

あり、ギヤシフトもスムーズなおかげで心から加

速感を楽しめる。ツインスクロールターボはラグ

もなく、また3000〜5000rpmが力強い。

 一方、洗練度に関しては、ホットバージョンの

ミニにそれを期待するつもりは最初からないが、

そのうえで、しかもミニを基準として見ても、この

クルマはうるさい。エンジン音や風切り音、タイ

ヤノイズが、遮音材のないリヤのバルクヘッドか

ら侵入してくるため、室内騒音は113km/hで

74dBに達する。よりワイドなタイヤを履いたシ

ロッコRでさえ、これより4dBも静かだ。

 だが、ブレーキは間違いなく素晴らしいとい

える。ドライ路面で行った113km/hからの制動

距離は46.8mで、これはわれわれが2009年にテ

ストしたフォード・フォーカスRSより短い。

RIDE&HANDLING

●乗り心地と操縦安定性

★★★★★★★☆☆☆

 補強されたボディ、低く下げられたロールセン

ター、スポーティなサスペンションセッティングと

いったスペックを見る限り、メーカーの主張は信

憑性が高そうだ。この新種のミニは真のスポー

ツカーであり、スリルと興奮に満ちたドライビン

グを提供するという主張である。確かにこのミニ

がコーナーで見せる姿勢には非の打ち所がな

い。コーナリング中の敏捷性にも優れ、ドライ

バープレジャーと生き生きとしたハンドリング

キャラクターを備えている。

■エンジン 形式:直列4気筒, 1598ccターボ 最高出力:211ps/6000rpm 最大トルク:26.5kgm/1850-5600rpm (オーバーブースト時:28.6kgm) 許容回転数:6500rpm 比出力:132ps/ℓ 比トルク:17.9kgm/ℓ 馬力荷重比:172ps/t 駆動方式:横置き前輪駆動 ブロック:アルミ軽合金 ヘッド:アルミ軽合金 ボア×ストローク:φ77.0×85.8mm バルブ配置:4バルブDOHC 圧縮比:10.0:1 ■燃料消費率 メーカー公表値 市街地/郊外/混合モード 10.7/17.2/14.1km/ℓ オートカー実測値 総平均/ツーリング/動力性能計測時 11.9/16.3/4.7km/ℓ 燃料タンク容量:50ℓ 現実的な航続距離:595km CO₂排出量:165g/km ■サスペンション 前:マクファーソン・ストラット/コイル+   スタビライザー 後:マルチリンク/コイル+スタビライザー ■ステアリング 形式:ラック&ピニオン(電気アシスト) ロック・トゥ・ロック:2.4回転 最小回転半径:5.35m ■ブレーキ 前:φ316mm Vディスク 後:φ280mm Vディスク ■発進加速 乾燥路面 実測車速mph(km/h) 秒 30 (48) 2.9 40 (64) 4.2 50 (80) 5.4 60 (97) 7.2 70 (113) 8.9 80 (129) 10.9 90 (145) 14.0 100 (161) 17.0 110 (177) 21.7 120 (193) 26.7 130 (209) 140 (225) 150 (241) 160 (257) -■中間加速〈秒〉 mph (km/h) 2nd 3rd 4th 5th 6th 20-40(32-64) 2.4 3.4 5.1 7.5 -30-50(40-80) 2.4 3.0 4.0 5.6 7.2 40-60(64-97) - 3.1 4.0 4.9 6.0 50-70(80-113) - 3.2 4.2 5.1 6.0 60-80(97-129) - 3.7 4.3 5.8 6.6 70-90(113-145) - - 4.7 6.2 7.6 80-100(129-161) - - 5.3 6.6 8.4 90-110(145-177) - - 7.8 7.2 9.2 100-120(161-193) - - - 8.5 10.7 110-130(177-209) - - - - -120-140(193-225) - - - - -130-150(209-241) - - - - -140-160(193-257) - - - - -■シャシー/ボディ 車両重量:1230/1230kg(実測) 抗力係数:0.35 ホイール:7.0J×17in/アルミ軽合金 タイヤ:205/45R17 スペアタイヤ:なし(ランフラット) ■変速機 形式:6段M/T ギヤ比/1000rpm時車速〈km/h〉 ①3.31/9.5②2.13/14.6 ③1.48/21.1④1.14/27.5 ⑤0.95/33.0⑥0.82/38.5 最終減速比:3.71 ■静粛性 アイドリング:47dB 3速最高回転時:78dB 3速48km/h走行時:66dB 3速80km/h走行時:70dB 3速113km/h走行時:74dB ■安全装備

ABS, BA, EBD, CBC, DTC Euro N CAP/ na

■最高速 ■エンジン性能曲線

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MINI COUPÉ ROAD TEST

 だが、もしこのクルマに、過去10年のあいだに

ミニのハッチバックに加えられた数多くのホット

モデルとはまるで違う、より成熟した運動能力の

資質を求めているのなら、失望を感じずにはい

られないはずだ。なぜならJCWクーペは、JCW

ハッチバックと同じく神経質で荒々しく、ときには

少々邪悪に振る舞うことさえあるからだ。

 理想的な道、つまり広くてフラットで路面がな

めらかなコーナーやサーキットなら、このクルマ

はにぎやかで楽しい。レスポンスは情熱的でほ

とんどロールせず、強大なフロントのグリップと

御しやすいリアの挙動がマッチしている。DSC

システムはリヤを自由に派手に振り回す走りを許

してくれないが、解除すれば、ドライ路面でさえ

本来の力をフルに引き出せる。その楽しさを裏

打ちしているのが、懐の広いシャシーだ。ドライ

バーはそれを信頼して走らせることができる。

 問題は、英国内の比較的交通量が少ないカ

ントリーロードの多くが、サーキットとはほど遠い

ことだ。路面には穴やひび割れがあり、見通しも

悪い。そしてこういう道は、残念ながらJCWクー

ペには適していない。クーペで唯一、ランフラッ

トタイヤを標準装着しているため、道路の継ぎ

目などで衝撃を受けやすく、揺さぶられたり、落

ち着きのない挙動を示しがちだ。荒れた路面に

立ち向かうために必要な、衝撃吸収能力に欠け

ているのである。また、比較的軽微な凹凸を通

過しただけでも、わずかとはいえトルクステアが

出て、ドライビングの楽しみがスポイルされる。

BUYING&OWNING

●購入と維持

★★★★★★★☆☆☆

 BMWは、ミニの基本方程式を魅力的な新製

品にパッケージし直す能力と、その製品に設定

したライバル車よりも高いプライスを顧客に納得

させる能力に長けている。それを考えると嬉し

い驚きだったのは、ミニ・クーペがとても割安な

値付けをもって低価格帯市場に投入されたこと

だ。エントリーレベル向けのクーパーにつけられ

た297万円の価格は、どの近しいライバルと比

べてもかなり安い。最上級スペックのJCWでさ

え、十分な競争力がある。165g/kmというCO₂

排出量と、ツーリングルートでの16.3km/ℓという

燃費を考慮すればなおさらだ。●

A

われわれは こう考える 結論 車輌価格 最高出力 最大トルク 0-97km/h加速 最高速度 燃料消費率(混合) 車輌重量(公称値) CO₂排出量

TOP FIVE

実用性、洗練度、ドライビングプレ ジャーに優れる。所有する喜びも 大きい。 ★★★★★★★★★☆ VOLKSWAGEN

Scirocco 2.0 TSI GT

フォルクスワーゲン シロッコ2.0TSI GT 邦貨換算約400万円 210ps/5300-6200rpm 28.5kgm/1700-5000rpm 6.9秒(0-100km/h) 238km/h 13.5km/ℓ 1373kg 172g/km 多彩なオールラウンダー。窮屈な 後席が不満だ。 ★★★★★★★★☆☆ PEUGEOT

RCZ LHD 6M/T

プジョーRCZ LHD 6M/T 423.0万円 200ps/5800rpm 28.0kgm/1700rpm 7.6秒(0-100km/h) 235km/h 14.5km/ℓ 1350kg 159g/km エンジンは素晴らしいが、シャシーは ドライビングの醍醐味に乏しい。高 い価格を正当化できない。 ★★★★★★★☆☆☆ AUDI

TT 2.0 TFSI

アウディTT 2.0TFSI 461.0万円 211ps/4300-6000rpm 35.7kgm/1600-4200rpm 6.1秒(0-100km/h) 245km/h 13.9km/ℓ 1340kg 168g/km 他車にはまねのできない唯一無比 の存在。ミニとほぼ同等の使いや すさがある。より純粋なスリルを求 める人向け。 ★★★★★★★★★☆ MAZDA

Roadster RS RHT

マツダ・ロードスターRS RHT 286.0万円 170ps/7000rpm 19.3kgm/5000rpm 7.9秒(0-100km/h) 219km/h 12.8km/ℓ 1150kg 181g/km 魅力的だし、しかるべき場所では 運転も楽しいのだが、洗練度の低 さとスペースの狭さがマイナス要素 だ。 ★★★★★★★☆☆☆ MINI

John Cooper Works Coupé

ミニ・ジョン・クーパー ワークス・クーペ 426.0万円 211ps/6000rpm 26.5kgm/1850-5600rpm 7.2秒 240km/h 14.1km/ℓ 1230kg 165g/km

1st

2nd

3rd

4th

5th

TESTERS’ NOTES

●テスターのひと言コメント

JOBS FOR THE FACELIFT

●マイナーチェンジ時に望むこと ステアリングホイールをアルカンターラ巻きに したなら、なぜミカン・サイズのシフトノブも同じ にしなかったのだろう。 マット・プライアー ・ “スポーツ”モードのセッティングを 再検討してほしい。 ・キャビンの遮音性能をもっと高めてほしい。 ・ひどい乗り心地をもっと和らげてほしい。 荷物スペースは立派だが、両手が塞がった 状態で巨大なトランクリッドを開けるのは、と ても骨の折れる作業だ。 ニック・キャケット 硬すぎるJCWのサスペンションにランフラット タイヤを履かせるというBMWの判断に驚きは しないが、テスターたちは歯医者の椅子に座ら された子どものように不満の声を上げていた。 マット・ソーンダーズ

ROAD TEST No 5035

AUTOCAR VERDICT

●オートカーの結論

★★★★★★★☆☆☆

MINI COUPÉ

「理想的な道では魅力的なドライバーズカーだが不満点も多い」

 ミニJCWクーペは走らせてすぐに楽しさを感じられる運動性能を備え、 多くの人びとを喜ばせることだろう。理想的な路面においては、このクーペ は生き生きとしており、機敏で速く、驚異的なレスポンスを見せつけるドライ バーズカーだ。  だが、英国のたいていの道路では、そうした運動能力の資質が表に出る 機会は少なく、ほかの領域で見られる欠点を帳消しにするほど輝くこともな い。バリューの観点から見ると、JCWクーペはそれほど価格の高いクルマで はないが、騒々しくて実用性が低く、ひどく荒れた道では揺さぶられるような 乗り心地なのだ。  われわれはこのミニの新しいスポーツキングに、もっと人間の感覚にマッチ した、不自然さを感じさせない運動性能を期待していた。このクルマは快活 ではあるが、400万円クラスのベストクーペと呼ぶには深刻で残念な不満を 抱えている。●A

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こども City ミニ京都@らくさいは 2011 年に実施した「こども City ミニ京都

3月 がつ を迎え むか 、昨年 さくねん の 4月 がつ 頃 ころ に比べる くら と食べる た 量 りょう も増え ふ 、心 こころ も体 からだ も大きく おお 成長 せいちょう