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多様性に対応するデザイン教育

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Academic year: 2021

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(1)

Japanese Society for the Science of Design

NII-Electronic Library Service Japanese  Soolety  for  the  Solenoe  of  Deslgn

対 応 す る

デ ザ

教 育

Design

 

Education

 

Corresponding

 to 

Mu

plidty

望月  史 郎 菓 享 家 政 掌 院 大 学 ■ 多 様 な学生像か ら

 

プ レ ゼ

は 負 けけ ど

コ ン セ プ トで は勝 ち ま した」

こ れは企 業 実

に参

した

生 が

、実習終

了後

音 に 述べた 感 想であ る

  筆 者は

人 文 学部工芸 文 化 学科 と称 す る学 科 に 在 籍 してい る

入学す る学 生 は

すべ てが デザ イン関 係の仕事 を 目指 してい る訳 で はない。 文科 系 女子 大 の

生によ

く見

ちれる (と

われている )

と りあ え ず 大学に入 り

とり

ず就職す

る という

意識

生 がいること を否 定できない

したがっ て

冒 頭 に 述べた よ う

デザイナ

を志し て企業 実

に参 加 す る学 生 は

現状では残 念 な が らそ う多 くない

 

そ れ で もデ ザイ ン に

を持ち、仕事

く情

け、

努力

を重 ね

、就

職 してい く学 生がい る

そして

デ ザイン系学

で より

実践的な教育

巧みな 表示 技 術 を身 につ けた 学 生 に対 して

少 な く と も「コ ンセ プ トで は勝っ たと自負で き る学 生 が い ること も

また事 実 で あ る

ま り

筆者の周 囲 には デ ザイ ナ

志望の学生 か ら

、そ

れ を

眼中

に入 れ ていない者 まで

多 様 な学 生 が 在籍 している

圏工莪文化という枠 組み の申で

 

筆 者 は

デザ

イン学 を

の 「

問題解決学

」で

る と認 識 している

よ り良い社 会や 生活の実 現 を 目 指 して

問 題 意

問題 を

発見 ・

整理し、 よ り適 切 な解 答 を導 き出 すことであ る

それ は計画に

するすべて の分

に通 じることであ るが

その中 で もデ ザインは

カ タチ あ るモ ノや カ タチに結び付 くコ トを主 に

よ り

タチ を生み

出す

こと に力 点 が 置 かれている

そのため

問題に対 する解 答 を 「カ タあ るモ ノに す る とは

デ ザ イン の

真骨

頂といえ るが

そ れ だけ で

なく、

チ に ることができる」とい う段階 に到 達 す ること も重 要 視 してい る

そ う考 えれ ば

上 記のすべて が デザイ ンである とと もに

、そ

の プロセ ス との整 合 性 がは か M◎chizuki 

Shiro

Tokyo K8sei Ga 」ln Urwo囹守

れ れ ば

その

担当す

る こ とも、 デ ザ イン の

念に含めることがで き る

 

そのよ う

な認識

を蟇 に

人 文

学部

工芸 文

化学

科 と い う枠 組みの中で 教 育 を行っ ている

問 題 発 見 か ら 表示 にいた る まで

ひと

りの学 習 がで き る よ うな 科 目構 成 とは してい る もの の

学 科の性 格 とス タッ フの

成 上

ど ち らか と いえば 歴

史的

認識

や、 社 会 生活にか かわ る文 化 的 な

象の

把握

など に重

が 置かれている

そこには

カ タチ に 仕 上 げ る髄の背 景 や

なぜ そ ういうカ タチ にす るのか を

未 熟であ っ て も

説明

できるよ うに したい という

識 が働いて い る

ひょっ とした ら

頭の 「プ レゼンテ

ショ ン では

けた

コンセプ トでは 勝 ち ま した」 とい う発 言 は

その成 果 なのか も しれない

日 多 様 化 す るデ ザ イン の基 礎と は ? 生

社会

を取 り

くデ ザ イン の状 況 が

今 後 ど の よ うに変 化していくの か

、厳密

予測

筆者

には

い。 しか し、 デ ザ インの概 念 も

社 会に おけるそれの受 け止 め

ますま

す広 くな

るこ と だ ろ う

また

デ ザ イン教 育 を受 けた 卒 業 生の進 路 や業 務 も

ますます 多様

する に

 数年前

、 土

木構

造 物の

1

つ であ る堰の

景 観 に関 す る委 員 会 に 出席 した こ と がある

その初

会合

に、

堰柱

に屋 根 を付 けた り

丸みを付 けた り

窓の 形 を変え たりした

、数多く

の アイ デアス ケッチ が

唐突 に出 され たe それ を準 備 した人 た ちは

「形を 考え る」こ とだ け を

ザ インだと認

していた よ う で

のデ ザイン教 育 を受 け た入 なら ば

表 面的 な 形

をあれこれ 検討 する前に

堰 柱の高 さ

太 さ

凹 凸の程 度 な ど景 観 に 及 ぼ す要 因 を考え

そ れ らを変 更す るために 必要 な 技 衛 的 条件の検 討 な ど に も

考 えを 巡 らす だ ろ う

また それ ら の

い か に して景 観との調 和 を

る か の、 コンセプトも検 討す るに 違いない

18   sPEcIAL  IssuE oF JssD vol

5 No

3 1998 デ ザ イ ン学 研 究 特集号

       「

(2)

Japanese Society for the Science of Design

NII-Electronic Library Service Japanese  Soolety  for  the  Solenoe  of  Deslgn

  そのよ うなプロセ ス の必 要 性 を述べた とこ ろ

委 員諸 氏の賛 同が得ら れ

堰の ゲ

トを駆動 させ る内 部機 構の技 術 的可 能 姓が検討され

、従

来とは 大 幅に 異な る堰の基 本形 状モデルが

提示

され た

スタ イ リ ング はその モデル を基 本として

検 討 すれ ばい い も ので あ り

それな くしてい

屋 根 だ とか 丸み だ とかを考 えれ ばい いという もので は ない

 制度

上の制 約 な ど経 緯の詳 細 は省 略 した が

こ の よ う

な分野

にもデザ インは求めちれてい る

そ れに 対 応 するために

土 木構 造 物のデザインまで個 別に 教 育 す る必 要がある の だ ろ うかe

れ を教 育 用 素材 の

1

つと して 扱 うことは ある にせ よ

、社

会の

め る 多様 な デザイン像のすべて に、

別 対 応 す る よ うに 細 分 化した教 育は、

到底無

理であ る

そこ で必 要な のは

土木 技 術 者 と協 力 して

デザインを応 用で き るよ うに教 育 す ることだ といえ よ う。 つ ま り

種々 のデ ザ インに対 応 で きる基 礎 と

それ を

用 する

の育 成 が重 要 にな る

 

そこで 「基 礎 とは 何が 大 きな

問題

あ る が

筆者は

え る

考 え を形 にす る」ための 「考 え」を

ど の ように

めるか

それを どのよ うに 「 、 プm セ ス と方

育 す ることが 重 要 だ と認 識 している

そ うす れば

、多様な

個 別 事 例 に も対 応でき るはず だ と

考 えているか らであ る

顧 教 育 すべこ と

でき るこ と とは ?

 

筆 者の前 任校で

指 導担 当

教員

が 「 している」と太 鼓

を押した

CI

す る卒業 制 作 が あっ た 。 デ ザイン事 務

で経

んだという 巧みなプ レ ゼ ン テ

ショ ンを見 れ ば

高 く評 価す る こと もできた

しか し

そ れ に対 して 筆 者 は

い さ さか不満 な 点 が あっ た

表 現 され たシンボルマ

ク や 色 彩 な どが

なぜ 適 しているのか

どのよ うに

め ら れ たのか という

プロ セスの

明 が 十 分では な かったか ら である

 

た しかに実 践の

場で は

結果

べ て う側 面があ り

結果が よくな けれ ば

味 も持 た

い こ とす ら

その

点に立てば

プロ と して 通 用 す る水 準の結 果 を 出すことは

高 く評 価 すべ

しか しそれ は 果 して教育の成 果だっ たのだ ろ うか

学 生 個人の才 能や社 会

経験

依拠

したとは いえないだ ろ うか

とい う疑 問 を抱いた の で

る。

 

情 報 が 氾 濫 す る今 日

学 外 活

は時として、 学 内 にお け る教 育 を上 回る効

を発

する

しか しそれ を個 人 任せ に

るだけ で は

育 とはいえない

そこ に は

、学内

で実

す ること といか に連 動 させ るか と いう

プログラムが不 可 欠であ る

 

ま た

、個人

才能

ば すことは

教 育の重要 な 側面であ る

才 能や 感 性 が 不 足 している学生 より

豊か な 学 生の方 が好 ま しい こ と も否定し

しか し

才 能 や 感 性 が不 十 分な 学 生に対 しても し

なけ

れ ば な らない のが

教育のも う

1

つ の

面で

る。 伝

な徒弟制度

や 継続 的な 個 人 指 導 な らば と もか く

大 学に おいて

性 は教 育でき るのだ ろ うか

それ に ひ き かえ

術 や 手 法 は

か な りの程度 まで 教 育 可能 で

ただ しそこには

系 統だっ た プロセス を

つ プW グラムと

教 育 資料 が 不 可 欠である

翩 教 育資 料の充 奚 を   多様 化 す るデ ザ イン像の基 礎 とか

系 統だっ た プ ロセ ス を持つプログラムと

教 育 資 料 な どにつ いて

各 大 学や

担当教員

の 頭 の中に において

経 験 的 な蓄 積がなされ ている こ とだ ろ う

そ して

よ り良い教

育方法

る試

錯 誤 が 続 け られ

今 臼に 至っ てい るのだ ろ う

しか しそ れ は

将 来の社会が

め るデ ザ イン の基礎 と して

適 切な ものだ ろ うか

  多 様化 す る デザイン像 に共 通 する要 因と は何か、 社 会 が 求めている ものは 何か

それ を どのよ うに

育 すれ ばい い のか

、な

ど に

関す

る情 報 は まだ 不 十 分 である

個人や

各大学

別 に蓄 積 している情 報の

も、

同様

であ る

まず は それらに関 する情 報の集

と、

が 急 務であ る

  さ ちに それの活 用 を図 るには

教 科 書

事 例 集

手 法 集 成

資 料集 成 な ど

しやすい形

具現

化す る必 要 が あ る

よ り創造 的 な デ ザイン活

を実 践す るために は

非 創 造 的業 務の効 率 化 が不 可

で あ る

また

各大 学に おいて

それ ぞ れの個 性 を発 揮 す るため にも

共 通 要 因を

効率化

すべきであ る

デザ イン学研 究 特集 号 SPECiAL  ISSUE  OF JSSD  Vol

5 No 3 1998   19

参照

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