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第15回日本助産学会学術集会集録一般演題 (口頭発表) 第6群

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Academic year: 2021

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25.出

産 に 対 す るSelf-Efficacy

Scaleの

開 発(2)

金沢 大学 医学 部保健 学科 ○ 亀 田 幸 枝 島 田 啓 子 炭 谷み ど り 坂 井 明 美 公 立能 登総 合病院 山 口 益 美 富 山 県立中央 病院 酒 井 照 枝 国 立金沢病 院 加藤 美 奈子 恵 寿総 合病 院 前 浜 静 香 公立 羽咋病 院 定 仙 光 代 I.緒 言 女 性 に と っ て 出 産 体 験 は,母 親 お よ び 家 族 の 一 員 と し て 発 達 し て い く 重 要 な 体 験 で あ る 。 出 産 教 育 の 目 的 は,妊 婦 が 出 産 に 向 け て 自己 の 持 て る 力 を 十 分 に 発 揮 で き る よ う に 援 助 す る こ と と 考 え る 。 Banduraは,人 間 の 行 動 を 決 定 す る 先 行 要 因 に, 自 分 の 行 動 が も た ら す 結 果 を 予 測 す る 「結 果 予 期 」 と,そ の 行 動 遂 行 に 対 す る 自分 の 能 力 へ の 自 信 を 予 測 す る 「効 力 予 期 」 を あ げ た 。 こ れ らの 概 念 に 基 づ き,出 産 に対 す るself-efficacyを 測 定 す る こ と は,出 産 時 の 産 婦 の 行 動 を 予 測 す る こ と が 可 能 に な る 。 ま た,出 産 に 向 け て 援 助 方 略 を 検 討 し た り、 出 産 教 育 の 評 価 に も 有 用 と考 え る 。 欧 米 で はChildbirth Self-Efficacy Inventoryの 検 証 が 報 告 さ れ て い る が,日 本 の 医 療 体 制 や 文 化 的 背 景 に あ っ た も の は 見 当 た ら ず,著 者 ら は 開 発 に 向 け て 検 討 を行 っ て き た 。 本 研 究 は,Self-Efficacy Scaleの 再 検 討 ・洗 練 化 を 試 み,そ の 信 頼 性 ・妥 当 性 を検 証 し た 。 II.研 究 方 法 1.2000年7月 ∼8月 に,北 陸2県 の 産 科10 施 設 で 健 診 を う け た 妊 娠28週 以 降 の 妊 婦413名 を 対 象 と し た 。 有 効 回 答 数 は352名(85.2%) で あ っ た 。 健 診 前 ま た は 妊 婦 教 室 前 の 待 ち 時 間 に 研 究 目 的 を 説 明 し,承 諾 の 得 られ た 妊 婦 に 質 問 紙 を 配 布 し回 答 後 に即 時 回 収 し た 。 2.対 象 の 属 性 年 齢 は17∼39歳,平 均 年 齢28.4±4.0(SD) 歳 で 初 産 婦210名(60.0%),経 産 婦 ・142名 (40.0%)で あ っ た 。 妊 娠 週 数 は 平 均34.2±2.8 週 で あ っ た 。 3.尺 度 作 成 と調 査 で 採 用 し た 測 定 尺 度 出 産 に 対 す るSelf-Efficacy Scale(島 田 他, 2000)を 基 に,満 足 な 出 産 体 験 を 構 成 す る 概 念 (常 磐 他,2000)を 追 加 し て 修 正 し た 。 更 に, 「結 果 予 期 」 と 「効 力 予 期 」 の2側 面 を 判 別 し て 測 定 で き る よ う に 同 じ設 問 に 対 し て 教 示 を違 わ せ た 。 教 示 は,「 結 果 予 期 」 の 場 合 「自 分 の お 産 の 時 ど れ く ら い で き る か 」 と し,「 効 力 予 期 」 は 「妊 娠 中 に どれ く ら い 準 備 や 対 処 す る 自 信 が あ る か 」 と し た 。 内 容 妥 当 性 を 検 討 す る た め に 臨 床 助 産 婦3名 と 助 産 学 研 究 者3名 に 意 見 を 求 め た 後, 妊 婦4名 を 対 象 に 予 備 調 査 を 行 い 理 解 困 難 な 内 容 や 表 現 を 修 正 し た 。 ま た 各 々 の 評 定 は,「 ほ と ん ど で き な い(0点)」 ∼ 「十 分 に で き る(5点)」 の5件 法 と し た 。 以 上 よ り,最 終 的 に 「結 果 予 期 」26項 目,「 効 力 予 期 」26項 目 の 計52項 目 か らな る 尺 度 を作 成 し た 。 基 準 関 連 妥 当 性 を 検 討 す る た め に,意 欲 を 測 定 す る モ ラ ー ル 尺 度(三 隅 他,1976)を 出 産 に 適 用 す る よ う に 修 正 し た も の(以 下,「 出 産 モ ラ ー ル 尺 度 」 と す る)と,達 成 動 機 測 定 尺 度(堀 野, 1987)の 中 の 「自 己 充 実 的 達 成 動 機 尺 度 」 の2 つ を 用 い た 。評 定 は,「 出 産 モ ラ ー ル 尺 度 」は 「全 く 思 わ な い(0点)」 ∼ 「非 常 に そ う思 う(4点)」 の4件 法,「 自 己 充 実 的 達 成 動 機 尺 度 」 は 「全 然 あ て は ま ら な い(0点)」 ∼ 「非 常 に よ く あ て は ま る(7点)」 の7件 法 と した 。 本 研 究 に お け

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る 各 尺 度 のCronbachの α係 数 は,「 出 産 モ ラ ー ル 尺 度 」 は α=0.781,「 自 己 充 実 的 達 成 動 機 尺 度 」 は α=0.853で あ っ た 。 分 析 は,統 計 解 析 ソ フ トStatview.Ver.5を 用 い た 。 III.結 果 1.尺 度 項 目決 定 の た め の 分 析 1)項 目 分 析 「結 果 予 期 」 お よ び 「効 力 予 期 」 の 尺 度 項 目 の 回 答 分 布 に 著 し い 偏 りが な い こ と を 確 認 し た 。 次 に,項 目間 相 関r=0.8以 上 で 項 目 内 容 の 類 似 して い る も の,あ る い は 項 目 間 で の 負 の 関 連 性 が な い か を 調 べ た 。 そ の 結 果,い ず れ に お い て も 該 当 す る 項 目 は な か っ た 。 2)I-T相 関 分 析 「結 果 予 期 」 と 「効 力 予 期 」 各 々 の 項 目 と 項 目 の 全 体 得 点 の 相 関 係 数 を 求 め た 結 果,ど ち ら も r=0.4以 下 の 相 関 の 低 い項 目 は み ら れ な か っ た 。 3)因 子 分 析 「結 果 予 期 」26項 目 を 因 子 分 析(主 因 子 法 , 直 交Varimax回 転)し た 結 果,固 有 値1以 上 の 4因 子 が 抽 出 さ れ た 。 全 て の 項 目 で 第1因 子 の 負 荷 量 が 最 も高 く(0.527∼0.790),寄 与 率44.6% の 単 一 因 子 と 解 釈 し た 。 同 様 に,「 効 力 予 期 」26項 目 を 因 子 分 析 し た 結 果,固 有 値1以 上 の4因 子 が 抽 出 され た 。1項 目 の み 第3因 子 の 負 荷 量 が0.590と 最 も高 か っ た が,第1因 子 の 負 荷 量0.573と 近 似 して お り, 他 の 項 目 は 全 て 第1因 子 の 負 荷 量 が 最 も 高 か っ た こ と か ら26項 目の 単 一 因 子 と み て 差 し支 え な い と 解 釈 し た 。 4)尺 度 の 信 頼 性 の 検 討 「結 果 予 期 」,「効 力 予 期 」に つ い て,Cronbach の α係 数 に よ り信 頼 性 を検 討 し た 。そ の 結 果,「 結 果 予 期 」 は α=0.92,「 効 力 予 期 」 は α=0.92で あ っ た 。 ま た,折 半 法 に よ る 信 頼 性 係 数 は,「 結 果 予 期 」 は0.97,「 効 力 予 期 」 は0.97と い ず れ も 高 い 信 頼 性 が 示 さ れ た 。 2.基 準 関 連 妥 当性 の検 討 1)「 出 産 モ ラ ー ル 尺 度 」 お よ び 「自己 充 実 的 達 成 動 機 測 定 尺 度 」 と の 相 関 「出 産 モ ラ ー ル 尺 度 」と の 相 関 に つ い て は ,「 結 果 予 期 」(r=0.536,P<0.001),「 効 力 予 期 」 (r=0.514,p<0.001)と ど ち ら も 有 意 な 正 の 相 関 を 示 し た 。 ま た,「 自 己 充 実 的 達 成 動 機 測 定 尺 度 」と の 相 関 は,「 結 果 予 期 」(r=0.234,p<0.001), 「効 力 予 期 」(r=0.272,p<0.001)と 有 意 な 弱 い 正 の 相 関 を 示 し た 。 IV.考 察 出 産 に 対 す るSelf-Effiacy Scaleの 信 頼 性 を 検 討 し た 結 果,「 結 果 予 期 」 と 「効 力 予 期 」 の 双 方 で 高 い 信 頼 性 係 数 が 得 ら れ た こ と よ り,内 的 整 合 性 が 確 認 で き た 。ま た 構 成 概 念 妥 当 性 に つ い て は, 因 子 分 析 の 結 果 「結 果 予 期 」,「 効 力 予 期 」 共 に 単 一 因 子 の 尺 度 と解 釈 可 能 で あ る こ と が わ か っ た 。 寄 与 率 は 「結 果 予 期 」 が44.6%,「 効 力 予 期 」 が46.9%と ほ ぼ 妥 当 な も の と 考 え ら れ た 。 更 に 今 回,基 準 関 連 妥 当 性 を 「出 産 モ ラ ー ル 尺 度 」 と 「自 己 充 実 的 達 成 動 機 測 定 尺 度 」 の2つ の 尺 度 と の 関 連 か ら み た 。 「出 産 モ ラ ー ル 尺 度 」 と は, 出 産 と い う 目 標 に 対 し て 意 欲 的 ・積 極 的 で あ る か を 測 定 す る 尺 度 で あ る 。 ま た 「自 己 充 実 的 達 成 動 機 測 定 尺 度 」 は,価 値 あ る も の に 挑 戦 し,そ れ を 成 し 遂 げ よ う とす る 傾 向 の 強 さ を 測 定 す る も の で あ る 。 出 産 を価 値 あ る も の と 認 め 乗 り越 え よ う と 思 え た り,出 産 に 対 す る 意 欲 や 積 極 性 が 高 け れ ば 出 産 に 対 す る 準 備 行 動 や 期 待 す る 出 産 の 結 果 へ の 自 信 感 に つ な が る こ と が 考 え ら れ る 。 「結 果 予 期 」 と 「効 力 予 期 」が そ れ ぞ れ,「 出 産 モ ラ ー ル 尺 度 」 ・ 「自 己 充 実 的 達 成 動 機 測 定 尺 度 」 の ど ち ら と も 正 の 相 関 関 係 に あ っ た こ と は,出 産 に 対 す るSelf Efficacy Scaleの 妥 当 性 を 裏 付 け る も の と考 え ら れ た 。 以 上 よ り,出 産 に対 す るSelf-Efficacy Scaleは, 妊 娠 後 期 の 妊 婦 の 出 産 に 対 す る 心 身 の 準 備 や 姿 勢, 自信 感 を 予 測 し て ケ ア に 活 用 す る と き に 便 宜 的 に 使 用 可 能 な 尺 度 と 考 え ら れ る 。 今 後,ど の よ う な 援 助 や 介 入 がself-effiacyと 関 連 す る の か,妊 娠 中 のself-efficacyの 変 化 お よ び 出 産 教 育 前 後 の 変 化 を 調 査 し て い く 中 で 尺 度 を 検 証 ・洗 練 し て い く 必 要 が あ る 。

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26.出

産 準 備 用 品の探 索 学 習 の効 果

香川 県立医療 短期 大学 看護学 科 ○ 竹内美 由紀 野 口 純 子 宮 本 政 子 榮 玲 子 I緒 言 近 年,少 子 化 が進 み 学 生 が 日常 生 活 で 妊産 婦 や 乳 幼 児 と接 す る機 会 が少 な く,母 性 看 護 の対 象 を イ メー ジ す る こ とが 困難 な 状況 に な って い る 。 この よ うな学 生 の特 性 を十分 に把 握 した上 で, 母性 を身近 に感 じるこ とが で き,社 会 の ニー ドに 応 え る看護 職 を育成 す る教 育 方法 の検 討 が必 要 に な る。1)そ こで,日 常生 活 と母性 との つ な が りを 体 験 を通 して考 え さ せ る こ とを 目的 に,出 産 準 備 用 品の 探 索学 習 を取 り入 れ た 。 本 研 究 では,学 生 の探 索 学習 を通 して の感 想 記 述 を分 析 し,対 象理 解 の 程 度 と対 象 イ メー ジへ の 広 が り,教 育 方 法 の有 効 性 に つい て検 討 した の で 報告 す る。 II用 語 の 定義 「出産 準 備 用 品 」(以 下 「用 品 」 とす る)と は, 妊 産褥 婦 お よび新 生 児 に 必 要な 用 品 の こ とで,主 に母親 に関 す るもの と して衣 類 ・栄養 補 助 食 品 ・ 乳 房 ケ ア に必 要 な用 品,新 生 児 に 関 す る もの と し て 衣類 ・清 潔用 品 ・調 乳用 品 な ど をさ す。 III方 法 1.研 究 対 象 3年 課程 のK看 護 専 門学 校 の2年 生73名 。 (平成9年 度 生 ・10年 度生)平 均 年 齢20,6歳, 男性2名,全 員未 婚,乳 児 との 接 触 経 験 有 り66 名,無 し7名 で あ った 。学 科 進度 は,母 性 看 護 学 概 論 は 終 了 して い るが具 体 的 な援 助 を学 習 す る母 性 看 護 学 各論 は 未 習 で あ る。 2.探 索学 習 方 法 1)学 習 目標:(1)販 売 され て い る 出産 準 備用 品の の 実際 を知 る。(2)生活者 と して の対 象 が理 解 で き る。(3)個別 指 導 の 必 要性 が理解 で き対 象 の保 健 指 導 に生 かせ る。(4)母性 を身 近 に感 じ学習 に興 味 が 持 て る。 2)学 習 方 法:夏 季 休業 中 に,ど の よ うな 出産 準 備 用 品 が 市 販 され て い る か を学 生 個 々 に探 索 学 習 し,体 験 を 自 由記 載 で レポ ー トす る 。 3.分 析 方 法 探 索 学 習 に よ る 学 生 の 学 び や 気 づ き を 明 ら か にす るた め,レ ボ ー トの 感 想 記 述 部 分 を分析 した 。 各 学 習 目標 に つ い て,レ ポー トの 記 載 内容 を整 理 し記 述 の 多 か った項 目を抽 出 した 。 さ ら に学 習 目 標(2)に つ い て は,生 活者 と して の 対 象 理 解 と対 象 のイ メー ジ に 関連 す る記 載 内容 を,身 体 的 側 面 ・ 心 理 的 側 面 ・社 会 的 側 面 に分 け 整 理 し抽 出 した 内 容 か ら教 育効 果 お よ び今 後 の 教 育 方 法 を検 討 した 。 IV結 果 1.出 産準 備 用 品 を実 際 に見 て の 学 び(表1) 探 索 場 所 で は,デ パ ー ト ・ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト ・専 門店.通 販 があ り,複 数 場 所 を探 索 して い る者 もい た 。出 産 準備 用 品 を見 て の学 生 の反 応 は, 93.2%が 「種 類 の 多 さ」,82.2%が 「素 材 へ の 配 慮 」 をあ げ て い た 。そ の他 「対 象 に合 わ せ た 工 夫 」「値 段 に つ い て」 「パ ン フ レ ッ トで の 購 入 」 「販 売 場 所 の 工 夫 」 で あ っ た。 表1出 産準備用品探索の学 び 2.出 産 準 備 用 品 の 購 入 に関 す る妊 産 褥婦 の 思 い や対 象 の イ メー ジ につ い て の 学 び(表2) 対 象 理 解 と対 象 の イ メ ー ジに 関 す る学 生 の 学 び を分 類 した 。 身 体 的 側 面 で は,母 体 の 変化 や 新 生 児 の成 長 ・発 達 につ い て の 内 容 が 多 か った 。 心 理 的 側 面 で は,用 品 の 種 類 が多 く便 利 で あ り,自 分

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で 選択 し購 入 す る楽 しみ を感 じる反 面,購 入 時 の 迷 いや 選 択 の必 要性 に関 す る 内容 や子 育 て は大 変 で あ り育 児 サ ボー トの 必 要性 を感 じて い た 。また, 変 化 す るボ デ ィー イ メ ー ジへ の気 づ き もあ っ た。 社 会 的側 面 で は,ほ とん どが経 済 的 に負 担 で あ る とい う内容 だ っ た。 表2対 象理解と対象のイメージ 3.個 別指 導 の必 要性 に 関 す る学 び 正 しい 知 識の 習 得 と説 明 ・相 談 の 必 要性 と して 「保健 指 導 に つ いて 」39件,選 択 の 自 由 ・自己決 定 の支 援 な ど の 「個 別 性 の 尊 重 に つ いて 」23件, 夫 ・家族 の サ ボー トの 必 要性 な ど 「家族 関 係 に つ いて 」が9件 の記 載 が あ った。 4.母 性 看 護へ の興 味 子 供 が欲 し くな った,楽 しか った,も っ と学習 した い とい う関心 や 学 習 意欲 の向 上,さ らに 育 て て くれ た親 に感 謝 の 気持 ち が湧 い た な どが あ った。 そ の他,恥 ず か しか った とい う意 見 もあ った 。 V考 察 出産 準備 用 品 の探 索学 習 とい う課題 に対 して, 初 めて 訪 れ る場 所 で もあ り,戸 惑 い な が らも 数 カ 所 を 自分 の足 で 探 索 し多 くの 用 品 を見て 理解 した 様子 が うか がえ た 。 この学 習 を通 して学 生 は,ま さ に消 費 者 で あ る 初 産婦 と同 じ感 覚 で用 品 へ の 関 心 と種 類 の 多 さ を 実 感 してい た 。 そ して,探 索 学習 中 に妊 婦 や乳 児 を間 近 に し,用 品 と照 ら し合 わ せ る こ とで対 象の 身 体 的 イ メー ジ も具 体 化 して い た 。 さ らに,経 済 的 負担 につ いて も理 解 し用 品 の選 択 の 必 要性 を学 ん で い た。 購 入 の楽 しさや個 別性 へ の 関 心,心 理 面 に つ いて は,ボ デ ィー イメ ー ジ の変 化 に対 す る 戸惑 い,子 育 て の大 変 さ な ど妊 婦 が感 じるで あ ろ う心 理 に つ い て も学 習 す る こ とが で きて い た 。「初 産 婦 の 情 報 に対 す るニ ー ズ は 高 く,妊 婦 の 状 態 や 時 期 を考 慮 し情 報 提 供 を検 討 す べ き。」2)と指 摘 さ れ て い る よ うに,多 くの 用 品 を 前 に して の 戸 惑 い が個 々 の対 象 にあ った 情 報 提供 の 重 要性 の理 解 に つな が った と考 え られ る。 個 別 指 導 の 必 要 性 の 理 解 と して 何 を選 択 す れ ば よい か 迷 っ た経 験 よ り,正 しい 知 識 の 習得 と指 導や 説 明 の必 要性 を学 び,さ らに 個 人 の判 断 で選 択 で き る こ との重 要 性 の 理 解 に 至 って い る 。個 別 性 の 視 点 も妊 婦 の み で な く家 族 で 購入 して い る姿 を見 て,母 性 看 護 学 各 論 が 未 習 の 段 階 に お いて も 家族 を含 め た対 象 へ と学 び を広 げ て い る 。 この 学 び を実 際 の授 業 展 開 で さ らに 実 践 へ と深 めて 行 く 必要 が あ る。 消 費者 が助 産 婦 に 求 め るケ ア能 力 と して,助 産 婦 職 の 社 会へ の ア ピー ル,意 思決 定 の際 の選 択 肢 の提 供,と もに 考 え る姿 勢,柔 軟 な対 応3)が 指 摘 され て い る。学 生 は 経験 に よ り消 費者 の声 を学 び 対 象 を身 近 に感 じるこ とが で き教 育 方 法 と して も 有効 で あ った と考 え られ る。 VIま とめ 本 研 究 を通 して 以 下 の こ とが,明 らか に な った。 生 活 者 と して の対 象 理解 で は,便 利 さ,種 類 の 多 さ に よ る迷 い と選 択 の 必 要性,経 済 的 負 担 が 理解 で きて い た。 また,対 象 の イ メー ジで は,母 体 の 変化 や新 生児 の成 長 ・発 達 な ど か ら 身体 的 側 面 の 理 解 が で きて いた 。 さ らに,個 別 性 の 尊 重 と保 健 指 導 の 重 要性 へ 学 び が広 が っ てい た。 この こ とか ら,出 産 準 備 用 品 の探 索 学習 は,母 性 を身 近 に感 じるこ とがで き る教 育 方 法 と して 有 効 で あ る。 引 用 文献 1)松 本 光 子 監 修:看 護 学 臨 地 実 習 ハ ン ドブ ヅ ク 基 本 的 考 え方 とす す め 方,p132,金 芳 堂,1996. 2)小神 野雅 子 他:妊 婦 の 情 報 に 対 す る ニー ズ 分 析, 日本 助産 学 会 誌,第11回 日本助 産 学 会 学 術 集 会 集 録,p203,1997. 3)安藤 広 子 他:助 産婦 の ケ ア能 力の 現 状 と課 題(第 2報),日 本 助 産 学 会 誌,第12回 日本 助 産 学 会 学 術 集 会集 録,p241,1998.

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27.妊

産 婦 の 忘 れ っ ぽ さ の 自 覚 に

関 す

る 調 査

西南女学 院大 学保健 福祉 学 部 ○ 石山 さゆ り 佐 賀医科 大学精 神科 松 島 道 人 中村 学 園大学 家政 学部 松 山 敏 剛 1.は じ め に 「妊 娠 す る と 物 忘 れ を し や す く な っ た 」 「物 事 を 聞 い て も 頭 に 入 ら ず,忘 れ っ ぽ く な っ た 」 と 話 す 妊 産 婦 に し ば し ば 遭 遇 す る 。 ま た,産 後 に 暗 算 が で き な い 人 や,筆 算 に 戸 惑 う 人 も い る 。 こ の よ う な 症 状 に つ い て,産 後 に 面 接 や 質 問 紙 を 用 い て 調 査 し た 報 告 が あ り, 褥 婦 は 出 産 時 の 痛 み や 出 産 経 過 に つ い て,よ く 覚 え て い な い と 述 べ ら れ て い る1)。 ま た, 産 後 だ け で な く,妊 娠 中 も 忘 れ っ ぽ さ が あ る と い う2)。 し か し,そ れ ら は 同 一 対 象 者 に prospective に 調 査 し て い な い 。 わ が 国 で,妊 娠 中 か ら産 後 に か け て 忘 れ っ ぽ さ に 焦 点 を 当 て 自 覚 症 状 を調 査 した 報 告 は な い 。 そ こで,忘 れ っ ぽ さ の 自覚 の 有 無 に つ い で 自 己 記 入 式 質 問 紙 法 を 用 い,同 一 対 象 者 に 妊 娠 中 か ら産 後 に か け てprospective調 査 を行 っ た 。 忘 れ っ ぽ さ の 有 無 と年 齢,分 娩 所 要 時 間,分 娩 時 出 血 量,睡 眠 時 間 と の 関 連 に つ い て も調 査 した 。 II.方 法 1.対 象 者 対 象 者 は佐 賀 県 内S病 院 に 通 院 して い る妊 婦 で,教 育 年 数12年 以 上 の 人 で あ る 、研 究 の 趣 旨 を 紙 面 及 び 口頭 で 説 明 し,同 意 と協 力 が 得 られ た 正 期 産,経 膣 分 娩 者 の54人 を 対 象 と し た 。 調 査 対 象 の 年 齢 は20歳 か ら39歳 ま で で あ っ た 。 年 齢 の 中 央 値 は27.5±3。7歳 で あ っ た 。 最 終 学 歴 は す べ て の 人 が 高 校 卒 業 以 上 で あ る。 初 回 調 査 時 の妊 娠 週 数 は,34週 か ら 39週 ま で で あ り,36週 が42.6%で 最 も 多 く, 初 回 調 査 時 の妊 婦 の 平 均 週 数 は36,4±1.1週 で あ っ た 。 分 娩 回 数 は 初 産 が48.2%,経 産 が 51.8%で あ っ た 。 2.方 法 54人 の 妊 産 婦 に 対 し,自 己 記 入 式 質 問 紙 法 を 行 っ た 。1回 目 の 調 査 は 妊 娠 週 数34週 か ら 39週(以 下 妊 娠 後 期 と い う),2回 目 の 調 査 は 産 後3,4日,3回 目 の 調 査 は 産 後1ヵ 月 で あ る 。 調 査 期 間 は 平 成11年4月 か ら 平 成11 年10月 ま で で あ る 。 分 娩 時 出 血 量,分 娩 所 要 時 間 は 助 産 録 か ら 情 報 収 集 し た 。 III.結 果 表1自 覚 症 状 が あ る と 答 え た 人 数 人(%) 忘 れ っ ぽ い と 答 え た の は,妊 娠 後 期 で は14 人,産 後3,4日 で は16人,産 後1ヶ 月 で は 20人 と 徐 々 に 人 数 が 多 く な っ た 。 新 し い 事 を 覚 え る 困 難 さ が あ る 答 え た の は 妊 娠 後 期,産 後3,4日 と も19人(35.2%)で あ っ た 。 産 後1 ヶ 月 が 最 も 多 く21人(38,9%〉 で あ っ た 。 54人 の 妊 産 婦 の 忘 れ っ ぽ さ の 自 覚 の 変 化 を 図1に 示 す 。妊 娠 後 期 に 忘 れ っ ぽ く な っ て い る14人 の う ち 産 後3,4日 で は8人,産 後1ヶ 月 で は6人 が 忘 れ っ ぽ い と答 え た 。 妊 娠 中 に 忘 れ っ ぽ い と 答 え,産 後3,4日 に 忘 れ っ ぽ さ を 訴 え な い6人 も 産 後1ヶ 月 で4人 が 再 び 忘 れ っ ぽ く な っ て い る 。 妊 娠 中 に 忘 れ っ ぽ い 人 は 産 後1ヶ 月 後 も10人 が 忘 れ っ ぽ い と 答 え た 。 そ の 一 方,妊 娠 後 期 に 忘 れ っ ぽ い と 答 え な か っ た40人 中8人 は 産 後3,4日 で 忘 れ っ ぽ

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く な っ た.そ の8人 中4人 が1か 月 後 も 忘 れ っ ぽ く な っ た 。 妊 娠 中 に 忘 れ っ ぽ く な か っ た 人 の う ち10人 が1ヶ 月 後 は 忘 れ っ ぽ く な っ た 。 3つ の 時 期 に 一 度 で も 忘 れ っ ぽ さ が あ る と 答 え た の は51、9%で あ っ た 。 図1忘 れ っ ぽ さ の 自 覚 の 変 化 妊 娠 後 期 に 忘 れ っ ぽ い と 答 え た 群 と そ う で な い 群 の 年 齢,睡 眠 時 間 の 差 は な か っ た 。 産 後3,4日 目 に 忘 れ っ ぽ さ の あ る 群 と な い 群 の 年 齢,分 娩 所 要 時 間,分 娩 時 出 血 量,睡 眠 時 間 の 差 は な か っ た 。 産 後1ヶ 月 も 同 様 の 結 果 で あ っ た 。(ス チ ュ ー デ ン トのt検 定) 産 後1ヶ 月 に 新 し い 事 を 覚 え る の が 困 難 と 答 え た 群 は 困 難 で な い と 答 え た 群 に 比 べ 年 齢 が 高 か っ た(p<0.01)。 IV.考 察 褥 婦 の 忘 れ っ ぽ さ の 主 観 的 な 訴 え を 質 問 紙, 面 接 に よ っ て 調 査 し た 報 告 で は3)4)5》,出 産 後 3,4日 に20∼50%の 人 に そ の よ う な 訴 え が あ る と 述 べ て い る 。 我 々 の 調 査 で,「 忘 れ っ ぽ い 」 と 答 え た の は,妊 娠 後 期 が25.9%,産 後 3,4日 が29.6%,産 後1ヶ 月 が37.0%で あ り, 産 後1ヶ 月 が 最 も 多 か っ た 。 我 部 山 ら は,産 後10日 目 と 産 後30日 目 に マ タ ニ テ ィ ー ・ブ ル ー の 症 状 を 調 査 し,「 忘 れ や す く な っ た 」と 答 え た 人 は,産 後10日 目 で15,3%,産 後30 日 目 は20.4%で あ っ た と 報 告 し て い る3)。 出 産 直 後 よ り も,産 後1ヶ 月 の ほ う が 忘 れ っ ぽ さ の 自 覚 は 上 昇 し て い る 点 で,我 々 の 報 告 と 似 て い る 。妊 娠 中 か ら 忘 れ っ ぽ い と い う人 の 中 に,産 後 も 忘 れ っ ぽ い と い う 人 が 多 い と い う傾 向 が あ る 。 ま た,妊 娠 中 に 忘 れ っ ぽ く な く て も 産 後 時 間 が 経 つ に つ れ て 忘 れ っ ぽ い 人 が 増 え, げ 結 果 と し て 妊 娠 後 期,産 後3,4日,産 後1ヶ 月 と な る に つ れ て 忘 れ っ ぽ い と い う 人 が 増 え,産 後1ケ 月 で の 自 覚 症 状 が 最 も 多 く な っ て い る 。 出 産 後 に 何 ら か の 忘 れ っ ぽ さ に 影 響 す る 要 因 が 働 い て い る の か も し れ な い が,忘 れ っ ぽ さ が あ る 群 と な い 群 の 分 娩 所 要 時 間,分 娩 時 出 血 量,睡 眠 時 間 と に 差 は な か っ た 事 か ら,こ れ ら 以 外 の 要 因 が 影 響 し て い る と 考 え る 。 産 後1ヶ 月 の 新 し い 事 を 覚 え る 困 難 さ に は 年 齢 に 差 が あ っ た 。 年 齢 の ほ か に ホ ル モ ン の 変 動 や 家 族 の サ ポ ー ト体 制 と の 関 連 性 に つ い て,さ ら に 調 査 を 行 い,産 後 の 記 銘 力 の 変 化 に つ い て 客 観 的 な テ ス トを 行 う必 要 が あ る 。 被 験 者 と の イ ン タ ビ ュ ー の 中 で,忘 れ っ ぽ く な っ て い る 事 が,日 常 生 活 上 で 重 大 な 出 来 事 に 発 展 し た と い う 人 は い な か っ た が,忘 れ っ ぽ く な っ て い る 事 を 周 り の 人 々 に 報 告 し,協 力 を 頼 ん だ り,書 き と め る 事 で 対 処 し て い る 人 も い た 。 妊 産 婦 の 忘 れ っ ぽ さ の 自 覚 は 半 数 以 上 に み ら れ る 事 を 妊 産 婦 本 人 だ け で な く,夫 や 職 場 の 人 な ど に 理 解 し て も ら う 事 、 ま た 医 療 ス タ ッ フ も 妊 産 婦 の 忘 れ っ ぽ さ に 配 慮 し,保 健 指 導 の 時 期 や 方 法 に っ い て 工 夫 が 必 要 と思 わ れ る 。 V.結 論 忘 れ っ ぽ さ を 自覚 す る 人 は,妊 娠 後 期 か ら 徐 々 に 増 加 し,産 後1ヶ 月 で 最 も 多 い 。 妊 娠 後 期 か ら 忘 れ っ ぽ い 人 は 産 後 ま で 持 続 し て 忘 れ っ ぽ い 人 が 多 い 傾 向 に あ る 。 ま た,妊 娠 後 期 に 忘 れ っ ぽ く な く て も 産 後 か ら 自 覚 す る 人 も い る 。妊 娠 後 期 か ら 産 後1ヶ 月 の 間 に 忘 れ っ ぽ さ を 自 覚 す る 人 は 半 数 以 上 お り 、保 健 指 導 時 の 配 慮 が 必 要 で あ る 。 引 用 参 考 文 献

1)Robin, A . The Psychological Changes of Normal Parturition , Psychoanal Quarterly 36 : 129-150, 1962.

2)Parsons , C: Self-reported Cognitive Change During Pregnancy , Aust J Adv Nurs , 1 : 20-9, 1991.

3)我 部 山 キ ヨ 子1マ タ ニ テ ィ ー ブ ル ー の 臨 床 的 研 究,助 産 婦 雑 誌,39(7):594-604,1985.

4)Pitt, B: Maternity blues, Brit J Psychiat, 122 : 431-433, 1973.

5) Kane, F. J. Jr : Emotional and Cognitive Disturbance in Early Puerparium. Brit. J. Psychiat. 114 : 99-102, 1968.

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28.マ

タ ニ テ ィ ドラ イ ビ ン グ が 母 親 と

胎 児 に及 ぼ す 影 響

東北大 学医療 技 術短期 大学 部 ○佐 藤喜根 子 1,は じめ に モータリゼ ーション化 した現 在,日 常 生 活 の 中 に 車 の 運 転 は 不 可 欠 な もの とな り,特 に 女 性 ド ライバ ー が 増 加 して い る。 平 成11年 の 統 計 で は,昭 和 45年 と比 べ 運 転 免 許 保 有 率 は男 性 が2倍 で あ る の に 対 し,女 性 は5.5倍 に もの ぼ る。 そ して 20∼30代 女 性 の 免 許 保 有 率 は8割 以 上 で あ る。 そ れ ゆ え妊 婦 が 運 転 す る機 会 も 多 く,そ の保 健 指 導 も重 要 に な っ て くる。 そ こ で今 回,妊 婦 の 自動 車 の 運 転 の 実 態 調 査 と運 転 中 の妊 婦 の 意 識,さ らに妊 婦 が 実 際 に 運 転 中 の 母 体 ・胎 児 の 生 理 的 な 変 化 を ま と め た の で報 告 す る。 II.調 査 方 法 と調 査 時 期 妊 婦 の 運 転 の 実 態 と意 識 調 査 をアンケート形 式 で, 平 成11年11月 か ら平 成12年1月 ま で 、東 北 大 学 医 学 部 附 属 病 院 産 科 外 来 へ 通 院 中 の妊 婦 145名 に,受 診 待 ち時 間 に 自 己記 入 式 で 実 施 し, そ の 場 で 回 収 した。 ま た 車 を 運 転 中 の 母 児 の 生 理 的 変 化 は,ア ンケー ト調 査 と同 時 期 に 同 じ対 象 者 に,実 験 の 主 旨 を説 明 し,同 意 が 得 られ た 妊 娠34週 か ら38週 ま で の妊 婦8名 に,モ ニター(トーイツMT-325)を 装 着 し, 運 転 開 始 前 と受 診 終 了 後 の 帰 路 で 実 施 した。 停 車 ・発 車 ・交 通 量 の 確 認 はVTR撮 影 と した。 皿.結 果 と考 察 1.対 象 とな る妊 婦 の 属 性(意 識 調 査) 初 産 婦77名,経 産 婦68名 で あ り,妊 娠 週 数 別 で は,初 期16名,中 期45名,末 期74名, 産 褥 期10名 で あ る。 2.妊 婦 の 運 転 の 実 態 運 転 免 許 取 得 の 割 合 と妊 娠 中 の 運 転 の 有 無 は, 対 象 者 の うち141名(96%)が 運 転 免 許 を 取 得 し て い た 。 そ の う ち 免 許 取 得 後 年 数 は 平 均 10.38年 。5年 未 満 は18名(13%),5∼10年 は 60名(43%),10年 以 上 は63名(44%)で あ り(図1),ペ ーバ ード ライバ ーは9名 で あ っ た 。 そ の う ち 妊 娠 中 も 運 転 を 継 続 し て い た の は,102名 (72%)で あ っ た(図2)。 こ れ は こ れ ま で の 我 々 の 調 査 結 果 と 同 様 で あ り、 住 宅 地 が ど ん ど ん 郊 外 へ と 延 び,主 な 交 通 手 段 は バ ス と タ ク シ ー に 頼 っ て い る と い う地 域 的 な 事 情 に よ る も の と 考 え られ た 。 図1免 許取 得 後 年数 図2妊 娠中 の運 転継続 の 有 無 3、 妊 娠 中 の 運 転 の 不 安 妊 娠 中 に 運 転 して い た 者 の うち 不 安 を 感 じな が ら実 施 して い た 妊 婦 は59名(56%)で あ っ た。 不 安 の 内 容 は 「児 に対 して 悪 影 響 が あ る の で は な い か 」 が40名(27%),と 「運 転 す る 時 操 作 が 難 し く な る 」27名(19%)で あ っ た(図3)。 一 方 妊 娠 中 の 運 転 の 是 非 を尋 ね る と ,83名 (71%)が 「ど ち ら と も い え な い 」 と答 え て い た。 同 時 に 「妊 婦 が運 転 して は い け な い 時 期 」 を ど の様 に 考 え る か を 問 う と,「 初 期 と末 期 の 両 方 」 が31名(27%)と 多 か っ た。 こ の 運 転 中 の 不 安 を 訴 え る 割 合 は,や は り 我 々 の 前 調 査 と同 様 で あ っ た 。 不 安 を 抱 え な が らの 運 転 で は,生 活 手 段 と し て欠 く事 が 出 来 な い地 域 性 で は,仕 方 が な い と考 え て い る の か も しれ な い。 ま た 運 転 す る こ と の弊 害 等 が 重 要 視 され る情 報 も あ ま りな い とい う こ と か ら,苦 痛 が あ っ て も 自 己解 決 に 頼 っ て い る と 考 え られ た 。 しか し運 転 を 回 避 した 方 が 良 い と考 え る時 期 を,

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妊 娠 の 初 期 と末 期 と回 答 して い る こ と は,初 期 の流 産,ま た 末 期 の 早 産 の 危 険 リスクが 知 識 と して 浸 透 して い る こ と が 考 え られ た 。 そ して 末 期 は お 腹 が ハンド ルに つ か え る等 の 形 態 的 変 化 を 感 じ る た め と思 わ れ た 。 図3妊 娠中 の運転 の不安 4.運 転 中 の 母 体 と胎 児 の 生 理 的 変 化 1)運 転 中 の 子 宮 収 縮 の 変 化 対 象 者8名 の 平 均 運 転 時 間 は31.25分(最 低 20分 ・最 大41分)で あ っ た 。 運 転 時 間 の長 短 補 正 の 為,5分 間 で の 収 縮 回 数 に 変 換 し検 討 した。 そ の 結 果 運 転 前 よ り運 転 中 に子 宮 収 縮(15mmHg↑,10sec.↑)の 回 数 が 増 加 して い る もの は8名 全 て で あ った 。 しか し 殆 どが 自覚 して は い な か っ た、 そ して 子 宮 収 縮 が 認 め られ た の は,VTR上 車 の 停 車 時 と発 車 時 で あ っ た 。 停 車 時 と発 車 時 に子 宮 収 縮 が 生 じる の は,市 内 で も交 通 量 が 多 く信 号 も多 い 中 心 部 に,病 院 が位 置 して い る こ と に 関 係 が あ るの か も しれ な い。 そ して 赤 信 号 か ら青 信 号 に 変 わ る時 に 緊 張 す る,精 神 的 因 子 や アクセル・プ レ時 を踏 み 込 む 物 理 的 な操 作 に 起 因 す るの で は な い か と考 え られ た。 他 に 調 査 時 が,11月 か ら1月 で 気 温 低 下 で の 影 響 も考 え られ た 。 一 方,運 転 中 の収 縮 が 殆 どの 場 合 に 自 覚 が な い とい うこ とは,中 嶋 等 の 結 果 と同 様 で あ り, 意識 的 に保 健 指 導 の 必 要 が あ る と考 え られ た 。 2)運 転 中 の 母 体 血 圧 ・脈 拍 の 変 化 運 転 中の 子 宮 収 縮 と同 様 に,運 転 開 始 前 と運 転 中 に 自動 血 圧 計(A&D:TM・2021)で 計 測 した。 運 転 前 の 平均 は,収 縮 期 血 圧120mmHg,運 転 中 は130mmHgで あ っ た 。運 転 前 に 比 べ 運 転 中 に収 縮 期 血 圧 が10mmHg以 上 上 昇 した 者 は 8名 中5名 あ り,低 下 した 者 は1名 の み で あ っ た。ま た 脈 拍 数 は,運 転 前 の 平 均 が80。5bpmで, 運 転 中 は86.75bpmで あ っ た。10bpm以 上 変 化 した 者 は,8名 中7名 で あ り,増 加 した 者 は4 名,減 少 した者 は3名,不 変 は1名 で あ っ た。 運 転 中 の 血 圧 に 関 して は,特 に 高 齢 者 の 運 転 で,既 に 徳 留 等 が 上 昇 す る こ とを 指 摘 して お り, 運 転 中 の 脳 内 出 血 等 も重 要 視 され て い る 。 今 回 の 調 査 で,妊 娠 中 も血 圧 の 上 昇 が 認 め られ,特 に 妊 娠 中 毒 症 妊 婦 の 運 転 の 保 健 指 導 を 慎 重 に す る 必 要 が あ る と思 わ れ た 。 3)運 転 中 の 胎 児 心 拍 数 の 変 化 運 転 前 の 胎 児 心 拍 数 基 線 は,130∼140bpm で あ り,運 転 中 は140∼150bpmと 大 差 が な か っ た 。 しか し運 転 中は 全 て の 胎 児 に 一 過 性 頻 脈 が み られ,そ の 回 数 は 運 転 前 の5分 間 は 平 均2 回 で あ っ た が,運 転 中 は11回 以 上 と大 幅 に 増 加 して い た。 この こ とは 車 の 振 動 が影 響 して い る と も考 え られ る。 そ して胎 児 期 の 車 の 振 動 は 決 して 心 地 よい も の と して受 け と め られ て い な い 証 拠 と考 え られ た。 IV.お わ りに 不 安 を 感 じ な が らの 運 転 は,無 自 覚 の う ち に子 宮 収 縮 や 血 圧 上 昇,一 過 性 の胎 児 心 拍 数 を 上 昇 させ て い た 。 これ らの こ と を包 含 した 保 健 指 導 が 望 まれ る。 表1モ ニ タリング結 果 (本 研 究 は 、 平 成10.11.12年 度 の 文 部 省 科 学 研 究 費 助 成 金 を 受 け た 一 部 で あ る 。 引 用 参 考 文 献 ・謝 辞 に 関 して は 紙 面 の 都 合 上 省 略 させ て い た だ き ま す)

参照

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