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日本甲殻類学会 Symposium ReportCarcinological Society of Japan
Cancer 27: 155–156 (2018)
シンポジウム報告
都立公園におけるアメリカザリガニ防除の取り組み
Eradication activity on the red swamp crayfish Procambarus clarkii in Hikarigaoka Park, Tokyo
八木 愛
1Ai Yagi
はじめに 著者の所属団体では,武蔵野台地の水辺再生の取 り組みの一つとして,都立公園の池において外来種 防除を行っている.本稿では,都立光が丘公園バー ドサンクチュアリにおけるアメリカザリガニ( Pro-cambarus clarkii)防除事例について,主に2015年 から3年間のデータを元に近年の生息状況について 報告する. 光が丘公園バードサンクチュアリと防除方法 都立光が丘公園バードサンクチュアリは,0.7 ha の淡水池と周囲の樹林からなる2.4 haの保全区域で ある.外周には立入防止柵が設置されているが,ブ ルーギル(Lepomis macrochirus macrochirus)やアメリカザリガニ等の外来種が持ち込まれて定着してい たため,1998年から防除が行われている. 当地ではアメリカザリガニ防除に遮光型カゴ網 (以降,遮光カゴ)と遮光型アナゴカゴ(以降,ア ナゴカゴ)の2種のカゴワナを使用している.これ らのワナでは,遮光シートやワナ構造により,本種 が物陰に入り込む習性を利用して採捕した.各年に 使用したワナ個数を表1に示す.これまで,ワナ個 数を増加させると,それにともなって採捕数も増加 していた.このため,2017年もワナ数を微増させ た.ワナは水中に常時浸け置きし,作業日にワナの 中身のみを回収した.この作業を毎年5月から11月 まで週2回行った.採捕数は1ワナあたり採捕数 (CPUE)*で表した. * CPUE= アメリカザリガニの総採捕数÷(ワナ個数 ×ワナ回収回数) 採捕状況 遮光カゴでの各年の採捕数を図1に示した.3年 間の採捕結果でもっとも採捕数が少なかったのは 2017年だった.同年は防除開始月の5月には採捕数 が多かったが,その後は減少した.アナゴカゴでの 1 特定非営利活動法人生態工房 〒180–0004 東 京 都 武 蔵 野 市 吉 祥 寺 本 町4–9–22 フラットK101
NPO Eco-Works, Flat K101, 4–9–22 Kichijoji-honcho, Musashino, Tokyo 180–0004, Japan
E-mail: [email protected] 図1. 各年の遮光カゴによる採捕結果. 表1. 各年のワナ個数 遮光カゴ アナゴカゴ 2015年 54~95* 18~60* 2016年 55 66 2017年 54 82 * 2015年は総数で120個程度とした