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香川県産網翅目・ナナフシ目・直翅目分布資料(1)-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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香川生物(KagaWa Seibutsu)(15l16)19−21,19891

香川県産綱竣目。ナナフシ目・直題目分布資料(1)

豊 嶋 弘

〒760 香川県高松市桜町2一一5−10 高松第一・高等学校

Records of Dictyoptera,Phasmida and Orthoptera from

KagaWa Prefecture(1) HirOmu TosHIMA,乃ゐαmα£sα−βα£icゐiSe7乙わr・戯gゐ&如のg, Sαゐαrα−mαCゐよ,rbゐαmα£s弘 符0,ノ(岬α乃 これまでに香川県内から,網週目14種,ナ ナフシ目3種,直麺目73種の昆虫が記録されて いる。しかし,その中には誤同定と思われるも の,県内における分布状態の明らかでないもの などが若干含まれている。また,それらのほか に香川県未記録の種類もあるので,県内におけ る分布資料として記録あるいは訂正をしておき たいぐ− はじめに,高松市民文化センター所蔵の 坂口コレクションの検討を許可くださった中井 慶子館長,芋川弘文主査に深謝申し上げる。 Dictyoptera 綱 麹 目 Mantidae カマキリ科 〃蓋dqp吋γ芳 mαCαgα£以ぶShiTakiヒナカマキリ 琴平町象頭山 alt‖170m付近(金刀 比羅宮境内),15−−Ⅱ−1986 2与!. 香川県末記録い(図6) 常緑広葉樹林に囲まれた建物の蛍光灯の明か りにやってきたものを採集した。主に林床で 生活しているといわれるが,樹皮や落葉とよ く似た体色のうえ,小形であるため,野外で の発見は容易でない。 Phasmida ナナフシ目 Phasmatidae ナナフシ科 〟主cαd£花αγαgαmαとぶαiSbirakiヤスマットビ ナナフシ塩江町大滝山 altり880m付近,7 −Ⅷ−1954 1?..alt.800m付近, 2−一Ⅹ−−19711?(図7) 香川県側の,コナラが多い落葉広葉樹林の林 緑樹葉をスイービングして得た。大滝山に隣 接する竜王山の峰続きである三頭山(三頭神 社alt。.730m付近,徳島県美馬町)でも採集 している(9一刀−1986 1?)ので,大滝 山・・竜王山一・帯の高所には広く分布している と思われる。三頭山で採れた個体は,神社の 裸電灯の明かりにきたものらしく,電灯近く の壁に静止していた。大滝山産の凡才£cαdi花α は,単にトビナナフシといわれてきたが上記 の種類であり,〟..pゐgucたαe花のZdeぷ Rehnト ビナナフシに相当する香川県産の標本は未だ 見たことがない。 Or・thoptera 直 遡 目 Tettigoniidae キリギリス科

刀昆Ceとょα 比花Ze花e花ぶ£β Yamasaki ウンゼンツユ

ムシ 塩江町大滝山alt..940m付近(落葉 広葉樹林帯),28−Ⅷ−19731♂ 11・Ⅸ−19731♂..香川県未記録(図2) 夜間採集の折,ブラックライトに数匹ずつ飛 来した。1978年,九州雲仙岳において初めて 発見された(池崎,1978)種類で,その後 祖母山・・市房山など(alt.650∼1300mの地 点)でも採集された。小林(1985)は分布に 四国も挙げている。大耀山上部では,次のエ ゾツユムシも発見されている。 Ducetia chinensis(Brunner)エゾツユムシ (=肋∽qγαmαeαβ叩pOre花ぶiざMatsumura) 大滝山山頂付近 9・−Ⅸ−19671♂. 坂口楕」・氏採集..(図1) 一19−

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(2)

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−20−

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(3)

高松市民文化センター所蔵標本の中に,上記 個体が保管ざれている。日浦(19791983), 小林(1985)によれば,エゾツユムシは冷温 帯性の種類で,北海道」・本州」・対畠に分布す るとあり,四国は除いている。またウンゼン ツユムシとエゾツユムシの生息地は重ならな いようであるとしているが,大滞山の頂上付 近では両方とも採集された。 大滝山の頂上付近には小規模ながらブナ林が 存在し,コナラ…ケヤキ林と連続しているの で,詳細に見れば両種が住み分けていること も考えられ,生息個所の精査が必要である。 ズわゐ孟dわpsiβSpαf弘gαとαTinkhamセスジササ キリモドキ仲南町奥塩入alt小380m付近, 2−Ⅸ−1972 1♂1?;蒙頭山alt.. 170m付近,7−Ⅷ∼19861⊆≧、四 国未記録.(図3) 従来知られている分布は,関東以西の本州 九州」・中国 エ印£0£er・α玩〝・αα蹴co用e(Motschulsky)ヒメ ツユムシ(コガタササキリモドキ) 象頭山 altい170m付近,2トーⅩ−1963 1与≧. 15−Ⅸ−1986 1?;奥塩入alt 380 m付近,10−−Ⅸ−1972 1?,4一刀 岬1972 1与≧;大滞山alt..940m付近, 1−Ⅸ−1973 1?;塩江町−・ツ内 altハ 480m付近,20−Ⅹ.∵1973 1?‖ 四国未記録.(図4) 象頭山(常緑広葉樹林)では,セスジササキ リモドキとともに,常夜燈の明かりに多数集 まっているものが観察ざれる。奥塩入(常緑 い落葉広葉樹混生林)小大滝山(落葉広葉樹 杯)・】ツ内(常緑‖落葉広葉樹混生杯)で は,それぞれ数匹ずつ,夜間採集のブラック ライトの明かりに飛来した。従来知られてい る分布は本州(束北南部から広島)。 Tetrigidae バッタ科 FoT・TTWSatettixlaruatus Bei−Bienkoコバネヒ シバッタ 琴南町押野altい400m付近,3−一Ⅷ −1980 1♂;大滞山alt..800m付近 20−Ⅴ−1973 1♂;長尾町矢筈山 図8 香川県内におけるコバネヒシバッタ (F)とヒシバッタ(G)の採集地点. 数字は等高線(m)を示す altい 720m付近,2−Ⅸ−1984 1? ;長尾町太郎兵ヱ谷alt血500m付近, 13−Ⅶ−1986 1?;香南田丁池谷alt 140m付近,6−Ⅳ一−19791♂。香川 県末記録.(図5) 近縁のAcrッd£um/叩OJl£c沈m Bolivar ヒシ バッタは低平地や山間の耕作地周辺…他の縁 や河原など湿った裸地のあるところに生息し ているが,コバネヒシバッタは讃岐山地にあ る落葉広葉樹林内のやや薄暗い林床に生息し ており,朽ちた倒木の上などでよく発見され る。香南町池谷(讃岐山地の前縁)は低標高 地点での記録である。(図8) 文 献 日浦勇ほか1979原色日本昆虫図鑑(下)全 改定新版保育社 日浦勇ほか直麺類研究グループ.1983日本の 直麺類.大阪市立自然史博物館収蔵資料目録 第15集い 大阪市立自然史博物館 池崎善博い1978直超類分布資料(2).こがね むし,33;29−40.(長崎昆虫同好会). 小林清明.1985日本の秋の虫.築地書館 ー21−

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