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日本研究皮膚科学会第40回年次学術大会・総会 を終えて

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Academic year: 2021

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 日本研究皮膚科学会第40回年次学術大会・総会(以 下,40JSID)とサテライトシンポジウムを平成27年12 月11日(金)~12月13日(日)に,岡山コンベンショ ンセンターで開催いたしました.40JSID の学会テーマ は「Advance Dermatology through Science」です. そのテーマには,われわれ皮膚科研究者が,学術的責 務を果たし,その結果,一般医学における皮膚科学へ の橋渡し研究に貢献することの重要さを含めました. 約800名の参加受付のうち,海外から150名を超える参 加者があり,成功裡に終了することができました.  日本研究皮膚科学会(JSID)は,故谷奥喜平先生 (岡山大学皮膚科学教室元教授)を中心に創設された 学会です.そのため,創設者の谷奥先生のお名前を冠 した「Tanioku Kihei Memorial Lecture」が1995年か ら始められ,毎年,皮膚科学分野で功績のあった学者 に対して Award が贈られてきました.40JSID では, Thomas Kupper 教授(Brigham and Women’s Hospital, Department of Dermatology, Harvard Institute of Medicine)が本賞を受賞され,「T cells in barrier tissues:new insights」と題する講演をされました. バリアとしての皮膚に存在するメモリーT細胞(TRM) の感染症や腫瘍免疫に関する役割に加え,皮膚リンパ 腫の代表格である菌状息肉症との関連についてご講演 いただきました.  JSID は,各国の研究皮膚科学会の連合組織である国 際研究皮膚科学会(ISID)のアジアを代表する学会に 成長し,国内の第一線の皮膚科医師,基礎医学研究者 のみならず,ヨーロッパ研究皮膚科学会(ESDR),米 国研究皮膚科学会(SID),韓国研究皮膚科学会(KSID), 台湾研究皮膚科学会(TSID),オーストラリア研究皮 膚科学会(ASDR)等のメンバーが相互に参加するグ ローバルな会へと進化を遂げました.40JSID では, 284演題の応募があり,うち約 4 分の 1 にあたる72演題 が海外からの応募でした.JSID は,今や欧米やアジア 諸国に門戸を開放した国際学会へと成長いたしまし た.英語による発表と討論が義務付けられていました が,若い皆さんが流暢な英語で討論する様子をみて心 強く思いました.  今回から,若い研究者にも英語で発表する機会を与 えるために,「one-minute presentation」を実施いたし ました. 1 枚のスライドと 1 分間の発表で,研究内容 を説明する企画です.この企画の波及効果として,ポ スター発表だけでは保てない緊張感をもって学会参加 していただくこと,ポスター発表になった場合の演題 取り下げを減らすこと,また,聞く側にとっては,短 時間で効率よく研究内容のエッセンスを理解して,ポ スター会場での討論を深めるというねらいもありました.  40JSID 本会とは別に,テーマを設定したサテライト シンポジウムを開催いたしました.その一つは,アジ ア・オセアニアの若手研究者を招聘した「JSID-Asia-Oceania Forum(JAOF)」(12月12日夕方開催)です. Zi-Gang Xu 先生(北京小児医院)は慢性活動性 EB ウ イルス感染症,Jong-Hee Chae 先生 (ソウル国立大学) は神経線維腫症 1 型を,Chia-Yu Chu 先生(国立台湾 大学)は天疱瘡について講演をいたしました.  翌13日には,皮膚難病に関する国際シンポジウム(厚労 科研成果発表を兼ねる)である「International Symposium on Intractable Skin Disease」を開催いたしました.筆 者が 6 年間,稀少難治性皮膚疾患に関する調査研究班 の研究代表を務めていたことから,皮膚難病の 3 研究 班の代表研究者(天谷雅行先生,尹浩信先生,錦織千 佳子先生)に協力をお願いして,合同研究成果発表と しての国際シンポジウムにいたしました.それぞれの 研究班が海外の特別講演者を招聘いたしました. Giovanna Zambruno 先生(Rome)は表皮水疱症の国 際分類を,Alain Sarasin 先生(Villejuif,仏)は色素 性乾皮症の病態と新治療法を,Maria Trojanowska 先生(Boston)から強皮症の病因論についての講義を

岡山医学会雑誌 第128巻 April 2016, pp. 71-72

日本研究皮膚科学会第40回年次学術大会・総会

を終えて

The 40th Annual Meeting of the Japanese Society for Investigative Dermatology

会頭 岩 月 啓 氏

(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚科学)

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いただきました.

 加えて,皮膚バリアに関するサテライトシンポジウ ム「The 6th Annual Congress of Pan-Asian-Pacific Skin Barrier Research Society (PAPSBRS)」(高知大学皮 膚科 佐野栄紀会頭)を同時に開催しました.著名な Peter M Elias 先生(UCSF)をはじめ多くの研究者の 参加があり,活発な討論が行われました.岡山大学お よび本邦 6 大学との学術交流を推進している Leiden 大学(オランダ)の Maarten Vermeer 教授も学会に ご参加いただき,会期中に岡山大学理事との会談も実 現いたしました.これを機に岡山大学と Leiden 大学の 学術的交流が深まることを期待いたします.  学術プログラムとともに盛り上がったのが,岡山城 Banquet でした.海外の皆さんにとって,岡山城内で の懇親会は好評で,とくに,甲胄や着物を着ながら, 「Samurai spirit」を味わいつつ,写真撮影に興じてお られました.心地よい思い出とともに城下町 Okayama の名前を覚えていただけたものと思います.  学会およびサテライトシンポジウムの口演,ポスタ ー,討論はすべて英語で行われますので,グローバル パートナーズの協力を得て,岡山大学の海外からの留 学生(自然科学系,医学系)には演題を無料で聴講で きるようにご案内し,数名の参加をいただきました. また,早期の国際学会体験のため,Pre-ART の医学生 有志には,学会運営や会場アナウンスを手伝いながら, 演題聴講する機会を設けました.きびきびとした動き で学会運営に大きな貢献をしてくれました.また,事 務局長の大役を完遂した森実真助教と,責任をもって 各々の役割を担ってくれた教室のみなさんに誌面を借 りてお礼申し上げます. 平成27年12月受理 〒700-8558 岡山市北区鹿田町 2 - 5 - 1 電話:086-235-7282 FAX:086-235-7283 E-mail:[email protected]     岡山城 Banquet 教室スタッフ 座長の R. Gallo 教授(SID),天谷教授(JSID)と T. Biederman

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