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資料オ 平成 28 年度 介護保険サービス事業者集団指導資料 居宅介護支援 介護予防支援 平成 28 年 11 月 和歌山市指導監査課

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資料オ

平成28年度

介護保険サービス事業者集団指導資料

【居宅介護支援・介護予防支援】

平成28年11月

和歌山市指導監査課

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- 1 -

Ⅰ 居宅サービス計画の作成にあたっての留意事項

1、居宅サービス計画作成の流れ

居宅サービス計画は以下のプロセスを経て作成する。 ① 課題分析(アセスメント)の実施 利用者の日常生活上の能力、既に受けているサービス、介護者の状況等の環境等の評価を通じて 問題点を明らかにし、自立した日常生活を営むことができるよう支援する上で解決すべき課題を、 適切な方法で把握する。 アセスメントに当たっては、利用者の居宅を訪問し、利用者・家族に面接して行わなければなら ない。 ◆課題分析の方式について ・個別の課題分析手法について標準課題分析項目(23項目)を具備することをもって、それに代 えることとする(平成11年11月12日老企第29号通知)。 ◆利用者の居宅訪問について ・利用者が入院中であることなど物理的な理由がある場合を除き必ず利用者の居宅を訪問し、利用 者及び家族に面接して行わなければならない。 ・面接の趣旨を利用者及びその家族に対して十分に説明し、理解を得なければならない。 ■指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準(平成 11 年厚生省令第 38 号) 居宅介護支援の具体的取扱方針(第13条) ① 課 題 分 析 ( ア セ ス メ ン ト ) の 実 施 ② 居 宅 サ ー ビ ス 計 画 の 原 案 の 作 成 ⑤ 居 宅 サ ー ビ ス 計 画 の 交 付 ③ サ ー ビ ス 担 当 者 会 議 等 ④ 居 宅 サ ー ビ ス 計 画 の 原 案 の 説 明 及 び 同 意 ⑥ 個 別 サ ー ビ ス 計 画 の 提 出 依 頼 ⑦ 実 施 状 況 の 把 握

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- 2 - ② 居宅サービス計画の原案の作成 利用者の希望・アセスメント結果に基づき、家族の希望・地域のサービス提供体制を勘案して、 解決すべき課題に対応するための最も適切なサービスの組み合わせを検討し、サービスの目標・ 達成時期、サービスの種類、内容・利用料等を記載して作成する。 ◆サービスの目標について ・長期的な目標及びそれを達成するための短期的な目標並びに、それらの達成時期を明確に盛り込 むこと。 ・利用者がサービスを受けつつ到達しようとする目標を指すものであり、サービス提供事業者側の 個別のサービス行為を意味するものではない。 ③ サービス担当者会議等による専門的意見の聴取 原則として、サービス担当者会議により、利用者の状況等に関する情報を担当者と共有するとと もに、居宅サービス計画原案について専門的見地からの意見を求める(やむを得ない理由がある場 合は、照会等により意見を求めることができる。)。 ◆サービス担当者会議について ・サービス担当者会議とは、介護支援専門員が居宅サービス計画の作成のために、利用者及びその 家族の参加を基本としつつ、居宅サービス計画の原案に位置付けた指定居宅サービス等の担当者 を召集して行う会議をいう。 ・ やむを得ない理由とは、開催の日程調整を行ったがサービス担当者の事由により参加が得られな かった場合、居宅サービス計画の変更であって、利用者の状態に大きな変化がみられない等にお ける軽微な変更の場合等をいう。 ・サービス担当者会議の要点又は担当者への照会内容について記録するとともに、当該記録は、5 年間保存しなければならない。 ④ 居宅サービス計画の説明および同意 原案での各サービスの保険対象・対象外を区分したうえで、内容を利用者・家族に説明し、文書 により利用者の同意を得る。 ※説明及び同意を要する居宅サービス計画原案とは、いわゆる居宅サービス計画書の第1表から第 3表まで、第6表及び第7表のすべてを指す。 ⑤ 居宅サービス計画の交付 同意を得た居宅サービス計画を利用者・担当者に交付する(担当者に対しては、計画の趣旨・内 容を説明する)。 ◆担当者への計画の交付について ・当該計画の趣旨及び内容等について十分に説明し、各担当者との共有、連携を図った上で、各担

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- 3 - 当者が自ら提供する居宅サービス等の「個別サービス計画」における位置づけを理解できるよう に配慮する必要がある。 ⑥ 個別サービス計画の提出依頼 指定居宅サービス事業者に対して、計画の提出を求め、居宅サービス計画と個別サービス計画と の連動性や整合性について確認する。 ◆担当者との連携について ・介護支援専門員は、担当者と継続的に連携し、意識の共有を図ることが重要であることから、居 宅サービス計画と個別サービス計画の連動性や整合性の確認については、居宅サービス計画を担 当者に交付したときに限らず、必要に応じて行うことが望ましい。 ・サービス担当者会議の前に居宅サービス計画の原案を担当者に提供し、サービス担当者会議に個 別サービス計画の提出を求め、サービス担当者会議において情報の共有や調整を図るなどの手法 も有効である。 ⑦ 実施状況の把握(モニタリングの実施) 実施状況の把握(モニタリング)に当たっては、利用者・家族や事業者等との連絡を継続的に行 う。利用者側に特段の事情のない限り、少なくとも1月に1回はモニタリングの結果を記録する。 ◆「特段の事情」について ・特段の事情とは利用者の事情により、利用者の居宅を訪問し、利用者に面接することができない 場合を主として指し、介護支援専門員に起因する事情は含まれない。 ・特段の事情がある場合には、その具体的な内容を記録しておくことが必要である。

○居宅サービス計画の変更について

◆専門的意見の聴取 更新認定や変更認定の場合、原則としてサービス担当者会議により計画変更の必要性について専 門的見地から意見を求める(やむを得ない理由がある場合は照会等により意見を求めることができ る)。 ※やむを得ない理由がある場合とは、開催の日程調整を行ったが、サービス担当者の事由により、 サービス担当者会議への参加が得られなった場合や居宅サービス計画の変更から間もない場合 で利用者の状態に大きな変化が見られない場合等。 ※サービス担当者会議の要点、当該担当者への照会内容は記録し、保存すること。担当者からの 意見により、居宅サービス計画の変更の必要がない場合についても同様である。 計画の実施状況の把握(利用者についての継続的なアセスメントを含む)を行い、必要に応じて 計画の変更や事業者等との連絡調整等を行う。

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- 4 - ◆居宅サービス計画の変更 居宅サービスの変更に当たっても、作成時と同様の一連の業務(①~⑥)を行う。 ※利用者による軽微な変更(例:サービス提供日時の変更で、介護支援専門員が一連の業務を行 う必要性がないと判断したもの)を行う場合は必要ない。なお、この場合においても、利用者 の解決すべき課題の変化に留意することが重要である。

◎ ケアプランの軽微な変更の内容(平成22年7月30日介護保険最新情報 Vol.155)

次に掲げる内容は例示であり、「軽微な変更」に該当するかどうかは、変更する内容が基準第3項 (継続的かつ計画的な指定居宅サービス等の利用)から第11項(居宅サービス計画の交付)まで の一連の業務を行う必要性の高い変更であるかどうかによって軽微か否かを判断すべきものである。 ① 利用者の体調不良や家族の都合などの臨時的、一時的なもので、単なる曜日、日付の変更の ような場合 ② 同一事業所における週1回程度のサービス利用回数の増減のような場合 ③ 利用者の住所変更 ④ 単なる事業所の名称変更 ⑤ 単なる目標設定期間延長を行う場合(ケアプラン上の目標設定(課題や期間)を変更する必 要がなく、単に目標設定期間を延長する場合など ⑥ 福祉用具の同一種目における機能の変化を伴わない用具の変更 ⑦ 目標もサービスも変わらない(利用者の状況以外の原因による)単なる事業所変更 ⑧ 第1表の総合的な援助の方針や第2表の生活全般の解決すべき課題、目標、サービス種別等 が変わらない範囲で、目標を達成するためのサービス内容が変わるだけの場合 ⑨ 契約している居宅介護支援事業所における担当介護支援専門員の変更(ただし、新しい担当 者が利用者はじめ各サービス担当者と面識を有していること。)のような場合

◎ 基準第13条について

利用者の課題分析(第6号)から担当者に対する個別サービス計画の提出依頼(第12号)に 掲げる一連の業務については、基準第1条に掲げる基本方針を達成するために必要となる業務を 列記したものであり、基本的にはこのプロセスに応じて進めるべきものであるが、緊急的なサー ビス利用等やむを得ない場合や、効果的・効率的に行うことを前提とするものであれば、業務の 順序について拘束するものではない。ただし、その場合にあっても、それぞれ位置付けられた個々 の業務は、事後的に可及的速やかに実施し、その結果に基づいて必要に応じて居宅サービス計画 を見直すなど、適切に対応しなければならない。 ※指定基準第13条第7項、第9号から第11号まで、第14号及び第15号(これらの規定を 同条第16号において準用する場合を含む。)に定める規定に適合していない場合、減算の対象と なる。

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2 居宅サービス計画作成上の留意点

(1)主治の医師等の意見等

利用者が訪問看護、通所リハビリテーション等の医療サービスの利用を希望している場合その他必要 な場合には、利用者の同意を得て主治の医師等の意見を求めなければならない。 居宅サービス計画に医療サービス(※)を位置付ける場合は、当該医療サービスに係る主治の医師等 の指示がある場合に限りこれを行い、医療サービス以外の指定居宅サービスを位置付ける場合は、当該 居宅サービス等に係る主治の医師の医学的観点からの留意事項が示されているときは、当該留意点を尊 重して行う。 ・医療サービスを居宅サービス計画に位置付ける場合は、主治の医師等の指示があることを確認し なければならない。 ※ 医療サービス・・・訪問看護、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション、居宅療養 管理指導、短期入所療養介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護(訪問看護サービスを利用 する場合に限る。)及び看護小規模多機能型居宅介護(訪問看護サービスを利用する場合に限 る。)

(2)短期入所の居宅サービス計画への位置付け

介護支援専門員は、居宅サービス計画に短期入所生活介護又は、短期入所療養介護を位置付ける場合、 利用者の居宅における自立した日常生活の維持に十分留意し、心身の状況等を勘案して特に必要な場合 を除き、短期入所生活介護及び短期入所療養介護を利用する日数が要介護認定等の有効期間のおおむね 半数を超えないようにしなければならない。

(3)福祉用具貸与及び特定福祉用具販売の居宅サービス計画への反映

介護支援専門員は、居宅サービス計画に福祉用具貸与を位置付ける場合、サービス担当者会議を開催 してその利用の妥当性を検討し、当該計画に福祉用具貸与が必要な理由を記載するとともに、必要に応 じて随時サービス担当者会議を開催し、継続して貸与を受ける必要性について検証した上で、その必要 性がある場合には理由を居宅サービス計画に記載しなければならない。 ・要介護1の利用者の居宅サービス計画に位置づける場合には、「厚生労働大臣が定める者等」(平 成12年厚生省告示第23号)に定める状態像の者であることを確認するため、「要介護認定等基 準時間の推計の方法」(平成12年厚生省告示第91号)の調査票について必要な部分(実施日時、 調査対象者等の時点の確認及び本人確認ができる部分並びに基本調査の回答で当該軽度者の状態 像の確認が必要な部分)の写しを市町村から入手しなければならない。ただし、当該軽度者がこ れらの結果を介護支援専門員に提示することに同意していない場合は、調査票の写しを本人に情 報公開させ、それを入手しなければならない。 ・当該軽度者の調査票の写しを指定福祉用具貸与事業者へ提示することに同意を得たうえで、市町

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- 6 - 村より入手した調査票の写しについて、その内容が確認できる文書を指定福祉用具貸与事業者へ 送付しなければならない。

3 居宅介護支援におけるその他運営上の留意点

○内容及び説明の手続きと同意

指定居宅介護支援の提供の開始に際し、あらかじめ、利用申込者又はその家族に対し、第18条に規 定する運営規程の概要その他の利用申込者のサービスの選択に資すると認められる重要事項を記した文 書を交付して説明を行い、当該提供の開始について利用申込者の同意を得なければならない。 ・運営規程の概要、介護支援専門員の勤務の体制、秘密の保持、事故発生時の対応、苦情処理の 体制等を文書を交付して説明し、当該事業所からサービスを受けることについて同意を得なけ ればならない。 ・当該同意については書面によって確認することが望ましい。

○勤務体制の確保

利用者に対し適切な指定居宅介護支援を提供できるよう、指定居宅介護支援事業所ごとに介護支 援専門員その他の従業者の勤務の体制を定めておかなければならない。 指定居宅介護支援事業所ごとに、当該指定居宅介護支援事業所の介護支援専門員に指定居宅介護 支援の業務を担当させなければならない。ただし、介護支援専門員の補助の業務についてはこの限 りでない。 介護支援専門員の資質の向上のために、その研修の機会を確保しなければならない。 ・事業所ごとに原則として月ごとの勤務表を作成し、介護支援専門員については、日々の勤務時 間、常勤・非常勤の別、管理者との兼務関係等を明確にすること。 ・研修について、特に、介護支援専門員実務研修修了後、初めて就業した介護支援専門員につい ては、就業後6月から1年の間に都道府県が行う初任者向けの研修を受講する機会を確保する こと。

○秘密保持

指定居宅介護支援事業所の介護支援専門員その他の従業者は、正当な理由がなく、その業務上知 り得た利用者又はその家族の秘密を漏らしてはならない。 介護支援専門員その他の従業者であった者が、正当な理由がなく、その業務上知り得た利用者又 はその家族の秘密を漏らすことのないよう、必要な措置を講じなければならない。 サービス担当者会議等において、利用者の個人情報を用いる場合は利用者の同意を、利用者の家 族の個人情報を用いる場合は当該家族の同意を、あらかじめ文書により得ておかなければならない。

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- 7 - ・介護支援専門員その他の従業者であった者が、秘密を保持すべき旨を、従業者の雇用時に取り 決め、違約金についての定めを置くなどの措置を講じなければならない。 ・サービス担当者会議等で利用者の家族の個人情報を用いる場合の当該家族の同意は、サービス 開始時に当該家族の代表から包括的に同意を得ることで足りるものとする。

○記録の保存

指定居宅介護支援事業者は、利用者に対する指定居宅介護支援の提供に関する次の各号に掲げる 記録を整備し、サービスを提供した日から5年間保存しなければならない。(「和歌山市指定居宅 介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例」(平成26年条例第87号)第4 条による読み替え。) 1 第13条第13号に規定する指定居宅サービス事業者等との連絡調整に関する記録 2 個々の利用者ごとに次に掲げる事項を記載した居宅介護支援台帳 イ 居宅サービス計画 ロ 第13条第7号に規定するアセスメントの結果の記録 ハ 第13条第9号に規定するサービス担当者会議等の記録 ニ 第13条第14号に規定するモニタリングの結果の記録 3 第16条に規定する市町村への通知に係る記録 4 第26条第2項に規定する苦情の内容等の記録 5 第27条第2項に規定する事故の状況及び事故に際して採った処置についての記録

○推進員の配置

指定居宅介護支援の事業を行う者は、指定居宅介護支援の利用者の人権を擁護するため、指定居宅介 護支援を行う事業所ごとに、人権擁護推進員を置くとともに、従業者に対し、人権擁護に関する研修を 実施しなければならない。(「和歌山市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を 定める条例」(平成26年条例第87号)第5条) ◆人権擁護推進員の責務 ① 職員に対し人権擁護に関する研修計画を作成し、当該計画に基づき研修を実施する。 ※研修は年1回以上実施すること。 ② 現場での人権に対する正しい理解について、職員に対して適切な指導及び相談支援を行う。 ③ 高齢者に対する虐待が起きないよう、人権擁護推進員が中心となって他の職員に適切な指導を 行う。

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4 介護報酬の算定に係る留意事項について

(1)基本単位(逓減制)

居宅介護支援 費(Ⅰ) 当該事業所においてサービスを受ける1月当たりの利用者 数に、当該事業所が介護予防支援事業者から委託を受けて行 う介護予防支援の提供を受ける利用者数に2分の1を乗じ た数を加えた数を、常勤換算方法で算定した当該事業所の介 護支援専門員の員数で除して得た数が(以下「取扱件数とい う。」)が40未満である場合又は40以上である場合に、4 0未満の部分について算定する。 1月につき 要介護1又は要介護2 1042単位 要介護3、要介護4又は 要介護5 1353単 位 居宅介護支援 費(Ⅱ) 取扱件数が40以上である場合において、40以上60未満 の部分について算定する。 1月につき 要介護1又は要介護2 521単位 要介護3、要介護4又は 要介護5 677単位 居宅介護支援 費(Ⅲ) 取扱件数が40以上である場合において、60以上の部分に ついて算定する。 1月につき 要介護1又は要介護2 313単位 要介護3、要介護4又は 要介護5 406単位 ○居宅介護支援費の割り当て 利用者の契約日が古いものから順に、1件目から39件目(常勤換算方法で1を超える数の介護 支援専門員がいる場合にあっては、40にその数を乗じた数から1を減じた件数まで)については 居宅介護支援費(Ⅰ)を算定し、40件目(常勤換算方法で1を超える数の介護支援専門員がいる 場合にあっては、40にその数を乗じた件数)以降については、取り扱い件数に応じ、それぞれ居 宅介護支援費(Ⅱ)又は(Ⅲ)を算定する。 ※居宅介護支援費の区分が異なる39件目と40件目又は59件目と60件目において、それぞ れに当たる利用者の報酬単価が異なっていた場合については、報酬単価が高い利用者(「要介護 3・4・5:1,306単位/月」)から先に並べることとし、40件目又は60件目に報酬単 価が低い利用者(「要介護1・2:1,005単位/月」)を位置付けることとする。 ※介護予防支援費の算定において逓減制は適用されないため、居宅介護支援と介護予防支援との 合計取扱件数が40件以上となる場合は、介護予防支援の利用者を冒頭にし、次に居宅介護支 援の利用者を契約日が古いものから順に並べることにより、40件以上となる居宅介護支援の み逓減制を適用することとする。

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(2)運営基準減算

※担当者に対する個別サービス計画の提出依頼は運営基準減算の対象ではないが、個別サービス計 画の提出は、居宅介護支援事業所と指定居宅サービス等の事業所の意識の共有を図る観点から導 入するものであることから、その趣旨目的を踏まえ、適切に取り組むこと。

(3)特定事業所集中減算

○判定期間、市への報告期限、減算適用期間について ・判定については、毎年度2回(前期及び後期)行う。 ・判定期間が前期の場合は9月15日まで、判定期間が後期の場合は3月15日までに、すべての 居宅介護支援事業者は、判定様式により判定を行い、判定の結果が80%を超えた場合は、正当 な理由の有無にかかわらず、判定様式を市に提出すること。 ※ 新規指定を受けた居宅介護支援事業所については、判定結果にかかわらず、指定を受けた 年月日が属する判定期間に係る判定様式を市に提出すること。 次のいずれかに該当する場合に減算する。 ① 利用者の居宅を訪問し、利用者及びその家族に面接していない場合 ② サービス担当者会議の開催等を行っていない場合 ③ 居宅サービス計画原案の内容について、利用者又はその家族に説明し、文 書による利用者の同意を得た上で居宅サービス計画を利用者及びサービス担 当者に交付していない場合 ④ 居宅サービス計画を新規に作成した時や、利用者が要介護更新認定を受け た時、又は区分変更認定を受けた時に、サービス担当者会議等を行っていな い場合 ⑤ 居宅サービス計画の作成後、1月に1度利用者の居宅を訪問し、利用者に 面接していない場合 ⑥ モニタリングの結果を記録していない状況が1月以上継続している場合 所定単位数100 分の 50に減算 減算が2月以上継続 している場合には、所 定単位数は 算定しない。 過去6月間に、指定訪問介護、指定訪問入浴介護、指定訪問看護、指定訪問 リハビリテーション、指定通所介護、指定通所リハビリテーション、指定短期 入所生活介護、指定短期入所療養介護、指定特定施設入居者生活介護、指定福 祉用具貸与、指定定期巡回・臨時対応型訪問介護看護、指定夜間対応型訪問介 護、指定地域密着型通所介護、指定認知症対応型通所介護、指定小規模多機能 型居宅介護(利用期間を定めて行うものに限る。)、指定認知症対応型共同生活 介護(利用期間を定めて行うものに限る。)、指定地域密着型特定施設入居者生 活介護(利用期間を定めて行うものに限る。)又は指定看護小規模多機能型居宅 介護(利用期間を定めて行うものに限る。)を位置付けた居宅サービス計画のう ち、それぞれ最も紹介率の多い法人(同一法人格を有するもの)を位置付けた 居宅サービス計画の占める割合が、正当な理由なく100 分の80 を超えた場合 当該事業者が減算適 用期間に実施する居 宅介護支援全てにつ いて、月200単位を全 ての利用者の所定単 位数から減算

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- 10 - ○「通所介護・地域密着型通所介護」の取扱いについて(介護保険最新情報Vol.553) 特定事業所集中減算の適用を判定するに当たり、平成28年4月1日以降平成30年3月31日 までの間に作成される居宅サービス計画については、通所介護及び地域密着型通所介護のそれぞれ について計算するのではなく、通所介護等のいずれか又は双方を位置付けた居宅サービス計画数を 算出し、通所介護等について最もその紹介件数の多い法人を位置づけた居宅サービス計画の数の占 める割合を計算することとして差し支えない。

(4)初回加算

指定居宅介護支援事業所において、新規に居宅サービス計画を作成する利用者 に対して、指定居宅介護支援を行った場合にその他の別に厚生労働大臣が定める 基準(平成27年厚生労働省告示第94号56)に適合する場合 ただし、運営基準減算に該当する場合は、当該加算は算定しない。 <平成27年厚生労働省告示第94号56> イ 新規に居宅サービス計画を作成する利用者に対し指定居宅介護支援を行 った場合 ロ 要介護状態区分が2区分以上変更された利用者に対し指定居宅介護支援 を行った場合 1月につき 300単位 ○「新規」の考え方 契約の有無に関わらず、当該利用者について、過去2月以上、当該居宅介護支援事業所において居 宅介護支援を提供しておらず、居宅介護支援が算定されていない場合に、当該利用者に対して居宅サ ービス計画を作成した場合。 ※従前より契約関係は存在していたが給付管理を始めて行う利用者についても、初めて報酬請求に 至った月において初回加算を算定することが可能 ※介護予防支援における初回加算についても同様の扱い。

(5)特定事業所加算

区 分 判定期間 市への報告期限 減算適用期間 前 期 3月1日から8月末日まで 9月15日まで 10月1日から3月31日まで 後 期 9月1日から2月末日まで 3月15日まで 4月1日から9月30日まで 特定事業所 加算(Ⅰ) 次に掲げる基準のいずれにも該当し、体制届けを提出すること。(Ⅰ) を算定する場合は、(Ⅱ)及び(Ⅲ)の算定は不可。 ⑴ 専ら指定居宅介護支援の提供に当たる常勤の主任介護支援専門員 を2名以上配置していること 1月につき利用者全員 に対して 500単位

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- 11 - ⑵ 専ら指定居宅介護支援の提供に当たる常勤の介護支援専門員を3 名以上配置していること ⑶ 利用者に関する情報又はサービス提供に当たっての留意事項に係 る伝達等を目的とした会議を概ね週1回以上開催すること ⑷ 24時間の連絡体制を確保し、かつ必要に応じて利用者等の相談 に対応する体制を確保していること ⑸ 算定日が属する月の利用者の総数のうち、要介護状態区分が要介 護3、4、5であるものの占める割合が40%以上であること ⑹ 当該事業所に所属する介護支援専門員に計画的に研修を実施して いること ⑺ 地域包括支援センターからの支援困難ケースが紹介された場合 に、当該ケースを担当すること ⑻ 地域包括支援センターが実施する事例検討会等に参加すること ⑼ 運営基準に係る減算又は特定事業所集中減算の適用を受けていな いこと ⑽ 当該事業所に所属する介護支援専門員の平均担当件数が1人当た り 40 件未満であること ⑾ 介護支援専門員実務研修における科目「ケアマネジメントの基礎 技術に関する実習」等に協力又は協力体制を確保していること(平成 28年度の介護支援専門員実務研修受講試験の合格発表の日から適 用) 特定事業所 加算(Ⅱ) 次に掲げる基準のいずれにも該当し、体制届けを提出すること。(Ⅱ) を算定する場合は、(Ⅰ)の算定は不可。 ① 上記、特定事業所加算Ⅰの(2)、(3)、(4)、(6)、(7)、(9)、(10) 及び(11)の基準に適合すること ② 専ら指定居宅介護支援の提供に当たる常勤の主任介護支援専門員 を配置していること 1月につき利 用者全員に対 して400単位 特定事業所 加算(Ⅲ) 次に掲げる基準のいずれにも該当し、体制届けを提出すること。 (Ⅰ)又は(Ⅱ)を算定する場合は、(Ⅲ)の算定は不可。 ① 上記、特定事業所加算Ⅰの(3)、(4)、(6)、(7)、(9)、(10)及び(11) の基準に適合すること ② 上記、特定事業所加算Ⅱの②に適合すること。 ③ 専ら指定居宅介護支援の提供に当たる常勤の介護支援専門員を2 名以上配置していること。 1月につき利 用者全員に対 して300単位

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- 12 - 【老企第 36 号第3の11】 ⑴ 趣旨 特定事業所加算制度は、中重度者や支援困難ケースへの積極的な対応を行うほか、専門性の高い人材を確 保し、質の高いケアマネジメントを実施している事業所を評価し、地域全体のケアマネジメントの質の向上 に資することを目的とするものである。 ⑵ 基本的取扱い方針 この特定事業所加算制度の対象となる事業所については、 ・公正中立性を確保し、サービス提供主体からも実質的に独立した事業所であること ・常勤かつ専従の主任介護支援専門員及び介護支援専門員が配置され、どのような支援困難ケースでも適切 に処理できる体制が整備されている、いわばモデル的な居宅介護支援事業所であることが必要となるもの である。 本制度については、こうした基本的な取扱い方針を十分に踏まえ、中重度者や支援困難ケースを中心と した質の高いケアマネジメントを行うという特定事業所の趣旨に合致した適切な運用を図られるよう留意さ れたい。 ⑶ 厚生労働大臣の定める基準の具体的運用方針 ① (1)関係 常勤・専従の主任介護支援専門員については、当該指定居宅介護支援事業所の業務に支障がない場合は 同一敷地内にある他の事業所の職務を兼務しても差し支えない。 ② (2)関係 常勤・専従の介護支援専門員3名とは別に主任介護支援専門員2名を置く必要がある。主任介護支援専 門員2名及び介護支援専門員3名の合計5名を常勤・専従で配置すること。 ③ (3)関係 「利用者に関する情報またはサービス提供にあたっての留意事項に係る伝達等を目的とした会議」とは次 の要件を満たすものであること。 ア 議題については、少なくとも次のような議事を含めること。 ・現に抱える処遇困難ケースについての具体的な処遇方針 ・過去に取り扱ったケースについての問題点及びその改善方法 ・地域における事業者や活用できる社会資源の状況 ・保健医療及び福祉に関する諸制度 ・ケアマネジメントに関する技術 ・利用者からの苦情があった場合は、その内容及び改善方針 ・その他必要な事項 イ 議事については、記録を作成し、2年間(※)保存しなければならない。 ウ 「定期的」とは、おおむね週1回以上であること。 ④ (4)関係 24時間連絡可能な体制とは、常時、担当者が携帯電話等により連絡を取ることができ、必要に応じて 相談に応じることが可能な体制をとる必要があることをいう。当該事業所の介護支援専門員が輪番制によ る対応等も可能。

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- 13 - ⑤ (5)関係 要介護3~5の利用者が40%以上であることについては、毎月その割合を記録しておくこと。 なお、特定事業所加算を算定する事業所は積極的に支援困難ケースに取り組むべきこととされているの で、この割合を満たすだけではなく、それ以外のケースについても積極的に支援困難ケースを受け入れるべ きものであること。 また、⑺の要件のうち、「地域包括支援センターから支援困難ケースを紹介された場合」に該当するケー スは、例外的に⑸の40%の要件の枠外として取り扱いが可能。 ⑥ (6)関係 「計画的に研修を実施していること」については、当該事業所における介護支援専門員の資質の向上の ための研修体系とその研修実施のための勤務体制の確保を定めるとともに、介護支援専門員について具体 的な研修の目標、内容、研修期間、実施機関等について、毎年度少なくとも次年度が始まるまでに次年度 の計画を定めなければならない。また、管理者は研修目標の達成状況について、適宜確認し必要に応じて 改善策を講じなければならない。なお、年度途中に加算取得の届け出をする場合は、当該届け出を行うま でに計画を策定すればよい。 ⑦ (7)関係 特定事業所加算算定事業所については、自ら積極的に支援困難ケースを受け入れるものでなければなら ず、そのために、常に地域包括支援センターとの連携を図らなければならない。 ⑧ (9)関係 特定事業所加算の趣旨を踏まえ、単に減算の適用になっていないことだけにとどまらず常に中立公正を 確保しサービス事業所から独立性を確保した事業所であること。 ⑨ (10)関係 取り扱う利用者数については、原則として事業所単位で平均して介護支援専門員1名あたり40名未満 であれば差し支えないが、特定の者に偏る等適切なケアマネジメントに支障が出ないよう配慮すること。 ⑩ (11)関係 協力及び協力体制とは、現に研修における実習等の受入が行われていることに限らず、受入が可能な体 制が整っていることをいう。そのため、当該指定居宅介護支援事業所は、研修の実施主体との間で実習等 の受入を行うことに同意していることを、書面等によって提示できるようにすること。 ⑪ 特定事業所加算(Ⅱ)について 常勤・専従の主任介護支援専門員については当該事業所の居宅介護支援業務に支障がない場合は、同一 敷地内にある他の事業所の職務を兼務しても差し支えない。 また、常勤・専従の介護支援専門員3名とは別に主任介護支援専門員をおく必要があるため、主任介護 支援専門員及び介護支援専門員3名の合計4名を常勤・専従で配置すること。 ⑫ 特定事業所加算(Ⅲ)について 常勤かつ専従の主任介護支援専門員については、当該指定居宅介護支援事業所の業務に支障がない場合 は、同一敷地内にある他の事業所の職務を兼務しても差し支えないものとする。 また、常勤かつ専従の介護支援専門員2名とは別に、主任介護支援専門員を置く必要があること。した がって、当該加算を算定する事業所においては、少なくとも主任介護支援専門員及び介護支援専門員2名 の合計3名を常勤かつ専従で配置する必要があること。

(15)

- 14 - ○介護支援専門員実務研修における科目「ケアマネジメントの基礎技術に関する実習」等への協力又は 協力体制の確保について 平成28年度介護支援専門員実務研修受講試験の合格発表日である平成28年11月22日か ら、「介護保険法第69条の2第1項に規定する介護支援専門員実務研修における科目「ケアマネ ジメントの基礎技術に関する実習」等に協力又は協力体制を確保していること。」の要件が新たに 適用される。 ※和歌山県に介護支援専門員実務研修実習受入協力事業所として登録する必要があることに注意。 →和歌山県長寿社会課ホームページ「 介護支援専門員実務研修における実習の受入れ」 (http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040300/jitumukenngaku.html)を確認し、登録手続 きを行うこと。

5 実地指導等における指摘事項

(1)サービス担当者会議等における個人情報の取扱いについて、利用者の同意は得ているが、利用者 の家族の個人情報を用いることに対する同意を得ていない。 ※ 利用者の家族の個人情報を用いる場合は、当該家族代表者の同意を文書により得る必要がある。 (2)居宅介護支援の提供に関する記録の保存年限が、「完結の日から2年間」となっている。 (3)事業所の従業者であった者が、正当な理由なく、その業務上知り得た利用者又はその家族の秘密 を漏らすことがないよう、必要な措置を講じていない。 (4)重要事項説明書において、「苦情受付窓口」として、利用者の保険者である市区町村名及び国民健 康保険団体連合会の情報が記載されていない。「営業日及び営業時間」等の基本情報に誤りがある。 (5)従業者に対して健康診断を実施していないなど、従業者の健康状態の管理が適切に行われていな ⑬ その他 特定事業所加算取得事業所については、介護保険法に基づく情報公表を行うほか、積極的に特定事業所 加算取得事業所である旨を表示するなど、利用者に対する情報提供を行うこと。また、利用者に対し特定 事業所加算取得事業所である旨及びその内容が理解できるよう説明すること。 ⑷ 手続 本加算を取得した特定事業所については、毎月末までに基準の遵守状況に関する所定の書類を作成し、 2年間(※)保存するとともに、都道府県知事等から求めがあった場合は提出しなければならない。 ※ 国通知においては2年間であるが、本市では5年間の保存が望ましいとしている。

(16)

- 15 - かった。 (6)介護報酬の改定等による利用料の変更に係る説明を、利用者等に対し適切に行っていない。 ※ 利用者又はその家族に対して説明書等を交付して説明を行い、書面で同意を得る必要がある。 (7)ケアプランの変更において、「目標期間の延長」、「サービス提供の回数変更」など、利用者の希望 による軽微な変更に該当すると判断した場合の取扱いが不十分である。 ※ 変更に当たっては、利用者に説明の上、同意を得るとともに、利用者及び居宅サービス事業者 等に対し当該変更後の書面(見え消しによる修正を含む。)を交付すること。 (8)居宅サービス計画に同意日や交付年月日が記されていない。 (9)居宅サービス計画に位置付けた訪問介護サービスの回数を変更の上、利用者から同意を得ている が、当該変更に当たってのアセスメント及びサービス担当者会議に係る記録がなく、単にサービス を追加しただけで、必要な手続が行われていない。 ※運営基準減算に該当 (10)要介護認定の更新又は変更を受けた場合に、居宅サービス計画を作成したが、アセスメントが 実施されていない。 (11)居宅サービス事業所等の担当者に対し居宅サービス計画を交付した場合に、居宅介護支援経過 等への記載、当該受領証の受領等、交付したことが挙証できる記録を残していない。 (12)居宅サービス計画を作成した際に、当該居宅サービス計画を担当者に交付したことがわかる記 録を残していない。 (13)居宅サービス計画に医療系サービスを位置付けているが、医師の意見等の確認が行われていな い。 (14)サービス担当者会議の開催記録に利用者及びその家族に関する記載がない。 ※ サービス担当者会議は、利用者及びその家族の参加が基本とされているため、不参加の場合に はその理由等を居宅サービス計画等に記載する。 (15)有料老人ホームの入居者について、居宅サービス以外のサービスが居宅サービス計画に位置付 けられていない。 ※ 有料老人ホームにより提供されるサービスを含めて居宅サービス計画に位置付ける必要がある。 介護保険サービスと有料老人ホームにより提供されるサービスは、計画上、明確に区別する。 (16)特定事業所加算の算定要件である「介護支援専門員に対する計画的な研修の実施」について、

(17)

- 16 - 「資質向上のための研修の全体像」や「個別具体的な研修の目標」が記載されていないなど、その 内容が不十分である。 (17)特定事業所加算の算定要件である「利用者に関する情報又はサービス提供に当たっての留意事項 に係る伝達等を目的とした会議」が概ね週1回以上行われていない。 (18)居宅サービス計画に生活援助中心型の訪問介護を位置付ける場合に、当該計画の第1表に「生 活援助中心型の算定理由が記載されていなかった。 (19)サービス担当者会議で福祉用具貸与の利用の必要性を検証しているが、居宅サービス計画に位 置付けずに利用している。 (20)アセスメントの結果導き出されたインフォーマルサービスによる支援が、居宅サービス計画に 位置付けられていない。 (21)人権擁護推進員が中心となって、人権擁護に関する研修を行っていなかった。

(18)

- 17 -

6 介護予防支援について

(1)指定基準(予防支援基準)に係る留意事項

○介護予防サービス事業者当への聴取 担当職員は、介護予防サービス事業者、地域密着型介護予防サービス事業者等のサービスの担 当者と緊密な連携を図り、設定された目標との関係を踏まえて利用者の状況や課題の変化が認め られる場合には、円滑に連絡が行われる体制を整備しなければならない。 →各サービスの担当者がサービスの実施を開始した後は、少なくとも1月に1回、介護予防サービ ス事業者、地域密着型介護予防サービス事業者等への訪問、電話、FAX等の方法で、サービス の実施状況や利用者の状況、サービス実施の効果について把握するために聴取をする必要がある。 ○介護予防支援におけるモニタリング モニタリングに当たっては、利用者及びその家族、主治の医師、指定介護予防サービス事業者 等との連絡を継続的に行うこととし、特段の事情がない限り、次に定めるところにより行わなけ ればならない。 イ サービスの提供を開始する月の翌月から3月に1回及びサービスの評価期間が終了する月 には利用者の居宅を訪問し、利用者に面接すること。 ロ 利用者の居宅を訪問しない月においては、電話等により利用者との連絡を実施し、利用者自 身に介護予防サービス計画の実施状況について確認を行うこと。 ※利用者の状況に変化があるときは利用者宅を訪問して確認を行うこと。 ハ 少なくとも1月に1回、モニタリングの結果を記録すること ※「特段の事情」とは、利用者の事情により、利用者の居宅を訪問し、利用者に面接することが 出来ない場合を主に指すものであり、担当職員に起因する事情は含まれない。 ※特段の事情がある場合は、その具体的な内容を記録しておくこと。 ○介護予防支援の実施 介護予防支援の実施に当たっては、介護予防の効果を最大限に発揮できるよう次に掲げる事項 に留意しなければならない。 ① 単に運動機能や栄養状態、口腔機能といった特定の機能の改善だけを目指すものではなく、こ れらの機能の改善や環境の調整などを通じて、利用者の日常生活の自立のための取組を総合的 に支援することによって生活の質の向上を目指すこと。 ② 利用者による主体的な取組を支援し、常に利用者の生活機能の向上に対する意欲を高めるよう 支援すること。 ③ 具体的な日常生活における行為について、利用者の状態の特性を踏まえた目標を、期間を定め ■指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防に係る介護予防に係 る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準(平成 18 年厚生労働省令第 37 号)

(19)

- 18 - て設定し、利用者、サービス提供者等とともに目標を共有すること。 ④ 利用者の自立を最大限に引き出す支援を行うことを基本とし、利用者のできる行為は可能な限 り本人が行うよう配慮すること。 ⑤ サービス担当者会議等を通じて、多くの種類の専門職の連携により、地域における様々な予防 給付の対象となるサービス以外の保健医療サービス又は福祉サービス、当該地域の住民による自 発的な活動によるサービス等の利用も含めて、介護予防に資する取組を積極的に活用すること。 ⑥ 地域支援事業及び介護給付と連続性及び一貫性を持った支援を行うよう配慮すること。 ⑦ 介護予防サービス計画の策定に当たっては、利用者の個別性を重視した効果的なものとするこ と。 ⑧ 機能の改善の後についてもその状態の維持への支援に努めること。

(2)介護予防支援事業者、介護予防支援業務受託事業者に対するその他の留意事項

1 介護予防ケアプランについては、高齢者の介護予防と自立支援の観点に基づき、高齢

者の生活の質(QOL)の維持・改善に向けたケアプランの作成に努めてください。

2 暫定で介護保険サービスを導入する際、要支援になる可能性も考えられる方について

は、可能な限り事前に担当圏域の地域包括支援センターへその旨連絡していただくよう

お願いします。

参照

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