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キヤノンマーケティングジャパン 8060 COVERAGE INITIATED ON: LAST UPDATE: 当レポートは 掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです 投資家 の各企業の 取扱説明書 を提供することを 的としてい

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Academic year: 2021

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キヤノンマーケティングジャパン|8060

COVERAGE INITIATED ON: 2012.08.06 LAST UPDATE: 2018.09.05 当レポートは、掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです。投資家⽤の各企 業の『取扱説明書』を提供することを⽬的としています。正確で客観性・中⽴性を重視した分析を⾏うべく、 弊社ではあらゆる努⼒を尽くしています。中⽴的でない⾒解の場合は、その⾒解の出所を常に明⽰します。 例えば、経営側により⽰された⾒解は常に企業の⾒解として、弊社による⾒解は弊社⾒解として提⽰されま す。弊社の⽬的は情報を提供することであり、何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わ せておりません。ご意⾒等がございましたら、sr_inquiries@sharedresearch.jp までメールをお寄せくだ さい。ブルームバーグ端末経由でも受け付けております。

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キヤノンマーケティングジャパン|8060

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R

Coverage

⽬ 次

SRレポートの読み⽅:本レポートは、直近更新内容・業績動向セクションから始まります。ビジネスモデルに馴染みのない⽅は、事業内容セクショ ンからご覧ください。

主要経営指標の推移 --- 3

直近更新内容 --- 4

概略 --- 4

業績動向 --- 5

四半期実績推移 --- 5

中⻑期戦略及び今期会社⾒通し(2018 年 1 ⽉ 30 ⽇発表、4 ⽉ 25 ⽇内容補填) --- 17

事業内容 --- 31

ビジネス概要 --- 31

SW(Strengths, Weaknesses)分析 --- 36

市場とバリューチェーン --- 37

過去の決算概要 --- 39

財務諸表 --- 47

その他の情報 --- 49

沿⾰ --- 49

⼤株主 --- 49

株主還元 --- 50

企業概要 --- 51

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主 要 経 営 指 標 の 推 移

出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五⼊により⽣じた相違であることに留意 *2013年12⽉期より、販管費に計上していた販売促進費の⼀部について、売上⾼から控除する⽅法(純額表⽰)に変更している *2014年12⽉期より、売上原価の⼀部を販売費及び⼀般管理費に計上する⽅法に変更し、2013年度について組み替えを⾏っている *2013年12⽉期の前年同期⽐については、遡及適⽤後の2013年12⽉期の数値と2012年12⽉期の数値とを⽐較している

損益計算書 FY12/07 FY12/08 FY12/09 FY12/10 FY12/11 FY12/12 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17 FY12/18

(百万円) 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 会予 売上⾼ 905,136 827,486 686,614 674,159 632,418 659,218 657,215 659,432 646,002 629,313 632,189 625,000 ビジネスソリューション 516,719 495,943 438,738 342,458 325,136 330,919 327,263 330,233 326,870 330,334 338,145 ITソリューション - - - 133,250 124,472 130,999 142,299 148,750 141,200 140,842 134,896 イメージングシステム 284,375 265,827 222,227 213,836 182,124 192,003 191,729 185,406 178,701 159,206 152,339 産業・医療 104,041 65,715 25,649 13,354 26,990 30,673 26,106 28,024 27,153 25,568 34,308 その他 - - - 231 226 203 67 51 656 25 27 前期⽐ +4.4% -8.6% -17.0% -1.8% -6.2% +4.2% -0.3% +0.3% -2.0% -2.6% +0.5% -1.1% ビジネスソリューション +7.2% -4.0% -11.5% -21.9% -5.1% +1.8% -1.1% +0.9% -1.0% +1.1% +1.1% ITソリューション - - - - -6.6% +5.2% +8.6% +4.5% -5.1% -0.3% +4.7% イメージングシステム +5.0% -6.5% -16.4% -3.8% -14.8% +5.4% -0.1% -3.3% -3.6% -10.9% -4.3% 産業・医療 -8.9% -36.8% -61.0% -47.9% +102.1% +13.6% -14.9% +7.3% -3.1% -5.8% +6.5% 売上総利益 289,746 273,019 233,058 227,543 222,892 220,884 220,209 233,536 233,104 226,007 223,771 前期⽐ +3.4% -5.8% -14.6% -2.4% -2.0% -0.9% -0.3% +6.1% -0.2% -3.0% -1.0% 売上総利益率 32.0% 33.0% 33.9% 33.8% 35.2% 33.5% 33.5% 35.4% 36.1% 35.9% 35.4% 販管費 252,860 247,603 226,760 219,807 214,450 204,082 203,197 208,448 206,457 198,331 193,365 前期⽐ +2.7% -2.1% -8.4% -3.1% -2.4% -4.8% -0.4% +2.6% -1.0% -3.9% -2.5% 販管費⽐率 27.9% 29.9% 33.0% 32.6% 33.9% 31.0% 30.9% 31.6% 32.0% 31.5% 30.6% 営業利益 36,886 25,415 6,297 7,735 8,441 16,802 17,012 25,087 26,647 27,676 30,406 28,500 ビジネスソリューション 17,223 13,356 -3,021 2,281 3,489 6,299 5,535 8,206 8,991 11,362 12,238 ITソリューション - - - -3,697 -3,073 195 387 3,163 4,135 4,854 4,559 イメージングシステム 14,334 10,243 10,428 9,834 8,387 10,917 12,491 14,257 13,841 10,887 11,688 産業・医療 5,328 1,815 -1,109 -245 -246 -1,201 -1,765 -977 -742 122 1,543 その他 - - - -437 -116 591 364 438 421 449 375 前期⽐ +8.7% -31.1% -75.2% +22.8% +9.1% +99.0% +1.3% +47.5% +6.2% +3.9% +9.9% -6.3% 営業利益率 4.1% 3.1% 0.9% 1.1% 1.3% 2.5% 2.6% 3.8% 4.1% 4.4% 4.8% 4.6% 経常利益 36,895 25,943 8,222 9,480 10,668 18,108 18,210 26,553 28,040 28,717 31,491 30,000 前期⽐ +8.5% -29.7% -68.3% +15.3% +12.5% +69.7% +0.6% +45.8% +5.6% +2.4% +9.7% -4.7% 経常利益率 4.1% 3.1% 1.2% 1.4% 1.7% 2.7% 2.8% 4.0% 4.3% 4.6% 5.0% 4.8% 当期純利益 20,033 11,185 -4,343 3,724 6,763 10,578 10,167 16,030 15,670 18,161 20,679 20,200 前期⽐ +6.5% -44.2% - - +81.6% +56.4% -3.9% +57.7% -2.2% +15.9% +13.9% -2.3% 純利益率 2.2% 1.4% - 0.6% 1.1% 1.6% 1.5% 2.4% 2.4% 2.9% 3.3% 3.2% ⼀株当たりデータ(千株、円) 期末発⾏済株式数 151,080 151,080 151,080 151,080 151,080 151,080 151,080 151,080 151,080 151,080 151,080 EPS 134.8 78.6 -31.6 26.7 49.3 77.5 76.7 123.6 120.8 140.1 159.5 155.8 DPS 40.0 40.0 20.0 20.0 20.0 24.0 24.0 40.0 45.0 50.0 60.0 60.0 BPS 1,817.6 1,858.4 1,797.3 1,798.2 1,827.3 1,907.5 1,980.2 2,082.6 2,136.2 2,163.0 2,290.7 貸借対照表 (百万円) 現⾦・預⾦・有価証券 127,505 112,597 95,796 110,574 102,522 108,435 102,282 120,607 99,573 107,285 136,979 たな卸資産 37,691 34,143 25,785 20,530 26,332 28,826 28,233 27,814 30,005 29,979 33,870 短期貸付⾦ - 20,000 40,000 40,000 40,028 40,002 50,000 50,054 80,054 90,044 90,014 流動資産合計 368,653 328,149 302,395 302,202 302,093 316,608 324,938 339,596 347,542 362,141 397,506 有形固定資産 99,659 97,989 84,189 86,127 91,928 99,564 99,684 100,059 99,310 96,701 75,090 投資その他の資産計 44,205 41,393 40,728 37,364 33,969 30,415 29,559 29,184 30,150 32,064 32,750 無形固定資産 13,606 19,028 24,392 23,736 20,435 15,986 12,894 10,906 9,499 6,819 5,485 資産合計 526,124 484,936 449,607 448,592 447,765 462,574 467,076 479,747 486,502 497,727 510,832 ⽀払⼿形及び買掛⾦ 148,329 123,896 106,443 102,849 100,046 104,162 108,498 101,337 101,834 102,662 100,940 短期有利⼦負債 343 - - - 2,731 - - - -流動負債合計 213,959 183,739 153,709 157,247 151,090 163,397 164,914 164,770 159,678 156,966 157,398 ⻑期有利⼦負債 130 - - - 624 - 73 - - - -固定負債合計 42,597 42,153 45,022 44,498 45,367 45,088 45,086 44,623 49,385 59,841 55,911 負債合計 256,556 225,893 198,731 201,745 196,457 208,486 210,000 209,394 209,064 216,808 213,310 ⾃⼰株式 -9,694 -24,730 -24,758 -22,191 -22,189 -26,891 -31,896 -31,905 -31,911 -31,914 -31,921 純資産合計 269,568 259,043 250,875 246,846 251,307 254,088 257,075 270,352 277,438 280,919 297,522 ⻑短有利⼦負債 473 - - - 3,355 - 73 - - - 147 ネットキャッシュ 127,032 132,597 135,796 150,574 139,195 148,437 152,209 170,661 179,627 197,329 226,846 キャッシュフロー計算書 (百万円) 営業活動によるキャッシュフロー 47,214 41,122 18,145 35,186 8,715 33,767 28,780 38,190 29,730 33,306 28,885 投資活動によるキャッシュフロー -21,911 -28,967 -25,834 -13,011 -12,107 -16,066 -25,757 -15,221 -44,536 -19,460 7,963 財務活動によるキャッシュフロー -16,344 -21,738 -4,324 -8,171 -3,811 -11,813 -9,105 -4,544 -6,224 -6,086 -7,145 財務指標 ROA 7.0% 5.1% 1.8% 2.1% 2.4% 4.0% 3.9% 5.6% 5.8% 5.8% 6.2% ROE 7.5% 4.2% -1.7% 1.5% 2.7% 4.2% 4.0% 6.1% 5.7% 6.5% 7.1% ⾃⼰資本⽐率 51.2% 53.4% 55.8% 55.0% 56.1% 54.9% 55.0% 56.4% 57.0% 56.4% 58.2%

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キヤノンマーケティングジャパン|8060

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Coverage

直 近 更 新 内 容

概略

2018年9⽉5⽇、キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、新たなイメージングシステムとして「EOS Rシステム」 を⽴ち上げ、同システムの対応製品としてミラーレスカメラ「EOS R」と「RFレンズ」4機種、マウントアダプター4機種 を10⽉下旬より順次発売することを発表した。(リリースへのリンクはこちら) 同社は国内ミラーレスカメラ市場において、2017年12⽉期Q4に市場シェアトップ(28%、台数)に躍り出て2018年12 ⽉期もQ1(25%)・Q2(35%)とその地位を維持、Q2は3⽉下旬発売の新製品EOS Kiss Mが貢献しシェア獲得を加速して いる。Q2時の説明会では通期でもラインアップ拡⼤によりQ2並みのシェア獲得を⽬指すとしていた。EOS Rはまさにそ の為の戦略的商品ともいえよう。なお、EOS Rのキヤノンオンラインショップでの販売予定価格は237,500円。EOS Kiss M (同88,500円)EOS M5(98,600円)より上で、⼀眼レフカメラのハイアマチュアモデルと同様の価格帯となっている。 EOS Rシステム:写真・映像表現の本質は光を操ることであり、その要であるレンズ設計の⾃由度を⾼めることで、更なる⾼画質を追求するシステム。 レンズ設計の⾃由度を⾼める⼤きなマウント径とショートバックフォーカス(無限遠に焦点を合わせた際、レンズ最後のガラス⾯の頂点から撮像⾯ までの光軸上の距離が短いこと)、レンズとカメラボディー間の新マウント通信システムという特⻑を備え、更なる⾼画質化と利便性の向上を実現 したとしている。なお、専⽤のマウントアダプターを装着することで、従来の豊富なEFレンズやEF-Sレンズが使⽤できるとしている 2018年8⽉6⽇、同社への取材を踏まえてレポートを更新した。 2018年7⽉25⽇、同社は2018年12⽉期第2四半期決算を発表した。 (決算短信へのリンクはこちら、詳細は2018年12⽉期第2四半期決算の項⽬を参照) 過去の会社発表は、ニュース&トピックスを参照

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業 績 動 向

四半期実績推移

出所:会社資料よりSR作成

四半期業績 FY12/16 FY12/17 FY12/18 FY12/17FY12/18 FY12/17FY12/18 前年⽐増減

(百万円) Q1* Q2* Q3* Q4* Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 1H 1H 実績 Q2時会予前年⽐増減 Q1時会予 Q1会予⽐ 1H 売上⾼ 155,996 150,240 147,471 175,606 152,817 150,840 152,588 175,944 150,802 149,721 303,657 300,523 632,189 625,000 -7,189645,000 -20,000 -3,134 コンスーマ 32,667 37,964 37,000 57,000 26,822 34,208 70,631 61,030 166,300 154,500 -11,800163,000 -8,500 -9,601 エンタープライズ 44,241 44,934 43,000 46,300 47,127 47,542 89,175 94,669 176,900 185,000 +8,100 183,000 +2,000 +5,494 エリア 68,092 63,047 62,100 64,400 66,372 63,011 131,139 129,383 260,600 256,500 -4,100261,000 -4,500 -1,756 プロフェッショナル 13,533 12,186 14,400 14,300 16,469 12,494 25,719 28,963 54,500 55,500 +1,000 61,000 -5,500 +3,244 その他・調整額 -5,718 -7,292 -3,900 -6,100 -5,989 -7,535 -13,010 -13,524 -26,100 -26,500 -400 -23,000 -3,500 -514 ビジネスソリューション 86,628 80,825 80,265 86,885 88,481 82,445 81,308 85,911 - 170,926 338,145 - -ITソリューション 33,813 32,315 31,459 31,211 33,069 32,438 32,856 36,533 - 65,507 134,896 - -イメージングシステム 31,791 36,287 35,035 56,093 29,496 34,997 35,074 52,772 - 64,493 152,339 - -産業・医療 10,375 7,210 6,993 7,630 8,751 7,460 9,866 8,231 - 16,211 34,308 - -その他・調整額 -6,612 -6,398 -6,282 -6,211 -6,982 -6,501 -6,514 -7,504 -27,501 - -全社ITソリューション売上 46,500 43,700 - - 50,100 47,900 90,200 98,000 +7,800 エンタープライズ 27,400 27,300 - - 30,600 29,900 54,700 60,500 +5,800 エリア 15,200 13,400 - - 15,100 14,600 28,600 29,700 +1,100 その他 3,900 3,000 - - 4,500 3,400 6,900 7,900 +1,000 旧全社ITソリューション売上 47,000 43,500 42,500 43,900 46,900 44,100 44,800 48,100 - - 91,000 183,900 - -ITソリューション 33,800 32,300 31,500 31,200 33,100 32,400 32,900 36,500 - - 65,500 134,900 - -ITソリューション以外 19,800 17,600 17,300 18,900 20,800 18,200 18,400 19,000 - - 39,000 76,500 - -セグメント間消去他 -6,600 -6,400 -6,300 -6,200 -7,000 -6,500 -6,500 -7,500 - - -13,500 -27,500 - -YoY +0.4% -5.3% -5.1% -0.5% -2.0% +0.4% +3.5% +0.2% -1.3% -0.7% -0.8% -1.0% +0.5% -1.1% +2.0% コンスーマ - - - - -17.9% -9.9% - -13.6% - -7.1% -2.0% エンタープライズ - - - - +6.5% +5.8% - +6.2% - +4.6% +3.4% エリア - - - - -2.5% -0.1% - -1.3% - -1.6% +0.2% プロフェッショナル - - - - +21.7% +2.5% - +12.6% - +1.8% +11.9% ビジネスソリューション +2.1% +2.0% +1.3% -1.1% - - +2.1% - +1.1% - -ITソリューション -2.2% +0.4% +4.4% +17.1% - - -0.9% - +4.7% - -イメージングシステム -7.2% -3.6% +0.1% -5.9% - - -5.3% - -4.3% - -産業・医療 -15.7% +3.5% +41.1% +7.9% - - -7.8% - +6.5% - -全社ITソリューション売上 - - - - +8% +9% - +9% - - -エンタープライズ - - - - +12% +10% - +11% - - -エリア - - - - -0% +9% - +4% - - -その他 - - - - +13% +11% - +14% - - -全社ITセキュリティ +6% +9% +3% -3% +0% -2% - -1% +12% - -旧全社ITソリューション売上 -0.2% +1.4% +5.4% +9.6% - - +0.4% - +3.9% - -ITソリューション -2.1% +0.3% +4.4% +17.0% - - -0.9% - +4.7% - -ITソリューション以外 +5.1% +3.4% +6.4% +0.5% - - +4.3% - +3.8% - -売上総利益 54,869 55,074 53,771 62,293 53,682 54,078 54,820 61,191 51,983 53,008 107,760 104,991 223,771 - - -2,769 YoY +1.0% -4.8% -6.3% -2.0% -2.2% -1.8% +2.0% -1.8% -3.2% -2.0% -2.0% -2.6% -1.0% - -売上総利益率 35.2% 36.7% 36.5% 35.5% 35.1% 35.9% 35.9% 34.8% 34.5% 35.4% 35.5% 34.9% 35.4% - - -0.6pp 販管費 49,672 49,956 48,236 50,467 48,021 48,777 47,372 49,195 48,267 47,059 96,798 95,326 193,365 - - -1,472 YoY -2.3% -5.3% -4.0% -4.1% -3.3% -2.4% -1.8% -2.5% +0.5% -3.5% -2.8% -1.5% -2.5% - -販管費⽐率 31.8% 33.3% 32.7% 28.7% 31.4% 32.3% 31.0% 28.0% 32.0% 31.4% 31.9% 31.7% 30.6% - - -0.2pp 営業利益 5,197 5,118 5,534 11,827 5,661 5,300 7,448 11,997 3,715 5,949 10,961 9,664 30,406 28,500 -1,906 32,000 -3,500 -1,297 コンスーマ 289 2,267 3,100 7,000 -2,149 1,042 2,556 -1,107 12,700 9,400 -3,300 11,600 -2,200 -3,663 エンタープライズ 1,955 1,625 1,900 2,300 2,494 2,353 3,580 4,847 7,900 8,500 +600 8,500 - +1,267 エリア 3,461 1,994 2,500 3,300 2,946 3,068 5,455 6,014 11,200 11,800 +600 13,200 -1,400 +559 プロフェッショナル -235 -723 -200 -700 297 -511 -958 -214 -1,900 -1,200 +700 -1,300 +100 +744 その他・調整額 190 136 100 100 126 -4 326 122 500 - -500 - - -204 ビジネスソリューション 3,403 2,006 2,694 3,949 3,779 2,096 2,638 3,725 - 5,875 12,238 - -ITソリューション 1,122 1,016 809 1,034 1,091 1,012 1,137 1,319 - 2,103 4,559 - -イメージングシステム -325 2,059 1,755 7,398 71 2,022 2,856 6,739 - 2,093 11,688 - -産業・医療 845 -99 102 -663 631 76 709 127 - 707 1,543 - -その他 149 136 176 108 88 93 109 85 - 181 375 - -YoY +8.9% +3.6% +34.6% +1.4% -34.4%+12.2% +6.3% -11.8% +9.9% -6.3% +5.2% コンスーマ - -54.0% - -エンタープライズ +27.6% +44.8% - +35.4% エリア -14.9%+53.9% - +10.2% プロフェッショナル - - - -ビジネスソリューション +11.0% +4.5% -2.1% -5.7% - +8.6% - +1.5% - -ITソリューション -2.8% -0.4% +40.5% +27.6% - -1.6% - +14.5% - -イメージングシステム - -1.8% +62.7% -8.9% - +20.7% - +7.4% - -営業利益率 3.3% 3.4% 3.8% 6.7% 3.7% 3.5% 4.9% 6.8% 2.5% 4.0% 3.6% 3.2% 4.8% 4.6% -0.2pp 5.0% -0.4pp -0.4pp コンスーマ - - - - 0.9% 6.0% 8.4% 12.3% - 3.0% 3.6% - 7.6% 6.1% 7.1% -1.0pp エンタープライズ - - - - 4.4% 3.6% 4.4% 5.0% 5.3% 4.9% 4.0% 5.1% 4.5% 4.6% 4.6% -0.1pp +1.1pp エリア - - - - 5.1% 3.2% 4.0% 5.1% 4.4% 4.9% 4.2% 4.6% 4.3% 4.6% 5.1% -0.5pp +0.5pp プロフェッショナル - - - 1.8% - - - -3.5% -2.2% -2.1% -0.0pp ビジネスソリューション 3.9% 2.5% 3.4% 4.5% 4.3% 2.5% 3.2% 4.3% - 3.4% - 3.6% - -ITソリューション 3.3% 3.1% 2.6% 3.3% 3.3% 3.1% 3.5% 3.6% - 3.2% - 3.4% - -イメージングシステム -1.0% 5.7% 5.0% 13.2% 0.2% 5.8% 8.1% 12.8% - 3.2% - 7.7% - -産業・医療 8.1% -1.4% 1.5% -8.7% 7.2% 1.0% 7.2% 1.5% - 4.4% - 4.5% - -営業外損益 175 731 114 21 77 791 57 160 386 946 868 1,332 1,085 1,500 +415 1,000 +500 +464 経常利益 5,372 5,849 5,648 11,848 5,738 6,091 7,505 12,157 4,101 6,895 11,829 10,996 31,491 30,000 -1,491 33,000 -3,000 -833 YoY +43.1% +0.3% -22.7% +6.3% +6.8% +4.1% +32.9% +2.6% -28.5%+13.2% +5.4% -7.0% +9.7% -4.7% +4.8% 経常利益率 3.4% 3.9% 3.8% 6.7% 3.8% 4.0% 4.9% 6.9% 2.7% 4.6% 3.9% 3.7% 5.0% 4.8% -0.2pp 5.1% -0.3pp -0.2pp 当期利益 2,976 3,665 3,353 8,167 3,991 4,384 4,140 8,164 2,529 4,907 8,375 7,436 20,679 20,200 -479 21,700 -1,500 -939 YoY +61.0% +13.6% -19.7%+27.3% +34.1% +19.6% +23.5% -0.0% -36.6%+11.9% +26.1% -11.2% +13.9% -2.3% +4.9% 当期利益率 1.9% 2.4% 2.3% 4.7% 2.6% 2.9% 2.7% 4.6% 1.7% 3.3% 2.8% 2.5% 3.3% 3.2% -0.0pp 3.4% -0.1pp -0.3pp

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Coverage

2018年12⽉期第2四半期決算の概要(2018年7⽉25⽇発表)

▷ 上期:11.8%(13億円)営業減益。好調なB2BでもB2Cの落ちを⽀えられず。エンタープライズ(13億円増)エリア(6 億円増)及びプロフェッショナル(7億円増)が利益を積み上げたが、デジタル⼀眼レフ・IJPが低調なコンスーマ(37億 円減)が影響した。通期計画は上期進捗を踏まえて⾒直され、営業利益は35億円減額され前年⽐19億円減の285億円に ▷ 修正計画:コンスーマの想定以上の市場低迷、プロフェッショナル⼀部部⾨の進捗遅れの回復は難しいと判断  セグメント別営業利益はコンスーマを22億円減額、エリアを拡販費⽤積み増し等で14億円減額。配当は修正なし ▷ コンスーマ:ミラーレスは好調に推移したが、流通在庫過剰等を背景に⼀眼レフ・IJP及びカートリッジの売上減が響く ▷ エンタープライズ:ITソリューションは⾦融・製造・流通業各々売上が増加、MFPも幅広い業種に展開し売上増に寄与 ▷ エリア:中⼩企業向けITソリューション及びセキュリティが堅調もMFP/LBP等主⼒ハードが低調で保守サービスも減 ▷ プロフェッショナル:産業機器が牽引。⾼速連帳プリンター低調のプロダクションプリンティング、ヘルスケアは減収 ▷ 下期:B2BはITソリューション中⼼に堅調に推移する⾒通し。コンスーマはミラーレスの拡販動向に注⽬ セグメント別営業利益推移(上段)荒利益及び販管費(下段)(⼗億円) 出所:会社資料よりSR作成、数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五⼊により⽣じた相違であることに留意。セグメント変更は適宜織り込んだ(以下同様)

業績概要

2018年12⽉期(FY12/18)第2四半期(Q2)累計業績は、売上⾼3,005億円(前年⽐1.0%減、31億円減)、営業利益97億 円(11.8%減、13億円減)となった。B2Bビジネスはエンタープライズ(営業利益前年⽐13億円増)中⼼に利益を積み上 げたものの、B2Cビジネス(コンスーマ、同37億円減)が⼀眼レフカメラやIJPなど期初に流通在庫が多かったこともあっ て想定を下回って低調に推移、セグメント営業損益は損失を計上するなど厳しい結果となった。通期計画は上期進捗を踏 まえて⾒直され、営業利益は前回予想⽐35億円減額の285億円(前年⽐19億円減)に修正されている。また、中間配当⾦ 25円を発表(前年並)、期末配当⾦(60円)に変更はない。 下期は、引き続きB2BビジネスはITソリューションを中⼼に堅調に推移する⾒通しで、エリアについてはソリューション を絡めた機器の拡販に向けた費⽤を積み増す計画。コンスーマは市場減少の影響が⼤きいことから通期計画は下⽅修正さ れたが、下期はミラーレスのラインアップ強化及び拡販により半期では前年⽐増益を⾒込む。 FY12/18より開⽰セグメントを⼤幅に変更。これは、顧客・市場にフィットした体制へと転換すべく組織体制を従来の商品・サービス基準から顧客基 準へと切り替えたことによるもの。期初時点で未公表であったセグメント別営業利益計画もQ1時に公表した。但し、Q1の実績を織り込んだ数値では なく、あくまでも期初時点の予想であり、通期業績予想についてはQ2時に精査した上で⾒直された 1.6 1.8 1.3 0.8 4.5 0.7 1.4 1.5 2.7 1.7 2.4 2.2 3.4 2.0 2.7 3.9 -1.0 2.5 3.5 7.6 3.2 2.2 2.0 6.9 -0.4 3.1 3.6 7.6 -0.3 2.1 1.8 7.4 0.3 2.3 3.1 7.0 -2.1 1.0 2.0 1.6 1.9 2.3 2.5 2.4 3.5 2.0 2.5 3.3 2.9 3.1 0.4 3.7 4.3 8.6 9.2 3.3 3.5 9.1 3.5 5.1 7.2 10.9 5.2 5.1 5.5 11.8 5.7 5.3 7.4 12.0 3.7 5.9 -2 0 2 4 6 8 10 12 14 Q1

FY12/13 FY12/14Q1 FY12/15Q1 FY12/16Q1 FY12/17Q1 FY12/18Q1 ビジネスソリューション ITソリューション イメージングシステム 産業・医療 その他 コンスーマ エンタープライズ エリア プロフェッショナル その他 (JPYbn) 32% 33% 34% 35% 36% 37% 40 45 50 55 60 65 Q1

FY12/11FY12/12Q1 FY12/13Q1 FY12/14Q1 FY12/15Q1 FY12/16Q1 FY12/17Q1 FY12/18Q1

粗利益 粗利率(右軸) (JPYbn) 26% 28% 30% 32% 34% 36% 36 40 44 48 52 56 Q1

FY12/11FY12/12Q1 FY12/13Q1 FY12/14Q1 FY12/15Q1 FY12/16Q1 FY12/17Q1 FY12/18Q1

販管費 販管費⽐率(右軸)

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Coverage

コンスーマ

出所:会社資料よりSR作成 コンスーマ:ミラーレスは好調に推移したが、流通在庫過剰等を背景に⼀眼レフ・IJP及びカートリッジの売上減が響く コンスーマは、ミラーレスが前Q4発売のエントリー機種が貢献しシェア1位になるなど販売台数を増加したが、市場の縮 ⼩及び過剰な流通在庫の影響を受けた⼀眼レフの落ち込みを補えず、また、家庭⽤IJP及びインクカートリッジが低調に 推移したことも重なって、売上が13.6%減少、営業損失11億円(前年⽐37億円減)を計上するに⾄った。なお、流通在庫 の影響は⼀眼レフ及びIJPともQ1で終息、Q2では正常化している模様。以下、各商品の状況とQ2以降の⾒通しを⽰す。 ミラーレス ミラーレスは、2017年10⽉発売のエントリー機EOS M100(2018年7⽉27⽇Yodobashi.comの税込ボディ価格46,490円) が好評を博し、2017年12⽉期Q4に市場シェアトップ(28%、台数)に躍り出て、Q1もトップを維持(25%)、Q2は2018 年3⽉下旬発売のEOS Kiss M(同67,370円)効果が重畳し35%とシェア獲得を加速、2位に10pt以上の差を付けた模様だ。 同社では通期でもQ2並みシェアの獲得(同社⽈く「挑戦的⽬標」)を⽬指している。上期はエントリークラスの新製品 が需要に応えて順調であったが、下期はラインアップを強化して更なる需要を取り込んでいく⽅針。同社では、ミラーレ ス市場への本格参⼊は後発であることから、チャレンジャーとして積極的に取り組むとしている。 ⼀眼レフ及び交換レンズ ⼀眼レフの市場縮⼩は当⾯続く⾒通し。同社では2018年の市場⾒通しを下⽅修正、同社の販売台数⾒通しも期初の24% 減から修正計画では32%減に引き下げた。⼀眼レフは同社が過半のシェアを占めており、競合⾃体も⾮常に少ない市場で あることから、闇雲に台数シェアを追いかけるのではなく収益を重視し、ミドルクラス及び交換レンズを中⼼に販売を強 化していくとのこと。交換レンズでは、売れ筋商品の望遠ズームレンズ「EF70-200」において、f値4.0の機種(同179,820 円、6⽉下旬発売)は2006年11⽉、f値2.8の機種(同291,600円、9⽉中旬発売)は2010年3⽉以来のリニューアルを実施 した。市場からは好評を持って受け⼊れられ、9⽉発売の機種は既に多くのバックオーダを抱えたという。過去の顧客資 産を有効に活⽤することで、収益拡⼤を図る⽅針とみられる。 IJP IJPでは、家庭⽤の市場が成熟化するなかでビジネスIJPに注⼒している。上期はビジネスIJPが成⻑を続けたものの、規 模が台数及びカートリッジともまだ⼩さく、家庭⽤の落込みを吸収するには⾄っていない。同社では家庭⽤においては、

コンスーマ FY12/16 FY12/17 FY12/18 FY12/17FY12/18 FY12/17FY12/18 前年⽐増減

(百万円) Q1* Q2* Q3* Q4* Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 1H 1H 実績 Q2時会予前年⽐増減 Q1時会予 Q1会予⽐ 1H 売上 32,667 37,964 37,000 57,000 26,822 34,208 70,631 61,030 166,300 154,500 -11,800163,000 -8,500 -9,601 YoY - - - -17.9% -9.9% - -13.6% - -7.1% -2.0% 営業利益 289 2,267 3,100 7,000 -2,149 1,042 2,556 -1,107 12,700 9,400 -3,300 11,600 -2,200 -3,663 YoY - - - -54.0% - - - -26.0% -8.7% 利益率 0.9% 6.0% 8.4% 12.3% -8.0% 3.0% 3.6% -1.8% 7.6% 6.1% -1.6pp 7.1% -1.0pp -5.4pp YoY レンズ交換式(台数) - - - - -17% -3% -21% -7% -28% -15% -12% -10% -2% -8pp ⼀眼レフ(台数) - - - -42% -34% - -32% -24% -8pp ミラーレス(台数) - - - +24% +47% - +65% +76% -11pp コンパクト(台数) - - - - +20% -14% +39% +3% -44% +1% +8% -4% -10% +6pp IJP(台数) - - - - +1% +20% -10% -9% -12% -23% -3% -8% -5% -3pp IJPカートリッジ(⾦額) - - - - -6% -8% +7% -9% -9% -2% -5% -3% -1% -2pp 国内 レンズ交換式 304 297 306 376 323 273 316 307 273 265 596 538 1,219 1,060 -159 1,170 -110 -57 市場 内、⼀眼レフ 200 198 198 210 182 146 170 177 126 120 328 246 674 470 -204 530 -60 -81 出荷 内、ミラーレス 104 98 108 167 141 127 147 130 147 146 268 292 545 590 45 640 -50 24 台数 コンパクト 662 551 420 605 636 563 544 560 481 423 1,200 903 2,303 1,770 -533 1,880 -110 -296 (千台) 交換レンズ 622 579 594 716 762 534 592 591 511 525 1,297 1,036 2,480 -261 YoY レンズ交換式 -26.8% -33.0% -18.2% -4.8% +6.1% -8.0% +3.2% -18.4% -15.4% -2.8% -0.8% -9.6% -5.0% -13.0% -4.0% 内、⼀眼レフ -24.5% -25.0% -3.3% -14.0% -9.3% -26.5% -14.4% -15.7% -30.5% -17.9% -17.8% -24.9% -16.4% -30.3% -21.4% 内、ミラーレス -30.9% -44.8% -36.3%+10.1% +36.0% +29.4% +35.4% -21.9% +4.1% +14.6% +32.8% +9.1% +14.3% +8.3% +17.5% コンパクト -18.4% -36.6% -49.6% -20.2% -3.8% +2.3% +29.5% -7.5% -24.4% -25.0% -1.1% -24.7% +2.9% -23.1% -18.4% 交換レンズ -19.1% -33.5% -19.0% -11.1% +22.6% -7.7% -0.4% -17.4% -33.0% -1.7% +8.0% -20.1% -1.3% 国内 レンズ交換式 14,284 15,069 14,346 16,880 15,586 15,841 16,776 17,415 15,216 13,658 31,427 28,874 65,618 -2,553 市場 内、⼀眼レフ 9,553 10,787 9,998 9,006 8,705 8,687 10,502 10,460 7,407 6,374 17,392 13,781 38,354 -3,611 出荷 内、ミラーレス 4,731 4,282 4,349 7,874 6,881 7,154 6,274 6,955 8,371 7,284 14,035 15,655 27,264 1,620 ⾦額 コンパクト 9,622 8,008 6,100 10,226 9,612 8,938 8,828 9,350 7,890 6,852 18,549 14,742 36,728 -3,807 (百万円)交換レンズ 15,017 12,839 13,045 15,841 15,356 12,938 13,909 14,730 13,306 13,441 28,294 26,747 56,933 -1,547 YoY レンズ交換式 -27.0% -27.7% -20.2% +2.9% +9.1% +5.1% +16.9% +3.2% -2.4% -13.8% -3.2% -8.1% +8.3% 内、⼀眼レフ -28.6% -19.1% -2.8% -10.6% -8.9% -19.5% +5.0% +16.1% -14.9% -26.6% -1.8% -20.8% -2.5% 内、ミラーレス -23.3% -42.9% -43.4%+24.2% +45.5% +67.1% +44.3% -11.7%+21.6% +1.8% -4.9% +11.5% +28.4% コンパクト -20.3% -35.1% -49.2% -2.2% -0.1%+11.6% +44.7% -8.6% -17.9% -23.3% -6.5% -20.5% +8.2% 交換レンズ -17.6% -33.0% -28.2% -13.6% +2.3% +0.8% +6.6% -7.0% -13.3% +3.9% -9.3% -5.5% +0.3%

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Coverage コンパクト コンパクトは市場縮⼩が続くなか、国内デジタルカメラ⼤⼿のカシオ計算機が2018年5⽉に同市場からの撤退を発表した。 同社では市場は今後も低迷するとして、⾼単価・⾼倍率モデルの拡販に注⼒して収益維持に努める考え。なお、Q2は前年 並みの利益を確保した模様である。 カシオ計算機 デジカメ事業:2018年5⽉9⽇、コンパクトデジタルカメラ事業からの撤退を正式に発表。⽇経報道によると2018年3⽉期の売上⾼は前 年⽐34%減の123億円、最終⾚字は49億円(前年5億円)、全世界販売台数は55万台(前年67万台、FY03/14は190万台)。 Q1時の業績(参考):同社は減益の要因として、a)過剰流通在庫:店頭在庫拡販のための費⽤が増加、b)新製品サイクル:FY12/17Q1は⼀眼レフ のボリュームゾーンであるミドルクラスで2016年Q4発売のEOS 5DMark4が好調で収益を底上げしていたこと、c)販売⼿法の転換:Q1より⼀眼レフ 旧機種(主にエントリー)を安価で販売し市場シェアを⾼める⼿法を⽌めて意図的に落とした(新製品⽴ち上げ遅れに繋がるため)、をあげていた。 Q1は例年在庫処理が減益要因として働くが、今Q1は計画以上であった模様だ。通期計画及びセグメント別予想を変更していないが、想定を上回る市 場縮⼩、想定を下回る業績であったとみられる。 Q2以降の⾒通し(Q1時、参考):Q2以降は、a)⼀眼レフの市場過剰在庫は3⽉末で概ね適正に近づいたこと、b)EOS 5DMark4の反動減はあくま でも製品サイクルの問題であり新製品展開で補うことが可能との⾒⽅、ミラーレスは3⽉下旬発売新製品のQ2以降のフル寄与に加えてミドルクラス 等ラインアップ充実を図る⾒通し、c)継続、である。 製品別には、1)⼀眼レフ(Q1: 42%減、通期期初計画数量24%減):店頭在庫は3⽉末で適正値に近づいており短期的回復は⾒込まれるものの低調 な市場の影響を受ける⾒通し、2)ミラーレス(同24%増、76%増):3⽉下旬発売のエントリーモデルEOS Kiss Mの拡販効果が積極的な販促活動と ともに期待され、同社ではラインアップ充実も含めて年間市場シェア1位を⽬指す考え(Q1は接戦ながらも1位奪取)、3)コンパクト(44%減、10% 減):市場低迷が続くなか⾼単価⾼倍率モデルの拡販に努め台数の落ちを補い、4)IJP(12%減、5%減):店頭在庫は適正化しつつあるが、需要期 はQ4であることに加えて前年Q3までは平均単価が⾼⽔準(*)であったこと、構造的な需要減もあり厳しい状況が続く⾒通しであり、ビジネスIJPに本 格的に注⼒することで家庭⽤とトータルでの成⻑・収益向上を⽬指す考え。出遅れていると認識するSOHO市場での地位向上を狙う。なお、IJPカート リッジは⾦額でQ1は9%減、通期1%減の計画である。 なお、ミラーレスの国内市場シェア(同社推定)はFY12/17Q4に28%でシェアトップを獲得(通期では2位23%)、Q1も26%でトップを維持した模 様だ。同社では2018年通期でNo.1を⽬指している。 IJP:2016年モデルは平均単価上昇に成功したが2017年モデルはそこまでの成果は上げられなかった。2018年新製品では再度平均単価上昇を狙う 国内レンズ交換式(ミラーレス除く、左)、ミラーレス(中)、コンパクト(右)出荷台数推移 同⾦額推移 出所:会社資料よりSR作成 0 100 200 300 400 500 -50% -40% -30% -20% -10% 0% +10% +20% +30% +40% +50% +60% Q1

FY12/13 FY12/15Q1 FY12/17Q1

⼀眼レフ出荷台数(⽇本向け) YoY (千台) 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 -50% -40% -30% -20% -10% 0% +10% +20% +30% +40% Q1

FY12/13 FY12/15Q1 FY12/17Q1

ノンレフレックス出荷台数(⽇本向け) YoY(千台) 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 -40% -30% -20% -10% 0% +10% +20% +30% +40% Q1

FY12/13 FY12/15Q1 FY12/17Q1

交換レンズ(⽇本向け) YoY (千台) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 -40% -30% -20% -10% 0% +10% +20% +30% +40% +50% +60% Q1 FY12/13 Q1 FY12/15 Q1 FY12/17 ⼀眼レフ出荷⾦額(⽇本向け) YoY (百万円) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 -60% -40% -20% 0% +20% +40% +60% +80% Q1 FY12/13 Q1 FY12/15 Q1 FY12/17 ノンレフレックス出荷⾦額(⽇本向け) YoY(百万円) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 -40% -30% -20% -10% 0% +10% +20% +30% +40% +50% +60% Q1 FY12/13 Q1 FY12/15 Q1 FY12/17 交換レンズ(⽇本向け) YoY (百万円)

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Coverage

エンタープライズ

出所:会社資料よりSR作成 顧客視点の新セグメント エンターブライズは、従業員1,000名以上の⼤企業をターゲットにした顧客視点のセグメント。エリアが対象とする中堅・ 中⼩企業とは顧客ニーズが異なることから、セグメントが分けられた。⼦会社Canon IT SolutionsによるSIサービス等を 主体に、単体におけるMFP等ビジネス機器の販売・保守サービス、ITソリューションが占める。Canon IT SolutionsはSI サービスを事業の柱とし、データセンターがストック型で収益を下⽀えし、収益性の⾼い組込ソフトを中⼼としたエンジ ニアリングが利益⾯で影響する構図。 四半期特性:エンタープライズにおける季節性は、Canon IT Solutionsを含むITソリューション関連はあまり特徴がないが、カートリッジは企業の決 算⽉を含む四半期に集中する傾向がある。Q1は流通業に多い2⽉、⼀般的かつ公共機関の年度末にあたる3⽉を含むため、収益性が⾼くなる傾向にあ る。上表では、売上からCanon IT Solutionsの売上を控除した部分が該当する 上期業績及び下期⾒通し Canon IT Solutions、単体ともに順調。⼤型SIが好調な⾦融業向けを始め、製造業、流通業、⽂教など各部⾨で売上が増 加した。オフィスMFPにおいても、幅広い業種への出荷が進むとともに、流通業向けでは⼤型案件の受注も寄与した。な お、LBPは引き続きオフィス向けの集約が続くとともに、案件が低調に推移したため売上が減少した。 利益⾯では、Canon IT Solutionsの利益⽔準の上昇、収益性の向上に注⽬したい。上表からわかるように、Canon IT Solutionsの営業利益は前年Q1/Q2の13億円弱・営業利益率6%強から、今Q1/Q2は約18億円・営業利益率8%強まで収益構 造が良化している。内容も、顧客と直接開発を進めるプライム案件(開発案件。⼆次請け案件より収益性⾼い)が増加基 調にあること、良好な市場環境を背景に⾼単価の案件を獲得できているなど構造的なもので、Q3以降も同様の傾向が続 く可能性が⾼い点に注⽬したい。 Canon IT Solutionsの受注状況は上表の通りだが、データセンタービジネスの受注多寡によって受注・受注残⾼が振れる 傾向にある点に注意のこと。上期においてはこの影響を除いても各産業とも総じて受注は順調に積み上げたとのこと。 業種別には、A)⾦融業(上期は前年⽐増収、通期も増収計画):上期はクレジットカード系⼤型開発案件がPhase Iに続 きPhase IIが始まったことでピークアウトせずに引き続き好調に推移する⾒通しであり、全国の信⽤⾦庫向け投資商品販 売⽀援クラウドサービスの提供開始など順調、下期も保険や証券等で開発案件が堅調に推移する⾒通し、B)製造業(同 増収、増収計画):上期は建材メーカ向けマイグレーション(システムの移⾏)案件や飲料メーカ向け需要予測ソリュー ション等が寄与、下期もマイグレーションや⽣産管理及び需要予測システムの案件が増加し増収の⾒通し、C)流通(同

エンタープライズ FY12/16 FY12/17 FY12/18 FY12/17 FY12/18 FY12/17FY12/18 前年⽐増減

(百万円) Q1* Q2* Q3* Q4* Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 1H 1H 実績 Q2時会予前年⽐増減 Q1時会予 Q1会予⽐ 1H 売上 44,241 44,934 43,000 46,300 47,127 47,542 89,175 94,669 176,900 185,000 +8,100 183,000 +2,000 +5,494 Canon IT Solutions 20,390 20,620 - - 21,900 21,600 41,000 43,490 +2,490 他 23,851 24,314 - - 25,227 25,942 48,175 51,179 - - - +3,004 ITソリューリョン 27,400 27,300 - - 30,600 29,900 54,700 60,500 +5,800 ITS以外 16,800 17,600 - - 16,500 17,600 34,500 34,200 -300 YoY - - - +6.5% +5.8% - +6.2% - +4.6% +3.4% Canon IT Solutions - - - +7.4% +4.8% - +6.1% - - -他 - - - +5.8% +6.7% - +6.2% - - -ITソリューリョン +12% +10% +11% ITS以外 -2% - -1% 営業利益 1,955 1,625 1,900 2,300 2,494 2,353 3,580 4,847 7,900 8,500 +600 8,500 - +1,267 Canon IT Solutions 1,290 1,280 - - 1,790 1,810 2,560 3,600 +1,040 他 665 345 - - 704 543 1,020 1,247 - - - +227 YoY - - - +27.6% +44.8% - +35.4% - +7.6% +7.6% Canon IT Solutions - - - +38.8% +41.4% - +40.6% - - -他 - - - +5.9% +57.4% - +22.3% - - -利益率 4.4% 3.6% 4.4% 5.0% 5.3% 4.9% 4.0% 5.1% 4.5% 4.6% 4.6% -0.1pp +1.1pp Canon IT Solutions 6.3% 6.2% - - 8.2% 8.4% 6.2% 8.3% - - - +2.0pp 他 2.8% 1.4% - - 2.8% 2.1% 2.1% 2.4% - - - +0.3pp Canon ITS 事業分野別売上 SIサービス - - - - +10% +7% - +6% +4% +2pp ITインフラ・サービス(データセンタ等) - - - - +8% +1% - +3% +6% -3pp エンジニアリング(組込ソフト・CAD等) - - - - +2% +7% - +3% +5% -2pp 受注⾼ -3% -9% +21% +24% +8% +8% +6% - -受注残⾼ -11% -15% +7% +17% +21% +22% +17% - -売上⾼ -0% +0% -1% +10% +7% +5% +2% -

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Coverage ビジネス機器は、a)オフィスMFP:上期は複数の⼤型案件を獲得して出荷が伸⻑したが、下期は前年⽐減少、通期では 横這いの⾒通し、b)LBP:MFPへの切替もあり引き続き低調だが、下期は⼤型案件(Q3により集中)が出てくる⾒通し。 またストックビジネスの上期は、保守サービスが売上を伸ばし、カートリッジについても流通業を中⼼に出荷が増えた。 前者はMIF(市場稼働台数)増によるPV増を背景に、後者はPVの多い特定業種向けが寄与した。下期も基本的には同様の 傾向が続くとみられる。ただ、カートリッジについては、⼤型更新案件の出荷時は付属カートリッジの分だけ需要が⼀時 的に減少する点には留意したい。 Q1時(参考):Canon IT Solutionsは、a)SIサービス(10%増):主⼒の⾦融向けは着実に案件を獲得、製造・流通・⽂教とともに主要事業分野全 てで増収に、b)ITインフラサービス(8%増):データセンタービジネスは順調に推移し2019年Q4に第2期棟を竣⼯する予定、セキュリティ商品も 堅調に推移、c)エンジニアリング(2%増):CADを中⼼に伸⻑した。単体も、業種ソリューションを順調に積み上げるとともに、ビジネス機器で も官公庁向け⼤型案件を獲得しレンタルMFPの出荷が⼤きく伸⻑した。Q2時の概要は取材後更新予定 Q2以降の⾒通し(Q1時、参考):順調な推移を⾒込む。主⼒のSIサービスでは、A)⾦融業:これまで牽引してきた⼤型開発案件がピークアウトす るものの、銀⾏・ネット証券向け開発案件の獲得、得意分野での⾦融ソリューション提案で増収を⽬指し、B)製造業:設計・開発業務のスピード化・ 効率化需要に対応し前年⽐堅調な業績を⾒込み、C)⽂教:「in Campus」のような独⾃ソリューションを増やすことで増収を図るなど、各業種にお いてハードからソリューションへの転換を加速する⽅針。 ITインフラサービスはデータセンターが業績を引き続き積み上げ、エンジニアリングは収益性の⾼いエンベデッド部⾨で⾞載制御システム等の外販 シフトを進めていく考え。 ビジネス機器においては、Q1好調のMFPはQ2以降に前年の流通業向け複数⼤型案件の反動が想定されるため、年間出荷台数は前年⽐微減を⾒込む。 ⼀⽅、LBPは⾦融業向けに⼤型案件を受注しており、年間では増加を⾒込むとのこと。 なお、同社では中期経営計画において受託型からソリューション型への変⾰を図っている。受注を拡⼤しつつ転換を図るという難題に対して、強み である顧客基盤を余すところなく⽣かす販売体制にすべく単体直販部隊とCanon IT Solutions販売部隊とのシナジーを発揮させていく⽅針である

エリア

出所:会社資料よりSR作成 顧客視点の新セグメント

エリアは、従業員999名以下の中堅中⼩企業をターゲットにした顧客視点のセグメント。⼦会社Canon System & Support が直販を担い、単体はパートナー(代理店)を担当する。同社では、中堅中⼩企業のITソリューションへの需要は⾼いと 認識しており、この需要を着実に捉えるべく顧客規模に応じたビジネスモデルを再構築して取り組んでいる。そして、 Canon System & Supportで培ったビジネスモデルを順次パートナーへと展開していく考え。また、同じ地域に直販とパー トナーが共存しているため、中期経営計画では直販及びパートナーが⼀体となって顧客層別の販売戦略の⽴案・実⾏して いく⽅針である。

四半期特性:エリアも、エンタープライズ同様に顧客企業の決算期に消耗品中⼼に集中する傾向がある。そのためQ2はQ1より低調となる場合が多い。 但し、FY12/2018はQ1に組織変更や顧客層を従業員規模の⼤きい企業にシフトしたこと、MFP関連がQ1からQ2に⼀部シフトさせた影響が出ている

エリア FY12/16 FY12/17 FY12/18 FY12/17FY12/18 FY12/17FY12/18 前年⽐増減

(百万円) Q1* Q2* Q3* Q4* Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 1H 1H 実績 Q2時会予前年⽐増減 Q1時会予 Q1会予⽐ 1H

売上 68,092 63,047 62,100 64,400 66,372 63,011 131,139 129,383 260,600 256,500 -4,100261,000 -4,500 -1,756

Canon System & Support 32,140 28,840 - - 30,570 29,130 60,970 59,690 -1,280

他 35,952 34,207 - - 35,802 33,881 70,169 69,693 - - - -476

ITソリューリョン 15,200 13,400 - - 15,100 14,600 28,600 29,700 +1,100

ITS以外 52,900 49,600 - - 51,300 48,400 102,500 99,700 -2,800

YoY - - - - -2.5% -0.1% - -1.3% - -1.6% +0.2%

Canon System & Support - - - - -4.9% +1.0% - -2.1% - -

-他 - - - - -0.4% -1.0% - -0.7% - -

-ITソリューリョン -0% +9% +4%

ITS以外 -3% -2% -3%

営業利益 3,461 1,994 2,500 3,300 2,946 3,068 - 5,455 6,014 - 11,200 11,800 +600 13,200 -1,400 +559

Canon System & Support 1,220 430 - - 800 930 1,650 1,730 +80

他 2,241 1,564 - - 2,146 2,138 3,805 4,284 - - - +479

YoY - - - - -14.9%+53.9% - +10.2% - +5.4% +17.9%

Canon System & Support - - - - -34.4%+116.3% - +4.8% - -

-他 - - - - -4.2%+36.7% - +12.6% - -

-利益率 5.1% 3.2% 4.0% 5.1% 4.4% 4.9% 4.2% 4.6% 4.3% 4.6% 5.1% -0.5pp +0.5pp

Canon System & Support 3.8% 1.5% - - 2.6% 3.2% 2.7% 2.9% - - - +0.2pp

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Coverage 上期業績及び下期⾒通し 上期は、中⼩企業向けソリューション、セキュリティ関連、特定業種向けLBPカートリッジが堅調であったが、オフィス MFP等主⼒のハードウェアが低調であり、保守サービスの売上が保守単価等の下落で減少した。営業利益は⾼荒利製品の 売上増、販管費の削減等によりQ2は増益に転じ、上期全体でも増益となった。Q2に増益に転じた背景としては、a)組 織変更の影響:顧客軸の新フレームワークへの移⾏による⼤きな組織変更で、ビジネスユニット(BU)及び主要⼦会社 Canon System & SupportのトップがQ1に交代したこと、b)利益率重視の姿勢:Q2はQ1の減益を挽回すべく、BU全体 で利益最優先シフトを徹底して、ITソリューションやセキュリティ商材を中⼼に個々の商談でも利益率を重視したマネジ メントを⾏ったこと、が⼤きい。 ビジネス機器はオフィスMFP・LBPとも前年⽐で減少した。ストックビジネスは、保守サービスが前年⽐で微減収、カー トリッジは特定業種向けの出荷が堅調に推移し増収となった。ビジネス機器は、中堅・中⼩企業の投資マインドが、働き ⽅改⾰や業務効率向上・コストダウンを志向しており、機器の⼊れ替えに対する興味が⾼くないことが影響し、従来の売 り⽅(リースと同額で新機種に⼊替を提案)では反応が良くないとのこと。ただ、ストックビジネスの基盤となるMIFに ついては、同社MFPの安定した品質とサービス効率化評価を背景に減少しておらず、台あたりサービス単価も下がっては いるもののトータル収益への影響はさほどないとしている。 下期⾒通し 下期においては、中堅・中⼩企業のIT投資意欲は引き続き⾼いことから、クラウドサービス等のITソリューションやセキュ リティ商材の拡販に努める⽅針。ビジネス機器は、オフィスMFPの回復(通期では増加)を図るため、ITソリューション を絡めた商談を強化していく⽅針。 修正計画ではエリアの売上⾼は45億円、営業利益は14億円、各々減額された。売上については、ビジネス機器の進捗遅 れや利益率重視の姿勢をとっていること、利益⾯では上述の営業強化に向けた費⽤を積み増した⾯が⼤きい模様だ。

Q1時業績(参考):Q1はCanon System & Supportの減益が影響。Canon System & Supportでは、顧客層をより従業員規模の⼤きい企業ヘシフトす べく構造改⾰を実⾏中であることもあって、Q1業績は低調に終わった。しかしながら、中堅中⼩企業の市場は良好であることから構造改⾰がうまく 機能するならば新たな成⻑に繋がるとしている。単体はLBPの特定業種向けカートリッジ需要が順調に増加したものの、MFPの出荷微減・保守サー ビスの稼働⽇減少による減収が影響し、減益となった。

Q2以降の⾒通し(Q1時、参考):オフィスMFPはクラウドサービスと連携し業務活⽤シーン拡⼤に繋がる提案を⾏うことで出荷台数増加を⾒込む。 プロダクションMFPは新規顧客開拓に努めMIFの拡⼤を図る。LBPは特定⽤途向けに引き続き拡販しカートリッジ需要の増加に繋げていく考えであ る。なお、Canon System & Supportでは、構造改⾰の効果は少々時間を要するとみられるが、ITソリューションの独⾃商材で売上拡⼤を狙っている。 エリア事業、ビジネスモデル再構築 出所:会社資料よりSR作成 注:GB(General Business) キヤノンシステムアンドサポートにおける中堅顧客層専任の販売組織名称 提 供 ソ リ ュ ーシ ョ ン GB 100-999名 アカウントセールス 30-99名 エリアセールス 29名以下 キヤノンシステムアンドサ ポートで培ったビジネスモデルを順次 パートナーへ展開 ⼤⼿企業向けソリューション実績の活⽤ 顧客深耕による売上拡⼤ ITコンシェルジュ ITソリューションを核とした売上拡⼤ インサイドセールス 営業の効率化 ドキメントソリ シン セキリ テソ シン 業種 ソリ 基幹 シン

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Coverage

プロフェッショナル

出所:会社資料よりSR作成 顧客視点の新セグメント プロフェッショナルは、各専⾨領域の顧客を対象としたセグメント。プロダクションプリンティング(PP)やネットワー クカメラ(NWC)など将来の成⻑を担う部⾨が集まる。主な⼦会社はプロダクションプリンティングを担当するCanon Production Printing Systems、医療機器やシステム、ソリューション全般を扱うCanon Lifecare Solutions。医療関連で は電⼦カルテや診療報酬請求システムなどの医療情報システムを販売・運⽤保守まで⾏うCanon ITS Medicalもある。な お、売上はPP、産業機器、ヘルスケアの順に⼤きく、営業利益は産業機器が稼いでいるとみられる。 上期業績及び下期⾒通し プロフェッショナルはコンスーマとともに業績下⽅修正の⼀因となったセグメント。修正計画では売上が前回⽐55億円 減(前年⽐10億円増)、営業損失は同1億円良化の12億円(同7億円増)。売上は、PPにおける⾼速連帳プリンターの遅 れ、NWCのカメラ本体の単価下落や案件後ろ倒しが影響した。利益⾯では、全社的な販管費削減等もあって、前回計画 ⽐で減収ながらも損失幅は若⼲縮⼩する⾒通し。 PP Q1は7%減、Q2は4%減収で着地。⾼速連帳プリンターにおいて顧客検証出荷の遅れ等から案件の後ろ倒しが続いており、 販売開始は2018年後半から2019年、消耗品需要は更に1年ほど先になる⾒通し。これを受けて、通期計画は期初13%増収 から修正計画では3%減に引き下げられた。商業印刷全体(他セグメントの関連製品含む)も前回8%増から0%増へと引 き下げられたが、⾼速連帳プリンターの影響を除けば、クリエイティブ向けライト機などが他セグメントで順調に推移し ている模様だ。 産業機器 Q1は125%増、Q2も20%増と順調に推移。好況な半導体関連市場を背景に新規取扱製品も寄与した。⾮半導体分野で海 外取引先との販売代理店契約終了による影響もあるが、通期でも8%増を⾒込む(期初計画9%増)。 ヘルスケア Q1は5%減、Q2は8%減で着地。病院向けモダリティ(低分⼦化合物や抗体などの基盤技術による再⽣医療やバイオ医薬 など)案件が低調に推移したことが影響した。ただ、収益性の⾼い眼底カメラや医療ITソリューション等は伸⻑している。 通期では2%増を⾒込む(期初計画9%増)。 映像ソリューション Q1の9%減からQ2は12%増に転換。但し、他セグメント含むNWC全体はQ1の8%増からQ2は7%減に転じた。通期計画も 期初の25%増から3%増へと下⽅修正。これは、NWC全体を同25%増から5%増に下⽅修正したことによるもの。国内の NWC市場については前年⽐10%弱の伸びを想定しているが、a)顧客や販路開拓に想定以上に時間を要していること、b) カメラ本体の単価下落、を織り込んだとしている。

プロフェッショナル FY12/16 FY12/17 FY12/18 FY12/17 FY12/18 FY12/17FY12/18 前年⽐増減

(百万円) Q1* Q2* Q3* Q4* Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 1H 1H 実績 Q2時会予前年⽐増減 Q1時会予 Q1会予⽐ 1H

売上 13,533 12,186 14,400 14,300 16,469 12,494 25,719 28,963 54,500 55,500 +1,000 61,000 -5,500 +3,244 Canon Production Printing Systems 3,170 3,530 2,960 4,060 2,930 3,380 6,700 6,320 -380

Canon Lifecare Solutions 3,930 2,910 - - 3,410 2,740 6,830 6,150 -680

他 6,433 5,746 - - 10,129 6,374 12,189 16,493 - - - +4,304

YoY - - - - +21.7% +2.5% - +12.6% - +1.8% +11.9%

Canon Production Printing Systems - - - - -7.6% -4.2% - -5.7% - -

-Canon Lifecare Solutions - - - - -13.2% -5.8% - -10.0% - -

-他 - - - - +57.5% +10.9% - +35.3% - -

-営業利益 -235 -723 -200 -700 297 -511 -958 -214 -1,900 -1,200 +700 -1,300 +100 +744

Canon Production Printing Systems -230 -20 -120 -70 -230 -40 -240 -260 -20

Canon Lifecare Solutions 150 -140 - - 150 30 10 180 +170

他 -155 -563 - - 377 -501 -728 -134 - - - +594

YoY - - -

-Canon Production Printing Systems - - -

-Canon Lifecare Solutions - - -

-他 - - -

-利益率 -1.7% -5.9% -1.4% -4.9% 1.8% -4.1% -3.7% -0.7% -3.5% -2.2% -2.1% -0.0pp +3.0pp

Canon Production Printing Systems -7.3% -0.6% -4.1% -1.7% -7.8% -1.2% -3.6% -4.1% - - - -0.5pp

Canon Lifecare Solutions 3.8% -4.8% - - 4.4% 1.1% 0.1% 2.9% - - - +2.8pp

他 -2.4% -9.8% - - 3.7% -7.9% -6.0% -0.8% - - - +5.2pp

プロダクションプリンティング売上 - - - -7% -4% - -3% +13% -16pp

産業機器 - - - +125% +20% - +8% +9% -1pp

ヘルスケア - - - -5% -8% - +2% +9% -7pp

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Coverage

国内NWC市場は、A)本体及び録画装置、B)本体及び録画装置に加えて⼤量データの集約と画像解析、といった市場に ⼤別されるが、⼩規模なA)の市場が⼤きく、B)の市場はなかなか広がっていないと同社ではみている。市場シェア⾃ 体は変化していないとしているが、価格下落の影響を受けたこと、既存販路及び顧客の分⺟が⼤きくなったことから、増 収率を下⽅修正した模様である。

Q1業績(参考):PPはCanon Production Printing Systems業績(上表)に表れているように7%減収、NWCも案件の後ろ倒しや前年に⼤型案件 (LEGOLAND®)を獲得したことによる反動から低調に推移。⼀⽅、産業機器は半導体関連市場の活況が継続して関連装置が好調に推移したこと、⾮ 半導体分野でも産業⽤コンポーネントが好調に推移した結果、⼤幅な増収増益となった。 Q2以降の⾒通し(Q1時、参考):Q1実績を受けて、各専⾨領域の売上⾒通しを修正。PPはQ1の不調を織り込み下⽅修正されたが、カラーライト機 による内製化需要の取り込みや連帳機のカラー化等で13%増収(期初18%)を⾒込む。産業機器は半導体関連市場の好調は継続するものの⾮半導体 分野で⼀部海外取引先の代理店契約が終了することもあり9%増(3%増)の⾒通し。ヘルスケアは8%から9%増へとやや上⽅修正、映像ソリューショ ンは43%から25%へと下⽅修正された。NWCは多店舗展開型の顧客への拡販に注⼒するとのこと。

参考

以下に⽰すように、Q1時に参考資料として従来の製品別区分(全社ベース、各セグメントに亘った数値)でのビジネス 機器の状況が開⽰された。MFP保守サービスの売上規模はエンタープライズよりもエリアの⽅が⼤きい点に留意。Q1の 保守サービス(1⽇平均プリント枚数(PV)×平均単価×稼働⽇)がQ1に3%減となったが、稼働⽇(前年⽐2⽇減)の影 響が⼤きく、PVも前年より伸びは鈍化しているとのこと。Q1とQ2では特段状況に変化はない模様だ。平均単価は下落基 調が続いているものの、⽔準としてはリーズナブルな状況に落ち着きつつある模様だ。ソリューションも合わせた単価下 落抑制の効果も表れているとしている。 ビジネス機器前年⽐ 出所:会社資料よりSR作成 販管費 出所:会社資料よりSR作成、表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五⼊により⽣じた相違であることに留意

ビジネス機器 FY12/16 FY12/17 FY12/18 FY12/17FY12/18 FY12/17FY12/18 前年⽐増減

Q1* Q2* Q3* Q4* Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 1H 1H 実績 Q2時会予前年⽐増減 Q1時会予 Q1会予⽐ 1H オフィスMFP(レンタル込、売上) - - - - -3% +7% +2% +2% +2% -7% +2% +1% +2% -1pp 保守サービス売上 - - - - +0% -0% -1% -0% -3% +0% -0% -1% -1% -LBP(台数) - - - - -0% -3% -5% +2% -6% -12% -2% -1% +0% -1pp LBPカートリッジ売上 - - - - +1% +2% -2% +1% -2% +3% +1% +0% +0% -商業印刷(売上) - - - - +3% +4% +1% -15% -6% -5% -3% +0% +8% -8pp ネットワークカメラ(売上) - - - - +31% +13% +8% +33% +8% -7% +22% +5% +25% -20pp

販管費 FY12/15 FY12/16 FY12/17 FY12/18

(⼗億円) Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 販管費 50.8 52.8 50.2 52.6 49.7 50.0 48.2 50.5 48.0 48.8 47.4 49.2 48.3 47.1 広告宣伝費 2.6 3.4 2.3 3.5 2.2 2.2 2.1 2.5 1.8 2.3 1.9 2.4 1.9 1.9 販売促進費 1.3 1.1 1.2 1.9 1.2 1.3 1.1 1.9 1.2 1.2 1.1 1.8 1.1 1.1 保証費 1.8 1.9 1.9 1.7 1.5 1.4 1.4 1.6 1.4 1.3 1.2 1.3 1.3 1.1 その他直接費 5.3 5.2 5.1 5.6 5.3 5.3 5.2 5.5 5.1 5.2 4.9 5.2 4.8 4.9 ⼈件費 31.3 32.4 31.4 31.4 31.3 31.6 30.6 30.5 30.9 31.0 30.6 30.6 31.5 30.4 減価償却費 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.4 0.3 0.3 その他販売費 8.1 8.3 7.8 7.9 7.7 7.5 7.3 7.9 7.2 7.4 7.1 7.5 7.3 7.3 前年同期⽐増減 -1.0 +2.4 -1.2 -2.2 -1.2 -2.8 -2.0 -2.2 -1.7 -1.2 -0.9 -1.3 +0.2 -1.7 広告宣伝費 +0.2 +1.7 -0.4 -0.4 -0.4 -1.2 -0.2 -1.1 -0.3 0.0 -0.2 -0.1 +0.1 -0.4 販売促進費 +0.2 -0.0 +0.0 +0.1 -0.0 +0.2 -0.1 -0.0 -0.1 -0.1 +0.0 -0.2 -0.0 -0.0 保証費 -0.0 +0.2 +0.1 -0.4 -0.4 -0.4 -0.6 -0.1 -0.0 -0.1 -0.2 -0.3 -0.1 -0.2 その他直接費 +0.0 +0.1 -0.0 +0.0 +0.1 +0.1 +0.1 -0.1 -0.3 -0.2 -0.2 -0.3 -0.3 -0.2 ⼈件費 -0.6 +0.9 -0.1 -0.7 -0.0 -0.7 -0.7 -0.9 -0.4 -0.7 -0.0 +0.1 +0.7 -0.6 減価償却費 -0.1 -0.1 -0.1 -0.1 +0.0 +0.0 +0.0 -0.0 -0.0 -0.0 -0.1 -0.2 -0.2 -0.2 その他販売費 -0.7 -0.3 -0.7 -0.7 -0.4 -0.8 -0.5 +0.1 -0.5 -0.1 -0.1 -0.4 +0.1 -0.1 YoY -1.9% 4.7% -2.3% -4.0% -2.3% -5.3% -4.0% -4.1% -3.3% -2.4% -1.8% -2.5% 0.5% -3.5% 売上⽐ 32.7% 33.2% 32.3% 29.8% 31.8% 33.3% 32.7% 28.7% 31.4% 32.3% 31.0% 28.0% 32.0% 31.4%

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Coverage 同社推定販売台数シェア(FY12/17) 出所:会社資料よりSR作成 レンズ交換式デジタルカメラ国内出荷⾦額推移 出所:CIPA統計よりSR作成 41% レンズ交換式カメラ シェア Canon Others 23% 内、ミラーレスシェア Canon Others 56% エントリー⼀眼シェア Canon Others 61% 内、⼀眼レフシェア Canon Others 45% 55% ⼀眼レフ市場 ミラーレス ⼀眼レフ 8.8 14.0 15.5 16.3 14.3 15.4 15.3 19.4 13.1 11.4 17.1 15.3 16.4 18.1 18.9 23.6 18.8 20.5 24.0 30.8 27.3 16.2 20.6 22.0 19.6 20.8 18.0 16.4 14.3 15.1 14.3 16.9 15.6 15.8 16.8 17.4 15.2 13.7 0 5 10 15 20 25 30 35 -60% -40% -20% 0% +20% +40% +60% +80% Q1 FY12/09 Q1 FY12/10 Q1 FY12/11 Q1 FY12/12 Q1 FY12/13 Q1 FY12/14 Q1 FY12/15 Q1 FY12/16 Q1 FY12/17 Q1 FY12/18

Amount shipped: interchangeable-lens (Japan; right axis)

(JPYbn) 0 2 4 6 8 10 12 14 -60% -40% -20% 0% +20% +40% +60% +80% Jan

2010 2011Jan 2012Jan 2013Jan 2014Jan 2015Jan 2016Jan 2017Jan 2018Jan Shipment value (right axis) YoY

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Coverage ⼀眼レフカメラ国内出荷⾦額推移 出所:CIPA統計よりSR作成 ミラーレスカメラ国内出荷⾦額推移 出所:CIPA統計よりSR作成 11.2 12.6 12.9 12.4 13.1 14.5 15.9 19.2 18.5 10.4 13.1 15.0 13.4 13.3 10.3 10.1 9.6 10.8 10.0 9.0 8.7 8.7 10.5 10.5 7.4 6.4 0 5 10 15 20 25 -40% -30% -20% -10% 0% +10% +20% +30% +40% +50% +60% Q1

FY12/12 FY12/13Q1 FY12/14Q1 FY12/15Q1 FY12/16Q1 FY12/17Q1 FY12/18Q1

Amount shipped: single-lens reflex (Japan; right axis)

(JPYbn) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 -80% -60% -40% -20% 0% +20% +40% +60% +80% +100% Jan

2012 2013Jan 2014Jan 2015Jan 2016Jan 2017Jan 2018Jan Shipment value (right axis) YoY

(JPYbn) 5.3 5.5 5.9 11.2 5.7 5.9 8.1 11.6 8.8 5.8 7.5 7.0 6.2 7.5 7.7 6.3 4.7 4.3 4.3 7.9 6.9 7.2 6.3 7.0 8.4 7.3 0 2 4 6 8 10 12 14 -60% -40% -20% 0% +20% +40% +60% +80% Q1 FY12/12 Q1 FY12/13 Q1 FY12/14 Q1 FY12/15 Q1 FY12/16 Q1 FY12/17 Q1 FY12/18

Amount shipped: non-reflex (Japan; right axis)

(JPYbn) 0 1 2 3 4 5 -100% -50% 0% +50% +100% +150% Jan

2012 2013Jan 2014Jan 2015Jan 2016Jan 2017Jan 2018Jan Shipment value (right axis) YoY

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Coverage ⼀眼レフカメラ⽤交換レンズ国内出荷⾦額推移 出所:CIPA統計よりSR作成 コンパクトデジタルカメラ国内出荷⾦額推移 出所:CIPA統計よりSR作成 過去の実績は、過去の財務諸表へ 7.3 9.7 10.3 11.6 11.2 12.5 13.0 14.7 10.5 10.4 14.0 12.5 10.8 14.3 14.3 18.3 15.8 17.7 19.0 20.7 19.8 13.6 15.4 16.9 18.2 19.2 18.2 18.3 15.0 12.8 13.0 15.8 15.4 12.9 13.9 14.7 13.3 -5 10 15 20 25 -40% -20% 0% +20% +40% +60% Q1 FY12/09 Q1 FY12/10 Q1 FY12/11 Q1 FY12/12 Q1 FY12/13 Q1 FY12/14 Q1 FY12/10 Q1 FY12/16 Q1 FY12/17 Q1 FY12/18

Shipment value (right axis) YoY Average selling price YoY

(JPYbn) -1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 -60% -40% -20% 0% +20% +40% +60% +80% +100%

Jan-10 Jan-11 Jan-12 Jan-13 Jan-14 Jan-15 Jan-16 Jan-17 Jan-18 Shipment value (right axis) YoY

(JPYmn) 38.8 32.8 42.8 38.7 34.4 31.2 35.3 32.9 26.6 24.1 28.3 26.3 23.4 19.1 22.8 21.7 18.6 13.9 18.8 18.8 14.3 11.3 13.8 12.9 12.1 12.3 12.0 10.5 9.6 8.0 6.1 10.2 9.6 8.9 8.8 9.3 7.9 6.9 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 -60% -40% -20% 0% +20% +40% +60% Q1 FY12/09 Q1 FY12/10 Q1 FY12/11 Q1 FY12/12 Q1 FY12/13 Q1 FY12/14 Q1 FY12/15 Q1 FY12/16 Q1 FY12/17 Q1 FY12/18

Amount shipped: compact (Japan; right axis)

(JPYbn) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 -60% -40% -20% 0% +20% +40% +60% +80% Jan

2010 2011Jan 2012Jan 2013Jan 2014Jan 2015Jan 2016Jan 2017Jan 2018Jan Shipment value (right axis) YoY

(17)

キヤノンマーケティングジャパン|8060

LAST UPDATE: 2018.09.05 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

中⻑期戦略及び今期会社⾒通し(2018年1⽉30⽇発表、4⽉25⽇内容補填)

売上⾼(上)及び営業利益(下)(10億円) 出所:会社資料よりSR作成 中期経営計画は⻑期経営構想を軸に数値⽬標達成のための戦略との位置付け 中期経営計画は、⻑期経営構想フェーズIIIを達成するための具体的な戦略との位置付け。最新の状況を踏まえて毎年ロー リングされるが、基本的な考えは変わらない。従来の数値計画は、M&Aなども想定した努⼒⽬標的な⾯があったが、現 在の中期計画は実態により近く、且つ、⻑期経営構想の⽬標達成のための取組が織り込まれた計画であるといえよう。

2017年1⽉31⽇発表 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17 FY12/18 FY12/19 FY12/16 FY12/17 FY12/18

(百万円) 実績 実績 実績 実績 ⽬標 ⽬標 ⽬標 平均成⻑率 前回⽐ 前回⽐ 前回⽐ 売上⾼ 657.2 659.4 646.0 629.3 645.0 670.0 700.0 3.6% -30.7 -41.0 -55.0 キヤノン収益向上領域 426.9 420.6 408.2 388.2 387.2 384.0 381.7 -0.6% キヤノン成⻑領域 40.1 42.1 44.0 44.5 55.1 64.6 75.2 19.1% 独⾃成⻑領域 190.3 196.7 193.8 196.6 202.7 221.4 243.1 7.3% グループITソリューション 174.9 172.1 175.0 219.4 7.8% YoY -0.3% +0.3% -2.0% -2.6% +2.5% +3.9% +4.5% -4.8pp -1.4pp +3.9pp キヤノン収益向上領域 -1.5% -2.9% -4.9% -0.3% -0.8% -0.6% キヤノン成⻑領域 +5.0% +4.5% +1.1% +23.8% +17.2% +16.4% 独⾃成⻑領域 +3.4% -1.5% +1.4% +3.1% +9.2% +9.8% グループITソリューション -1.6% +1.7% 営業利益 17.0 25.1 26.6 27.7 28.8 30.6 34.0 7.1% +0.7 -0.3 -4.4 利益率 2.6% 3.8% 4.1% 4.4% 4.5% 4.6% 4.9% +0.3pp +0.2pp -0.3pp 経常利益 18.2 26.6 28.0 28.7 29.6 31.8 35.2 7.0% +2.1 +1.4 +1.6 純利益 10.2 16.0 15.7 18.2 19.8 20.7 23.0 8.2% +0.5 +0.7 -2.3 ROE 4.0% 6.1% 5.7% 6.5% 6.8% 6.9% 7.1% +0.2pp +0.3pp -0.6pp

2018年1⽉30⽇発表 FY12/13 FY12/14 FY12/15 FY12/16 FY12/17 FY12/18 FY12/19 FY12/20 FY12/17 FY12/18 FY12/19 FY12/20

(百万円) 実績 実績 実績 実績 実績 ⽬標 ⽬標 ⽬標 平均成⻑率 前回⽐ 前回⽐ 前回⽐ 前回⽐ 売上⾼ 657.2 659.4 646.0 629.3 632.2 645.0 680.0 720.0 4.4% -12.8 -25.0 -20.0 -80.0 キヤノン収益向上領域 426.9 420.6 408.2 384.9 378.6 376.5 377.3 377.7 -0.1% -8.6 -7.5 -4.4 -22.3 キヤノン成⻑領域 40.1 42.1 44.0 46.5 46.9 53.0 69.1 78.8 18.9% -8.2 -11.6 -6.1 -1.2 独⾃成⻑領域 190.3 196.7 193.8 197.9 206.7 215.5 233.7 263.6 8.4% 4.0 -5.9 -9.4 -56.4 グループITソリューション 174.9 172.1 177.0 183.9 9.0% YoY -0.3% +0.3% -2.0% -2.6% +0.5% +2.0% +5.4% +5.9% -2.0pp -1.8pp +0.9pp キヤノン収益向上領域 -1.5% -2.9% -5.7% -1.6% -0.6% +0.2% +0.1% -1.4pp +0.3pp +0.8pp キヤノン成⻑領域 +5.0% +4.5% +5.7% +0.9% +13.0% +30.4% +14.0% -23.0pp -4.2pp +14.0pp 独⾃成⻑領域 +3.4% -1.5% +2.1% +4.4% +4.3% +8.4% +12.8% +1.3pp -5.0pp -1.4pp グループITソリューション -1.6% +2.8% +3.9% 営業利益 17.0 25.1 26.6 27.7 30.4 32.0 35.0 38.0 7.7% +1.6 +1.4 +1.0 -2.0 利益率 2.6% 3.8% 4.1% 4.4% 4.8% 5.0% 5.1% 5.3% +0.3pp +0.4pp +0.3pp +0.3pp 経常利益 18.2 26.6 28.0 28.7 31.5 33.0 36.0 39.0 7.4% +1.9 +1.2 +0.8 純利益 10.2 16.0 15.7 18.2 20.7 21.7 24.2 26.1 8.1% +0.9 +1.0 +1.2 ROE 4.0% 6.1% 5.7% 6.5% 7.1% 7.1% 7.7% 7.9% +0.3pp +0.2pp +0.6pp 426.9 420.6 408.2 384.9 378.6 376.5 377.3 377.7 40.1 42.1 44.0 46.5 46.9 53.0 69.1 78.8 190 197 194 198 207 216 234 264 657.2 659.4 646.0 629.3 632.2 645.0 680.0 720.0 0 100 200 300 400 500 600 700 800

FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18 Est FY19 Est FY20 Est キヤノン収益向上領域(旧、キヤノン既存領域) キヤノン成⻑領域(旧、キヤノン新規注⼒領域) 独⾃成⻑領域(Beyond CANON) (JPYbn) 7.7 8.4 16.8 17.0 25.1 26.6 27.7 30.4 32.0 35.0 38.0 1.1% 1.3% 2.5% 2.6% 3.8% 4.1% 4.4% 4.8% 5.0% 5.1% 5.3% -1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 0 5 10 15 20 25 30 35 40

FY10 FY12 FY14 FY16 FY18

Plan FY20Plan 営業利益 営業利益率(右軸) (JPYbn) -1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9%

FY10 FY12 FY14 FY16 FY18

Plan FY20Plan 営業利益率 ROE

参照

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ⅴ)行使することにより又は当社に取得されることにより、普通株式1株当たりの新株予約権の払

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