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(1)

平成

29

年度

平成

29

年度

いわき市の

(2)

9

15

16

17

19

20

21

22

23

24

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29

31

33

35

37

13

食生活の変化と食料自給率

32

いわき産コシヒカリ Iwaki Laiki

32

米の全量全袋検査の流れ

4

東日本大震災の農業への影響

3

いわき市について

いわき市の主な畜産物

野菜が消費者に届くまで

農産物モニタリング検査の流れ

いわき市の主な農作物

いわき市

(3)

いわき市の林業

43

東日本大震災の林業への影響

42

森林が持つ大切なはたらき

45

森林・林業と私たちの生活

49

守るべき森林

52

森林と地球温暖化問題との関わり

53

いわき市の水産業

57

東日本大震災の水産業への影響

55

いわきの漁業!本格復興に向けて!

56

いわき市でとれる主な魚

59

海にすむ魚たち

67

漁師さんたちが使用している主な漁具・漁法

65

沿岸・沖合漁業の水揚量と水揚金額

65

魚が消費者に届くまで

69

いわき市の魚「めひかり」

71

魚の栄養

73

魚を食べよう!

74

とる漁業からつくり育てる漁業へ

75

いわき市の水産加工品

77

原子力発電所事故後の海の状況

78

体験マップ

市内の農山漁村体験マップ

79

(4)

 いわき市は、福島県の東南端に位置しており、南は茨

城県に接しています。

 東は、太平洋に面しているため、寒暖の差が比較的少

なく、気候に恵まれた地域です。

 地形は、西の阿武隈山地(標高500m∼700m)から

東へゆるやかに低くなり、平野部が広がっています。

 また、夏井川、鮫川、藤原川などが太平洋に注いでい

ます。

 いわき市は、東西39.01㎞、南北51.49㎞あり、面積は

1,232.02㎢です。

 この面積は、東京23区(626.7㎢)の約2倍で、福島県

(13,783.74㎢)の約9%を占めています。

 いわき市の人口は、平成28年4

月1日現在で、347,552人となっ

ており、平成10年(360,661人)

以降、減少してきました。

※東京23区の面積は平成27年10月1日現在 いわき市 1,232.02平方キロメートル (東京23区の約2倍) 東京23区 626.7平方キロメートル※ 方位 東経 北緯 極東 141°00′ 37°09′ 久之浜町久之浜字館の山地先 極西 140°34′ 36°59′ 田人町貝泊字井出地先 極南 140°47′ 36°51′ 勿来町九面馬の道地先 極北 140°44′ 37°19′ 川前町小白井字芋島地先 地点 距離 東西39.01㎞ 南北51.49㎞ 好 間 久之浜 大 久 とう なん たん かんだん ひ かく てき めぐ ち いき き こう あ ぶ くま ひょう こう さめ がわ し い こう げん しょう 遠野 湯ノ岳 いわき湯本 I.C 湯本 21世紀の森公園 いわき ニュータウン 塩屋埼 太平洋 800 700 600 500 400 300 200 100 0 m 340,000 350,000 370,000 360,000 総人口(人) 総人口

いわき市について

いわき市の位置と地形

いわき市の面積

いわき市の人口

(5)

 平成23年3月11日、東日本大震災が発生しました。

 地震と津波により、いわき市では、多くの尊い命が失われました。

 農業関係でも、田んぼや畑、ハウスなどの施設が、これまでにない大きな被害を受け

ました。

 また、東京電力㈱福島第一原子力発電所事故の影響により、福島県内産の農作物が、

市場や取引先から受入を拒否されたり、消費者から敬遠される事態になりました。

 こうした中、いわき市の農業の復興に向けて、農業関係者が一体となって、次ページ

のような取組みを実施しています。

津波の被害を受けた田んぼ 津波の被害を受けた畑 津波の被害を受けたハウス 地震で壊れた農業用倉庫 地震で壊れた農業施設 余震による田んぼの断層 とうと じ しん し せつ ひ がい よ しん こわ し じょう ふっ じっ し こう きょ ひ じ たい

東日本大震災の農業への影響

しん さい えい きょう

(6)

いわき見える化プロジェクト

“見せます!いわき”

いわき見える化プロジェクトとは?

 ただ単に、

「いわきの農作物は安全です!、安心です!」だけを言っても、消費者の皆さんは、

「本当

に安全なの?」と不安に思ってしまいます。

 なぜ、

“安全”なのかを、皆さんに正しく知ってもらうことで、

「それなら“安心”」と思ってもらうこ

とが大事なのです。

 では、そのためには、何をすればよいでしょうか。

 普段、何気なく食べている野菜も、必ず、作った人がいます。

 農家の方々が、

「安全でおいしいものを食べてもらいたい」と想いながら、一つひとつ丹精込め

て作っています。

 そして、出荷する前には、放射性物質の検査を行い、基準値を下回った農作物のみ、市場に出荷

しています。

 でも、そうした事実は、普段、意識することや、正しく知っている人は少ないのが現状です。

 そこで、ありのままの事実を、皆さんに、知っていただくため、いわき市では、 消費者の皆さんが

“安全”かどうか判断するための情報を分かりやすく伝えること、つまり、農作物の“見える化”に取

り組んでいます。

何を“見える化”するの?

 いわき市では、福島県が実施する「緊急時モニタリング検査」のほか、市が独自で「いわき

産農作物安全確認モニタリング検査」を実施し、2重の安全確認チェックを行っています。

 その検査方法や結果は、ウェブサイトで、収穫された場所や野菜の種類ごとに分けて、測定

数値を公開。

 また、数値で表すことができない、農家の方々の想いや取組み、いわき野菜のおいしさなど、

いわきの農業に関する情報を、ウェブサイトやフェイスブックといったメディアを通じて発信する

とともに、消費者の皆さんが、直接、モニタリング検査所や実際に農作物を作っている畑やハウ

スなどを訪問する“産地訪問”ツアーの開催など、毎年、テーマを決めて、さまざまな取組みを行っ

ています。

 こうした取組みにより、いわきの農作物が、どのように検査され、その測定結果はどうだった

のか、そして、誰がどのように作り、獲れたての味はどんなおいしさなのか、いわきの農作物の

ありのままを“見える化”しています。

たん ふ だん なに げ たん せい しゅっ か ほう しゃ い しき はん だん げん じょう せい ぶっ しつ きん きゅう しゅう かく すう こう かい あらわ さん ち と ち そく てい どく じ じ

(7)

いわき見える化プロジェクトとは?

平成 23 年度の取組み 1st Stage ∼見せます!いわき∼

平成 24 年度の取組み 2nd Stage ∼いちばん厳しいあの人に∼

「オールいわきキャラバン」開催  いわき産農産物に対する風評を払拭するための キャラバンを市内で開始しました。 3月11日 東日本大震災発生 「オール日本キャラバン」開催  いわき市外でのオール日本キャラバンの第一弾 として、東京のJR新橋駅前SL広場で、いわき産農 産物のPRと販売を実施しました。  「いわき農作物見える化プロジェクト」開始  ウェブサイトで、農産物などに関する放射性物質 の検査方法や結果、農家の方々の姿や想いなど、 さまざまな情報をわかりやすくお伝えしています。  また、地元農業関係者約1,000人が出演し、プ ロジェクトの開始を宣言するテレビCMを首都圏で 放映しました。(①②) 10月1日 「いわき産農作物安全確認モニタリング検査」の 検査体制を強化   検査機器と検査人数を増やし、検査対象を大幅 に拡充するとともに、検出下限値を下げて、透明性 を高めました。 4月1日 「米の全量全袋検査」開始   市内で生産されたすべての米を対象に、放射性 物質の検査を開始しました。(③) 9月22日 いわき市役所に「見せる課」を設置  農産物に加え、水産業や観光業の情報を発信す るため、情報発信強化プロジェクトチーム「見せる 課」を設置しました。(④) 10月1日 「見せる課バスツアー」開始  いわき野菜の産地や放射性物質のモニタリング 検査など、ありのままを見ていただくツアーを開始 しました。(⑤) 10月3日 「ようこそ、いわきへ!出張いちご菜園」開催  いわきから、いちごの株をプランターごと直送 し、東京駅にいちご菜園を再現。いわき産いちごの PRを実施しました。 1月15日 4月12日∼   13日 4月9日∼   10日 ① ② ③ ④ ⑤ ふうひょう ふっ しょく しん ばし はん ばい しゅつ えん せん げん ほう えい しゅ と けん たい せい き き かく ぜん りょうぜん ふくろ せっ ち すい さん かん こう はっ しん さい かぶ ちょく そう さい げん えん じゅう か げん ち とうめい おお はば きょう か

(8)

平成25年度の取組み 3rd Stage ∼だから、わたしは、いわき野菜∼

平成26年度の取組み 4th Stage ∼おいしいから、いわき産を選ぶ∼

「メディア懇談会」の実施  東京ソラマチ レストラン ラ・ソラシドで、いわ き野菜をふんだんに使った奥田政行シェフとのコ ラボメニューの試食とトークセッションを実施しま した。(⑥)  「いわきが誇る味。いわき野菜おいしさレポート」制作   いわき野菜について、生産者やシェフ、消費者など のリアルな声をお伝えするため、冊子と動画を制作。 ウェブサイトで公開しています。 10月1日 「召しませ!いわきふるさとパック」  ふるさと寄附金をいただいた皆様に、いわき産農林 水産物や加工品などの詰め合わせセットのお届けを開 始しました。(⑨) 7月15日 見せる課「グッドデザイン賞」受賞   見せる課の震災からの復興と風評払拭への取組みが 評価され、2013グッドデザイン賞を受賞しました。 10月1日 「いわきのおいしさ確かめ隊」を開始  消費者の皆さまからのお声をいただくインタビュー チーム「いわきのおいしさ確かめ隊」を開始し、いわき野 菜の魅力を発信。(⑦) 10月5日 「レシピブログタイアップイベント」を開催  人気料理ブロガーさんを講師に迎え、いわき野菜を 使ったクッキングイベントを開催しました。(⑧) 10月19日 いわき産ブランド米「Iwaki Laiki」販売開始  いわき産コシヒカリの上白米「Iwaki Laiki」の販売を 開始しました。パッケージには、復興のシンボルであるフ ラガールなどをデザイン。 10月8日 「いわき野菜アンバサダー」プログラム開始 1月17日 3月11日 ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ こん だん かい し しょく ほこ さっ し どう が ふうひょうふっ しょく ひょう か こう し め き つ ふ きん じょう はく まい

(9)

平成25年度の取組み 3rd Stage ∼だから、わたしは、いわき野菜∼

平成26年度の取組み 4th Stage ∼おいしいから、いわき産を選ぶ∼

「メディア懇談会」の実施  東京ソラマチ レストラン ラ・ソラシドで、いわ き野菜をふんだんに使った奥田政行シェフとのコ ラボメニューの試食とトークセッションを実施しま した。(⑥)  「いわきが誇る味。いわき野菜おいしさレポート」制作   いわき野菜について、生産者やシェフ、消費者など のリアルな声をお伝えするため、冊子と動画を制作。 ウェブサイトで公開しています。 10月1日 「召しませ!いわきふるさとパック」  ふるさと寄附金をいただいた皆様に、いわき産農林 水産物や加工品などの詰め合わせセットのお届けを開 始しました。(⑨) 7月15日 見せる課「グッドデザイン賞」受賞   見せる課の震災からの復興と風評払拭への取組みが 評価され、2013グッドデザイン賞を受賞しました。 10月1日 「いわきのおいしさ確かめ隊」を開始  消費者の皆さまからのお声をいただくインタビュー チーム「いわきのおいしさ確かめ隊」を開始し、いわき野 菜の魅力を発信。(⑦) 10月5日 「レシピブログタイアップイベント」を開催  人気料理ブロガーさんを講師に迎え、いわき野菜を 使ったクッキングイベントを開催しました。(⑧) 10月19日 いわき産ブランド米「Iwaki Laiki」販売開始  いわき産コシヒカリの上白米「Iwaki Laiki」の販売を 開始しました。パッケージには、復興のシンボルであるフ ラガールなどをデザイン。 10月8日 「いわき野菜アンバサダー」プログラム開始  消費者の皆さまの目線から、積極的に情報発信して いただく方を募集し、「いわき野菜アンバサダー」として 認定する取組みを開始。アンバサダーとは、「大使」とい う意味。(⑩) 1月17日 3月11日 ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ こん だん かい し しょく ほこ さっ し どう が ふうひょうふっ しょく ひょう か こう し め き つ ふ きん じょう はく まい ぼ しゅう にん てい たい し

平成27年度の取組み 5th Stage ∼召しませ!いわき∼

平成28年度の取組み 6th Stage ∼身近に感じるいわき野菜、

“食べたい”の連鎖∼

「魅力アップ!いわき情報局 魅せる課」  “見せる”から、“魅せる”へ。いわき野菜のファンを 増やし、さらなる消費の拡大を目的に、リニューアル しました。 「いわき野菜Navi」公開  いわき野菜の生産者とその野菜を使用している 市内飲食店などとの相関図的なデータベース「いわ き野菜Navi」をホームページ上で公開。(⑬) PRイベント「いわきねぎを食べ尽くせ」開催  いわきねぎを使った「ねぎづくし屋台村」、「カル ソッツ(ねぎの網焼き)」、いわきねぎの直売会などを 実施しました。(⑭) 「召しませ!いわき 至福の一皿」開催   市内の料理店などと連携し、月ごとに、旬を迎えた 農作物を使ったオリジナルメニューを提供するキャ ンペーンを開催しました。 9月1日 10月1日 2月16日 3月12日 1,000人の野菜大使がいるまち いわき   開始から約10か月で、1,000人目の野菜大使が 誕生しました。(⑪) 11月30日 「いわきいちごフェスティバル」開催  旬のいわきいちごをテーマに、市内のスイーツ店 によるいちごスイーツの販売やいちごの直売会を 実施しました。(⑫) 2月27日 「いわき野菜アンバサダーミーティング」開催  いわき野菜アンバサダーの皆さまに、いわき野菜 の魅力をさらに知って、発信していただくため、産地 訪問ツアーを開催しました。 3月13日 ⑪ ⑫ ⑭ ⑬ し ふく れん けい ちょく ばい かい しゅん み み なび そう かん ず や たい あみ むら りょく

(10)

平成26年

89億9,000万円

( 平成 26 年 ) ※平成26年市町村別農業産出額(推計)より

 平成26年の農業産出額は約90億円で、福島県全体の約5%となっています(福島

県の農業産出額は約1,837億円)。

いわき市の農業

さん しゅつ ち いき がく 乳用牛(3%) 3億円 豚(23%) 20億4,000万円 鶏(5%)4億8,000万円 米(34%) 30億3,000万円 野菜(22%) 20億円 工芸農作物(1%未満) 1,000万円 その他作物(1%) 4,000万円 肉用牛(4%) 3億7,000万円

(11)

( 平成 26 年 ) さん さん しゅつしゅつ がくがく ひひ かくかく

農業産出額の比較

月別合計平均日照時間

冬も暖かく、日照時間が長いいわき市は、ハウ ス栽培に適しているのね。 0 50 100 150 200 時間 いわき市 東京 年平均日照時間 2042.5 時間年平均日照時間 1876.7 時間 区 分 米 野菜 果実 その他 肉用牛 乳用牛 豚 鶏 耕種 その他 畜産物 耕     種 畜     産 農業 産出額計 加工 農産物 いわき市 福島県 東北 全国 90 1,837 12,298 84,279 30 529 3,431 14,370 20 452 2,205 22,421 3 248 1,911 7,628 5 127 591 9,388 4 111 840 6,017 3 91 658 8,029 20 97 1,068 6,412 5 175 1,547 8,860 − 2 31 595 − 5 15 559 ※その他耕種類…麦類、雑殻、豆類、いも類、花き、工芸農作物、その他(庭園樹苗木等) ※表示単位未満を四捨五入しているため、合計と内訳の計が一致しない場合があります。 (単位:億円 ) ※気象庁 HP (1981 年から 2010 年までの平均値 ) ℃ 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 30 25 20 15 10 5 0 いわき市 東京 年平均気温 13.4℃年平均気温 15.4℃ mm 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 300 200 100 0 いわき市 東京 年平均降水量 1408.9mm年平均降水量 1528.8mm

(12)

その他 24% 林野面積 72% 樹園地 1% 畑 17% 田 82% 経営耕地面積 4% 農家 経営耕地面積が10a以上の農業を営む世帯または農産物販売金額が年間15万円以上ある世帯 自給的農家 経営耕地面積が30a未満 かつ農産物販売金額が年間50万円未満の 農家 販売農家 経営耕地面積が30a以上 または農産物販売金額が年間50万円以上の農家 専業農家 世帯員の中に兼業従 兼業農家 世帯員に兼業従事者(調査期日前1年間に他に雇用されて仕事に従事

いわき市の土地利用状況と経営耕地面積の内訳(平成 27 年)

6,657 6,369 6,014 5,727 4,981 4,798 2,182 1,750 1,420 1,260 1,281 1,331 258 173 143 110 91 81 4,341 923 60 746 677 846 1,441 1,561 1,056 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 樹園地 畑 田 耕作放棄地 9,097 8,292 7,577 7,097 6,354 6,210 5,323 ha ※表示単位未満を四捨五入しているため、計と内訳が一致しない場合があります。 ※1㎢ = 100ha、1ha = 100a、1a = 100㎡ こう ち うち わけ

経営耕地面積と耕作放棄地面積の移り変わり(昭和 60 年∼平成 27 年)

こう さく ほう き ち 総土地面積 経営耕地面積 林野面積 その他 (経営耕地面積の内訳) 田 畑 樹園地 1,232.02 ㎢ 5,323ha 88,061ha 29,818ha 4,341ha 923ha 60ha じゅ えん ち はん せん ぎょう けん ぎょう じゅう ばい いとな (農林水産省「2015年農林業センサス」(平成27年)より)

(13)

269 480 732 556 700 387 677 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 平成22年 平成27年 平成17年 平成12年 平成7年 平成2年 昭和60年 843 646 563 682 797 964 1,408 816 814 460 359 338 9,576 7,293 6,534 5,995 4,902 3,958 2,252 2,058 2,118 2,507 2,563 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 戸 自給的農家 第二種兼業農家 第一種兼業農家 専業農家 11,827 11,007 9,969 9,255 8,565 7,823 947 240 2,871 2,190 6,248 968 3,484 4,589 15,757 2,479 5,398 14,074 1,636 6,148 12,058 1,169 6,184 10,594 5,785 8,917 5,036 7,285 169 264 3,668 ※自給的農家は、平成2年の統計から新たに設けられた区分です。 農家戸数 6,248戸 140,837 戸 6,248 戸 ( 農家率 4.4%) 2,190 戸 4,058 戸 947 戸 240 戸 2,871 戸 いわき市総世帯数 農家戸数 自給的農家 販売農家 (販売農家の内訳) 専業農家 第一種兼業農家 第二種兼業農家 りつ はん せん けん ぎょう ぎょう ばい

農家戸数の移り変わり(昭和 60 年∼平成 27 年)

農業で働く人の数の移り変わり ( 昭和 60 年∼平成 27 年)

5,228 750 1,010 1,102 1,624 2,772 4,189 843 418 709 965 1,407 2,094 2,725 2,527 いわき市の農業で働く 人の平均年齢は、68.1 歳(平成27年)です。 (平成27年国勢調査より) 第二種兼業農家 46% 専業農家 15% 自給的農家 35% 第一種兼業農家 4% 販売農家 65%

(14)

○日本の食料自給率と食生活の変化の様子(農林水産省ホームページより)

食料自給率を高めるために

食べ物を輸入に頼っていると・・・

食生活の変化

 外国からの食べ物の輸入は、異常気象や紛争、価格の急上昇など、さまざまな理由で難しくな

る可能性があります。また、世界の人口は今後ますます増えると考えられていることから、いつ

までも食べ物を輸入に頼っていけるとは限りません。

 現在の日本では、食べ物の半分以上を外国からの輸入に頼っているので、もし何かの理由で輸

入が止まれば、私たちは普段食べている食事の半分も食べられないことになります。

 毎日の食事を、これからも引き続き安心して食べられるようにするためには、食料自給率を高

めることが必要です。

 日本では昔からごはんを中心とした食生活が行われてきましたが、このところ、食事に占めるおか

ずの割合が増え続けていて、中でも特に肉、乳製品、卵などの畜産物や油の消費が増えてきています。

 昔から国内で多く栽培されている米(ごはん)を食べる量が減り、外国からの輸入に頼ることの

多い、畜産物や油の消費が増えてきたことにより、私たちが食べている食べ物のうち、日本で作ら

れている食べ物の割合である食料自給率が低くなってきています。

 食料自給率が下がった大きな原因は、ごはんなど、日本で古くから栽培されてきた食べ物を食べる

量が減り、肉や油などを食べる量が増えたからなので、肉や油を食べる量を少し減らして、その分ご

食生活の変化と食料自給率

し ょ く り ょ う   じ   き ゅ う り つし ょ く り ょ う   じ   き ゅ う り つ ゆ に ゅ う ゆ に ゅ う た よた よ ※カロリーベースの食料自給率 い じょう き しょう ふんそう きゅうじょうしょう むずか へ ふ げん いん ちくさんぶつ ゆ にゅう たよ へ し にゅうせいひん たまご わり あい ふ さい ばい さい ばい か のう せい ふ ふ だん たよ 昭和 40年度当時

73

%

ごはん 一日 5 杯ごはん 一日 5 杯 一日 5 杯 一日 5 杯 ( 一食150g換算 )牛肉料理 月 1 回 牛肉料理 ( 一食150g換算 ) 月 1 回 月 1 回 月 1 回 豚肉料理 ( 一食150g換算 ) 月2回 豚肉料理 ( 一食150g換算 ) 月2回 月2回 月2回 牛乳 ( 牛乳びん ) 週に2本 牛乳 ( 牛乳びん ) 週に2本 週に2本 週に2本 植物油 (1.5kg ボトル ) 年に3 本 植物油 (1.5kg ボトル ) 年に3 本 年に3 本 年に3 本 野菜 1日 300g 程度 (重量野菜多い) 野菜 1日 300g 程度 (重量野菜多い) 果実 1日 80g 程度 (りんごが 3 割) 果実 1日 80g 程度 (りんごが 3 割) 魚介類 1日 80g 程度魚介類 1日 80g 程度 たまご料理 3 週間で 1 パック たまご料理 3 週間で 3 週間で 3 週間で 1 パック 1 パック 1 パック 昭和 55年度当時

53

%

一日 4 杯 一日 4 杯 一日 4 杯 一日 4 杯 月 2 回月 2 回月 2 回月 2 回 月5 回月5 回月5 回月5 回 週に3 本週に3 本週に3 本週に3 本 年に7 本年に7 本年に7 本年に7 本 1日 310g 程度 (緑黄色野菜増加 )1日 310g 程度 (緑黄色野菜増加 ) (みかんが約 4 割)(みかんが約 4 割)1日 110g 程度1日 110g 程度 1日 100g 程度1日 100g 程度 2 週間で 1 パック弱2 週間で2 週間で2 週間で 1 パック弱 1 パック弱 1 パック弱

39

%

一日 3 杯 一日 3 杯 一日 3 杯 一日 3 杯 月 3 回 月 3 回 月 3 回 月 3 回 月7 回月7 回月7 回月7 回 週に3 本週に3 本週に3 本週に3 本 年に9 本年に9 本年に9 本年に9 本 1日 260g 程度 (緑黄色野菜以外は減少)1日 260g 程度 (緑黄色野菜以外は減少) (その他果実が約 7 割)(その他果実が約 7 割)1日 100g 程度1日 100g 程度 1日 80g 程度1日 80g 程度 2 週間で 1 パック 2 週間で 2 週間で 2 週間で 1 パック 1 パック 1 パック 輸入物増 輸入物増 平成 27年度

(15)

73ha(平成26年度) 23ha(平成26年度) して、循環させる かい そう じゅんかん しょう がい こう わり ご 頃 7

(16)

いわき市では、畑作物として、ねぎ、 いちご、トマト、梨の 4 品目が重点 作物として栽培されているんだ。 なし じゅうてん 5.2ha 33t 0.4ha 5t 21.4ha 615t 6.2ha 4.4ha 102t 1.3ha 14t 1.3ha 27t 36ha 620t 3ha 478 千本 732t 4,180ha 21,900t 5.7% 5 位 郡山市 (12.1%) 73ha 73t 3.2% 10 位 会津若松市 (18%) 23ha 5t 0.3% 27 位 喜多方市(25.2%) 4.3% 11.2% 県内における頭数の割合 2.8% 肉用牛 豚 乳用牛 頭 数 2,215 頭 13,799 頭 341 頭 第62次東北農林水産統計年報(平成26、27年)、福島県いわき農林事務所農業振興普及部より 平成28年畜産統計 福島県いわき家畜保健衛生所より ※米、大豆、そばに関しては平成26年度 ( 平成 27 年度 ) しょ しょ

農作物に関する諸データ

( 平成 27 年度 )

畜産物に関する諸データ

しゅん しゅん

いわき市の農作物の「旬」が分かるカレンダー

いわき市の主な農産物

(17)

いわき市の農産物マップ

なし きく らく のう はん ひ いく よう とん よう けい しょく アスパラガス 肉用牛肥育

(18)

お米

昭和 54 年から、日本で一番多 く作付けされているお米です。 強 い ね ば り が 日 本 人 の 好 み に 合っているため、長い間、高い 人気を保っています。 市内の平坦部では、作付けのほ とんどがコシヒカリです。  お米は、約 3,500 年前に日本に伝わり、約 2,500 年前の縄文時代後期から、田んぼでの米作りが始まっ たとされています。お米は、古くから親しまれてきた食べ物で、日本の主食と言われています。 じょうもん ( 平成 28 年産 ) たも へい たん ぶ

コシヒカリ(76.8%)

福島県が平成 22 年に奨励品種にした 福島県オリジナル品種です。

天のつぶ(9.8%)

(4.9%)

(8.5%)

しめ 作り しょうれい

(19)

防ぐため、計画的な生産をおこない、お米を作る量を減らしています。  また、日本は多くの農作物を外国からの輸入に頼っているため、お米を作らなくなった田んぼに他の作物 を作る「転作」をすすめています。  いわき市では、海沿いの平坦な地域から、標高の高い山間地域まで、ほぼすべての地域でお米が栽培され ており、栽培面積、生産量、出荷額ともに最も多い農産物です。 作り 多 言 、よく言われます。 作り 作り 作り を しゅう かん

病気・害虫を防ぐ

ふせ うみ へい たん さい ばい ゆ にゅう たよ がく いそが たが

(20)

ねぎ

げ じゅん

福島県内でも有数のねぎの産地

内でも有数 四倉町大浦地区、平草野地区、夏井地区、神谷地区、小浜町、錦町、山田町などの仁井田川、夏井川、鮫川流域、川前、三和 か しゅう しゅう とう

いちご

 いわき市では昭和20年代後半から栽培が始まり、ハウス栽培で冬から春に かけて収穫されています。  栽培品種は、日持ちがよく、甘味・酸味が共に強い「女峰」から、女峰の仲間で、 大粒で甘味が強く、酸味の少ない「とちおとめ」へと変わってきました。  また、平成7年に福島県のオリジナル新品種として導入された「ふくはる香」 は、収量が安定し、病気に強く、甘味が「女峰」並に強いため、好評を得ており、 栽培面積も増えています。 ・ ・ じゅん

福島県内屈指のいちごの産地

さいばい あま み おおつぶ さん み どうにゅう か にょほう しゅうかく

(21)

いちご

 いわき市では昭和20年代後半から栽培が始まり、ハウス栽培で冬から春に かけて収穫されています。  栽培品種は、日持ちがよく、甘味・酸味が共に強い「女峰」から、女峰の仲間で、 大粒で甘味が強く、酸味の少ない「とちおとめ」へと変わってきました。  また、平成7年に福島県のオリジナル新品種として導入された「ふくはる香」 は、収量が安定し、病気に強く、甘味が「女峰」並に強いため、好評を得ており、 栽培面積も増えています。 ・ ・ じゅん

福島県内屈指のいちごの産地

さいばい あま み おおつぶ さん み どうにゅう か にょほう しゅうかく

(22)

いんげん

ちゅうじゅん なえ

高品質ないんげんを栽培

いわき市のいんげんは、品質が良いことから、市場で高い評価を受け やわらかいいんげんを 作るコツは、たくさんの 水をやることなんだって。 てきました。

(23)

きゅうり

・ ・

げ じゅん

なえ

(24)

 いわき市内では昭和 40 年代から栽培されるようになり、いわき市の温暖で、日照 時間が長い気候を活かしたハウス栽培が盛んで、10 月から 7 月にかけて栽培・出荷 されてます。  露地栽培と合わせると、ほぼ一年中栽培・出荷されています。

トマト

さい ばい さい ばい ろ  じ さか なえ げ じゅん 四倉町大野地区・長友地区、平草野地区、平赤井、小名浜住吉地区、小川町、勿来町、錦町 (10月∼7月中旬) おん こう だん

(25)

涼豊

涼豊

「りょうほう」 「りょうほう」 「こうすい」 「こうすい」 「ほうすい」「ほうすい」 「にいたか」 「にいたか」 収穫時期:9月下旬∼10月上旬 収穫時期:10月上旬∼11月上旬 収穫時期:8月中旬∼9月上旬 果肉がなめらかで、シャリシャ リとした食感。糖度が高く、ソ フトボール程の大きさ。ほど 福島県オリジナル 福島県オリジナル  いわき市では江戸時代に棚倉藩(現在の平、赤井、小川地区)の藩主が栽培 を奨励したのが始まりと言われ、明治初めから中期にかけて本格的な栽培が行 われるようになりました。現在では地元の市場を中心に出荷され、高い評価を 得ています。  いわき市は、比較的に水はけが 良く、日照時間も長いから、甘くて、 みずみずしい梨がとれるんだ! ちゅう めん ぼう なえぎ しゅうかく じゅん かく てき てき ど 平赤井地区・平平窪地区、小川町、好間町、内郷

たなぐらはん はんしゅ ほんかくてき しょうれい さいばい なし

(26)

ぼん がん

苗づくり を育てます。 きく ぼん がん げじゅん なえ 場にも出荷されています。 (10月∼4月) (7月下旬∼9月下旬) 種類

10

ちょうど 収穫 収穫後残した根から 挿し穂をつくる プラグに挿して育苗する 市内のほか、関東の市 さ さ ほ

(27)

ぼん がん

苗づくり を育てます。 きく ぼん がん げじゅん なえ 場にも出荷されています。 (10月∼4月) (7月下旬∼9月下旬) 種類

10

ちょうど 収穫 収穫後残した根から 挿し穂をつくる プラグに挿して育苗する 市内のほか、関東の市 さ さ ほ プラグ

シクラメン

 現在、作付面積は県内第二位となっています。  いわき市では昭和 30 年代に県内でもいち早く栽培が始まり、いわき市の温 暖で、日照時間の長い気候を活かしたハウス栽培により、県内有数の産地と して関東・関西方面へ出荷しています。 おん だん こう 平平窪地区、平神谷地区、渡辺町 さい ばい ちゅうじゅん なえ

(28)

 いわき市では、特産物である「とっくりいも」、県内では有数の

産地である「いちじく」、さらには、中山間地域の活性化等に貢献

することができる「ブルーベリー」や「アスパラガス」などの作物

の普及にも力を入れています。

その他の作物

5t(平成27年度) 0.4ha 33t(平成27年度) 5.2ha こう けん いき きゅう かっ せい なえ ちゅうじゅん さん 小川町、大久町など市内 各地で栽培されています。 主に市内で販売されています。

アスパラガス

 アスパラガスは、小川町、三和町など市内各地で栽培 されています。  苗を植えると、地中から、芽がまっすぐ上に向かって 伸びていきます。  収穫時期は3月∼9月頃で、暑くなってくると、1日に2 回収穫するほど、成長が速くなります。

(29)

 いわき市では、特産物である「とっくりいも」、県内では有数の

産地である「いちじく」、さらには、中山間地域の活性化等に貢献

することができる「ブルーベリー」や「アスパラガス」などの作物

の普及にも力を入れています。

その他の作物

5t(平成27年度) 0.4ha 33t(平成27年度) 5.2ha こう けん いき きゅう かっ せい なえ ちゅうじゅん さん 小川町、大久町など市内 各地で栽培されています。 主に市内で販売されています。

アスパラガス

 アスパラガスは、小川町、三和町など市内各地で栽培 されています。  苗を植えると、地中から、芽がまっすぐ上に向かって 伸びていきます。  収穫時期は3月∼9月頃で、暑くなってくると、1日に2 回収穫するほど、成長が速くなります。

農業と農薬

1930 年代 1950 年代 日本で売られている農作物は安全なのです。 さん

(30)

( 東京ドーム約 4.5 個分の面積 ) ( 約161億 ) ( 約145億 ) ( 約7億 ) 【平成 27 年度実績より】 5 5 1 じょうほう こう かん いき しん せん いっ かん 小売店等に販売します。 いわき市中央卸売市場には、青果部・水産物部の2部門、いわき市公設地方卸売市場には花き部が あり、水産物部の「せり」が一番早く、朝6時から始まります。 市場の「せり」に参加するには、市長の承認が必要となっています。

いわき市中央卸売市場・いわき市公設地方卸売市場(卸売業者)

いわき市公設 地方卸売市場 ・ ・ ※花き部については、平成 28 年 4 月 1 日より地方卸売市場へ転換しています。

野菜が消費者に届くまで

しゅうかく しょく たく 、トマトなど

し じょう しょうにん  農業協同組合は、JAや農協とも呼ばれ、農家が収穫した農作物を一定の規格に揃えて集荷していま す(共選と呼ばれます)。いわき市のJAでは、ねぎ、トマトなどは、関東・仙台方面の市場にも出荷して いますが、大部分を地元のいわき市中央卸売市場及びいわき市公設地方卸売市場に出荷しています。  その他にも、農家への作物の作り方の指導、農業に必要な資材(肥 料や農薬など)や生活用品などの共同購入、農業用機械を購入する時 に必要な資金の融資なども行っています。 し じょう

(31)

31 ※いわき市農産物直売所連絡協議会会員数 ( 東京ドーム約 4.5 個分の面積 ) ( 約161億 ) ( 約145億 ) ( 約7億 ) 【平成 27 年度実績より】 5 5 1    しています。 じょうほう こう かん いき しん せん いっ かん 小売店等に販売します。 いわき市中央卸売市場には、青果部・水産物部の2部門、いわき市公設地方卸売市場には花き部が あり、水産物部の「せり」が一番早く、朝6時から始まります。 市場の「せり」に参加するには、市長の承認が必要となっています。

いわき市中央卸売市場・いわき市公設地方卸売市場(卸売業者)

いわき市公設 地方卸売市場 ・ ・ ※花き部については、平成 28 年 4 月 1 日より地方卸売市場へ転換しています。

野菜が消費者に届くまで

しゅうかく しょく たく 、トマトなど

し じょう しょうにん  農業協同組合は、JAや農協とも呼ばれ、農家が収穫した農作物を一定の規格に揃えて集荷していま す(共選と呼ばれます)。いわき市のJAでは、ねぎ、トマトなどは、関東・仙台方面の市場にも出荷して いますが、大部分を地元のいわき市中央卸売市場及びいわき市公設地方卸売市場に出荷しています。  その他にも、農家への作物の作り方の指導、農業に必要な資材(肥 料や農薬など)や生活用品などの共同購入、農業用機械を購入する時 に必要な資金の融資なども行っています。  平成28年3月1日にいわき市、いわき中部、郡山市、たむら及びふた ばの5JAが合併し福島さくら農業協同組合が発足しました。 し じょう

(32)

農産物モニタリング検査の流れ

 出荷される農産物については、いわき市と福島さくら農業協同組合が共同で、 安全確認モニタリング検査を行っています。  測定器:NaⅠシンチレーションスペクトロメーター かく そく てい き にん けん 紙皿の上で細かく刻みます。 紙皿の上で細かく刻みます。 食べる状態で検査するために、検 体 を水道水で洗います。(約20秒) 測定器にセットします。 放射性物質の測定を開始します。

サンプル

準備

STEP

1

細かく刻んだ検体をビーカーに詰め ます。

  結果

STEP

4

  設置

STEP

2

  測定

STEP

3

じょうたい あら きざ つ ほう しゃ せい ぶっ しつ 詳しくはくわ けん たい

(33)

検査結果の公表

米の全量全袋検査の流れ

ぜ んぜ ん り ょ うり ょ う ぜ んぜ ん ふ く ろふ く ろ け んけ ん ささ

 いわき市と JA などの集荷業者が共同で、出荷する米、消費者へ直接売る米、生産者が自分

で食べる米、親戚などへ譲る米など、全ての米を対象に放射性物質検査を行っています。

 検査器:NaⅠシンチレーションスペクトロメーター

 消費者の皆さんが安心して県産米を購入できるよう、放射性セシウムの濃度の基 準値(100ベクレル以下)であった米袋だけに、次の検査済みラベルが貼られます。 検査結果は、県農業振興公社が運営す る「ふくしまの恵み安全対策協議会」の ホームページで確認できます。 http://fukumegu.org/ok/kome/ ゆず ほう しゃ せい しん せき こうにゅう のうど せい まい き ※集荷…農産物などを各地から集めること。 受け取った米袋を確認する 玄米袋 出荷 自家消費・譲渡等 米袋の引き渡し 米袋の搬入 ベルトコンベアで検査機器へ 検査機器で測定 検査済みラベルを貼る 結果が表示される バーコードラベルを貼る

いわき産コシヒカリ Iwaki Laiki

 Iwaki Laikiは、全国有数の日照時間を誇るいわき市で、

ミネラル豊富な肥沃な大地と澄んだ水によって育まれたいわき産

コシヒカリを通常以上に磨き上げたお米です。

 Laikiとは、ハワイ語で「神聖な食べ物である米」を意味する

言葉で、日本人好みの強い粘りと甘みが特徴です。

にっしょう ひ よく す はぐく しん せい ねば みが は じょうと

全袋検査場

集荷業者

生産者

《玄米袋用検査済みラベル》 《精米袋用検査済みラベル》 げん まい じゅん ち しん めぐ たい さく こう うん えい パッケージには、いわき市の 復興のシンボル「フラガール」がデザイン。ふっ こう こく もつ しょく み日本穀物検定協会が実施した平成 28 年産米の 食味試験の結果、いわき産コシヒカリ(浜通り産)

(34)

 平成6年3月に、総事業費3億3千万円をかけて建設された梨選果場は、市内梨生産者が 梨を集出荷する約4,300㎡の面積を有する施設です。  この施設の最大の特色は、平成20年7月に導入された、「透過式光センサー」により、従 来の機能である「糖度」「熟度」「色」「形状 ( 大きさ )」の測定だけではなく、果実内部の芯 腐れ等を測定することができ、等階級別に選別することができます。  これにより、「サンシャインいわき梨」のブランド名で、安全で安心な高品質梨を、消費者 に供給することが可能となり、梨の産地として信頼性を高めています。  平成6年3月に、総事業費3億3千万円をかけて建設された梨選果場は、市内梨生産者が 梨を集出荷する約4,300㎡の面積を有する施設です。  この施設の最大の特色は、平成20年7月に導入された、「透過式光センサー」により、従 来の機能である「糖度」「熟度」「色」「形状 ( 大きさ )」の測定だけではなく、果実内部の芯 腐れ等を測定することができ、等階級別に選別することができます。  これにより、「サンシャインいわき梨」のブランド名で、安全で安心な高品質梨を、消費者 に供給することが可能となり、梨の産地として信頼性を高めています。 連絡先:JA 福島さくら第三営農経済センター TEL0246−83−1122  平成 28 年2月にオープンした施設で、敷地内に、地域の農産物を中心に販売する直売所や、 地域食材を調理し提供するビュッフェスタイルのレストラン、トマトなど農産物の加工を行 う農産加工工場があり、隣接するトマト栽培ハウス「JR とまとランドいわきファーム」と連 携しながら、農産物の生産(1次産業)から加工(2次産業)、サービスや販売(3次産業) までを一貫して行う「6 次産業化」(1×2×3=6)に取り組んでいます。  また、季節ごとに野菜の収穫体験や農作業体験などを行っており、農業や食の体験を通して、 その大切さや美味しさを実感することができます。  平成 28 年2月にオープンした施設で、敷地内に、地域の農産物を中心に販売する直売所や、 地域食材を調理し提供するビュッフェスタイルのレストラン、トマトなど農産物の加工を行 う農産加工工場があり、隣接するトマト栽培ハウス「JR とまとランドいわきファーム」と連 携しながら、農産物の生産(1次産業)から加工(2次産業)、サービスや販売(3次産業) までを一貫して行う「6 次産業化」(1×2×3=6)に取り組んでいます。  また、季節ごとに野菜の収穫体験や農作業体験などを行っており、農業や食の体験を通して、 その大切さや美味しさを実感することができます。 連絡先:TEL0246−38−8851  平成21年12月に完成した最新のトマト栽培施設で、総事業費は約3億8千万円、面積は約11,000㎡にて 栽培を開始しました。  あかい菜園では、養液栽培により、大玉の「桃太郎」をはじめ、中玉の「フルティカ」や、あざやかな光沢の ミニトマト「千果」など、多様な品種が栽培されています。  平成21年12月に完成した最新のトマト栽培施設で、総事業費は約3億8千万円、面積は約11,000㎡にて 栽培を開始しました。  あかい菜園では、養液栽培により、大玉の「桃太郎」をはじめ、中玉の「フルティカ」や、あざやかな光沢の ミニトマト「千果」など、多様な品種が栽培されています。  平成 12 年 3 月に完成した施設で、総事業費は約 9 億 6 千万円(堆肥製造施設を含む)面積は約 15,000 ㎡となっています。 平成 12 年 3 月に完成した施設で、総事業費は約 9 億 6 千万円(堆肥製造施設を含む)面積は約 15,000 ㎡となっています。

福島さくら農業協同組合梨選果場(小川町西小川地区)

福島さくら農業協同組合穀類乾燥調製貯蔵施設(四倉町長友地区)

株式会社ワンダーファーム(四倉町中島地区)

あかい菜園株式会社(平赤井地区)

県内有数規模のトマト養液栽培施設

なし

6次産業化に取り組む複合型農業体験施設

ろく じ さんぎょう か ふく ごう がた き ぼ かん そう けん せつ し せつ たい ひ せい ぞう し せつ どう にゅう とう か しき じゅう とう ど じゅく きょうきゅう しん らい せい そく てい ど らい れん いっ かん ろく じ さん ぎょうか てい きょう し せつ しき ち りん せつ くさ よう えき さい ばい もも た ろう ち   か しん こう たく けい

いわき市の近代施設

し   せ つし   せ つ よう えき さい ばい し せつ

(35)

 平成6年3月に、総事業費3億3千万円をかけて建設された梨選果場は、市内梨生産者が 梨を集出荷する約4,300㎡の面積を有する施設です。  この施設の最大の特色は、平成20年7月に導入された、「透過式光センサー」により、従 来の機能である「糖度」「熟度」「色」「形状 ( 大きさ )」の測定だけではなく、果実内部の芯 腐れ等を測定することができ、等階級別に選別することができます。  これにより、「サンシャインいわき梨」のブランド名で、安全で安心な高品質梨を、消費者 に供給することが可能となり、梨の産地として信頼性を高めています。  平成6年3月に、総事業費3億3千万円をかけて建設された梨選果場は、市内梨生産者が 梨を集出荷する約4,300㎡の面積を有する施設です。  この施設の最大の特色は、平成20年7月に導入された、「透過式光センサー」により、従 来の機能である「糖度」「熟度」「色」「形状 ( 大きさ )」の測定だけではなく、果実内部の芯 腐れ等を測定することができ、等階級別に選別することができます。  これにより、「サンシャインいわき梨」のブランド名で、安全で安心な高品質梨を、消費者 に供給することが可能となり、梨の産地として信頼性を高めています。 連絡先:JA 福島さくら第三営農経済センター TEL0246−83−1122  平成 28 年2月にオープンした施設で、敷地内に、地域の農産物を中心に販売する直売所や、 地域食材を調理し提供するビュッフェスタイルのレストラン、トマトなど農産物の加工を行 う農産加工工場があり、隣接するトマト栽培ハウス「JR とまとランドいわきファーム」と連 携しながら、農産物の生産(1次産業)から加工(2次産業)、サービスや販売(3次産業) までを一貫して行う「6 次産業化」(1×2×3=6)に取り組んでいます。  また、季節ごとに野菜の収穫体験や農作業体験などを行っており、農業や食の体験を通して、 その大切さや美味しさを実感することができます。  平成 28 年2月にオープンした施設で、敷地内に、地域の農産物を中心に販売する直売所や、 地域食材を調理し提供するビュッフェスタイルのレストラン、トマトなど農産物の加工を行 う農産加工工場があり、隣接するトマト栽培ハウス「JR とまとランドいわきファーム」と連 携しながら、農産物の生産(1次産業)から加工(2次産業)、サービスや販売(3次産業) までを一貫して行う「6 次産業化」(1×2×3=6)に取り組んでいます。  また、季節ごとに野菜の収穫体験や農作業体験などを行っており、農業や食の体験を通して、 その大切さや美味しさを実感することができます。 連絡先:TEL0246−38−8851  平成21年12月に完成した最新のトマト栽培施設で、総事業費は約3億8千万円、面積は約11,000㎡にて 栽培を開始しました。  あかい菜園では、養液栽培により、大玉の「桃太郎」をはじめ、中玉の「フルティカ」や、あざやかな光沢の ミニトマト「千果」など、多様な品種が栽培されています。  また、施設は新開発の農業用ビニール資材などを組み合わせて整備されており、苗の生長を助ける炭酸ガ ス発生装置や燃油消費量の節減に効果のあるヒートポンプなどの技術を導入しているほか、平成25年度に は、国より先端技術を活用したモデル事業の指定を受け栽培面積を約15,000㎡に拡大するとともに、独自 のハウス内環境システム「スマートアグリシステム」を導入し、1年を通してのトマト出荷に取り組んでいます。  平成21年12月に完成した最新のトマト栽培施設で、総事業費は約3億8千万円、面積は約11,000㎡にて 栽培を開始しました。  あかい菜園では、養液栽培により、大玉の「桃太郎」をはじめ、中玉の「フルティカ」や、あざやかな光沢の ミニトマト「千果」など、多様な品種が栽培されています。  また、施設は新開発の農業用ビニール資材などを組み合わせて整備されており、苗の生長を助ける炭酸ガ ス発生装置や燃油消費量の節減に効果のあるヒートポンプなどの技術を導入しているほか、平成25年度に は、国より先端技術を活用したモデル事業の指定を受け栽培面積を約15,000㎡に拡大するとともに、独自 のハウス内環境システム「スマートアグリシステム」を導入し、1年を通してのトマト出荷に取り組んでいます。  平成 12 年 3 月に完成した施設で、総事業費は約 9 億 6 千万円(堆肥製造施設を含む)面 積は約 15,000 ㎡となっています。  このような施設を「カントリーエレベーター」と呼び、籾から水分を飛ばして貯蔵しやす くする「乾燥」、出荷までの「貯蔵」、出荷に際しての「籾ずり」「精米」を行なっています。  四倉町のカントリーエレベーターでは、田んぼ 400ha 分(いわき市全体の約1割)のお 米を受け入れる事ができます。  平成 12 年 3 月に完成した施設で、総事業費は約 9 億 6 千万円(堆肥製造施設を含む)面 積は約 15,000 ㎡となっています。  このような施設を「カントリーエレベーター」と呼び、籾から水分を飛ばして貯蔵しやす くする「乾燥」、出荷までの「貯蔵」、出荷に際しての「籾ずり」「精米」を行なっています。  四倉町のカントリーエレベーターでは、田んぼ 400ha 分(いわき市全体の約1割)のお 米を受け入れる事ができます。

福島さくら農業協同組合梨選果場(小川町西小川地区)

福島さくら農業協同組合穀類乾燥調製貯蔵施設(四倉町長友地区)

株式会社ワンダーファーム(四倉町中島地区)

あかい菜園株式会社(平赤井地区)

県内有数規模のトマト養液栽培施設

なし

6次産業化に取り組む複合型農業体験施設

ろく じ さんぎょう か ふく ごう がた き ぼ かん そう けん せつ し せつ もみ せい まい わり たい ひ せい ぞう し せつ どう にゅう とう か しき じゅう とう ど じゅく きょうきゅう しん らい せい そく てい ど らい れん いっ かん ろく じ さん ぎょうか てい きょう し せつ しき ち りん せつ くさ よう えき さい ばい もも た ろう せい び なえ ち   か しん こう たく たん ぎじゅつ どうにゅう さん そう ち ねん ゆ せつ げん けい

いわき市の近代施設

し   せ つし   せ つ よう えき さい ばい し せつ

(36)

牛肉

 肥育農家さんが育てた牛は、食肉市場などに 出荷されます。  と畜(食肉にするために殺す)され、頭や背骨、 皮などが取り除かれ、枝肉(体を縦に割った状 態)となり、卸売業者などに販売されます。  牧草、稲ワラなどを食べます。  生後9∼10ヶ月くらいの間、の びのびと育てられます。 ちく せ ぼね えだにく たて のぞ じょう おろしうり など たい わ 『高百合』( たかゆり )

(37)

など

にゅうようぎゅう

し いく

はん ばい

(38)

豚肉

ぶ たぶ た など とく ちょう  肥育された豚は、食肉市場などに出 荷されます。  と畜(食肉にするために殺す)され、頭や内臓、 皮などが取り除かれ、枝肉(体を縦に割った状 態)となり、卸売業者などに販売されます。 ちく ないぞう えだにく たて じょう のぞ たい わ おろしうり はんばい おす ぶた めす ぶた てい ど わり あい か

(39)

牛乳

てき よう き せい はな ふく か しつ

(40)

た ま ご た ま ご

 スーパーなどで売られているのは、『ブロイラー』と呼ばれる肉専用の若鶏の肉です。  市内ではブロイラーを育てている農家は遠野町、田人町などにあります。 あら てい ど 面 平下高久、小名浜など わかどり てい ど が

(41)

畜産物の安全性の確保

ち く   さ ん   ぶ つち く   さ ん   ぶ つ か く   ほか く   ほ みな よう き いね てき ど いっ ぱん てき 一般的

(42)
(43)

とうと ひ がい き れつ

 平成23年3月11日、東日本大震災が発生しました。

 地震と津波により、いわき市では、多くの尊い命が失われました。

 林業関係でも、森林や林道などに、これまでにない大きな被害を受けました。

 森林の持つ大切なはたらきを果たすため、被害を受けたところの復旧など、さまざま

な取組みを行っています。

津波の被害を受けた防風林  地震により山くずれがおきた森林 地震により段差ができた林道  地震により亀裂が入った林道

東日本大震災の林業への影響

しん さい えい きょう

(44)

いわき市の林業

林道整備状況

( 平成19年 )

所有者別の森林面積

民有林における人工林と天然林の割合

 いわき市は、総土地面積の約 72%が森林であり、森林のうち人工林(※)の割合が県平均より

高くなっていて、林業が盛んな地域です。特に田人、遠野、三和地区は気候や土壌がスギの生産

に適していて、スギの生産地として有名です。

※人工林:家などに使う建築材を生産するために人が植えた森林。スギやヒノキなどのまっすぐ

     な幹の木が多い。

私有林 58.2% 51,889ha 私有林 47.1% 459,881ha 国有林 34.5% 30,716ha 国有林41.9% 408,720ha 森林農地 整備センター 0.7% 593ha 975,439ha 森林農地 整備センター 1.3% 12,375ha 公有林 6.6% 5,859ha 公有林 9.7% 94,463ha ( 平成 27 年 福島県森林・林業統計書 ) ※太枠で示す部分は民有林 ( 平成 27 年 福島県森林・林業統計書 ) 人工林 天然林 未立木地帯など

県全体

89,057ha

いわき

58,341ha

いわき

566,719ha

県全体

未立木地帯など 2.1% 1,210ha 人工林 57.0% 33,265ha 天然林 40.9% 23,866ha 人工林 36.5% 207,090ha 天然林 60.9% 345,105ha 未立木地帯など 2.6% 14,524ha 111 2,627 1,286 88 2,059 96 57 1,982 111 3,199 2,044 76 4,494 1,734 87 63 2,009 120 8,247 3,716 58 1,303 83 3,945 2,351 64 694 180

いわき市の地区別民有林面積

14,000 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 ha さか ち いき き こう ど じょう じん こう りん みき てき けん ちく ざい

(45)

女 男

●林道密度は県平均を上回っています。

●林道延長は県内市町村順位1位

林道が多い森林では、森林の整備がしやすくなります。

●いわき市の林業就業者数は増加傾向ではありますが、平成2年度と比較しますと、大きく減少し

ています。今後、林業を発展させるためには、意欲のある就業者が必要です。

林道整備状況

いわき市の林業就業者数

いわき市の主要な林産物の生産量

区  分

い わ き

( 本 )

路 線 数

285

594

10.18

206

34.64

1,721

4,082

7.20

1,479

36.24

(km)

(m/ha)

林 道 密 度

(km)

舗 装 延 長

(%)

舗 装 率

335 90 266 54 198 50 236 51 285 53 600 0 100 200 300 400 500 人 平成 2 年度 平成 7 年度 平成 12 年度 平成 17 年度 平成 22 年度 林道 割石大堀線 ( 三和町 ) ( 平成 27 年 福島県森林・林業統計書 ) ( 平成 22 年 国勢調査産業等基本集計 )

●いわき市の主要な林産物の生産量は、平成 22 年度から平成 23 年度にかけて大きく減少しています。

木材 ( 千 m )3 木炭 (t) 生しいたけ (t) なめこ (t) 400 600 500 300 200 100 0 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 301 326 237 205 220 190 5 6 391 298 195 1 523 269 273 26 247 1 184 196 しゅう しゅう ぎょうぎょう しゃしゃ せい せい びび みつ えん ちょう ど ほ そう ほ そう りつ えん ちょう はっ てん い よく

(46)

森林が持つ大切なはたらき

CO2:二酸化炭素のこと にさん か たん そ O2:酸素のこと さん そ

 森林は、水を蓄えるはたらきや、土砂くずれを防ぐはたらき、たくさんの生き物のくらしの場

になっているなど、私たちの生活を支える大切なはたらきをしています。

 木は、二酸化炭素を吸収し酸素をつくる「光合成」

と、酸素を吸収し二酸化炭素をはき出す「呼吸」の

両方をしていますが、両者を比べると光合成の割合

の方が大きいため、森林は二酸化炭素を吸収し、地

球温暖化を防止するものとして期待されています。

●「光合成」

 空気中の二酸化炭素と、根から吸収した水と、太

陽の光を使って、自分で養分(デンプン)を作り出し、

酸素をはき出すはたらきのことです。光合成は植物

だけができるはたらきであり、植物は酸素の生産者

といわれています。

●「樹齢と二酸化炭素吸収量」

 二酸化炭素の吸収量は、広葉樹林よりもスギ・ヒ

①二酸化炭素を吸収し 酸素をつくる。 ③山くずれ・土砂流出 を防ぐ ⑦心にやすらぎを あたえる。 ②様々な生き物の住み かになる。 ⑥生活環境を快適にする。 ⑤豊かな海を育む。 ④水を蓄える。 森林による年間平均炭素吸収量(1ha あたり) 木の光合成と呼吸 [炭素トン/ha/年] スギ育成林 4 3 2 ヒノキ育成林 広葉樹天然林 二酸化炭素 酸素 炭水化物 ( デンプン ) 二酸化炭素  酸素 水 光エネルギー光エネルギー 呼吸 呼吸 光合成 光合成 炭素炭素 炭素 炭素 ど し ゃ たくわ じゅれい こう ごう せい わり あい おん だん か こ きゅう

二酸化炭素を吸収し、酸素をつくる

1

に さん か たん そに さん か たん そ きゅうしゅうきゅうしゅう さん そさん そ

(47)

第 2 次∼ 第 3 次消費者 分解・還元 地表面 地表面 大気 大気 土壌 土壌 ヘビ 2次生産 1次生産 果実 カエル クモ 昆虫 昆虫 昆虫 ハダニ ハダニ クモ ダニ クモ ダニ ダニ 小型鳥類 大型鳥類 テン イタチ 土壌有機物 ササ、草木、コケ カビ、細菌 カビ、細菌 線虫、原生動物 食虫類 ②第1次消費者 ③第2次消費者 ④第3次消費者 高次消費者 ① 生産者 コメツガ オオシラビソ ダケカンバ 捕食動物 葉 根 枝幹 ※参考 :『林業試験集報 61』     河口武雄  様々な種類の木がある豊かな森林には、木の葉、木の実、樹液などが豊富に存在します。また、これら をエサにする草食動物(リスなど)、草食動物を食べる小型肉食動物(ヘビなど)、草食動物や小型肉食動 物を食べる大型肉食動物(イタチなど)が存在し、食べる食べられるの関係でつながっています。(食物連鎖)

●森の中の生き物のつながり

 森林の地面には、木の葉や枝、倒れた木、動物の”フン”や”死がい”などがたまっていきます。これらは、たまる一方ではなく、 地面や地中の生き物(ダニ・トビムシなど)に食べられ、カビ・キノコなどによって分解されて、フカフカで栄養豊富な土になります。

●森の中の分解者

ミミズ・ヤスデ カビ類 キノコ類 細菌類 緑色植物 クヌギ、コナラ、シイ、ササ類、アブラナ、レンゲソウ、シダ植物、コケ植物 モグラ カエル クモアリ類 ヘビ類 キツネ フクロウ 小鳥類 モズ ワシ・タカ類 カブトムシ セミ類 ジャノメチョウ シロスジカミキリ ミツバチクマバチ リスネズミ類 ノウサギ 幼虫 幼虫 生産者 花粉 蜜 種果実 葉樹皮 葉 茎 落葉 N・P・K 分解者 分解者 生産者生産者 朽木 第 1 次 消費者 山くずれ防止のしくみ 裸地・畑地・森林の 土砂流出 ( 浸食 ) 岩の層そうそう 裸地 畑地 森林地 すべり面 土壌層 落葉層 (暖帯林)の生態系と食物連鎖 オオシラビソ , コメツガ林の食物連鎖関係 ( 志賀高原 ) しょくもつれん さ じゅ えき ほう ふ そん ざい ぶん かい しゃ たお ほう ふ  地中に伸びた根は、岩の層にまで入り込み、しっかりと木自身を支えています。山くずれは、雨が降 った時に、すべり面(土壌層と岩の層の境目)より上部の土壌層が滑り落ちて発生します。しかし、地 中の岩の層までしっかりと根を張り巡らせている森林では、根が土壌層を固定し支えているため、山く ずれが起きにくくなります。

●木の根が山くずれを防ぐ

■森林では雨が降った時、木の枝葉や落ち葉によって、雨粒が地面に直接ぶつからないため、土壌がけず  られにくくなります。 ■森の土は、土の粒の間にすき間が多くフカフカしているため、スポンジのように雨水をたくさん吸収します。

●森は土砂の流出を防ぐ

Ⅰ Ⅱ そう めぐ ど じょうそう すべ えだ は あま つぶ さかいめ の ふ つぶ きゅうしゅう  森 林 は 畑 地 や 裸 地(地 面 が む き 出 し の 土 地)に 比 べ、土 砂 が 流 出 し に く い と い う 特 徴 を もっています。(土砂流出は周辺の住宅地や農地などに被害をもたらします) ら ち とくちょう ひ がい

様々な生き物の住みかになる

2

山くずれ・土砂流出を防ぐ

3

ど しゃ りゅうしゅつど しゃ りゅうしゅつ

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