建築家の建築設計監理とその報酬についての意識調査
(その
3
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公共建築における設計受託の現況について)
中 島
一 @ 松 本 壮 一 郎
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Hajimu NAKAJIMA and S
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MATSUMOTO
Today, it seems that the architects are losing a social position due to the unreasonable dumping and tender for design and supervision fee
Then, we investigated the present condition of the design trusting for public facilities and seeked how the cost of design and supervision should b巴inthe future. 1.はじめに 建築家は,建築主からの種々の設計委嘱を,高度の創 造力,技術力,他の幾多の専門分野の作業をまとめる総 合力とによって,建築主の意図を尊重すると同時に,社 会,文化的配慮を払い,責任をもって設計する者で,建築 主との関係は従属関係ではなく,ある距離をもって自主 性を堅持するもので,報酬をうけることは営利行為では なくて,自由な独立性を堅持するための要件で、あると考 えられている九 ところが最近,設計監理報酬のダンピンク,競争入札 等が横行し,建築を創造し,都市のよりよい環境づくり に寄与する職能人としての建築家がその基盤を失いつつ ある。 本研究は,先に報告した「その1.発注者の建築設計@ 工事監理及び報酬の捉え方について2)Jiその
2
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建築家 の建築設計@工事監理及び報酬の捉え方について2)Jに引 き続くもので,建設省告示(昭和54年7月10日)で設計 監理業務報酬基準が示さわし,ほぼ l年を経過した時点で の,東海北陸地域における公共建築の設計受託の現況を 調査し,設計受託の方法と,設計監理業務の報酬のあり 方を探ったものに検討を加えた報告で、ある。2
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調査対象と調査方法の概要 調査対象は, 日本建築家協会東海支部(愛知県・静岡 県@岐阜県・三重県・富山県・石川県・福井県の東海北 陸地域〕会員が所属する建築事務所とした。 調査は,昭和55年5月8日,調査用紙を対象者の手元 {牛L
表 l 調査対象事務所の規模¥
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2以5ト厄人 26 }j51]j 101万151万 20 I}) 人 以 上 ~ "月 50万 100}J150庁200厄 5人以卜 116.7 1 16.7 46ら7 6-1日 216.7 216.7 1 8.3 6 1 8.3 50.0 11...15 1125 3375 3 l 37.5 12.5 16---2日 2 25.0 5 1 邑みE 12.5 2 21 -25 100 I 26-3日 100 30人以l l 25.0 2 50.01 ?fiO イ 、 11月 1100 両 十 ti14.3 716.7 1 2.4。 。
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2252.4 6 14.3 3 (なi
斤 ) 図 l 所員の数構成 245 d十 6100 12 100 8 100 8 」 2且且 100 1 100 4 100 1100 42100246 中 島 一 ・ 松 本 壮 郎 に郵送し,対象者自身によって回答を記入,返送しても らう方法を取った。その結果, 42名の回答を得た。 調 査 対 象 事 務 所 の 概 要 乞 表1,図1,に示した。こ れによると,各事務所の所員数は, 6 ~10人のもの 28.6 %, 1l ~15人. 16~20人のもの各 19.0%. 5人以下のもの 14.3%で.20人以下の事務所が全回答の81.0%を占めた。 また,各事務所における所員の専門技術構成は,多くの 事務所で意匠 18
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の割に,構造,建築設備各 11J
の 割合で前後し意匠設計を主なる業務にする事務所と考 えられる。なお,建築設備の専門所員のいない事務所も 24社あった。3
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調査結果 a)公共建築の設計受託内訳について 各事務所で,最近3ヶ年に設計受託した建築物の用途 を延べ数で調べると, 85 7%の事務所でれ住宅(集合住 宅を含む九の設計が行なわれて.73.8%の事務所で川学 校、、の設計が行なわれていた。以下¥¥病院。診療所、、 52 4%,れ児童福祉施設ぃ 452%であった。 また,ここ3年以内に設計した建築物の件数が一番多 いものに刊住宅(集合住宅を含むλ
を上げる事務所が多 く,一番多いものに上がった建築物の42.5%を占め,次 に川学校、、を上げるものが多く同様40.0%であった。 各建築事務所で設計を得意とする建築物をみると,第 1位に"住宅(集合住宅を含むλ
を上げる事務所が一番 多く.1位に上げられた建築物の43.2%を占め,次に門病 院・診療所、、の18.9%であった。また,第2位に上げら れた建築物は竹学校いが34.2九円住宅、、が21.1%.刊病 院・診療所、、が15.8%であった。 各建築事務所の「設計を得意とする建築物J
["設計受託 件数の多い建築物J
1設計報酬額の高い建築物」の順位の 相互関係をみると,得意とするもの1位。 2位において は,設計受託件数,報酬額ともに高い順位を占め,得意 順位の低し、7・8"9位のものは,他より比較的受託件数も 少なく,その設計報酬額も低い傾向がみられた。 b)公共建築の設計受託形態について 現状における公共建築の設計受託の形態で,一番多く 行なわれているのが n特命、、で,次が竹見積り合わぜい であった。これを建築物の用途別に見ると,住宅〔集合 住宅を含む〕では,ほとんどがn特命、、で,竹見積り合わ せいがわずかにある程度であった。一方,学校において も刊特命、、が多いが¥¥入札、引見積り合わせ、J
、指名コン ベティションu と種々の方法で行なわれてL、た。 公共建築の設計受託形態のあるべき姿として,回答者 の90.6%の者が m特命、、を考えている。しかし,現状で 表2 設計受託件数の順位 佐宅 学 問 病 院 市民 老人 婦 人 児童 図議官 その他 計 会 館 福 祉 福 祉 福 祉 17 425 16 400 2 5.0 l 25 1 25 3 7.5 40 100 2 iな 9 23 1026,3 718.4 8 79 9 38 ,7 23.7 100 B a 8.111129.7 3 8 81 1 2J 513,5 8 8 8.1 8.1 21.6 100 1「
Z4位t立 2 1 40 l 7 280 1 40 8520 2 80 t3b100 8.0 4.0 28.0 4.0 1 5.3l 5.32 10.55 263 210.5 8 158 2 10.5 1 5.3 100 : 61す 133 1 16.7 16.7 11 6.7 h 16.7 0 100引
l 33.3 8 33.3 100 33.3 33.3 33.3 。100 表3 設計を得意とする建築物の順位 佐 官 学 校 病 院 市 民 E人 婦 人 児童 凶宮崎そ山{由 計 会 館 福 祉 福 祉 福 祉 16 s 7 l 2 l 7 189 37 432 8.1 18,9 2.7 5.4 2.7 100 8 211 18 4 542 6 B 21568 7 4 l 2 3 38 100 10.5 2.6 2.6 5.3 7.9 8 2 16175 2 5 2 4 3 30 100~~~~
6.7 16.7 6.7 13.3 10.0 2 4 4 4 B 8 26 100 7.7 7.7 15.4 15.4 3.8 15.4 11.5 1 1.5 4 211 4 2 4 19 5.3 5.3 5.3 21.1 10.5 21.1 5.3 5.3 1 00 1 l 1 6 13 7.7 7.7 7.7 7.7 77 46.2 7.7 7.7 100 5 4 13 7.7 7.7 7.7 38.5 .30.8 100出
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旦 表 4 得意.受託件数.報酬額の各順位の相互関係(f
牛) 同 空 位 1位 2位 3位 4 位 5 位 6位 7 位 B位B目C則立 BIC BIC BIC BIC BIC BIC BIC BIC
1 立( 20117 91 8 111 2 1 2 3 1 2 111 21¥/ 101 8 13111 71 3 3 11 1111 1 11 2 3i1! 31 2 51 7 141 6
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表5 設計受託形態頻度¥"%
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特 命 入 札 i,合 せi,罰"寸 ー ノ /, / 指 名" ノ ヘ 1 (,'/ 28 825 E 5.94 11.8 2 ;9 2 ii! 4 11.8 14 1.8 416 7.1 3 8.8 3 1¥'_, 2 5.99 265 [5 5 14,/ 4 (,'/ 8.8 2.9 5 14.1 5 (:i '2.9 11 2 .-!-:.:J,.t 2 ' 2.9 9位 │ BIC トートー 111建築家の建築設計監理とその報酬についての意識調査 の受託形態としては"見積り合わせいを考える者が53.8 %,'、指名コンベティショ山、を考える者が30.8%で"特 命、、を考える者
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、入札Jオープンコンベティションぃを 考える者はわずかであった。 これは,建築家が考える設計姿勢を一般人に十分理解 されていないと言う建築家自身の認識による結果で,今 後は, 日常の設計活動を通しs一般人への理解を深める 努力が必要であると考えられる。 c)公共建築の設計監理報酬について 図2,3は,最近3年間に受託した公共建築の設計監 理報酬率の具体的な実例(設計監理報酬の大きなもの5 件〕をまとめたものである。なお,この表は,用途別に 報E拘率守
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記入された建築物を建築士法第25条の規定に基づき告示 された,業務報酬の基準による建築物の類別に従い分類 し,工事費と設計監理報酬率の関係をみたものである。 第3類では,報酬率の下限が3.0%前後に見られ,建築 物の用途,工事費による違いはあまり見られないc しか し,第2類では,建築物の用途や工事費により,報酬率 が3.0%を中心に上下に大きくばらつきがみられる。 これは,第2類より第3類の建築物の方が複雑な設計 等を必要とする場合が多く?また,第2類には,学校。 共同住宅等,設計の基本が発注者側から示されるものが あり,工事費=設計の難易に結びつかないためと考えら れた。 第2類 ( 学 校 事 務 所 百 貨 庖 庖 舗 . 駅 舎 共 同 住 宅 . 寄 宿 舎 等 ) k k 、 J a a o 可ーー-ーーーー 。。 ー 一 一 一 一 一 ー 一-J!LE
塑土空竺す酬俸による
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