• 検索結果がありません。

有劍膜翅目の習性型系統樹の假説-香川大学学術情報リポジトリ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "有劍膜翅目の習性型系統樹の假説-香川大学学術情報リポジトリ"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

76

有剣膜麹目の習性型系痍樹の償設

岩 田 久 二 雄

HYPOTHETIC HABIT.TYPE TREES OF THE

ACt】LEATE HYMENOPTERA

太UN‡0ⅠⅥrATA 癖徽嫁習性の比較考察は、著者が1942年踪儀表したように、それの各阜科毎に考察をすすめるならば 系統蟄生笹か上に.叫つの暗示をあたえる療論にたつするのである。上記の比較考察において、著者は19 40年愛でに敬表され歴習性記録の盛宴なもの15ミ)0塵以上を資料にしたのであるが、それら現存種の習性 を比較することたよって∴過去の地質時代における野性敬達甲過程をうかがV、知ろととができるのは、 比較形態拳に忠けるのと同じ乎あって、たとえ習性を古生物畢的に裳すけることがで普ないとしても、 許されることであろう。過去の狩撒泳が現存桂と全く同じ習性をもグこいたとは考えられないが、一度 形成された習性が、時め推移とともに、欒典と同時転不労英という傾向をとってきたであろう、と}う ことは考え得ることで、現有種■の習性の中に・∴漁去の登性の様式が多分托・礫されていることは、形態の 場合と同じく認めてよいであろう。レ、すれにしろ魂存種の野性の比較考察から、習性自身の過去の蟄達 過程む憩像サーるのは、習性単にあいては唯一・の方法な(二っである○ さてその目的において移しい種の習性を比絞する際に、一変す習性の如何なる部分を取り・あげるかとい うことが問題であ争○筆者はこの封に凱ノて、1942年の論文において、督性塑(払bit−t押e)なるもの む中核としたのであった。習性というの揉反射遊動の連鎖隼よって形成された、複雑な追倦的な綜令儲 で率って、古率本能とよばれて奮たものである0その動物心理畢的または生理螢的な説明が問題の昆虫 醸陀やいては明白でないので、表現か上での箕をさけて管牲という特殊の用語を用いたのである○さて 狩猟蜂の習性、正しくは雌の習性は、埠の昆虫群とはきわだって特異性むもっていて、産卵庖中やとし て敬遠し1た母性習性である。崖下レた卵またはそ なわち母虫が、それの会食糧を・獲得してやり、をの食盈と如または幼虫とむ操諾するための魔の設営と いう鮎に蟄達した習性なのである。母性習性の中核むなすものは、産卵と食物の連絡すなわち狩狼と営 農の三習性である。ここぬ狩撒といづたのは、狩叛蜂群、すなわち分類鄭勺には、アリとハナパテわ二 蘭庭除いた有創類Aculeataで、枝物の花粉蜜を食物yCサるMasaridinae 軸OmOpllagOuSなのゼあ これら三習性が鷺際に衣される方法を・みても種展ぬよって多鎗である。営農方法庇しても狩猟封象に しても産卵方法伍しても極め七攣化にとんでいる。それらについての個食の廣絞は前記の論文で詳細に 取扱づた。ところが、この三習性の寛際に行われる順序をみると∴狩猫一螢選一産凱営農一狩級・一・産

(2)

76 卵、皆払・+産卵一狩撒の三型がある。これ以外の三塑の順列憶理論的に不威意であり、鴬際にも見られ ないのである。このように重機の母性として虻〉習性の捕逸を、分斬的に考えると、それが御堂のもつと も重凛な特色であることがわかる。そとで分析的な見方むいま少し謹細にするため忙、狩猟毎:全般を通 党Lて、母虫努働の最高目標−す−な・わち幼虫を先金に攣育させるということ・−を■組成する共通的な小目 榛を産卵。獲物の虎理・造物の選搬・選の設螢‘農口の閉塞。農口の開放に剛IjL・、それらを■分習性と 辞した。雌の習性全慣が、排如時短k週期的笹原覆羊れる分習性の顔合慣の連鎖から成れ立つのに基い て、これを完習性と解し・た。習性を・最も特色ずけ考ものは、完劉生の内部にぉける分割生の組合せと順 列である。筆者は前記の論文において、1500魔の腎性既知嘩をJ上記の築[爛放というやや特殊な分習 性を除いた数分暫怪聞よ孝和威から、16型に分類した¢であ?た。そLてそれらの詐型む−」腐弓削生型と よんだのセあつた。 一腰に売捌生は卵1粒の排出む中心として構成され、雌の全生涯を・通じて週期的に匠覆されるも甲で あ急が、特殊の群では激戦崖下によってl完習性が完結されるようになっていて∴藍た可成多くのもの で、、1卵中心の習性結合腰が数個一周となって、′べ新に別の分慣性を・ともないつつ更に高位のサズムむ形 成Lているのがみられる。それで全生涯を\通じて∴雌の習性金牌を明示しよ、うとするときには、もら≒も 高位の週間を′もった「・漠を示す’必要がある。 これらの組合せと順列を簡明に示す−ために∴

産卵=0Vum pa鱒e=0小 虚甥=pl}ng盲re=P・ 運搬=traIIS良工re=T. 営農=instrueIe=Ⅰ. 狩輝=VenaIJi=PT〒Ⅴ∴ 閉塞=C血d盲re=C・ 開扉=effbd旨re=E.. でそれぞれの分習性を儲眈化し・た。さらに営農方法の上で≡種に宙別できるの・で、(1)自ら蘭坑L・七凝 坑を・用意するものを・払ndere=Fで、(2)自ら他所から運搬した材料で農む築造するもYゐを8edi・混 乱re=Aで、(3)自ら掘坑も繁追もせずに既存坑む利用する港のをl加TemdimiれuぢIe=Dで表示し た。そして掘乾す・る場合と既存坑計利用する場合、その所在が、すなわち私心grundが地中て粘土i砂 土・壌土をえらぼず)の時路r(旭丁札トで、材中または輩と髄質申の融岬gnum)で示し、Fまた はDの前・にprefixと 料は甚だ多鎗であるカ吏、それらの由来と性質から大凡分瀞できる鱒で、それらを英■文の小文字で琴のよ うに省略表現し■た。 水や唾液でこねた粘土や泥土か煉物をaI糾18〒a.噛みく衷いた簾・木屑・囁粉を水や唾液でこねた ものをpulp8ヰ樹滑や樹膠なぎ自然に粘着性のあるものをreslentus三1・乾燥状態の翠玉薬・綿毛 ・蘇・樹皮など繊維物むheI玩=h.乾燥状態の土・砂。細盛などを 玩汀Ⅰ・8=亭t.乾燥せる木屑。髄粉な ▲ どをscobs=S・蜂自身が口から分泌したと推定され芦物質からなる膜状批叩?mbran8=mで示レ、 A恕よぴ・CのSuf伝Ⅹ として追記した。開扉の際に取扱われる材料は防塞のときと同じであるので㌧特 に餌班長一の必要がないわけである。

(3)

77 狩撒回教すなわち軍濁生活を営む−㌧般狩滑降Z)場合なら、1′卵のために農内の1瀾湧に貯減する獲物 の激であるカミ、・それはⅤの窯激として示し尭。狩猟回数は各種嵐でほぼ・−・▲定の限度履もっているが、明 確に定・つた、数字で示すことはできないので、T般の考察で埠ⅩYま一たはZで示し、産卵前のものを・ノⅩで 産卵後のものを・Yで示した。同厳に−一週間内桝可回か連績産卵するような場合にはt、0の上にⅩを・嘉と L.て附託した。 箪筍生活者は食棍である獲物を・T・時に連掛搬入し1て.貯蔵するのが普通だが、締着放生括者と家族数活 着では、食物は日毎忙少しすつ幼虫甲消費に・暦じて∴揮入し.所謂怯時給食するので、こG⊃場合Ⅴを使用 しな、いで、g嗜neI・e==C で特に表Lた。このときにほ某はつけない0それ隠随時給食になると、もは や一周の食物搬入が、必ずしも・T頭の接吻とかぎらないからであるっまた前記DiplopteI洩′の特殊群 MasaIidillae は、花輝群Anthophil払と.周じく、花粉應を食物にするので、Ⅴの代りに・1eg融e=Lを 用い尭。 さて以上の規定にもとすいて∴分習性の記紀を、それらの週邸内における連鎖順に、左から右に嘗き つらねる。この記紀列略その魔蜃の雌の全生涯における生活動作の、最大の適期の−一・環を・示すように書 き現わされねばならない。これを・究習性式とでもいうたらば、それは本館行焉の進展の形を・示すととも に、狩狩周蘭・営農方法。営農と閉塞の材料と方港なども示すのである0、しかし他の重嬰な習性の特色 である粥雅の封衆を示し と鱗週目及び蹄超目のeIuCifoI・m扇Ⅴ乱eに攻撃封象を限っているも一のでは、不都合ないが、FoざSOnヲS のように・昆虫綱の日金般にわたるようなものでは、何か表現法があつ一たカが都合がよい?である・が、こ の場合も獲物の廃する分顆畢的な範囲を日にまでひきあげるならば、究習性式の系列とある梓度の開嘩 をもってくるので、あえて複雑な記統化を革みる必要が、比較考察の上で生じないのである0 以上の如くL・,C、HANDuRSCH,WHEELER等の採用した分類法に従って、Aculcataの各上科 毎に各威の売捌生式を・列訝す■ると次の通りぬ怒る。この記観化を各圃甲種毎に行うこと郎馴露の都今上 不可儲であり、ま・た全般的な比較考察上必卑でもないので、単位を鼠においたのせある。Lかし各党習 性武蔵にそれに擬すると朝翠される碇の琴は、括弧忙つつんで附記した○(静一哉) 第一凄YCよると、売習性式の教はFossoI甲ぐアナバチ群を・ふくむ)で47で最大を\示L、Pompiloidea (ベツコウバチの・−・群)で22、Diploptera(ドロバチ、スズメバチなどむふくむ・一群)で軌Bethylo−・ ideaぐアリガタバチなどの一群)とHeterogyna(ツチバチなどの一群)とで5、Tubulifbra(セイボ ウの−・群)で3である。−・・方習性の他の部分佗・みても、たとえば各分貿門生の賓際に示される方故にみて も、FosきOreS で最も多型にわたっている。種の激においても多い。現在この土科の昆虫がもつとも著 しい蟄巌をしていることは明かである。 さてこれらの完習性式を比較し、分野性の特色をも参考忙して考えると、′狩猟酔生般の習性敬遠の過 程が簡明に想像しうるのであ阜。 それらは第ニ、勢≡、第四表に示し・庭とおりである。この三表で習性萄展の著しい三上科の完習性式 匪よる系列を示した。これは必ずしも形態単に

(4)

ラ8 夢 虫 軌耶丹花S畔㈱PG〔油兢 FOSSORES 入DVOCt‰,晶An。Pl厄FvチSe七色∼A8印;AくS) 平) 入FV,OCS

L c,¢b,○(4)

: こ 0  ̄ ̄ 二 − 二 ..

=∴_

二 こ ‡ モF((VE)Xo一((VE)Yct spト。X、L叩d。・もぐLナ∼さh∼Xふryもeら㌔ A8(A。0VYぐ。)odYn…i(l)

(5)

79

帯 目鳩r打憫Ⅷ旺併和馬ORβ

萱j・・与鑑≒・三′・き≠・垂−.

相攣亀

(6)

80 欝 四 表

棚腰間澗驚苛閻瞥遍

一一手さ

鷹野昭

鷹取

二協悶eも

∨濫旨三讃∫巨ミ廼妻戸†声夢,貞≡

痢弧

定F済駄「 戯瀾甜 lご代

糊迅

遜の臨

ら、澤㌫CI

脇院鵜

主技手黒i

聯恥

文で詳細笹窄廃したよご冬草琴由によって、習性凌達の過程を暗示するものと番えあよ Diplop総軍庭走Pompilo馳aでは狩猟封象が、比較的せまい範囲に慮られているりで、廟釦噛身で あるが÷癖二凄のFossores では狩漁野象が多岐にわたっているので、.その封衆の各分類挙上の区分 にもとサいて一應別々に系列化L・、.あとセそれを綜合レ耳第二表にした一ため、多少難解であろうが、欝 −一哉と比殴L、前記論文の第二章を参酔す・ると明カムにな苧。この三表の説明は多くを必要とするが、紙 面が限られているので、一億読者の解読にまかせセニ 参 考 文 献 Bequaert,J.:ARevisionoftheVespidaeoftheBelgi叩CoT!gObasedonthe Collectionofthc Amer’icanMuseumCongo Expedition.Bて111・Am・Mus.Nat・His:リVoI.39,1918・ Iwata,K.:CompaIativeStudiesonthefIabits

(7)

81 一 Res

Thepre;entpapやris sup蔚Iementaltomytreatisepublishedin]942(Tenthredo,Vol▼

4,,Nos.1and2,PP.1−146),inwhichIdis6ussedab6utthehabit−tyPCSOftheAcule−

8!es8nd伽nd16typ¢S8mOngtbem・These8代COmiosed of5component−habits,indi−

¢8tedby O,P,T,Ⅰ8ndC・

Herearegiventhe additionofacomponent・もabit,虹(closingしOfthe nestentrance),

andthem6I℃detai1edabhreviat:onsoflhel

叶D(toutilizepreexistipghoIc亭)・To血owlthecompletehahits・OftheAculeategene7・a

intheirvario耶aPPearanC9SaSWellasin′heirstructurcs,thefol】owlng Prefixor suffix

is

inwoodorpith・Ofplants,the otherletters,t,S;、a,P,1,h,and、m aICShowni町the

previoⅥSpaper,pp・65−67・

Theseexpression声,herecal1edhabit−fbrmulae,arefound47inFossores,22ih、Pらmp・

iloidba,39inDipIoptefa,ノ5inBethyloideaandHbterogynaahd3iムTubulifbraasBhown

in一九etableI.Thehabit・・fbrmulaeof如h>SuPe血milymaybearrangedasindicatedih

参照

関連したドキュメント

※1・2 アクティブラーナー制度など により、場の有⽤性を活⽤し なくても学びを管理できる学

「系統情報の公開」に関する留意事項

手話の世界 手話のイメージ、必要性などを始めに学生に質問した。

むしろ会社経営に密接

わな等により捕獲した個体は、学術研究、展示、教育、その他公益上の必要があると認められ

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

わな等により捕獲した個体は、学術研究、展示、教育、その他公益上の必要があると認められ

課題 学習対象 学習事項 学習項目 学習項目の解説 キーワード. 生徒が探究的にか