1
北陸地域経済の動向
(ヒアリング企業数 45社)
平成25年10月24日
中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局
1.全体の動向
北陸地域の経済は、持ち直している。
製造業では、
「医薬品」が引き続き好調、
「電子部品・デバイス」は自動車向けやタブレット
端末等新商品需要の取り込みなどから高水準、
「一般機械」は海外需要が増加、
「金属製品」は
主力のアルミ建材で消費税増税前の駆け込み需要がみられ、
「繊維」は自動車向けに加え海外
ファッション向けも堅調。
非製造業では、
「小売業」で高額品を中心に購買意欲に持ち直しの動きがあり、
「住宅販売」
は消費税増税前の駆け込み需要がみられる。
先行きについては、年度内は生産が堅調に推移すると見込まれるものの、海外経済の影響等
から予断を許さないとの声も聞かれる。
前 回
平成 25 年 4-6 月期調査
今 回
平成 25 年 7-9 月期調査
前回からの
変化
全体
緩やかに持ち直している
持ち直している
↑
①業況
緩やかに持ち直している
持ち直している
↑
②生産
持ち直している
増加している
↑
③設備投資
改善している
改善している
→
④雇用情勢
持ち直している
持ち直している
→
⑤個人消費
持ち直しの動きがみられる
持ち直しの動きがみられる
→
⑥観光(入域動向)
持ち直しの動きがみられる
持ち直している
↑
⑦資金調達環境
資金需要は増加の動きがみら
れる
改善している
↑
2
2.個別の動向
①業況
業況は、持ち直している。
【製造業について】
化学は、ジェネリック医薬品の導入促進策による販売増に加え、新薬や受託製造も引き続き好調に推移して
いる。
電子部品・デバイスは、タブレット端末・スマートフォン向け需要が引き続き好調となっているが、一部で
受注が減少している。液晶テレビ向けは引き続き低調となっているものの、自動車向けは国内市場で堅調と
なっている。
一般機械では、工作機械は、米国においてエネルギー、航空機、医療機器、建設機械向けが引き続き堅調と
なっているものの、中国向けは依然として低調。繊維機械は、市況が戻ったことや円安効果もあって、中国向
けを中心に好調。建設機械は、国内の震災復興需要や北米の住宅向け需要が伸びている。半導体製造装置は、
海外メーカーの設備投資が本格化しており、受注増加となっている。
金属製品は、消費税増税前の駆け込み需要により、住宅用・ビル用アルミサッシの受注が増加している。
繊維は、スポーツ・インナー向けなど国内衣料は引き続き低調となっているものの、メディカル向け、自動
車関連、産業資材が順調で、高密度織物も回復傾向がみられる。
【非製造業について】
百貨店では、絵画・宝飾など高額品の販売が引き続き好調なものの、衣料品については、天候影響などから
一進一退の動きが続いている。
スーパーでは、衣料品で天候不順の影響がみられたものの、食料品は夏物商材が好調で、青果商材の相場高
も続いた。
自動車販売は、前年のエコカー補助金による販売増の反動により、新車登録数の前年割れが続いている。
家電販売は、タブレット端末・スマートフォンの売行きが引き続き好調なことに加え、付加価値の高いもの
や節電タイプの商品への購買意欲が高い。
建設業は、公共工事の発注が堅調となっており、住宅販売は、消費税増税前の駆け込み需要により新築及び
リフォーム受注が大幅に増加している。
運輸業は、物流が徐々に回復しているが、燃料価格が高止まりとなっており、企業間競争も激化している。
【業況見通しについて】
製造業では、医薬品が引き続き好調に推移するとともに、自動車関連やタブレット端末・スマートフォン関
連が好調を維持すると見込まれる。また、海外需要も北米を中心に期待感がみられるが、先行きの不透明感を
懸念する声も聞かれる。
非製造業では、小売業において、消費マインドの改善が続くことが見込まれ、消費税増税前の駆け込み需要
に期待する声も多い。住宅販売は、消費税増税前の駆け込み需要が当面続くと見込まれるほか、公共工事も、
堅調に推移する見通し。
3
【個別動向の具体例】
要因種別 主なコメント 業種等
○
○
□
○
▲
□
□
□
○
○
○
○
○
□
政府のジェネリック普及拡大政策により売上げが伸び、研究開発費や設備償
却費が増加している中でも、増益となっている。
新薬の売上げが好調なことから、引き続き増収となっている。
配置用医薬品が伸び悩んだものの、医療用医薬品の受託やOTC事業のドリ
ンク剤が好調で売上げが増加し、利益も確保。
タブレット端末・スマートフォンの新製品や年末商戦の受注取り込みができ
ており、前期に比べてプラスとなっている。
スマートフォン向けの受注が昨年12月以降減少しており、当期も売上げが
低迷しているが、今後、新製品の売れ行きによっては、上向く可能性あり。
半導体業界は全般的に厳しい状況であるが、スマートフォン・タブレット向
けを中心に改善傾向にあり、自動車向けなどでも緩やかに回復していくと見
込まれる。
産業機械の受注は堅調なものの、電子部品はテレビ等向けが低調で、売上
げ・収益とも減少傾向。今後、産業機械は自動車向けが好調を維持すると見
込まれるが、電子部品は横ばいの見通し。
自動車向けは引き続き国内市場が堅調なものの、液晶テレビ向けはアナログ
放送終了以降良くない状態が続いており、全体としては横ばい。今後は、液
晶テレビ向けは良くない状態が続くと思われるが、円安により自動車向けが
好調を維持し、白物家電向けは消費税増税前の駆け込み需要が期待できる。
自動車分野を中心に、エネルギーインフラ分野(航空機、発電タービン)が
堅調で、工作機械やロボット関連も改善の動き。ハイブリッド化・CVT化
等により、自動車分野は今後も伸びていくことが期待される。
中国向け繊維機械は、市況が戻ったことに加え円安効果もあって売上増加。
中国の需要が堅調であり、年内はこの状況が続くと見込まれるが、その先は
何とも言えない。
半導体製造装置は、海外メーカーの設備投資が本格化しており、受注が徐々
に増加している。
建設機械は、インドネシア鉱山向けが依然として低調だったものの、国内の
震災復興需要や北米の住宅向け需要が伸びており、円安による為替差益も
あって、増益基調。先行きについては、海外需要に不透明感がみられること
から、下方修正となる見込み。
工作機械は、米国向け(航空機・医療機器・建設機械・シェールガス開発の
掘削機)が全般的に好調なうえ、欧州向けにも動きが出ており、国内では補
正予算の補助金効果による受注もみられる。ただし、欧州は先が読めない。
工作機械は、米国向けが堅調となっているものの、国内向けや中国向けで弱
い動きとなっており、計画を下回る状況。
化学
化学
化学
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
一般機械
一般機械
一般機械
一般機械
一般機械
一般機械
4
□
○
○
○
○
□
▲
○
□
□
○
○
○
○
□
外需の取り込みにより受注を確保できていることから、業績は伸びている
が、内需は計画を下方修正するなど厳しい状況。
建材事業は、消費税増税前の駆け込み需要により、住宅用、ビル用とも引き
続き好調。しばらくは、駆け込み需要が続く見通し。
建材事業は、住宅用ではリフォーム需要がコンスタントにあるが、職人不足
による工事遅れの影響がみられる。ビル用は、大型・中低層ともマインドが
良くなっており、受注量・質とも堅調。
新商品の開発に加え、円安効果が追い風となって、欧州向けファッションが
好調。
メディカル向け、自動車関連、産業資材が順調で、高密度織物も堅調となっ
ており、円安に伴い輸出競争力が戻ってきている。
スポーツ・インナー向けなど国内衣料は引き続き低調となっているものの、
円安影響もあって車輌資材が好調を維持。
欧州経済の低迷や消費税増税による消費マインド低下のおそれ、円安による
エネルギーコストの増加等様々な要因があるため、先行きの予測は不可能。
消費税増税前の駆け込み需要により、生産台数は前年比・計画比とも上回っ
ている。
受注が好調で売上げが増加しているが、製品価格の低下や原燃料価格のコス
ト高などから、収益は横ばい。
国内では、百貨店を中心に自社ブランドの売上げが好調となっているもの
の、海外では、中国における不買運動の影響が長引いており、全体では前年
を下回っている。
来年3月までは、消費税増税前の駆け込み需要により、高額品がけん引する
見通し。
8月は、身の回り品でインポートブランドの値上げ影響がみられたものの、
婦人衣料が好調で、引き続き美術品(絵画)や宝飾に動きがあった。9月
は、気温低下により秋物衣料や高額品に動きがみられるものの、週末の悪天
候により来店客数が減少したことなどから、前年並みで推移。
来店客数は堅調であり、1品単価も増えているが、買上げ点数が伸びてこな
い状態。去年まで我慢していたので、今年は少しいいものを買おうという動
きはみられるが、その品物に合わせてもう1品買うまでには至っていないと
いう感じ。
雰囲気が良くなっているので、TPPや中東問題などで原料コストが上がら
なければ悪くはならないと思っている。
猛暑により来街客数が減少した一方、夏物商品が売れたという話は聞いてい
るが、全体としては、まだ良くなっているという実感が持てない状況。アベ
ノミクス効果により景気回復の兆しがみられるので、個人消費の回復につな
がってほしい。
一般機械
金属製品
金属製品
繊維
繊維
繊維
繊維
輸送用機械
鉄鋼
その他の製造業
百貨店
百貨店
スーパー
スーパー
商店街
5
▲
○
□
○
○
○
○
自動車市場の冷え込みに加え、新型車が少ないことから、販売台数は前年割
れとなっている。
来店客数は減少したものの、付加価値の高いものや節電タイプの商品への購
買意欲が高く、客単価や商品単価がアップし、全体の売上げも伸びている。
また、タブレット端末やスマートフォンは、引き続き好調。4Kテレビは年
末に向け期待。
物流は徐々に回復しているが、燃料価格が高止まりしており、企業間競争も
激化している。今後は、国の経済対策の効果による個人消費の増加や消費税
増税を見越した駆け込み需要により、物流の増加が期待できる。
消費税増税前の駆け込み需要に伴い住宅市場が活気づいており、受注が前年
同期に比べて大幅に増加している。ただし、10月以降は、消費税増税前の
駆け込み需要の反動があると思われる。
補正予算や新年度予算における工事発注が引き続き行われており、全体的に
は堅調。
中小企業の業況は、前期まで期待感が先行していたが、今期は実際の業績が
上向いている企業がみられ、基調としては良くなっている。
円安や株価回復によりマインドは良くなっており、輸出企業を中心に改善し
ていくのではないかと期待。
自動車販売
家電販売
運輸業
住宅販売
建設業
金融
金融
(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他
6
②生産
生産は、増加している。
生産は、化学は好調、電子部品・デバイス工業は高水準で推移、一般機械、金属製品及び繊維は持ち直して
いる。
先行きについては、円安による競争力の回復や消費税増税前の駆け込み需要などから年度内は高操業が続く
とする声があるものの、海外経済の影響等により予断を許さないとする企業もみられる。
【主要業種の動向について】
化学では、医薬品は、ジェネリック医薬品、新薬、受託製造とも好調。
電子部品・デバイスでは、液晶テレビ向けが低調なものの、自動車向けの増加に加え、タブレット端末・ス
マートフォン等新製品需要の取り込みなどから、全体として高水準を維持。
一般機械では、中国向けを中心とする繊維機械がフル稼働。工作機械は、米国を中心に航空機やエネルギーイ
ンフラ向けが好調。建設機械は、国内の震災復興需要や北米の住宅向け需要が伸びている。半導体製造装置は、
海外の半導体関連設備投資の再開により、生産量が増加。
金属製品では、主力のアルミニウムサッシは、消費税増税前の駆け込み需要もあって住宅用、ビル用とも好調
なものの、一部では、職人不足による工事遅れの影響もみられる。
繊維では、自動車向けやメディカル向けに加え、海外ファッション向けも堅調。
【個別動向の具体例】
要因種別 主なコメント 業種等
○
○
□
○
○
▲
□
□
□
ジェネリック医薬品の売上げ増加に加え、コスト削減のための内製化により
生産は増加している。
新薬の売上が好調なことから、生産額は引き続き前年を上回って推移してい
る。
配置用医薬品の販売が伸び悩んだものの、医療用医薬品の受託やOTC事業
のドリンク剤が好調。
在庫調整の進展により受注が増加しており、生産量は10%程度増加してい
る。
タブレット端末・スマートフォンなどの新商品需要を取り込み、生産が増え
ている。
スマートフォン向け受注の減少により、生産量は前期及び前年同期と比べて
も減少している。
前期から横ばいであり、民生向けを縮小し、自動車向けへの転換を図ってい
る。
液晶テレビ向けは、アナログ放送終了以降、全体として良くない状態が続い
ているが、自動車向けは引き続き国内市場が堅調で、受注も増加。
産業機械は、アジア向けエレクトロニクス関係の受注増により生産量が増加
しているが、電子部品は、生産量が横ばい傾向。
化学
化学
化学
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
7
○
○
○
○
○
□
○
○
□
□
○
○
□
自動車分野やエネルギーインフラ分野(航空機・発電タービン)が好調で、
工作機械やロボット関係も改善の動きがみられる。設備稼働率は、ほぼフル
稼働状態。
繊維機械は中国向けを中心にフル稼働が続いており、工作機械は国内や中国
向けが低調なものの米国向けが堅調。
海外の半導体関連の設備投資が再開されたことにより、生産量は10%程度
増加。
インドネシアの鉱山向け需要が引き続き低調だったものの、国内の震災復興
需要や北米の住宅向け需要が伸びたことから、生産台数は前年同期比2割弱
の増加。
昨年秋に販売開始した新製品の受注が国内、海外とも好調であり、生産量は
増加。
外需は伸びているものの内需が伸びず、リーマンショック前の水準には戻っ
ていない。
年度中は、100%の稼働率を維持できると見込んでいる。
消費増税の駆け込み需要などから、建材生産は好調。
建材事業は、リフォーム事業を含めて好調なものの、一部では、職人不足に
よる工事遅れの影響がみられる。
スポーツ市場は苦戦しているものの、欧州のファッション向けやメディカル
向けは堅調。
原材料を輸入に頼っているため円安は厳しい面があるものの、輸出競争力は
戻ってきており、メディカル向け、自動車関連、産業資材などの生産が順
調。
国内のカーシート工場は、前年のエコカー補助金特需時の生産水準並みで、
ほぼフル生産の状況。
欧州経済の低迷や消費税増税による消費マインド低下のおそれ、円安による
エネルギーコストの増加等、様々な要因があるため先行きは見えない。
一般機械
一般機械
一般機械
一般機械
一般機械
一般機械
金属製品
金属製品
金属製品
繊維
繊維
繊維
繊維
(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他
8
③設備投資
設備投資は、改善している。
製造業では、機器設備の維持・更新などにとどめる企業がある一方、新製品の研究開発や増産対応の設備増
強、新工場建設など、前年度実績や当初計画を上回る積極的な投資を行う企業がみられる。また、新興国など
の需要に対応するため、海外での投資は依然として増加している。
なお、国の補正予算などで計上された補助金等を積極的に利用し、先端設備等の投資を行う企業がみられる。
非製造業では、老朽化した機器設備の更新や省エネ投資が行われている。
【個別動向の具体例】
要因種別 主なコメント 業種等
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
□
増産対応のための工場確保や工場改修により、投資額は昨年を上回る見込
み。
国内は既存工場における操業度向上に向けた設備更新が主体で、海外は相次
いで新工場を稼働させる。
新製品開発を加速させるため、下期に予定していた機器設備の購入を前倒し
した。
電力使用量を半減させるとともに生産効率を50%向上させる次世代型組立
工場を建設中。
新商品の生産ライン増強や研究開発投資、生産性や品質向上のための投資を
合わせて、前年比3倍の規模となる見込み。
生産の内製化を図るとともに、製品の大型化・多機能化投資を行う予定で
あったが、更に工場照明のLED化も追加し、投資額は前年度比倍増となる
見込み。
継続的な設備更新のほか、新製品開発及び環境対策を予定しており、前年比
3倍の計画となっている。
窓ガラスに透過性の遮熱シートを貼り、熱効率の改善を図って電力使用量を
抑制するとともに、井水の掘削をしてトイレや空調用に活用している。
当初の機器設備更新に加え、老朽化した既存店の建て替えを行う。
補正予算などに計上された設備投資補助金へのニーズが強い。
旅館などでは、新幹線開業に向けての積極的な投資よりも、「建築物の耐震
改修の促進に関する法律」に伴う改修等が必要になる。
電子部品・デバイス
一般機械
一般機械
一般機械
繊維
電気機械器具
輸送用機械
スーパー
スーパー
金融
金融
(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他
9
④雇用情勢
雇用情勢は、持ち直している。
製造業では、生産が増加している企業が多く、派遣社員等の非正規雇用の増員で対応している。一部では、
社内での人員のやりくりや他工場からの正社員の応援で補うなど、新たな採用に慎重な企業もみられた。
景況感の改善に伴い、就業条件の良い職種に求職者が流れる傾向があるため、非製造業の小売業などでは、
以前にも増して雇用確保が困難な状況となっている。
平成26年度の採用については、今年度と同程度とする企業が多かった。
また、給与・賞与は前年度の業績が反映されることから、今年度はまだ上がっていない企業が多い。雇用
者の所得増加につながるまでには時間を要すると考える企業もみられた。
【個別動向の具体例】
要因種別 主なコメント 業種等
○
□
▲
▲
□
□
□
○
○
○
▲
▲
□
生産増に対しては、派遣社員で調整してきている。
新工場稼働による人員不足に対応するため、派遣社員を倍増して対応してい
る。検査要員も増やしたいが、資格試験をパスする必要があり、なかなか集
まらない。
雇用者に過剰感があり、残業時間は短縮傾向。
今年の夏の賞与は減少しており、景気回復が実感できていない状況。
内部人員のやりくりで調整しており、雇用の過不足感はない
生産増に対応して派遣社員を増加している一方、専門・技術職の不足感が続
いている。
定期給与は変わらないが、賞与は若干プラス。
生産増に伴い、前期及び前年同期と比較して雇用者が不足しているため、非
正規社員を増やしている。
フル稼働に対応するため、派遣社員、パート、OB等を増員していることに
加え、他部門から正社員をシフトしている。
生産増に伴い派遣社員を増員しているが、今後フル生産が見込まれるため、
社員の残業時間も増やして対応していく。
これまでの生産増に対し、他工場から正社員の応援で賄ってきたが、今後、
生産減となれば、元の工場に戻す必要が生じるかもしれない。
賞与については、前年度の業績連動となっているため、今年は低下するが、
来年度は上がりそう。
定期給与は、業績が回復して、来年度は上がるものと思っているが、現在は
変わらない。冬期賞与は上がる見込み。
化学
化学
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
電子部品・デバイス
一般機械
一般機械
一般機械
一般機械
一般機械
一般機械
10
□
○
▲
▲
○
○
▲
▲
□
▲
▲
▲
▲
□
▲
□
定期給与は据置き。現在の生産増が賞与に反映されるまでは、タイムラグが
生じる。
生産増への対応は派遣等で対応し、基本的に正社員数は変動させない考え。
ベースアップはあったが、今回の景気回復による給与増は今のところない。
メディアでは景気回復と言われているが、給与・賞与等所得の増加には結び
ついていない。
平成24年度決算が最高利益となったため、賞与もアップ。
昨年は人員を絞り込んでいたが、業況回復に伴い人員を再投入しており、生
産・営業とも増やしている。
昨年度の業績が影響し、賞与は減少しているが、来年度は復活する可能性も
ある。
現場は不足感があり、定年退職の多い部署でもなかなか補充できない状況。
定期給与は前年並み。賞与は若干プラス。
雇用については、依然として、慢性的な人材不足状態が続いている。
景気に明るさが見え出すと、就業条件の良い職種に求職者が流れる傾向があ
るため、募集を出してもなかなか応募がない。
定期給与・ボーナスは昨年と変わらず、景気回復による所得増加には結びつ
いていない。
有効求人倍率が上昇していることもあって、人が採りづらくなったという声
が聞こえる。
定期給与・ボーナスなどが増加するためには、事業の見直しによるコストダ
ウンが不可欠であり、所得増加には3年くらいの時間が必要。
特殊工、型枠工、鉄筋工などの確保に苦慮している。
現在、工事を行っている最中であり、完工しないと利益が出るかどうか判断
できないので、定期給与やボーナスに反映されるにはもう少し時間が必要。
一般機械
金属製品
金属製品
繊維
輸送用機械
窯業土石
パルプ・紙
百貨店
百貨店
スーパー
スーパー
スーパー
宿泊業
運輸業
建設業
建設業
(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他
11
⑤個人消費
個人消費は、持ち直しの動きがみられる。
百貨店では、絵画・宝飾など高額品の販売が引き続き好調なものの、衣料品については、天候影響などから
一進一退の動きが続いている。
スーパーでは、衣料品で天候不順の影響がみられたものの、食料品は夏物商材が好調で、青果商材の相場高
も続いた。
消費者志向としては、どうしてもほしいものや話題性のあるものはお金を出しても買おうという動きがみら
れる。
商店街では、猛暑により来街客数が減少した一方、夏物商品が売れているが、全体としてはまだ良くなって
いるという実感が持てない状況。
自動車販売では、エコカー補助金終了後、売上げ台数が前年を下回っている。
家電販売では、付加価値の高いものや節電タイプの商品への購買意欲が高く、客単価や商品単価がアップし、
全体の売上げも伸びている。
住宅販売では、消費税増税前の駆け込み需要で活気づいているが、今後の反動減が懸念されるところ。
【個別動向の具体例】
要因種別 主なコメント 業種等
□
□
□
□
○
○
□
○
8月は、身の回り品でインポートブランドの値上げ影響がみられたものの、
婦人衣料が好調で、引き続き美術品(絵画)や宝飾に動きがあった。9月
は、気温低下により秋物衣料や高額品に動きがみられるものの、週末の悪天
候により来店客数が減少したことなどから、前年並みで推移。
期を通して、高額品は好調に推移しているものの、衣料品は、クリアランス
セールの前倒しや前年に比べ気温が低かった影響を受け、伸び悩んだ。
8月は、美術品などの高額品は好調だったものの、気温が前年に比べ低かっ
たこともあって衣料品が振るわず、前年並み。9月は、秋物衣料が好調で、
店舗改装効果も加わり、プラスの伸び。
購買意欲は良くなっているが、品物をそろえておけば売れるわけではなく、
ほしいものがあれば買うという傾向。
来店客数は堅調であり、1品単価も増えているが、買上げ点数が伸びてこな
い状態。去年まで我慢していたので、今年は少しいいものを買おうという動
きはみられるが、その品物に合わせてもう1品買うまでには至っていないと
いう感じ。
消費者志向としては、どうしてもほしいものはお金を出しても買おうという
動きがみられ、そういう意味では景気回復の芽生えがあると言える。
衣料は、前半の気温が高く、盛夏物(Tシャツなど)の出足は良かったが、
その後梅雨(時には豪雨)に入り失速し、梅雨明けの遅れもあり、夏物処分
が苦戦。一方、住関連では夏物寝装具に動きがみられ、食品では青果の相場
高が続いた。
消費者志向としては、「安いから買う」から「話題性があれば、多少高額で
も買う」に変化してきている。
百貨店
百貨店
百貨店
百貨店
スーパー
スーパー
スーパー
スーパー
12
□
□
○
▲
○
来店客数は減少したものの、夏物商材(飲料・アイスクリーム)が順調に推
移し、一人当たりの購入点数・単価は増加。
猛暑により来街客数が減少した一方、夏物商品が売れたという話は聞いてい
るが、全体としては、まだ良くなっているという実感が持てない状況。
来店客数は減少したものの、付加価値の高いものや節電タイプの商品への購
買意欲が高く、客単価や商品単価がアップし、全体の売上げも伸びている。
また、タブレット端末やスマートフォンは、引き続き好調。
自動車市場の冷え込みに加え、新型車が少ないことから、販売台数は前年割
れとなっている。
消費税増税前の駆け込み需要で住宅市場は活気づいており、受注高は対前年
を大幅に上回っているが、10月以降の反動減が懸念される。
スーパー
商店街
家電販売
自動車販売
住宅販売
(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他
13
⑥観光(入域の動向)
北陸地域への入り込み客数は、持ち直している。
温泉地では、台湾を中心とする海外観光客の増加に加え、国内旅行回帰の動きがみられたものの、大型旅館
の休廃業の影響もあって、僅かながら前年水準を下回った。
一方、中心商店街では、大型客船の来航もあって、欧米を含む外国人観光客が目立って増えており、百貨店
等では、購入商品の免税手続き依頼が増加している。
他の観光地では、定期航空便やチャーター便の運航もあって、中国を除くアジアからの観光客が高い伸びと
なった。
【個別動向の具体例】
要因種別 主なコメント 業種等
○
○
○
○
▲
▲
海外観光客の購入商品の免税手続き依頼が増加しており、国内外の有名ブラ
ンドの洋服、家庭用品、おみやげ雑貨(和紙・扇子など)が好調。アジア客
が中心だが、最近では欧米客も増加している。
海外観光客の購入商品の免税手続き依頼が増加しており、アジア(台湾・韓
国)客は化粧品の購入が多い。最近は、欧州客も増加している。
外国人観光客は、大型客船の来港もあって目立って増えており、金沢らしい
伝統工芸品などが売れている。
国内観光客も増えているが、海外観光客は、台湾・韓国との定期便、香港・
タイからのチャーター便もあり、高い伸びとなった。しかしながら、中国
は、日中関係の冷え込みを起因とした訪日旅行減退の影響がみられた。
温泉地の宿泊客数は、台湾を中心とする海外観光客の増加に加え、国内旅行
回帰の動きがみられたものの、大型旅館の休廃業の影響もあって、僅かなが
ら前年水準を下回った。
温泉地の入り込みデータは、厳しい数字が出ている。
百貨店
百貨店
商店街
観光業
宿泊業
金融業
(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他
14
⑦資金調達環境
資金調達環境は、改善している。
運転資金については、円安による原材料・燃料などの値上がりや受注工事の増加により、資金需要のある企
業がみられるが、自己資金や借入れで対応している。
設備資金についても、設備の維持・更新など合理化投資に加え、生産増に伴う国内設備の増強や海外拠点の
強化に向けた投資を行っているが、自己資金やグループ内の調達でまかなっている企業が多い。
金融機関の貸出態度については、問題ないとする企業が多い。
なお、業況の悪化している中小企業を対象とするセーフティネット保証(5号)については、件数・金額と
も昨年に比べ減少している。
【個別動向の具体例】
要因種別 主なコメント 業種等
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新工場を建設しているが、資金はグループ内で調達しており、全く問題な
い。
工場の設備増強等で資金需要は増えるが、資金繰りに問題はない。
現在は、過去の設備投資の回収を行っている段階であり、キャッシュフロー
は有利子負債の返済に回しており、財務体質が強化されている。
運転資金需要が発生しているが、自己資金と借入れで対応しており、金融機
関からの貸し渋り等はない。
計画を前倒しして機器購入を行ったが、グループ内資金で対応した。
借入れ返済については、余裕を持った形で継続しており、設備投資も自己資
金で対応できている。
運転資金需要があるが、今のところ金融機関の貸出態度に変化はない。
設備資金需要があり、グループ内の自己資金で対応できているが、金融機関
からは借り入れ要請がある。
資金繰りについては、現在のところ、比較的落ち着いているようだ。
老舗旅館の倒産が相次いでいたが、このところやや落ち着いている。
公共工事の発注が本格化しており、融資制度を利用した運転資金需要が増え
ている。
北陸地域の設備投資は増えているが、当行の資金需要(設備投資及び長期運
転資金)には結びついていない。
金利の先高感から資金調達方法が長期固定にシフトすると思われたが、現在
のところそれほどの動きは出ていない。
化学
化学
化学
一般機械
一般機械
金属製品
プラスチック
百貨店
商店街
宿泊業
建設業
金融
金融
(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他