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特定健康診査等実施計画 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ( 第 2 期 ) 茨城県土浦市 0

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全文

(1)

特定健康診査等実施計画

平成25年度~平成29年度

(第2期)

(2)

本書は、特定健診等の取組を通じて明らかとなった関係者等からの指摘事項等や、新た に周知しておくべき事項等が生じた場合は、必要に応じ追記・修正等を行っていく予定 です。 改版年月日 版数 主な改版項目 平成 25. 4. 1 初 版 平成 28. 6. 1 第 2 版 各図の経年データの追加

(3)

目 次

序章 中間見直しにあたって

1 中間見直しの趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2 見直しの基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 3 中間見直しの方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

第1章 計画策定にあたって

1 特定健康診査・特定保健指導の背景と趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2 特定健康診査・特定保健指導の対象となる生活習慣病・・・・・・・・・・・・・・4 3 メタボリックシンドロームに着目する意義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 4 内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための健診・保健指導の基本的な考え方 について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 5 計画の性格と期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

第2章 土浦市国民健康保険の現状

1 土浦市の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 2 土浦市国民健康保険の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

第3章 特定健康診査・特定保健指導の現状

1 特定健康診査・特定保健指導の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

(4)

第4章 目標と対策

1 第1期計画期間における課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 2 土浦市国民健康保険の目標値・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 3 特定健康診査受診率等向上対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 4 特定保健指導実施率向上対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35

第5章 特定健康診査・特定保健指導の実施

1 特定健康診査・特定保健指導実施の基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・36 2 特定健康診査の実施方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 3 特定保健指導の実施方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 4 実施スケジュール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41

第6章 その他

1 個人情報の保護・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 2 事業主との連携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 3 特定健康診査等実施計画の公表・周知・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 4 特定健康診査等実施計画の評価及び見直し・・・・・・・・・・・・・・・・・・42

(5)

序章 中間見直しにあたって

1 中間見直しの趣旨

土浦市特定健康診査等実施計画(第2期)は,「高齢者の医療の確保に関する法律」(以下 「法」という。)第19条に基づき,平成25年4月に策定しました。 この計画では,平成25年度を初年度とし,5年後の平成29年度を最終目標年度として, 計画を実効性のあるものとするため,3年目に中間見直しを行うこととしています。

2 見直しの基本的な考え方

計画中間年度の見直しであることから,骨格である基本目標については,原則変更しない ものとし,各目標指標値の推移や,当計画に基づく具体的な事業の実施状況などの評価を踏 まえ,より実効性のある計画になるよう見直しを行います。

3 中間見直しの方針

「特定健康診査等実施計画作成の手引き」(平成25年5月厚生労働省発刊)に基づき, 以下の3点について評価を行い,その結果を踏まえて見直しを行います。 ①特定健康診査・特定保健指導の実施率 ②メタボリックシンドロームの該当者・予備軍の減少率 ③その他(実施方法・内容・スケジュール等)

(6)

第1章 計画策定にあたって

1 特定健康診査・特定保健指導の背景と趣旨

我が国は、国民皆保険のもと、誰もが安心して医療を受けることができる医療制度を 実現し、世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきました。 しかしながら、急速な少子高齢化、経済の低成長への移行、国民生活や意識の変化な ど、大きな環境変化に直面しており、国民皆保険を堅持し、医療制度を将来にわたり持 続可能なものとしていくためには、その構造改革が急務となっています。 特に医療費の傾向をみますと、高齢化の急速な進展に伴って、疾病構造が変化し、疾 病全体に占めるがん、虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病等の生活習慣病の割合も国民 医療費の約3分の1となっており、国民医療費を押し上げる要因のひとつなっていま す。 国においては、国民医療費の増大に適切に対処する観点から、平成20年4月から医 療制度改革大綱の基本的な枠組みの一つに生活習慣病対策推進体制の構築が盛り込ま れ、医療費適正化の総合的な推進に向けて、保険者に対して、法に基づいて実施される 特定健康診査(加入者のうち 40 歳以上 75歳未満の方に対し、生活習慣病に関する健 康診査。以下「特定健診」という。)及び特定保健指導(健診結果により健康の保持に 努める必要がある方に対する保健指導。)を義務付けました。 本市におきましても、国保被保険者に対し、医療費の伸びの要因となっている糖尿 病・高血圧・脂質異常症等の発症予防や重症化及び合併症への進行の予防に重点を置き ながら、生涯にわたる生活の質の維持向上にむけて、特定健康診査等について、制度発 足から現在まで積極的に推進し、市民の健康づくりを図って参りました。

2 特定健康診査・特定保健指導の対象となる生活習慣病

特定健診・特定保健指導の対象となる生活習慣病は、内臓脂肪症候群(「メタボリッ クシンドローム」という。)の該当者及び予備群とします。

3 メタボリックシンドロームに着目する意義

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満を共通の要因として、高血糖、脂質 異常、高血圧を呈する病態であり、それぞれ重複した場合は、虚血性心疾患、脳血管疾 患等のリスクが高く、内臓脂肪を減少させることでそれらの発症リスクの低減が図ら れるという考えを基本としています。 すなわち、内臓脂肪型肥満に起因する糖尿病、脂質異常、高血圧は予防可能であり、 また、発症してしまった後でも、血糖、血圧等をコントロールすることにより、心筋梗 塞等の心血管疾患、脳梗塞等の脳血管疾患、人工透析の必要な腎不全などへの重症化を 予防することが可能であるということです。特定健診及び特定保健指導を受けること

(7)

により、このような疾患に至る原因となることを詳細にデータで示すことができるた め、健診受診者にとって生活習慣と健診結果、疾病発症との関係が理解しやすく、生活 習慣の改善に向けての明確な動機づけができるようになると考えられます。

4 内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための健

診・保健指導の基本的な考え方について

特定健診は、メタボリックシンドロームの概念に基づき、その該当者及び予備群を的 確に抽出し、対象者が身体状況を理解し生活習慣改善の必要性を認識でき、行動目標を 自らが設定し実行できるよう、個人の行動変容をめざした保健指導を行います。

5 計画の性格と期間

この計画は、法第19条により、土浦市国民健康保険が策定する計画です。 この計画は、5年を1期として策定するもので、第2期の計画期間は、平成 25年度か ら平成29年度までの計画期間とする土浦市特定健康診査等実施計画(第2期)として定 めるものです。 なお、第7次土浦市総合計画、土浦市健康増進計画(健康つちうら21)との十分な整 合を図るものとします。

24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度

第 2 期 計 画 期 間 1期計画 次期計画 2期計画 策定 計画の 見直し

(8)

第2章 土浦市国民健康保険の現状

1 土浦市の概要

(1)人口・世帯等の動向

本市は、我が国第二の広さを有する霞ヶ浦の西岸に位置し、首都東京から約 60km、新 東京国際空港から約 40km であり、平成 17 年度には隣接している新治村と合併し、平 成 27年 3 月 31 日現在では、人口 14 万 4 千 532 人の県南の中核都市です。 (図2-1-1) 平成29年度には、14万5千人と、現在の人口を維持していく見込みです。

図 2-1-1 土浦市の総人口及び世帯数

資料:住民基本台帳人口(各年3月末日)

(2)年齢別構成

年齢割合で見ると,高齢化率は上昇傾向にあり, 39歳未満人口は減少していく見込み です。(図2-1-2)

図 2-1-2 年度別年齢割合

資料:常住人口(各年10月1日) 72,573 70,325 69,398 68,368 65,571 64,919 64,585 61,967 60,699 59,727 58,259 56,839 43,841 51,757 55,393 59,035 59,960 65,473 66,143 66,352 66,640 66,954 67,077 67,469 3,761 5,389 6,309 7,558 9,589 13,308 13,806 15,520 16,121 16,723 17,231 17,751 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 昭和60年度 平成2年度 平成5年度 平成10年度平成15年度平成20年度平成21年度平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度平成26年度 75歳以上 40~74歳 0~39歳 37,114 41,281 44,220 48,669 51,990 57,623 58,447 59,310 59,880 60,494 62512 62904 63491 118,092 125,267 129,027 132,500 134,240 142,794 143,095 143,532 143,251 142,993 145843 145125 144532 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 昭和60年 平成2年 平成5年 平成10年 平成15年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 世帯数 人口

(9)

図 2-1-3 人口ピラミッド

(3)死亡原因

本市の死亡原因の上位の構成は、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎であり、全国 及び茨城県と同様の傾向にあります。 全国 茨城県 土浦市 22 年度 25 年度 増減 22 年度 25 年度 増減 22 年度 25 年度 増減 1位 悪性新生物 353,318 人 (279.7) 悪性新生物 360,963 人 (286.6) 7,645 人 (6.9) 悪性新生物 8,061 人 (275.2) 悪性新生物 8,300 人 (285.5) 239 人 (10.3) 悪性新生物 374 人 (264.4) 悪性新生物 420 人 (297.8) 46 人 (33.4) 2位 心疾患 189,192 人 (149.8) 心疾患 198,836 人 (157.9) 9,644 人 (8.1) 心疾患 4,397 人 (150.1 ) 心疾患 4,963 人 (170.7 ) 566 人 (20.6) 心疾患 181 人 (127.9) 心疾患 188 人 (133.3) 7 人 (5.4) 3位 脳血管疾患 123,393 人 (97.7) 脳血管疾患 121,602 人 (96.5) -1,791 人 (-1.2) 脳血管疾患 3,341 人 (114.1) 脳血管疾患 3,228 人 (111.0) -113 人 (-3.1) 脳血管疾患 148 人 (104.6) 脳血管疾患 132 人 (93.6) -16 人 (-11) 4位 肺炎 118,806 人 (94.1) 肺炎 123,925 人 (98.4) 5,119 人 (4.3) 肺炎 2,980 人 (101.7) 肺炎 3,089 人 (106.3) 109 人 (4.6) 肺炎 106 人 (74.9) 肺炎 125 人 (88.6) 19 人 (3.7) 5位 老衰 45,323 人 (35.9) 老衰 60,719 人 (48.2) 15,396 人 (12.3) 老衰 1,274 人 (43.5) 老衰 1,588 人 (54.6) 314 人 (11.1) 老衰 94 人 (66.4) 老衰 108 人 (76.6) 14 人 (10.2) 資料:平成 22・25 年人口動態統計月報年計(厚生労働省),平成 22・25 年度統計つちうら 「死亡率」とは,10万人当たりに換算した死亡数。 3,020 3,120 3,347 3,557 3,874 4,292 4,755 5,130 6,010 5,089 4,388 4,257 4,931 5,306 4,506 3,140 2,040 1,055 331 79 10 2,757 2,880 3,184 3,394 3,382 3,675 4,090 4,638 5,301 4,794 4,179 4,171 5,102 5,734 4,852 3,767 2,955 2,070 1,026 296 48 0~4 5~9 10~14 15~19 20~24 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69 70~74 75~79 80~84 85~89 90~94 95~99 100~

土浦市人口ピラミッド

27年 男

24年 男

27年 女

24年 女

8,000 6,000 4,000 2,000 0 0 2,000 4,000 6,000 8,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 0 2,000 4,000 6,000 8,000 出典:住民基本台帳人口平成24年3月末日現在 住民基本台帳人口平成27年3月末日現在

(10)

2 土浦市国民健康保険の現状

(1)加入者数の現状

土浦市の国民健康保険加入率は、平成26年4月1日現在において 28.6%となってい ます。加入者総数は 4 万 1,545 人(図2-2-1)、特定健診の対象者となる40歳以上7 5歳未満の加入者は、約2万 7,397 人(平成26年度法定報告数値:19ページ参照)と なっています。 また、前期高齢者(65 歳以上 75歳未満)の構成率は、市全体の高齢化が進んでいる 状況から、今後も増加が予想されます。

図2-2-1 年度別国保加入状況

資料:国民健康保険事業状況報告書(事業年報)A表 24,643 24,808 24,859 24,746 24,735 24,353 23,950 45,596 45,584 45,227 44,607 44,093 42,827 41,545 27.9% 28.6% 28.9% 30.2% 31.9% 34.0% 35.9% 25.0% 27.0% 29.0% 31.0% 33.0% 35.0% 37.0% 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

年度別国保加入状況

世帯数 被保険者数 高齢化率 (人・件)

(11)

(2)医療費の現状

特定健診、特定保健指導の導入の趣旨として、医療費の適正化が掲げられています。平成 20年度からの1人当たりの医療費(国民健康保険加入者の診療費用額。9,10ページに おいて同じ。)の動向としては、平成20年度 196,550 円、平成22 年度 203,750 円、 平成24年度 216,337 円、平成25年度 222,289 円と増加傾向にあり、県内市町村平 均と比較すると上回っています。(図2-2-2)

図2-2-2 1人当たりの医療費(診療費)の推移

資料:国民健康保険事業状況報告書(事業年報)C・F 表に基づく茨城県国民健康保険室提供資料 医療費の伸びをみると、平成25年度の平成20年度比は、県内市町村平均の15.2% 増に対し、13.1%であり、県平均を下回る増加率となっています。 (図2-2-2~2-2-5)

図2-2-3 1人当たりの医療費(診療費)の推移(医科入院)

資料:国民健康保険事業状況報告書(事業年報)C・F 表に基づく茨城県国民健康保険室提供資料 86,359 82,048 89,876 89,126 93,022 95,780 80,587 87,100 86,121 87,751 92,078 94,267 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 100,000 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 土浦市 県内平均 196,550 199,743 203,750 207,250 216,337 222,289 187,899 191,233 198,374 202,770 210,828 216,519 0 50,000 100,000 150,000 200,000 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 土浦市 県内平均

(12)

図2-2-4

1人当たりの医療費(診療費)の推移(医科入院外)

資料:国民健康保険事業状況報告書(事業年報)C・F 表に基づく茨城県国民健康保険室提供資料 また、年齢階層別に1人当たりの医療費をみると、65歳以上69歳未満で若干減少して いるものの、年齢が上がるとともに増加をしており、70歳以上75歳未満の者が最も多い 状況にあります。(図2-2-5)

図2-2-5 年齢階級別 1人当たりの医療費(各年度 5月診療分)

さらに,次ページで示すとおり,前期高齢者の1人当たりの医療費も、増加傾向を示して います。 このように、総額、一人当たり医療費とも増加の一途をたどっており、平成25年度の 医療費負担額(国民健康保険特別会計の保険給付費)は約106億円で、市の歳出868億 円(一般会計分536億円、特別会計分332億円(平成25年度決算))のうちの12. 2%を占めています。 88,742 91,537 92,389 95,376 100,780 103,539 88,077 90,090 92,919 96,600 98,175 101,585 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 土浦市 県内平均 (円) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 ~39 40~49 50~59 60~64 65~69 70~74 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 (円) (年齢) 資料:茨城県国民健康保険団体連合会

(13)

(3)疾病の状況

40歳以上の医療費のうちメタボリックシンドロームに関連する疾患の状況について は、平成24年度と平成26年度とも、受診件数の多い疾患は、「高血圧性疾患」、次いで 「糖尿病」の順になっています。(図2-2-6)

図2-2-6 メタボリックシンドローム関連疾患受診別・件数

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 資料:茨城県国民健康保険団体連合会 国民健康保険の医療費負担額が多い疾患は、受診件数と同様に「高血圧性疾患」、「糖尿 病」の順になっており、次いで受診件数としては少ないものの「腎不全」が多くなってい ます。 腎不全については、人工透析などの高額な治療を継続して行うことが多く、他疾患と 比べて1件当たりの医療費は高額となります。慢性腎不全の「特定疾病療養費受療証」の 交付者(H27年12月末現在)は、82件となっています。一般に人工透析にかかる医 療費は、1人あたり月に約50万円、年間約600万円となっており、予防対策の必要性 が認められます。

(H24.5月診療分)

(H26.5月診療分)

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 糖尿病 その他の内分泌、栄養及び代謝疾患 高血圧性疾患 虚血性心疾患 くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞 脳動脈硬化(症) 動脈硬化(症) 腎不全 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 疾病分類別 年齢区分

(14)

図2-2-7 メタボリックシンドローム関連疾患受診別・医療費

(H24.5 月診療分)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会

(H26.5 月診療分)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 46,344 12,881 47,458 21,551 7,504 6,230 14,020 52 239 32,750 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 糖尿病 その他の内分泌、栄養及び代謝疾患 高血圧性疾患 虚血性心疾患 くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞 脳動脈硬化(症) 動脈硬化(症) 腎不全 千円 33,750 13,199 46,960 17,432 3,761 11,021 13,051 0 1,249 25,555 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 糖尿病 その他内分泌、栄養及び代謝疾患 高血圧性疾患 虚血性心疾患 くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞 脳動脈硬化(症) 動脈硬化(症) 腎不全 千円

(15)

さらに、生活習慣病を1つにまとめ、全体と比較してみると、件数、医療費ともに年齢 が大きくなるにつれて、疾患全体に占める生活習慣病の割合は大きくなっています。(図 2-2-8~9) また、平成24年度と平成26年度を比較すると、60-64歳にかかる医療費が減少 したのに対し、70-74歳にかかる医療費は増加していることが分かります。 図2-2-8 メタボリックシンドローム関連生活習慣病件数(H24.5 月診療分) 資料:茨城県国民健康保険団体連合会 ( H 2 6 .5 月 診 療 分 ) 資料:茨城県国民健康保険団体連合会 1,213 1,153 1,117 1,527 3,883 5,242 6,147 158 184 283 535 1,738 2,532 2,829 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 その他の疾患 生活習慣病関連疾患 1,228 1,190 1,019 1,352 3,327 5,386 6,858 135 214 268 480 1,373 2,557 3,002 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 その他の疾患 生活習慣病関連疾患

(16)

5,579 3,744 2,583 4,564 10,833 12,601 17,309 613 817 883 1,378 3,748 4,224 4,939 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 その他の疾患 生活習慣病関連疾患 千円 図2-2-9 メタボリックシンドローム関連生活習慣病医療費(H24.5 月診療分) 資料:茨城県国民健康保険団体連合会 (H26.5 月診療分) 資料:茨城県国民健康保険団体連合会 3,196 2,530 2,503 5,056 10,842 13,071 14,946 1,057 635 822 1,990 5,136 3,735 5,532 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 その他の疾患 生活習慣病関連疾患 千円

(17)

また、21年度から25年度までにかけてみると、高血圧性疾患、次に糖尿病の順に各 年とも多くなっています。また、女性に比較し、男性の糖尿病の医療費が高くなっていま す。(図2-2-10~12)

図2-2-10 疾患別医療費(合計)

(各年度 5月診療分)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会

図2-2-11 疾患別医療費(男性)

(各年度 5月診療分)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会

図2-2-12 疾患別医療費(女性)

(各年度 5月診療分)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 46,155 38,449 34,283 14,103 24,392 49,853 38,717 22,882 15,015 29,286 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 高血圧性疾患 糖尿病 虚血性心疾患 脳梗塞 腎不全 21 年度 千円 22 年度 千円 23 年度 千円 24 年度 千円 25 年度 千円 (千円) 21,820 23,824 27,445 9,057 16,052 25,241 22,801 14,625 10,368 18,925 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 高血圧性疾患 糖尿病 虚血性心疾患 脳梗塞 腎不全 21 年度 千円 22 年度 千円 23 年度 千円 24 年度 千円 25 年度 千円 (千円) 24,336 14,626 6,837 5,046 8,341 24,612 15,916 8,258 4,647 10,361 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 高血圧性疾患 糖尿病 虚血性心疾患 脳梗塞 腎不全 21 年度 千円 22 年度 千円 23 年度 千円 24 年度 千円 25 年度 千円 (千円)

(18)

第3章 特定健康診査・特定保健指導の現状

1 特定健康診査・特定保健指導の現状

(1)特定健康診査の現状

① 受診形態

本市の特定健診は、地区公民館等で実施する総合健診、契約した医療機関で実施する 医療機関健診、また、人間ドック、脳ドックがあり、年度に1度、いずれかの健診を受 診できる体制をとっています。医療機関健診については、通年実施し、総合健診につい ては追加の総合健診を毎年、実施し、人間ドック及び脳ドックについては、平成23年 度からは、申込期間を伸ばすなど、受診体制の充実を図ってきました。 平成25年度の受診形態別の受診者数は、平成22年度と比べると、全体で約1,0 00人増加しており(図3-1-1)、受診形態別の割合は、医療機関健診が47%を占 め、総合健診が27%、人間ドックが21%、脳ドックが5%となっています。(図 3-1-2)

図3-1-1 受診形態別 受診件数

資料:茨城県国民健康保険団体連合会

図3-1-2

3,325 2,360 1,553 449 4,101 2,388 1,784 451 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 医療機関健診 総合健診 人間ドック 脳ドック H22 H23 H24 H25 (件) 資料:茨城県国民健康保険団体連合会

(19)

② 地区別の特定健康診査の受診状況

中学校地区別に受診率をみると、五中地区と都和中地区が、他の地区より低くなって います(図3-1-3)。また、受診形態の割合をみると、新治中地区は、総合健診の割合 が高く、一中地区は医療機関健診の割合が高いという特徴があります。(図3-1-4) さらに,平成23年度と平成26年度の受診状況を比較すると,どの地区でも約5ポイ ント受診率が向上しました。

図3-1-3 中学校地区別特定健康診査受診数・受診率(平成23年度)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会

中学校地区別特定健康診査受診数・受診率(平成26年度)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 4357 3060 5533 4962 3403 3738 3218 2077 1059 777 1392 1423 760 1079 736 514 24.3% 25.4% 25.2% 28.7% 22.3% 28.9% 22.9% 24.7% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 対象者 受診者 受診率 (人) 4183 2947 5568 4798 3298 3617 2942 1982 1291 912 1781 1658 979 1214 876 608 30.9% 30.9% 32.0% 34.6% 29.7% 33.6% 29.8% 30.7% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 対象者 受診者 受診率 (人)

(20)

図3-1-4 中学校地区別受診形態割合 (平成23年度)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会

(平成25年度)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 23.0% 23.2% 27.3% 26.2% 26.2% 25.7% 23.7% 30.1% 25.6% 59.3% 53.3% 44.4% 48.4% 46.8% 47.2% 40.2% 22.3% 47.0% 15.0% 21.2% 25.4% 22.9% 23.0% 24.8% 33.7% 44.9% 24.7% 2.7% 2.3% 2.9% 2.4% 3.9% 2.3% 2.4% 2.6% 2.7% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0% 追加健診 総合健診 医療機関 ドック

(21)

③ 受診率

健診にかかる費用の自己負担を無料とするとともに、健診内容の充実を図ってきま した。 このような取り組みにより、平成20年度から平成26年度までの特定健診の受診 率は、徐々に増加傾向にありますが,県内市町村国民健康保険の平均(約35%)を下 回っており、さらなる受診率向上への取り組みが課題となっています。

表3-1 特定健康診査受診率

(法定報告数値を基本とするが、県内市町村平均平成26年度は速報値) H20 年度 H21 年度 H22 年度 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 土浦市 対象者数 (人) 27,265 28,019 28,016 27,806 27,867 27,744 27,397 受診者数 (人) 7,334 7,114 6,924 7,452 7,928 8,104 9,314 受診率 (%) 26.9 25.4 24.7 26.8 28.4 29.2 34.0 目標受診 率 28.0 35.0 45.0 55.0 65.0 30.0 35.0 県内市 町村 受診率 (%) 30.7 31.7 32.0 32.3 33.0 33.7 34.6 全国 受診率 (%) 30.8 31.4 32.0 32.7 33.7 34.2 ※H24 年度目標受診率 65.0%→H25 年度目標受診率 30.0%の見直しについては、平成 24 年度の国の目標値 見直しに準じ,値を設定。

図3-1-5 特定健康診査受診率・受診者数

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 7,334 7,114 6,924 7,452 7,928 8,104 9,314 26.9% 25.4%24.7% 26.8% 24.8% 29.2% 34.0% 30.7% 31.7% 32.0%32.3% 33.0% 33.7% 34.6% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 対象者数 受診者数 健診受診率 県市町村国保計 (人)

(22)

④ 受診者の傾向

特定健診の受診状況を年齢別・男女別にみると(図3-1-6)、年齢別では、年齢が 上がるごとに受診率が高くなる傾向にありますが、40歳・50歳代での受診率が低く、 7年間ともに傾向は変わっていません。 男女別では、全年齢区分を通して女性の方が、男性よりも受診率が高くなる傾向にあ ります。また、年齢区分でみると、55歳以上60歳未満の区分で、女性が約30%に 達する受診率であるのに対し、男性では、20%にも達しておらず(平成26年度実績)、 男性の受診率向上策が課題となっています。

図3-1-6 性別・年齢階級別受診率の推移

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0% 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳

特定健診受診率(男性)

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0% 50.0% 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳

特定健診受診率(女性)

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26

(23)

22

⑤ 特定健康診査連続受診(リピーター)の状況

平成20・21年の連続受診の割合(リピーター率)は、68.3%(下から3位)、 平成24・25年のリピーター率は、74.0%(下から5位)と県内市町村の中でも 著しく低い状況にあります。(図3-1-7)しかし、本市の受診者の傾向として、平成 22年度の「高血圧治療薬の服用者の割合」及び「脂質異常症治療薬服用者の割合」で は、県内1位であるなど、服薬治療者の割合が高い状況にあることから、リピーター率 との明確な関連性はいえないものの、すでに通院により治療を受けていることが原因 のひとつと思われます。

図3-1-7 健診リピーター率

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 21

(24)

23 資料:茨城県国民健康保険団体連合会 68.5% 70.1% 70.9% 71.1% 71.5% 71.8% 73.1% 73.6% 73.7% 73.8% 73.8% 74.4% 74.7% 74.8% 75.0% 76.0% 76.5% 76.8% 77.2% 77.4% 77.5% 77.5% 77.6% 77.7% 77.9% 78.2% 78.2% 78.5% 78.6% 78.8% 79.5% 80.0% 80.1% 80.2% 80.3% 80.4% 80.5% 80.7% 80.7% 81.1% 81.3% 82.0% 82.2% 82.3% 85.2% 0% 50% 100% 日立市 結城市 かすみがうら市 水戸市 ひたちなか市 龍ヶ崎市 土浦市 つくばみらい市 鹿嶋市 つくば市 石岡市 稲敷市 常総市 神栖市 大洗町 潮来市 ★市町村国保計 小美玉市 高萩市 筑西市 笠間市 桜川市 古河市 常陸太田市 河内町 下妻市 行方市 五霞町 北茨城市 茨城町 大子町 八千代町 鉾田市 阿見町 牛久市 取手市 美浦村 守谷市 那珂市 境町 坂東市 東海村 利根町 常陸大宮市 城里町

H22年度 全受診者

23年度健診リピーター率

67.7% 71.8% 72.8% 73.9% 73.9% 74.5% 74.8% 75.3% 75.5% 75.9% 76.3% 76.3% 76.3% 76.5% 76.9% 77.2% 77.4% 77.6% 77.8% 77.9% 77.9% 78.1% 78.2% 78.3% 78.4% 78.6% 78.9% 80.2% 80.5% 80.8% 80.8% 80.9% 81.0% 81.0% 81.0% 81.3% 81.5% 81.5% 81.6% 81.6% 81.7% 82.0% 83.4% 84.3% 86.1% 0% 50% 100% 日立市 稲敷市 ひたちなか市 つくばみらい市 土浦市 結城市 龍ヶ崎市 水戸市 八千代町 大洗町 神栖市 石岡市 つくば市 常陸太田市 北茨城市 五霞町 常総市 利根町 高萩市 ★市町村国保計 潮来市 牛久市 筑西市 河内町 茨城町 鹿嶋市 古河市 阿見町 下妻市 大子町 坂東市 小美玉市 東海村 取手市 桜川市 かすみがうら市 鉾田市 行方市 守谷市 笠間市 美浦村 境町 常陸大宮市 那珂市 城里町

H23年度 全受診者

24年度健診リピーター率

(25)

24 67.4% 72.1% 72.4% 73.5% 74.0% 75.6% 76.4% 76.5% 76.6% 77.2% 77.3% 77.7% 77.9% 78.0% 78.1% 78.1% 78.2% 78.3% 78.3% 78.8% 78.8% 78.8% 79.0% 79.5% 79.6% 79.8% 79.9% 80.3% 80.3% 80.4% 80.5% 80.6% 80.6% 81.0% 81.0% 81.1% 81.2% 81.4% 82.2% 82.4% 83.0% 83.2% 84.6% 85.1% 85.7% 0% 50% 100% 日立市 ひたちなか市 龍ヶ崎市 つくばみらい市 土浦市 結城市 神栖市 水戸市 かすみがうら市 常総市 つくば市 茨城町 大洗町 河内町 八千代町 鹿嶋市 石岡市 桜川市 ★市町村国保計 取手市 行方市 鉾田市 下妻市 古河市 稲敷市 利根町 阿見町 美浦村 潮来市 北茨城市 筑西市 常陸太田市 五霞町 東海村 守谷市 境町 高萩市 笠間市 小美玉市 坂東市 大子町 常陸大宮市 牛久市 城里町 那珂市

H24年度 全受診者

25年度健診リピーター率

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 23

(26)

⑤ メタボリックシンドローム該当者・予備群の状況

メタボリックシンドローム該当者・予備群の割合は、男性の方が若い世代から高い 傾向にあり、女性は年齢が上がるにつれて高くなる傾向にあります。(図3-1-8) 男性は40歳代から、30%台後半と高く、それ以降の年代は40%から50%まで の値で、該当者・予備群となっています。また、女性は年齢が上がるにつれ割合が高く なりますが、70歳代でも約20%となっています。 また、平成22年度と平成26年度を比較すると、件数は男女ともに100件以上増 加していますが、これは受診者数の伸びによるものであり、全体に占める割合はほぼ同 じ水準を保っています。

図3-1-8

36.7% 47.1% 40.2% 45.0% 49.7% 41.9% 46.0% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 40 45 50 55 60 65 70

H22男性年齢区分別

内臓脂肪症候群の状況

内臓脂肪症候群予 備群者数 内臓脂肪症候群該 当者数 全対象者に占める 該当者及び予備群 の割合 (件) 35.8% 40.9%52.6% 46.7% 43.4% 47.9%43.2% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 0 100 200 300 400 500 600 700 40 45 50 55 60 65 70

H26男性年齢区分別

内臓脂肪症候群の状況

内臓脂肪症候群予備群 者数 内臓脂肪症候群該当者 数 全対象者に占める該当 者及び予備群の割合 (件) 資料:茨城県国民健康保険団体連合会

(27)

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 12.8% 10.7% 10.2% 14.3% 12.0% 16.3% 18.9% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 40 45 50 55 60 65 70

HH22女性年齢区分別

内臓脂肪症候群の状況

内臓脂肪症候群予備群 者数 内臓脂肪症候群該当者 数 全対象者に占める該当 者及び予備群の割合 (年代) (件) 6.1% 11.3% 12.7% 11.1% 14.9% 16.1% 19.0% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 40 45 50 55 60 65 70

HH26女性年齢区分別

内臓脂肪症候群の状況

内臓脂肪症候群予備群 者数 内臓脂肪症候群該当者 数 全対象者に占める該当 者及び予備群の割合 (年代) (件)

(28)

図3-1-9 メタボリックシンドロームの判定基準

ステップ1

腹囲が 男性:85㎝以上

女性:90㎝以上

ステップ2

右図の4項目①~④のうち

2項目以上該当する場合

⇒メタボリックシンドローム

該当

1項目以上該当する場合

⇒メタボリックシンドローム

予備群

0項目以上該当する場合

⇒メタボリックシンドローム

非該当

①高血糖・・・どれか1つ以上当てはまる ☆空腹時血糖・・110mg/dl 以上 ☆HbA1c(NGSP 値)・・・6.0%以上 ☆薬剤治療を受けている場合 ※空腹時血糖と HbA1c(NGSP 値)の両方のデータ がある場合は、空腹時血糖を優先する。 ②脂質異常・・・どれか1つ以上当てはまる ☆中性脂肪・・150mg/dl 以上 ☆HDL コレステロール・40mg/dl 以上 ☆薬剤治療を受けている場合 ③高血圧・・・どれか1つ以上当てはまる ☆収縮期血圧・・130mmHg 以上 ☆拡張期血圧・・85mmHg 以上 ☆薬剤治療を受けている場合 ④質問票喫煙あり・どれか1つ以上当てはまる ①から③までのリスクが1つ以上の場合に カウント

(29)

(2)特定保健指導の現状

① 実施率(終了率)

特定保健指導は、平成20年度当初から、一部外部委託を含め、本市健康増進課に て実施してきました。 人間ドック・脳ドック受診者の特定保健指導は、受診者の利便性と実施率向上のため、 ドック実施健診機関に委託し実施しました。 しかし、特定保健指導の実施率については、7年間とも目標値を下回る結果となって おります。 平成26年度においては、県内市町村平均の実施率があがっているにもかかわらず約 2%近く下降を示しています。このことから、健診受診後に円滑に特定保健指導につな げることに重点をおいた事業を推進することが重要であると考えられます。 さらに、特定保健指導により、メタボリックシンドローム該当者及び予備群の減少率 は上昇しており、効果が期待できることから、更なる取組を進めていきます。(30ペ ージ参照)

表3-2 特定保健指導実施率

(法定報告数値を基本とするが、本市平成 26 年度は速報値) H20 年度 H21 年度 H22 年度 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 土浦市 対象者数(人) 1,085 1,025 884 985 1,013 987 1,176 実施者数(人) 42 148 129 105 132 126 132 実施率(%) 3.9 14.4 14.6 10.7 13.0 12.8 11.2 目標実施率 20.0 25.0 30.0 35.0 45.0 15.0 25.0 県内市町村平均 実施率(%) 17.8 20.0 20.9 23.7 25.9 25.2 27.4 全国 実施率(%) 14.1 22.4 20.8 21.7 23.2 22.5 - ※H24 年度目標実施率 45.0%→H25 年度目標実施率 15.0%の見直しについては、平成 24 年度の国の目標値 見直しに準じ,値を設定。

図3-1-10 特定保健指導終了者数・率

資料:茨城県国民健康保険団体連合会

42 148 129 105 102 126 132 3.9% 14.4% 14.6% 10.7% 13.0% 12.8% 11.2% 17.8% 20.0% 20.9% 23.7% 25.9% 25.2% 27.6% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 0 20 40 60 80 100 120 140 160 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 土浦市終了者数 土浦市 県市町村国保計 (件)

(30)

動機付け支援の終了率は、県内平均に比較して低い値となっていますが、平成21年 度からほぼ横ばいで推移しています。(図3-1-11)

図3-1-11 動機付け支援終了率

積極的支援の終了率は、平成21年度、22年度は県内平均より高い値となっていま したが、平成23年度は低下し、県内平均を下回りました。(図3-1-12)

図3-1-12 積極的支援終了率

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 (注釈) 動機付け支援とは・・・自分の生活習慣を振り返り,生活習慣の改善のためには,日常において,どのよう な行動すればよいのか目標を立て指導するもので,初回は面接により指導し,6か月間,計画に沿っ た生活をし,6か月後に,指導者と一緒に評価を行います。 積極的支援とは・・・・動機付け支援に加えて,さらに定期的・継続的な支援を行うもので,初回面接・3 か月以上の継続的な支援と6か月後の評価と,支援は複数回に及ぶものです。前期高齢者(65歳以上7 5歳未満)については、積極的支援の対象者となっても動機付け支援とするため、積極的支援は、65歳未満です。 21.0% 23.7% 25.0% 27.8% 31.5% 30.8% 33.7% 4.5% 13.4% 13.3% 12.3% 14.0% 13.6% 12.0% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 県 土浦市 11.1% 12.6% 12.8% 11.4% 14.3% 12.9% 13.4% 2.1% 17.6% 18.3% 6.4% 10.5% 10.5% 9.2% 0.0% 2.0% 4.0% 6.0% 8.0% 10.0% 12.0% 14.0% 16.0% 18.0% 20.0% H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 県 土浦市

(31)

年齢別の動機付け・積極的支援対象者数と終了者の状況は次のとおりです。 各年齢ともに、対象者数に比較し、終了者数がかなり少ない状況にあります。(図3-1-13)

図3-1-13

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 32 31 35 61 125 0 0 0 3 3 35 32 29 58 102 4 6 3 7 25 40 31 22 46 91 4 4 1 8 25 43 38 29 48 109 3 2 2 6 4 49 49 37 34 116 8 4 1 4 13 41 48 36 38 112 5 5 3 3 13 60 44 61 43 98 1 3 6 6 12 0 20 40 60 80 100 120 140 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳

積極的支援対象者・終了者数

H20 対象者数 H20 終了者数 H21 対象者数 H21 終了者数 H22 対象者数 H22 終了者数 H23 対象者数 H23 終了者数 H24 対象者数 H24 終了者数 25 21 18 47 98 309 283 0 17 0 1 1 4 15 15 22 27 42 100 301 260 2 0 5 7 12 39 38 25 21 22 38 85 221 242 0 2 3 4 13 39 26 17 30 27 46 80 284 234 3 6 3 4 13 33 26 25 29 23 50 86 285 230 3 2 3 7 10 40 37 24 24 29 37 72 279 247 3 3 2 5 11 41 32 33 34 19 37 82 365 300 4 1 2 3 10 46 38 0 50 100 150 200 250 300 350 400 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳

動機付け支援対象者・終了者数

H20 対象者数 H20 終了者数 H21 対象者数 H21 終了者数 H22 対象者数 H22 終了者数 H23 対象者数 H23 終了者数 H24 対象者数 H24 終了者数 H25 対象者数 H25 終了者数

(32)

また,特定保健指導対象者となった者が,翌年度,特定保健指導の対象者でなくなる割合 は,特定保健指導を受けた場合の方が,次のグラフからも減少率が高く,保健指導の効果 が期待できます。(図3-1-14)

図3-1-14

資料:茨城県国民健康保険団体連合会 15.4%14.3%15.0% 19.3% 22.2% 20.4% 13.8%15.3%14.3%14.8% 21.2% 17.0%16.5% 19.5% 17.5% 16.1% 19.4% 17.3% 18.6% 32.4% 24.7%26.9%23.5%25.5% 16.9% 31.1% 22.4% 18.8% 23.5% 20.4% 17.6% 34.1% 23.0% 18.2% 24.0% 20.3% 特定保健指導対象者が指導を受けずに翌年度改善した割合 特定保健指導後,翌年度特定保健指導対象者でなくなった者の割合

(33)

第4章 目標と対策

1 第1期計画期間における課題

医療費の課題 ○受診件数の多い疾患は、高血圧性疾患、糖尿病(11ページ) 特定健診の課題 ○特定健診受診率は横ばいで推移する中、目標受診率に達していない。 特に、40,50 歳代の男性の受診が少ない。(19ページ) ○連続受診の割合(リピーター率)は、県内市町村の中でも低い。(21ページ) ○メタボリックシンドローム該当者、予備群は、男性に多く、どの年代でも40%~ 50%台(24ページ) 特定保健指導の課題 ○特定保健指導実施率も,県平均を下回っており,その中でも、平成23年度は,積 極的支援実施率の下げ幅が大きい。(28ページ) ○65歳未満の利用者が少ない。(29ページ)

2 土浦市国民健康保険の目標値

特定健康診査等基本指針で示された参酌基準に基づき、特定健診受診率、特定保健指導実 施率並びに内臓脂肪症候群該当者予備軍の減少率に係る本計画最終年度の目標値を設定し、 さらにそれらに向けた各年度の目標数値を次のとおり設定します。 目標数値については、平成27年度中間見直しにおいても第二期計画策定当初の目標の 実現に向けて事業を実施していくこととします。 ○第2期計画の目標数値 区分 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 特 定 健 康 診 査 受診率 30% 35% 43% 51% 60% 特 定 保 健 指 導 実施率 15% 25% 35% 45% 60% 内 臓 脂 肪 症 候 群 該 当 者 数 の 減少率 25%

(34)

目標値を達成するための各項目の実施予定数は次のとおりです。 ○各年度の特定健康診査 対象者数及び受診予定数 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 対象者予測数 29,519 29,470 29,421 29,372 29,323 受診予定数 8,856 10,315 12,651 14,980 17,594 ○各年度の特定健康診査 実績 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 対象者数 27,744 27,397 受診数 8,104 9,314 ○各年度の特定保健指導 対象者数及び実施予定数 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 動機付け支援対 象者予測数 850 990 1,214 1,438 1,689 動機付け支援実 施予定数 128 248 425 647 1,013 積極的支援対象 者予測数 319 371 455 539 633 積極的支援実施 予定数 48 93 159 243 380 ○各年度の特定保健指導 実績 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 動 機 付 け 支 援 対 象者数 712 870 動 機 付 け 支 援 実 施数 97 104 積 極 的 支 援 対 象 者数 275 306 積 極 的 支 援 実 施 数 29 28

(35)

○特定健診の実施率

算定式 当該年度中に実施した特定健診の受診者数 (事業主等他者が実施した特定健診でのデータを保管しているものも含む) 当該年度中に、40~74 歳となる被保険者数 条 件 ○分子・分母の数から、年度途中で加入又は脱退等の移動をしたものに係る数 は除外。

○特定保健指導の実施率

算定式 当該年度の動機づけ支援利用者数+当該年度の積極的支援利用者数 当該年度の健診受診者のうち、階層化により動機づけ支援の対象者とされ た者の数+積極的支援の対象者とされた者の数 条 件 ○階層化により積極的支援の対象とされた者が、動機づけ支援レベルの特定 保健指導を利用しても、利用者に含めない。 ○年度末に積極的支援を開始し、年度を越えて指導を受けている者も分子に 算入(年度内では未完了であっても初回利用時の年度でカウント) ○後年、動機づけ支援の実施率と積極的支援の実施率を別々に評価する可能 性も考慮し別々に把握しておくものの、制度施行当初における予定としては、 評価は合算して実施。

(36)

3 特定健康診査受診率向上対策

第1期計画

第2期計画

第 2 期中間見直し時の 取り組み実施状況 平成24年度までの取り組み 新たな取り組み 環境整備 ①総合健診(7~9月)にがん 検診を同時実施 ②総合健診の実施 ・1月を追加 ③人間ドック・脳ドックの特定 健診実施 ・受診機関及び申込み期間の 拡充(H24~) ④健診項目の充実 ・詳細項目(貧血・心電図) 全員実施 ・クレアチニン検査の追加 (H24~) ⑤健診費用無料 ①医療機関健診に伴うがん検 診受診券は,来庁が必要であ ったが、メールや電話での申 込みで発行可能にする。 ②地区別に実施回数、時期の検 討 ③人間ドック・脳ドックの特定 健診実施機関の拡充 ④健診費用無料の継続とその 周知徹底 ①実施 平成 25 年度 4 月から電話及 びインターネットによる申込 みを開始した。 ②未実施 健診協会の委託受け入れ量の 調整が課題。 ③実施 脳ドック機関の拡充 27 年度…おおくぼ脳脊椎 クリニック追加 28 年度…神立病院、県南病院 追加予定 ④実施 未受診者勧奨通知により周知 を実施。 周知 ①特定健診受診券及び保険証 発送時に案内を同封 ②広報つちうら、ホームページ 掲載 ③医療機関でのポスターの掲 示(H23~) ①納税通知書発送時にも受診 案内を同封 ②広報つちうら、ホームページ 等による受診意欲を高める 内容の周知 ③医療機関での受診勧奨の強 化 ④強化月間の設置(駅前等での 街頭周知) ⑤健康増進課の健康事業に合 わせ、健診受診の必要性を説 明する。 ①未実施 平成 28 年度納税通知書発送 分から,案内文を追加予定。 ②未実施 今後,ホームページの内容を充 実させていく。特に,特定健診 を受診することのメリット(病 気の予防,将来的な医療費の軽 減)について周知していく。 ③実施 毎年 3 月下旬に協力依頼を実 施。 ④未実施 駅前等でのチラシ配布等, 強化月間の設置を具体的に検 討していく。 ⑤実施 健康まつりでのパンフレット 配布。 未受診者 への受診 勧奨 ①受診勧奨通知の送付(12 月) ・新規対象者となる40歳の 未 受 診 者 へ の 追 加 健 診 の受診勧奨 ・過去の受診者のうち、該当 年に総合健診未受診者に 対する受診勧奨 ①未受診者に対する全対象者 への受診勧奨の通知(H26 予定) ②計画評価にあたり、未受診者 へのアンケート調査の実施 ①実施 当事業の実施により、H26 の 受診率は前年比 4.8 ポイント 上昇。 ②実施 未 受 診 理 由 ア ン ケ ー ト の 結 果、すでに医療機関にかかっ ているため、健診を受診しな い人の割合が最も多かった。

(37)

4 特定保健指導実施率向上対策

第1期計画

第2期計画

第 2 期中間見直し時の 取り組み実施状況 平成24年度までの取り組み 新たな取り組み 環境整備 ①人間ドック・脳ドック利用者 を健診機関に指導委託 ②医療機関・総合健診における 積極的支援の業者委託(動機 づけ支援は、健康増進課) ①対象者に合わせた開催会 場、曜日の検討 ②個別指導以外の内容の検 討 ③健康増進課の健康事業と 連携し、保健指導の効果を 高める事業を実施する。 ①実施 夜間の実施、土日の実施 会場の多様化。(各公民 館、保健センター、市役所 本庁舎等) ②実施 集 団 指 導 で の 教 室 の 開 催。(H27~) ③実施 健康まつりでのパンフレ ット配布。 周知 ①広報、ホームページに保健指 導の記事の掲載 ②未希望者に対する電話勧奨 ①医師から特定保健指導の 利用勧奨 ②特定保健指導対象者に利 用勧奨の再通知を実施 ③計画評価にあたり、未希望 者へのアンケート調査の 実施 ①未実施 毎年3月下旬に実施して いる各医療機関への特定 健診実施協力依頼文送付 時に,特定保健指導の利 用勧奨の協力依頼も併せ て行う。(平成 28 年度か ら実施予定) ②実施 別の回の教室開催勧奨時 に、未利用者に対し再度 利用勧奨を実施。 ③未実施 今後,委託業者において, 利用勧奨の電話の際,利 用を希望しない対象者に 対し,希望しない理由を 確認することとする。 (平成 28 年度契約分から)

(38)

第5章 特定健康診査・特定保健指導の実施

1 特定健康診査・特定保健指導実施の基本的な考え方

(1) 特定健康診査の基本的な考え方

市民の受療の実態を見ると、高齢期に向けて生活習慣病の外来受療率が徐々に増加 し、次に75歳頃を境にして生活習慣病を中心とした入院受療率が上昇しています。こ れを個人に置き換えてみると、不適切な食生活や運動不足等の不健康な生活習慣がや がて糖尿病、高血圧症、高脂血症、肥満症等(以下「糖尿病等」という。)の生活習慣 病の発症を招き、外来通院及び投薬が始まり、生活習慣の改善がないままに、その後こ うした疾患が重症化し、虚血性心疾患や脳卒中等の発症に至るという経過をたどるこ とになります。 このため、生活習慣の改善により、若い時からの糖尿病等の生活習慣病の予防対策を 進め、糖尿病等を発症しない境界域の段階で留めることができれば、通院患者を減らす ことができ、更には重症化や合併症の発症を抑え、入院患者を減らすことができ、この 結果、市民の生活の質の維持及び向上を図りながら医療費の伸びの抑制を実現するこ とが可能となります。

(2) 特定保健指導実施の基本的な考え方

特定保健指導は、内臓脂肪型肥満に着目し、その要因となっている生活習慣を改善す るための保健指導を行うことにより、対象者が自らの生活習慣における課題を認識し て行動変容と自己管理を行うとともに健康的な生活を維持することができるようにな ることを通じて、糖尿病等の生活習慣病を予防することを目的とするものであります。 特定健診の結果に基づき、特定保健指導の対象者(メタボリックシンドロームの該当 者及び予備群)を選定し階層化する基準、及び特定保健指導として行う積極的支援及び 動機付け支援の内容については、法第24条の厚生労働省令で定めるものとします。

(39)

2 特定健康診査の実施方法

(1)実施体制

次の3つの健診形態で実施します。 ・保健センター、地区公民館等に健診機関が巡回し行う集団健診(総合健診) ・医師会に加入する医療機関における個別健診 ・人間ドック・脳ドックにおける個別健診

(2)外部委託

特定健診は全て健診機関(医療機関)に委託します。委託先は「特定健康診査の外部 委託に関する基準」(告示)を満たす事業者とします。

(3)実施項目

ア 健診対象者の全員が受ける基本的な健診項目 ・ 問診 ・ 身体計測(身長、体重、BMI、腹囲) ・ 理学的検査(身体診察) ・ 血圧測定 ・ 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP) ・ 血中脂質検査(中性脂肪、HDL コレステロール、LDL コレステロール) ・ 血糖検査(空腹時血糖またはヘモグロビン) ・ 尿検査(尿糖、尿蛋白) イ 医師が必要と判断した場合に選択的に受ける詳細な健診項目 ・貧血検査 ・心電図検査 ・眼底検査 【詳細な健診項目】 以下の基準に該当する者のうち、医師が必要と認める者については、 詳細な健診を実施する。 1 心電図検査・眼底検査 前年の健診結果等において、①血糖、②脂質、③血圧、④肥満の全ての項 目について、以下の基準に該当した者 ① 血糖 a 空腹時血糖 100mg/dl以上 又は b HbA1c(NGSP 値)の場合 5.6%以上 ② 脂質 a 中性脂肪 150mg/dl以上 又は b HDLコレステロール 40mg/dl未満 ③ 血圧 a 収縮期 130mmHg以上 又は b 拡張期 85mmHg以上 ④ 肥満 a 腹囲 男性85cm以上、女性90cm以上又は b BMI 25以上

(40)

2 貧血検査 貧血の既往歴を有する者、又は視診等で貧血が疑われる者 ただし、心電図検査、貧血検査は基準に該当しない者も、全員実施します。

(4)受診券の交付

特定健診対象者へは受診券を作成し送付します。

(5)実施時期

集団健診:7月~10月 個別健診:通年(可能な限り1月までの受診を勧奨)

(6)周知及び案内

年度初めの受診券送付時及び被保険者証送付時の案内の他、「広報紙」、 「みんなの健康づくり便利帳」、土浦市ホームページで周知します。

(7)受診の申し込み

・集団健診(総合健診)……事前にハガキによる申し込み ・個別健診(医療機関健診)……協力医療機関へ電話等により受診申し込み ・人間ドック・脳ドック……事前にハガキによる申し込み(助成券の発行)

(8)健診データの管理方法

健診のデータは、共同システムを導入し茨城県国民健康保険団体連合会においてデ ータ管理します。なお、保管年数は 5 年間とします。

(9)代行機関

健診及び特定保健指導に関わる決済や受領データのチェックに関る事務を代行(共 同処理)する機関は、茨城県国民健康保険団体連合会とします。

(41)

3 特定保健指導の実施方法

(1)実施体制

集団健診(総合健診)及び個別健診(医療機関健診)を受診した特定保健指導対象者 については、外部委託にて実施いたします。 人間ドック・脳ドック受診者の特定保健指導は、受診者の利便性と実施率向上のた め、ドック実施健診機関に委託し実施いたします。

(2)外部委託

保健指導実施機関の委託先は「特定保健指導の外部委託に関する基準」(告示)を満 たす事業者とします。

(3)特定保健指導対象者の選出方法

今後、保健指導対象者の増加が予想されることから、効果的・効率的な保健指導の 実施が必要となってきます。そのため、保健指導対象者に優先順位をつけ、最も必要 な、そして効果のあがる対象者を選定して保健指導を実施するため下記の順位で実施 することとします。 ○年齢が若い対象者 ○健診結果の保健指導レベルが情報提供レベルから動機づけ支援レベル、動機づけ 支援レベルから積極的支援レベルに移行するなど、健診結果が前年度と比較して 悪化し、より緻密な保健指導が必要になった対象者 ○質問項目の回答により、生活習慣改善の必要性が高い対象者 ○前年度、積極的支援及び動機づけ支援の対象者であったにもかかわらず保健指導 を受けなかった対象者 ○現状分析をもとに、医療費が高額になる可能性の高い疾患リスクを抱える者 ○階層化基準に合致しないため、特定保健指導の対象者とはならないものの、生活 習慣病に関するリスクを抱える者、生活習慣病の罹患者で未治療の人や治療を中 断している者

(4)利用券の発行

特定保健指導対象者へは、利用案内を随時作成し送付します。申込みのあった者に ついて、利用券番号を各実施機関へ連絡します。

(5)保健指導データの管理方法

健診データ同様、共同システムを導入し茨城県国民健康保険団体連合会においてデ ータ管理します。保管年数は 5 年間とします。

(42)

41

特定保健指導の階層化基準

ステップ1 ○ 内臓脂肪蓄積に着目してリスク判定 ・腹囲 男≧85cm、 女≧90cm →(1) ・腹囲 男<85cm、 女<90cm かつ BMI≧25 →(2) ステップ2 ①血糖 ○a 空腹時血糖 100mg/dl 以上又は ○bHbA1c(NGSP 値)の場 合 5.6%以上又は ○c薬剤治療を受けている場合(質問票より) ②脂質 ○a 中性脂肪 150mg/dl 以上又は ○bHDL コレステロール 40mg /dl 未満又は ○c薬剤治療を受けている場合(質問票より) ③血圧 ○a 収縮期血圧 130 ㎜ Hg 以上又は ○b拡張期血圧 85 ㎜以上又は ○ c薬剤治療を受けている場合(質問票より) ④質問票喫煙あり(①から③のリスクが1つ以上の場合にのみカウント) ステップ3 ○ ステップ1,2から保健指導対象者をグループ分け (1)の場合①~④のリスクのうち 追加リスクが 2以上の対象者は積極的支援レベル 1の対象者は動機づけ支援レベル 0の対象者は情報提供レベルとする。 (2)の場合①~④のリスクのうち 追加リスクが 3以上の対象者は積極的支援レベル 1又は2の対象者は動機づけ支援レベル 0の対象者は情報提供レベルとする。 ステップ4 ○ 糖尿病、高血圧、高脂血症治療の服薬中の者については、特定保健指導の対象とし ない。 ○ 前期高齢者(65 歳以上 75 歳未満)については、積極的支援の対象者となった場合 でも動機づけ支援とする。

(43)

4 実施スケジュール

集団健診 個別健診 4 月 ●健診機関・保健指導機関等との契約 ●健診対象者の抽出、受診券印刷・送付 ★特定健診の開始 随時、結果通知、費用決済 5 月 保健指導対象者の抽出 利用券印刷・送付 6 月 7 月 ★特定健診の開始 随時、結果通知、費用決済 8 月 保健指導対象者の抽出 利用券印刷・送付 ★特定保健指導開始 ★特定保健指導開始 9 月 ★特定健診終了 10 月 11 月 ☆前年度分特定保健指導終了 ●支払基金報告 ●次年度予算作成 12 月 1 月 ●評価・見直し ☆前年度分特定保健指導終了 2 月 3 月 国 保 運 協 開 催 国 保 運 協 開 催

(44)

第6章 その他

1 個人情報の保護

市は、特定健診・特定保健指導で得られる健康情報の取扱いについては、個人情報の保 護に関する法律及びこれに基づくガイドライン等を踏まえ、受診者の利益を最大限に保 証するため個人情報の保護に十分に配慮しつつ、効果的・効率的な健診・保健指導を実施 する立場から、収集された個人情報を有効に活用すること。 ○ 個人情報の取扱いについては、「個人情報保護に関する法律」及びこれに基づくガ イドライン並びに「土浦市個人情報保護条例」等を遵守すること。 ○ 特定健診・特定保健指導データの電子媒体による保存等については、「医療情報シ ステムの安全管理に関するガイドライン」及び「土浦市電子計算機処理業務の管理に 関する規程」を遵守すること。 ○ 特定健診・保健指導データを県に提出する場合には、健診・保健指導データのうち、 氏名等の情報をはずし、整理番号等を付番する等により、匿名化されたデータを作成 すること。 ○ 健診・保健指導の実施の委託を受けた者についても、上記の個人情報の保護に関す る法律等を遵守すること。

2 事業主との連携

事業主との連携を図り、事業主健診の結果を事業主(または委託先健診機関)から受 領する。

3 特定健康診査等実施計画の公表・周知

当計画の周知は、概要について、市ホームページに掲載します。

4 特定健康診査等実施計画の評価及び見直し

当計画については、平成27年度に3年間の評価を行いました。その結果、目標値につ いては当初のまま据え置くこととし、最終年度である平成29年度の目標達成に向けて、 引き続き事業を実施していくこととします。

図  2-1-3  人口ピラミッド (3)死亡原因      本市の死亡原因の上位の構成は、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎であり、全国 及び茨城県と同様の傾向にあります。 全国  茨城県  土浦市  22 年度  25 年度  増減  22 年度  25 年度  増減  22 年度  25 年度  増減  1位  悪性新生物  353,318 人  (279.7)  悪性新生物  360,963  人 (286.6)  7,645 人 (6.9)  悪性新生物 8,061 人 (275.2)  悪性新

参照

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