小佐ふるさとづくり計画
小佐ふるさとづくり計画 ―ふるさと自立計画推進モデル事業― 目次 第1章 はじめに 1 1.小佐の現状 1 2.ふるさとづくり計画の目的 1 3.ふるさとづくり計画策定の手順 1 第2章 「小佐を考える会」の活動概要 3 1.「小佐を考える会」について 3 2.「小佐を考える会」で話し合った主な内容 3 (1)「小佐の将来について」の旗揚げアンケート 3 (2)小佐の○と× 4 (3)小佐の地域資源リスト作成 6 (4)小佐の課題・問題点について分類作業 10 (5)小佐の解決できそうな課題・問題点に対する解決の 12 アイディア探し 第3章 小佐を考える会「女子会」と「おさごはんの会」開催 14 1. 小佐を考える会「女子会」の開催 14 2.「おさごはんの会」の開催 15 第4章 小佐ふるさとづくり計画 16 1.「小佐のふるさとづくり計画」行動原則 16 2. 具体的な計画案 16 (1) 小佐の特産品の開発 16 (2) 小佐の良さを知らせるグッズの開発 17 (3) 名草神社を盛り上げるための工夫 18 (4) 小佐小学校の活用 18 (5)「小佐を考える会」の継続 19 (6)地域自治組織の設立の検討・支援 19
小佐ふるさとづくり計画
第1章 はじめに 1. 小佐の現状 小佐地区は、養父市八鹿町の小佐川沿いの谷間に広がる地域で、馬瀬・石堂・今 井・中村・椿色・石原・日畑・加瀬尾・妙見の9地区で構成されている小佐小学校 区にあたります。世帯数は261 世帯、人口は 790 名です(平成22年4月1日付)。 妙見山をはじめとする美しい山々・小佐川のきれいな水と空気にあふれる自然豊 かで美しい静かな農村地帯です。一方で、平成22年には名草神社が国指定重要文 化財に指定され、これにより、名草神社の本殿、拝殿、三重塔の3棟の建造物が国 指定文化財になりました。国指定の建造物が3棟も並ぶ場所は北近畿でも他にはあ りません。 また、住んでいる人々は親切で人情深く真面目で純朴な気質の人たちで、住民 どうしの仲も良く、協力的な土地柄です。 しかし、一方、雪が多く冬の暮らしの厳しい土地柄でもあり、養父市内の他の地 区同様、過疎化が進み、少子高齢化が心配されています。平成22年4月1日付の 養父市地区別人口集計を見ても、14歳以下の人口比率が12.0%、65歳以上 の人口比率が35.5%と少子高齢化が進んでいることがわかります。このような 状況のなかで、地区全体の将来について不安を感じている人も多く、地区の将来に 向けて何か行動を起こすべきではないかと考えている人も多く見受けられます。 2. ふるさとづくり計画の目的 本計画は、上記のような現状認識のもと、小佐地区のよりよい将来を実現するた めに、今、この地域に住む私たちがどんな行動を起こしたらいいかを示すものとし て作成するものです。今年度、計画づくりをしておくことで、来年度「ふるさと自 立計画推進モデル事業」の助成金を使い、今年度作成した計画を実現させていくこ とを目的としています。 3. ふるさとづくり計画策定の手順 小佐地区のよりよい将来といっても、地域の住民それぞれが、それぞれに将来的 な希望を持っており、一朝一夕に、行動の計画が立てられるものではありません。 そこで、小佐地区では「小佐を考える会」を結成し、月に1度会合を開いてきま した。できるだけ多くの住民の皆さんが寄り集まり、自由に話し合いをするなかで、 できるだけ多くの人が納得できる将来像づくりに向けた会合を行ってきました。また自分たちで「やれそうなこと」「続けられること」は何なのかをみんなで考え てきました。
第2章 「小佐を考える会」の活動概要 1.「小佐を考える会」について 「小佐を考える会」は、平成22年6月に第1回目の会合を開き、今までに9回 の会合を行ってきました。「小佐を考える会」は誰もが自由に参加でき、誰もが自 由に発言できるフラットな会合を目指してきました。第1回の会合から参加してい る人でなくても、途中からでも会議に参加できるよう、毎回、会合の始めに第1回 目からの復習を行ってから、話し合いを進めるというスタンスを貫いてきました。 また、会合に参加できなかった人にも、会合で何を話し合ったのか知ってもらう 為、そして次回の会合に参加しやすくするため、「小佐を考える会 news」を小佐地 区全戸に配布し続けてきました。 ここでは、これまで、「小佐を考える会」で話し合ってきた内容をまとめておき ます。 2.「小佐を考える会」で話し合った主な内容 (1) 「小佐の将来について」の旗揚げアンケート 「小佐の将来が心配ですか?」「小佐の将来に向けて何かすべきですか」とい う2つの設問に対して、1から5番の旗を揚げてもらうアンケートを行いまし た。結果は下記のようになりました。ちなみにこのときの参加者は35名でし た。 Q1.小佐の将来が心配ですか? 1. とても心配 (5人) 2. ちょっとは心配 (17人) 3. 心配ない (0人) 4. どうにかなる (5人) 5. その他 (1人) 1の補足意見:・人口の減少、戸数の減少、少子化などが心配である。 ・空き家が増えている。 ・未婚者が多い。 4の補足意見:・小佐の将来は心配だけど今まで大丈夫だった。 ・最終的には区の責任だ。 アンケートの結果、1と2を合わせると22名にのぼり、小佐の将来に対し て何かしら不安を感じている人が多いことがわかりました。
Q2.小佐の将来に向けて何かすべきですか 1. すべきことがある (5人) 2. わからないがなにかすべき (23人) 3. 何もしなくてよい (3人) 4. その他 (1人) 1の補足意見:・交流することが必要。 ・特産品を作るべきではないか。 3の補足意見:・今やっていることを充実するべきである。 ・これ以上、役が増えるのは嫌だ。 アンケートの結果、1と2を合わせると28名にものぼり、小佐の将来に対 して何かするべきであると考えている人が大多数であることがわかりました。 (2) 小佐の○と× ポストイットを使って、小佐の○(魅力・良いところ・好きなところ)と小佐 の (課題・問題点・嫌いなところ)をみなさんにあげてもらいました。 結果は下記のようになりました。 小佐の○ 【自然】 ・自然が美しい(山・川・水・空気・ホタル) ・緑が多い 【住環境】・住み心地がよい・小佐谷そのものがよい 【人柄】 ・人情深い、親切な人が多い、まじめ、純朴 ・元気な人たちが多い ・女の人たちが元気である ・近所が仲良い ・みんな協力的である 【行事】 ・地域の行事がたくさんある ・子供から高齢者まで参加できる行事がある ・スポーツ21が盛んである 【交通】 ・珍坂トンネルができてよい 【伝統文化】・妙見の重要文化財等、大切な財産がある ・名草神社、妙見杉 ・赤米文化がある
小佐の 【自然】 ・雪が多い ・冬の生活が厳しい ・水害が多い 【少子化疎】・過疎化、人口減、高齢化、少子化 ・各地区に子供の声が聞こえない 【住環境】・街灯がなく夜暗いところが多い ・子供の遊び場がない ・猪、鹿の被害増大 【人柄】 ・協力者が少ない ・引っ込み思案、消極的、閉鎖的 ・他人のプライベートに関わり過ぎる 【行事】 ・行事が多い ・何事にも全員参加という雰囲気 【交通】 ・行き止まり ・交通や買い物など不便 【産業】 ・小佐の特産物がない、少ない ・働き場所がない
(3)小佐の地域資源リスト作成 小佐には一体どんな資源があるのか。小佐の資源を4つのテーマ「行事」「人 物」「自然のもの」「人工のもの」に分けて、みんなで考えてもらったものをリス ト化しました。小佐にはたくさんの資源があることがわかりました。今後、小佐 でなにかを計画する際にはこの資源リストを役立てようということにしました。 ■小佐の資源「行事」 いつやる どんな行事? 5月5日 (昔 は 5月 8日 )、 7月18日 「日光院のお祭り」 石原区にある神様、もちまき 5月8日 7月18日 「日名草神社のお祭り」 山の上にある国指定文化財。仏様 (日光院と名草神社、昔は一緒だったものが別れた) 5月第4日曜日 「赤米お田植祭」 中村区と阪神間の地区で交流 5月、9月 「馬瀬と神戸のマンション交流会」 田植え、稲刈り。今年から始まった 6月第3土曜日 「馬瀬ほたる祭り」 7月18日 「日光院の迎え火」 蝋燭を入れた紙コップにお願いを書く 7月23日 「清養寺(馬瀬)の地蔵祭」 お寺のなかにたくさんお地蔵さん 8月14日 「納涼大会」(椿色) 椿色公会堂。花火、かき氷、ビンゴ 130人くらい参加。帰省した人と交流 8月24日 「洞仙寺の送り火」 9月中旬 「運動会」(小佐地区) 小学校は午前中。地区民は午後行う 10月10日 「区の運動会」(中村区のみ) 10月10日頃 「氏神祭」(各地区) もちまき、昔は相撲もやった 馬瀬ではおみこしもでる 10月頃 「秋祭り」(各地区)氏神祭と同じもの 10月第4日曜日 「赤米収穫祭」中村区と阪神間の地区で交流 11月中旬 「文化祭」(小佐地区) 趣味、芸能、農産物品評 1月15日前後 (昔は15日) 「とんど(どんど)」(各地区)正月飾りを燃やす 1月末 3月頭 「お日待」(各地区) 田植え後の慰労会など
■小佐の資源「人」 お名前 どんな人? 井上さん 昔の人。椿色の人。マッチを発明した「鹿マッチ」。 姫路で活躍。銅像あり 廣瀬はじめさん 故人。馬瀬の中学校の先生。歴史にとても詳しい人 西本吾市さん 馬瀬の人。農業にとても詳しい。ピーマン、マメ 山本ひろむさん 馬瀬の人。農業にとても詳しい。ピーマン、マメ 西野さん夫婦 馬瀬の人。書道の先生(日展に入選)。大学の先生 次女ちなつさんはくもんの先生。山下さん同級生 水谷さん 中村の出身。陶芸(日展に入選)。尼崎在住 大下さぶろうさん 椿色の人。落語(米朝の弟子)。芸人を呼んでくれ る。今はインドネシアに在住 飯野ますぞうさん 日畑の人。つるし柿が天下一品うまい。みの柿 赤井幸男さん 椿色の人。しめ縄づくりの名人。小山在住 中島いさおさん 妙見杉の種のプロ(植樹) 浜逸雄さん 小佐小学校の校歌作詞。東京在住。お墓参りに帰っ て来る 山下しのぶさん 中村の人。赤米づくりの先駆者 谷垣ひとしさん 小佐のいもづくり 宮本ひろみつさん コシヒカリが上手 西田こうぞうさん きのこ(松茸とり)、山いも、アマゴ採りの名手 山本ひろむさん 山下まさおさん 中島とうきちさん 浜じゅんちゃん 一刀彫、面や木魚 ちぎり絵の会 ちぎり絵が上手な人がたくさん なかしまゆかりさん 皮細工が得意 友禅のグループ 手描き友禅の得意な人がたくさん 西村明夫さん 今井の人。杉苗づくりの名人 澤潟ふみおさん 椿色の人。杉苗づくりの名人 鎌倉げんぞうさん 石原の人。山菜採りの名人 山本ふみ子さん 石原の人。おどりの名人 珍坂あきおさん 馬瀬の人。枝豆づくりの名人 森本さっちゃん 中村の人。おどり、歌、畑が得意 谷口幸蔵さん 濱ひろしさん(兄弟) 石堂。宮大工さん。名人
■小佐の資源「自然のもの」 それは何(名前) どんなもの? 小佐川 ホタル、ヤマメ、アユ、タニシ、おいしい飲料水 妙見山 自然、ザゼンソウ、ススタケ、杉、ブナ、山ぶどう、 自然じょ、日の出、雲海 山物 ウド、栃の実、たらの芽、フキ、杉、桜、きのこ、 ワラビ、ぜんまい(次々出てくる)名産「栃もち」、 ヒメボタル シダ いろいろな種類がある なんじゃもんじゃの木 大木。神社にある シャガ 群生がある ブナ 大木が何本か残っている 落ち葉 イチョウ。絨毯みたい。きれい 妙見の薬草 ドクダミ、ゲンノショウコ 野菜 白菜、大根、ごぼう、小豆、わさび おいしい 朝倉山椒 養父市のブランドにします 干し柿 おいしい ソバ 昔よく作っていた。今のものとは味が違う 化石 貝殻 アシ 河原に生えている。水の流れを邪魔している わき水 おいしい。生水はのめないが欠かせない 日畑渓谷 風景がとても良い。整備すべき 妙見大滝、竜ケつぼ クマタカ 天然記念物。調査していた カスミサンショウウオ 小さいのがいる イノシシ、シカ 困っている
■小佐の資源「人工のもの」 それは何(名前)? どんなもの? 名草神社三重塔 出雲大社から運んだ。国重要文化財 名草神社本殿、拝殿 国重要文化財 名草神社の鳥居 再建しましょう 日光院 真言宗のお寺、お祭り 洞仙寺の子安観音 伊達氏の館と石垣 少林寺拳法の名人がいたが亡くなった 円座松と地蔵 枯れてしまった お地蔵さん 50くらいある。山道にある。まがいぶつ お地蔵さん(馬瀬) 西国三十三番?いわれの古文書 日畑分校跡 日畑金山跡 昔はいい金がでていた トロッコ(道) 杉を運んだ 中村の水車 今はなくなってしまった 廃屋 写真を撮りに来る人がいる 小佐ふれあい倶楽部 みんなが集まります 井上貞治郎の銅像 日光院の境内にある 小佐に貢献した人の お墓 今井の人。但馬伊達氏。まだそのまま残してある 妙見杉(杉苗) 二人しか担い手がいない あまごの放流 小佐小学校歌 作詞者が地元の人 鹿マッチ 創業者井上さん
(4)小佐の課題・問題点について分類作業 小佐の課題・問題点と考えられるものをみなさんに項目としてあげてもらい、 それらを「解決しやすそうなもの」⇔「解決しにくそうなもの」、「解決が急がれ るもの」⇔「解決を急がないもの」のグラフのうえにマッピングしてもらいまし た。また、これらの課題の中で、最も解決すべき課題、及びこの事業の県からの 補助金で解決できそうな問題について選んでもらいました。 その結果、比較的解決しやすそうなものとして「特産品がないこと」「山、田 畑、河川が汚れていること」などが意見としてあげられました。また、最も解決 すべきものであり、解決が難しそうなものとしては「若い人がいないこと」「少 子高齢化していること」「働く場所がないこと」「若者の将来に対する意識が希薄 であること」などが意見としてあげられました。
(5)小佐の解決できそうな課題・問題点に対する解決のアイディア探し 一人ずつ、いままでの出て来た「小佐の課題・問題点」を1人が1つ選び→「そ れに対してこんなことをしてはどうか」という提案をし→「その為にどんなもの が必要か」を考え→「誰が実現するべきか」をストーリーだてて考えてもらいま した。各自のストーリーを掲示し、みんながそれぞれのストーリーを読み、これ がよいというものに投票してもらいました。
第3章 小佐を考える会「女子会」と「おさごはんの会」開催 1. 小佐を考える会「女子会」の開催 第7回(12月22日)の会合では、これまで話し合った内容から「特産品開発」 の話がピックアップされ、これまで地域で特産品づくりに取り組んできた経緯など について事情を知る人のお話を聞くことになりました。特産品の開発に関しては「漬 け物の上手なお母さん」がいることや「但馬蔵などの販売ルート」があることなど がわかってきました。 肝心の「何を作るか」については、男性にお伺いしたところ「そういうことは女 の人たちで相談してもらえれば、私らは言われた通りに働きます」とのことでした。 そこで、女性に集まってもらって、小佐の特産品づくりや、女性からみた小佐の将 来像についても、お話を聞かせてもらう機会を設けようということになりました。 日を改め、1月20日に、小佐を考える会「女子会」が開催されました。 話し合いは主に、「小佐の特産品開発について」と「名草神社をどうアピールする か」についての意見がだされました。 ■女子会でだされた主な意見 【特産品開発について】 ・小佐の元気の為には「お金がもうかる」よりも「やっていて楽しい」を 基本にしたい ・女子会を続けて「話し合い」よりも「活動してみる」を実践したい ・特産品開発の試食会として「女子会」を2ヶ月に1度程度、定期的に続 けていこう ・先生を呼んで勉強会をすることも必要。仕組みについては男の人にも学 んでもらいたい ・まずは「ゆずごはん」と「かきもちづくり」を行い、みんなで試食会を しよう ・開発する料理の種類が増えたら、最終的には「おさごはん」という本に して発行しよう 【名草神社のアピールについて】 ・特産品の販売、しおりの作成、パンフレットの作成などをしてはどうか ・重要文化財になったのだから記念のイベントはできないのだろうか ・イベントには男性の力が不可欠。小佐を考える会で男性に相談しよう
第1回「おさごはん」 2.「おさごはんの会」の開催 2月17日、第1回の「おさごはんの会」が開催されました。前回の会合では、 小佐を考える会「女子会」としていましたが、男性から「女子会」という名前だと 男性は参加しづらいという声が上がり、今後「おさごはんの会」と呼ぶことになり ました。 「おさごはんの会」は当日、朝10時から中村区のコミュニティーセンターで行 うことになっていましたが、既にお母さん方は9時過ぎから準備をされており、調 理室は、熱気が立ち上がっていました。 後から聞いた話しですが、お母さん方は、みなさん知り合いというわけではなか ったそうです。しかしながら、誰が役割をふるわけでもなく、手が足りないところ に気がついが人がそこにまわるという、見事な連携、チームワークができあがって いました。違う区の人と一緒になって作業するのはとても新鮮で楽しかったとのこ とです。そして、楽しく続けて、それが実になればよい。たとえ実にならなくても みんなで仲良くできるだけでもいいという、とても前向きな意見が聞かれました。 試食の際には、小さな子供をつれた若いご夫婦や、区長さんをはじめとする男性 陣、養父市の職員さんも参加され、30名以上が、「おさごはん」に舌鼓をうちま した。 第1回の「おさごはん」のメニューは下記の通りです。 ・ゆずごはん ・山椒ごはん ・粕汁 ・お漬け物 ・昆布と雑魚の甘辛炊き ・紫いものあん入り餅 ・みかんのかき餅
第4章 小佐ふるさとづくり計画 1.「小佐のふるさとづくり計画」行動原則 「小佐を考える会」において、今後、計画を行動に移すにあたり、みんなで共通 の約束ごとを決めることとしました。行動する前には以下の原則をみんなが頭の片 隅において行動することを目指します。 1)お金がもうかるよりも楽しいことをやる 2)話し合いも大切だけど、やってみるのも大事 3)よい小佐を子供たちに残す方法を考え続ける 4)楽しいことには積極的に参加する 5)無理に押し付けたり嫌々引き受けたりしない 6)「できません」という人、やらない人を責めない 7)誰が意見を言っても、きちんと聞く 8)できるだけ皆に意見を言ってもらう 2.具体的な計画案 (1) 小佐の特産品の開発 多くの皆さんから、小佐にはこれといった特産品がない。という意見が出ました。 しかし、小佐には昔からの料理や、最近考えだされた料理など、小佐独特の食べ物 がないわけではありません。また、資源リスト「自然のもの」を見ても、小佐には たくさんの魅力的な食材があることがわかります。 これらを地域の内外の人々に知ってもらうために、試食会や試食販売会、また、 レシピ本の発行など、小佐の食べ物の魅力を伝えていく活動をしてはどうかと考え ています。 ・『おさごはんの会』の開催 すでに、第1回『おさごはんの会』が開催されました。第1回目のメニュ ーは、ゆずごはん、山椒ごはん、粕汁、お漬け物、昆布と雑魚の甘辛炊き、 紫いものあん入り餅、みかんのかき餅など7品目以上のメニューがすでに完 成しました。 「おさごはん」のメニューができただけでなく、地区の垣根を超えて、小 佐地区全体で活動する楽しさも人々の間でうまれてきたようです。 このように、独自のメニューを皆で考え、実際に作って、楽しく試食する 「おさごはんの会」を2か月に1度程度開きます。 会では、とにかく楽しむこと。地域の皆さんで楽しくお料理を教えあって、 楽しく食事ができることを目指します。
・レシピ本『おさごはん』の発行 「おさごはんの会」を続けて行い、会の開催の記録や、お料理の写真・レ シピなどを詳細に残し、ある程度の「おさごはん」のメニューが積み上がっ たところで、レシピ本を作って地域の皆さんに配布する他、地域外の皆さん にも配布または販売をすることを目指します。小佐の食文化として内外へ発 信することを目的とします。 ・勉強会の開催 小佐の特産品を開発・販売するにあたって、兵庫県の朝来農業改善普及セ ンターなどから普及員の方を招き、特産品の製造および販売方法等について みんなで勉強することとします。もちろん男性にも加わってもらい勉強して もらうこととします。 ・空き家活用、用具の整備 特産品の開発・販売方法等の勉強をしたうえで、特産品の製造・販売がで きそうであれば、活動・作業拠点がいずれ必要になります。小佐地区内の空 き家の活用を活用することや、活動に必要な用具を整備していくことを目指 します。 ・インターネットによる活動の発信、および特産品・レシピ本の販売 「おさごはんの会」の活動を行っていることを、インターネットのブログに 掲載し、世の中に発信していくことを目指します。また、この活動に興味を 持ってくれた人や、小佐の特産品に興味を持ってくれた人に、特産品の販売 をしたり、「おさごはん」のレシピ本を販売するシステムづくりの構築を目指 します。 (2)小佐の良さを知らせるグッズの開発 「小佐を考える会」で作った資源リストにあるように、小佐にはたくさんの すばらしい地域資源がちりばめられています。なかでも、平成22年に名草神 社1件が国の重要文化財に指定され、本殿、拝殿、三重塔の3棟もの建物が国 指定の文化財になりました。しかしながら、名草神社は世間に広く知られてい るとはいえない状況であると考えます。そこで「小佐を考える会」で作った地 域資源リストをもとに、小佐の魅力を地域の皆さんに再認識してもらうととも に、地域外の人たちにも知ってもらうためのグッズを開発してみてはどうかと 考えています。 ・『おさの魅力カタログ』の作成・発行
・『おさのむらあるきマップ』の作成・発行 「おさの魅力カタログ」はある程度分厚いものになりそうです。それとは 別に、簡単に持ち歩けるような、小佐の魅力をピックアップして表現した「お さのむらあるきマップ」をつくり、道の駅などで配布し、小佐地区外から来 られた多くの皆さんに、小佐に立ち寄っていただくきっかけになるようなも のを作成・発行することを目指します。 (3)名草神社を盛り上げるための工夫 既に書いたように、小佐には国の重要文化財を擁する「名草神社」がありま す。見事な三重塔があり、現在でも観光・参拝に来られるお客さんは多いです が、神社に至る道の整備が不十分であることや、道路案内の不足、紹介パンフ レットがないなど、地域をあげて名草神社にお客さんを呼ぶ工夫を行っている とはいえない状態であるため、これらを改善するための努力をしていってはど うかと考えます。 また、昨年、重要文化財に追加指定され、重要文化財建造物が3棟もある大 変貴重な歴史遺産となったにもかかわらず、これを記念・宣伝するための行事 なども行われていないため、こうした行事を行うことも目指そうと考えます。 ・『名草神社観光パンフ・チラシ・しおり』の作成・発行 養父市全体の観光パンフには、名草神社の三重塔のみが掲載されています が、名草神社だけのパンフレットなどは今のところありません。名草神社の 歴史エピソードや、建物の魅力を紹介するパンフレットなどの紹介グッズを 作成し、発行・配布することを目指します。 ・『重要文化財指定記念イベント』の開催 名草神社三重塔重要文化財指定の 100 年の記念イベントは過去に行われま したが、平成22年6月29日の名草神社本殿、拝殿の重要文化財指定を記 念するイベントは行われていません。3棟もの重要文化財が建ち並ぶ名草神 社はとても貴重な建物です。この貴重な歴史資源をもっと多くの人々に知っ ていただき、足を運んでいただけるよう、記念のイベントを開催することを 目指します。 (4)小佐小学校の活用 残念なことですが、小佐小学校は、平成 24 年度から八鹿小学校に統合され ることになりました。小佐小学校が閉校となっても、地域の皆さんが通った、 思い出深い小学校の敷地と建物はおそらく残り続けるになると考えられます。 お世話になった小学校に、地域の皆でお別れするとともに、閉校後もこの地 域資源を、地域の活動拠点として活用する方策を考えていってはどうかと考え ます。
・「小佐小学校大同窓会」の開催 閉校をきっかけに、全国に散らばった卒業生に手紙を送るなどして、小佐 小学校の多くの卒業生に、小佐小学校閉校の同窓会に参加してもらうことを 企画します。卒業生には、新旧の写真や思い出の品々を持ち寄ってもらい、 小佐小学校の歴史ギャラリーを小佐小学校内の教室に作ることを企画します。 様々な世代の卒業生が小学校の思い出を語り合い、小佐小学校の閉校を忍ぶ 大同窓会を開催することを目指します。 ・小佐小学校の活用方策の検討 小佐小学校は小佐地区の中心であり、皆の思い出の残る場所です。今後、 この建物を上手に利用して、小佐地区の皆の活動拠点として活用できるよう な方策を、今後「小佐を考える会」で考え、養父市に提案し、実行すること を目指します。 (5)「小佐を考える会」の継続 このふるさとづくり計画の策定をきっかけに「小佐を考える会」はできあが りました。この会は、地域の皆さんができるだけ自由に集まり、自由に話し合 い、よりよい小佐の将来を目指す意見交換の場として開催されてきました。 「小佐を考える会」としては、計画の策定で一定の役割を終えますが、この ように小佐全体のことを、皆で楽しく考える会を続けてきた結果、参加者の皆 から、こうした会合はこれからも続けるべきだという声が聞かれました。 そこで「小佐を考える会」は、今後とも自由な話し合いの場として、また、 ふるさとづくり計画を実現していく主体として、継続的に開催を続けることを 目指します。「おさごはんの会」やお茶会、女子会、や宴会などを通じて、楽 しく皆さんと小佐の将来づくりについて考えていければよいと考えています。 (6)地域自治組織の設立の検討・支援 養父市では、小学校区単位での、地域自治組織の設立を奨励しています。地 域自治組織とは、基本的に旧小学校区を包括した住民組織のことを言います。 校区内の各区や各種団体等が連帯、協力しながら連合的な組織を編成し、持続 可能な地域づくりを目指し、コミュティづくりを行うとともに、様々な地域課 題の解決などを計ります。また、地域自治組織には、養父市より組織設立の為 の補助金や、組織の運営、活動にかかる経費や人件費に対して交付金がだされ ます。小佐の地区全体が協力しあい、地域づくりを進めていくための母体とし て地域自治組織の設立を進めることは、価値あることと考えます。いままで活 動してきた「小佐を考える会」は地域自治組織の卵であると言えると考えます。