話し合いをする場合、人数、会場、話題の内容などにより、最も効果的な方法をとる
必要があります。代表的な話し合いの形式には、次のようなものがあります。
◇ラウンドテーブル(円卓会議)
・ 最も基本的な話し合いの方法です。
・ 全員が同じ立場で話し合う時に使われます。
・ 司会者や記録者は互選しますが、選ばれた人も意見が述べられます。
・ 気軽に話し合えますが、話題が中心からずれないようにすることが大切です。
◇バズセッション(六六式討議)
・ 40 人〜 50 人位までの会議、講演会、研修会等に適しています。
・ 参加者全員の意見や考えを集約しながら進めるグループ討議です。
・ 少人数のグループに分かれて短時間に話し合い、全体でまとめていく方法です。
話し合いの手順は以下のとおりです。
① 全体司会が、主題(テーマ)や方法について説明する
② 参加者を6人くらいのグループに分ける
③ グループの司会者、記録者を決める
④ グループで話し合う
⑤ 全体会でグループ毎に話し合った結果を発表し、全体会の記録者は要点を黒板
に整理する
⑥ 各グループから出された意見を中心として全体で話し合う
◇パネルディスカッション(代表者による討議)
・ ある特定のテーマ(課題)について、数人の異なる意見や立場の論者(パネリスト)
が議論を交わし、その後会場の参加者も意見を述べて討議に加わる形式です。
・ 司会者(コーディネーター)は、自分の意見を述べず、時間配分、スムーズな進
行に留意し、対立的な雰囲気にならないように努めます。
◇シンポジウム(講演式討議法)
・ 特定のテーマ(課題)について、数人の異なる意
見や立場の論者の意見を発表し、参加者との質疑応
答を交わすやり方です。
・ パネルディスカションに似た方法ですがシンポジ
スト間の討議はありません。
・ 課題について、角度の違った視点を受けての進行
となり、広い視野で課題を検討するのに適していま
す。
◇フィルムフォーラム
・ 映画やビデオ、DVD等を視聴し、それを題材にその前後に参加者全体で討議を
行う方法です。
・ 討議方法は、バズセッション、パネルディスカッション等、目的や人数で工夫します。
・ 映画等の視聴覚教材は、問題の現状を共感的に理解でき、日常生活にもつなげて
考えることができます。
Q5:研修会等で話し合いを行う場合、どのような形式がありますか
第 50 回 京都府PTA研究大会
でのシンポジウムの様子
◇ワークショップとは
●特徴
・ 参加者の経験や行動、発見を軸に展開
・ 小グループ(1グループ4〜6人)を作り、意見交換によって課題を多角的に
検討する共同作業や、体験活動によって進めます。
・ 参加者同士が自分で考え、意見を出し合ったり、共同作業をしながら、いろい
ろなことに気づき、自分を振り返ることによって効果を高めることができます。
●大切にしたいこと
●育つ力
◇ファシリテーター
ファシリテーターは、学習活動の進行を促進、活性化する役割を担っています。学
習者間の交流をうまく導き、学習者や集団の変容や協働を促していきます。
◇アイスブレーキング
アイスブレーキングとは、もともと氷(アイス)を
壊す(ブレーキング)という意味の言葉で、ワーク
ショップには欠かせない活動です。参加者のより積極
的な参加を促すために、場の雰囲気を和らげ、緊張感
を解きほぐすことがねらいです。
◇ワークショップの展開例
※ アクティビティ1〜4には、ゲーム、ロールプレイ、自由討議、バズ・セッション、
講義等の様々な手法を組み合わせ、参加者が受け身にならないように工夫します。
Q6:ワークショップ(参加型学習)とは、どのような学習ですか
アイスブレーキング
「バースデーチェーン」の様子
学習活動 学習内容 ファシリテーターの役割
導 入 アイスブレーキング 自己紹介 参加者の心を開かせる
展 開 アクティビティ 1 研修テーマの「起」の部分 気づきを与える
アクティビティ 2 研修テーマの「承」の部分 研修内容を発展させる
アクティビティ 3 研修テーマの「転」の部分 研修内容を広げさせる
アクティビティ 4 研修テーマの「結」の部分 研修結果をまとめさせる
まとめ ふりかえり 研修全体の反省と自己反省 参加者に考えさせる
主体的参加 互いに学び合い 学習プロセスの重視
豊かな人間関係 積極的な参加
行動する力 コミュニケーション
能力
<写真で見るワークショップの実例>
ワークショップのための会場設営例
参加者全員がテーマに基づき
自分の考え等を付箋紙に書く
作成したカードをもとに、
類似した意見をグルーピングする
グループ間の関係を明確にしていく
アイスブレーキング
グルーピングにあたって、仲間で真剣に考える
グルーピングしたものを模造紙に張り付
け、見出しをつける
グループ毎に発表し、学んだことを共有する
役に立つアイスブレーキング集
Icebreaking
Useful
Activities
◇バースデーチェーン◇
<展開例>
○無言のジェスチュアーで、誕生月日順になるように円になって並んでもらう
○誕生月日の早い順に、時計回りなのか反時計回りに並ぶのかを確認しておく
○並び終わって、少しでも自信のない人には、手を挙げてもらう
○自信のない人がいなくなるまで、しゃべらないで並び直してもらう
○進行役が、一人一人の誕生日を確認していく
○「自信がない」と手を挙げた人を中心に、何人かに感想を聞く
○間違えずに並び終えた場合には、みんなで拍手をする
◇シールでグループ分け◇
<展開例>
○進行役等が、参加者の背中に色のついたシールを貼る。
○シールの色が見分けにくい場合もあるので、アルファベットの文字も書いておく
○シールの色は、つくりたいグループ数に合わせて準備
○シールを貼り終えたら、無言のジェスチュアーで色のシールを背中に貼った人が集
まりグループをつくる
○グループをつくり終えたら、インタビューをし、簡単なふり返りをする
<準備物>
◎数種類の色シール。シールの中に赤なら「R」、青なら「B」と書いておく。
◎例えば、30 人の参加者で、5つのグループをつくりたい時は、5種類の色(赤、緑、
黄、青、白等)のシールを、2種類を6枚、3種類を6枚用意する。
◇であいのじゃんけん◇
<展開例>
○会場内を移動し、出会った人とお互いの名前を名乗りあった後、じゃんけんをする
○新しい相手を捜して会場内を移動し、同じようにじゃんけんを繰り返す
○3回勝った時点でストップし、早く終わった人から円になって並ぶ
○円になって並ぶ時に、リーダーを基準に時計回り等に並ぶこと等を、事前に伝えて
おく
○全員が並び終わったら、最初に並んだ人、最後に並んだ人に感想を聞く
◇自己紹介ゲーム◇
<展開例>
○A4白紙の用紙を配布し、4分割になるよう紙を折ってもらう
○下記の4つの内容について、短時間で記入してもらう
○記入内容は
(1) 名前 (2) 今日の元気度 (3) 好きな食べ物
(4) 今日の研修会に期待すること
○まず、(1)と(2)の項目を使って自己紹介し合う。会場内のできるだけ多くの
人と知りあえるようにする。
○次に、(1)と(3)の項目を、さらに(1)と(4)をの項目を使って、自己紹
介をしてもらう。
○(4)の「今日の研修会に期待すること」について、何人かに発表してもらう
○発表内容を板書し、全員で共有する。
◇プラス志向のイスとりゲーム◇
<展開例>
○参加者の人数よりも1つ少ないイスを、円形に並べる。
○みんなで歌を歌いながら、円の外側を回って、進行役がストップをか
けたら、工夫して全員がイスに座れるようにする。(普通のイスとりゲームと違う)
○イスをどんどん減らしていき、座りかたは参加者で工夫してもらう。
○最後は2つのイスに全員が座れるようにする。
○終了後、何人かにインタビューし、普通のイスとりゲームとの違いを引き出す。
<準備物>
○人数よりも一つ少ない数のイス
◇大切なもの、無くしたくないもの◇
<展開例>
○参加者に、日頃大切だと思っていることを2文字で表現してもらう。
(進行役が、自分だったら、「家族」というところでしょうか。いかがですかと問
いかけながら、出された言葉はホワイトボード等に記入していく)
○ある調査で、高齢者に聞いた「無くなって困るもの」ベスト6を紹介する。
(ベスト6は、「家族」・「友人」・「健康」・「役割」・「意欲」・「お金」です。)
○白紙の用紙を配布し、その紙に6つの折り目をつけ、上記の6つを記入してもらう。
○進行役とじゃんけんをして、負けた人は、6つの中から1つずつ消していく。
○参加者全員が消えた時点で終了する。
○隣の人等でペアを作り、シートを交換し、最後まで消さなかったものやその理由等
について交流する。(3分程度)
◇後出しじゃんけん負けるが勝ち◇
<展開例>
○ペアを作って、どちらか一人が、「じゃんけんポン・ポン」の声をかけ、1度目の「ポ
ン」の時に、グー・チョキ・パーのいずれかを出してもらう。
○もう一人の人には、2度目も「ポン」の時、それに勝つものを出してもらう。
○1分間行った後、その後役割を交代して、また1分間行う。
○次に、2度目の「ポン」の時に、負けるものを出してもらう。それぞれ1分間です。
○ペアを作って、勝つものをだすのと、負けるものをだすのでは、どちらが難しかっ
たか交流し合う。
◇形合わせ◇
<展開例>
○参加者に1枚の写真、絵等を4分割したピースを1つずつ配布する。
(参加者が4の倍数以外の場合、例えば 21 人の時には、5セット+1ピースとする。)
○しゃべらずに、それぞれのピースを見せ合いながら1枚の写真。絵等を完成させる。
○完成したら、グループになって着席する。
○どのようにしてグループできたかを話し合う。
※参加者が4の倍数以外の場合、写真、絵等を完成するグループに入れ
ない人が出てくるが、その時の気持ちがどうだったかを振り返る素
材とすることもできる。
<準備物>
○4分割した写真、絵等(1枚の写真、絵等を4等分したもの)