北海道有機農業推進計画(第3期)
平成29年3月
■目
次
第Ⅰ章
北海道有機農業推進計画(第3期)について
1
1
策定経緯
2
目
的
3
策定根拠
4
位置付け
5
計画期間
第Ⅱ章
有機農業をめぐる情勢、現状・課題
3
1
めぐる情勢
2
現状・課題
第Ⅲ章
基本的な考え方
12
1
めざす姿
2
基本方針
3
目
標
第Ⅳ章
推進に向けた方策
13
〔生産面〕
1
有機農業技術の開発・普及
2
有機農業への参入・定着の促進
3
有機農業を核とした新たな展開
〔消費面〕
1
販路の確保
2
理解の醸成
第Ⅴ章
その他必要な対応
16
1
適切な進行管理
2
必要な調査等の実施
3
庁内の情報共有・連携
参考資料
17
【参考1】「有機農業」と「有機JAS」
【参考2】有機農業に関連する近年の研究成果等(道総研農業試験場)
【参考3】北海道有機農業推進計画(第3期)の策定経過
【参考4】有機農業において農業者等が活用できる支援策
【参考5】有機農業の推進に関する法律(平成18年法律第112号)
1 策定経緯
平成18年12月に、有機農業推進の理念や、国及び地方自治体の責務が規定された「有機農
業の推進に関する法律(平成18年法律第112号。以下、「有機農業推進法」という。)」が施
行されたことを踏まえ、道では、平成20年3月に「北海道有機農業推進計画」を策定、平成2
5年3月には第2期推進計画を策定し、有機農業の推進に取り組んできました。
第2期計画策定からおおむね5年が経過することから、これまでの取組の検証や有機農業を
取り巻く最近の情勢などを踏まえ、平成29年度から5カ年を計画期間とする北海道有機農業
推進計画(第3期)を策定するものです。
2 目
的
農業は、食料を供給するという基本的な役割に加え、その生産活動を通じて、国土の保全や
水源のかん養、自然環境の保全といった重要な役割を果たしています。
現代の農業は、多収量品種の導入や化学肥料、化学合成農薬の開発など、急速な技術革新に
より生産効率が大きく向上し、私たちは豊かな食生活を享受してきました。
一方、農業は自然界の循環を基礎に成り立っているものであり、農業が持続的に発展してい
くためには、生産性や品質の向上を図りつつ、この自然循環機能を活用し環境への負荷を積極
的に低減していく生産方式の導入も求められます。
化学肥料や化学合成農薬を使用しないことを基本とする有機農業は、農業本来の自然循環機
能を大きく増進し、環境への負荷をできる限り低減する生産方式として、環境保全型農業を推
進するための先導的役割を担うものであり、栽培技術や経営ノウハウを向上させながら、絶や
すことなく将来につなげていく必要があります。
農業生産活動と環境の調和を重視し、恵まれた自然環境と技術を結びつけ、安全・安心でお
いしい農産物を求める消費者のニーズに応えられるよう、本道農業の持続的な発展を図ってい
く上で重要な農業形態の一つとして有機農業を位置づけ、積極的な推進を図っていきます。
第Ⅰ章 北海道有機農業推進計画(第3期)について
3 策定根拠
有機農業推進法第7条第1項の規定に基づく「都道府県推進計画」として策定します。
4 位置付け
本計画は、「北海道食の安全・安心条例」(平成17年北海道条例第9号)に基づく「北海道
食の安全・安心基本計画」及び「北海道農業・農村振興条例」(平成9年北海道条例第10号)
に基づく「北海道農業・農村振興推進計画」に定めた有機農業の推進の考え方に沿って、具体
的な展開方向を示すものです。
<
国
>
<北海道における有機農業の位置付け>
5 計画期間
平成29年度から平成33年度の5年間とします。
北海道農業・農村振興条例 北 海 道 農 業 ・ 農 村 振 興 推 進 計 画 北海道食の安全・安心条例 北 海 道 食 の 安 全 ・ 安 心 基 本 計 画北海道有機農業推進計画
有機農業の推進に 関する法律 有 機 農 業 の 推 進 に 関 す る 基 本 的 な 方 針 エコファーマー YES!clean 農産物 有機 農業 化 学 合 成 農 薬 化学肥料 慣行農業 クリーン農業 北 海 道 農 業 減 不 使 用 減 不使用 エコファーマー YES!clean農産物 特別栽培農産物 有機農業 環 境 保 全 型 農 業 有機JAS (土づくり、化学肥料・化学合成農薬の削減) (堆肥等有機質資材の施用、化学肥料・化学合成 農薬の低減技術の3つの技術を全て導入) (土づくり、数値基準に基づく化学肥料・化学 合成農薬の平均3割削減) (化学肥料・化学合成農薬5割以上削減)1 めぐる情勢
・
有機JAS認定農家戸数は、全国的に減少していますが、面積は増加しています。
・
全国農業会議所の調査によると、新規就農希望者の27.6%が有機農業での就農を希
望し、65.1%が有機農業に関心を持っています。また、慣行農業者の49。4%が、「条
件が整えば有機農業に取り組みたい」と考えています。
<全国の有機JAS認定農家戸数>
<全国の有機JAS認定面積>
49.4%
32.8%
10.1%
6.9%
0.7%
条件が整えば取り組みた い 今後も取り組みたいと思 わない 分からない 取り組んでいる、又は、 取り組む予定 無回答第Ⅱ章 有機農業をめぐる情勢、現状・課題
<新・農業人フェアにおける就農希望者の意識>
・生産コストに見合った販路の確保 ・収量、品質を確保できる技術の確立 ・地方行政やJAの働きかけ など 資料:農林水産情報交流ネットワーク事業全国アンケート調査(H19)<有機農業の取組に関する農業者の意識>
3,815 3,994 4,009 3,838 3,812 3,634 3,660 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 (戸) 8,506 9,084 9,401 9,529 9,889 9,937 10,043 7,000 7,500 8,000 8,500 9,000 9,500 10,000 10,500 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 資料:農林水産省 各年度末現在 資料:農林水産省 各4月1日現在 資料:全国農業会議所調べ(H22)27.6%
65.1%
7.3%
有機農業をやり
たい
有機農業に興
味がある
有機農業に興
味がない
・
欧米等においては、有機食品市場が拡大傾向を見せており、有機JAS制度もアメリ
カやEU諸国などとの間で有機同等性が相互認証され、有機食品の輸入も見られるよう
になっています。
・
日本でも、有機食品や有機農業により生産された農産物(以下「有機農産物等」とい
う。)に対する関心の高まりを背景に、国産オーガニック関連市場の発展を目指す、産
官学連携のネットワーク(NOAF;オーガニック・エコ農と食のネットワーク)が設
立されたり、大手量販店が、海外の専門店と連携し、国産の有機農産物等を専門的に販
売する動きもあります。
<有機同等性の承認状況>
区 分 国 名 日本に対して有機同等性 EU(28か国)、米国、スイス、コロンビア、カナダ を承認した国 日本が有機同等性を承認 EU(28か国)、豪州、米国、スイス、アルゼンチン、ニ した国 ュージーランド、カナダ (※)EU28か国の内訳 ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、 アイルランド、ギリシャ、スペ イン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、 オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、フィンラ ンド、スウェーデン、英国、クロアチア<欧米等における有機食品市場の拡大傾向>
○欧米等における有機食品市場規模の拡大傾向 (農林水産省資料から) 総売上額 欧州 3.1兆円 市場成長率 6%(2012~13) 独 約1兆円 仏 約5,700億円 英 約2,700億円 米国 3.2兆円 中国 - 市場規模は2009~13で約3倍 韓国-
有機農産物の出荷量は年36%の増 日本 約1,300億円 ※市場は成長 400億円(2004)→1,300億円(2009)<オーガニック・エコ農と食のネットワーク〉
Network Organic-eco Agiculture and Food lifestyle NIPPON
(事務局:次代の農と食を創る会、農林水産省農業環境対策課) オーガニック・エコ農業・農産物の拡大に向けたビジネス環境の整備を推進するため、生産、実需、 学術、行政等の様々な関係者が、オーガニック・エコ関連の情報交換を行うとともに、会員の提案によ る新たなビジネス展開等に向けた課題解決のための各種プロジェクトを展開 〈主な活動〉 ・オーガニック・エコ関係者による情報発信 ・最新のオーガニック・エコ関連情報の発信やセミナーの開催
・
2020年に開催されるオリンピック・パラリンピック東京大会では、開催計画で「持
続可能で環境に優しい食料を使用する」とされており、有機農産物の使用も想定されて
います。
【参考】 ○ロンドン大会における食材調達基準 農産品 義務的基準 意欲的基準 英国産品 ・レッドトラクター認証 ・有機農産物 ・高品質 ・グローバルGAP 輸入品 ・トレーサビリティの確保 ・倫理的な取引、調達 ・フェアトレード ○リオ大会における食材調達基準 義務的基準 努力基準 ・ブラジルの法令を遵守した業者から ・ブラジル有機基準の認証を受けたオ の調達 ーガニック産品の購入優先 ・少年労働の排除など労働実務に合致 ・その他の環境基準や社会基準の認証 する業者からの調達 を受けた製品の購入を優先 ・トレーサビリティシステムを備える ・食品の供給業者の優先順位は こと 1)州内業者 ・持続可能な生産工程管理を行う生産 2)ブラジル国内業者 者からの調達 3)南米業者 4)国際業者2 現状・課題
〔生産面〕
・
本道の有機農家戸数は、平成23年度の667戸から、26年度で726戸と増加してい
ます。
・
26年度の726戸は販売農家戸数の1.8%で、その取組面積は約5,000haと、全耕地
面積の0.4%となっています。
・
全国と比較可能な有機JAS認定農家について見ると、27年度で274戸、その取組面
積は2,502haで、ともに全国第1位となっています。
・
有機JAS認定農家は、23年度の355戸をピークに減少傾向にありますが、一方で取
組面積は増加しています。
<本道の有機JAS認定農家戸数>
<本道の有機JAS認定面積>
2,084 2,125 2,095 2,449 2,441 2,493 2,502 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27(ha)
341 331 355 341 317 299 274 100 200 300 400 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 (戸) 資料:農林水産省 各4月1日現在 資料:農林水産省 各年度末現在・
道内では、有機農業者等によるネットワークが7地域で形成されており、会員間の情
報交換や研修活動、さらにPR販売会や農作業体験といった消費者との交流活動が行わ
れています。
・
ネットワークの中には、有機農業に関心のある慣行農家が参加する例も見られます。
・
平成28年に道が実施した有機JAS農家に対する調査では、本道の有機農業の作付作
物は、大豆、かぼちゃ、たまねぎ、小麦、飼料用作物が多くなっています。
・
有機JAS農家のうち、先代から有機農業を引き継いで取り組んでいる方が14.5%、
自分の代から取り組んでいる方が40.9%、農外からの新規参入者は、慣行栽培からの
転換者を含め、41.6%となっています。
・
生産面では、栽培技術習得の難しさや、雇用労働力確保の難しさが課題として挙げら
れています。
<有機農業に取り組んだ経緯>
<有機農業における生産面の課題>
〈有機農業者等のネットワークの状況〉
○ 空知有機農業ネットワーク(空知総合振興局)
○ 後志有機農業ネットワーク(後志総合振興局)
○ いぶり・ひだか有機農業ネットワーク(胆振総合振興局・日高振興局)
○ 道南有機農業ネットワーク(渡島総合振興局・檜山振興局)
○ かみかわ有機農業ネットワーク(上川総合振興局)
○ オホーツク有機農業ネットワーク(オホーツク総合振興局)
○ 十勝有機農業ネットワーク(十勝総合振興局)
〈ネットワークの主な活動状況〉
○ 研修事業等
・現地研修会
・情報交換会
・販売力向上研修会
・ネットワーク通信発行
等
○ 消費者との交流事業等
・収穫体験交流会
・有機農産物等を使用した料理試食会
・消費者協会と連携したPR販売会
・直売所マップ作成、配布
・有機農産物生産カレンダーの作成、配布
等
資料:北海道農政部調べ(H28) 資料:北海道農政部調べ(H28)・
平成28年に道が実施した道内5カ所での意見行交換会では、新たに有機農業に取り
組むための課題として、有機農業経営の実情に関する情報が明らかでないことや、有機
農業の地域への定着や参入促進を図るためには、市町村や有機農業者グループなど地域
全体で支えていくことが必要との意見がありました。
<地域意見交換会において寄せられた意見(H28)>
農外 か ら の ・
新規で有機農業をやりたい人は、地元市町村や有機農業者グループなど、地
新規参入
域全体で支えていくことが必要。
(生産者)
・
有機農業の営農類型は存在せず、経営の実情が分からないので、新しく有機
農業を始めようとする人は不安。
(生産者)
・
個人で新規参入して有機農業を始めるのは難しい。当初は農業生産法人に所
属し、その後独立するというやり方もあるのでは。
(生産者)
慣行 か ら の ・
慣行農家は借入金があったり、経営リスクがある中、簡単に転換はできない。
転換
(生産者)
・
有機農業に関心を持つ慣行農家はいる。あとは転換を後押しする大きな仕組
みが必要。仕組みがない中で、転換の流れは生まれない。
(生産者)
・
有機農家の経営(卸や小売り単価など)の実情・実態を慣行農家、JA、行
政関係者によく知ってもらうことが必要。よく知らないまま転換はできない。
(生産者)
・
有機に興味を持つ慣行農家はいるが、余力がないと取り組めないし、JAS
認証のアドバイスも必要。
(集出荷販売業者)
〔消費面〕
・
平成28年に道が実施した消費者に対するアンケートでは、有機農産物等については、
「良いイメージ」で捉える消費者が78.4%に達しています。
・
「良いイメージ」の内容としては、「安全」が83。0%、「安心」が77.7%、「環境に
優しい」が63.3%、「健康によい」が51.9%となっています。(複数回答)
・
有機農産物等の購入に関しては、「普通の農産物で十分だから」、「価格が高いから」
といった理由で購入しないという意識がある一方で、
「購入できる場所が近所にあれば」
購入するという意識も見られます。
・
また、有機農業による農産物がどのように生産されたのか、正しく理解している消費
者は30.3%にとどまっています。
<有機農産物等に対する消費者のイメージ>
<有機農産物等に対する良いイメージの内容>
※複数回答<消費者が有機農産物等を購入しない理由>
資料:北海道農政部調べ(H28) 資料:北海道農政部調べ(H28)<どのようになれば有機農産物を購入する(または増やす)か>
資料:北海道農政部調べ(H28)【参考】有機農業推進法における有機農業の定義
有機農業とは、①化学肥料や農薬を使用しない、②遺伝子組換え技術を利用し
ない、ことを基本として、環境への負荷をできる限り低減する農業生産の方法
資料:北海道農政部調べ(H28)<消費者の考える有機農産物>
・
道の有機JAS農家に対する調査では、有機食品市場の将来に関して62.7%が需要が
拡大していくと回答しています。
・
一方で、「コストに対して割に合わない」が 51.6%、「ロットを確保できない」が
24.7%、「販売先の情報がない」が26.3%となっています。(複数回答)
<有機食品市場の将来に関する有機農家の認識>
資料:北海道農政部調べ(H28) 資料:北海道農政部調べ(H28)生
○ 栽培技術の習得が難しく、一層の普及や技術開発が必要。
産
○ 有機農業へ参入していくために、収支や作付け体系など経営の実情に関する情報が必要。
面
○ 有機農業が地域に定着していくためには、市町村や生産者グループなど地域が一体となって、参入者を
支えていくことが必要。
消
○ 有機農産物等は、消費者に良いイメージでとらえられているが、高い価格に見合う価値が十分に認識さ
費
れておらず、消費者への啓発を通じて購入意欲の向上につなげていくことが必要。
面
○ 有機農業者と流通・販売事業者を結びつけ、安定的な販路を確保していくことが必要。
有機農業の推進に向けた課題
<有機農家にとっての販売面の課題>
1 めざす姿
・
環境保全型農業を先導する有機農業を推進していくためには、まず、「有機農業に取
り組みたいという希望」や「有機農産物等を購入したいという希望」にしっかり応えて
いくことが必要であり、このことを「めざす姿」として掲げ、関係者で共有していきま
す。
〔めざす姿〕
○ 有機農業への参入がしやすくなり、経営が安定的に継続
○ 有機農業に対する消費者の理解が広がり、有機農産物等に対するニーズが拡大
2 基本方針
・
「めざす姿」の実現に向け、次の基本方針の下に取組を進めていきます。
○
地域の特性や実情に応じて取り組んでいきます。
○
生産者や消費者の意向を踏まえて取り組んでいきます。
○
関係機関と適切に連携して取り組んでいきます。
3 目
標
・
「めざす姿」の実現に向け、次のとおり数値目標を定め取組を進めていきます。
〔目
標〕
【生産面】有機農業の取組面積
(※1)
現状 5,000ha
→
平成33年度までに 6,500ha
【消費面】有機農業に対する認知度
(※2)
現状 30%
→
平成33年度までに 50%
(※1)有機JASほ場面積や市町村への確認などを通して推計します。
(※2)道のホームページ上で行うウェブアンケートで集計していきます。
有機農業推進法における定義を踏まえ、「有機農産物がどのように生産さ
れたものか」理解している回答者の割合を認知度とします。
第Ⅲ章 基本的な考え方
〔生産面〕
1 有機農業技術の開発・普及
(1)北海道立総合研究機構(以下、「道総研」という。)と連携し、病害虫に強い品種の開
発を進めます。
(2)道総研と連携し、緑肥等による地力窒素向上技術や総合的病害虫・雑草管理(IPM)技
術の体系化等を進めます。
(3)道総研と連携し、農業に由来する環境影響の評価法で地力推移を把握し、緑肥・有機質
資源の利活用技術と、有機農業ならではの生産環境保全技術の開発を進めます。
(4)有機農業を行おうとする者が有機農業に関する技術及び知識を習得できるよう、農業改
良普及センター等による営農指導や情報提供の充実に努めます。
(5)生産者ニーズの把握に努め、技術の開発や知見の蓄積に努めます。
【有機農業の技術情報等に関する意見交換 / 先進的な有機ほ場視察】
2 有機農業への参入・定着の促進
(1)作付体系や収支といった有機農業経営の実情に関する情報を明らかにして、スムーズな
参入が促進されるよう、実例も踏まえ経営指標などの有機農業経営に係る実践的な情報を
整理し提供していきます。
(2)新規参入の有機農業者の活動を、市町村や有機農業に取り組む生産者グループが支援す
るなど、地域全体で受け入れ支える取組を促進します。
第Ⅳ章 推進に向けた方策
(3)道立農業大学校等の担い手育成機関等と連携し、新規就農希望者や後継者に対し、有機
農業に関する講義を実施するなど、有機農業に対する理解が広がるよう取り組みます。
(4)各(総合)振興局単位での、有機農業者等のネットワーク化を踏まえ、情報交換や研修
活動、PR販売会といった消費者との交流など、ネットワーク活動の充実を促進します。
【書店での販売イベント(道南有機農業ネットワーク)】
(5)全道的な交流会の実施などを通して、有機農業者等の地域を越えた交流を促進します。
(6)登録認定機関や有機農業関係団体等と連携し、講習会の開催などを通して有機JAS制
度に対する理解を広げ、認定取得を促進します。
(7)環境保全型農業直接支払交付金など、有機農業の推進に関する国の各種支援制度の情報
を分かりやすく提供すること等により、その効果的な活用を促進します。
3 有機農業を核とした新たな展開
(1)道内の多くの地域で人口減少が進む中、有機農業を志す移住希望者を積極的に受け入
れ、移住・定住施策や農村活性化に活かそうとする地域と連携し、その取組を促進します。
(2)2020年に開催されるオリンピック・パラリンピック東京大会では、開催基本計画で
「持続可能で環境に優しい食料を使用する取組を実行する」とされており、有機農産物等
の使用も想定されることから、関係団体と連携し、食材供給に向けた取組を促進します。
(3)有機農産物等を活用した加工・販売等の6次産業化や、有機農業の意義や有機農産物等
の価値を伝える食育の取組を促進します。
〔消費面〕
1 販路の確保
(1)有機農業の意義や生産地、生産技術などの情報を、流通・販売事業者や、加工、中食・
外食事業者、さらには医療・福祉、化粧品等の幅広い関係事業者に発信します。
(2)有機農産物等の安定的な販路を確保するため、生産者と流通・販売事業者等の商談の場
の提供など効果的なマッチングを促進します。
(3)量販店と連携し、有機農産物等の販売コーナーの設置など、店頭での販売を促進し、需
要喚起に取り組みます。
【量販店等における販売コーナー】
2 理解の醸成
(1)道のホームページや啓発資料等を活用し、有機農業に関する正確な情報や多様な「価
値」、有機JAS制度等について、分かりやすく道内外に発信します。
(2)小中学校で行われている食育活動に有機農業を取り入れるなど、有機農業に対する児童
・生徒の理解醸成を促進します。
【小学生を対象とした有機農業に関する食育活動】
(3)有機農業に対する消費者の理解を深めてもらうため、有機農産物等のPR販売会や農作
業体験といったイベントの実施を促進し、生産者と消費者の交流を広げます。
【有機ほ場における生産者と消費者の交流】
1 適切な進行管理
本計画に基づく取組状況は毎年度点検していくとともに、点検によって明らかになっ
た課題や目標の達成状況に応じて、新たな取り組みを検討するなど適切に対応していき
ます。
2 必要な調査等の実施
関係機関・団体等と連携協力し、有機農産物等の生産・流通や有機農業技術の開発に
向けた試験研究の動向など、有機農業の推進に資する情報を収集するとともに、必要に
応じて、生産・消費等に関する調査を実施します。
3 庁内の情報共有・連携
有機農業の推進に向けては、生産面での施策にとどまらず、流通、加工、消費、食育
など幅広い施策と関連することから、効果的な施策の推進に向け、庁内の関係部局と適
切に情報共有し、連携して取組を進めます。
第Ⅴ章 その他必要な対応
【参考1】「有機農業」と「有機JAS」
有機JASマークの付された有機食品は、①化学肥料や農薬を使用しない、②遺伝子組換
え技術を利用しない、といった有機農業の定義に加え、JAS法に基づく有機農産物の表示
ルールや厳しい基準をクリアしたもので、有機食品の国際規格に準じています。
【参考2】有機農業に関連する近年の研究成果等(道総研農業試験場)
平成29年3月現在 【 】内は普及年○品種開発(病害虫抵抗性)
※印は登録出願中水稲
・「きたくりん」(空育172号)いもち病抵抗性【H24】 ・「そらゆき」(空育180号)業務用、いもち病抵抗性【H26】 ・「そらゆたか※」(空育181号)飼料用米、いもち病抵抗性【H28】小麦
・「きたさちほ」(北見83号)コムギ縞萎縮病抵抗性【H23】 ・「つるきち」(北見85号)硬質小麦、中華めん適性、コムギ縞萎縮病抵抗性【H24】大豆
・「ユキホマレR」(十育247号) ダイズシストセンチュウ抵抗性【H22】 ・「ゆめのつる」(中育60号)ダイズシストセンチュウ抵抗性【H23】 ・「つぶらくろ」(中育63号)黒大豆、ダイズシストセンチュウ抵抗性【H24】 ・「スズマルR※」(中育69号)小粒、ダイズシストセンチュウ抵抗性【H27】小豆
・「きたあすか」(十育155号) 落葉病・茎疫病・萎凋病抵抗性【H22】 ・「ちはやひめ※」(十育164号)落葉病・茎疫病抵抗性【H28】 ・「十育167号」落葉病・萎凋病抵抗性【H29】菜豆
・「福寿金時(十育B78号)」 インゲンマメ黄化病抵抗性【H22】ばれいしょ
・「さやあかね」(北育8号)疫病・ジャガイモシストセンチュウ抵抗性【H18】野菜
・メロン「北かれん」(空知交20号)えそ斑点病・ワタアブラムシ抵抗性【H23】 ・メロン「おくり姫※」(空知交23号)うどんこ病抵抗性【H27】○栽培全般
水稲
・水稲の有機栽培における生産安定化技術【H19】畑作
・食用ばれいしょの有機栽培における安定生産技術【H19】 ・畑輪作条件下での有機栽培における地力推移・作物収量・病害虫発生の特徴と雑草抑制対策【H23】野菜
・たまねぎの有機栽培技術【H19】 ・有機栽培かぼちゃの生産安定化【H19】○土壌肥料
水稲
・苗立枯病防除のためのpH制御と追肥による水稲有機育苗技術【H23】畑作・野菜
・有機質資材を用いたハウス夏秋どりトマトの無化学肥料栽培指針【H19】 ・有機栽培野菜畑の窒素肥沃度指標の選定とその簡易分析法【H19】 ・たまねぎ有機栽培用育苗培土の利用技術【H22】 ・有機栽培露地野菜畑の土壌診断に基づく窒素施肥基準【H23】 ・有機栽培に対応した果菜類の育苗培土作成法【H23】・有機及び無化学肥料栽培こまつなにおける品質成分の変動と硝酸塩低減化【H25】 ・たまねぎ有機栽培用育苗培土の利用技術(追補)【H25】 ・有機栽培畑における生産力向上のための緑肥活用法【H27】 ・堆肥の施用時期と混和方法が畑作物の生育・収量に及ぼす影響【H29】 ・春全量施肥を前提とした有機栽培たまねぎの窒素施肥基準【H29】 ・有機栽培畑のリン酸肥沃度を考慮した有機質資材施用法の確立(実施中:H27-H30)
○病害虫等防除
水稲
・
化学農薬によらない水稲の種子消毒法【H22】畑作・野菜
・野菜の有機栽培における病害虫被害軽減対策-えだまめ、レタス、かぼちゃ、とうもろこし-【H23】 ・雑草の発生密度を考慮した効果的な除草技術の開発【H27】 ・施設栽培ほうれんそうにおけるホウレンソウケナガコナダニの生態を利用した被害低減対策【H28】○経営
水稲
・水稲有機農業の経済的な成立条件【H18】水稲・畑作・野菜
・有機農業を導入する小規模農業の担い手認定要件達成方策【H22】野菜
・たまねぎ有機農業の導入による経営安定化方策【H19】 ・有機栽培トマトの導入条件と導入効果の解明【H26】畜産
・有機酪農への経営転換における生産者と関係機関の役割分担【H19】 ・赤身肉を目指した牛肉生産の経済性【H19】○酪農・畜産
・チモシー主体草地および飼料用とうもろこしの有機栽培法【H19】 ・自給粗飼料による授乳期母子羊の飼養法【H19】 ・イタリアンライグラスを用いた無除草剤草地更新技術【H24】 ・SPF豚農場における無薬飼育の実証とワクチンによるボルデテラ感染の防止【H22】 ・SPF豚農場における豚サーコウイルス2型ワクチン接種方法とその効果【H28】○環境
・生物の多様性と水稲生産の調和を目指した冬期湛水技術の評価【H23】 ・有機栽培におけるたまねぎ・ばれいしょの窒素施肥基準と窒素負荷低減対策の実証【H27】F
試験研究成果
http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/index.html
【参考3】「北海道有機農業推進計画(第3期)」の策定経過
「北海道有機農業推進計画(第3期)」は、生産者に対する調査や消費者アンケート、
道内各地域での意見交換会、さらにはパブリックコメントを通して広く道民の方々の
ご意見等をお聞きするとともに、学識経験者等で構成される「北海道食の安全・安心
委員会」における審議を経て策定しました。
時
期
内
容
平成28年6月1日
○有機JAS生産者への現況等調査の実施
~30日
6月20日
○消費者等へのアンケート調査の実施
~7月31日
7月11日
○平成28年度第1回北海道食の安全・安心委員会
「北海道有機農業推進計画(第2期)に基づく施策の実施状況等」及
び「策定スケジュール
」
の報告
7月25日
○地域意見交換会の実施
~8月19日
開催ブロック:渡島・檜山、胆振・日高、後志、十勝・釧路・根室、
空知・石狩
※上川・留萌・宗谷、オホーツクは台風のため中止10月13日
○平成28年度第2回北海道食の安全・安心委員会
北海道有機農業推進計画(第3期)骨子の審議
11月17日
○平成28年度第3回北海道食の安全・安心委員会
北海道有機農業推進計画(第3期)素案の審議
12月12日
○北海道有機農業推進計画(第3期)素案に係る道民意見の募集(パブ
~平成29年1月12日
リックコメント)
12月
○北海道有機農業推進計画(第3期)素案に係る関係機関との意見交換
~平成29年1月
2月14日
○平成28年度第4回北海道食の安全・安心委員会
北海道有機農業推進計画(第3期)案の審議
【参考4】有機農業において農業者等が活用できる支援策
平成29年3月現在 事業等名 業等概要 支援対象者又は事 補助率等 問い合わせ先 業実施主体 1 新たに有機農業を行おうとされる方等への支援 ( 1 ) オ ー ガ ニ ッ ク オーガニック・エコ農産物の生産 協議会 定額 ※公募事業 ・ エ コ 農 産 物 安 供給拠点の構築に向け、地域におけ 農林水産省 定 供 給 体 制 構 築 るオーガニック・エコ農業に関する 北海道農政事務所 地区推進事業 安定供給力強化、産地販売力強化、 011-330-8807 産地育成力強化に向けた取組を支援 ( 2 ) オ ー ガ ニ ッ ク 環境保全型農業直接支払交付金の 環境保全型農業直 定額 ※公募事業 ・ エ コ 農 産 物 安 取組を行っている農業者団体等が行 接支払交付金の取 農林水産省 定 供 給 体 制 構 築 う、農産物や農産加工品の産地販売 組を行っている農 北海道農政事務所 地 区 推 進 事 業 の 力の強化に向けた取組を支援 業者団体等 011-330-8807 う ち 産 地 販 売 力 強化支援事業(環 境 保 全 型 農 業 連 動型) ( 3 ) 産 地 パ ワ ー ア オーガニック・エコ農業への転換 地域農業再生協議 施 設 整 備 は 事 業 地 域 農 業 再 生 協 議 ップ事業 などによって収益力強化に計画的に 会 等 で 作 成 す る の 1/2以内 、農 会等 取り組む産地に対し、計画策定経費、 「産地パワーアッ 業 機 械 の リ ー ス 技術実証費、計画の実現に必要な農 プ計画」に位置づ 導 入 は 本 体 価 格 業機械リースや、集出荷施設の整備 けられている農業 の1/2以内等 に係る経費等を支援 者、農業団体等 ( 4 ) 農 業 人 材 力 強 次世代を担う農業者となることを 〔事業実施主体〕 年間最大150万 ・準備型 化 総 合 支 援 事 業 志向する者に対し、「準備型」として ・準備型 円 研修機関又は地域 の う ち 農 業 次 世 就農前の研修期間(2年以内)の生 ( 公 財 ) 北 海 道 農 担い手センター(市町 代人材投資事業 活安定に、「経営開始型」として就農 業公社 村) 直後(5年以内)の経営確立に資す ・経営開始型 ・経営開始型 る資金を交付 市町村 市町村 ( 5 ) 農 業 人 材 力 強 青年の農業法人への雇用就農を促 雇用する農業法人 年間最大120万 (一社)北海道農業会 化 総 合 支 援 事 業 進するため、法人が新規就農者に対 等(研修の実施及 円 議 の う ち 農 の 雇 用 して実施する実践研修等に対して支 び 指 導 者 へ の 支 011-281-6761 事業 援するとともに、雇用した新規就農 援) 者の新たな法人独立に向けた研修を 支援 ( 6 ) 青 年 等 就 農 資 新たに農業経営を営もうとする青 貸付主体:㈱日本 無 利 子 融 資 、 貸 市町村 金利子補給金 年等に対し、農業経営を開始するた 政策金融公庫 付限度額:3,70 めに必要な資金を長期、無利子で公 0 万 円 ( 特 認 限 庫が貸し付けた場合に、所要額を利 度額1億円)、償 子補給金として国が交付 還期間12年以内 ( 据 置 期 間 5 年 以内) ( 7 ) 農 業 改 良 資 金 生産・加工・販売分野におけるチ 貸付主体:㈱日本 無 利 子 融 資 、 貸 ㈱ 日 本 政 策 金 融 公 利子補給金 ャレンジ性のある取組等を行う一定 政策金融公庫 付 限 度 額 : 個 人 庫 、 農 協 等 融 資 機 の農業者等を無利子で後押しする農 5,000万円、団 関 業改良資金を公庫が貸し付けた場合 体・法人1億5,0 に、所要額を利子補給金として国が 00万円、償還期 交付 間 1 2 年 以 内 ( 据 置期間3年以内) ( 8 ) 経 営 体 育 成 支 地域の担い手が融資を受け、農業 事業実施主体:市 融資残補助(事業 市町村 援 事 業 の う ち 融 用機械・施設等を導入する際、融資 町村 費の3/10以内)、 資主体補助型 残について補助金を交付することに 定額 より主体的な経営展開を支援 2 有機農業の取組に対する支援 ( 1 ) 環 境 保 全 型 農 化学肥料・化学合成農薬を原則5 農業者の組織する 有 機 農 業 の 取 組 市町村 業 直 接 支 払 交 付 割以上低減する取組と併せて行う地 団体等 の場合8,000円 金 球温暖化防止や生物多様性保全に効 /10a以内 果の高い営農活動に取り組む場合に 支援 ( 2 ) オ ー ガ ニ ッ ク ・ エ コ 農 産 物 安 定 供 給 体 制 構 築 (略) (略) (略) (略) 地区推進事業【再 掲】 ( 3 ) オ ー ガ ニ ッ ク ・ エ コ 農 産 物 安 定 供 給 体 制 構 築 (略) (略) (略) (略) 地 区 推 進 事 業 の う ち 産 地 販 売 力事業等名 事業等概要 支援対象者又は事 補助率等 問い合わせ先 業実施主体 ( 4 ) 強 い 農 業 づ く 地力の強化を通じた農地の生産性 都道府県、市町村、 2分の1以内 市町村(間接補助) り交付金 の回復等を図るための有機物処理・ 農業者の組織する 利用施設の整備や土壌土層改良の実 団体、事業協同組 施等の取組を支援 合等 ( 5 ) 農 業 改 良 資 金 利 子 補 給 金 【 再 (略) (略) (略) (略) 掲】 3 有機農業により生産される農産物の流通・販売面の支援 ( 1 ) オ ー ガ ニ ッ ク ・ エ コ 農 産 物 安 定 供 給 体 制 構 築 (略) (略) (略) (略) 地区推進事業【再 掲】 ( 2 ) オ ー ガ ニ ッ ク ・ エ コ 農 産 物 安 定 供 給 体 制 構 築 (略) (略) (略) (略) 地 区 推 進 事 業 の う ち 産 地 販 売 力 強化支援事業(環 境 保 全 型 農 業 連 動型)【再掲】 ( 3 ) 新 品 種 ・ 新 技 環境保全型農業による農産物等のブ 環境保全型農業直 定額 ※公募事業 術 活 用 型 産 地 育 ランド化【環境保全型農業連動型】 接支払交付金の取 農林水産省 成 支 援 事 業 の う 環境保全型農業直接支払交付金 組を行っている農 北海道農政事務所 ち 産 地 ブ ラ ン ド の取組を行っている農業者団体等 業者団体等 011-330-8807 発掘事業 が行う、農産物や農産加工品のブ ランド化に向けた取組を支援 ( 4 ) 新 し い 野 菜 づ 生産者、流通事業者、実需者等が 生産者、物流事業 定 額 、 3分 の ※公募事業 く り 支 援 事 業 の 連携し、トラック輸送から鉄道・船 者、実需者等から 1以内 農林水産省 う ち 青 果 物 流 通 舶輸送への切替え等によって流通の なるコンソーシア 北海道農政事務所 シ ス テ ム 高 度 化 合理化・効率化を図る際に必要な技 ム、民間団体 011-330-8807 事業 術実証等を支援 ( 5 ) 農 林 漁 業 成 長 農林漁業者等が主体となって流通 六次産業化法の認 (株)農林漁業成長産業 産 業 化 フ ァ ン ド ・加工業者と連携して取り組む6次 定事業者 - 化支援機構(A-FIVE) に よ る 出 資 等 の 産業化の事業活動等に対し、出資等 03-5220-5885 支援 による支援を実施 ( 6 ) 6 次 産 業 化 ネ 農山漁村の所得や雇用の増大を図 戦略策定市町村、 推進事業 市町村(間接補助) ッ ト ワ ー ク 活 動 るため、地域の創意工夫を生かしな 農林漁業者団体、 1/3以内、 交付金 がら、多様な事業者がネットワーク 民間団体等 1/2以内 を構築して取り組む新商品開発や販 整備事業 路開拓、農林水産物の加工・販売施 3/10以内、 設の整備等の取組及び市町村の6次 1/2以内 産業化等に関する戦略に沿って行う 地域ぐるみの6次産業化の取組を支 援 ( 7 ) 品 目 別 輸 出 促 輸出商品・販売方法の多様化のた 民間団体 定 額 、 2分 の ※公募事業 進 緊 急 対 策 事 業 めに事業者が行う実証の取組、海外 1以内 農林水産省 の う ち コ メ ・ コ でのプロモーション活動の強化、海 政策統括官付 メ 加 工 品 輸 出 特 外規制への対応の取組促進、米輸出 農産企画課 別支援事業 拡大のための実践的調査等を支援 03-6738-8964 4 消費者の理解と関心の増進、有機農業者と消費者の相互理解の増進 ( 1 ) 農 山 漁 村 振 興 農山漁村の持つ豊かな自然や「食」 地域協議会(市町 定額 ※公募事業 交 付 金 の う ち 都 を活用した地域の活動計画づくりや 村の参画が必要) ・ 都 市 農 村 共 生 ・ 対 流 市 農 村 共 生 ・ 対 実践活動、福祉農園等の整備や、福 対策 流 及 び 地 域 活 性 祉と連携した農業活動等の取組を支 農林水産省 化対策 援 農村振興局 都市農村交流課 03-3502-5946 ・地域活性化対策 同農村計画課 03-6744-2203 ( 2 ) 農 山 漁 村 振 興 市町村等が作成する活性化計画に 都道府県、市町村、 1/2以内等 市町村 交 付 金 の う ち 農 基づき、農山漁村への定住や都市住 農林漁業者等の組 山 漁 村 活 性 化 整 民との地域間交流を促進するために 織する団体等
【参考5】有機農業の推進に関する法律(平成18年法律第112号)
(目的) 第一条 この法律は、有機農業の推進に関し、基本理念を定め、 並びに国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、 有機農業の推進に関する施策の基本となる事項を定めるこ とにより、有機農業の推進に関する施策を総合的に講じ、 もって有機農業の発展を図ることを目的とする。 (定義) 第二条 この法律において「有機農業」とは、化学的に合成され た肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術 を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境 への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行 われる農業をいう。 (基本理念) 第三条 有機農業の推進は、農業の持続的な発展及び環境と調和 のとれた農業生産の確保が重要であり、有機農業が農業の 自然循環機能(農業生産活動が自然界における生物を介在 する物質の循環に依存し、かつ、これを促進する機能をい う。)を大きく増進し、かつ、農業生産に由来する環境への 負荷を低減するものであることにかんがみ、農業者が容易 にこれに従事することができるようにすることを旨として、 行われなければならない。 2 有機農業の推進は、消費者の食料に対する需要が高度化し、 かつ、多様化する中で、消費者の安全かつ良質な農産物に 対する需要が増大していることを踏まえ、有機農業がこの ような需要に対応した農産物の供給に資するものであるこ とにかんがみ、農業者その他の関係者が積極的に有機農業 により生産される農産物の生産、流通又は販売に取り組む ことができるようにするとともに、消費者が容易に有機農 業により生産される農産物を入手できるようにすることを 旨として、行われなければならない。 3 有機農業の推進は、消費者の有機農業及び有機農業により生 産される農産物に対する理解の増進が重要であることにか んがみ、有機農業を行う農業者(以下「有機農業者」とい う。)その他の関係者と消費者との連携の促進を図りなが ら行われなければならない。 4 有機農業の推進は、農業者その他の関係者の自主性を尊重し つつ、行われなければならない。 (国及び地方公共団体の責務) 第四条 国及び地方公共団体は、前条に定める基本理念にのっと り、有機農業の推進に関する施策を総合的に策定し、及び 実施する責務を有する。 2 国及び地方公共団体は、農業者その他の関係者及び消費者の 協力を得つつ有機農業を推進するものとする。 (法制上の措置等) 第五条 政府は、有機農業の推進に関する施策を実施するため 必要な法制上又は財政上の措置その他の措置を講じなけれ ばならない。 (基本方針) 第六条 農林水産大臣は、有機農業の推進に関する基本的な方針 (以下「基本方針」という。)を定めるものとする。 2 基本方針においては、次の事項を定めるものとする。 一 有機農業の推進に関する基本的な事項 二 有機農業の推進及び普及の目標に関する事項 三 有機農業の推進に関する施策に関する事項 四 その他有機農業の推進に関し必要な事項 3 農林水産大臣は、基本方針を定め、又はこれを変更しようと するときは、関係行政機関の長に協議するとともに、食料 ・農業・農村政策審議会の意見を聴かなければならない。 4 農林水産大臣は、基本方針を定め、又はこれを変更したとき は、遅滞なく、これを公表しなければならない。 (推進計画) 第七条 都道府県は、基本方針に即し、有機農業の推進に関する 施策についての計画(次項において「推進計画」という。) を定めるよう努めなければならない。 2 都道府県は、推進計画を定め、又はこれを変更したときは、 遅滞なく、これを公表するよう努めなければならない。 (有機農業者等の支援) 第八条 国及び地方公共団体は、有機農業者及び有機農業を行 おうとする者の支援のために必要な施策を講ずるものとす る。 (技術開発等の促進) (消費者の理解と関心の増進) 第十条 国及び地方公共団体は、有機農業に関する知識の普及及 び啓発のための広報活動その他の消費者の有機農業に対す る理解と関心を深めるために必要な施策を講ずるものとす る。 (有機農業者と消費者の相互理解の増進) 第十一条 国及び地方公共団体は、有機農業者と消費者の相互理 解の増進のため、有機農業者と消費者との交流の促進その 他の必要な施策を講ずるものとする。 (調査の実施) 第十二条 国及び地方公共団体は、有機農業の推進に関し必要な 調 査を実施するものとする。 (国及び地方公共団体以外の者が行う有機農業の推進のための 活動の支援) 第十三条 国及び地方公共団体は、国及び地方公共団体以外の者 が行う有機農業の推進のための活動の支援のために必要な 施策を講ずるものとする。 (国の地方公共団体に対する援助) 第十四条 国は、地方公共団体が行う有機農業の推進に関する施 策に関し、必要な指導、助言その他の援助をすることがで きる。 (有機農業者等の意見の反映) 第十五条 国及び地方公共団体は、有機農業の推進に関する施策 の策定に当たっては、有機農業者その他の関係者及び消費 者に対する当該施策について意見を述べる機会の付与その 他当該施策にこれらの者の意見を反映させるために必要な 措置を講ずるものとする。 附 則 (施行期日) 1 この法律は、公布の日から施行する。 (食料・農業・農村基本法の一部改正) 2 食料・農業・農村基本法(平成十一年法律第百六号)の一 部を次のように改正する。 第四十条第三項中「及び食品循環資源の再生利用等の促進に 関する法律(平成十二年法律第百十六号)」を、「食品循環 資源の再生利用等の促進に関する法律(平成十二年法律第 百十六号)及び有機農業の推進に関する法律(平成十八年 法律第百十二号)」に改める。 (農業の担い手に対する経営安定のための交付金の交付に関す る法律の一部改正) 3 農業の担い手に対する経営安定のための交付金の交付に関す る法律(平成十八年法律第八十八号)の一部を次のように 改正する。 附則第九条中第四十条第三項の改正規定を次のように改め る。 第四十条第三項中「食品循環資源の再生利用等の促進に関す る法律(平成十二年法律第百十六号)」の下に「、農業の担 い手に対する経営安定のための交付金の交付に関する法律 (平成十八年法律第八十八号)」を加える。【参考6】有機農業の推進に関する基本的な方針(平成26年4月25日)
第1 有機農業の推進に関する基本的な事項 有機農業の推進に関する法律(平成18年法律第112号。 以下「有機農業推進法」という。)において、有機農業は農 業の自然循環機能を大きく増進し、農業生産に由来する環 境への負荷を低減するものであるとされている。 有機農業推進法に基づき平成19年4月に初めて策定・公 表された「有機農業の推進に関する基本的な方針」(以下「基 本方針」という。)は、我が国の農業における有機農業の役 割を明確にするとともに、各種の関連施策を総合的かつ計 画的に講じていく基(もとい)となった。その結果、我が 国における有機農業の取組はわずかながらも増加傾向を示 し、有機農業により生産される農産物に対する需要や、新 たに有機農業に取り組もうとする者の数も増大しつつあ る。 こうした傾向を適切に助長することの重要性にかんがみ、 農業者その他の関係者及び消費者の協力を得つつ、以下に 掲げる事項に基づき、有機農業の推進に関する各種の関連 施策を実施するものとする。 1 農業者が有機農業に容易に従事することができるようにす るための取組の推進 有機農業は、多くの場合、病虫害の発生等に加え、労働 時間や生産コストの大幅な増加を伴うことから、農業者が 容易にこれに従事することができるようにすることが重要 である。 このため、地域の気象条件・土壌条件等に適合した技術 体系を確立・普及するための取組への支援を強化するとと もに、有機農業の取組を対象とする各種支援施策を充実し、 その積極的な活用を図ることが必要である。 また、先進的な有機農業者による就農相談や研修受入の 拡大、新規就農者の経営計画の作成への支援が必要である。 2 農業者その他の関係者が有機農業により生産される農産物 の生産、流通又は販売に積極的に取り組むことができるよ うにするための取組の推進 新たに有機農業に取り組もうとする者が潜在的に相当数 見込まれるとともに、有機農業により生産される農産物に 対する需要の増加も見込まれることから、有機農業により 生産される農産物の生産、流通、販売又は利用の確保・拡 大を図っていくことが重要である。 このため、有機農業に関する技術体系の確立・普及や、 農業者が有機農業による経営を安定的に行えるよう、有機 農業の取組が対象となる各種支援施策の積極的な展開を図 ることが必要である。 また、有機農業により生産される農産物の流通、販売又 は利用が拡大するよう、有機農業者や農業団体等と、当該 農産物の流通業者、販売業者又は実需者その他の業者とが 連携・協力することによって、実需者等のニーズに即した 広域流通(生産者と消費者・実需者との間に流通業者等の 第三者を介在させることによって、主として広域を対象と して行われる流通をいう。以下同じ。)や地産地消(国内の 地域で生産された農林水産物(食用に供されるものに限る。) をその生産された地域内において消費すること(消費者に 販売すること及び加工することを含む。)をいう。以下同 じ。)等の地域内流通(流通業者等の第三者を介在させず に、生産者と消費者・実需者が直接取引することにより行 物の生産量・流通量を増加させ、当該農産物を消費者が容 易に入手できるように多様な販売機会を設けることが重要 である。 このため、有機農業により生産される農産物の生産の拡 大に努めるとともに、有機農業者、流通業者、販売業者、 実需者及び消費者の間で、当該農産物の生産、流通、販売 又は消費に関する情報の受発信を支援することが必要であ る。 さらに、有機農業により生産される農産物の生産及び 消費の拡大に伴い、農林物資の規格化及び品質表示の適正 化に関する法律(昭和25年法律第175号。以下「JAS法」 という。)に基づく有機農産物等の表示への理解の増進を図 るとともに、有機農産物等の適正な表示を確保することに より、消費者の有機農産物等に対する信頼を確保すること が必要である。 4 有機農業者その他の関係者と消費者との連携の促進 有機農業の推進に当たっては、有機農業に対する消費者 の理解の増進及び信頼の確保が重要であることから、食育、 地産地消、産消提携(農業者と消費者とが農産物の取引に 係る事前契約(提携)を行い、その契約に基づき農産物を 相対で取引する仕組みをいう。以下同じ。)、農業体験学習 又は都市農村交流等の取組を通じて、消費者と有機農業者 その他の関係者との交流・連携が促進されるよう取り計ら うことが必要である。 5 農業者その他の関係者の自主性の尊重 有機農業の推進に当たっては、我が国における有機農業 が、これまで、有機農業を志向する一部の農業者その他の 関係者の自主的な活動によって支えられてきたことを考慮 し、これらの者及び今後有機農業を行おうとする者の意見 が十分に反映されるようにすることが重要である。 有機農業に関する基本的な技術の体系化は進んでいるも のの、地域に固有な条件への適合が不十分であり、有機農 業により生産される農産物の生産の取組は未だ少ない状況 にある。こうした状況にかんがみ、有機農業の推進に当た って、地域の実情や農業者その他の関係者の意向への配慮 がないままに、これらの者に対し、有機農業により生産さ れる農産物の生産、流通又は販売に係る各種取組が画一的 に推進されることのないよう留意する必要がある。 第2 有機農業の推進及び普及の目標に関する事項 1 目標の設定の考え方 これまでに、有機農業の推進に係る条件整備については 一定の進捗が得られている。今後は、有機農業に従事して いる農業者に加え、有機農業による就農を希望する者や慣 行農業から有機農業への転換を考えている農業者が相当数 見込まれることに加え、有機農業により生産される農産物 に対する消費者や実需者の需要の増加も見込まれることな どを踏まえ、国及び地方公共団体は、有機農業推進法に定 める基本理念に即して、有機農業の一層の拡大を図るよう 努めることとする。このため、国、地方公共団体、農業者、 消費者、実需者その他関係者に係る目標を次のとおり定め る。 2 有機農業の推進及び普及の目標 (1)有機農業の拡大(2)有機農業に関する技術の開発・体系化 有機農業については、基本的な技術の体系化が進捗して いることから、今後は、地域の気象や土壌特性等を踏まえ、 地域ごとに導入が可能な技術の体系化を進めることが重要 である。このため、おおむね平成30年度までに、都道府県 において、主要な作物を対象に地域の気象・土壌条件等に 適合し、安定的な品質・収量を確保できるよう有機農業の 技術体系を確立する。 (3)有機農業に関する普及指導の強化 有機農業に関する技術及び知識は、地域の気象・土壌条 件等に適合したものであることが重要である。当該技術及 び知識の積極的な活用のためには、地域の先進的な有機農 業者と連携し、その知見を活用することで、国や地方公共 団体による研修をより実践的なものとすることが必要であ る。このため、都道府県は、地域の普及指導センターや試 験研究機関等に有機農業に専門的知見のある農業革新支援 専門員その他の普及指導員を計画的に配置し、地域の先進 的な有機農業者との連携を活用して普及指導活動を強化す るなど、有機農業に関する普及指導体制を整備することと し、その 整 備 率 を 、 お お む ね 平 成 30年度までに100% とする。 (4)有機農業に対する消費者の理解の増進 有機農業に対する消費者の理解を一層増進することとし、 有機農業が、化学的に合成された肥料及び農薬を使用しな いこと等を基本とし、農業生産に由来する環境への負荷を できる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業 であることや農業の自然循環機能を大きく増進するもので あること、また、生物の多様性に及ぼす影響を低減させる ための取組であること等を知る消費者の割合について、お おむね平成30年度までに50%以上とする。 (5)都道府県等における有機農業の推進体制の強化 基本方針及び有機農業推進法第7条第1項に基づき都道 府県が定める有機農業の推進に関する施策についての計画 (以下「推進計画」という。)に基づく取組を全国各地にお いて進める。このため、都道府県にあっては、有機農業者 や有機農業の推進に取り組む民間団体等をはじめ、流通業 者、販売業者、実需者、消費者、行政機関、農業団体等で 構成する有機農業の推進を目的とする体制の整備を一層促 進することとし、その整備率について、おおむね平成30年 度までに100%とする。また、市町村にあっては、各地域 の有機農業の状況を踏まえつつ、先進的な有機農業者との 連携を有する就農相談先を設けるなどの体制を整備するこ ととし、その整備率について、おおむね平成30年度まで に50%以上とする。 第3 有機農業の推進に関する施策に関する事項 1 有機農業者等の支援 (1)新たに有機農業を行おうとする者の支援 国及び地方公共団体は、関係団体と連携・協力して、有 機農業を行おうとする新規就農希望者や慣行農業から有機 農業へ転換しようとする者に対して、これらの者が円滑に 有機農業を開始できるよう、国及び地方公共団体における 就農相談に加え、道府県農業大学校、有機農業の推進に取 り組む民間団体等及び先進的な有機農業者による各種研修 機会の拡大に努める。また、新規就農者等のための経営計 画の作成や就農しようとする青年の研修及び経営の確立ま での各種の支援策を活用した支援に努める。 また、国及び地方公共団体は、その職員及び農業団体の このため、有機農業者や有機農業の推進に取り組む民間団 体等と連携・協力して、例えば、就農相談を受け入れる先 進的な有機農業者に関する情報その他必要な情報の提供を 行うよう努めるとともに、有機農業の意義や実態、有機農 業への各種支援施策に関する知識及び有機農業に関する技 術等を習得させるための研修の実施に努める。 (2)有機農業の取組に対する支援 国及び地方公共団体は、有機農業に必要な技術の導入を 推進するため、堆肥等の生産・流通施設その他の共同利用 機械・施設の整備の支援に努めるとともに、持続性の高い 農業生産方式の導入の促進に関する法律(平成11年法律第 110号)第4条第1項の規定に基づく持続性の高い農業生 産方式の導入に関する計画(以下「導入計画」という。)の 策定を有機農業者等に積極的に働きかけるとともに、導入 計画の策定及び実施に必要な指導及び助言に努める。また、 特例措置を伴う農業改良資金の貸付け等に関しても、有機 農業者の必要に応じた支援に努める。 平成23年度から実施している環境保全型農業直接支援対 策の活用により、有機農業者の支援に努める。また、有機 農業を核とした地域農業の振興を全国に展開していくため、 国は、地 域における有機農業の拡大のモデルとなり得る有 機農業を核とした地域振興の計画を策定した地域に対し、 当該計画の達成に必要な支援に努めるとともに、有機農業 者、地方公共団体、農業団体及び有機農業の推進に取り組 む民間団体等の協力を得て、地域における有機農業に関す る技術の実証及び習得の支援に努める。 特に、有機農業の拡大に当たっては、地域でのまとまっ た取組が重要であり、また、実需者等のニーズに応えたロ ットの拡大や産地化の取組も重要となるため、地域ごとの 慣行農業からの転換等の取組に対する支援に努める。 国及び都道府県は、先進的な有機農業者や農業団体等と 連携・協力して、有機の種子又は苗等の確保を図るための 採種技術等の講習や、優良な取組に関する情報の発信に係 る取組への支援に努める。 (3)有機農業により生産される農産物の流通・販売面の支援 国及び地方公共団体は、有機農業者や農業団体等に対し、 消費者や実需者との情報の積極的な受発信を行うよう促す とともに、eコマースの利活用や中食業者、医療・福祉・化 粧品業界その他の業界との連携による多様な販路の確保が 行われるよう働きかけに努める。また、関係団体と連携・ 協力して、流通業者、販売業者又は実需者と有機農業者や 農業団体等との間で行われる意見交換や商談の場を設定す るなど、両者の一層良好な関係の構築の支援に努める。 広域流通の拡大に向け、国及び地方公共団体は、農業団 体等と連携・協力して、有機農業者、流通業者、販売業者 及び実需者に対し、JAS法に基づく有機農産物の日本農林 規格(平成17年10月27日農林水産省告示第1605号)や 生産情報公表農産物の日本農林規格(平成17年6月30日 農林水産省告示第1163号)等の知識の習得及び制度の活 用や、卸売市場における有機農産物等の取扱いの拡大を積 極的に働きかけるよう努める。 さらに、国は、有機JAS認証の取得の維持及び拡大を図 ることとし、これに係る手続の簡素化等の支援策を検討す る。地域内流通の拡大に向け、国及び地方公共団体は、イ ンショップ(小売施設、空き店舗等に開設された店舗又は コーナーをいう。)や直売所等による取組を支援するととも に、6次産業化の取組及び地場加工業者等と連携した農商 工等連携の取組による消費の創出・拡大に向けた支援に努 める。