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人事労務
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東京都葛飾区新宿3-9-5 平成30年3月吉日人事から経営を支援する
人事労務
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平成30年(2018 年)3
月
ゆうメール
郵便
らって休んでもらおうと思います。 〇か×
か? 株 式 会 社 高 橋 賃 金 シ ス テ ム 研 究 所 http://www.katsujin-consul.com e-mail taka0001@sepia.ocn.ne.jp (事務センタ―)東京都八王子市寺町 1–1 TEL:042-627-0521 FAX:042-627-0528 本 社 東 京 本 部 東京都中央区八重洲 2–4–10 第一幸田ビル 5F TEL:050-3386-9903 FAX:050-3730-2397 1. 賃金制度、評価制度の導入指導 2. 就業規則の作成 3. 労働保険・社会保険手続き代行 4. 給与計算代行 5. 企業文化創造研修・人財育成 業 務 内 容P.2
NEWS「働き方改革」って実際進んでいるの?
P.3
連 載トラブルゼロへ!就業規則改定のポイント
P.4
連 載【活人コンサルタントが指南】 中小企業の経営改善の進め方
P.6 中小企業のための助成金活用法
「65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)」
P.7
NEWS若手人材の確保にも効果あり! 「地域限定正社員」
P.8
コラム民法改正で賃金等請求権の消滅時効が延長される?
発行人・編集人 高橋 邦名 発 行 株式会社高橋賃金システム研究所/多摩労務管理事務所/株式会社高橋給与計算センター株式会社高橋賃金システム研究所/多摩労務管理事務所/株式会社高橋給与計算センター
(3 月号) ~お客様のお役に立つ情報を発信します~
拝啓 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
人事労務 NEWS をお送り致します。お目通しいただければ幸いです。
貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
敬具
代表・活人コンサルタント高 橋 邦
くに名
かたNews
「働き方改革」って実際進んでいるの?
企業における「働き方改革」の実態は?
現 在 、 政 府 が 推 進 する「 働き方 改 革 」 の 名 の 下 に 、 様 々 な 方 面 で「 働 き方 」 の 見 直しが 進 められ て おり、 関 連 する国 の 動きや 企 業 事 例 などが メディアでも多く取り上げられています。 そ の 一 方 で 、 実 態 が 伴って い な い「 働き方 改 革 」 に 対 する批 判 や 課 題 も叫 ば れ て いるところで す が 、「 働き方 改 革 」 は 、 実 際 、 企 業 で はどの ように受け止められているのでしょうか。必要性は感じているが取り組んでいない企業も
株 式 会 社 オ デッセイが 、 全 国 の 人 事 部 門また は「 働き方 改 革 」 に 係 わる部 門 に 所 属して いる方 を対象に実施した「働き方改革に関する意識アンケート」 の結果によると、 約 8割が、「働き方改 革」 の必要性を感じていると回答しましたが、 実際に「働き方改革」 に取り組んでいるのは約 5割 という結果になったそうです。 必要性を感じながらも、 実行できていない企業がまだ多いことがわかります。労働時間の改善、 休暇取得促進への取組みが中心
また、「働き方改革」 の具体的な施策として取り組んでいることで最も 回答が多かったものは、「労働時間の見直しや改善」 となっており、「休 暇取得の促進」 が続いています。 「女性の働きやすい環境作り」 と「育児・ 介護中の社員が働きやすい環 境作り」 という回答も多く集まり、 女性を支援する施策に取り組んでいる 企業も多いことがわかります。実現にはまだまだ課題も
また、 株式会社リクルートマネジメントソリューションズが、 企業の人事制度の企画・運営および 「 働き方 改 革 」 推 進 責 任 者を 対 象に 実 施した「『 働き方 改 革 』 の 推 進に 関 する実 態 調 査 」 の 結 果 によると、「 働き方 改 革 」 推 進 上 の 課 題として 、「 社 外を 含 め た 商 習 慣を 変える難しさ」 を 挙 げ る回 答 が 6 2 . 1 %と最も多く、「 現 場 や 他 部 署との 連 携 が 難しい 」 ( 5 4 . 0 % )、「 マ ネジメント難 度 上昇への懸念」(50.3%) が続いています。自社の現状を踏まえて適切な対応を
人 材 確 保 や 従 業 員 のメンタル ヘ ル ス 対 策 等 の 面 からも、 企 業 の「 働き方 改 革 」 に 対 する取 組 み は今後も重要性が増すでしょう。 自社の現状を見極めながら適切な対応を考えていきたいところです。March 2018
連 載
トラブルゼロへ! 就業規則改定のポイント
第8回
振替休日と代休の違い
INFO 就業規則の見直しは当事務所(042-627-0521)までお気軽にご相談ください。 ■ 振替休日と代休 休日の振替と代休の違いをご存知でしょうか。 「休日の振替」は、休日と労働日を入れ替えることをいいます。たとえば、日曜日と 2 日後の火曜日を入れ 替え、日曜日を労働日、火曜日を休日にすることを指します。 このように、休日の振替をすると、日曜日の労働は所定労働日の労働となり、休日労働とはなりません。 つまり、休日の振替をすれば、休日であった日に労働させても休日労働にはならないので、休日労働の割増 賃金を支払う必要がありません。その代り、休日の振替を行った場合は、その週に限っては振り替られた火 曜日が休日となるため、火曜日に労働させると休日労働になります。 一方、事前に振替の手続きをとらず、休日労働を行わせた後にその代償として与える休日を「代休」とい います。代休を与えても休日労働を行ったという事実は消えないため、その場合には割増賃金の支払いが必 要となります。 ■ 振替休日はどう設定するか 休日の振替は、労働基準法 35 条の範囲内で行う必要があります。労働基準法 35 条は、週 1 回または 4 週 につき 4 日の休日を与えるよう求めており、振替の結果 4 週中に 3 日しか休日がなくなると労働基準法違反 となります。 さらに労働基準法は、週の労働時間を 40 時間と定めており、振替の結果、ある週の労働時間が 40 時間を 超えることとなった場合、労働基準法の休日労働にはならなくとも、法定労働時間を超える時間外労働とし て割増賃金の支払いが必要になります。 つまり、4 週につき 4 日の休日を与えること、週の労働時間を 40 時間以内とすること―の 2 点が必要とな ります。 ■ 振替休日の日は本来の休日より前でよいか 「事前に振替休日を指定すること」「振り替えられた休日が労働基準法 35 条の要件を満たすこと」という 2 つの条件を満たす限り、振替休日は労働日となった元の休日より早い日、遅い日のどちらで与えても差し支 えありません。 〈規定例〉 (振替休日) 第○条 業務の都合でやむを得ない場合は、前条の休日を他の日と振り替えることがある 2 前項の場合、前日までに振り替える休日を指定して社員に通知する。 3 振替休日を行った場合、休日出勤ではないので休日出勤手当は支給しない。 (代休) 第○条 業務上の必要により休日出勤をした場合は、代休を与えることがある。 2 前項の代休は、休日勤務した日から1カ月以内の取得を原則とする。第16回
企業価値を高める組織づくり③ ストック型人事が組織能力を高める
連 載
【活人コンサルタントが指南】
中小企業の経営改善の進め方
活人コンサルタント 多摩労務管理事務所 所長 高橋 邦名 長く経営を行ってきた“団塊 の世代の社長”と言われる方々 の中で、ストック型 経営を良い と思いながらも、フロー型 経営 に なって いる企 業 が 多いと感 じま す。そ の 背 景として、高 度 経 済 成 長 期 の、人 がどんどん 増えた時 代の残 像 が 強 烈すぎ て、未だに、ぞんざ いな人 扱い をしても新 規に社員が入ってく るという錯 覚 をして い る経 営 者の方 が 相当多いのでは ない かと思います。 あきらか に 時 代 は 変 化して おり、愕 然とするほど人口統 計 が変わっています。19 6 6 年(昭 和41 年 )に 日 本 の人 口 が1 億 人を 突 破した 時、65 歳 以 上の 人口は6 6 0 万人でした。現 在は 1 億28 0 0 万 人で65 歳 以 上 が 350 0 万人。このまま少 子 高 齢 化 が 進 むと、2 0 53 年には 総 人 口は1 億 人 水 準となり、その時 点 で の65 歳 以 上 人 口 が3 8 0 0 万に増える見込みです。 つまり、65 歳 未 満 の人 口 は 2 017 年 の93 0 0 万 人 が2 0 53 年には62 0 0 万人と、310 0 万人 減 少となります。そ れ は、実 労 働人 口が 確 実に 減 少して いく ということに なります。その 結 果、中小 企 業 で は 求 人 に 対 す る応 募 者 が 減り、人 が 採 れ な いという実 態 が 今まで以 上に 拡大していきます。 ところが、こうした労 働 市 場 の 変化を 経 営 者 が予見できて おらず、情 報を整理していない ようで す。いまだに、昔 の 徒 弟 制 度に 近 い 状 態 で、滅 私 奉 公 で力を 付け れ ばそのうち給 料 が上がるというモデルをいまだ に続け ている経営者が 随分い ま す。毎 年10 人、15 人 採 用 し て数 人 が 生き残 れ ばいいと考 え、脱落した人間は実力不足と 断じて切り捨ててしまう、経 営 サイドに責 任 は な いと考 えて いる人 が 今でも多 いと思いま す。多くの 経 営 者 が、いまだに 大半が辞めていくこ とを前提に人を採用 しているのです。 ところが、実 態 を 見 るとどうでしょう か? 労 働 人 口 は 確 実 に 減 ってき て おり、 そ の 中 に あ って も 上場 企 業は一定の優 秀な人 間 を確 保していきます。その一方 で、中 小 企 業 で は 人を 確 保で きない 状 況となっていきます。 こうした情 勢 を 客 観 的に判 断 すると、採 用した人をどうやっ て育成・成長させていくかとい う経 営モ デル に切り替えて い く必要があります。上場企業な ど で は、以 前 か ら「Hu ma n・ Resou rce・Ma nagement ( ヒューマン・リソース・マネジ メント)」といった人事管理(マ ネジメント)の手法を戦略 的に 実 施しております。今 後、中小 企業においても、会社の成長力 を上げるためには、人材を育成 し効果的に経営資源(人財)と して 活 用 するのた め の人事 管 理という部 分 につ いて 相当注 力 する必 要があります。そうで ないと、マンパワー不足で企 業 の成 長 力も企 業 力も上げられ なくなることが目に見えていま す。しかし、そうした変化をさほ ど意に介して いない 経 営 者 の 方が多いのです。 極 端な人口構 造の 変化に対 して日本は無策であり、労働力 不足へ の対 応 策である移民 政 策にも真 正 面 から 取り組 んで いません。経済成長している国 は 例 外 なく移 民 政 策 をとって おり、シンガポールなどは 生涯フロー型経営からストック型経営に切り替える
March 2018
こうした実情を鑑みると、各 企業が独自に人材の確保に取 り組 む こと が 求 め ら れ ま す。 企 業 経 営 上、経 営 資 源 の 中 に お け る 「 人 」の 重 要 性 が 高 まってきました。従来から、ビ ジ ネ スを 展 開 する上 で 欠 か せ な い 要 素とし て 「 人、モ ノ、 カ ネ、情 報 」と、順 序 だ け を 見ると 「 人 」が 最 初 に 登 場し ました。ところが、これまで は 「 モノ」を つくり、あるい は 売 るだ け の 「 人 」として 位 置 付 け ら れ、さら に 意 地 悪く言う と、「カネ」を与えて働かせる 「 人 」とし て、モノや カネ、あ るいは 「情報」の下に位置付 けられてきました。 需 要 に 対 し て モ ノ の 供 給 が 不 足して い た 時 代、す な わ ち、モノの 供 給 を 需 要 に 追 い つくように 会 社 を 経 営し て い れ ば よ か っ た 高 度 成 長 時 代 は、モノ ( 商 品 )とカネ ( 資 金 繰り)だ け を 見 て い れ ばよ か った 時 代とい え ま す。し か し、い ま は モ ノ余りの 時 代 で す。モノが 余 る時 代 に お い て は、「人」の重要度が高まりま す。モ ノの 需 要 を 切り開 き、 カ ネ を 生 み 出し、情 報 をもた らす 源 泉として の 「 人 財 」が 必要だからです。 私は、資産としての「人財」 の 価 値を 高 める報 酬 のシ ス テ ムを、「 人 財 成 長 型 人 事 ・報 酬シ ス テ ム ( ストック型 人 事 シ ス テ ム )」と 名 付 け て い ま す。こ れと 対 極 に 位 置 す る、 採 用し ても早 期 に 退 職し てし まうこと が 繰り返 さ れ るタ イ プ が 「 人 材 消 費 型 人 事 ・報 酬 シ ス テ ム ( フ ロ ー 型 人 事 シ ス テ ム )」で す。フ ロ ー 型 人 事シ ス テ ムで は、一 時 的 に 業 績を 高 めることは 可 能 で す が、持 続 的 な 企 業 成 長 は 期 待 できません。 資 産とし て の 「 人 財 」の 価 値 を 高 め ること に よっ て、自 社 に 付 加 価 値をもたらすロイ ヤリティー の 高 い 従 業 員 を 育 て ること は、ど の よう な 環 境 変 化 にも対 応 できる活 性 化さ れ た 企 業 組 織とすることが で きるのです。 現役政策で定年を廃止し、生涯 働き続けられる環境整備を行う ことを国民と約束しています。 これに対し日本は、年金の受 給年齢が引き上げられ続け、会 社を 辞 めるに 辞 められ ないと いうマイナス面が強調されてい ま す。老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 開 始 年 齢を70 歳に引き上げるの であれば、働き続けるための政 策、夫 婦 で 働 いて70 歳、75 歳 ま で35 ~4 0 万 円 程 度 の月 収 が得られるような“雇用環 境の インフラ整備”が 行われてしか るべきなのです。