• 検索結果がありません。

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成28年度研究成果報告書《平成28年度教育課程研究指定事業》 【継続】 都道府県・ 指定都市番号 3 都道府県・ 指定都市名 岩手県 盛岡市 研究課題番号・校種名 2 小学校 教科・領域名 道徳 研究課題 学習指導要領の指導状況及びこれまでの全国学力・学習状況調査結果から,学習指導 要領の趣旨等を実現するための教育課程の編成,指導方法等の工夫改善に関する実践 研究 ◯学習指導要領において, 各教科等においても特質に応じた適切な道徳教育を行うこ と, 道徳教育の全体計画に各教科等で行う道徳教育について指導の内容及び時期を示 すことになったことを踏まえ, 自校の道徳教育の重点目標に基づく各教科等の特質を 生かした道徳教育, それらの要となる道徳の時間の指導方法の研究 (ア) 学校の道徳教育の重点目標に基づく全体計画の作成と実施に関わる工夫 (イ) 各教科等の特質を生かした道徳教育の工夫 (ウ) 各教科等の道徳教育の要となる道徳の時間の指導の工夫 (エ) 「私たちの道徳」の効果的な活用の工夫 指定年度 平成27年度~平成28年度 学E ふ り AAE 校名E が な A (児童数) AE盛岡E も り お か AAE市立E し り つ AAE 河北E か ほ く AA E小学校E しょうがっこう A (142名) 所在地(電話番号) 岩手県盛岡市長田町16-1(019-623-9244) 研究内容等掲載ウェブサイト URL URL:http://academicl.plala.or.jp/iwkahoku/ 研究のキーワード 思いやり たくましさ 道徳教育全体計画 指導の一貫性 研究成果のポイント ○ 重点目標を明確にして道徳教育全体計画に反映させ, 指導の一貫性を図ることができた。さら に, 学級における道徳教育の具体化を図ることにより, 日常的な指導が展開できるようにな った。 ○ 重点目標に基づく別葉の作成により, 各教科等との関連を図りながら道徳教育を推進できるよ うになった。 ○ 道徳の時間の指導方法を工夫改善することによって, 授業の質を高めることができた。 ○ 道徳の時間で利用する「私たちの道徳」の効果的な活用方法について検証することができた。 1 研究主題等 (1)研究主題 思いやる心とたくましさを育てる道徳教育 ~自己を見つめ, 他者との関わりを深める指導の工夫~ (2)研究主題設定の理由 ① 時代の要請から 平成30年度からの「特別の教科 道徳」の全面実施を前に, その趣旨を十分に理解するとと もに, 思いやる心とたくましさを育てる道徳教育の在り方を, より計画的に検証していくこと が必要であると考えた。

(2)

② 研究の歩みから 本校では平成4年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた。 しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから,自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる 道徳教育の在り方を追究しなければならないと考えた。 ③ 児童の実態から 経営反省に基づく児童の実態分析から, 生き方の根幹である「生命の尊さ」を重点内容項目とし, 本年度の学校経営の重点(まなびフェスト河北)との関連性を図るため, 「希望と勇気, 努力と 強い意志」「親切, 思いやり」「規則の尊重」をさらに重点内容項目として取り上げ道徳教育を推進 していくことにした。 (3) 研究体制 全 体 研 究 会 研 究 推 進 委 員 会 ・校長 ・副校長 ・研究主任 ・同副主任 ・教務主任 ・授業者 学 団 ○低学団部会 ○中学団部会 ○高学団部会 ○特別支援学級団部会 視 点 別 ○A「希望と勇気」部会 ○B「親切 思いやり」部会 ○C「規則の尊重」部会 ○D「生命の尊重」部会 (4)2年間の主な取組 平 成 27 年 度 ・学級における道徳教育の具体化(“河北”輝きステージプランの作成) ・改訂された学習指導要領の趣旨の理解 ・重点目標に基づく全体計画及び別葉の作成と年間指導計画の見直し ・授業研究会(9研究授業) ・通知表における道徳の時間の評価の試行 平 成 28 年 度 ・「学級における重点内容項目の指導計画」及び「全体計画の別葉」の作成 ・指導方法(板書, ノート, 発問等)の共通理解と指導上の留意点の理解 ・授業研究会(6研究授業) ・学校公開研究会(研究授業, 分科会研究会) ・研究刊行物の発刊 2 研究内容及び具体的な研究活動 (1)研究内容 ①道徳教育の重点目標に基づく全体計画の作成と実施 ア 全体計画の作成と重点内容項目の設定 イ 「学級における重点内容項目の指導計画」及び「全体計画の別葉」の作成 ②各教科等の特質を生かした道徳教育の工夫 ③道徳教育の要となる道徳の時間の指導の工夫 ④「私たちの道徳」の効果的な活用の工夫

(3)

(2)具体的な研究活動 ①道徳教育の重点目標に基づく全体計画の作成と実施 ア 全体計画の作成と重点内容項目の設定 学校の教育活動全体を通じて道徳性を養うというねらいから, 学校教育目標, 道徳教育 目標, 重点目標及び重点内容項目を明確にし, 本年度の学校経営の重点(まなびフェスト 河北)との関連性を図った。また, 全体計画に, 各教科等における道徳教育のねらいを明 示するとともに, 各学年で取り組むべき重点内容項目及びねらいも明示した。 イ 「学級における重点内容項目の指導計画」及び「全体計画の別葉」の作成 道徳教育の全体計画に基づいて, 重点目標及び重点内容項目の指導内容を学期ごとに示 した「学級における重点内容項目の指導計画」を作成し活用している。これは, 教育活動 全体を通じて行う道徳教育について, 道徳の時間はもとより各教科等との関連が一目でわ かるようにするために作成したものである。「全体計画の別葉」は, 各教科等で行う道徳教 育についての指導内容及び時期を明示し, 各教科等との関連を図りながら道徳教育を円滑 に進めるために作成したものである。 ②各教科の特質を生かした道徳教育の工夫 道徳教育は,学校の教育活動全体を通じて,道徳的な判断力, 心情, 実践意欲と態度など の道徳性を養うことをそのねらいとしており, 各教科等の教育活動との関連を図りながら推 進していくことが大切である。そこで, 「学級における重点内容項目の指導計画」,「全体 計画の別葉」を作成し, 各教科等の学習と道徳的価値との関連を明らかにしている。特に重 点目標及び重点内容項目に関わる指導に関しては,より意図的・計画的な指導を行うことがで きるようにしている。 ③道徳教育の要となる道徳の時間の指導の工夫 ア 学習指導過程 「気付く・深める・つかむ・広げる・まとめる」の5段階とする。 イ 教室掲示の工夫 教室の背面に, 学級目標を中心として道徳の時間に学んだことなどを 掲示する。 ウ 指導方法の工夫 ・教材提示の工夫 教材の主人公に心を重ね, ねらいとする道徳的価値の自覚を深めるた めに, 児童自身が自分との関わりの中で考えられるように, 様々な手 法を用いて教材と出合わせる。 ・発問の工夫 中心的な発問を軸に学習を一体的にとらえるよう組み立てる。 ・話合いの工夫 教師と児童のやりとりだけにとどまることなく, 児童相互の言葉をつ なぐ役目を教師が果たし,ねらいとする道徳的価値を追求させる。 ・書く活動の工夫 自分の思いや考えを書き留めさせ, 自己の変容や成長を実感させる。 その記録をポートフォリオ化する。 ・表現活動の工夫 児童が教材の主人公に心を重ね, 自分との関わりの中でねらいとする 道徳的価値をどうとらえているかを語り, その思いを深めさせる。 ・板書の工夫 順接的, 時系列的な構成, また,対比的, 構造的な構成を工夫する。 ・特別支援学級における工夫 児童の考え方や感じ方に応じ, 一人一人にきめ細やか な配慮をする。 エ 学習構想立案の効率化に対する取組 ・学習指導案の蓄積 ・板書絵の蓄積 ・学習の軌跡の掲示 オ 評価活動への取組 ・教師版ねむの木ノートの活用 「学習状況」と道徳の時間の積み重ねによる「成長の様子」を記録する。

(4)

・通知表への記載(試行) 平成27年度3学期の通知表から試行的に道徳の時間の学習状況等評価を記載している。 ④「私たちの道徳」の効果的な活用の工夫 ア 道徳の時間における活用 ・学習の導入時に,ねらいとする道徳的価値につながる教材として提示する。 ・「読み物教材」の文章の一部や挿絵を活用する。 ・学習後半の書く活動において中心的教材として活用する。 イ 教育活動全体を通しての活用 ・「こころの日」において「私たちの道徳」を自己で読み深める取組 ・家庭と連携した活用 3 研究の結果と今後の取組 (1) 研究の結果 ◯学校教育目標,道徳教育目標,重点目標及び重点内容項目の関連性を見直し,全体計画を作成し たことにより,指導に一貫性をもたせることができた。また,「学級における重点内容項目の指導 計画」を作成したことにより,意図的,継続的な指導を行い, 道徳教育の具現化を図ることがで きた。 ◯全体計画の別葉に基づき, 各教科等の学習及び活動を行うことによって,意図的・継続的な指導 を日常的に行い, ねらいとする道徳的価値に関わる指導を補充, 深化,統合させることができる ようになった。「私たちの道徳」や復興教育副読本とも対応させている。 ◯学習指導過程を明確にし,指導方法を工夫改善したことにより,効果的な指導の在り方を検証する ことができた。特に, ペアやグループなどの話合いを用いたことは,協働的に学び,道徳的価値 に対する考えを深めさせるために有効であった。また,自分との関わりでねらいとする道徳的価値 を理解し,他者との関わりを深める姿も見られるようになった。さらに,通知表における道徳の時 間の評価を試行したことにより, 道徳の時間の学習状況や道徳の時間の積み重ねによる成長の様 子を見取り,保護者に伝えることができた。 ◯道徳の時間のみならず,学校の教育活動全体を通して「私たちの道徳」の活用方法について工夫 改善することができた。特にねらいとする道徳的価値に関わる考え方や感じ方を振り返る場で, 活 用することができた。 (2)今後の取組 ◯児童の実態を再度検証しながら学級における「重点内容項目の指導計画」の有効性を確かめ, 活 用の仕方をさらに工夫していく必要がある。また,全体計画の別葉を効果的に活用して, 教育活 動全体での指導が, さらに深まるようにしていかなければならない。 ◯各教科等の特質を生かした道徳教育の推進について,さらに工夫改善を行っていかなければならな い。また, 家庭や地域との連携を継続・発展させ, 児童の道徳性を育む環境を整備していかなけ ればならない。 ◯より効果的な指導法の工夫改善を積み重ねるとともに, 「特別の教科 道徳」の評価の在り方に ついても検討を重ねていかなければならない。 ◯「私たちの道徳」や「復興教育副読本」の活用の在り方とともに,「特別の教科 道徳」の教科書 の導入を受け,年間指導計画を新たに作成するなど一部改訂された学習指導要領の全面実施に向け た準備を整えなければならない。

(5)

参照

関連したドキュメント

※1・2 アクティブラーナー制度など により、場の有⽤性を活⽤し なくても学びを管理できる学

目的 これから重機を導入して自伐型林業 を始めていく方を対象に、基本的な 重機操作から作業道を開設して行け

しかし , 特性関数 を使った証明には複素解析や Fourier 解析の知識が多少必要となってくるため , ここではより初等的な道 具のみで証明を実行できる Stein の方法

本稿で取り上げる関西社会経済研究所の自治 体評価では、 以上のような観点を踏まえて評価 を試みている。 関西社会経済研究所は、 年

を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に

を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に

・私は小さい頃は人見知りの激しい子どもでした。しかし、当時の担任の先生が遊びを

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き