番 号：141183 国 名：ヨルダン 担当部署：社会基盤・平和構築部都市・地域開発グループ第二チーム 案件名：ペトラ地域総合開発プロジェクト詳細計画策定調査（地域開発/観光開発） １．担当業務、格付等 （１）担当業務：地域開発/観光開発 （２）格 付：3号 （３）業務の種類：調査団参団 ２．契約予定期間等 （１）全体期間： 2015年2月下旬から2015年3月下旬まで （２）業務Ｍ／Ｍ： 国内 0.45 Ｍ／Ｍ、現地 0.47 Ｍ／Ｍ、合計 0.92 Ｍ／Ｍ （３）業務日数： 準備期間 現地業務期間 整理期間 3日 14日 6日 ３．簡易プロポーザル等提出部数、期限、方法 （１）簡易プロポーザル提出部数：１部 （２）見積書提出部数：１部 （３）提出期限：2月12日(12時まで) （４）提出方法：専用アドレス (e-propo@jica.go.jp)への電子データの提出又は 郵送(〒102-8012 東京都千代田区二番町5番地25二番町センタービル)(いずれも 提出期限時刻必着) ※2014 年 2 月 26 日以降の業務実施契約（単独型）公示案件（再公示含む）より、電子媒体に よる簡易プロポーザルの提出を本格導入しています。 提出方法等詳細については JICA ホームページ（ホーム＞JICA について＞調達情報＞お知 らせ＞「コンサルタント等契約における業務実施契約（単独型）簡易プロポーザルの電子提 出本格導入について」（http://www.jica.go.jp/announce/information/20140204_02.html）をご 覧ください。なお、JICA 本部 1 階調達部受付での受領は廃止しておりますので、ご持参いた だいても受領致しかねます。ご留意ください。 ４．簡易プロポーザル評価項目及び配点 （１）業務の実施方針等： ①業務実施の基本方針 １６点 ②業務実施上のバックアップ体制等 ４点 （２）業務従事者の経験能力等： ①類似業務の経験 ４０点 ②対象国又は同類似地域での業務経験 ８点 ③語学力 １６点 ④その他学位、資格等 １６点 （計１００点） 類似業務 地域開発/観光開発に係る各種業務 対象国／類似地域 ヨルダン/全途上国 語学の種類 英語 ５．条件等 （１）参加資格のない社等：特になし （２）必要予防接種：なし
ヨルダン国には、観光資源としてローマ時代、十字軍、オスマン時代などの文化遺産が豊富に 存在しているだけでなく、死海をはじめとする固有の自然景観にも恵まれている。そうしたヨル ダンにおける観光業は、GDPの12.3％（2013年、ヨルダン中央銀行）を占め、構造的な貿易赤字 を抱える同国にとって外貨獲得のための主要産業となっている。また、失業率が12.6％（2013年、 ヨルダン政府統計局）である同国において、ヨルダン国内の失業者の66.3%（2013年、ヨルダン 政府統計局）を占める青年層（39歳以下）の雇用の受け皿として成長が期待されている。 ペトラは、そうしたヨルダンが誇る世界遺産のひとつであり、同国への年間観光客数約730万人 （2013年、ヨルダン政府統計局）のうち約61万人（2013年、ヨルダン政府統計局）が訪れる最大 の観光地のひとつである。しかし、同地は遺跡観光が中心であり、遺跡以外に観光客をひきつけ る地域環境の整備が不十分であるため、多くの観光客はペトラにおける滞在時間が非常に短い。 また、中東地域の政治変動による周辺国の不安定化によって、ヨルダンへの観光客は大きく減少 しており、観光客一人当たりの経済効果を増大させるための方策が必要となっている。そこで、 ペトラ地域で観光業による経済効果をより大きくするために、魅力的な環境整備や地域開発に関 わる行政の実施体制の強化に取り組むことが課題となっている。 このような状況下、我が国は無償資金協力でペトラ地域における集客地点として同地域の歴史 を紹介する博物館の建設支援を行うことを決定し、2014年3月に贈与契約（Grant Agreement: G/A） を締結した。同博物館は現在詳細設計中であり、2016年中に完工予定である。これに加えヨルダ ン政府は、同博物館の運営や、ペトラ地域の総合的な開発に携わる実施体制の強化を目的とした 「ペトラ地域総合開発プロジェクト」（以下、「本プロジェクト」）を我が国に要請した。 これを受けてJICAは、ヨルダン政府からの協力要請の背景、内容を確認し、本プロジェクトの 事前評価を行うとともに、本プロジェクト内容の計画策定に必要な情報・資料を収集・分析する ことを目的として本詳細計画策定調査を実施する。 ７．業務の内容 本業務従事者は、技術協力プロジェクトの仕組み及び手続きを十分に把握の上、他の業務従事 者やJICAと協議･調整しつつ、担当分野に係る協力計画策定のために必要な以下の調査を行う。本 業務の従事者は映像コンテンツ開発団員及び評価分析/組織分析団員とともに調査を行うものと し、他団員の作成部分を含めた報告書（案）の取りまとめを行う。団内では、ペトラ地域におけ る地域開発/観光開発にかかる情報を収集し、同地域のニーズ及びポテンシャルを分析の上、地域 の開発のために本プロジェクトに取り入れるべき活動を提言することが期待される。 具体的担当事項は次のとおりとする。 （１）国内準備期間（2015年2月下旬） ①要請背景･内容を把握（要請書･関連報告書等の資料･情報の収集･分析）の上、現地調査で 収集すべき情報を検討し、関係機関（先方実施機関等）に対する質問票（案）（和文、英 文）を作成する。質問票はJICAヨルダン事務所を通じて事前配布を行う。 ②担当分野にかかる対処方針(案)を検討する。 ③対処方針会議等に参加する。 （２）現地派遣期間（2015年2月下旬～3月中旬） ①JICAヨルダン事務所との打合せに参加する。 ②ヨルダン側の関係機関との協議及び現地調査に参加する。 ③担当分野に係る質問票を回収するとともに、文献やヒアリング等を通じて必要な情報･資料 を収集し分析する。収集した情報を団内に共有し、報告書（案）にまとめる。 具体的な内容は以下のとおり。なお、本プロジェクトでいう地域開発は、観光を中心とし たまちづくりを推進するものであり、調査対象地域は先方実施機関であるペトラ開発観光局 （Petra Development and Regional Tourism Authority：以下、「 PDTRA」という。）の管 轄地域とし、協議において本プロジェクトの対象範囲を定めることを想定している。
イ）開発動向、公共事業の整理 ウ）地域開発の状況把握
・地域開発の方向性
・既存の開発マスタープラン（The Strategic Master Plan for Petra Region）（アクシ ョンプラン含む） ・社会経済状況 ・用途地域と土地利用状況 ・社会基盤施設の整備状況・計画（交通、電力、上下水道、廃棄物処理関連施設、公 共コミュニティ施設等。交通については、地域内に加え、他主要都市からのアクセ スを含める。） ・建築規制及び開発規制 ・投資、民間ディベロッパーの開発動向（分野、規模、事業主体など） エ）観光開発の状況把握 ・観光開発の方向性（地域ブランドの戦略など） ・観光拠点の整備状況（観光関連施設、観光客向け飲食店や宿泊施設など） ・観光促進に必要なものの整備状況（地域観光マップ、観光客向け土産製品、ウェブ サイトなど） ・観光開発（土産製品開発など）に携わる女性協同組合（Cooperative）及び観光業者 協同組合の存在及びPDTRAとの連携手段 ・民間観光関連企業の参入動向 オ）地域のポテンシャル、ニーズの整理 カ）他ドナー・援助機関の地域開発/観光に関連する支援状況 キ）地域の地図データの入手 ④他団員と協力し、各面談の議事録を作成する。 ⑤担当分野にかかる本体プロジェクトの内容を検討する（実施手法及び規模） ⑥本プロジェクトの基本計画を検討し、担当分野に係るPDM案、PO案の作成に協力する。 ⑦先方実施機関との協議で合意された内容について、討議議事録（R/D）（案）（英文）及 びミニッツ（M/M）（案）（英文）の取りまとめに協力する。 ⑧担当分野にかかる本体プロジェクトでの現地再委託のTORを検討するとともにローカルコ ンサルタントに関する情報を収集する（組織規模、技術者数、保有機材・施設、関連業務 実績、契約単価実績など）。 ⑨調査全体の情報の取りまとめを行う。 ⑩担当分野に係る現地調査結果をJICAヨルダン事務所に報告する。 （３）帰国後整理期間（2015年3月中旬～3月下旬） ①収集資料の整理・分析、収集資料リスト作成し、JICAに提出する。 ②事業事前評価表（案）作成に協力する。 ③帰国報告会、国内打合せに出席するとともに担当分野に係る調査結果を報告する。 ④担当分野に係る詳細計画調査報告書（案）を作成するとともに、他団員の作成部分を含め た報告書（案）の取りまとめを行う。 ８．成果品等 本契約における成果品は以下のとおり。 （１）担当分野に係る詳細計画策定調査報告書（案）（和文） 電子データをもって提出することとする。 ９．見積書作成に係る留意点 本公示の積算を行うにあたっては、「JICAコンサルタント等契約における見積書作成ガイドラ イン」（http://www.jica.go.jp/announce/manual/guideline/consultant/quotation.html）を参照願い ます。留意点は以下のとおりです。
航空賃及び日当・宿泊料等は契約に含みます（見積書の提出も含みます）。 航空経路は、成田／羽田⇒ドバイ／ドーハ／アブダビ⇒アンマン⇒ドバイ／ドーハ／ア ブダビ⇒成田／羽田を標準とします。 10．特記事項 （１）業務日程／執務環境 ①現地業務日程 現地派遣期間は2015年2月28日～3月13日を予定しています。 本業務従事者及び他コンサルタント団員は、JICAの調査団員に先行して現地調査の開始 を予定しています。すなわち、本業務従事者及び他コンサルタント団員のみで現地調査を 行う期間があります。 ②現地での業務体制 本業務に係る調査団構成は、以下のとおりです。 ア）総括（JICA） イ）協力企画（JICA） ウ）地域開発/観光開発（コンサルタント） エ）映像コンテンツ開発（コンサルタント） オ）評価分析/組織分析（コンサルタント） ③便宜供与内容 JICAヨルダン事務所による便宜供与事項は以下のとおりです。 ア） 空港送迎 あり イ） 宿舎手配 あり ウ） 車両借上げ 全行程に対する移動車両の提供 エ） 通訳傭上 なし オ） 現地日程のアレンジ 必要に応じてアレンジします。 カ） 執務スペースの提供 なし （２）参考資料 ①配布資料 ・ヨルダン・ハシェミット王国ペトラ博物館建設計画 準備調査報告書 社会基盤・平和構築部都市・地域開発グループ第二チーム（eigge@jica.go.jp）にて配布し ます。 ②公開資料 ・ヨルダン・ハシェミット王国 サルト市における持続可能な観光開発プロジェクト詳細計 画策定調査報告書 http://libopac.jica.go.jp/search/detail.do?rowIndex=0&method=detail&bibId=1000007197 ・ヨルダン・ハシミテ王国 博物館活動を通じた観光振興プロジェクト終了時評価報告書 http://libopac.jica.go.jp/search/detail.do?rowIndex=1&method=detail&bibId=0000246277 ・The Strategic Master Plan for Petra Region
20Strategic%20Master%20Plan%20for%20Petra%20Region.pdf （３）その他
①業務実施契約（単独型）については、単独（１名）の業務従事者の提案を求めている制度 ですので、複数の業務従事者によるプロポーザルは無効とさせて頂きます。
