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(7)アレルギー対策

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症等の何らかのアレルギー疾患を有する者は、国民のおよそ三 分の一にのぼると言われており、今後も増加傾向にあると予測されている。 アレルギー疾患は慢性疾患である上、その病態は依然不明な点が多く、治療法も十分に確立できてい るとは言えない。 アレルギー疾患のアレルゲンが特定された場合、アレルゲンの除去と回避が、治療および予防におい て、重要となっている。 アレルギー疾患の重症化を予防し、患者および家族の QOL を低下させないためには、日常生活にお ける自己管理が重要であることから、患者及び家族が正しい知識を得て適切に判断し、疾病の状態を客 観的に判断し、行動すること等が求められている。 ①現状と課題 (ⅰ)花粉症 花粉症は、花粉が原因で起こる、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患の総称で、6人にひとりは 花粉症であると言われるほど患者は多い。スギ花粉症の患者数が最も多いが雑草類ハンノキ類等複数の 花粉アレルギーを持つ患者が増えている。代表的な症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のか ゆみ、流涙などがあり、重症の場合、日常生活に与える影響は深刻で社会的損失も大きい疾患である。 しかし、花粉症は、適切な予防策や治療を行うことで、症状を軽減すること可能であるため、まず花 粉症について正しい知識を持つことが重要である。 また、花粉症の発症には、花粉へのばく露期間と量が関係し、発症までに数年かかる場合もある。し かし、就学以前に約3割に感作がおこるといわれており、小児期も含めた啓発が必要である。 (ⅱ)食物アレルギー 食物アレルギーは、食物によって生じる異常な反応のうちアレルギー反応を介するもので、その症状 は多臓器にわたり、唇や口に限局したものから全身に及ぶアナフィラキシーまで多彩である。 平成10~11年度に厚生労働省が行った即時型アレルギーの全国調査では、年齢は0歳で30%弱 を占め8歳までで80%を占めるが、20歳以上も9%程度となっており、原因食物は鶏卵、乳製品、 小麦が3大原因で、他にソバ、エビなどの甲殻類、果物類などが知られている。また、年齢により原因 食物が異なり加齢とともに多種多様となっている。 食物アレルギーの治療・予防のためには、原因食物の特定とその除去が重要で、平成 14 年から卵、 乳、小麦、落花生、ソバの 5 品目が特定原材料として食品への表示が食品衛生法で義務付けられてい る。また、20品目について表示の推奨がされている。 重症で死にいたることもあるアナフィラキシーに対してはエピネフリンの注射薬を迅速に投与する ことが必要であり、食物によるアナフィラキシーに対して平成 17 年 4 月から自己注射薬の許可がお りている。

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食物アレルギーは全年齢において見られるが、特に乳幼児から小児期に頻度が高い。保育所・幼稚園・ 学校給食においては給食によってアレルギー反応を起こすことのないよう、医師との適切な連携や関係 者の理解の促進が必要である。この他に、特定のアレルゲンを摂取後の運動で生じる食物依存性運動誘 発性アナフィラキシー等複雑な発症形態をとるものもあるため、正確な判断と適切な指導が望まれる。 (ⅲ)アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎は痒みを伴う特徴的な皮疹が特徴的な分布を示す慢性疾患で、原因や根本的な治療 方法が不明な上、不確実な情報の氾濫や保護者の不安の増大等、社会的影響が深刻化している。厚生労 働省の研究班による検診調査の結果、有症率は 4 ヶ月児で 12.8%、1 歳 6 ヶ月児で 9.8%、3 歳児で は 13.2%、小学 1 年児 11.8%、小学 6 年児 10.6%、大学 1 年生 8.2%となっている。治療は原因・ 悪化因子の検索と対策、スキンケア、薬物療法が基本であり、どれも同等に重要である。 府においては、平成元年度に乳幼児のアトピー性皮膚炎の有症率等の把握を目的に、毎年、保健所で の乳幼児健診時に実態調査を行い、平成 4 年度からは、情報提供とともに、保護者の不安感を軽減す るため、保健所に相談窓口を開設した。平成 5 年度からは、種々のパンフレットを作成し、乳幼児健 診等で活用するとともに、アトピー教室・相談事業及び栄養指導を実施している。 さらに、平成 12 年度から、同じ悩みを持った者同士の情報交換等を目的に患者・家族交流会を実施 している。 しかしながら、市町村における乳幼児健診等でも相談等に取り組まれてきたことから、保健所での相 談件数は減少傾向にある。 アトピー性皮膚炎は乳児期、幼小児期、思春期・成人期と皮疹の出現部位と症状に違いが見られ、ま た、原因・悪化因子も年齢により異なる。たとえば、乳児期・小児期のアトピー性皮膚炎は適切な治療 によって成長とともに軽快していくことが多いが、思春期・成人期のアトピー性皮膚炎の中には、重症 化・難治化し日常生活の障害となる例も少なくない。このようなことから個々の患者の重症度、年齢、 皮疹の性状に応じた対応が求められ、特に思春期・成人期の患者を対象とした、疾患の理解とセルフケ アの確立や悪化要因の中で大きなウエイトを占める心身のストレスの軽減について対応が必要である。 (ⅳ)気管支喘息 気管支喘息は、空気の通り道である気道(気管支など)に炎症が起き、空気の流れ(気流)が制限される 病気で、気道がいろいろな吸入刺激に過敏に反応して、発作的に咳、“ぜーぜーひゅーひゅー"と気管支 が鳴る喘鳴、呼吸困難が起きる。成人の喘息と小児の喘息は年齢以外にも多くの点で違いがあり、それ ぞれ治療ガイドラインが示されている。 小児の気管支喘息については、小児慢性特定疾患治療研究事業における疾病の一つとして、医療の確 立・普及や児童の健全な育成とともに、患者家族の負担軽減を図るため、症状が一定の程度である場合、 専門医を有する適切な医療機関に委託し医療費の援助を行っている。

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また、府保健所においては、障がい・難病児への療育相談事業として、医師による専門相談や保健師 による訪問指導等により、個別の相談・支援とともに、患者・家族交流会等を行っている。 (v)その他のアレルギー疾患 その他のよく知られるアレルギー疾患として薬物アレルギー、ハチアレルギー、蕁麻疹、接触皮膚炎、 職業アレルギーなどがあるが、それぞれアレルゲンの予防と対策が重要であり、そのためには正しい知 識とそれに基づく行動が求められる。 ②今後の方策 アレルギー疾患はその病態にいまだ不明な点があり治療法が確立されていないなど、積極的な研究開 発が待たれる。 しかし、その原因であるアレルゲンなどが特定されれば、その除去と回避により症状の軽減や治療が 可能であることから、原因、症状、予防・治療などについての医療機関をはじめ保健所、市町村などで 正しい知識の普及啓発を行っていく。 また、年齢や重症度によって対処が異なる場合があること、慢性疾患であるゆえに医療不信や薬剤へ の誤解などがあり、患者本人を含めた家族への対応が必要であることから、医療、保健、教育の連携に よる対応の充実が望まれる。 アレルギー性疾患は生命に関わる重症例もあることから、専門医や専門医療機関とかかりつけ医の連 携をふくめた地域医療体制の整備を図っていく必要がある。 また、喘息・アトピー性皮膚炎は小中学生の学齢期に最も多い慢性疾患であり、ときに学業の継続に 支障をきたすこともみられることから、病弱養護学校と専門医療機関が連携をし、疾病の軽減と自己管 理能力の強化を助けていく。 また、大阪府立呼吸器・アレルギー医療センターでは、臨床研究部を中心にアレルギー疾患の新たな 治療方法の研究開発を推進する。 (ⅰ)花粉症 スギ花粉症をはじめとして花粉症は社会的関心が高く、花粉が広範囲に飛散することや、府民の行動 範囲が交通機関の発達により広域になっていることを踏まえ、近隣府県の情報を、より多く入手できる ことが、花粉症予防対策を適切に行う上でも有効である。このため、平成18年度に近隣府県との間で 設置した花粉症連絡調整会議により、連携を密にしてより効果的な対策を検討する。 (ⅱ)食物アレルギー 食物アレルギーは原因食品の飲食が主要経路であり、適切な診断と除去が重要であるが、他方、食物 は成長、栄養に欠かせないものであり、栄養指導を含む相談・指導が非常に重要である。また、年齢に よりその原因、症状も異なることから、時期に応じた適切な保健指導と相談体制を専門医療機関と連携

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してすすめていく。 アレルギー物質を含む食品の原材料の表示とその活用について啓発をすすめるとともに、アナフィラ キシーなど緊急事態への対処についても医療関係者、家族、学校などが正しい知識を持ち、地域で対処 できるようにしていく。 (ⅲ)アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎は年齢により症状、原因などが異なるため、重症度を含め患者に応じた対応が求め られている。地域での相談機能の充実を図り専門性を高めるため、関係団体や専門家の協力による研修 等によって関係者の知識・技能を高めていく。小児においては、乳幼児だけでなく、年長児の喘息等も 含めたアレルギー相談の必要性が生じており、総合的な小児アレルギー疾患の体制整備が必要である。 (ⅳ)気管支喘息 気管支喘息は重積発作が起こると死に至ることもあり、正しい知識の普及を行うとともに、緊急時に も必要な医療が地域で受けられるような体制整備すすめていく。 小児慢性特定疾患としての気管支喘息は平成 17 年 4 月の改正児童福祉法の施行による新制度移行 後には、医療給付の申請窓口が医療機関に代わって保健所となったことから、申請時等の機会を捉えて、 保健所におけるきめ細かな相談・支援体制の充実を図っていく必要がある。

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8 ) 口 腔 保 健 ・ 歯 科 医 療 対 策

① 基 本 理 念 □ 腔 保 健 ・ 歯 科 医 療 の 充 実 に よ る 咀 し ゃ く ・ 嚥 下 等 の 顎 口 腔 機 能 の 維 持 ・ 回 復 は 、 健 康 の 保 持 増 進 、Q O L の 改 善 に 大 き く 寄 与 す る こ と が 明 ら か と な っ て い る 。ま た 、歯 周 病 は 、 近 年 の 研 究 の 発 展 に よ り 、 メ タ ボ リ ッ ク シ ン ド ロ ー ム を は じ め と す る 全 身 の 健 康 と の 関 係 も 明 ら か に な っ て き て お り 、 糖 尿 病 は 歯 周 病 を 悪 化 さ せ 、 歯 周 病 は 糖 尿 病 や 心 臓 血 管 疾 患 を 悪 化 さ せ る と い う 、 双 方 向 の 影 響 が 指 摘 さ れ て い る 。 ま た 、 歯 周 病 に か か っ た 妊 婦 は 低 体 重 児 早 産 の リ ス ク が 高 く な る と も 言 わ れ て い る 。 加 え て 、 喫 煙 者 は 歯 周 病 に か か り 易 く 、 一 旦 か か る と 悪 化 が 早 く 、 治 り 難 く 、 治 っ て も 再 発 し 易 い と 指 摘 さ れ て い る 。 喫 煙 歴 が 長 く 、 ヘ ビ ー ス モ ー カ ー で あ る ほ ど 歯 周 病 へ の 影 響 が 強 く な る が 、 禁 煙 す る と 歯 周 病 の リ ス ク は 下 が る と さ れ て お り 、 口 腔 保 健 ・ 歯 科 医 療 対 策 推 進 の 面 か ら も 禁 煙 が 注 目 さ れ て い る 。 さ ら に は 、 平 成 1 8 年 3 月 に 策 定 さ れ た 「 食 育 推 進 基 本 計 画 」 で は 、 「 食 生 活 を 支 え る 口 腔 機 能 の 維 持 等 に つ い て の 指 導 を 推 進 す る 。 」 と 記 載 さ れ て お り 、 口 腔 保 健 ・ 歯 科 医 療 対 策 推 進 の 面 か ら の 食 育 の 推 進 も 求 め ら れ て い る 。 大 阪 府 で は 、 「 健 康 お お さ か 2 1 」 中 間 評 価 に お い て 、 歯 の 健 康 づ く り 分 野 の 指 標 の 順 調 な 改 善 が 認 め ら れ た が 、 「 住 民 が 主 体 的 に 取 り 組 ん で い る 活 動 と の 連 携 に よ る 成 人 歯 科 保 健 活 動 の 充 実 」 の 必 要 性 等 が 指 摘 さ れ て お り 、 今 後 と も 、 障 が い ( 児 ) 者 や 要 介 護 者 ・ 難 病 患 者 を 含 め た す べ て の 府 民 を 対 象 と し て 、 保 健 ・ 医 療 ・ 福 祉 の 連 携 の も と に 「 健 康 づ く り 対 策 」 の 一 環 と し て 、 生 涯 を 通 じ た □ 腔 保 健 ・ 歯 科 医 療 対 策 の 推 進 を 目 指 す 。 ② 現 状 と 課 題 ( ⅰ ) 口 腔 保 健 ( ァ ) 妊 産 婦 ・ 乳 幼 児 歯 科 の 三 大 疾 患 で あ る う 蝕 、 歯 周 病 及 び 不 正 咬 合 の う ち 、 う 蝕 は 幼 児 期 に 好 発 し 、 う 蝕 の 多 発 は 、 単 に 食 物 の 咀 し ゃ く な ど に 障 害 を 引 き 起 こ す だ け で な く 、 歯 列 不 正 ・ 不 正 咬 合 の 大 き な 要 因 と な っ て い る 。 母 性 及 び 乳 幼 児 の 健 康 の 保 持 増 進 を 図 る た め に 、 市 町 村 に お い て 両 親 教 室 、 1 歳 6 か 月 児 健 康 診 査 、 3 歳 6 か 月 児 健 康 診 査 が 実 施 さ れ て い る 。 平 成 1 7 年 度 両 健 康 診 査 受 診 児 の う 蝕 有 病 児 率 を 平 成 16 年 度 と 比 較 す る と 、 低 下 し て い る も の の 、 な お 、 3 歳 6 か 月 児 で 28.6%が う 蝕 に 罹 患 し て い る ( 表 3-10-13) 両 健 康 診 査 の 他 に 市 町 村 で は 、 2 歳 代 歯 科 健 康 診 査 等 が 実 施 さ れ て お り 、 フ ッ 化 物 歯 面 局 所 塗 布 を 実 施 し て い る 市 町 村 は 、 平 成 1 8 年 度 現 在 3 1 市 町 村 で あ る 。 表3-10-13 幼児のう蝕有病状況(大阪府) 1歳6か月児健診 3歳児健診 平成16年度 2.6% 29.6% 平成17年度 2.8% 28.6% 資料 厚生労働省調べ 有 病 児 率

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近 年 、 被 虐 待 児 に は う 蝕 が 多 い と 指 摘 さ れ て お り 、 今 後 は 、 乳 幼 児 期 は 「 生 涯 を 通 じ た 口 腔 諸 機 能 の 健 全 な 発 育 ・ 保 持 の 基 礎 を 築 く 重 要 な 時 期 で あ る 」 と い う 観 点 に 立 つ と と も に 、 虐 待 の 防 止 も 視 野 に 入 れ た 口 腔 保 健 事 業 の 実 施 等 、 市 町 村 等 関 係 機 関 と 連 携 を 強 化 し な が ら 、 出 生 前 か ら の 専 門 的 ・ 技 術 的 支 援 の 充 実 を 図 る 必 要 が あ る 。 ( イ ) 児 童 、 生 徒 学 校 に お い て 口 腔 保 健 状 態 の 改 善 を 目 標 に 学 校 歯 科 保 健 活 動 が 実 施 さ れ 、 近 年 、 う 蝕 は 減 少 し て き て い る が 、 平 成 19 年 学 校 保 健 統 計 調 査 ( 速 報 ) に よ る と 、 依 然 、 う 蝕 有 病 者 率 は 高 い 値 を 示 し て お り ( 表 3-10-14) 、 う 蝕 予 防 を 目 的 と し た 学 校 歯 科 保 健 活 動 を よ り 一 層 推 進 す る 必 要 が あ る 。 ま た 、 平 成 1 7 年 歯 科 疾 患 実 態 調 査 に よ る と 、 検 査 時 の 歯 肉 か ら の 出 血 、 歯 石 沈 着 等 が 認 め ら れ た 者 の 割 合 は 10~ 14 歳 で 51.2%を 示 し て お り 、 歯 周 病 予 防 を 目 的 と し た 学 校 歯 科 保 健 活 動 も よ り 一 層 推 進 す る 必 要 が あ る 。 ま た 、 大 阪 府 食 育 推 進 計 画 で は 、 歯 と 口 の 健 康 づ く り と 連 携 し て 食 育 を 推 進 す る こ と と さ れ て お り 、 食 育 の 推 進 と 連 携 も 視 野 に 入 れ 、 セ ル フ ケ ア の 定 着 を 目 指 し た 学 校 歯 科 保 健 活 動 の 充 実 を 図 る こ と が 課 題 と な っ て い る 。 ( ウ ) 成 人 ・ 老 人 成 人 期 の 歯 の 喪 失 予 防 と 口 腔 機 能 の 維 持 の た め 、 府 内 市 町 村 に お い て 老 人 保 健 事 業 と し て 、 40 歳 以 上 の 府 民 を 対 象 に 「 集 団 健 康 教 育 ( 歯 周 疾 患 ) 」 、 「 重 点 健 康 相 談 ( 歯 周 疾 患 ) 」 、 「 歯 周 疾 患 検 診 」 が 実 施 さ れ て い る が 、 平 成 17 年 度 に お い て 、 未 実 施 の 市 町 村 が そ れ ぞ れ 21%、 23%、 14%存 在 す る 。 「 健 康 お お さ か 21」中 間 評 価( 平 成 17 年 度 )で は 、80 歳 で 自 分 の 歯 を 20 本 以 上 有 す る 者 の 割 合 は 、目 標( 平 成 22 年 度 : 20%以 上 )達 成 に 向 け て 順 調 に 改 善 し て い る も の の 、18.0%と 低 い こ と か ら 、全 身 の 健 康 づ く り・喫 煙 対 策 と 連 携 を 充 実 強 化 す る と と も に 、 平 成 20 年 度 以 降 歯 周 疾 患 検 診 が 健 康 増 進 法 に 基 づ き 実 施 さ れ る こ と が 予 定 さ れ て い る こ と を 踏 ま え 、 成 人 ・ 老 人 を 対 象 と す る 口 腔 保 健 対 策 を よ り 一 層 推 進 し て い く 必 要 が あ る 。 な お 、 勤 労 者 の 口 腔 保 健 対 策 に つ い て は 、 労 働 安 全 衛 生 法 に 基 づ き 実 施 さ れ る こ と に な る が 、 今 後 は 、 特 定 健 康 診 査 ・ 特 定 保 健 指 導 の 導 入 を 踏 ま え 、 全 身 の 健 康 づ く り も 視 野 に 入 れ 、 関 係 機 関 や 関 係 専 門 団 体 等 と の 連 携 を 図 り つ つ 、 企 業 に お け る □ 腔 保 健 活 動 の 重 要 性 に つ い て 啓 発 を 行 う 必 要 が あ る 。 表3-10-14 児童、生徒のう蝕有病状況 男 女 小学校 66.9% 63.9% 中学校 56.2% 60.0% 高等学校 66.4% 70.7% 資料 文部科学省「平成19年学校保健統計調査速報」 有病者率

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( エ ) 障 が い ( 児 ) 者 障 が い ( 児 ) 者 に お い て は 口 腔 内 を 清 潔 に 保 つ こ と が 困 難 な 場 合 が 多 い た め に 、 う 蝕 ・ 歯 周 病 等 の 歯 科 疾 患 が 多 発 し や す く 、 定 期 的 に 歯 科 健 康 管 理 を 受 け て い な い 場 合 に は 、 歯 科 疾 患 の 症 状 も 急 速 に 進 行 す る 傾 向 に あ る 。 ま た 、 障 が い ( 児 ) 者 の 歯 科 診 療 は 一 般 の 歯 科 診 療 所 で は 、 施 設 等 の 制 約 に よ り 受 け 入 れ が 困 難 な 場 合 が 多 い 。 こ の た め 、 大 阪 府 立 急 性 期 ・ 総 合 医 療 セ ン タ ー 及 び (社 )大 阪 府 歯 科 医 師 会 障 害 者 歯 科 診 療 セ ン タ ー 他 20 か 所 の 公 的 医 療 機 関 等 に お い て 障 が い ( 児 ) 者 の 歯 科 診 療 ・ 保 健 指 導 が 行 わ れ て い る が 、 こ れ ら の 施 設 の 地 域 的 偏 在 の 解 消 が 、 特 に 南 河 内 二 次 医 療 圏 で 課 題 と な っ て い た 。 南 河 内 医 療 圏 で は 、 圏 域 9 市 町 村 が 共 同 し て 、 圏 域 内 6 歯 科 医 師 会 、 大 学 附 属 病 院 等 の 協 力 を 得 て 、 河 内 長 野 市 立 休 日 急 病 診 療 所 に お い て 、 平 成 20 年 度 中 に 障 が い ( 児 ) 者 歯 科 診 療 を 実 施 す る 予 定 に な っ て い る 。 ま た 、 堺 市 域 医 療 圏 で は 、 大 阪 府 立 身 体 障 が い 者 福 祉 セ ン タ ー 附 属 病 院 の 閉 院 に 伴 い 、 堺 市 の ( 仮 称 ) 健 康 福 祉 プ ラ ザ の 先 行 事 業 と し て 重 度 障 が い 者 歯 科 診 療 施 設 の 建 設 を 計 画 し 、社 団 法 人 堺 市 歯 科 医 師 会 に よ る 運 営 の も と 平 成 20 年 度 の 診 療 開 始 に 向 け 取 り 組 ん で い る 。 ま た 、 大 阪 府 で は 、 障 が い 者 が 身 近 な 診 療 所 で 歯 科 診 療 を 受 け ら れ る よ う 、 平 成 16 年 度 よ り 歯 科 医 師 、 歯 科 衛 生 士 を 対 象 に 障 が い 者 歯 科 に 関 す る 研 修 を 実 施 し て い る 。 ( オ ) 要 介 護 者 ・ 難 病 患 者 寝 た き り 老 人 の 口 腔 保 健 の 向 上 を 図 る た め 、 老 人 保 健 法 に 基 づ き 、 歯 科 衛 生 士 に よ る 訪 問 指 導 が 実 施 さ れ て い る が 、 平 成 16 年 度 に お い て 未 実 施 の 市 町 村 が 44%存 在 す る 。 在 宅 要 介 護 者 の 多 く は 顎 口 腔 機 能 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン を 含 め た 口 腔 ケ ア や 歯 科 診 療 が 必 要 な た め 、 (社 )大 阪 府 歯 科 医 師 会 は 老 人 歯 科 保 健 対 策 推 進 室 を 設 置 し 、 在 宅 要 介 護 者 に 対 す る 訪 問 歯 科 診 療 を 推 進 し て お り 、 大 阪 府 で は 、 同 会 の 携 帯 用 診 療 機 器 の 計 画 的 な 整 備 に 対 し て 助 成 を 行 っ て い る 。 ま た 、 難 病 患 者 に 対 し て は 保 健 所 に お い て 集 団 援 助 事 業 等 が 行 わ れ て い る 。 平 成 18 年 度 に は 介 護 保 険 制 度 が 改 正 さ れ 、 「 地 域 支 援 事 業 」 及 び 「 新 予 防 給 付 」 と し て 口 腔 機 能 向 上 サ ー ビ ス が 実 施 さ れ る こ と と な っ た が 、 特 定 高 齢 者 の 把 握 や 効 果 的 な 事 業 実 施 が 課 題 と な っ て い る 。 ( ⅱ ) 歯 科 医 療 人 口 構 造 の 高 齢 化 や 疾 病 構 造 の 変 化 と と も に 循 環 器 疾 患 、 糖 尿 病 等 の 全 身 疾 患 を 持 ち 、 医 学 的 全 身 管 理 下 に お け る 歯 科 診 療 が 必 要 な 患 者 や 、 摂 食 嚥 下 障 害 等 を 有 す る 患 者 の 増 加 が 予 想 さ れ 、 今 後 は 、 地 域 連 携 の 中 で 、 歯 科 医 療 ・ 顎 口 腔 機 能 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン を 含 め た 口 腔 ケ ア の 位 置 づ け が 課 題 で あ る 。

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な お 、 大 阪 府 内 の 歯 科 診 療 所 は 5,297 施 設 で 、 一 般 病 院 の う ち 歯 科 を 標 榜 し て い る 施 設 は 76、 矯 正 歯 科 14、 小 児 歯 科 11、 歯 科 口 腔 外 科 48 で あ る ( 平 成 17 年 医 療 施 設 調 査 ) 。 休 日 及 び 年 末 ・ 年 始 歯 科 診 療 対 策 と し て 、 ( 社 ) 大 阪 府 歯 科 医 師 会 館 、 市 町 村 の 保 健 セ ン タ ー 、 休 日 急 病 診 療 所 等 に お い て 診 療 が 実 施 さ れ て い る 。 ま た 、 平 成 16 年 6 月 よ り 、 ( 社 ) 大 阪 府 歯 科 医 師 会 は 夜 間 緊 急 歯 科 診 療 を 実 施 し て お り 、 平 成 19 年 9 月 末 現 在 延 べ 20,755 人 、 1 日 平 均 17.1 人 が 受 診 し て い る 。 ③ 今 後 の 方 策 ( ア ) 口 腔 保 健 全 身 の 健 康 づ く り や 食 育 の 推 進 、 虐 待 防 止 等 と 連 携 し て 、 出 生 前 ・ 乳 幼 児 か ら 、 学 童 ・ 生 徒 、 成 人 、 老 人 に 至 る 生 涯 を 通 じ た 口 腔 保 健 の 充 実 を 、 図 る た め に 、 市 町 村 、 教 育 委 員 会 、 労 働 基 準 局 や 、 大 阪 府 歯 科 医 師 会 等 の 関 係 団 体 、 及 び 地 域 に お け る 口 腔 保 健 活 動 の 要 と な る 歯 科 医 師 と の 連 携 強 化 を 行 う こ と に よ り 、 市 町 村 等 に 対 し て 専 門 的 ・ 技 術 的 な 支 援 ・ 指 導 を 行 う 。 併 せ て 、 保 健 ・ 医 療 ・ 福 祉 に 関 す る 情 報 の 収 集 ・ 分 析 及 び 提 供 が で き る よ う な 体 制 の 整 備 に 努 め る 。 ま た 、 歯 科 保 健 サ ー ビ ス を 提 供 す る 歯 科 保 健 医 療 関 係 専 門 職 種 と 住 民 と の 課 題 ・ 目 的 の 共 有 化 と 、 住 民 が 主 体 的 に 取 り 組 ん で い る 活 動 と 口 腔 保 健 事 業 と の 連 携 の 充 実 に 努 め る 。 障 が い ( 児 ) 者 歯 科 診 療 対 策 に つ い て は 、 地 域 的 な 遍 在 の 解 消 に 努 め る と と も に 、 障 が い 者 歯 科 診 療 に 従 事 す る 歯 科 医 師 、 歯 科 衛 生 士 の 確 保 に 努 め る 。 ま た 、 障 が い ( 児 ) 者 施 設 等 の 管 理 者 に 対 し て 、 「 口 腔 保 健 指 導 事 業 定 着 の た め の 手 引 き 」 を 活 用 し 、 口 腔 保 健 ・ 歯 科 医 療 の 重 要 性 を 啓 発 す る こ と に よ り 、 施 設 に お け る 口 腔 保 健 の 充 実 を 図 る と と も に 、 通 院 困 難 な 在 宅 障 が い ( 児 ) 者 や 施 設 入 所 者 の 口 腔 保 健 ・ 歯 科 診 療 対 策 の 充 実 に 努 め る 。 ま た 、 保 健 所 に お け る 難 病 患 者 に 対 す る 集 団 援 助 事 業 等 を 継 続 し て 実 施 す る 。 平 成 18 年 度 に 「 地 域 支 援 事 業 」 あ る い は 「 新 予 防 給 付 」 と し て 導 入 さ れ た 口 腔 機 能 向 上 サ ー ビ ス に つ い て は 、 国 の 動 向 も 踏 ま え つ つ 、 よ り 充 実 す る よ う 努 め る 。 ( イ ) 歯 科 医 療 医 師 と 歯 科 医 師 と の 連 携 に よ る 医 学 的 全 身 管 理 下 に お け る 歯 科 診 療 が 必 要 な 患 者 の 増 加 に 対 応 す る た め 、 「 医 療 法 」 改 正 に よ り 創 設 さ れ た 「 医 療 機 能 に 関 す る 情 報 提 供 制 度 」 や 日 本 歯 科 医 師 会 が 進 め て い る 「 日 本 糖 尿 病 協 会 歯 科 医 師 登 録 医 制 度 」 等 を 活 用 し 、 日 常 的 な 歯 科 医 療 を 担 う か か り つ け 歯 科 医 と 専 門 的 歯 科 医 療 を 担 う 地 域 の 病 院 歯 科 等 と の 連 携 の さ ら な る 確 保 に 併 せ て 、 「 が ん 」 、 「 脳 卒 中 」 、 「 急 性 心 筋 梗 塞 」 、 「 糖 尿 病 」 等 の 患 者 が 、 急 性 期 か ら 回 復 期 、 そ し て 在 宅 へ と 移 っ て い く 際 に 、 地 域 の 医 療 機 関 等 の 機 能 に 応 じ

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た 連 携 体 制 ( 「 地 域 連 携 ク リ テ ィ カ ル パ ス 」 ) の 確 保 と 、 各 医 療 機 関 の 機 能 を 明 ら か に す る 中 で 、 歯 科 医 療 の 包 含 ・ 位 置 づ け を 図 っ て い く 。

参照

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