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橋谷弘教授退任記念号の発刊に寄せて

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Academic year: 2021

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3  橋谷弘教授は,2017 年 3 月に本学を退職されました。先生は 1992 年 4 月に本学に着任さ れ,以後 25 年間にわたって本学の教育・研究活動に尽力されてきました。本学はこのよう な功績をたたえ,2017 年 5 月に名誉教授の称号を贈らせていただきました。  橋谷先生は,1978 年に早稲田大学政治経済学部を卒業されたのち,同大学大学院経済学 研究科修士課程,東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程で学ばれました。1992 年 4 月に本学に専任講師としてご着任され,アジア経済史を中心に研究・教育に従事され,国際 経済学科設置後はアジア NIES 論も担当され,さらに広く学会等でもご活躍されました。ま た,早稲田大学,東京大学,津田塾大学など多くの大学で非常勤講師も務められ,東アジア とくに朝鮮半島と日本の関係に関する講義を担当されました。  一方,橋谷先生は,学内行政においても力を発揮され,1997 年から 2 年間経済学部の教 務主任を務められ,98 年からは「全学共通教育のあり方検討特別委員会」の委員長として, 全学的な検討課題と取り組まれました。先生は,その後も入試委員長,学生委員長として本 学の発展に尽力され,2008 年から 2 年間経済学部長を務められました。  また,先生は硬式野球部の部長として課外教育にも取り組まれ,2008 年 4 月から 2 年間 体育会副会長を務められたのち,2010 年から 14 年は体育会会長として本学の学生スポーツ の振興に力を注がれました。さらに,先生は本学に留学してくる学生向けの授業を担当され, 多くの大学院生の指導もされ,またゼミナールでは毎年海外研修に学生を引率されました。 学部長時代は国際交流委員長を兼務され,さらに 2011 年 9 月から翌年 1 月まで派遣交換教 員として北京の対外経済貿易大学で教鞭をとられるなど本学の国際化にも大きく貢献されま した。  先生のご専門は,日本の植民地支配下にある東アジア地域の歴史であり,とくに朝鮮半島 を主要な研究対象とされてきました。ご研究の成果の一端は,2004 年に吉川弘文館から 『帝国日本と植民地都市』のタイトルで出版されました。植民地都市の分析を通じて,日本 の植民地支配の特徴を明らかにした本書は学界における評価も高く,翌 2005 年には本書の 韓国語訳がソウルの出版社から出版されています。また,2004 年 10 月から 09 年 3 月まで は本学雲南研究所の所長をされ,中国の雲南地域についての共同研究の指揮をとられました。 その成果は,2013 年に『中国雲南の開発と環境』として日本経済評論社から刊行されまし た。  先生は還暦を過ぎて間もない年齢で本学を退職されました。先生によれば,還暦を目途に 退職されることは以前からの予定であったとのことです。ご退職のご意向をお聞きした時に は勝手ながら本学のために先生にお願いしたいことは山ほどあり,残された私たちは途方に

橋谷弘教授退任記念号の発刊に寄せて

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橋谷弘教授退任記念号の発刊に寄せて 4 暮れる気持ちがいたしました。しかし,今は先生の人生に対するお考えの結果であれば仕方 のないことと思っています。先生は,今後もご研究は続けられるとのこと,研究者としての 橋谷先生のますますのご発展を祈念いたします。  2017 年 11 月  経済学部長 小島 健

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専任教員 40 名のうち、教授が 18 名、准教授が 7 名、専任講師が 15 名である。専任教員の年齢構成 については、開設時で 30〜39 歳が 13 名、40〜49 歳が 14 名、50〜59 歳が