9助
産 師 に よ る 妊 産 褥 婦 お よ び 新 生 児 の 快 適 さ と
安 全 性 の ケ ア の 検 討(第1報)
一 産婦 の快 適 さと安全 性 を確 保 す るた め の ケア ー
神戸市看護大学 ○安達久美子
高田 昌代
岡永真由美
安積
陽子
沖縄県立看護大学 加藤
尚美
社団法人日本助産師会 岡本喜代子
I緒 言 2001年 に厚 生 労 働 省 は 、 生涯 を 通 じた 健 康 の 出発 点 で あ る母 子 保 健 の 取 り組 み と して 「健 や か親 子21」1)を 策 定 した 。そ の 一 つ の課 題 で あ る 「妊 娠 ・出 産 に 関す る安 全 性 と快 適 さの確 保 と不 妊 へ の支 援 」 で は、 女性 とそ の 家族 へ の サ ー ビス の 質 を保 証 す る こ とが 求 め ら れ て い る1)。 そ こで 、助 産 ケ ア の提 供者 で あ る助 産 師 が 「快 適 さ」 と 「安 全 性 」 の 確 保 の た め に 日々 実践 して い る ケ ア の 内容 を分析 し、 分 娩 期 に お け る助 産 師 の ケ ア の 視 点 を 明 らか に す る こ とを 目的 に調 査 を行 った。 本 調 査 で 用 い る 「快 適 さ」 とは 、妊 産褥 婦/新 生 児 が心 身 と もに 良好 で気 持 ち が よい 状 態 と した、 「安 全 性」 とは 、妊 産褥 婦/新 生児 が 心 身 とも に危 険 の な い こ と、損 な わ れ た り傷 つ け られ た り危 害 を受 け た りす る恐 れ の な い こ と と した。 II方 法 1.対 象:(社)日 本 助 産 師 会 会 員 名 簿 よ り、1,200名(助 産所 部 会600名 、勤 務 部 会600名) を ラ ンダ ム抽 出 した。2.期間:1回 目調 査 は 、平 成13年10月 、2回 目調 査 は 平 成14年4月 、 3回 目調 査 は 平成14年6月 に 実施 した。3.方 法:デ ル フ ァイ 法 を用 い て 項 目収 集 と内容 の分 析 を3ラ ウン ド繰 り返 した。 調 査 票 の 配 布 ・回 収 は 郵 送 法 を用 い た。1回 目調 査 は 産 婦 に対 す る快 適 さや 安 全 性 を配 慮 した ケア 内容 の 自 由記 載 を依 頼 した 。2回 目調 査 は、1回 目の 自由 記 載 の 内容 を分 類 した もの に 『WHO59箇 条 お産 の ケ ア 実 践 ガ イ ド』2)の 産 婦 ケ ア に相 当す る9項 目を加 え 、 「快 適 さ(213項 目)」 「安 全 性(118項 目)」 を抽 出 し、 実 践 頻 度(5段 階) を設 定 し、継 続 協 力 を得 た282名 を対 象 と した 。3回 目調 査 は 、2回 目の結 果 か ら 「3回 に 2回 以 上 実 施 して い る」 と回 答 した 人 が 、75%以 上 い た項 目 「快 適 さ(66項 目)」「安 全 性(76 項 目)」 を抽 出 し、 継 続 協 力 を得 た147名 を対 象 と した。4.分 析 方 法:「 快 適 さ」 「安 全 性 」 の 自由記 載 の ケ ア 内容 を 、 同一 の ケ ア内 容 は 一 項 目に整 理 し、 類 似 す る ものや 複 数 の 意 味 に 解 釈 され る もの は6名 助 産 領 域 の 研 究 者 で 検 討 した 後 に分 類 を行 っ た。2,3回目の調 査 の 結 果 は 、項 目及 び領 域 毎 に記 述 統 計 とケ ア内 容 の 多 重 構 造 か ら快 適 さ ・安 全 性 を配 慮 して 実 践 さ れ て い る項 目を整 理 す るた め に、 主 成 分 分析 を 用 い た。5.倫 理 的 配 慮:対 象 者 の 選 択 は、 日 本 助 産 師 会 に研 究 主 旨 の審 議 を諮 り会 員 リス ト使 用 の許 可 を得 た。 選 択 後 は 、 リス トを シ ュ レ ッダー に て処 理 した。 対 象 者 に対 して は、 プ ライ バ シー の保 護 と協 力 しな い 場 合 の 不 利 益 98 日本 助産 学 会 誌 第16巻 第3号(2003.3)は 無 い こ と 、 返 送 し な い 自 由 が あ る こ と を 明 示 し た 。 III結 果 1.1,2,3回 目 の 回 収 数(率)は 、 各 々365通(30.4%)、192通(68.1%)、127通(86.4%)で あ っ た 。 対 象 者 の 平 均 臨 床 経 験 年 数 は 各 々22.9±16.9年 、23.4±16.7年 、24.3±16.3年 で あ っ た。 就 業 場 所 は1回 目助 産 所175通(47.9%)、 病 産 院123通(33.7%)、2回 目 助 産 所109 通(56.8%)、 病 産 院70通(36.5%)、3回 目 助 産 所71通(55.9%)、 病 産 院44通(34.6%)で あ っ た 。2.産 婦 の 快 適 さ を 確 保 す る た め の ケ ア 実 践 状 況 は 、3回 目調 査66項 目 に つ い て 主 成 分 分 析 を 実 行 し(累 積 寄 与 率57%)、 因 子 負 荷 量 が0.4未 満 の 項 目 は 除 外 し た(表1)。 産 婦 の 安 全 性 を 確 保 す る た め の ケ ア 実 践 状 況 は 、3回 目調 査76項 目 に つ い て 主 成 分 分 析 を 実 行 し(累 積 寄 与 率53%)、 因 子 負 荷 量 が0.4未 満 の 項 目 は 除 外 した(表2)。 因 子 負 荷 量 の 採 択 基 準 に つ い て は 、 研 究 者4名 に て 項 目 の 内 容 の 共 通 性 を 検 討 し、0.4未 満 と し た 。 表1.産 婦 の 快 適 さ を 確 保 す る た め の ケ ア 実 践 状 況 の 分 析 結 果 IV考 察 お よ び 結 論 今 回の 調 査 によ り、助 産 師 が産 婦 の 「快 適 さ」 を確 保 す るた め に実 践 して いる ケ ア は、 産 婦 の基 本 的 な ニ ー ズ を満 た す ケ ア だ けで な く、 産 婦 や 家 族 の ニ ー ズ を尊 重 して ケ ア を行 っ て お り、 さ ら に助 産 師 の姿 勢 や 判 断が 快 適 さ を よ り確 か な もの に して い る こ とが 明 らか にな っ た 。また 、 「安 全性 」 を確 保 す る た め に実 践 して い るケ ア は、分 娩 進 行 を観 察 し、そ の進 行 状 況 を判 断 しな が ら、常 に異 常 を予 測 し、対 応 で き る よ う準備 を して い る こ と、感 染 予 防 をお こな う こ と とい っ た直 接 分 娩 に関 わ る ケ ア に加 え、 産 婦 を リ ラ ック ス させ る環 境 づ く りへ の 配 慮 もあ る こ とが 明 らか にな った。 V文 献 1) 平山宗宏: 健やか親子21, 小児保健研究, 61(2), 146-156, 2002. 2) 戸田律子訳: WHOの59ヶ 条 お産のケア実践ガイ ド, 農村漁村文化協会, 1997 この研 究 は平成13年 度 厚 生科 学研究 費補 助金 を受 けて行 った研究 の一部 であ る。 日本助 産学 会誌 第16巻 第3号(2003 .3) 99
は 無 い こ と 、 返 送 し な い 自 由 が あ る こ と を 明 示 し た 。 III結 果 1.1,2,3回 目 の 回 収 数(率)は 、 各 々365通(30.4%)、192通(68.1%)、127通(86.4%)で あ っ た 。 対 象 者 の 平 均 臨 床 経 験 年 数 は 各 々22.9±16.9年 、23.4±16.7年 、24.3±16.3年 で あ っ た 。就 業 場 所 は1回 目 助 産 所175通(47.9%)、 病 産 院123通(33.7%)、2回 目助 産 所109 通(56.8%)、 病 産 院70通(36.5%)、3回 目助 産 所71通(55.9%)、 病 産 院44通(34.6%)で あ っ た 。2.産 婦 の 快 適 さ を 確 保 す る た め の ケ ア 実 践 状 況 は 、3回目 調 査66項 目 に つ い て 主 成 分 分 析 を 実 行 し(累 積 寄 与 率57%)、 因 子 負 荷 量 が0.4未 満 の 項 目は 除 外 し た(表1)。 産 婦 の 安 全 性 を 確 保 す る た め の ケ ア 実 践 状 況 は 、3回 目調 査76項 目 に つ い て 主 成 分 分 析 を 実 行 し(累 積 寄 与 率53%)、 因 子 負 荷 量 が0.4未 満 の 項 目 は 除 外 した(表2)。 因 子負 荷 量 の 採 択 基 準 に つ い て は 、 研 究 者4名 に て 項 目の 内容 の 共 通 性 を 検 討 し、0.4未 満 と した 。 IV考 察 お よ び 結 論 今 回 の 調 査 に よ り、 助 産 師 が 産 婦 の 「快 適 さ 」 を 確 保 す る た め に 実 践 し て い る ケ ア は 、 産 婦 の 基 本 的 な ニ ー ズ を 満 た す ケ ア だ け で な く 、 産 婦 や 家 族 の ニ ー ズ を 尊 重 して ケ ア を 行 っ て お り、 さ ら に 助 産 師 の 姿 勢 や 判 断 が 快 適 さ を よ り確 か な も の に して い る こ とが 明 ら か に な っ た 。 ま た 、 「安 全 性 」 を 確 保 す る た め に 実 践 し て い る ケ ア は 、 分 娩 進 行 を 観 察 し 、 そ の 進 行 状 況 を 判 断 し な が ら 、 常 に 異 常 を 予 測 し、 対 応 で き る よ う準 備 を して い る こ と 、 感 染 予 防 を お こ な う こ と とい っ た 直 接 分 娩 に 関 わ る ケ ア に 加 え 、 産 婦 を リ ラ ッ ク ス させ る環 境 づ く りへ の 配 慮 も あ る こ とが 明 ら か に な っ た 。 V文 献 1) 平山宗宏: 健や か親 子21, 小 児保健 研究, 61(2), 146-156, 2002. 2) 戸 田律子 訳: WHOの59ヶ 条 お産 の ケア実践 ガイ ド, 農村 漁村 文化 協 会, 1997 この研 究 は 平 成13年 度 厚 生 科 学 研 究 費 補 助 金 を受 け て 行 っ た研 究 の 一 部 で あ る。 日本助 産学 会誌 第16巻 第3号(2003.3) 99
率52.3%)、 因 子 負 荷 量 が0.4未 満 の 項 目 は 除 外 した(表2)。 因 子 負 荷 量 の 採 択 基 準 に つ い て は 、 研 究 者4名 に て 項 目 の 内 容 の 共 通 性 を 検 討 し 、0.4未 満 と した 。 表1褥 婦および新生児の 「快適さ」を確保するためのケア実践状況の分析結果 表2褥 婦 お よび新 生 児 の 「安 全性 」を確 保 す るため のケア実践 状況 の分 析結 果 IV考 察 お よ び 結 論 「快 適さ」へ の ケア は 、ケア 提 供者 との信 頼 関係 の構 築 、母 親 をは じめ家 族 が新 生 児 を受 け入 れ る援 助 、物 質 的 な環 境 の整備 などである。「快 適 さ」へ の ケアで観 察 は 、リスク査 定 を 目的 とす るだ けでは なく、母 子 の ニーズに 沿 ったケアを提 供 しようとす る助 産 師 の姿 勢 が反 映 され ていた 。このよ うなケア は母 子 の ペ ー スを尊 重 して 実 践 され て お り、さらに子 どもの誕 生 を家 族 の 出 来 事 と捉 えた 援 助 で あった。 「安 全 性 」へ の ケアは 、母 子 の心 身 の 異 常 を予 測 した観 察 とアセ スメント、直 接 的 な援 助 、セル フケ アに向 けた保 健 指 導 であ った。「安 全 性 」へ のケアは 、感 染 ・事 故 予 防 の ようにシ ステムとして対 応 す るケ アだけではな く 母 子 がwell-beingを実 現 す るために 、観 察 とアセ スメントに 基 づ い た個 別 性 の ある直 接 的な ケアや 保 健 指 導 が 重 要 で ある。この ような 「快 適 さ」と「安 全 性 」へ の ケアの本 質 は、Thompson1)ら が報 告 したnurse-midwiferyが 提 供す る6つ の ケアの概 念(安 全 ・ 満 足 ・人 間の 尊 厳 と自己決 定 の尊 重 ・多 様 な 文化 と民 族性 の尊 重 ・家 族 中心 ・ヘ ル スプ ロモー ショ ン)に共 通 す ると考 えられ る。 V文 献
1) Joyce E. Thompson et al: Theory building in nurse-midwifery
The care process,
Journal of Nurse-Midwifery,
Vol. 34,No. 3, May/June
120-130, 1989.
この研 究 は平 成13年 度厚 生科 学研 究費 補 助金 を受 け て行 った研 究 の一 部 で あ る。
10助
産 師 に よ る 妊 産 褥 婦 お よ び 新 生 児 の 快 適 さ と
安 全 性 の ケ ア の 検 討(第2報)
-褥 婦 お よび 新 生児 の快 適 さ と安 全性 を確保 す るため の ケ
ア-神戸市看護大学 ○安積
陽子
高田 昌代
岡永真由美 安達久美子
沖縄県立看護大学 加藤
尚美
社団法人日本助産師会 岡本喜代子
I緒 言 本 調 査 は、妊 産褥 婦/新 生 児 へ提 供 され て いる快適 で安 全 な助 産 ケア の視 点 を明 らか に す るこ とを 目的 とす る。第1報 に 引き続 き、本稿 で は褥 婦/新 生 児 へ の 「快 適 さ」「安 全 性 」へ の ケアを 中 心 に報 告 す る。な お 「快 適 さ」お よび 「安 全 性 」の 定義 につ い て は 、第1報 に準 じる。 II方 法 1.対 象:(社)日 本 助 産 師 会 会 員 名 簿 か らランダム 抽 出した助 産 師1,200名(助 産 所 部 会600名 、 勤 務 部 会600名)。2.期 間:1回 目調 査 は平 成13年10月 、2回 目調 査 は平 成14年4月 、3回 目 調 査 は平 成14年6月 に実 施 した。3.方法:デ ル ファイ法 に よる項 目収 集 と内 容 の分 析 を3回 繰 り 返 した。調 査 票 の配 布 ・回 収 は郵 送 法 を用 い た。1回 目調 査 は 妊 産 褥 婦/新 生児 へ の 「快 適 さ」 「安 全 性 」の ケア 内容 の 自由記 載 を依 頼 した 。2回 目調 査 は 、1回 目の 自由記 載 の 内 容 か ら褥 婦/ 新 生児 へ の 「快 適 さ(281項 目)」「安 全 性(281項 目)」を抽 出 し、実 践頻 度(5段 階)を設 定 し、継 続 協 力を得 た282名 を対象 とした 。3回 目調 査 は 、2回 目調 査 の結 果 か ら 「3回に2回 以 上 実 施 し て い る」と回答 した人 が 、75%以 上 い た 項 目「快 適 さ(107項 目)」「安 全 性(152項 目)」を抽 出 し、 継 続 協 力 を得 た138名 を対象 と した 。4.分 析 方 法:「 快適 さ」 「安 全性 」 の 自由記 載 の ケ ア 内 容 を 、 同 一 の ケ ア 内容 は 一 項 目に整 理 し、類 似 す る もの や 複 数 の 意 味 に解 釈 され る も の は6 名 助 産 領 域 の研 究 者 で 検 討 した後 に 分 類 を行 った 。2、3回 目の 調 査 の結 果 は 、項 目お よび 領 域 毎 に記 述 統 計 とケア 内容 の 多重 構造 か ら「快 適 さ」「安 全 性 」を配 慮 して 実 践 されてい る項 目を整 理 す るため に 、主 成 分 分 析 を用 い た。分 析 には 、統 計 ソフトSPSS9.0Jを 用 い た。5.倫理 的 配 慮:第1 報 に 準 ず る。 III結 果 1.1、2、3回 目の 回収 率 は 、各 々330.4%、63.5%、85.5%であつた 。平 均 経 験 年 数 は各 々22.9±16.9 年 、23.4±16.6年 、24.3±16.8年 で あった 。就 業場 所 は1回 目助 産 所55.4%、 病 産 院38.9%、2回 目助 産 所57.5%、 病 産 院33.5%、3回 目助 産所55.9%、 病 産 院35.6%で あ った。2.褥 婦/新 生 児 の 「快 適 さ」を確 保 す るため のケ ア実 践 状 況 は、3回 目調 査107項 目につ い て主 成 分 分 析 を実行 し (累積 寄 与 率53.6%)、 因 子 負 荷 量 が0.4未 満 の項 目は除 外 した(表1)。 褥 婦/新 生児 の 「安 全 性 」 を確 保 す るためのケア 実 践 状 況 は、3回 目調 査152項 目につ い て主 成 分 分 析 を実 行 し(累積 寄 与 100 日本 助 産 学 会 誌 第16巻 第3号(2003.3)率52.3%)、 因 子 負 荷 量 が0.4未 満 の 項 目は 除 外 比(表2)。 因 子 負 荷 量 の 採 択 基 準 に つ い て は 、 研 究 者4名 に て 項 目 の 内 容 の 共 通 性 を 検 討 し、0.4未 満 と し た 。 表1褥 婦および新生児の 「快適さ」を確保するためのケア実践状況の分析結果 表2褥 婦 お よび新 生 児の 「安 全性 」を確 保 するための ケア実 践 状況 の分 析結 果 IV考 察 お よ び 結 論 「快 適 さ」へ の ケアは 、ケ ア提 供 者 との信 頼 関係 の構 築 、母 親 をは じめ家族 が新 生 児 を受 け入 れ る援 助 、物 質 的 な環 境 の整 備 な どで ある。「快 適 さ」へ の ケアで観 察 は 、リスク査 定 を 目的 とす るだ けでは なく、母 子 の ニー ズに 沿 ったケアを提 供 しようとす る助 産 師 の姿 勢 が反 映 されてい た 。このよ うなケア は母 子 の ペ ー スを尊 重 して 実践 され て お り、さらに子 どもの誕 生 を家族 の 出 来 事 と捉 えた 援 助 で あった。 「安 全 性 」へ の ケアは 、母 子 の 心身 の 異常 を予 測 した観 察 とアセ スメント、直 接 的 な援 助 、セル フケ アに 向 けた 保 健 指 導 であ った。「安 全 性 」へ の ケア は 、感 染 ・事 故 予 防 の ようにシ ステム として対 応 す るケアだ け で はなく、母 子 がwell-beingを実 現 す るために 、観 察 とアセ スメン トに 基 づ いた 個 別 性 の ある直 接 的な ケアや 保 健 指 導 が 重 要 で ある。この ような 「快 適 さ」と「安 全 性 」へ のケア の本 質 は 、Thompson1)ら が報告 したnurse-midwiferyが 提 供 する6つ のケ アの概念(安 全 ・ 満 足 ・人 間 の尊 厳 と自 己決 定 の 尊 重 ・多 様 な文 化 と民族 性 の尊 重 ・家族 中心 ・ヘ ル スプロモ ー シヨ ン)に共 通 す ると考 えられ る。 V文 献
1) Joyce E. Thompson et al: Theory building in nurse-midwifery
The care process,
Journal of Nurse-Midwifery,
Vol. 34,No. 3, May/June 120-130, 1989.
この研 究 は平成13年 度厚 生科 学研 究 費補 助金 を受 け て行 った研 究 の一 部 で あ る。
11妊
産婦管理 と助産師ケア に関す る検討
-乳 児死亡 率の地域差 に よる比較検討 か
ら-青森県立保健大学看護学科 ○ 玉 熊 和 子 新 道 幸 恵 大 関 信 子 益 田 早 苗 田 中 克 枝 高 橋 佳 子 神戸市看護大学 高 田 昌 代 I.緒 言 青森 県の乳児死 亡率 は改 善 されて きてい るもの の長 年下位 を低 迷 してい る。本研 究はそ の ことに着 目し、過去2年 間調 査1)を 行 った結果 、要因 と して妊娠 か ら分 娩時 の管理 に問題 が ある こ とが明 ら かになった。そ こで今年度 はそ の改善策 を探 るため に、乳児 死亡率 の高低 に よって県 内お よび県外の 都 市 部 を選択 して調 査 し、今 後 の課 題 を見 出す こ と を 目的 とす る。 II.方 法 青 森 県 内 にお い て 乳 児 死 亡 率 の 高 い都 市(A市 ・8.1)と 低 い 都 市(B市 ・4.1、C市 ・3.3) と県 外 の乳 児 死 亡 率 の低 い都 市(0市 ・3.8)の 保 健 セ ン ター の3∼4ヶ 月 児 乳児 健 診 に受 診 した母 親 を対 象 に、質 問紙 調 査 を行 った 。期 間 は平 成13年11月 ∼平 成14年1月 末 日まで と した。 調 査 内容 は 対 象 属性 、妊 娠 ・分 娩 経 過 、妊 娠 ・分 娩 時 の異 常 の有 無 、 出 産 施 設 の助 産 師 の有 無 等 と し、 妊 産 婦 管 理 の 現状 お よび助 産 師 の存 在 が どの よ うな効 果 を もた ら してい る か を 比較 した。 分 析 に は統 計 パ ッケ ー ジSPSS10.0jを 用 い 、 単 純 集 計 、x2検 定 を 行 った 。 III.結 果 回収 率 はA市 が44.7%(63名)、B市 が45.6%(82名)、C市 が46.2%(42名)、0市 が47.2% (85名)で あ り、 全 体 の 平 均 回 収 率 は45.9%で あ っ た。 表1県 内各3市 と0市 におけ る妊娠経過 と妊娠 中の異常の比較 人(%) 1)対 象 属 性;対 象 者 の 平 均 年 齢 は29.8(±4.5)歳 で あ っ た 。 初 産 婦 が155名(57.0%)、 経 産 婦 が117名(43.0%)で あ っ た 。 母 親 教 室 受 講 率 で は 、4市 と も に 約70%で あ っ た 。 妊 娠 102 日本 助 産 学 会 誌 第16巻 第3号(2003.3)中 お よ び 入 院 中 に 個 別 指 導 を 受 け た 人 が4市 と も に 約40%で あ っ た 。2)妊 娠 経 過 と妊 娠 中 の 異 常;表1の よ う にB市 の 母 親 に 異 常 妊 娠 が 多 く 、0市 の 母 親 に 正 常 妊 娠 が 多 か っ た (p<0.001)。 ま た 、A市 の 母 親 に 「妊 娠 中 毒 症 」(p<0.001)、B市 の 母 親 に 「妊 娠 貧 血 」(p<0.001)・ 「切 迫 早 産 」(p<0.05)が 多 か っ た 。 3)分 娩 経 過 と 出 生 直 後 の 新 生 児 の 処 置;正 常 分 娩 だ っ た 母 親 はA市63.5%(40名)、B市65.4% (53名)、C市59.5%(25名)、0市67.1%(57名)で あ っ た 。 ま た 、 出 生 直 後 新 生 児 の 処 置 等 に つ い て は 、B市 の 新 生 児 に 特 別 な 処 置(p<0.001)や 保 育 器 収 容(p<0.05)が 多 か っ た 。 4)分 娩 施 設 に お け る助 産 師 の 有 無;A市 で は69.8%(44名)、B市 で は91.4%(74名)、C市 で は88.1%(37名)、0市 で は97.6%(83名)の 母 親 が 出 産 した 施 設 に 助 産 師 が い た と回 答 して お り、 特 に0市 に 多 か っ た(p<0.001)。 助 産 師 の い る施 設 で 出 産 した 母 親 の 妊 娠 ・分 娩 経 過 と も に 正 常 で あ っ た 割 合 を み る と 、A市 で は64.3%(18名)、B市 で は100%(29名)、C市 で は84.2%(16名)、O市 で は100%(48名)で あ り、 正 常 な 妊 娠 ・分 娩 経 過 と助 産 師 の 有 無 に は 有 意 な 差 が 認 め られ た(p<0.001)。 ま た 、助 産 師 の い る 施 設 で 出 産 し た 母 親 で 、妊 娠 経 過 に は 異 常 が 認 め ら れ た が 分 娩 経 過 は 正 常 で あ っ た 割 合 を み る と 、A市 が50.0%(6名)、B市 が 91.7%(22名)、C市 が100%(6名)、0市 が88.9%(8名)で あ り、 妊 娠 経 過 に 異 常 が 認 め ら れ て も 正 常 な 分 娩 経 過 で あ っ た こ と と助 産 師 の 有 無 に は 有 意 差 が 認 め られ た(p<0.05)。 IV.考 察 本 調 査 に お い て 県 内3市 と県 外 都 市 の 妊 産 婦 管 理 の 現 状 に つ い て 比 較 検 討 した と こ ろ 、 乳 児 死 亡 率 の 高 いA市 に お い て は 、 異 常 妊 娠 の 発 生 率 が 高 く 、 正 常 分 娩 率 が 低 く、 さ らに 助 産 師 の い る 施 設 で 出 産 し た 母 親 は 少 な か っ た 。 これ ら の こ と は 、 妊 産 婦 管 理 の 充 実 の た め に は 妊 娠 中 の 異 常 の 治 療 、 適 切 な 医 療 の 提 供 が 重 要 で あ る とい う こ と を 示 唆 す る も の で あ る 。 ま た 、 対 象 で あ る母 親 が 確 実 に 「助 産 師 」 を 認 識 す る こ と に 多 少 ズ レが あ る と して も 、 そ の 経 過 の 管 理 に は 助 産 師 の ケ ア が 大 い に 寄 与 す る こ とが 推 測 され た 。 青 森 県 の 乳 児 死 亡 の な か で も 、特 に 新 生 児 死 亡 に 占 め る 「周 産 期 に 発 生 した 病 態 」 が 主 な 原 因2)と な っ て い る こ と を 考 え る と 、 周 産 期 の 保 健 医 療 の 充 実 と と も に 、 助 産 師 が そ の 専 門 性 を 活 か し、 周 産 期 の 母 子 の ケ ア を 重 点 的 に 行 う こ と が 重 要 で あ る と思 わ れ る 。 V.結 論 今 年 度 の 本 研 究 か らは 、 以 下 の こ と が 明 らか に な っ た 。1)妊 娠 中 の 異 常 で は 、 乳 児 死 亡 率 の 高 いA市 の 母 親 に 妊 娠 中 毒 症 が 多 く、B市 の 母 親 に 貧 血 ・切 迫 早 産 が 多 か っ た 。2)B市 の 新 生 児 に 出 産 直 後 の 特 別 な 処 置 や 保 育 器 収 容 が 多 か っ た 。3)出 産 施 設 に 助 産 師 が い る こ と に よ っ て 正 常 妊 娠 ・正 常 分 娩 率 が 高 か っ た 。 以 上 の こ とか ら青 森 県 に お け る 今 後 の 課 題 と し て は 、 妊 娠 ・分 娩 の 異 常 に 対 す る 適 切 な 治 療 や 新 生 児 へ の 予 防 的 処 置 の 実 施 、 助 産 師 の 専 門 性 が 発 揮 で き る シ ス テ ム の 充 足 が 必 要 で あ る こ と が あ げ られ た 。 VI.文 献 1) 玉熊 和 子, 大関 信子, 新道 幸 恵他: 青森 県の乳 児死 亡率 の要 因分析 と改 善の ため の方策 の検 討(第2報), 第42回 日本 母性 衛 生学 会学 術集 会 抄録 集, p285, 2001. 2) 平 成12年 青 森 県人 口動 態統 計 の概 況, 青森 県健康 福祉 部, 2001. 日本助産学会誌 第16巻 第3号(2003.3) 103
12妊
娠 出産育児の 医療サ ービスへ の満 足感 の
関連要 因に関す る全 国調査
浜松医科大学医学部看護学科 ○ 島 田三 恵 子 慈恵医大環境保健医学 縣 俊 彦 葛飾赤十字産院 竹 内 正 人 日本出産教育協会 戸 田 律 子 日本助産婦会 神 谷 整 子 日本赤十字医療センター 中 根 直 子 Iは じめ に 少 子 ・高 齢 化 社 会 に お い て少 子 化 対 策 の 重 要 性 が 高 ま り、 女 性 が 安 心 して 子 ど も を産 み 、 育 児 を 楽 しみ 、 ゆ と りを持 っ て 健 や か に 育 て る た め の 家 庭 や 地 域 の 環 境 づ く りの 基 礎 とな る少 子 化 対 策 に 関 す る 「健 や か 親 子21」 が 提 言 され た 。 そ の 主 要 課 題 の1つ 「妊 娠 ・出 産 に 関 す る安 全 性 と快 適 の 確 保 と不 妊 へ の支 援 」 の 取 組 み 指 標 の1つ:妊 娠 ・出 産 に つ い て満 足 して い る者 の 割 合100%が 目標 と され て い る。妊 娠 分 娩 産 褥 期 の ケ ア の 満 足 度 に 関 して は 、 妊 産 褥 期 の ケ ア 得 点 、 分 娩 期 の 医 療 介 入 ・サ ポ ー テ ィ ブ ケ ア ・日常 生 活 援 助 、妊 婦 健 診 の指 導 ・分 娩 の 観 察 ケ ア 、入 院 時 ・陣 痛 室 ・分 娩 時 の 助 産 ケ ア 等 と満 足 度 の 報 告 あ る が 、 具 体 的 に は どの よ うな ケ ア や 環 境 が 満 足 な 出産 と感 じ られ る の か につ い て 全 国 的 な 調 査 は行 わ れ て い な い。 そ こで 、 日本 で 妊 娠 ・分 娩 ・産 褥 お よ び 新 生 児 期 の 具 体 的 に どの よ うな ケ ア や 対 応 が 、 妊 娠 出産 育 児 サ ー ビ ス の 全 体 的 な満 足 度 に 影 響 す る要 因 と な るか を 探 る こ とを 目的 と して 本 研 究 を行 っ た。 II研 究 方 法 1対 象 全 国47都 道 府 県 か ら層 化 無 作 為 抽 出 法 に よ り、大 学 病 院 、一 般 病 院 、産 婦 人 科 診 療 所 、 助 産 院 の 合 計276カ 所 を 抽 出 し、 北海 道 、東 北 、北 陸 信 越 、東 京 、 関 東 、 中 部 、近 畿 、 中 国 、 四 国 、 九州 、 沖 縄 の11地 方 お よ び 医 療 機 関4種 の 分 娩 数 に 比 例 配 分 して 、割 付 け 、 平 成11年 に 出産 して 入 院 中 の 褥 婦 お よ び 産 褥1ヶ 月 健 診 受 診 した 母 親10,268名 に 各 施 設 で 調 査 票 を 配 布 し、8,224名(232施 設)か ら有 効 回 答 が 得 られ た 。 2方 法 調 査 協 力 に承 諾 の 得 られ た施 設 で 、入 院 中 の 褥 婦 に 対 して 、妊 婦健 診 で の 対 応(15項 目)、 健 診 ・分 娩 施 設(5項 目)、分 娩 時 の 付 添 い ・分 娩 介 助 者(5項 目)、WHO出 産 ケ ア を含 む 分 娩 時 の 具 体 的 な ケ ア と医 療 処 置(23項 目)、 分 娩 後 の 母 児 接 触 ・授 乳(2項 目)、 再 来 希 望 、満 足 感 等 に 関 して 、任 意 回 答 した 自記 式 調 査 票 を対 象 者 が 封 を し、 回 収 した 。 同 じ施 設 の 産 科 外 来 で 、1カ 月 産 褥 健 診 に 来 所 した 母 親 に 対 して 、分 娩 後 の 母 児 接 触 ・ 104 日本 助 産 学 会 誌 第16巻 第3号(2003.3)授 乳(2項 目)、 入 院 中 の 補 足 ・1か 月 時 の 栄 養 法 、 退 院 指 導(8項 目)、 退 院 後 の 母 子 の 心 配 事(24項 目)と 相 談 者 、 希 望 育 児 支 援 サ ー ビ ス(26項 目)、 仕 事 の 有 無 、 退 院 先 と家 事 育 児 の 援 助 者(2項 目)、再 来 希 望 、満 足 感 等 に 関 して 、同 様 に調 査 を 行 っ た 。 医 学 的 な診 断 名 や 処 置 は母 子 手 帳 を参 考 に して 対 象 者 が 記 入 した。 入 院 中 の 褥 婦 と1か 月 健 診 の 母 親 は 同 一 対 象 で は な い が 、両集 団 の 平 均 年 齢 ・経 産 回 数 、 平 均 在 胎 週 数 ・児 体 重 、 及 び 妊 娠 分 娩 経 過(18項 目)に 有 意 差 は 認 め られ な か っ た。 分 析 方 法 は 、 今 回 の妊 娠 か ら分 娩 ・産 褥 な い し1か 月 健 診 ま で に受 け た 保 健 医療 サ ー ビス に 対 す る全 体 的 な満 足 度 を従 属 変 数 と し、 上 記 の 妊 娠 ・分 娩 ・産 褥 期 の ケ ア 処 置 と 対 応 、 対 象 の 属 性 ・背 景 ・環 境 、 妊 娠 分 娩 経 過 ・産 後 の 状 況 、 お よ び1ケ 月 間 の 母 子 の 心 配 事 の 各 項 目を独 立 変 数 と して 、 ロ ジ ス テ ィ ッ ク 回 帰 分 析 を行 っ た 。 III結 果 1.妊 娠 か ら産 褥 ・育 児 期 ま で の 保 健 医 療 サ ー ビス に 対 す る 満 足 度 入 院 中 の 褥 婦 の 「妊 娠 か ら今日 ま で の 医 療 サ ー ビス に対 す る 全 体 的 な 満 足 度 」 は 、 満 足84.3%、 どち ら と も い え な い13.6%、 不 満 足2.1%で あ っ た。1か 月 健 診 に 来 所 した 母 親 は 各 々83.6%、15.1%、1.2%で あ っ た 。入 院 中 の 褥 婦 と1か 月 健 診 の 母 親 との 満 足 度 に有 意 差 は認 め られ な か っ た。 2.妊 娠 か ら分 娩 期 サ ー ビス の 満 足 度 に影 響 す る要 因 妊 婦 健 診 で の 対 応 の うち 、 医 療 者 の 名 前 を名 乗 る 、 何 で も質 問 しや す い 雰 囲 気 、 毎 回 の健 診 後 す っ か り安 心 した 、 検 査 の説 明 と同 意 、 出産 方 針 の 説 明 、 妊 娠 中 の 過 ご し方 の 説 明 、 異 常 徴 候 の 説 明 の7項 目、 分 娩 時 の ケ ア 処 置 の うち 、 希 望 や 意 志 を 尊 重 、浣 腸 、 仰 向 け以 外 の 姿 勢 の 勧 め 、 終 始 自 由 な 姿 勢 の4項 目、 陣 痛 室 で の 医 療 者 付 添 い の 有 無 、 分 娩 介 助 者 、 対 象 の 状 況 ・背 景 ・環 境 の うち、 正 常 な 妊 娠 経 過 、 自然 分 娩 、 分 娩 所 要 時 間 、 健 診 と分 娩 施 設 が 同 一 、分 娩 施 設 、 お よび 分 娩 施 設 の選 択 理 由 が 有 意 に 関連 す る変 数 と して 採 択 され た 。 3.産 褥 期 か ら1か 月 健 診 ま で の サ ー ビス の 満 足 度 に影 響 す る要 因 分 娩 後 の ケ ア の うち分 娩 直 後 に児 を抱 く の1項 目、 退 院 指 導 で の児 の 病 気 や 発 達 の 見 方 の1項 目、 退 院 後 分 娩 した施 設 で の 育 児 相 談 、 対 象 の 状 況 ・背 景 ・環 境 の うち 、1か 月 時 の 栄 養 法 、 育 児 放 棄 感 、会 陰 の 痛 み 、 児 の便 の 心 配 、 夫 や 家 族 の理 解 協 力 が 得 られ な い 、 退 院 後 相 談 した 時 の解 決 度 が 有 意 に 関 連 す る変 数 と して採 択 され た。 IV考 察 妊 娠 中 か ら育 児 期 ま で の 丁 寧 な 応 対 な ど心 理 的 援 助 や 指 導 、 自 由や 希 望 を尊 重 した 出 産 ケ ア や 自然 分 娩 、 母 乳 哺 育 、 そ れ を支 え る環 境 な どが 妊 娠 出産 の 満 足 感 を 高 め る 可 能 性 が 示 唆 され た。 妊 娠 出 産 は 安 全 を担 保 して 、 安 楽 、満 足 を 高 め る に 留 ま らず 、 産 む 自 然 の 力 を 引 き 出 して 、 産 婦 が 自分 で産 ん だ と い う達 成 感 を 味 わ い 、 そ の 後 の 育 児 の様 々 な 状 況 に 対 処 して い け る 自信 を醸 成 す る ケ ア の検 討 が 必 要 と され る。 日本 助 産 学 会 誌 第16巻 第3号(2003.3) 105