2 居宅介護支援事業所等 (居宅介護支援事業所,介護保険サービス事業所,医療関係機関,関係協力機関) ・ 地域包括支援センター機能強化のための実態把握や意見収集を目的に,居宅介護支援事業所 等の関係先へアンケート調査を行った。 ・ 次のとおり,調査項目ごとに各調査先の回答結果を並べて評価分析した。 【【【【調査項目調査項目調査項目調査項目ととと調査先と調査先調査先調査先についてについてについてについて】】】】 調査項目 居宅介護支援事業所 介護保険サービス 事業所(居宅,施設) 医療関係機関 (医師会,病院,診療所) 関係協力機関 (社協,民児協) 高齢者の地域包括支援センターの認 知度 ○ ○ ○ ○ 介護予防ケアプラン業務の負担感 ○ - - - 介護予防ケアプラン業務の担当者 - ○ ○ ○ 介護予防ケアマネジメント業務の課題等 ○ ○ ○ ○ 総合相談・権利擁護業務の課題等 ○ ○ ○ ○ 包括的継続的ケアマネジメント業務の課題等 ○ ○ ○ ○ 職員のスキルアップに必要な要素 ○ ○ - ○ 機能強化のための総括意見 ○ ○ ○ ○ (1) 地域包括支援センターの「名称及び業務」についての高齢者の認知度/居宅介護支援事業所 等 ・ 居宅介護支援事業所等の地域包括支援センターの関係機関から見た高齢者の認知度について 調査した。 ・ 「一部のみ知っている」「ほとんど知らない」を合わせると7~9割を超えており,地域包括 支援センターに対する地域の高齢者の認知度は低いと評価していることが分かる。 【【【【居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所 単位単位単位単位::::件件件】】】】 件 居宅介護支援事業所 (高齢者の認知度・名称) 0 19191919 140 79 4 0 50 100 150 200 250 300 1 ほとんどの高齢者は,名称を知っていると思う。(皆さん聞いたことはある。) 一部の例外を除いて知っていると思う。(例外/関心が無い,知る必要がないと思っている など) 一部の高齢者のみが知っていると思う。(例/過去に何かで地域包括支援センターに関わりがある など) ほとんどの高齢者は,名称を知らないと思う。(聞いたことがない。又は覚えていない。) よく分からない。どちらとも言えない。 居宅介護支援事業所 (高齢者の認知度・業務) 0 10101010 117 112 3 0 50 100 150 200 250 300 1 ほとんどの高齢者は,知っていると思う。(皆さん聞いたことはある。) 一部の例外を除いて知っていると思う。(例外/関心が無い,知る必要がないと思っている など) 一部の高齢者のみが知っていると思う。(例/過去に何かで地域包括支援センターに関わりがある など) ほとんどの高齢者は,知らないと思う。(聞いたことがない。又は覚えていない。) よく分からない。どちらとも言えない。
【【【【介護保険介護保険介護保険介護保険サービスサービスサービス事業所サービス事業所事業所事業所 単位単位単位単位::::件件件件】】】】 介護保険サービス事業者 (高齢者の認知度・名称) 0 1 6666 1111 54 13 37 14 1111 0000 0 20 40 60 80 100 120 居・地 施設 ほとんどの高齢者は,名称を知っていると思う。(皆さん聞いたことはある。) 一部の例外を除いて知っていると思う。(例外/関心が無い,知る必要がないと思っている など) 一部の高齢者のみが知っていると思う。(例/過去に何かで地域包括支援センターに関わりがある など) ほとんどの高齢者は,名称を知らないと思う。(聞いたことがない。又は覚えていない。) よく分からない。どちらとも言えない。 介護保険サービス事業者 (高齢者の認知度・業務) 1 1 4444 0000 45 11 45 17 3333 0000 0 20 40 60 80 100 120 居・地 施設 ほとんどの高齢者は,知っていると思う。(皆さん聞いたことはある。) 一部の例外を除いて知っていると思う。(例外/関心が無い,知る必要がないと思っている など) 一部の高齢者のみが知っていると思う。(例/過去に何かで地域包括支援センターに関わりがある など) ほとんどの高齢者は,知らないと思う。(聞いたことがない。又は覚えていない。) よく分からない。どちらとも言えない。 【【【【医療関係機関医療関係機関医療関係機関医療関係機関 単位単位単位::::件単位 件件】】】】 件 医療関係機関 (高齢者の認知度・名称) 0 2 0 1111 2222 0000 5 32 14 5 21 30 0000 5555 0000 0 10 20 30 40 50 60 70 医師会 病院 診療所 ほとんどの高齢者は,名称を知っていると思う。(皆さん聞いたことはある。) 一部の例外を除いて知っていると思う。(例外/関心が無い,知る必要がないと思っている など) 一部の高齢者のみが知っていると思う。(例/過去に何かで地域包括支援センターに関わりがある など) ほとんどの高齢者は,名称を知らないと思う。(聞いたことがない。又は覚えていない。) よく分からない。どちらとも言えない。 医療関係機関 (高齢者の認知度・業務) 0 0 0 1111 3333 0000 5 25 11 4 29 32 1111 5555 1111 0 10 20 30 40 50 60 70 医師会 病院 診療所 ほとんどの高齢者は,知っていると思う。(皆さん聞いたことはある。) 一部の例外を除いて知っていると思う。(例外/関心が無い,知る必要がないと思っている など) 一部の高齢者のみが知っていると思う。(例/過去に何かで地域包括支援センターに関わりがある など) ほとんどの高齢者は,知らないと思う。(聞いたことがない。又は覚えていない。) よく分からない。どちらとも言えない。
【【【【関係協力機関関係協力機関関係協力機関関係協力機関 単位単位単位::::件単位 件件】】】】 件 関係協力機関 (高齢者の認知度・名称) 0 15 4444 46 46 46 46 27 117 21 48 4444 6666 0 50 100 150 200 250 社協 民協 ほとんどの高齢者は,名称を知っていると思う。(皆さん聞いたことはある。) 一部の例外を除いて知っていると思う。(例外/関心が無い,知る必要がないと思っている など) 一部の高齢者のみが知っていると思う。(例/過去に何かで地域包括支援センターに関わりがある など) ほとんどの高齢者は,名称を知らないと思う。(聞いたことがない。又は覚えていない。) よく分からない。どちらとも言えない。 関係協力機関 (高齢者の認知度・業務) 0 8 3333 35 35 35 35 22 132 26 50 4 5 0 50 100 150 200 250 社協 民協 ほとんどの高齢者は,知っていると思う。(皆さん聞いたことはある。) 一部の例外を除いて知っていると思う。(例外/関心が無い,知る必要がないと思っている など) 一部の高齢者のみが知っていると思う。(例/過去に何かで地域包括支援センターに関わりがある など) ほとんどの高齢者は,知らないと思う。(聞いたことがない。又は覚えていない。) よく分からない。どちらとも言えない。 (2) 介護予防ケアプラン業務(要支援認定者)の負担感と将来の意向/居宅介護支援事業所 ・ 居宅介護支援事業所で受託している介護予防ケアプラン(要支援認定者)の業務負担感につい て,「時々負担」,「かなり負担」を合わせると,八割以上になる。 ・ 回答理由の意見から,「介護保険利用者からの要望が多い(強い)こと」,「書類作成等の事務が 煩雑」,「介護報酬」といった点が背景となっていることが分かる。 ・ 『介護予防ケアプラン作成業務で要介護と要支援との手間の差』では,「要支援の方が手間」 (48%),「差はない」(31%)の順で回答数が多い。 ・ 『将来,受託件数制限が無くなったとして件数をどうしたいか』では,「現状維持」(38%), 「できるだけ受託したくない」(35%)の順で回答数が多い。 ・ 負担感・手間と,将来意向を比較すると,要支援認定の手間の問題が,将来の受託件数を「現 状維持」又は「できるだけ受託したくない」としている原因となっていることが推測される。 【【【【居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所 介護予防介護予防介護予防介護予防ケアプランケアプランケアプランケアプラン業務業務業務((((要支援業務要支援))))の要支援要支援ののの負担感負担感負担感 単位負担感 単位単位::::件単位 件件件】】】】 居宅介護支援事業所 (プラン業務の負担感) 9 17171717 127 61 0 50 100 150 200 250 1 負担であると感じていない あまり 負担であると感じていない 時々負担であると感じることがある かなり負担であると感じている
【【【【居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所 介護予防介護予防介護予防介護予防ケアプランケアプランケアプランケアプラン業務業務業務((((要支援業務要支援))))負担感要支援要支援負担感負担感負担感のののの意見意見((((主意見意見 主主主なものなものなものなもの))))】】】】 <時々負担であると感じる理由> ・ サービス事業者と地域包括支援センターと連携と取るが時間と労力がかなりかかる。また,要介護認定者 と変わらないかそれ以上に労力を費やすことがあっても報酬が少ない。(評価が低い) ・ 介護予防ケアプラン業務は作成すべき書類が多く,1 件にかかる時間も多く,さらに,最低 3 ヶ月に1度の 自宅訪問といっても結局ほとんどのケースが毎月訪問する必要性がある。 <かなり負担であると感じる理由> ・ 制度や負担額の説明が何度も必要なことや,月内に何度も相談があり,要介護認定者と同じくらいの関わ りが必要であるとともに,地域包括支援センターとのやり取りも必要である。 ・ 介護予防支援計画表を簡素化して欲しい。また,介護予防ケアプラン作成までにかかる手間は,介護給 付と同じであるにもかかわらず,介護予防ケアプランに係る介護報酬が低い。 【【【【居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所 介護予防介護予防介護予防介護予防ケアプランケアプランケアプランケアプラン業務業務業務((((要支援業務要支援))))の要支援要支援ののの手間手間手間 単位手間 単位単位::::件単位 件件件】】】】 居宅介護支援事業所 (プラン業務の手間の差) 25 70 109 20 0 50 100 150 200 250 1 要介護認定者(介護)の方が,業務の負担感が大きく,手間(時間)がかかる どちらも,業務の負担感や手間(時間)に,差があるようには感じない。 要支援認定者(予防)の方が,業務の負担感が大きく,手間(時間)がかかる よく分からない。どちらとも言えない。 【【【【居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所 介護予防介護予防介護予防介護予防ケアプランケアプラン業務ケアプランケアプラン業務業務((((要支援業務要支援要支援要支援))))のの将来のの将来将来の将来のの意向の意向意向意向 単位単位単位単位::::件件件】】】】 件 居宅介護支援事業所 (将来の意向) 31 88 26 81 0 50 100 150 200 250 受託件数を 増やす 現状維持 受託件数を少なくする できるだけ受託したくない (3) 介護予防ケアプラン業務(要支援認定者)の担当者/介護保険サービス事業所 等 ・ 『介護予防ケアプラン業務(要支援認定者)を,地域包括支援センターと居宅介護支援事業所と で,どちらが作成すべきか』に対する意見は,「地域包括支援センターが作成すべき」が「居 宅介護支援事業所が作成すべき」を上回った。 ・ 回答の理由は,「公平性・普遍性,社会資源の活用の面,予防重視のため,関係機関との連携 の面」」で地域包括支援センターが妥当とする意見と,「要支援と要介護の移行による担当者 変更や地域包括支援センターの業務負担から困難」のため居宅介護支援事業所が妥当とする 意見が目立った。
【【【【介護保険介護保険介護保険介護保険サービスサービスサービス事業所サービス事業所 介護予防事業所事業所 介護予防介護予防介護予防ケアプランケアプランケアプランケアプラン業務業務((((要支援業務業務要支援要支援要支援))))ののの担当の担当担当担当 単位単位単位単位::::件件件】】】】件 介護保険サービス事業者 (プラン業務の担当) 23 15 38 22 5 27 52 10 62 0 20 40 60 80 100 120 140 居宅,地域 介護保険施設 全体 包括Cが作成すべき(好ましい) 居宅介護支援事業所が作成すべき(好ましい) よく分からない。どちらとも言えない。 【【【【医療関係機関医療関係機関医療関係機関医療関係機関 介護予防介護予防介護予防ケアプラン介護予防ケアプランケアプランケアプラン業務業務業務((((要支援業務要支援))))の要支援要支援ののの担当担当担当担当 単位単位単位::::件単位 件件件】】】】 医療関係機関 (プラン業務の担当) 4 11 7 22 2222 8888 10 10 10 10 20 20 20 20 7 40 25 72 0 20 40 60 80 100 120 医師会 病院 診療所 全体 包括Cが作成すべき(好ましい) 居宅介護支援事業所が作成すべき(好ましい) よく分からない。どちらとも言えない。 【【【【関係協力機関関係協力機関関係協力機関関係協力機関 介護予防介護予防介護予防ケアプラン介護予防ケアプランケアプランケアプラン業務業務業務((((要支援業務要支援))))の要支援要支援ののの担当担当担当担当 単位単位単位::::件単位 件件件】】】】 関係協力機関 (プラン業務の担当) 14 55 69 14 14 14 14 40 40 40 40 54 54 54 54 22 115 137 0 50 100 150 200 250 300 社協 民協 全体 包括Cが作成すべき(好ましい) 居宅介護支援事業所が作成すべき(好ましい) よく分からない。どちらとも言えない。
【【【【介護予防介護予防ケアプラン介護予防介護予防ケアプランケアプラン業務ケアプラン業務業務業務((((要支援要支援))))を要支援要支援を地域包括支援をを地域包括支援地域包括支援地域包括支援センターセンターセンターでセンターで作成でで作成作成すべき作成すべきすべきすべきととととのの意見のの意見意見意見((((主主主なもの主なものなもの))))】】】】 なもの <介護保険サービス事業所> ・ 地域の介護支援専門員は介護で手いっぱいと感じるが,地域包括支援センターはインフォーマルなサー ビスなどをよく知っていて,介護保険サービス以外のサービスを利活用するのに見本になれると思う。 ・ 介護予防の方の多くが地域包括支援センターに相談に行くのは、地域包括支援センターが多くの情報を 持ち,状況を把握しているためである。 <医療関係機関> ・ 地域の介護予防サービス利用者を把握するためには,地域包括支援センターがケアマネジメントするの が好ましいと思うが,職員数も限られており,プラン作成に追われて他の業務がこなせない現状も考えられ るので,そのためのサポート体制が必要だろうと思う。 ・ 介護保険サービス事業所では,介護支援専門員を含めスタッフが忙しすぎて現実に医療機関と十分に交 流・連携ができていない。つまり,事業所・医療機関・利用者本人・家族を統括して判断できる地域包括支 援センターが連携の中核としての役割を果たすべきと考える。 <関係協力機関> ・ サービス希望される高齢者の状態に応じた計画作成を行うが,要支援は特に予防の観点からサービス利 用を行うプランとなり,要介護は予防と介護と両面からのプラン作成となり,事業内容の方向性に違いがあ るため,介護予防ケアプランは地域包括支援センターが作成すべきである。 ・ 地域包括支援センターは地域に密着していて相談しやすい。 【【【【介護予防介護予防介護予防ケアプラン介護予防ケアプランケアプラン業務ケアプラン業務業務業務((((要支援要支援))))を要支援要支援をを居宅介護支援事業所を居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所居宅介護支援事業所でで作成でで作成作成作成すべきすべきすべきすべきのの意見のの意見意見((((主意見 主主主なものなものなもの))))】】】】 なもの <介護保険サービス事業所> ・ 地域包括支援センターの業務内容は非常に多く,介護予防ケアプランの作成や利用者のモニタリング業 務まではなかなか難しいと思うので,利用者の状況を十分把握するためにも,居宅介護支援事業所のののの介 護支援専門員が妥当である。 ・ 要支援 2 と要介護 1 の状態は流動的で,その度に担当する介護支援専門員が変更されるのは,高齢者本 人や介護者にとっては理解し難いのではないか。 <医療関係機関> ・ 要支援から要介護に変更あるいはその逆になる度に介護予防ケアプラン担当者が変わってしまい継続的 な管理が困難である。また,認定申請段階で要支援2になるか要介護1になるかわからない場合,地域包 括支援センターに頼むべきか居宅介護支援事業所に頼むべきか悩むことになる。 ・ 介護予防ケアプランの作成は,地域包括支援センターの本来業務ではないにもかかわらず,地域包括支 援センターのスタッフは,プラン作成に時間をとられる。 <関係協力機関> ・ 要支援と要介護のはざまで,居宅介護支援事業所が度々変更となつことが,利用者が混乱する原因や継 続性のあるマネジメントが中断する原因となっている。 ・ 居宅介護支援事業所がより介護現場に近く,対象高齢者の実態を把握している場合が多いと思う。 (4) 介護予防ケアマネジメント業務(特定高齢者,要支援認定者)の『課題・問題点』/居宅介護支援事業所 等 ・ 居宅介護支援事業所等から『課題や問題点,改善したい事項』について,多数の意見が寄せ られた。 ・ 今後の業務改善のための情報として積極的な活用が望まれる。
【【【【特定高齢者又特定高齢者又特定高齢者又特定高齢者又ははは要支援認定者は要支援認定者要支援認定者要支援認定者ののの業務の業務についての業務業務についてのについてのについての意見意見意見意見((((主主主主なものなものなものなもの))))】】】】 -特定高齢者- 『課題や問題点,改善したい事項』 <居宅介護支援事業所> ・ パワーリハビリ等で身体バランスは向上してきているが,事業終了後の対応を考えてほしい。そうでなけれ ば,1年後にまた特定高齢者になってしまう状況があるが,自宅での介護予防はなかなかできない。 ・ 現実的には特定高齢者に対しての行政サービスは不十分であり,行政が地域包括支援センターへ事業 を丸投げしているため,責任主体がどこなのかがはっきりしていない。 <介護保険サービス事業所> ・ 介護予防事業終了後の受け皿がないとともに,地域格差がある。 ・ 広く一般的な社会資源をも活用して効率の良い介護予防事業を実施すべきである。 <医療関係機関> ・ 「特定高齢者の候補は医師が生活機能評価により選ぶこと」や「特定高齢者となると何のサービスが受け られるのか」について,医師への情報が不足している。 ・ チェックリストで該当になってもメニューが不足しているとともに,必要性があっても本人の意志で参加しな ければ,そのままになったり要介護状態に移行する。 ・ 特定高齢者という意識や意味について,高齢者自身,介護関係者,医療が十分把握できていない。 <関係協力機関> ・ 介護予防の対象となる状態像の明確化や住民への周知徹底が必要である。また,利用可能なサービスメ ニューを増やす必要がある。 ・ 日常生活では自立出来ていても,各種事業への参加は非常に困難と思われる。また,地域のサロンや老 人会等に出前指導(講座)はできないか。 -要支援認定者- 『課題や問題点,改善したい事項』 <居宅介護支援事業所> ・ 更新認定の度に要支援と要介護を行き来する人がいる。その度に担当の介護支援専門員が交代するた めに利用者は戸惑ってしまう。 ・ 介護予防ケアプランの作成を 3~6 ヶ月毎に行うのは期間が短すぎるので,要支援認定の有効期間に合 わせてほしい。 <介護保険サービス事業所> ・ 介護サービスの依存にならないよう,自立した生活を送れる介護予防ケアプランを作成してもらいたい。 ・ 要支援認定者の中にはサービスを利用しなくても地域のサロンや生きがい活動で十分に生活できることが 多いため,本当にサービスを必要とする人と,そうでない人の判定をしっかりやってもらいたい。 <医療関係機関> ・ 非該当か要支援か,要支援か要介護か,と対象者が微妙な場合に退院までに具体的な介護予防ケアプ ランが立てられない。 ・ 介護保険外のサービスに関する情報提供の対応が不十分である。(配食サービス・安全ベル購入など) ・ もっと活動性を上げる介護予防メニューの充実をお願いする。 <関係協力機関> ・ 要介護から要支援,要支援から要介護になる場合の居宅介護支援事業所との連携はひじょうに困難であ る。 ・ 地域でのふれあいサロン等での予防の呼びかけが重要である。
(5) 総合相談業務,権利擁護業務の『課題・問題点』/居宅介護支援事業所 等 【【【【総合相談業務総合相談業務総合相談業務総合相談業務,,,権利擁護業務,権利擁護業務権利擁護業務についての権利擁護業務についての意見についてのについての意見意見((((主意見 主主主なものなものなものなもの))))】】】】 -役割分担について- 『課題や問題点,改善したい事項』 <居宅介護支援事業所> ・ 主任介護支援専門員による地域の介護支援専門員に対するスーパーバイズ能力をもっと身につけてほし い。 ・ 行政には役割分担はあるようであるが,それぞれ対応範囲が限定され,たらい回しにされる。結局,総合 的な相談ができない状況である。 <介護保険サービス事業所> ・ 地域包括支援センターの役割をより深めて総合相談機関としてあらゆる関係機関との連携がとりやすくな ればと思う。 ・ 行政内での連携体制の整備,特に虐待や権利擁護に関しては個別のケースに対してひとつのプロジェク トであるという認識を持って対応してほしい。また,地域包括支援センターや行政の現場担当者の意見を 重視して責任を持って行政としての対応が行えるようにしてほしい。また,市町の決裁権限者が建前を重 視して現場を見ずに判断することのないようにしてほしい。 <医療関係機関> ・ 地域包括支援センター窓口は地域の情報を集めるアンテナで,市町担当課は解決実行係としてチームプ レーを行ってほしい。 ・ 医療と介護・福祉とが連携できていないので、役割分担の前に連携強化が求められるべきである。 ・ 課題対応に当たっては権限をもって解決してほしい。また,現場実態の把握に努めてほしい。 <関係協力機関> ・ 行政担当課の業務と地域包括支援センターの業務分担をもう少し明確にすべきである。そのため,地域 包括支援センターの総合相談機能が発揮されていない。 ・ 個人情報保護の問題で情報がつかみ難く,地域包括支援センターにつないだ事後処理の情報も分かり 難い面がある。(許される範囲の情報が伝わればそれなりの対応が可能)また,地域ネットワークを活かし た見守り等の行政的指導,連携基盤が望まれる。 -関係機関との連携について- 『課題や問題点,改善したい事項』 <居宅介護支援事業所> ・ 行政と関係機関との連携体制・仕組みができていない。 ・ 緊急性のある相談事例について,「土曜,日曜,祝日」など地域包括支援センターや行政機関と連絡がつ ながらないことがあるため,24 時間体制の緊急用相談窓口の設置が必要である。 <介護保険サービス事業所> ・ 気楽に相談できる関係作り,窓口がほしい。また,スーパーバイザー的な存在(公平な)も必要であり,そ の際,リーダーシップの発揮が求められる。 ・ 関係機関を明確にして広報誌の発行やマニュアル作成が必要である。また,市町が主体となり進めていく ことを要望する。 <医療関係機関> ・ 情報提供や相談を行っても回答に数日かかる場合がある。また,あらかじめ地域会議等を通じて,情報共 有のあり方等を検討すべきである。 ・ 法律関係者とどの程度のネットワークができているのかがよく分からない。 ・ 相談等の案件に対して、関係機関と情報共有や相互に連絡相談できる体制・仕組みが必要である。 <関係協力機関> ・ 相談等の情報共有化や相互に連絡相談できる体制,仕組みは今後とも連携して行うべきである。 ・ 地域包括支援センターはまだ地域に相談機関としては認知されていないため,社会福祉協議会,民生委 員協議会との連携を図るべきである。
(6) 包括的・継続的ケアマネジメント業務の『課題・問題点』/居宅介護支援事業所 等 【【【【包括的継続的包括的継続的包括的継続的包括的継続的ケアマネジメントケアマネジメントケアマネジメント業務ケアマネジメント業務業務業務についてのについての意見についてのについての意見意見意見((((主主主なもの主なものなもの))))】】】】 なもの 『課題や問題点,改善したい事項』 <居宅介護支援事業所> ・ 地域包括支援センター職員が頻繁に交代している。また,居宅介護支援業務の経験がない職員も多く, 適切な助言が得られない。 ・ 地域の介護支援専門員の情報交換,研修会,事例検討会の機会を多く設けてほしい。 ・ 日常的個別指導や相談又は困難事例に対する指導,助言の体制を強化してほしい。 <介護保険サービス事業所> ・ 各々のサービス事業所の特性を活かした利用者の受入れ,事業所間の連携体制の構築が必要である。 また,市町担当課、地域包括支援センターは介護支援専門員連絡協議会への積極的協力・連携が必要 である。さらに,単なる情報提供や意見交換の場としてではない,目的を明確としたネットワーク会議を開 催すべきである。 ・ 情報を多く持ち相談窓口である地域包括支援センターが中心となって各機関と連携をとっていけるよう, 連絡,広報,案内,会議,説明会,研修会などを開催・実施してほしい。 <医療関係機関> ・ 地域包括支援センターが介護支援専門員の情報交換・研修などを定期的に実施しており,良好な体制を 構築中である。また,医師会との連携については,各会員個人レベルの連携にとどまっている感じがあり, 医師会として何をしてほしいのか等よく分からないのが実状である。 ・ 地域の医療機関との連携を強化してもらいたい。少なくとも病院関係者なら「地域包括支援センター」の役 割程度は知っているような体制になってもらいたい。 ・ 医療機関等の関係機関との連携に加えて,地域の自治組織・民生委員・警察署(交番)等の地域での支 援体制・連携体制の強化が課題である。 <関係協力機関> ・ 職員配置等の充足を考慮するべきであり,介護予防ケアプランセンター化している部分や他の業務も含 めて仕事のできる体制を作ることで他の相談・助言・ネットワーク構築などが自ずと改善され,充実されて いくものと思う。 ・ そもそも,地域包括支援センター職員におけるケアマネジメントのスキルが不足している。また,後方で支 援・連携を行う行政の担当部門もケアマネジメントに関する理解がなく,消極的で全体として機能していな い。 ・ 高齢者が暮らしやすい地域にするために,民生委員協議会として何をすれば良いのか指導,助言をして もらいたい。また,民児委員の情報把握にも限界があるため,情報提供してほしい。 ・ 関係機関(地域包括支援センター,福祉事務所,病院,居宅介護支援事業所,民生委員協議会)のネット ワークの緊密化と,情報共有化が重要であり,そのためには,年に数回定期的な会合を持つべきである。
(7) 職員のスキルアップに必要な要素/居宅介護支援事業所 等 ・ 地域包括支援センター職員のスキルアップに必要な要素では,「充実した研修」「情報交換(他 機関,他職種)」「地域包括支援センター・市町からのスーパーバイズ」の意見が圧倒的に多 くなっている。(複数回答にも関わらず項目が集中している。関係者の共通した意見であると 予想される。) ・ その他の要素では,「地域包括支援センター,市町自体のスキルアップ」「情報共有の仕組み」 「スキルアップに取組める職場の環境整備」「地域包括支援センター業務の PR」などの意見 がだされた。 【【【【職員職員職員職員のののスキルアップのスキルアップスキルアップにスキルアップににに必要必要な必要必要ななな要素要素要素要素((((複数回答複数回答複数回答複数回答)】)】)】)】 内 容 居宅介護支援 事業所 介護保険サービ ス事業所 関係協力機関 (社協,民児協) 計 地域包括支援センター,市町からのスーパーバイズ 126 52 91 269 充実した研修に参加する機会 179 98 126 403 他の機関との情報交換の場 165 85 121 371 他の職種との情報交換の場 142 62 64 268 上司や同僚からのスーパーバイズ 82 53 33 168 特に問題を感じていない 2 4 30 36 どのようにすればよいか分からない 3 3 16 22 その他 10 5 11 26 計 709 362 492 1,563 (8) 地域包括支援センターの機能強化のための総括意見/居宅介護支援事業所 等 ・ 地域包括支援センターの業務(機能)を強化していくための課題(問題点)について,居宅介護支 援事業所等関係機関からの意見が多数寄せられた。 ・ 総括的な意見を求めたところ,幅広い項目・内容について多くの意見が集まった。 ・ 今後の業務改善のための有益な情報として積極的な活用が望まれる。 【【【【機能強化機能強化機能強化のための機能強化のためののための課題のための課題課題課題((((問題点問題点問題点問題点))))についてについてのについてについてののの意見意見意見((((主意見 主主主なものなものなものなもの))))】】】】 <居宅介護支援事業所> ・ スーパーバイズしていただけるように職員のスキルアップが必要である。 ・ 特に離島や郊外では社会資源も少なく介護保険制度も十分に対応できない場合もある。そういう地域に 限って一人暮らし高齢者が多く,介護支援専門員として緊急時などの対応に困ったこともある。したがっ て,インフォーマルサービスや社会資源,ボランティアなどの呼びかけなど,情報交換や提供など,もっと 積極的に行ってもらいたい。 ・ 各地域の年齢別人口の割合や災害発生リスクなどの特性,或いは地域内のサービス資源を把握すること が前提になると思うので,積極的に地域の行事や寄り合いに参加するなど住民の声に多く耳を傾けてほし い。地域連絡会や介護教室など居宅介護支援事業所との連携を強化する機会を多く設けることにより,ネ ットワーク構築を促進してもらいたい。 ・ 地域包括支援センターによってレベルに差がある。例えば,困難ケースなど相談しても十分なサポートや 助言が得られる地域包括支援センターとそうでない地域包括支援センターとがある。できれば居宅介護支 援事業所をサポートしたり指導したりできる立場に位置してほしい。(実際は施設や居宅での介護支援専 門員経験のないまま地域包括支援センター職員になられる方も少なくない。)
【【【【機能強化機能強化機能強化のための機能強化のためののための課題のための課題課題課題((((問題点問題点問題点問題点))))についてについてのについてについてののの意見意見意見((((主意見 主主主なものなものなものなもの))))】】】】 <介護保険サービス事業所> ・ 地域包括支援センター職員の実際の業務内容が見えにくいため,活動実績を情報公開する仕組みがあ ってもよいと思う。また,職員の質を上げるため,研修の充実と待遇の改善も必要である。 ・ 地域の高齢者,住民,企業,介護事業所を巻き込んでネットワークができればよいと思う。(要支援者のこ とで手いっぱいな感じがする。スタッフを増やすか業務内容を軽減しないと中途半端なままである。)また, 介護支援専門員への支援,困難事例への対応支援なども重要だと思う。従前から設置されている在宅介 護支援センター業務も強化した方がよい。 ・ 問題を抱える高齢者や介護者を関係機関が協力してサポートできる仕組,ネットワークを作るしかない。 ・ 今後増加が予測される独居高齢者,認知症高齢者に対するケアマネジメント技術の向上に研鑽して,支 援困難事例等への適切な指導助言が出来ることを期待している。また,ケアマネジメントにおいても地域 の社会資源の開発や,個々のケースに対して行政的な対応ではなく積極的で責任のある対応をしてほし い。 <医療関係機関> ・ 行政の委託事業であるため,地域包括支援センター職員の立場では対応が困難なケースがあると聞いて おり,行政と二人三脚で一緒に取り組みたいケースへの対応をぜひ市町へお願いする。 ・ 地域包括支援センターは特定高齢者・予防給付だけが仕事ではない。地域に多くの認知高齢者が隠れ ており,かつて在宅介護支援センターが行った実態把握のような活動もしてほしい。また,地域包括支援 センターの主任介護支援専門員は介護支援専門員の支援・質を上げるために努力してほしい。併せて, 地域包括支援センターの職員は,もっとケアマネジメント力をアップすべきと考える。 ・ 医療機関にかかっていない高齢者の把握と健診を勧めてほしい。なぜなら,要支援者という軽度利用者 のためか病院等に行かれていない方が多い。また,地域の医療機関との連携強化を図ってもらいたい。 併せて,病院関係者なら「地域包括支援センター」の役割を知っているような程度にまで地域包括支援セ ンターの認知度を高めてほしい。また,それくらいの存在価値になってほしい。 ・ 高齢化・老々介護や一人暮らしの長期入院・介護者の病気など,どの機関が一番キーマンになり関わっ ていけばよいのか。また,認知症の一人暮らしも多くなっている。希薄になっている家族関係もあり孤立し たケースなど様々である。住民同士また地域のネットワークの構築など今こそ大切な役割で地域包括支援 センターに求め期待することは大きい。医療も福祉も厳しい状態であるが適正な人材が配置され,疲弊し ないよう地域の実状にあった動きができるような体制を望みたい。 ・ 事業協力したいので患者に関わることがあれば気軽に相談してほしいし,積極的に関わりたい。 <関係協力機関> ・ 人員配置を1名増員すべきである。利用者側は施設の1つの機能としてみている面があるため,受託側の 母体施設の特色を出さないほうがよい。また,地域福祉の視点をもっと持ってもらいたい。さらに,個別で なく地域単位の連絡誌(センター通信)での啓発が必要である。 ・ 地域包括支援センターは指導だけでなく地域にもう少し密着しないといけない。また,地域包括支援セン ターは権利擁護や虐待など専門的な事に力を入れるとともに,特定高齢者など介護予防事業(筋トレ等) を主にする必要がある。なお,介護保険サービスは居宅介護支援事業所が主になって連携、助言すれば よい。 ・ 地域包括支援センター及び支援業務内容に対して関係者の理解はしていても住民の理解がまだ薄いた め十分な機能はしていないと思う。しかしながら今後ますます高齢者世帯と認知症高齢者世帯の増加は 確実であり,権利擁護等も今後は重要になってくると思われる。判断能力のある(50~60 歳代)への住民啓 発,働きかけが重要になってくると思う。 ( 続く )
【【【【機能強化機能強化機能強化のための機能強化のためののための課題のための課題課題課題((((問題点問題点問題点問題点))))についてについてのについてについてののの意見意見意見((((主意見 主主主なものなものなものなもの))))】】】】 <関係協力機関> ・ 地域包括支援センターができてやっと地域の方が相談の電話を掛けられる方が多くなり存在感がある。自 治会,町内等の回覧板を利用し,高齢者の介護予防(主として転倒)について”お知らせ”や集会所を利 用した認知予防も行っている。今後,ますます高齢者が多くなり,それに伴い認知症も増加する傾向にあ るので,地域包括支援センターはより一層の期待がかかると思う。 ・ 高齢者本人又はその家族が困りごとなど直接地域包括支援センターに相談が持ち込まれ色々と関わって いると思うが,その情報は地域を担当する民生委員には入ってこない。個人情報保護の問題もあるが,民 生委員には秘守義務があり,相互が持つ高齢者情報をもっと気楽に交換できる仕組みづくりが必要と思 う。また,超高齢化が進む今,地域包括支援センター職員3名(社会福祉士,主任介護支援専門員,保健 師)で満足できる対応ができるのか疑問である。 ・ 地域包括支援センターの仕事はたいへんな量で内容も難しいものがたくさんあると思いますが,今だによ く姿が見えません。相談すればすぐに対応してもらい,たいへんありがたく思っている。また,地域包括支 援センターの若い職員が必至で頑張っている姿の中に,暗中模索で悩んでいる様子も見える。地域包括 支援センターに対する行政の方の一層のサポートをお願いする。