529
.
多
忍
蠖
説
受
妥
論
船 体
お よ び プ
ロ ペラ
の
流 体 力学 的
特 異
点
表 示
に
つ いて
正員
高
木
又 男
*1
ま え が き 最 近は,
造 船所の設計 部 門などで も 流 体 力 学 的 な理 論 計算を行なう機会がかな り ある よ うである。 ま た, 造船 協会の論文集に も, 今す ぐ設計に役立つ 理論的 研究が 多 く あ り,
これ らを理解 する必要 も あるように思わ れ る。 これら流 体 力学の理論計 算に お い て, 船 体な ど を特異 点 で おきかえる問題はもっ とも基 礎 的 な もの であ り, 古 典 齣 な 理論の ほ かに,
戦 後の 発 展を も含めて簡単な解 説を ・行な えば,
い さ さか な りとも会 員の皆 様 方の お役に立つ ので はない か と思 わ れるQ 筆 者 もとよ り 浅 学 菲 才で あ り, 満足 な解 説な ど到 底お ぼっか な いが, 幸い, 最近 刊fi
さ れた Thw ・it・・の ・1 … mp ・essib1 ・A… dY・ ・mi ・ ・… ) はこ の方 面の勉 強に非 常に有 用で あ るの で, 主と し て こ れ を参考に し て解説したいQ2
自
由 表面 の影 響 般の問題で は必然 的に 自由表面の影響が存 在 する わ け’
で あ る が, これ を考慮 するこ と は問 題を複雑に し て基 本 齣な 理解を妨げるの で, 本稿で は考慮し ない 。 こ こ で.
は,
特 別な場 合につ い て簡単な説明を行な っ て お く。 静止自由表 面に一
致して xv 平 面を と り, Z軸を鉛.
疽上向き に とっ た座標 系に おい て, 物 体に よ る か く乱 速 渡ポテ ン シ ャ ル φの 自 由表面条件は線形化さ れ た場合,毒
一
∠
i
該
『
→一
一
霧
一
一
一
〇(tr
− 0
)・
一
一
・
…
一・
・
・
…
一・
(2・
1) と書かれる。 したがっ て,A
)一
般に物 体の運 動が速い 場 合には第 1項が卓 越 するので φ=
0(ζ=
0),B
)物 体の 欟 ・ ゆ ・ … あ鯣 合・ ・誓
一
…一
・・ と な ・. した が っ て, 水 面 下に特 異 点 (source とする。 渦の と き・
は sOurce と反 対)。 があ れ ば,A
)の場合に は対 称 な位 置に異符号の, B
)の場合に は同 符 号の特 異 点をそれ ぞ :れ お くこ と に よ り自 由表 面の影 饗を除 くこ とがで きる。 ま た,
流れの実像を得る に は, 物体が水面に 平行に ゆ っ く りと運 動 する場 合, また は, 水 面に直 角に速 く運 動 す る場合には, 水面に関する二 重鏡像 物体が無限に拡っ た 流 体中を 対称面に平行に,
あ るいは,
直 角に運 動 する場 合を, 上記二 つ の組 合せ と反 対の場 合には, 二 重鏡 像物 体の 上下 各部 分が 互い に反対の方 向に運動する場 合をそ れ ぞ れ 対応さ せ れ ば よい。
3二 次 元 特 異
点
二 次 元 理想 流 体 力学で は複素ポ テンシ ャル の方 法が用 い らtv
る た め に, 物体の ま わ りの流れを求め るの に特 異 点に よ る方法が用い ら れ る こ と は少ない。 ま た, 特 異 点 に よ る方法と し て は, 二 次 元 と三次 元と で本質 的な差は な く, と くに回 転 体の場 合に用い られる手 法は ほ と んど そのま ま二次元 の場合に も応用で き るので, ここで は簡 単な説明 に 止 め る。一
様な流れ σ。
,
の 中に物 体が あ る場 合の流 れ は, 複素 ポ テンシ ャル W , 複素 平 面 9 を用いる と,
物 体に よる か く乱 速 度は物 体 を除き至る と ころ解 析 的で一
価である から, ロー
ラン級数に展開で き, dw°
°
万
=
砿 +溜
・(:−
a)一
”°
… °
… … ’
(3°
1) と書くこと がで き る。 し た が っ て, われわれは物 体 を 点 α におい た種々の order の特 異点に よっ て おきか えるこ とがで きる と み な せ る。 こ のう ち n=
1 の場合は吹き出 し お よび渦で あ り,
級数の係 数が実 数の と き は source (正) あるい は sink (負 ) を, 虚数の ときは渦を示 す。 n=2
の場 合はdoublet
と呼 ばれ, 物理的に は大き さ等 し く符 号 反 対の無限大の強さの一
位の order の特 異 点 を 無限小の距 離に近づ け た と き得ら れる。 し た がっ て, この場合にも物理的に は source doublet とvortex
double
¢の 二 種があ り, doublet の軸がそれぞれ互に直交して い ると きは, これ らご つの doublet は 同じ流 れ を示 す 2) 。 図
1
は円筒のまわ りの流れを sourcedoublet
に よっ て表 u。。
渉 u儒
1 皆 rce 陲 日c 丶 VOrtex,
κ * 日立 造船KK
技術研 究所 図 1一 7 一
わ し た場 合と, vortex
doublet
に よっ て表わし た場合を 示してい る。4
三次 元 物体
の特 異点
篆 示 前 節で述べた ように , 三次元 流れで は複 素ポ テンシ ャ ル に対応 する数 学的武器 がない た めに,
物体を特 異 点で 表示する方法がきわめて有 力になっ て くる。 Green に よれば, 非 粘性, 非 回転 的流場は境 界上 に連 続的に分 布し た source お よびdoublet
に よっ て表わ す こ とがで きるの屠
5) 。 数 学的に は, 無 限に拡がっ た流場に 対し,φ・
−
7
纛
魚
÷
継
一
φ÷(
÷
)
}
・S
−
YCOIIst.
。
…
■
4・
■
■
・
・
・
・
…
。
・
一
・
一
・
帥一
・
・
。
・
・
・
・
…
一
(4・
1) な る形に書き表 わ され,Green
の公 式と呼 ばれ る。 ただく
し,
上式で,
φA:考えて い る点の速度ポテ ン シ ャ ルip
: 境界上の速 度 ポテン シ ャル r : 境 界上の 点か ら考えて いる点ま での距 離 V : 境 界の外 向 き法 線 で あり,
積 分は境 界全表面に及 ぼ すもの とする。 (4・
1
) 式鵬 1 項・・強さ壽
卿 … 航 第・項・縢 φ, 軸を レ 方向とする doublet 分布を示し て い る。 こ の ようなsouree お よび doublet の分 布は唯一
つ の もの で は な く, なお他に も同じ速 度ポテ ン シ ャ ル を与え る分布が無数に存 在 する。 事実, 境界 内 部 (図2
のV
, )に おける任意の無渦 運動
の速度ポテ ンシ ャルを φF と図
2 すれば, φ , に 対して は,
・
一一
÷
∫
4
{
÷
篶
・・一
φ需
(
÷
)
}
dS
・
・
・
・
・
・
・
・
…
■
■
■
一
・
・
・
・
・
・
…
軸鱒・
・
韓・
・
騨…
騨・
…
韓・
(4・
2
) が成立っから, (4・
1
)式から (4 ・
2
)式 を 差 引 け ば一
般 的 な 形と して,φ・
一一
歩
ff
、÷
(
∂φ ∂φ’ ∂v ∂v)
dS
・
t
/
fs
(φ一
φ・ )÷
(
}
)
dS……
(・・
3
) が得られ る。 (4・
3
)式はもし,
s 上 で φ諞
φ 「 とすれば φ・ は s・u・ce 分布・ み・ よ 西 甑夢
一
筈
・ すれ ばdoub
匪et 分布のみに よっ てそれぞれ表示で きるこ と を示し てい る。 こ の ように 三次元 無渦運 動は,一
般に 物 体の 表 面に source ま た はdoublet
を分 布さ せ る 辷と に よ.
っ て速 度 ポテン シ ャ ル を求め得る こ と が数学的に 証 明さ れ るの で,
実 際に物 体 表面に seurce ま た は doublet を分 布さ せ, 特異 点が 誘導する速度が 物体上の境 界条件を満 足 するよ うにすれ ば特異点
分布の強 さ を求め ること がで き る。 (注: (4・
t)お よび (4・
3) 式は形 式 的 な表現で ある か ら, 特 殊 な 例 を 除いて こ の ま ま で は速 度ポテ ン シ ャル は求め られない)。一
様 流 U。
。
の 中に物体がある場 合に は,物 体の代 りにおいた特異 点分 布の誘 導 速 度をU,V, W とす れ ば, 前述の境界条件は物 体上 で,講
。
.
一
髣
L
寄
…………・
…・
……一
(… ) であ る。 U, ら ω は特 異 点の積 分表示 と なる か ら, (4・
4
) 式は特異 点分布の強さ を決め る積分 方程 式と な る。Hess.
お よびSmithe
)は , SDurce 分布の強さを きめ る積分 方 程式を求め, 電 子 計算機を 用い て 種々 の物体に 対 する source 分 布を数 値 計 算に よウ て求め ているoこ の よ うに物 体表面 た特 異点を分布 させ る方法は, 厳 密な解 を求め るこ とがで き る けれ ども, 計 算 が複雑で あ り
,
物理的な見 通しを立て るのに向いてい ない 。 そ れ ゆ え, 実 際には そ れぞれの状 況に応じて適当な簡 易化が行 なわれ て お り, 以 下で は, Thwaites に し た が っ て, 排 除流,
揚力 を伴う流 れ, 回 転 対 称 体の流 れ につ い て簡易 理 論を紹 介 する。5 排
除流 進 行 方 向に対 称 面 を持つ 物 体は揚 力を発生せず
,
有 限 の拡りを持つ た めの か く乱速 度を生ずるか ら, 物体は一
般に source 分布に よっ て お き か えられ る。(i) 線形理 論 (thin ship theory )物 体の厚 さが進行
方向の物 体の dimension に比べ て簿V・場合に は , 物 体 表面の特異点 分布
Q
(X, i, Z)を対称面で あ る中心面 分 布 g(x,0, ζ) (§2の座 標 系 を とる)で近似する。 また, 物 体は薄い から 物 体に よ るか く乱 速 度は小 さ く, その高 次の項を無 視 する こと がで きる。 さ らに, 物 体 表 面の境 界 条 件 (4・
4) 式 を 中 心 面で近 似 する と, e(x, O, E)に1
よ る一
」,方向の垂 直 速 度は V−
± 互q である から, (44 ) 式は,9(x,
一
・)一
・仏嘉
………一・
一
・・
………
(・・
1) となる。 ただし, 物 体 表 面の方 程 式は 丿謂
士ノ(X, Z)で 与えられて いる。 同様の結 果は (4・
1)か ら も得られる。 S を中心面とすれば, その両側で第2
項は消し合 うた め に0
と な り,
第1
項の sourcg の強 さは,一
8一
゜
論 説531
2
」塑
一2
,− 2u.
.
.
9tL
∂り ∂x と な る か らで あ る。 これ を (4・
1)式に代入し て X に関 す る部 分 積 分 を行な えば 煉 由方向に軸を持つ強さ2U−!
のdoub
星et 分 布は同じ流れ を示 すこ とが わ か る。 この近似理論では,
特 異点 分 布 が 陽に与えられて いる ため に, 明快な理 論的結論を得やすい特徴があ るが, 数 量 的に はかな りの誤 差を伴 う。 まず, 物 体の前後端ではg
に よ る X方 向の速度は一
Uee と は か な りの差を伴う。 こ の誤 差 を修正するため に (5・
1
)の特 異 点分 布が誘導 す る速度u(x, 0)を用い, 物体上の速度7
を, U。
。
+u(x,
0) 7(x,ノ)=
・
・
・
・
・
…
曾
9・
一・
・
(5曾
2
) [1+ げ「 (x)丿))2]1μ に よっ て求め るこ と が し ば し ば行な わ れ る。 ま た,
前後 端で有 限の曲率を持つ物体で は特 異 点の分 布を曲率半径 に応じて適 当にず らすこ と が行な われる7 )。 つ ぎに, 物 体の端 部で は 1方向の crOSS flOWがPt
方向の速 度と同じ order にな る ために誤差が大 き くなっ て くる。 した がっ て,
こ の ような部 分 が全体の現象に大 き な影 響 を持つ場 合にはこ の理論は不 都 合である。 物 体 表 面の圧 力 はBernoulli
の定 理に より,鱈
傷
缶
レ(
1・士
以
士
ア
ー
(
士
)
2・
・
・
・
・
・
…
一
…
一。
・
・
・
…
■
一
一
E・
・
…
鹽
・
・
叫・
一・
・
・
・
・
…
(5・
3) で あ る が, 線 形理論で あ る から,2u
Cp
−
d一
万:
… … … 9’
”… … … … ’
”
(5’
4) で近似さ れ る。(
ii
) slender・
body
theory 上述の線形理論は流れに直 角 な方 向の d呈mens 王on がいず れ も小 さ くなっ て くる と
(ア ス ペ クト比が小 さ くな る) 誤差が 大 き くなっ て くる。
こ の よ うに, 流れの方向に直角な方 向の dimensionがい ずれ も小さい物体はSlender
・
body と呼 ば れる。 Slender−
body
で は物体近傍で長さ方 向の微 係数は, これに直角 な方向の微係数に比べ る と小さい ので , 1・
aplace の方程 式は,、
夥
・夥
一
匹一 一 ………・
一…………
(… ) と な る。 この考え方は, 最 初 Munk8 )に よ り飛 行 船のま わ りの流れの解 析に用い られ, 後に R.
T.
Johnese
)は アス ペ ク ト比の小 さい翼の ま わ りの流れの解 析に理論を 発 展さ せ た。 (5・
5) 式は x=一
定の横断 面で は, 二 次元流れ の ポ テ ン シ ャル方程式で あ り, 横断 面上の物 体の境 界に直角な 方 向の 速度分布が判っ て お れ ば 解を求め るこ とが で き る。 断 まσ苗 に比べ て無 視で きる とす れ ば, n を 物体の 横 切断面の外 向き法線と して, 境 界上の法線速度は,
籌
叫(
∂x)
[
1
+(
嘉)
2]
“
1/2…
…6
・ に よっ て与え ら れ るQ・
φ1を (5・
5), (5・
6)式 を 満 足 す る 解とすれば, X をパ ラメ ター
とする任 意常数 φ2(X)を加 え, φの一
般 解は,φ(x,丿, z)
=
φエ(ノ, c; x)+φ2(x)………
(5・
7
) な る形に書くこ とがで きる。 φ2(X)は物体近傍で行な っ た近似か ら は求め る こと が で きず, 物体から 離れ た場 所での φに対する 条件か ら求め る こ と が で き る。 strip theory と 呼 ば れ る ものは,
物 理 的 な考え方は 上述のもの と全 く同 じであるが, φ2 に対する考慮が行な わ れ ない 点に欠 点が あ る。 し た がっ て, φ2(X)が重要な役割を演 ず・場 合, ・・ えば咢
・樋 ・ ・ る よう・ と き は, strip theory は 不 十分で あ る。φエ は物体の断 面を適 当な方法に よっ て 円に写像する こ と に よっ て得られる。 い ま,ζ
=
7十ξζ平面上 の物体断 面 (物理平 面 )が ζ1=
ノ1 +偽 平面上のi
ζ,i
= r な る円 に変換さ れ た とす る と, この 円 上で の 法線方 向の速 度 Vll1 は, Vnt=
Vnldζ/d
ζ,1
。
。
一
一
。
・
・
・
・
…
一・
・
。
・
・
・
・
・
・
…
一
■
・
・
…
(5・
8) ・ よ・ て与・・れ ・・−
h
・
円・通・全 …kl
・f
, ” v#・rd・ で ある から, これ は ζi”O
な る点に強 さ,
Q
・・)−
rf 。 2’ v・・de−
・n・irl
…一
・
…
(・・
9・)の point source があるこ とを意味して い る。 こ の source
に よ る円上の法線速 度は Vns で あ る か ら, 円上 に,
望(θ)
=
2(v#1−
Vnl)………
(5・
9b
) な る source 分 布 を置け ば, 境 界条件が満 足され
る。 こ の ように し て得られ た source 分布に よる 速 度 ポテン シ ャ ル は,
物体が対 称 面を持つ こと を考慮する と,
φ・(ζ)− r/・
f
、 tv ・ ・(e
・ )1・921・・一
・・’ld
θ’…
(・・
1
・) と な る。 以 上の計 算で は,要 するに ζ芦
ノ(ζi)な る変換が なん らか の方 法で得ら れ れ ば,
(5・
8
),
(5・
10
)式に よ っ てφ・が求め られる わけである が・ ζ・=
1・+i‘・ at ζ ・+1
ζ
な る変 数を用い る と (5・
10)は,i
・t・・ 嗣一
・/・農
・…e
)/・・1
!・91t2
(ζ)−
Z2(tt)ld
考「・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5・
ll) とな る。 こ こ に s(x)は物 体 断 面の girth工ength であ る。
(図3 参照 ) すで に述べ た ように φ2(X)は物体か ら 十分は な れ た場 所で の条件を満 足する ように決定さ れ る。 こ のた め に,一
9一
図 3 断面積の分布 が
S
(X)で あ る ような 回 転 体を考え る。 こ の ような 細 長い 回転体に対しては, 三 次元 ポテ ン シ ャル φ(X,2
, Z)(線形理論と同じ方法で) も部 分li
¥il
,(ノ, Z; x)も容易に求められ る から, φ2(x)はそれ らの差とし て求め る こ とがで きる。 計 算の結 果は,一
(2π/Uoo)φ2(x)一
讐
1・9 ・+去
[
ゴ讐
)L
轡
斑
4黌
L
嘸一
・)・
去
∬難
)・
1
・・.
(・一
・’)dxt訂
cd2s (xt)・
Iog(x「−
x )dxt…
(542
) x dxt2 である。 た だし, ‘ は物体の長さ を表わす。 物 体か ら十 分 離れ た所で は S(X)が 同じで あ れば, 断面形 状が どん な もの で あっ て も φ,
φ1 と も に同じ ように振舞うか ら, (5・
12>式はS
(x)が同じで あるすべ て の物 体に対 して 成 り立つ。 以 上に おいて は,
わ れ わ れ は全ポ テンシ ャ ル を (5・
11
)お よび (5・
12
)式の形に表わ し た が(5・
9a ),
(5・
9b )で求め ら れ た特 異 点 分 布 を三次 元のポ テンシ ャ ル関数で表わせば,
そのまま全ポ テン シ ャ ル になる。 圧力は Bernoulliの定理か ら求め ら れ る が, こ の理論 ・ は咢
誓
・ 二乗・咢
・同 … d・ ・ ・・… の で,
2u
c・亠
1i
蓿
一
[(v/ u・
・
)2+(ω/・u・
e)2]……
(5・
13) と な る点に注意し な けれ ば な らない 。(iii) slender thin
曽
body theoryslender
−
bOdy theory で は物体の横切 面を円に変 換 する計算が面 倒 な 所に難 点 が ある。 こ れ を避け る ため に, Keunele)11)は , (5
・
12)式の z2−
c2t の代りに t−
zl を用 V・
たo これ は g(θ)なる source を 円 断面上 で は な く中 心 線 上に, また, そ の強・
さ を線形 理 論にな らっ て定め た こ とに対 応 する。 この た め に, こ の よ うな方 法 をslenderthin
・
body theory と呼ぶ こ とが あ る。 興 味 あ る ことは
,
この理論に よっ てだ 円 体につ い て計算した結 果は,slender
−
dody theory に よっ て計算した結果よ り厳密 解に近い値を与え てい ることであ る。
6
揚 力を伴 う流 れ 物 体が主流の方 向に対 称 面 を持たない ときに は, 上下 あるい は左 右 方向の流 れが非 対 称にな り, 主 流に直 角な 方向の力,
す なわち 揚 力 を 生じ る。 し たがっ て,
こ の場 合の物 体の 特異 点分 布 と しては source 分 布の ほ か に , 渦 分 布を考 える必 要がある。 [注: この こ とは Gre の 公式(4・
1)とつ ぎの関係にあ る。
非 対 称 物 体では,
物 体 は薄い と して物 体 表面の代 りに中心 面 を考え る と, その 上 下で φの値 が異なる から, 第1
項のほ か に, 第2
項ぶ 残る。 第 2項は中心 面に直角な方向に軸を持っ た sourcedoublet
で あ る か ら, こ れ と等価な vortex doublet を見 出 すた めに,
中心面と同じ面 内にある半無限 馬て い形 渦 の分 布を考え る。 これが 申心面上に分布さ れ た渦になる わけで ある。 (な お, §7 参照)]揚力を得る こ と を目的 とするもの (翼)で は厚 さは薄い のが普 通であるか ら, これ ら source な らびに渦 分 布によ る境界条件の満 足の させ方は, 線形理論に よ る のが普通で,
船体の操 縦性 能 を 論ずるのに, この理論を このま ま適用 するこ と に は多 くの疑 問が あ る が, 基 礎 的な考え方は 理解で きる と思わ れ るので, その仮 定にし たが
うち
の とする。 いま, 図 4に示 すよ う}こ, x 車由とα (α セま 小 )’
なる方向に流れる 大き さ Veeなる一
様流 の 中にある物 体 を考え 図 4 る。 物 体の 上・
下両面 の方 程 式 をそ れ ぞ れ, 1#=
プ 7 #(x, 丿), 9t冨
/,(x,丿)・
幽
・
・
晒…
一
■
■
■
・
・
(6・
1) とすれ ば, 特異 点 分 布に よ る誘導速度ポテ ンシ ャ ル の満 足 すべ き境 界条 件は , 線 形理論に従え ば,
婁
:
:
瞳
二:
:
ト
ー と な る。 φ を二 つ の部分に分け,婁
繋
謬
黥
:
:
ご
)
}
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
SL・
・
t・
・
・
…
。
曾
・
一
…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(6 ・
3 ) と す れ ば, φi は source 分布に よっ て, また, φ2 は渦 分 布に よっ て そ れぞれ満 足 さ すこ とがで き,
前 者はすで に §5
に おい て述べた排 除 流で , 物 体の厚 さに よ る影響一
10一
論 説
533
を表わし, 後 者は揚 力 を伴う流れで本節で はこれ にっ い て の み考え るQ (6・
3)の第二 式は渦に よる 流 れ は, 迎 角 に よ る もの と キャ ン パー
に よ る もの との二 つから成立 っ て い るこ とを 示し てい る。渦分 布の要 素と して は
,
Helmholtz の渦定理の要請に よ っ て,
翼の面素に固 縛渦を その両端に無 限 遠か ら面 素 に続き,
再 び 無限遠に流れ去る自由渦を持っ た馬てい 形 渦 を考え るのが適 当であ る。 これ ら渦に関 する境 界条件 も線 形 理 論に したが うとすれば, 固 縛渦は物体と と も に あ っ て (6・
3)の条 件 を 満たし,
自 由渦は z=o
の面上 に あ り, また, その 上 で の流 体の速 度は切線 方向に V.
。
, 法 線方 向には0であ る。 以 上の仮 定に より, 揚 力 を 伴 体 面素dx
’・
dPtt
を 代 表 するz=
O 上の馬てい 形 渦の 集 合によっ て 表わすこと がで きる。 物体面上.
の荷 重 係 数 を t(x7 丿) とすれ 図1
5 ば, Lawrencei2
) にし た がい 左 手 系の座標を用いて求め た任意の点 P (x,ノ, 0)に対 す る dQwnwash は, w(x,
丿)1
v。
。
,。轟
1
π
穹
り・
[
t
+一
伽望
愛}
省
勅 ・一・
・
・
・
・
…
凾
・
幽
・
・
・
・
・
・
…
一
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(6・
4) と なる。 (6 ・
4
)を (6・
3)に代 入して得 られ る積 分方程式 :を 解けば3
が求ま り , 必 要な渦 分 布 を 求め る こ とがで き る。 最 近の電子計 算機の発展に よっ て,
今 後は (6・
4)式 を 直 接数値 的に 解く こ と が 主 流にな る もの と思 われ る :が, 物 理 的 見 通しを立てるに は い ま少し解 析 的 解 法を進 め る必 要がある。 以 下 では物 体のア ス ペ ク ト比が非 常に’
大 きい場 合の Prandtl理論, お よ び, ア スペ クト比 が非 常に小 さい 場 倉のJohnes
理論を (64 )か ら説明 す る。(i)
アス ペ ク ト比 が非 常に大 きい場 合
簡 単のため, キ ャン パ
ー
のない矩形 翼が一
定の 迎角で 進む場 合を考える。 (6 ・
4) 式 で,(x
−
xp)2《2(丿一
ノ「 )2− ・
一 ………
(6・
5) とするこ と がで き るか ら, (6・
4)式は,
・
一
ω(欝
÷
訂 磯 挈
拗 ・・
士
π讐 ゴ
)dxr− 一 ・
・
一
と な る。 こ こ で,
左辺 お よ び右辺第 1項が丿のみの関数 で あ る から, 右 辺 第2
項も一
」,のみの 関 数とな らな け れ ば な ら ない。 しか も,
こ の積分は 二次 元 翼理論に 出て くるもの と全く同様で あ り, ノ・
・
一
定 断面の揚力係数を C乙(丿)とすれば,
コー
ド方向の 1の分 布は,1(…
.
y・−
3
・・ω(
‘ヂ
路
…・
…一 ・
・
・・… で与 え ら れ る。 つ ま り,
コー
ド方向の渦 分布は二 次 元 翼 のそ れ と等しい とする Prandtl理 論の仮定 が説明され た こ と に な る。 この分布を (6・
6)式 右辺第1
項に代 入し て 積 分 すれば,・
一
働 ・・+訂
鷺
響
・
,弩
,”t”t「
’
”…“
・
・
・
…
r・
・
…
凾
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(6 ・
8
) な る揚力分布に関す る Prandtl の 積 分方程式が得 られ る。 上 式で 5 はスパ ン の半分を示 す。
こ こ で注意すべ きこ と は, Prandtl の理論は従来しば しば揚力 綜理論と呼 ば れ, 翼を
一
本の渦 系で お きか え た もの と説明さ れて来た が こ れ は 正 しく ない。 (6・
6)に示 さ れ る ように渦は コー
ド方 向にも分 布され た もの であ り, そ れ に よっ て二次 元 翼 と しての特性が表現さ れてい ることに注意しな けr
れば な らないo (ii) ア スペ ク ト比が非 常に/亅・さい場 合 (丿一
)’)2《(x−
xt)2・
・
一・
・
・
…
一一
・
・
…
▼
・
・
・
・
・
・
・
…
(6・
9) と お け るか ら, 基 本 式 (6・
4)は,・
w (鈎 ] v
。
。
)一
意
÷
∬
姻 ・ の・
[
1
+1
辷
1
;
1
]
・・一
・ )−
ld ・・
d
」・……
(・・
1・・ となる。 [ ]の 中は xt < x で は 2で あり,
x「>x で は 0である か ら,
先 端か ら 考え てい る 点 まで の 渦だ け が downwash に寄 与 する こと がわかる。 (6・
10) 式の微 分 を行なっ て 積 分 順 序 を入 れ か え, X=一
定なる平 面の ス パ ン の半 分を S (X) と お け ば,
w (
鑑
丿L
÷
∬
ご
1
、(,弩
,)、・
1
兀
,,,) 1(・・ , 」vr)dxr]
……・
・
一
(・・
11) となる。 ただし,
Xi(め は leading edge の位 置 を示 す。 こ こ で,
兀
,。) 1(・’・・)t)d…=
L(x … J)=
[x−
Xt(丿「)]CLx (丿「)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(6・
12
) とか き,丿→ ±s(x)の ときL(x
)
丿)!ラ士 s(x)→ 0 とすれ ば ,w (x,丿 7
.
)=
・
÷
fj
:
二{
∂L(毒
, め}
(.
・・−
pl)−
ld・・’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
”
4Lr−
EG・
一
・
・
・
・
…
rr・
9・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
r璽
…
(6・
13)一 11 _
この式は, ア スペ クト比の大きい 場合の (6
・
8)式と 比 較し て明らかな よ うに,
アス ペ ク ト比が 小さい 場 合は,
考えて い る点よ り前方の 翼 素か らで る 自 由渦に ょっ てdownwash
が きま り, その値は アスペ ク ト比 が 大 きい 場合の無 限後方の 値に等しい こと,
お よび,
固 縛渦は dQwnwash に無関係なる こ とを 示し て V・る。
簡単の た め, crp・
一
定 なる場 合 を考え る と, (6・
13)式の解は,L・・ ,…
s・
4… x・[
1− 一
[
、(籌
、}
2]
1!2………
(・・
1・・ で与えられ, 局 部 荷 重 係 数は, ∂L(x,丿) 1(x, ノ)=
∂x−
・・(
dsdx)
匸
1一
尉
]
一
’
1/2−
・
…
… 15・ と なる。 す なわ ち, ア スペ ク ト比が小 さい場合は, ス パ ン方 向の荷重分 布が常に だ円分布に な り, コー
一
ド方向の 分 布はスパ ン の分 布曲線に よっ て決定さ れ るこ とが わか る。 こ の よ うな結 果は, R.
T,
Johnes
が示し た ようにslender
−body
theory の考え方か ら も導かれるo 流 れの方向の渦は翼の側 縁 部か ら発 生し, こ れ らの渦がその後 方に αア
。
。
な る downwash を作る。 し か しな がら, ス パ ン の最 大 幅を過 ぎ た部 分では, 側 縁 部 は前 方からの 自 由渦の中に入る ため にすで に αV。
。
な るdownwash が あ り, こ の部 分では翼は迎 角が 0な る流れにあ るの と同じ ことにな り, もは や 渦の発 生は みられ ない。 した がっ て, こ の場合, 揚 力は最大ス パ ンよ り前端 部で のみ発生 する ことにな る。
7
回転 体 の 流 れ一
般 論 に し た が え ば, 回 転 体の 表 面に 分 布 さ せ た source に よっ て流れ を表わすこ とができる が, この場合 回 転 対 称で あ る か ら,
source は リン グ 状 と な り,
source 分 布を定める積 分 方 程 式は一
変 数で13) , Hess・
Smith の 場 合よ りは る かに簡単に な る が, つ ぎに述べ る軸 分 布に 比べ る と計 算は か な り やっ かいで あ る。
(i
) 軸 分 布 回転 体の流 れをその対 称 軸上に分 布 させ た特 異 点に よ っ て表示する考え はRankinei4
)に始り, D.
W・
Tayl。r15 ) に よっ て 実際 的 問 題 が 取 扱 わ れ たo 対称流 れの 場合 に は, 二 次元流と同じ ように,
流 線関数が存在するか ら,
軸上に任意に分布さ せ た特異 点が どの ような物 体を表わ すか (inverse problem) は関数方程式を解い て容易に解 を求
め ることが で き る。
逆に, 物 体の形 状が 与えられ た場合に, 対応する s・urce 分 布を求め る問 題 (direct problem)は Karmanie )17)が最初に取 扱っ た ようで あ る。 Karman は物 体の軸を郁艮な数に分 割し, そ れ ぞれの 区 間に強 さ一
定の source 分 布を置い て 流れ を表わ し た。
そ れぞれの区 間に source 分 布の強 さは,
分害ll区間の 中 央の点で の流れ の関数が, 物体形 状に対応 する ように定 め ら れ る。 こ のようにすれば,
各 点の source 分 布の強 さに関 する代 数 方 程 式が得 られ る から,
こ れ を解い て解 が得られる。 ここで注意 すべ き こ と は, 軸分 布に よ る方’
法は表面分布の場合の よ う に, 数 学的に厳密解が存在す ること が保証 さ れ た もの でな く,
実際の流 れ をで き る だ け真実に近いもので 近似さ せ ようとする もので あ る か・
ら, 正確な解を得ようと して, 必要以上に分割 点を多 く するこ と は無 意 味で あ り, 物 体 形 状に よっ ては, source 分 布の強 さ を定め る代 数 方 程 式の数値 計 算の精度が 悪 く な り,
か え っ て悪い結 果を与え る こ と も あ る。 特異 点の分 布と し て は, 階 段 状 変 化の source 分 布の ほかに, 鋸 歯 状 変 化, 連 続 変 化 な ど種々のものが使われ・
るが, 数 学 的に は, これらの高 次の特 異 点D の連 続分布 であ る と見なすこと がで き,
流れの方 向に軸を もっ た連 続doublet
分 布 (有 限 個の不 連 続 点 を 持つ) を用い るの・
が最 も一
般 的なようで ある。 こ の際,
これ らの分布 に よ、
っ て表わせ る物 体 形 状は 図 6・
a の ような もの であ り , 図 6・
b の ようなものはdOublet
分 布のみで は表 わし得 ない。 図 6・
b で は岐 点の 曲率に比 して横に 出張っ た点、
の曲 率が大き過 ぎる ため で ある。 結局, 不連続を伴 う doublet 分 布が取 扱い得る限 界は球で あり,
だ円体を長 軸が流れ と直 角に な る よ うに おい た よ う な 部 分 が あ れ.
ば, こ の方 法で流れを表わすこ と はで き ない。
図 6・
b の よ うなものを表わすに は, 後に述べ る ような渦輸を加1 え る必要が あ るle)。
(a) (b) 図6
(ii
) Landweber の方法19) 連 続 doublet 分 布に よ る方 法も本質 的に は Karrnarv.
に よ る もの と変わらない か ら, 同じ よ うな方 法で解 を求、
め る こ とがで きるが, Landweber に よっ て提 案され た 逐次近似法は非常に有 用と思わ れ るので紹 介しておく。 a 〈 x 〈b の間に 分 布さ れ た強さQ
(x)の doublet の・
軸分 布に よ る 流 線 関係は,
ψ
一
去
・・
… +・・f
. bQ ・・)・r2+(・一
・)2・一
…dt … 1) で表わ さ れ るQ こ こ に,
r,
x は円 筒座 標の変 数で, 回i
転体の軸 に一
致し て X 軸 を と り, X 軸の正方向に向う U。e な る一
様 流れ が あ る もの とする。 物 体上 r=
・
rw で は.
一
12一
論 説 535
a
ψ霜O
で ある か ら,
Q
(t) を求め る積分 方程式は,f
, ’Q
(の[r・・(x)+(x−
・)E]一
・/・dt+吉
u。
。
・
−o
一凾
’
…’
7.
’
”噂
”°
’
…・
’
・
・
…
響
・
▼
・
・
r・
・
・
…
一・
レ
・
・
・
…
(7・
2
)と な る。 逐 次 近 似の各 段階の
2
の解 をQn
とすれ ば, :Munk の 近似積分の方法を 用 い る と,
距
鎚蹴
1
:
,1
福
詞
゜
’
°
一’
’
”凸
’
Ψ
’
凸
’
【
喞
冖’
・
・
曾
曾
・
・
囓
・
・
ゆ
・
…
,
.
・
一・
・
…
一・
・
(7・
3) rを得る 。 適 当な第 1近 似を 用いれ ば, 数 回の逐次近似によっ て必要な精 度の
Qn
を求め ること がで きる。 すで に :述べた ごと く, 軸分布の方 法 は一
般に は近似 解しか得 ら :れ ないから,Qn
は最適な近 似 値に近づい た後は発 散し 始め るか ら, その前に 計算を 止め な け れ ば なら ない 。 近 似の判定は ψn の大 きさ に よっ て で きる。 第 1近 似として, Landweber は
Q
(x)=
rr.
rw1 (x)(これ は slender−body
theory に よ る 近似 解に等しい) をとっ て いる。 ま た,
・
dOublet を分布さ せ る区 間 (a,b)は物 体の全 軸上 で な く,.
丸い 前 後 端を有する物 体で は,
その曲 率の程 度に応 じて 物 体 先 端あ るい は後 端よ りひ か え た点の聞に doublet を 分 布 させ てい る。 (iii) 渦 分 布に よる方法無 限に拡 がっ た領域を 占め る非圧縮 性 流体の 非 回転 運 i動は,循 環の有無を問わず,物体境界 内に分布さ れ た渦 度 によるもの と見な さ れ る。 物理 的 に は
,
流れの 中におか れ た物 体 を静 止 流体で置き換えてみ ると容易に こ の こ と が 首肯
さ れ る。 回 転 体の 場 合にば
, その 子 午 線の単位 長さ あ た りの強 さ 「 (X)なる渦 輸に よっ て流 れ を表示 す るこ とがで き る。r
(x)は そ れが 誘導す る速度をBiot−
Savartの法 則か ら計 算し,
境界 条 件が満足さ れ る ように す れ ば, 積 分方 程 式の形で求められる。 い ま一
つ の方法 は・ Green 関数に よ る方 法で あ り, Landweberie )はr
(x) を定め る方程 式 が,
Sf
, er・・)
… (・ [(・
−
t・・ +rw ・ (・)・一
・/・× [
1
+{r・ ’ (t)2}]1/2dt・・
=− u .
。 ………
(7・
4) なる形に 書か れる こ と を 示した。r
(X)は物 体上の 速 度 (V)のすべ りによっ て生 じ たもので ある か ら,
7=− r
(X) な る開 係に あ り, 厂(X) が求ま れ ば物体上の速 度 分 布が 直ちに判る わ けで ある。 完 全 流 体理論と し て は, 渦 分 布に よ るこ の方 法は, source 分布に よ るそ れ と 比べ て特 別 意味が あ る わけで は ないが,
実在の流 体運動 で は, これ らの渦 分 布が物体 表 面か ら境 界層, さ らに,
伴 流へ と , どの よ うに 拡 散して い ぐか が問 題であ るか ら, 渦 分 布に よ る表 示は摩 擦の影 響 を考慮する際に応 用 が効 くと思わ れ る。 (iv) 迎角の あ る場 合回 転 体の軸が流れの方向と傾 斜し てい る場 合には, 全 体の流れ は, 軸方 向と横方 向の流れを重畳すること に よ
っ て得られる。 slender
−
body theory から容易に想像さ れる ように, この と きの横流れは各 断 面での円筒ま わ り の流れに ほぼ等しい から, 横 流れの 方向に 軸を持っ た doublet を回転 体の軸 上に分布させ る こと によ っ て得ら れ る。 その 強 さの求め方は Karman の方法な どと全 く 同じであ り
,
参考文 献 (17)に詳 述 されてい る。さて・ §
2
で二 次 元 source doublet は その軸が直 交 する vortexdoublet
に等 価で あ る こ と を述べ た。 い ま, 前 述の d。ublet 分 布 を x 軸の方向に 半 無限に続く一
定doublet
分 布の積み重ねに よっ て実現 するもの とす れ ば, 半 無 限 doublet 分布に対 応し て, そ れ ぞ れの軸が互に直 交する無 限 小幅の馬て い形 渦 が得られる から, これ らの 馬て い形渦の積み 重ね に よっ て流れ を表 示 す る ことが できる。 図7
は この よう な 馬て い形 渦の分 布 を示し たもの で あ る が, 渦の分 布に 対 する摩 擦の影響を考 慮 すれ ば, 回 転 体に作 図7
用 する dynamiclift2
°)を求めること がで きる 。8
プロ
ペ
ラ
プロ ペ ラの特異 点表示につ い て も, 原則 的に は これ ま で に述べ た所と なん ら変 わる所はない 。 プロ ペ ラ の揚 力 に関 係 する流れは渦に よ り, プロ ペ ラの厚 さに も と つ く 流れ は source に よっ てそ れ ぞ れ表 示さ れ る。 し か し な がら, プロ ペ ラの場 合に は翼は回転 運動を しな が ら前進 する た めに, これら特異点に よ る ポ テン シ ャ ル関数の表 示は
一
様な前 進 運動をすると きよりか なり複 雑になる の は当然で ある。 これ らの表示は一
様 流 中の物体の と きに 述べ たの と同様な簡単化が行な わ れ , プロ ペ ラの流 体力 学 的特 性が求められ てい る。 こ こで は, これ ら につ い て 詳 述 する余裕はない の で省略 する が, 要 する に取 扱 う問 題に応じ て簡 単化 を行な えばよい わけで ある。 たとえ ば, プロペ ラ後 流の問題を取 扱 うに は , プ ロペ ラ を渦に よっ てお きか える こと で十 分であ り, 排 除 流に よ る項 を 考 慮する必 要 は ない。 し か し, プ卩 ペ ラのす ぐ近 くの変一
工3 一
動圧 を求め る問 題な どの と き は
,
渦に よ る置き換え だ け で は不 十 分であ り, source 分布に よ る排除 流につ い て も 考慮しな ければ ならなV’
21)。 [注; プロ ペ ラの起振力の 問題で, プロ ペ ラ を その面 に直角な 軸 を もっ doublet分 布でお き か え ることがしばしば 行な わ れ る が,
こ れ はす で に何度も述べ た渦とdoublet
の等 価 性に よ るものであ る。 ま た, 加速度ポ テン シ ャ ル を導 け ば,
プロペ ラ面の 圧 力の不 連 続に 比例 するdoublet
分布が得ら れ る ]。 以 下に お い ては, プロ ペ ラ と しての 特性 を示す一
例と して, ideal propellerの特 異 点 表 示を Dickmann22 )の論 文に し たがっ て説 明 す る。 ideal propellerと は, た と えば, 図8に おい て, U
。
。
な る一
様 流 中に κ=
0 平 面上 に原 点0 を申心 とす る半径R の作動 面 を考 え,
その前 後に圧 力の上 昇 4P を 生ずる もの をい うo これ に よっ て誘 導さ れ る速 度はX軸上で,
図7
に示 すように, 無 限 前図
8 方の 0か ら作 動 面で c/2, 無 隈後 方で‘ と な る。 た だ し, Bernoultiの定 理 を用いて,
士
飼 +嘱 “重
、…
(8’
1) な る関係が得られ る。 任意の X に お け る速 度 を得る に は Euler の運 動方程式に 立 も どらな ければ な ら ない。 Burgers23)24)は propellerによっ て生じ た 渦度の影 響を 逐 次近似 的に算入 する Oseen の方法に よっ て,
作動面 が誘導する速 度 場は次 式に よっ て与 え られ ることを示 し た。。
_
彑
+⊥
∂x ρu。
。
。
_
彑
+ i pu。
。
ff
.
.
… ξ・
二
鴈 ・一
嘉
・纛
二
櫨 貯詼
∬
篤
ky(ノー
η)+kz(4一
ζ) 4πr(r−
x+ξ)]
d・吻・ζ・一・
(8・
2)r
睾
レ/ (x一
ξ>e+ (丿・一
η)2−
←(z一
ζ)2 こ こ に, UsVlW : 誘導 速度の各 成 分 k: , kv, kt:作 動 面に生 ずる単 位 体 積 あたりの力お よ びそれが発 生 す る渦 度に よっ て生 ずる力。za
−一
近似では後者は0
とする。 ideal propeller の場合には, 作 動 面の厚さを Ax とす れ ば,}
參
・擁一
・ (作軅 上 ・)k
:.
=ks,
=kz=0
(その他で) であるか ら,
これ を (8・
2)に代 入して積 分を行なえば,
1
:
鰻
朗
………
(8・
3
):
二
欝
∴
1
を得る。 ただし,R は作 動 面の半 径とする。(8
・
3)式か ら 明 らか な よ う に ideal prope]ler に よ る流れは, プロ ペ ラ よ り前面では
,
作動 面に分 布さ れ た強 ・畿
・・ s ・・k・・t よ・ て・・… p・ller 後・ 帆 ・ 前dP
述の sink と な るすべ り流れ と の和に よっ て表わ ρUe。
し得る こ と を 示 し てい る。 プロ ペ ラよ り十 分 離れ た点で あれば, sink は原点に集 中させ て考えて よ い。 特異 点の 間 に 作 用 す る 力 は,
同 種は 相 引き, 異 種は 相 斥 ける方 向に働くの で,
船体の後 方に あ る プロ ペラ は船体後部の sink とプロ ペ ラ の sink が相 引きい わ ゆる抵 抗 増加 を生.
ずる。 プロ ペ ラ後 方にあ る舵と の間に作 用 する力は, 後 流の速 度 増 加に よ る摩 擦力の変 化を除け ば, sink の ほ か に付加 さ れ るすべ り流れ が勝つ ため に全体と し て source の流れ と な り,
船 体の 場合と同 様,
相 引く 力 が作 用 する ことになる。9
あ
と
が
き こ の題 貝 が包含する領 域 が 大 変 広い た め
,
記 述 が 舌 足 らずで判 り難い所が多くある と思われ るσ そ の ような所 にはで きるだ け 参 考文献 を掲 げておい たので,
疑問の点 は原 典によっ て お調べ 頂 く ようお願い する次第であ る。 ま た, 説明 がThwaites
の参考書の 抄訳の ような格好に なっ た ところがかな りある。 筆者は こ の本は非常な名著 (別 所 先 生ご推 薦 )である と 思 うの で,
今 後この方面の 勉 強 を されよう とする方々にご一
読 をお勧め し たい。 参 考 文 献1)Thweites
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