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Title
GrooveおよびSLAパターンを付与した試料表面上における
ヒト歯肉線維芽細胞のタンパク発現の検索
Author(s)
国分, 栄仁
Journal
歯科学報, 111(2): 223-223
URL
http://hdl.handle.net/10130/2398
Right
歯科インプラントの表面形状が周囲組織の接着に影響することは,インプラント治療成功の可否に重要な要 因である。表面を酸処理やブラスト処理による微細加工テクニックを用いたインプラント体と,骨芽細胞との 接着に関する研究は数多く報告されているが,周囲組織である線維芽細胞との接着に関する分子学的な研究報 告は数少ない。本研究の目的は,研磨,微細溝加工(groove)および sand-blasted, large grit, acid-etched (SLA)の表面形状を処理した試料が線維芽細胞の接着,細胞形態,および ERK1/2のリン酸化と細胞内発現 を検索することである。試料は研磨,30μm 間隔の溝,および SLA パターンの3群を作成し,ヒト歯肉線維 芽細胞を試料上で培養した。細胞播種後,2,4,6,および24時間例で細胞を固定し接着細胞数,および免 疫組織学的観察によりチロリシン酸化タンパク,Focal adhesion protein および ERK タンパク発現の局在性 を観察した。また,試料上の細胞はタンパクを採取し,western blotting 法を用いて ERK1/2のタンパク発現 量を検索した。播種後2時間後までに多数の細胞は接着し,そして表面形状の違いがタンパクのリン酸化に影 響を与えた。groove および SLA 表面形状を付与した試料上での培養歯肉線維芽細胞の培養は,研磨面で培養 したものと比較すると細胞形態は細く,より長く紡錘形をしていた。ERK1/2のリン酸化は2時間および24時 間例において有意差は認められなかったが,核内でのタンパク質発現は時間経過あるいは表面形状により左右 された。研磨試料上での ERK1/2のタンパク質発現は2時間例にて発現を認め,1週間例では変化が認められ なかった。対照的に,SLA および groove 試料上での ERK1/2タンパク発現は,初期に見られなかったが,1 週間例では発現を認めた。
これらの結果より,粗面および微細加工を施した表面形状は,線維芽細胞の細胞形態に影響を与え,表面接 着と focal adhesion-integlin 依存による細胞内シグナリングに対して経時的に影響を与えるとこが認められた。
<受賞論文>
Modulation of human gingival fibroblast adhesion, morphology tyrosine phosphorylation, and ERK1/2local-ization on polished, grooved and SLA substratum topographies
Journal of Biomedical Materials Research Part A.2009Dec;91⑶:663−70.
≪プロフィール≫
<略 歴>
平成15年3月 東京歯科大学卒業
平成15年4月 東京歯科大学大学院歯学研究科(臨床検 査学研究室)入学
平成18年7月 The University of British Columbia, Canada 留学 平成19年3月 東京歯科大学大学院歯学研究科終了 平 成19年4月 東 京 歯 科 大 学 口 腔 科 学 研 究 セ ン タ ー (PF)勤務 平成21年5月 東京歯科大学微生物学講座助教 勤務 現在に至る