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4. 治療困難であった下垂体腺腫の2例(第34回群馬脳腫瘍研究会)

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Academic year: 2021

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予定したが, 8月 26日, 誤嚥, 窒息により死亡した. 【ま とめ】 本症例は, 腫瘍性病変を強く疑って手術を行う までの間に急速に病状が進行し, かつ病理組織学的に確 定診断が得られず, 診断, 治療に苦慮した一例である. 臨 床症状, 病理組織標本を再検討し, 若干の文献的 察を 加え報告する. 4.治療困難であった下垂体腺腫の2例 坂爪 徳,柿崎 敏之,井上 洋 清水 庸夫 (関東脳神経外科病院) 治療困難であった下垂体腺腫の症例 2例につき報告す る. 【症例1】 58歳女性, 平成 15年 10月ごろより視 力低下. 平成 16年 8月に急速に悪化し, 9 月 8日当院受 診.鞍上部に経 5 cm大の massを認め,同日入院.入院時, 意識清明, 両眼手動弁であった. 同年 9 月 9 日, 経蝶形骨 洞腫瘍摘出術を施行. 残存腫瘍に対し, 同年 9 月 30日, 経蝶形骨洞腫瘍摘出術を再施行. 術後, 視力は右指数弁, 左 0.02まで改善した. 現在外来にて follow up中. 【症 例2】 67歳男性, 昭和 36年に他院にて下垂体腺腫の指 摘. 平成 10年 3月 25日, 視力障害, 頭痛, 嘔気を主訴と して,当院受診.鞍上部を中心に経 4 cm大の massを認め た.80日の入院時,意識清明,左眼 blind,右眼耳側視野狭 窄, 低ナトリウム血症を認めた. 同年 4月 8日, 経蝶形骨 洞腫瘍摘出術を施行. 術後より意識障害 (Ⅱ−1∼2), 右 片麻痺を認め, CT 上で腫瘍内出血を認めたため, 同年 4 月 15日, 経頭蓋的腫瘍摘出術, 血腫除去術を施行したが, 術後, 尿崩症, 高ナトリウム血症を併発し, 改善せずに同 年 5月 9 日死亡. 【 察】 大きな下垂体腺腫の手術 治療は出血などが起こることがある. 経蝶形骨洞腫瘍摘 出術, 経頭蓋的腫瘍摘出術のいずれを選択するか難しい. 5.転移性脊髄腫瘍の臨床的検討 ―7例の治療例につ いて― 楮本 清 ,早瀬 宣昭,卯木 次郎 (埼玉県立がんセンター 脳神経外科) 脊髄髄内転移は, 剖検での報告や脊髄転移で発症した 症例報告がほとんどである. われわれは, 2000年 1月以 降施行した約 2000件の脊椎・脊髄 MRI 検査から,7例の 脊髄髄内転移例を経験した. 画像所見のみで脊髄髄内転 移と髄膜播種を鑑別するのは, 危険であり, 可能な限り 細胞学的検索を行い, 髄膜播種を除外した. 脊髄ブロッ クの可能性がある例や全身状態不良例は, 臨床症状と画 像所見から判定した. 原発巣は肺 5例, 乳腺 2例. 癌の診 断から脊髄転移発症までは, 全例 1年以内. 初発症状は 疼痛,運動・知覚・膀胱直腸障害が,単独あるいは重複し てみられたがそれぞれの頻度に差はなかった. 脳転移の 治療中発見された無症候例は 2例. 転移部位は, 胸髄 4 例, 頸髄 3例などで, 診断時までに全例で脳転移を合併 していた. 6例で脳以外の他臓器転移を認めた. 現在生存 中の 1例を除く診断後平 生存期間は 21週であった. 以上のように治療困難な脊髄転移症例であるが, 放射線 治療後再増大した肺腺癌の頸髄転移に対し, ゲフィニチ ブが著効を示した 1例を呈示する. 渉猟しえた 400例以 上の悪性腫瘍患者の剖検シリーズでは脊髄髄内転移の頻 度は 5 (1-9) %と報告されているが, 日常臨床で経験す る機会はさらにまれである. 進行期の患者に見られ, 放 射線治療を完遂しても生命予後が不良であることが多 い. 脳転移を合併することが多く, 脳転移治療中も脊髄 症状に留意し早期診断に心がけるべきである. 非小細胞 肺癌の脊髄転移症例では, 子標的治療薬ゲフィニチブ が有効である可能性があると思われる.

特別講演>

座長:齊藤 人 (群馬大院・医・脳脊髄病態外科学) グリアとグリアの腫瘍におけるグルタミン酸受容体の役 割 石内 勝吾 (群馬大医・附属病院・脳神経外科) 第 34回群馬脳腫瘍研究会 222

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