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【16】「知りたい」と「こたえたい」が出会う場所

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Academic year: 2021

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(1)スをいただいたおかげで不安は少しずつ消えて いきました。そして、生徒とも距離を縮めてい くことができました。. 本語教室の大切さに気付かされます。教師側が、 「生徒から質問がないから理解しているのだ」と 考えるのは間違いで、生徒たちは「どうやって. そんな日々の中で、生徒から行事や時間割変. 質問したらよいかわからない」ために困ってい. 更についての質問が多いことに気が付きました。. たのです。私は、行事があるたびに、時間・場所・. 各行事について、 「いつ」、 「どこで」「何をするか」. 持ち物について生徒と確認し合いました。また、. が理解できずに何度も困ったそうです。何か行. それらの説明を通して、日本語教室で学習して. 事がある、というのは分かっても、教室での全. いる語彙などを、行事と結びつける指導も加え. 体説明だけでは追いつかず質問もできないため. ていきました。. に、日本語教室で確かめることになるようです。. このように、生徒が困ったり悩んだりしてい. 行事などにより時間割が変更になっても、それ. る場面から、何を指導すべきなのかを考え、ど. がわからないために移動教室に行くことができ. のように支援すれば理解しやすいか、試行錯誤. なかったり、時には掃除場所を間違えたりとい. しながら生徒と向かい合っています。日本語教. うこともあったと聞きました。. 室担当教員 1 年目として、これからも生徒とと. そのような話を聞くとき、私はあらためて日. もに学んでいきたいと思っています。. シリーズ;学生ボランティア派遣体験記17. 「知りたい」と「こたえたい」が出会う場所 宇都宮大学国際学部 1 年. 早 川 史 花. 私は、2015 年の 8 月から、小山市立城東小学. いう気持ちと、それにこたえようというボラン. 校の中にある、外国人児童生徒適応指導教室「か. ティアメンバーが醸し出す雰囲気が大好きです。. けはし」で、外国人中学生とともに勉強をする. 私が、このボランティアに参加することになっ. ボランティアに参加しています。現在、宇都宮. た経緯を説明します。大学に入学して数カ月経. 大学からのボランティアメンバーは 9 名で、土. ち、「ボランティアに参加してみたい」と考えて. 曜日の朝 9 時から 11 時半頃まで活動しています。. いた私は、いつも学内の掲示物に目を光らせて. 日課は、40 分間の授業を3回おこなうという構. いました。するとある日、掲示物の中に母校の. 成で、勉強する教科は生徒本人が選択し、内容. 小山城東小学校の文字を見つけたのです。私は. は定期試験、高校入試、宿題、先生(ボランティ. すぐに、「参加してみたい」という気持ちになり. アメンバー)のお任せなど様々です。. ました。ポスターに書いてあった、活動内容の. その日の参加人数にもよりますが、基本的に 一人の生徒に対して先生一人が教えます。また、. 説明の中の、「外国人生徒」という言葉から、私 は思い出したことがありました。. 生徒と先生の組み合わせは固定されていないの. 小山市で育った私の小中学生時代は、同級生. で、生徒は先生全員と関わることができると同. にいつも外国人がいました。かれらの中には、. 時に、ボランティアメンバーもすべての生徒に. 学校での生活は大変だったろうな、と思い出せ. 関わることができます。私は、授業中に生徒か. る人が何人もいました。なぜなら、 「違う」とい. ら伝わってくる、 「わからない」、 「知りたい」と. うことを敏感に意識する時期に、外国人生徒た. 20 HANDSnext.

(2) ちに向ける、私たち日本人のまなざしや言動は、. と」。そして、「どうしたら生徒がもっと勉強を. 容赦のないものだったと思うからでした。そん. する気になるかを考えること」の三つです。こ. なかれらの事を思い出すほどに、申し訳ない気持. れらは、生徒が知りたいことを勘違いしたまま. ちを感じるとともに、この活動の重要性を強く. 授業を進め、しばらくしてその勘違いに気づき、. 感じました。私は、ポスターを発見したその足. 授業の時間を無駄にしてしまったという失敗や、. で、担当の若林先生の研究室を訪ね、お話を聞き、. 言葉の意味が分からなければ問題も理解できな. その場でボランティアに申し込んだのです。. いという当たり前の事実、そして、生徒の学力. 毎回の活動を通して、生徒と一対一で勉強す. は最終的には生徒自身の努力次第であることに. ることにより、一人一人がどんな生徒なのかを. 気づいたことから得られました。これからも、. 知ることが出来ます。同時に、質問に分かりや. さらに多くのことを学び自分の能力を高め、少. すく答えられない自分を情けなく思いながらも、. しでも生徒の役に立てるよう努力したいと考え. その時に一番良いと考えた方法で、生徒たちと. ています。. 勉強してきます。その日のボランティアが終わっ. この活動は、一人でも多くの外国人の子ども. たあとは、来週のために、生徒にとってさらに. が、高校に進学することが出来ることを願って. 良い教え方を考えます。しかし、何が正解か分. おこなわれています。学歴が重視されるこの社. からないのも現実です。. 会で生きていくために、高校に進学することは. これまで、約半年の経験の中で、私は、外国. とても重要です。このボランティアを必要とす. 人生徒と勉強するときに大切だと感じことを見. る一人でも多くの生徒たちが、この教室に来て. つけました。まず、「生徒が何を分かっていて、. くれることを願っています。また、同時に、先. 何を分かっていないか把握すること」。次に、 「漢. 生となるボランティアメンバーが増えることも. 字の読み方や言葉の意味を丁寧に説明するこ. 願っています。. 事務局だより 【宇都宮HANDSプロジェクト 平成27年度の活動】 ■授業科目「グローバル化と外国人児童生徒教育」開講(後期) ■外国人児童生徒教育推進協議会(栃木県教育委員会 後援) 第1回 :6月15日 第2回 :10月15日 第3回 :2月18日 ■外国人児童生徒支援会議 第1回:6月30日 第2回:11月5日 第3回:1月25日 ■ニュースレター「HANDSnext」の刊行 (第20号:9月1日刊行、第21号:2月15日刊行) ■学生ボランティア派遣事業の学生向け説明会:5月13日. HANDS next 21.

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参照

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