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教職大学院におけるマイクロティーチングの実践 ―FM法の提案及びストレート院生と現職院生との共同的な学びの検討―

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(1)Title. 教職大学院におけるマイクロティーチングの実践 ―FM法の提案及びス トレート院生と現職院生との共同的な学びの検討―. Author(s). 藤川, 聡; 水上, 丈実. Citation. 北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要 : 教職大学院研究紀要 , 6: 31-43. Issue Date. 2016-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/7905. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要 第6号. 教職大学院におけるマイクロティーチングの実践 ―FM法の提案及びストレート院生と現職院生との共同的な学びの検討― 藤川 聡*・水上 丈実*. 1.はじめに 教職大学院は大別すると2つの役割を担っている。一つは、 「学部段階での資質能力を修得した者 の中から、さらにより実践的な指導力・展開力を備え、新しい学校づくりの有力な一員となり得る新 人教員の養成」、二つ目は、 「現職教員を対象に、地域や学校における指導的役割を果たし得る教員等 として不可欠な確かな指導理論と優れた実践力・応用力を備えたスクールリーダー(中核的中堅教 教職大学院では、 「実践的指導力の育成に特化した教育内容、 員)の養成」である1)。それらに関連し、 事例研究や模擬授業など効果的な教育方法、これらの指導を行うにふさわしい指導体制」2)が求めら れている。しかしながら、 一言に「模擬授業」といっても授業1回に50分、 ディスカッションや検証、 改善案の検討などを行うと最低でも90分~120分が必要であり、ビデオ分析を含めると半日仕事とな る。それらは既報(藤川ら、2015)3)で述べた通り、多数の院生を対象とした日常の授業で取り入れ るには時間的な問題や院生および教員の負担など様々な課題を抱える。そこで本研究では、それらの 課題を解決すべく、短時間で数多くの模擬授業が行えるマイクロティーチングに着目し、筆者らが所 属する北海道教育大学教職大学院(以下、本学院)で実践を試みた。 授業実践に先がけ、筆者らは自身の担当する授業開発分野のゼミ生にて検証実践を試みている4)。 そこでは、2名の学部卒院生に焦点を当てた分析の結果、アンケート結果から発話に関するパフォー マンスの向上を確認している。また、談話分析により現職院生からの助言を通じて授業力向上への意 欲や教職に対する使命感を獲得していく様子を読み取っている。そこで、上記の検証実践から得られ た知見に基づき、マイクロティーチングを取り入れた授業を構築した。 本稿では、構築した授業を通じて、学部を卒業してそのまま進学した院生(以下、ストレート院生) と現職教員の院生(以下、現職院生)とが協同的に学ぶ授業実践を紹介する。そして、アンケート結 果や生徒の自由記述を手掛かりにその教育効果を検討する。. 2.マイクロティーチングとは ここで、マイクロティーチングの概要を説明する。マイクロティーチングとは、スタンフォード大 学のAllen(1967)5)により提唱された「授業法を学ぶための実践練習」である。具体的には、受講す る院生が他の院生を生徒役に見立て、10分程度の短い模擬授業(マイクロレッスン)を小さなグルー プ(マイクロクラス)の中で順番に行い、ビデオ録画による授業解析や院生同士の相互評価を通じて 授業力を高めようとするものである6)。 ───────────────────── *. 北海道教育大学教職大学院(大学院教育学研究科高度教職実践専攻)旭川. 31.

(3) 藤川 聡・水上 丈実. 授業の構築及び実践を進めるにあたり、 マイクロティーチングに関する先行研究を以下に整理する。 7) がマイクロ化の具体を「時間は5分から15分」 、 「人数は5名から 国内の研究では、有吉ら(2001). 8名」、 「対象は特定の場面、 特定の指導技術」と規定している。また、 波多野(2008)8)はマイクロティー チングの手順を「①ビデオや実演による模範的な授業場面の観察、②指導過程(Worm-up・復習・ 導入・展開・整理のいずれか)及び観察、③学習指導案の作成、④授業実践と録画、⑤授業者個人や 指導教員あるいは履修者全員による授業評価及び討議、⑥学習指導案の再検討ならびに修正、⑦再授 「①関係技術: 業」とまとめている。餅川 (2009)9) はマイクロティーチングを構想する際の条件として、 生徒の学習習慣や意欲などの特性を想定する」 、 「②内容技術:教科内容の本質と教材の構造を理解・ 把握する」、「③指導技術:授業展開の過程を想定し指導スタイルを確認する」 、 「④観察技術:関係・ 内容・指導の三つの技術を客観的に観察する」を例示している。そして、幼稚園、小学校、中学校、 高等学校の教員養成において様々に実践されている(たとえば、岩田ら(1998)10)、金子(1998)11)、 。また、海外においても発祥地のアメリカだけでなく、 瀬ノ上ら(2012)12)、松本(2015)13)など多数) アジア諸国にもマイクロティーチングの報告が複数みられる(たとえば、王(2008)14)、藤川ら 。教職大学院においては、三尾ら(2010)16)や藤川らによる一連の研究(2015)17)-19) (2013)15)など) において、マイクロティーチングの実践報告や教育効果の検証を行っている。しかし、 マイクロティー チングの実践報告は学部生を対象としたものが大半であり、筆者らの調査の範囲では、教職大学院に おける報告は文献上では上記以外見当たらない。現時点において、教職大学院ではマイクロティーチ ングはメジャーな手法とは言えない。 筆者らは、 「マイクロティーチングを教員経験のない学部生同士で行わせても、得られる教育効果 には限界がある」20)と考えている。そして、ストレート院生と現職院生が共存する教職大学院での実 施が効果的であると期待している。本稿では、本学院で実践したストレートマスターと現職院生との 協同によるマイクロティーチングの実践を紹介する。授業実践後に得られたアンケート結果や自由記 述を手掛かりにその教育効果を検討する。. 3.研究の方法 本研究では、マイクロティーチングの手順として独自に考案したFM法 (次章に詳述) を取り入れた。 授業実践は、本学院の授業開発分野の選択授業「生徒の学びを拓く授業づくり」で実施した。実践時 期は2015年4月6日~2015年5月30日(8週、計15回) 、対象は本学院の3キャンパス(札幌・旭川・ 釧路)の院生20名にて行った。マイクロ化については、前述の有吉らの知見に基づき、マイクロクラ スを6名程度、マイクロレッスンを10分間に設定した。検証は、実践後に得られたアンケート調査及 び毎授業で実施した「振り返りシート」の自由記述から、同授業における院生の有用感を確認する。 加えて、旭川キャンパスの2名の院生(ストレート院生1名、現職院生1名)の「振り返りシート」 に焦点を当て、その記述内容の分析から本授業の教育効果を検討する。. 4.マイクロティーチングにおけるFM法の提案 21)、22) マイクロティーチングの手順として筆者らが考案したFM法(Fujikawa & Mizukami Method). を表1に示す。FM法は表1に示す手順(手順1~手順4)からなる。 32.

(4) 教職大学院におけるマイクロティーチングの実践. 表1 FM法によるマイクロティーチングの手順と時間配分の例 手順. 内 容. 時間(50分). 手 順1. 指導案を配付し本時の授業内容を説明する. 10分. 手 順2. マイクロレッスン(模擬授業). 10分. 手 順3. 質疑応答(指摘や助言を含む). 10分. 手 順4. ビデオ視聴、分析、ディスカッション(ストップモーション方式). 20分. ※ FM法:Fujikawa & Mizukami Method (Fujikawa et.al, 2015)20),21). 手順1では、マイクロレッスンに先立ち、教師役の院生に授業内容及び授業のどの部分をマイクロ レッスンとして切り取るかについて説明させる。その際、どのような観点から評価してほしいのかに ついて、目指す授業像や克服したい自身の課題に即して説明させる。院生に評価の観点を決めさせる 理由は大きく2点である。1点目は、自ら課題を設定し克服しようとする資質や授業改善への意欲を 育むためである。他者から与えられた課題意識、端的に言うと「改善させられる」という意識より、 「自ら進んで改善する」といった意識のほうが、より主体的な授業改善につながると考えたからであ る。2点目は、視点を定めることにより、限られた時間の範囲内で行う議論において、論点が拡散し ないようにするためである。端的に言うと、制限時間内で効率的に議論を収束させるためである。 手順2では、教師役の院生に10分間のマイクロレッスンを行わせる。他の院生は、児童生徒役とな り当該校種及び学年における児童生徒の実態を想定した発言や解答を行わせる。現職院生は、教員経 験から児童生徒の思考や行動特性を理解しているため、現職院生を含むマイクロクラスは真正性の高 い仮想クラスとなる。ストレート院生及び現職院生の双方にとって効果的な模擬授業の場を提供でき ると考えている。特にストレート院生にとっては、実践的指導力の育成に向けた効果的なトレーニン グが期待できる。マイクロレッスンの様子はビデオで記録する。 手順3では、生徒役の院生と教師役の院生とで質疑応答を行わせる。これは、ビデオ視聴の前に授 業の問題点や課題を認識させ、明確な視点を持ってビデオの視聴及び授業分析が行えるようにしてい る。その際、手順1で示された評価の観点を中心に質疑応答を進めさせる。なお、時間に余裕があれ ば、院生が示した観点以外の質疑応答も受け付けて良い。ただし、議論が拡散しそうになれば、司会 者により、手順1で示された観点に引き戻す。最後に、指摘事項を整理させビデオ視聴に望ませる。 手順4では、ビデオ視聴、分析、ディスカッションを行わせる。その際、具体的な授業場面に即し た検討を行いやすくするため、 該当箇所でその都度ビデオをストップして議論する 「ストップモーショ ン方式」23)を採用する。ここでは、手順3での指摘事項を中心にディスカッションを進めさせる。た だし、ビデオを見ながら新たな指摘事項が見つかる場合も多い。その際、 新たな指摘事項もディスカッ ションの対象として構わない。ビデオでは、授業者には気付きにくい指導技術の欠点が見えやすく、 該当部分を具体的・直接的に改善できる。しかしながら、時間に限りがあるため、議論が拡散した場 合は、司会者により手順1で示された評価の観点及び手順3での指摘事項に論点を引き戻す。 以上の一連がFM法である。本学院では1日の各授業における配分時間は180分(1コマ90分×2 コマ)である。表1に示す時間配分により、 1日あたりの3名の実践及び振り返り ( 「振り返りシート」 の記入)を行う時間が確保できるようにしている。なお、表1に示す時間配分はあくまでも一例であ り授業時間や受講生の人数によって変更できるものとする。. 33.

(5) 藤川 聡・水上 丈実. 5.FM法を取り入れた授業の内容 本章では、本学院においてFM法によるマイクロティーチングを取り入れた授業実践を紹介する。 授業名、授業目標、到達目標、授業内容、授業計画、レポート課題については、表2のシラバスに示 す通りである。マイクロティーチングは計4日間(前半2日間、後半2日間) 、一人当たり計2回(前 半1回、後半1回)にて行った。 表2 FM法を取り入れた授業のシラバス 授業名 授業目標. 学習指導案の検討および授業実践(マイクロレッスン)を通じ、授業に求められる企画力や展開 力を身に付ける。そして、授業実践の分析を通じ、自ら課題を克服できる能力を身に付ける。さ らには、授業実践の優れた部分を理論化し体系化できる能力を身に付ける。それらにより、児童 生徒の学びを切り拓く高度な授業力を身に付ける。. 到達目標. <ストレートマスター> 1 授業に求められる企画力や展開力の基礎を身に付ける。 2 マイクロレッスンの分析を通じ、自ら課題を克服できる能力を身に付ける。 <現職教員> 1 授業における企画力や展開力の高度化を図る。 2 マイクロレッスンの分析を通じ、授業力の高度化を図るとともに、優れた授業実践を理論化・ 体系化できる能力を身に付ける。. 授業内容. 受講する院生は、他の院生を生徒役に見立て10分程度の短い模擬授業を小グループの中で順番に 行う。その後、ビデオによる授業解析や相互評価を行う。. 1. ○オリエンテーション(シラバス説明) ○「授業力」とは(グループディスカッション). 4・5. ○マイクロティーチング1(FM法) ○相互評価・授業分析. 6・7. ○マイクロティーチング2(FM法) ○相互評価・授業分析. 8・9. ○各キャンパスから授業分析の報告 ○意見交流. 10・11. ○マイクロティーチング3(FM法) ○相互評価・授業分析. レポート課題. 半. 14・15. ○マイクロティーチング4(FM法) ○相互評価・授業分析. . 12・13. 後. 分×2コマ). 2・3. ○マイクロティーチングとは(発祥、海外・国内での実践例、本授業での実施方法) ○学習指導案の作成方法ついて(自身の指導案を持参) →マイクロティーチングで実践する学習指導案の構想(単元計画・本時の指導案) 前 半. 授 業 計 画 (1日の授業は 90. 34. 子どもの学びを拓く授業づくり(マイクロティーチング特別演習). ○各キャンパスから授業分析の報告 ○意見交流 ○まとめ ○マイクロレッスンの自己分析レポート マイクロレッスンの自己分析を客観的・論理的に考察する。特にストレート院生は、自身の授 業改善についての課題と展望や授業に対する使命感、教職への決意などを具体的に記述する。現 職院生は、上記に加え優れた授業実践について理論化・体系化した知見を示す。.

(6) 教職大学院におけるマイクロティーチングの実践. 6.授業「子どもの学びを拓く授業づくり」 (マイクロティーチング特別演習)の実践 実践は本学院の3キャンパス(札幌、旭川、釧路)の院生20名にて行った。ここでは、表2の授業 計画に即して実施した授業の概要を述べる。マイクロティーチングの実践では旭川キャンパスのスト レート院生1名に着目しその内容を紹介する。 ⑴ 第1回(4月6日) : 「授業力とは」 第1回では、授業力とは何かをグループで考え、授業に求められる要素について確認させた。具体 的には、各自で「授業力」の要素の具体をできるだけたくさん付箋に書き出させた。そして、キャン パスごとにKJ方法にてグルーピングを行わせ、授業の要素を構造化させた。各キャンパスのKJ法の 結果は、双方向遠隔授業システムにより各キャンパスをつないで交流させた。キャンパス間交流の後、 大学教員から授業力に関連する様々な資料を提示し、授業力の基礎及び優れた授業の条件などについ て確認した。 ⑵ 第2回・第3回(4月13日) : 「マイクロティーチングの在り方」 「指導案の作成」 第2回・第3回では、マイクロティーチングの発祥、在り方、海外・国内での実践例を紹介し、マ イクロティーチングに関する知見を深めた。そして本授業での行うFM法について理解させた。次に、 大学教員から指導法の構築及び学習指導案の作成について教示した。その後、院生にマイクロレッス ンで実践する授業の指導案を作成させた。指導案は、マイクロレッスンの10分間だけでなく、単元指 導計画及び本時の展開案である。 ⑶ 第4回~第7回(4月20日、27日) :マイクロティーチング(前半) 第4回~第7回にて、FM法によるマイクロティーチングの実践(前半)を行った。ここでは、旭 川校のストレート院生(以下、院生A)に着目し、実践の様子を示す。 院生Aの専門は中学校理科である。マイクロティーチングで実践した単元は、 「動物のしくみや仲 間と生物の変遷」 (中学2年生)であり、 本時の内容は「栄養分を取り入れるしくみはどのようになっ ているか」であった。マイクロレッスンとして切り取る10分間は、授業の導入の部分であった。院生 Aによるマイクロレッスンの様子を図1に、ビデオ録画の様子を図2にそれぞれ示す。. 図1 院生Aによるマイクロレッスン. 図2 マイクロレッスンのビデオ録画. 院生Aは、FM法の手順1において、自身の指導案に基づき授業内容を説明した。その際、マイク ロレッスンとして切り取る場面と、その意図及び評価してほしい点を併せて述べた。そして、手順2 において、手順1にて説明した導入部分のマイクロレッスンを行った(図1) 。 35.

(7) 藤川 聡・水上 丈実. 手順3では、生徒役の院生と教師役の院生とで質疑応答を行い、行われた授業の問題点や課題を抽 出した。そして、手順4においてビデオ視聴、分析、ディスカッションをストップモーション方式に て行った。ビデオ視聴の様子を図3に、ディスカッションの様子(院生Aが現職院生からアドバイス を受ける様子)を図4にそれぞれ示す。. 図3 ビデオ視聴の様子. 図4 ディスカッションの様子. 院生Aは、マイクロレッスンにおいて「興味関心を喚起させ、楽しく授業に臨めるような導入を示 した」と語った。具体的手法として教科書に記載された「チーターがインパラを追う場面」の写真を 取り上げ、「この2匹は何をしているのだろう?」とクイズ形式の導入を行った。そして、生徒役の 院生から出た解答に対して、鹿とチーターの動きや表情に着目したユーモアのあるジョークで切り返 し、生徒役の院生の笑いを誘っていた。それに続いて、 「私たちが食べ物を食べるのはなぜだろう」 という発問に移り(図1) 、生徒役の院生から様々な意見を引き出した上で、本時に取り組むべき課 題を提示し導入を終えた。後のディスカッションでは「楽しい雰囲気をつくり出し、生徒が授業に入 りやすい導入であった」といった肯定的な意見もあったが、 「クイズの問題が本時の本質的な問いに つながるのか」、 「楽しい導入ではあったが、 知的好奇心を育む内容ではない」などの指摘もでていた。 また、院生Aが求めていた「興味関心を喚起させ、 楽しく授業に臨めるような導入」の視点の他にも、 「板書が構造化されていない」 、 「発問の意図がわかりにくい」などの授業技術に関わる指摘が見られ た。その他、授業の目的や教材の選定といった授業内容に関わる議論が時間の許す限り行われた。 ⑷ 第8回・第9回(5月11日) :各キャンパスから授業分析の報告(前半) 第8回・第9回では、 各キャンパスから授業分析の報告が行われた。ここでは、 発表・交流を通じ、 授業力向上に向けた様々な視点や具体的手法を確認するとともに、各自の授業研究や授業実践の高度 化を目指した。発表は、札幌キャンパス2名(ストレート院生1名、現職院生1名) 、旭川キャンパ ス1名(ストレート院生) 、釧路キャンパス1名(現職院生)の計4名であった。全ての発表が終了 した後、各キャンパスの大学教員から講評及び助言が行われた。時間は発表10分、質疑応答5分の計 15分であった。図5に発表者による発表の様子(授業用モニタの画面)を、図6に他の受講生が発表 を視聴する様子をそれぞれ示す。 . 36.

(8) 教職大学院におけるマイクロティーチングの実践. 図5 発表の様子(授業用モニタの画面). 図6 発表を視聴する様子. 各キャンパスの発表者からは、自身がどのような実践を行い、どのような指摘を受け、マイクロ ティーチングを通じてどのような成果と課題が得られたのかについて発表された。 質疑応答では、キャ ンパスを越えて様々な質問や意見、 改善案が飛び交い、 各院生は所属するキャンパスでは得られなかっ た授業改善の視点を得ていた。 ⑸ 第10回~第13回(5月18日、25日) :マイクロティーチング(後半) 第10回~第13回にて、FM法によるマイクロティーチングの実践(後半)を行った。それぞれの院 生は、この期間に2回目となるFM法によるマイクロティーチングを行った。 ここでも前半と同様、院生Aに着目し実践の様子を示す。単元は前半に行った実践と同様、 「動物 のしくみや仲間と生物の変遷」 (中学2年生)であったが、本時の内容は「心臓のつくりと働き」に 変更した。マイクロレッスンとして切り取る10分間は、授業の展開の冒頭部分であった。そして前半 と同様、FM法の手順に従ってマイクロティーチングを行った。 院生Aは、FM法の手順1において、「自作の心臓モデルを用いて生徒の知的好奇心を高めたい」 と述べていた。院生Aが作成した心臓モデルを図7に示す。. 図7 院生Aが作成した心臓モデル. 37.

(9) 藤川 聡・水上 丈実. 同モデルは、2個の手動式の灯油用ポンプを改良・結合させ作られている。2個のポンプには左右 の心房及び心室の働きを持たせている。透明のチューブで、全身と肺を大静脈及び肺動脈を通じて血 液が巡るしくみをモデル化している。透明の管の中には水と赤色のプラスティックの小さな玉が入っ ており、2個のポンプを同時に握ることで、その玉が管内を巡るようにしている。院生Aは、前回の マイクロティーチングで、 「知的好奇心を育む内容ではない」との指摘を受けていたので、その課題 を克服すべく本教材の活用を試みるに至った。 同モデルは、マイクロレッスンの中で生徒役の院生に体験させたり、黒板の前に配置しクラス全体 に向けて血液の流れを解説したりして活用されていた。同モデルは、生徒役の現職院生からも、「中 学生にも注目されるような教材作りを行っていたことは素晴らしい」 、 「生徒がやってみたいと思える ような教材を開発し、そこから授業を深めていくということは、生徒の興味・関心を高めるうえで欠 かせない」、 「大きくてダイナミックであるという点もよい」 などの高い評価を得ていた。一方で、 「ワー クシートは生徒が記入しづらいしくみになっている」 「板書が構造化されていない」など、モデルの 活用とは別の視点では種々の指摘を受けていた。マイクロティーチング終了後には、教材の在り方、 活用の仕方についての議論が活発に行われていた。 ⑹ 第14回・第15回(5月30日) :各キャンパスから授業分析の報告(後半) 第14回・第15回では、各キャンパスから授業分析の報告が行われた。発表は、札幌キャンパス2名 (ストレート院生1名、現職院生1名) 、旭川キャンパス1名(ストレート院生) 、釧路キャンパス1 名(ストレート院生)の計4名であった。発表方法は、前半(第8回・第9回)と同様に行われた。 旭川キャンパスからの発表では、 院生Aから自作の心臓モデルを用いた授業実践の報告が行われた。 図8に「院生Aによる発表の様子①(教材の説明) 」を、図9に「院生Aによる発表の様子②(教材 の実演)」をそれぞれ示す。質疑応答では、他キャンパスから様々な質問や意見、改善案を受け、所 属するキャンパスでは得られなかった更なる授業改善の視点を得ていた。. 図8 院生Aの発表の様子①(教材の説明). 図9 院生Aの発表の様子②(教材の実演). その他の発表者からも、各自のキャンパスにおいて自身がどのような実践を行い、どのような指摘 を受け、マイクロティーチングを通じてどのような成果と課題が得られたのかについて発表された。 キャンパス交流を通じて、幅広い視野から授業改善の具体的な手立てを得ていた。. 38.

(10) 教職大学院におけるマイクロティーチングの実践. 7.結果と考察 実践後に得られたアンケート調査及び毎授業で実施した「振り返りシート」の自由記述から、本授 業における院生の有用感を確認する。加えて、旭川キャンパスの2名の院生(ストレート院生1名、 現職院生1名)の「振り返りシート」に焦点を当て、その記述内容の分析から本授業の教育効果を検 討する。 ⑴ 授業アンケートより 授業アンケートは教職大学院の全ての授業において行われている。アンケートは無記名で、計13項 目の質問事項に対して、 「全くそう思う」 「概ねそう思う」 「どちらともいえない」 「あまり思わない」 「全く思わない」の5件法で解答を求めている。質問項目及び解答結果を図10に示す。. < Q1~Q13. 全くそう思う. 質問項目 >. 概ねそう思う. どちらともいえな. ( 該当なし: あまり思わない,全く思わない ). Q1 講義の内容とシラバスは対応していた Q2 教材や配布資料、教育機器等の使い方は 効果的であった Q3 授業形態(講義・討論・演習など)が工夫 されていた Q4 授業の難易度は適切であった。 Q5 授業の進度は適切であった。 Q6 授業に対する教員の熱意を感じた。 Q7 わたしはこの授業に意欲的に取り組んだ Q8 シラバスに示された授業の目標が達成で きた Q9 この授業を受けて知的好奇心を刺激された Q10 この授業を受けて、実践的研究課題への 意欲が高まった。 Q11 総合的に判断してこの授業は意義のある ものであった。 Q12 今回の講義はよく理解できた Q13 今回の講義は満足できた。. 図10 質問項目及び解答結果. 39.

(11) 藤川 聡・水上 丈実. 表10より、全ての質問項目において、 「あまり思わない」及び「全く思わない」の否定的な解答は 見られなかった。特に、授業の有用感を示す「Q 9この授業を受けて知的好奇心を刺激された」 、 「Q10 この授業を受けて実践的研究課題への意欲が高まった」 、 「Q11 総合的に判断してこの授業は意義の あるものであった」、「Q13 今回の講義は満足できた」の質問項目については、 「全くそう思う」の割 合がそれぞれ80パーセントを超えていた。 「振り返りシート」の記述を抽出すると、 「机上の空論とな らないことがとても良い」 、 「自己の課題が明確となり改善策まで具体的にイメージできる」 、 「自身の 授業構成力の高まりを実感できた」 、 「とても貴重な経験ができた」 、 「マイクロティーチングは日頃の 教師生活を振り返るためのいいきっかけにもなる」など、授業の有用感を示す記述が多く見られた。 一方、「Q 8 シラバスに示された授業の目標が達成できた」においては、他の項目に比べると肯 定的な解答の割合は低く、 「どちらとも言えない」が30%を占めている。 「振り返りシート」の記述を 見ると、 「相当意識をしない限り、 子どもと同じ目線で物事を考え、 捉えていくことが難しいと感じた」、 「生徒理解や意図的な指名について更に勉強する必要がある」 、 「まだまだ自分の中に落とせていない 点が多々ある」、 「前回と比較すると、より子どもの思考の流れに沿う授業に近づいたが、同時にまた 新たな課題が出てくる」等の記述が見られた。これは、既報(藤川ら、2015)24)に示した分析結果で ある、「これらは奥が深く、知れば知るほど課題意識が高まる」 、 「僅か2回のマイクロティーチング でこれらの獲得感を得ることは簡単ではない」に類似している。本授業における、2回のマイクロ ティーチング及びキャンパス間交流を通じ、少なからず授業力の向上を果たしているはずであるが、 シラバスで示された到達目標を達成するのは容易なことではないことが推察される。 また、 「Q 7 わたしはこの授業に意欲的に取り組んだ」の項目についても、他の項目に比べると「全 くそう思う」の割合が若干低い。 「振り返りシート」の記述を見ると、 「自分のダメ出しをみんなです るのは勇気がいる」 、 「自分が授業する姿について、腹をくくって望む」 「どのような反応が出るのか 楽しみでもあり、また少し緊張もしている」など、自身の授業をビデオで見たり指摘を受けたりする ことについて、ためらいや覚悟、緊張感を示す様子が見られた。この傾向は、現職院生に顕著であっ た。長年、教える側であり指摘する立場であった現職院生にとって、自身の授業映像を見ながら複数 から指摘を受けるという場に対して、なかなか気が進まないというのも理解できる。また、指摘を受 ける場へのためらいや覚悟は、ストレート院生にとっても少なからず同様の思いがあるはずである。 しかし、前述のQ 9~ Q11、Q13の結果を見ると、実践前の不安とは裏腹に授業後の有用感は高い。 この結果は、FM法の手順1にある「どのような観点から評価してほしいのかについて、目指す授業 像や克服したい自身の課題に即して説明させる」という過程に関連するのではないかと考えている。 自ら課題を設定し克服しようとすることで、授業改善への主体的な学びが成立したのではないかと推 察している。 ⑵ 「振り返りシート」より ここでは、旭川校の2名の院生の「振り返りシート」に焦点を当て、その記述内容を分析する。記 述内容の分析・検討からの本実践の教育効果を検討する。 表3に院生A(ストレート院生)の、表4に院生B(現職院生)の「振り返りシート」をそれぞれ示 す。表3は、院生Aによる1回目のマイクロティーチングが行われた日の記述内容である。この日のマ イクロレッスンは、6章の⑶で示したクイズ形式による導入である。楽しい雰囲気で授業は盛り上がっ たが、マイクロレッスン後に現職院生からの指摘を受け、 「授業の導入はただ盛り上げればいいという わけではない」 「 、単元や本時の授業の本質に迫る視点で盛り上げることが大切」 との理解に至っている。 40.

(12) 教職大学院におけるマイクロティーチングの実践. 表3 院生A(ストレート院生)の振り返りシート 実習で実際に行う授業をマイクロティーチングで行うことで、課題が明確になったことが良かった。 特に授業の導入はただ盛り上げればいいというわけではなく、単元や本時の授業の本質に迫る視点で盛 り上げることが大切だと確認できた。また、自分が授業の流れで書く板書はまだまだ文字は汚く、構造 も曖昧と感じる。文字は日頃から気を付け、構造は板書計画をしっかり持って取り組みたい。. この反省を受け、2回目のマイクロティーチングで実践した自作教材(心臓モデル)の活用へとつ ながったものと推察される。その他、構造化された板書の必要性を感じる様子、今後の意欲を高める 様子が見られた。次に、院生B(現職院生)の振り返りシートの記述内容 25)を示す。 表4 院生B(現職院生)の振り返りシート 今日も楽しく学ばせていただきました。このやり方は「手軽なのに、効果が高い」というところが良 いと思います(もちろん授業者は大変ですが・・・)。 10分という時間でも、実践に沿って話合いが出来るので、 「納得度が高い」です。また、この講義こそ、 ストレートと現職が一緒になって学ぶ意味がすごくあると思います。ストレートにとっては、やはり経 験豊富な先生方からの意見は納得でき、素直に吸収できると思います。 現職にとってはストレートの新たな視点から、得るものや思い出させてもらうことも多いです。何よ り、授業に対する自分の意図や思いをストレートの皆さんに伝えることが、自分の実践を整理し、見直 すことにつながっています。ストレートに伝えているようで、実は自分自身に言っているのだと思いま す。 どちらにせよ、ストレート、現職、双方が学べる、Win-Winの状態になっていることは間違い ありません。そしてそれを支えているのは、今日のAくんの発言やC先生の受け止め方からも感じまし たが、 「教師として成長したい」という真摯な思いがあるからだと思います。 互いのことを尊重しながら、すごく一体感を感じる講義で、嬉しいです。皆さんに感謝したいです。. 院生Bは、振り返りシートの中でマイクロティーチングの効果について自身の見解を述べている。 「手軽なのに、効果が高い」 、 「実践に沿って話し合いが出来るので納得度が高い」の記述から、マイ クロティーチングの本質である、マイクロ化の利点と実践の重要性からその有用性を述べている。 ストレート院生に対する利点として 「経験豊富な先生方からの意見は納得でき、 素直に吸収できる」 と述べている。また、現職院生に対する利点を「授業に対する自分の意図や思いをストレートの皆さ んに伝えることが、自分の実践を整理し、見直すことにつながっている」 、 「ストレートに伝えている ようで、実は自分自身に言っている」と述べている。このように、マイクロティーチングにおいてス トレート院生と現職院生が共同で学ぶ意義を見いだしている。 さらに、「教師として成長したい」 、 「互いのことを尊重しながら、すごく一体感を感じる」と述べ ており、これらの記述から、授業改善への意欲や教職への使命感、大学院で学ぶ仲間と共に成長した いとの願いが感じ取れる。 以上、2名の院生による「振り返りシート」の記述から、 「実践に即した授業改善」 、 「マイクロ化 による手軽さ」、 「ストレート院生と現職院生の協同的な学び」などの視点から、本実践の有用性を実 感する様子が見られた。 「振り返りシート」の結果からも、本稿で提案した授業実践は院生の授業改 41.

(13) 藤川 聡・水上 丈実. 善において一定の役割を果たすことが出来たと考えている。. 8.おわりに 本稿では、筆者らが考案したFM法によるマイクロティーチングを取り入れた授業を本学院の授業 開発分野の選択授業「生徒の学びを拓く授業づくり」で実践した様子を示した。そして、実践後に得 られたアンケート調査及び毎授業で実施した「振り返りシート」の自由記述から、同授業における院 生の有用感を確認した。また、旭川キャンパスの2名の院生(ストレート院生1名、現職院生1名) の「振り返りシート」に焦点を当て、その記述内容の分析から同授業の教育効果を示した。本稿によ り、教職大学院に求められている「実践的指導力の育成に特化した教育内容」を満たしながら、限ら れた授業時間内で出来るだけ多くの院生にその機会を提供するための具体的な一事例を示すことが出 来たのではないかと考えている。 次に本研究における課題と限界を述べる。本研究では、授業アンケートの結果から本授業の有用感 を調べた。しかしながら、同アンケートは無記名によるアンケートであるため、全体的な傾向は掴め たものの、ストレートと現職の差異や、 校種や教科による傾向について検討することは出来なかった。 また、振り返りシートの分析では、2名の院生に着目し、その教育効果を検討している。それらによ り、当該院生における個々の学びの成果や意識について詳細に検討できたが、あくまでも2名による 傾向であり、一般性を示すには至らない。今後は上記の課題を踏まえ、教員養成におけるマイクロ ティーチングの教育効果について様々な角度から実践及び検証を重ねたい。 謝 辞 本実践を行うにあたり、本学院札幌キャンパスの追分充先生並びに釧路キャンパスの津田順二先生 には、各キャンパスでの担当教員として大変お世話になりました。また、釧路キャンパスの森健一郎 先生にはマイクロティーチングの研究に関わりご指導、ご助言を賜りました。ここに記し、感謝申し 上げます。また、旭川キャンパスの院生の方々には、資料提供にご協力いただきました。この場を借 りて御礼申し上げます。 参考文献 1)文部科学省:専門職大学院/教職大学院,Retrieved January 1, 2016, from http://www.mext.go.jp/ a_menu/ koutou/kyoushoku/kyoushoku.htm 2)前掲1),Retrieved January 1, 2016 3)藤川 聡・水上 丈実・ナッタナン ムルサラドゥ・サンチラット ナンサアング:マイクロティーチングの教育 効果に関する一考察 ―教職大学院における協同学習の事例より―,北海道教育大学紀要 教育科学編 第65巻,第2 号,pp.201-211(2015) 4)前掲3),pp.201-211(2015) 5)Allen, D.W.,:Micro-teaching: A Description, Stanford Teacher Education Program, Stanford University, 1967,Retrieved May 20, 2014, from http://files.eric.ed.gov/fulltext/ED019224.pdf 6)前掲4),Retrieved May 20, 2014 7)有吉英樹・長沢憲保 :教育実習の新たな展開,ミネルヴァ書房 ,pp. 1-210(2001) 8) 波多野五三:英語教員養成におけるReflective Teaching-模擬授業に関する省察の質的分析,英語英米文学研究, 第16号,pp.125-157(2008). 42.

(14) 教職大学院におけるマイクロティーチングの実践. 9)餅川正雄:高等学校における教育実習に関する研究(Ⅱ) ,広島経済大学研究論集(広島経済大学経済学会), 第32巻,第1号,pp. 53-72(2009) 10)岩田美穂子・松隈玲子:保育科学生の保育評価の育ちについて―教育実習事後指導としてのマイクロティーチ ングを通して―,日本保育学会大会研究論文集 ,第51号, pp.666-667(1998) 11)金子智栄子:中学・高等学校教員養成課程におけるマイクロティーチングの研究II ―マイクロティーチングの 有効性と実習評価などとの関連性―,日本教育心理学会総会発表論文集 ,第40号,p. 352(1998) 12)瀬ノ上裕・松本香奈・新垣さき・ほか4名:幼稚園・小学校教員志望のための実践的体験活動に基づく総合的 計画⑵ ~身近な材料を用いた実践活動の模擬授業,記録,評価について~,日本教育情報学会第28回年会論文集, p.82(2012) 13)松本奈緒:複数回の指導経験から反省的実践力を保障する体育教師養成カリキュラムの検討-マイクロティーチ ングと模擬授業の実施・省察を通して-,秋田大学教育文化学部研究紀要 教育科学,第70号,pp.33-43(2015) 14)王暁玲:中国の音楽科教員養成課程におけるマイクロティーチングの導入と発展,広島大学大学院教育学研究 科紀要 第二部 文化教育開発関連領域,57号, pp.399-408(2008) 15)藤川聡・ナッタナン ムルサラドゥ・サンチラット ナンサアング・水上丈実:タイ国の工科大学における教員養 成に関する一考察-KMUTTのマイクロティーチングに焦点をあてて-,日本教科教育学会全国大会論文集, pp.252-253(2013) 16)三尾忠男・牧野智知:私立総合大学教員養成課程におけるマイクロティーチングの導入,早稲田教育評論,第24 巻,第1号,pp.159-167(2010) 17)前掲3),pp.201-211(2015) 18)藤川聡・水上丈実:マイクロティーチングを用いた授業力向上カリキュラムの実践-教職大学院における学部卒 院生と現職院生との協同的な学び-,日本カリキュラム学会第26回大会講演要旨集,pp.57-58(2015) 19)Satoshi Fujikawa: Examination of Microteaching on Collaborative Learning with Pre-service and In-service Teacher -With a Focus on Educational Effects for In-service Teacher-, The 6th Pacific Rim Conference on Education, pp.50-55(2015) 20)前掲3),pp.201-211(2015) 21)前掲18),pp.57-58(2015) 22)前掲19) ,pp.50-55(2015) 23)藤岡信勝:ストップモーション方式による授業研究の方法,学事出版,pp. 4(1-199) 24)前掲3),pp.201-211(2015) 25)前掲19) ,pp.50-55(2015). 43.

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参照

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