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母子言語関係の成立過程に関する研究(III) : 脳性まひの幼児と母親の言語関係の分析を中心として

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Academic year: 2021

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(1)Title. 母子言語関係の成立過程に関する研究(III) : 脳性まひの幼児と母親の 言語関係の分析を中心として. Author(s). 後藤, 守; 後藤, 恵美子; 和田, 隆幸; 広瀬, 香. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 28(1): 45-57. Issue Date. 1977-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4734. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 1 1 1 ) 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(. 1 1 1 ) 母子言語関係の成立過程に関する研究 ( -- 脳性まひの幼 児と母親の言語関係の 分析を中心として --. 後. 藤. 和. 田. 後. 藤. 恵美子. 幸・広. 瀬. 香. 守 隆. o. 1 問題の所在 本研究は 「母子言語関係の成立過程に関する研究」 の一環として, 主として, 運動機能面の障害 をその中核とする脳性まひ幼児を対象にし, 母子間の相互交渉のあり方にこれらの幼児の年齢, A. DL (日常生活動作) 能力がどのような形で関係しているの かを明らかにすることを目的としてい る. 最近の乳幼児を対象に した研究では子どもの性別, 年齢, 個体差 (活動性, 注意力, 刺激感受 性など) を環境との相互作用の中 で捉えなおし, 母子間の相互交渉のあり方にこれらの要因がどの. 1 1 ( ) 1967 th よう に 影 響 す る か に つ い て 興 味深 い 研 究を 進 め て い る (Moss ) ,H. A,( ,Ainswor , M,D & 2 7 ( 〉 { 8 1 ) 9 ( 〉 ( ) { ) 1 ( 0 ) l l Be S M 1 9 4 B W C 三 宅 7 ( 1 9 4 わ れ わ れは ら( 1 9 6 9 1 ( ) 7 ) 9 2 1 7 7 9 , . . , ronson , . . , , 4 ,1976 ) 。. の母子関係の成立過程と乳幼 児のパーソナリティ 発達に関する縦断的研究における基本的観点を踏. 襲し, 母子間の相互交渉のあり方を時間軸にそっ て変容していく過程として捉え, それを病理的側 面から明らかにしていこうとしている. つまり, 母子関係を母親の行動→子どもの行動→母親の行 動→という連関を持ったひとつのフィ ー ドバックの体系として考え, その枠組を障害形成回路と捉. えなおし, さま ざまな障害をもつ幼児の発達を遅滞させる要因とそのメカニズムを解明するための 予備的探索を試みようとしているわけ である。 す でにこの観点から ダウン症幼児の事例 における母 4 5 ( ) ( ) 1 b 97 6( a ) ) 子言語関係の特徴とその発達的変化について研究を進めてきている (後藤1 , , 976( 6 ( ) づ 1 97 6( c )) 本研究ではこれらの基本的観点に基 いて脳性まひ幼児とその母親の言語関係の特徴 . を相互作用分析法を用いて分析, 検討する. 2. 方. 法. ( 1 ) 被験者群の構成 被験者は札幌市内の肢体不自由児通園施設に在園している脳性まひの幼児22名 (男児10名, 女. 2名, 月齢9ヵ月~64ヵ月 (平均月齢39. 6ヵ月)) とその母親達 である, これらの母子は問題の 児1 所在で指摘した観点から表1に示すような3通りの分類がなされ, 群間の特徴的差異が検討 できる. ようにそれぞれ2群に大別される. まず, 分類1ではVTR録画時における対象幼児全体の平均月 齢 (39.6カ月) を算定し, 平均月齢未満の幼児群と平均月齢以上の幼児群に分割する. 前者を年少 i i t tyof 1 1 1はVTR録画時における対象幼児のADL (Ac 児群, 後者を年長児群とよぶ. 分類1 v ,1. l i Da i 1) を用いて評価し, それらの総平均 ng) 能力段階をそれぞれ評価基準 (1) v yLi , およ び (1 4) の結果に基づいて2群に分割したもの である. ADL の評価項 1)3. (ADL (1)4,4 , ADL (1 2 ( ) 目およ び能力段階は小野ら (1 9741 ) の評価基準を参考にして, 表2のような基準設定を試みた。 評価基準 (1) では体位, 移動, 上肢の応用の3項目 で7段階評定, 評価基準 (1 1) では食事, 衣 45.

(3) . 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(1 1 1 ). 表1 実験対象群の構成 対象群 分 類1. 分類1 1 分類1 1 1 表2. ( )内は標準偏差. \\\ \\\分類基準. 人数・性別. 年. 少. 児. 群. 10(男5・女5) 25.1(10.14). 年. 長. 児. 群. 12(男5・女7) 51.8( 7.92) 11(男5・女6) 37.6(20.87). ADL(1)下 位群 AD L(1)上位群 AD L(1 1)下位群 AD L(1 工)上位群. A D L評価段階. VTR録画時 月 齢. 評価基準(1). 評価基準(1 1). 4.5(1.85) 4.3(1,99). 3.7(0.44) 3.3(0.78) 4.0(0.05). 6.2(0.76) 2.7(0.91). 11(男5・女6) 41.6( 8,39). 13(男7・女6) 37.3(19,22) 9(男3・女6) 43,0( 8.70). 2.9(0,61) 4.0(0.07). 5. 7(1.36) 2.6(0.94). 2.7(0.44). AD L評価基準表. \鰯. AD L評価基準(1) 体. 段=. 位. 1 l 片 足 立 ち n / ” 1 人 立 ち. 移. 動. 食. 事 立. 衣 服(着) 衣 服(脱) 立. 自. 立. 自. 排 自. 池 立. 1 人 歩 き. 両手で手拭い 部 分 介 助 部 分 介 助 部 分 介 助 小便は自立 しぼり. つ か ま り 歩き. 積. 膝. r 【 リ お す わ り. 言 い 這 い 逼. ハ h V. 首がす わる 寝. 不. 応用(上肢). 階段の ぼり ひ も 結 び 自. n d つかまり立ち ★ 仏 T 立 膝 ち. “ ′. ADL評価 基準(1 1). 能 不. 歩. 返. 木. 半. き ク レ ヨ ン 不. 介. 助 半, 能 不. 介. 助. 半. 能 不. 介. 助. 教えるが不能. 能 教 え な い. ページめくり. り. サイ コロ 握り. 能. 不. 能. 服の着脱, 排池の4項目で4段階評定である. ( 2 ) 実験の手続き 4 ( ) 1976( 5 ( ) ダウン症候群の幼 児を対象に した前報(後藤1976( a ) b ) )と同様の実験手続きを採用し, , 母子の相互交渉場面の 資料を得るために母子1組ずつを プレイ ルームに導入して約20分間 自由に , あそぶよう に教示する。 それらは全て VTR に録画される プレイ ルームにはままごとあそ びの道 . 具, ブロ ッ ク積木, 絵本な どのあそ び道具がおかれており, 場面設定は前報の場合と同様 である . 本実験は対象幼児の養育相談を継続 的に進めている中 で設定さ れており また 対象幼児および母 , , 親と実験担当 者とは面識があり, 十分なラポートがとられている . ( 3 ) 実験期日 実験は1 97 5年7月15日から11月 25 日の期間に14回に分けて実施さ れた . ( 4 ) 分析の方法 VTR 録画資料は母子間の言語関係行動を分析す るために母子それぞれの発話と行動が全て文章 化 さ れ た.さ ら に, そ れ ら の 資 料 は 前 報 と 同 様,Commun ica ion Un i t t(以 下 CU と 略 す)とlnteract ion. i Un t(以下IU と略す)の両単位によ っ て分析される (本研究で採用されている相互作用分析法につ . 3 ( ) 4 ( ) 1976( 5 ( ) い て は 三 宅, 後 藤 (1974 ) a ) b ) ) がそ の 基 本 的 枠 組 に つ い て 詳 説 し , お よ び後 藤 (1976( , て い る の で参 照 さ れ た い.). IU によっ て分析さ れた資料は母子言語関係の成立水準を把握するために以下の3水準6タイ .プ. の基準型に従っ て整理される. A水準 (母子言語関係成立状態) 46.

(4) . ) 1 1 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(1. 1型. M (母親) →C (子 ども) →M→. 1 1型. C → M→ C →. B水準 (母子言語関係成立しかけの状 態) m型. M→C→. w型. C一M一. C水準 (母子言語関係無成立状態) V型. M一. 孤型. C→. CU によっ て分析された資料はそれぞれの CU ごとにカテ ゴリー化が行なわれる. 言語関係カテ. ゴリーは音声行動カテ ゴリー群, 非音声行動カテ ゴリー群(D およ び(1 1) から構成されており, これらの3群にはそれぞれ下位カテ ゴリーが設定されている.(下位カテ ゴリーの内容と具体例につ 5 ( ) b ) ) を参照されたい.) いては後藤 (1976( 本研究ではこれらの分析単位を用いて,脳性まひ幼児の事例における母子言語関係の様相を分析, 0分間の記録である. 検討する, 尚, 本研究で用いられた VTR 録画資料は母子の相互交渉開始後1 3 結果と考察. すでにふれた分析方法にそっ て, 脳性まひ幼児の事例における母子言語関係の特徴を検討してい くわけであるが,ここ では表1の分類の構成によっ て集計されたIU およ び CU の資料を用いて母子 言語関係水準に関する検討,および CU に関するカテ ゴリー分析を行い,あわせて,これらの CU(カ テ ゴリー) の有効性についても考察を進めることに する.. ( 1 ) 対象幼 児の年齢, ADL 能力水準と言語関係水準との関係について 表3, 4は対象幼児の年齢差 (分類1) 1 , ADL 能力水準別 (分類1 , m) に構成された各群のIU. の分布状況を水準別に見たものである.それぞれの数値は各群のIU 数を水準別に整理し, ひとりあ たりの平均とその分布比を求めた・ ものである. 表3はそのよう な手順で, 特に母子間の音声言語行. 動に焦点をしぼり分析した結果をまとめたもの である (以下 Vcod e 分析結果と言う) . こ れを見る と, 各群 の 工U の 合 計 は 71.7~77 6 の 範 囲 に あ り 分 類 1 1 . , 1, m の そ れ ぞ れ の 両 群 間 に お い て も ,. 顕著な差が認められない. しかし, 各水準の分布状況を見るといくつか特徴的差異が指摘される。 まず, 言語関係成立可能水準と考えられるA, B水準の割合を各分類ごとに見てみよう. 分類1 で 4%, 上位群46.5% 3%で, その差は7.8%, 分類1 1では下位群1 8. は年少児群27, 5%, 年長児群35, 表3. 各分類における 工Uの関係 水準分析(その1). ゞご. A. B. C 合. 1(M→C→M→) 1 1(C→M→C→) 1 1 1(M→ C→). W(C→M→) V(M→) W(C→) 計. 年 年少児群. 齢. ( )内は% ADL(1). 1下 位 群. 年長児群. 7.I (9.8). (16.1). (3.1) 1.7 (2.3). (6.7) 1.9 (2.5). (12.3) 49.0 (67.9). 上位群. A D L(1 1). 下 位 群. 上 位 群. (5.8). 15.4 (21.4). (5.3). (24.4). (1.3). (9.2). 1.2) (. (10.6). (1.3). (3.7). (1. 6). (10.0). (10.0). (9.3). (77.3) 3.4 (4.3). (78.6). (41.5). (4.6). (59.3) 4.2 (5.4). (12.2) 34.2 (47.7). (3.6) 10.2 (13.4). (100). (100). (4.0) 73.4 (100). (6.5). (100). (5.8) 71.7 (100). (100). 47.

(5) . 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(1 1 1 ) 表4. 各分類における I Uの関係水準分析(その2). ご. A. B. C 合. 工(M→C→M→) 1 1(C→M→C→) 1 1 1(M→ C→). W(C→M→) V(M→) 班(C→) 計. 年 年少児群. 齢 年長児群. ( )内は% A D L(1). 下 位 群. 上 位群. A D L( 1 1). 下 位 群. (19.5). (20.6). (15.9). (24.9). (15.3). (11.2). (11.5). (4.9). (5. 3). (8.5). (18.5) 4.5 (5.1). 上 位 群 24.5 (27.8). 18. 3 (20.8). (5.8). 7.4 (7.7). (27.2). (18.9). (22.8). (22.0). (26.5). (28.1). (38.5). 1) (15.. (23.1) 34.9 (36.7). (9.8). (13.2). (9.4). (14.4). (11.2). (12.9) 11.1 (12.6). (100). (100). (100). (100). (100). (100). (8.4). (4.4) 18.9 (21.5). 1 1では 下 位 群 17.4%, 上 位 群 52.0% でそ の 差 は 34.6% であ でその差は 28.1% であ る. ま た, 分 類1. る. これらの結果を見ると,ADL(1 1)下位群<ADL(1)下位群<年少児群<年長児群<ADL(1) 上位群<ADL (1 1) 上位群の順 で, 言語関係水準が高まっ ていることが指摘される. 一 方, 表 4 は 母 子 間 の non lbe hav i ‐verba o rをも分析の枠組に組み入れ言語関係行動の分析 (以下. NVcode 分析と言う)を試みたもの であるが, それらの結果を見ると全体的に工U 数の増加傾向が認. められる. 年少児群, 年長児群ではそれぞれ1 9.8%,25.8%の増加が認められており ADL(1) の 下位群, 上位群 では24.6%, 21.8%, ADL(1 1) の下位群, 上位群では2 9.1%, 14 .9%の増加が認 められている. これらの結果から, 分類1では年長児群において, 分類1 1 , mではそれぞれの下位 群にその増加傾向が強く反映していると見ることができよう. ところで, この NVcode 分析によ っ て増加 したIU はザ どのような型に集中した分布傾向を示して ior が lbehav い る であ ろ う か, Vcode 分 析 の 結 果 と つ き あ わ せ な が ら 検 討 して み よ う. non ‐verba. どの程度, 言語関係水準のひきあ げに貢献しているかを見るためには, 両分析結果の差を各水準ご とに算定する方法が有効 であろう. ここ ではこの分析手順にそっ て, 特にA, B水準におけるエU の ‐ vcode 分析によ っ て認められるかを見ていくことにする 分類1の両群の場合, 増加がどの程度 N . 36 2 % ( 年少児群 )2 3.4% (年長児群) の増加率が認められており, 年長児群の場合より年少児群 . lbehavi の 方 が non ‐verba or の 貢 献 度 が高 い こ と が 指 摘 さ れる. 一 方, 分 類1 1に お いて は 33.7%(下. 位群)24. 0%(上位群) 1 目こおいては34.7% , で下位群の方がその増加傾向が大きい。 同様に, 分類1 (下位群)22. 5% (上位群) で下位群の増加傾向が大きいことが指摘される.・これらの結果は年少 児群の場合も同様 であるが, ADL (1) およ び (1 1) のいずれの下位群においても, その母子間の 言 語 関 係 の 成 立 に と っ て non lbehavio ‐ve rba r が か な り の 役割 を 有 し て い る こ と を 示 し て い る.つ ま. り対象幼児が年少であればあるほど, また, 日常生活面における運動機能の障害の度合が重ければ lbehav ior が 重 要 な 役 割 を 荷 な っ て い る こ と が 示 唆 さ れて い る と 言 え 重 い ほ どこ れ ら の non ‐verba. よう.. さ て,NVcode 分 析 に よ っ て, 各 群 の 分 布 傾 向 は どのよ う に 変 化 した であ ろ う か こ こ でも,Vcode ,. 分析と同様, A・B水準の工U に焦点をしぼり検討してみよう. 表4の分析結果に基づいて検討を進 め る こ と に す る. 表 4 を見ると, 分類工では年少児群のA・B水準の工U の合計は6 3.7%を占めてお. り, 年長児群の5 8.7%の結果と比較 して考えると, その差が Vcode分析結果と分布傾向を異にして いることが指摘される. しかし, 分類1 1では52.1% (下位群)7 0,5%(上位群) 1 1では52.1% , 分類1 48.

(6) . 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(m). 4. 5% (上位群) といずれも上位群が高い割合を占めており, その差も1 8.4%, 22.4% (下位群)7 と大きく Vcode 分析の結果と同様の分布傾向にあることが指摘される。特にこの傾向はA水準の1 1型 に お い て 顕 著 であ る. 型, 1. 以上の諸結果から次の2点が今後の研究を方向 づける上 で参考になるように思われる。 その第一 は今回の研究対象となった脳性まひの幼児の事例を分析したか ぎりでは, 年齢差は母子言語関係の 水準を決定する要因としてあまり大きな比重を持っ ておらず, むしろ ADL 能力 の発達水準の方が 1) の上位群 関係性が深いのではないかと推定さ れること である。 このことは ADL(1) および (1. の場合, 他の諸能力の高さとの関係もさることながら, 活動水準の高さが子どもの行動空間を広げ, 環境 との 接 点を 多く 持て る 基盤と機会を作りあげる大きな要因となっ ていることを意味している lbehav io よう に 思 わ れる. 第 2 に 指 摘 さ れ 得 る こ と は no止ve rba r が 各群 の 言 語 関 係 の 水 準 の ひ き あ. lbehaviorの 分 析 code を導入することに げに 大 き く 貢 献 して い る 点 で あ る, こ の こ と は non ‐verba. 4.9%~2 9.1%の範囲で高まっ ていることから推定される. 特に よって, 各群の言語関係の水準が1 この傾 向は Vcode 分析において言語関係水準 が低い結果に ある年 少 児群, ADL (1) 下 位群, ADL(1 1) 下位群において顕著に認められており, 年少・重度脳性まひ幼児の言語関係行動の一端 を理解する上で参考となろう。 ( 2 ) 各分類群における母子言語関係行動に関するカテ ゴリーの特徴について 表5, 6は3種の分類における各群の母子の言語関係行動 (CU) についてカテ ゴリー分析を試み. たもの である, ここでは各カテ ゴリーを音声行動型, 非音声行動型, 音声・非音声行動結合型の3 タイ プに類別し, それぞれのカテ ゴリーの分布状況を通して検討する。 表5は母子間 でとりかわさ. れた言語関係行動のうち, 母親の言語関係行動についてカテ ゴリー化した結果をまとめたものであ 1) 下位群 (11 2. 8, 5) <ADL(1) 下位群 (11 る. この結果の総計を全体的に見てみると, ADL(1 2)<年少児群(1 1 9.0 )<年長児群(1 43.8)<ADL(1)上位群(14 2) <ADL(1 1) 上位群(161. 7.. 1 6) の順で CU (カテ ゴリー) 数が増大していることがわかる。 これらの結果は結果( )のA・B水準 I U を指標とした分析結果での各群の順位とも対応した関係にある。 にお ける. つぎに, これらの各群のそれぞれのカテ ゴリーが3種の行動型において どのような分析を占めて いるか検討してみよう. 各分類における両群の差を手がかりにして 分析して見ると, まず, 分類1 に お い て は 両 群 の 総 計 の 差 は 24.8(20.8%) でか なり 大 き い こ と が わか る. こ の カ テ ゴ リ ー 数 の 差. を各行動型の分布の中に求めて見ると, 音声行動型のカテ ゴリー群に年長児群のカテ ゴリーが多く 集中しており,このことは年少児群と比較して,特徴的差異のひとつとして指摘でき得るように 思われ る. これに対して,非音声行動型,音声・非音声行動 結合型においてはほとんど両群の母親の場合その カテ ゴリーにおいて差が認められない。但し, 両群における各行動型の分布比を比較すると, 音声も 非音声行動結合型において年少児群の母親のカテ ゴリーが多いことが指摘 できる. これらの結果か. ら, 年長児群の母親の場合, やや音声行動型のカテ ゴリー群に比重がかけられているのに対して年 少児群の母親の場合,音声・非音声行動結合型にその力点がおかれる傾向にあることが推定される. 1 1 1においては両群の 1 この傾向は分類1 ,1 , mの両群の比較においても顕著に表われている。 分類1 3. 6%といずれも上位 1 1においては4 5%, 分類1 総数において顕著な差があり, 分類1 1においては24. 1 群の割合が高く, 分類1の場合よりその差が大きい. さらに加えて, 分類1 , mの場合, 両群間に. おいて3種の行動型における分布傾向が顕著に特徴差として表われている点が指摘される。 すなわ ち, ADL (1) の下位群の母親の場合, 上位群に比較して非音声行動型, 音声・非音声行動結合型 においてカテ ゴリーの割合が高いのに対して, 上位群の母親の場合, 音声行動型にカテ ゴリーが集 1 1の両群の母親の場合においても同様のことが指摘される. 中する傾向が強い。 分類1. ・. 49.

(7) . 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(m) 表5. 母 親の 全C Uに 関するカテ ゴリー分 析の結果. 沿墨ご. 年少児群. 要. 求. 声. 質. 問. 行. 報. 告. 動. 教. 示. (4.8). 型. 応. 答. 小. 計. (7.6) 48.5 (40.9) 0. 音. 非音声行応. 年長児群. 分類工 1(AD L( 1 ) ). 下 位 群. 上位群. 分類皿(ADL( 1 1 ) ) 下 位 群. 上位群. (5.4). (8. 9). (7.2). (7.7). (7‐0). (7.9). (12.8). (15.6). (11.0). (17.2). (10.1). (18.8). (10‐3). (13.5) 1.8 (1. 3). (10.9). (13.2) 6.4 (4.3). (10.7) ○.6 (0.5). (13.7). (ILI). (10‐4). (50.4). (8‐7) 45.4 (38.4). (7.9) 40.8 (36.2). (11.3) 91.3 (56.5). (0.1). (0.1). (○.6). (52.8) 0. (0.1). (4.8). 0. M - C 関係. (4.6). (4.0). (5.9). (3.0). (6.4). (2.2). ob t 関係 j ec. (5.7). (4.7). (7.0). (3.5). (7.6). (0.1) 12.4 (10.4). (0.1). (0.2). (2.5) 0. (8. 9). (13.2). (6.5). (14.3). (4.7). (7.4). (2.6). (7.3). (2.2). (2.8). (4.7) 4.8 3) (3.. (3.1). (3.1). (3.○). (3.2). (5.0). (3.5). (6.1). (2.4). (6.○). (2.2). (0.8) 1.I (○.9). (0.1). (0.7). (0.2). (○.2). (○.8). (1.1). (0.7). (○.6) 1.2 (1.1). (○.6). 要+(obi). (5.2). 2) (7.. (5.8). (6.8). (6.7). (6.1). 音. 質十(obi). (10.6). (6.の. (5.8). (9.4). (5.8). (10.0). 声. 報+(obi). (15.8). (11. 6). (15.4). (11.6). 教+(obi). (0. 4). (○.3). (0.4). (0.3). (15.9) ○.5 (○.4). (10.6). 行. (1.3). ( 2.1). (1.0). (○.8) 0.I (0.1). (0.4). (0‐3) 0. 動 型. そ 小. の. 他 計. 要+(M-C) 質十(M-C) 報+(M-C) 音 声 ・ 非. 動 結 合 型. 教+(M-C) 応十(M-C). 応十(ob i) 要+(その他) 質十(その他) 報十(その他) 教+(その他) 応+(その他) 小. 総. 50. 分類工 (年齢). ( )内は %. 計 計. (4‐8). 0. (○.2). (0.2). (2.4). 1.2 (1.1). (2.5). (1‐0). (0.3). (1.1). (0.1). (0.1). (0‐1). (0.1). (0.1). (0.1). (○.4). (0.3) 0. (0‐4). (○.3) 0. (○.4). 2) (○.. (0.3). (○.2). 0.I (0.1) 58.1 (48.9). (0‐1). (0.2). (0.1). (0.2). (40.8). (48.4). (40. 7). (49.6). (0.1) 62.7 (38.7). (100). (100). (100). 147.2 (100). (100). (100).

(8) . 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(皿) 表6. 子 どもの全CUに関するカテ ゴリー 分析の結果. ぷご. 分類1 (年齢) 年少児群. 年長児群. 0.I (0.1). (0.2). (1.4). (1.7) 4.3 (3.7). 要. 求. 質. 問. 報. 告. 教. 示. 0. 発. 声. (6.8). (6.8). 応. 答. (7.5). 小. 計. 応 非 音声行. 答. M - C関係. 音 声 行 動 型. 動型. ob t 関係 j ec そ. 他. の. 小. 計. 要+(M-C) 質十(M-C) 報+(M-C) 音 声. 発+(M-C) 応十(M-C). ・ 非 音. 要+(o bi). 声. 報+(obi). 行. 発+(ob i). 動. 応十(o bi). 結 合 型. 質十(obi). 要+(その他) 質十(その他) 報+(その他) 発+(その他) 応+(その他) 小. 総. 計 計. 0.4 (0.4). ( )内は%. 分類1 1(ADL( 1 ) ) 下 位 群 0. 上位群 (○.2). 分類1 1 【(AD L ( 1 1 ) ). 下 位 群 0. 上位群 (0.2). (0.5). (1.6). (0.4). (1.8). (0.4). (4.1). (○.3). (4.6). (10.0). (4.8). (8.6). (5.4). ) (1 0. 0. (3.2). (2.9). (16.2). (22.4). (14.1). (12.3) 31.0 (23.○). (12.2). (4,1). (2.3). (1.4). (4‐0). (2.7). (13.6) 37.7 (25.6) 4.8 (3.3). (9.4). (7.6) 37.4 (32. 4). (12.1) 34.5 (44.7). (11.1). (6.3). (49.5). (28.7). (4.5) 54.1 (46.8). (7.9) 51,0 (66.1). (6.3) 44.7 (33.3) 3.1 (2.3). (7.1). (2.3). (70.4). (40.6). (0.3) 0.4 (0.3). 0. (45.1) (4.2) (62.8) (0.1) 0. 4 0. ‐ (0.4) (1.9). 0. (1.1) 1.7 (1.5). 0. 0. 0 1.4 (1.8) 0. 0. 61.5 (45.9). (0.4) (0.4) (1.3) ) (1.6. 0. 0. 0 0 (1.6) 0. 0. (0.5) (0.4) (1.5) (1.8). (0.1). (0.9). (0.3). (0.1) 0.4 (0.5). (0.7) 2.4 (1.8). (0.1). (0.8). (0.1). (0.7) 2.4 (2.1). (0.4). (2.0). (1.6). (4.8). (0.3). (5.4). (0.3). (6.0). (11 ) .0. (11.9). (14.5). (12.6). (10.8). (2.4) 0. (4.3) 0. (0.5) 0. (9.8) 7.I (5.3) 0. (0.4) 0. (5.9) 0. (0.1) 0. 0 (0.3). (2.6). (1.9). (0.3). (0.6). (20.9) (100). 0 0. (0. 9). (0‐1) 0.4 (0.3). 0 0 1.6 (2.1). (1.0). 0.I (0.1) 0.4 (0.3). 3.2 (2.2). (1.9). (2.3). (30.7). (19.6). (0.7) 41.6 (31.0). (17.5). (34.1). (100). 77.I (100). (100). (100). 147.2 (100). 0. 0. (0.8). 51.

(9) . 後藤 守他: 母子言語関係の成立過程に関する研究(m). これらの結果をまとめてみる と, ADL (1) およ び 01) の上位群の母親の場合年長児群の母親と 1) の下 同様, 音声言語的働きかけが大きいことを意味しており, かつまた, ADL (1) および (1. lbehavi 位 群 の 母 親 の 場 合, non or を中核とした言語関係行動面にキ密教を持つかかわりが多いこ ‐ verba. とを示唆しているように思われる. このような特徴的差異は両群の母親の持つ個人的特徴から派生 するというより, 年齢, ADL 能力等に伴う活動水準における子どもの個体差との相互作用の所産と 見る方が妥当なように 思われる.. 表6は表5と同様の方法で各群の子 どもの側の言語関係行動 (CU) をカテ ゴリー化し, ひとりあ たりの平均を求めたもの である.この結果に基づいて, 各群のカテ ゴリーの総数を比較して見ると, 4)<ADL(1)下位群(77.1 )<年少児群(9 3.5 )<年長児群(1 ADL(1 6. 15.5 )<ADL(1) 1)下位群(7. 上位群 (134.1 1) 上位群 (1 47.2) とカテ ゴリーの総数が多く なっ ている. これらの結 ) <ADL (1 果は母親の言語関係行動の分析結果の比較と同様の順位になっ ており, 各群の CU(カテ ゴリー)の. 数は母子相互の CU によっ て相互規定的な関係になっ ていることを意味しているように 思われる. つぎに各カテ ゴリーの分布状況を見てみよう. 分類工の年少児群の場合, 年長児群と比較して高い. 割合を占めている行動型 として非音声行動型のカテ ゴリー群 (62.8%) があげられる. これに対し て, 年長児群の場合, 年少児群のカテ ゴリー分布と対応させて見ると音声行動型カテ ゴリー群(22.. 4%)と音声・非音声行動型カテ ゴリー群(30.7%)における分布に特徴的差異が求められる. 一方, 分類1 1においては下位群が年少児群と類似したカテ ゴリーの分布傾向を示しており, その66 .1%が 非音声行動型のカテ ゴリー群に集中している. これに対して, 上位群の場合, 音声・非音声行動結 合型 (31 .0%) のカテ ゴリー群において, その割合が下位群の割合より大きい, この分布傾向は分 類皿においても同様に指摘される. 以上, 母子それぞれの言語関係行動の特徴 を CU(カテ ゴリー)の総数と3種の行動型における各. カテ ゴリーの分布状況の分析を通して検討してきたが, これらのふたつの 分析資料をつきあわせて 見ると, 母親と子どもと では各行動型におけるカテ ゴリーの分布の仕方が異なっ ていることが指摘 さ れる。 全体的に見ると,母親の場合,音声行動型, 音声・非音声行動結合型のカテ ゴリーが多いの に対して, 子どもの場合, 非音声行動型のカテ ゴリーの割合が高い. さらに, これらの資料をつき あわせて検討して見ると各群の母子それぞれがお互に 一定の対応性のあるカテ ゴリーの分布のさせ 1) 下 方 を してい る こと が指 摘 さ れよう。 すなわち, 年少児群, ADL(1) 下位群および ADL(1 位群の幼児の場合, いずれもす でに指摘したように非音声行動型のカテ ゴリーがかなりの割合を占. めているのが特徴 であるが, これらの各群の母親の場合, これらの行動型と近接もしくはやや高い 機能水準の行動型 である音声・非音声行動結合型にその比重がかけられていること,それと同様に,年 1) 上位群の場合においても子 どもの音声・非音声行動結合型 長児群, ADL (1) 上位群, ADL (1 およ び音声行動型のカテ ゴリーの増加傾向に対応して母親の側もこれより一段機能水準の高いと 思 われる音声行動型に比重を移しているといったように, ある種の言語関係における水準差を持った母 子間の対応性が認められる. 母子間のこの種の対 応関係に関する検討は今後の研究を持たなければ ならないがこれらの結果は母子関係水準を止揚する環境要因を探るひとつの手がかりを提供してい るように思われる. ( 3 ) 各分類群における初頭 CU の特徴とA・B水準占有率について 表7・8は母子それぞれの初頭 CU を表5,6と同様にカテ ゴリー分析をし,ひとりあたりの平均. を求めたもの である.さらに, ここ ではA・B水準占有率がそれぞれの CU ごと に 求 め ら れて い る. 5 ( ) b ) )で説明しているが各IU の言語関係の成立水準に A.B水準占有率については前報(後藤1976( 関する基準をもとにして, それぞれの初頭 CU(カテ ゴリー) がどの程度, 後続する言語関係行動を 52.

(10) . 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(1 1 1 ). 解発する刺激となり得ているかを明らかにするための指標として, われわれが仮りに名づけている ものである. このA・B水準占有率はA・B水準の工U に属する初頭 CU(カテ ゴリー) 数をC水準 を含む全IU で除し, 百分率に換算したもの である. ここではこれらの資料をもとにして各分類群に おける初頭カテ ゴリーの特徴とその有効性について検討していくことにする . 表7は各群の母親の初頭 CU を各行動型別に整理したものであるが総計の欄を見ると ADL(1) , 上位群 (39.4) <ADL (1 1) 上位群 (3 9,8) <年少児群 (44,8) <年長児群 (54, 6 ) <ADL (1 1) A D L 下位群 (57 4 ) < ( 1 ) C U 下位群 ( 6 ) 0 8 の順 で初頭 の割合が高いことがわかる. これらの . , 結果は結果と考察の( 2 )で母親の全 CU を対象にしたカテ ゴリー分析の結果と丁度, 対照的な関係に 表7. 母 親の初頭CU に 関するカテ ゴリー分析の 結果. 声ご 音声行 動型. 要. 求. 質. 問. 報. 告. 教. 示. 小. 計. 非 M - C 関係 音声行 ob t 関係 j e c 動型 そ 小. の. 他 ・計. 要+(M-C) 質十(M-C) 声 ・ 非 音 声 行. 報+(M-C). (60.0) (21.9) (100) (40.6) 1.4 (50.0). 年長児群 4.4 (45.6) (61.2) 5.1 ‐ (40.8) 0. 14.7 (51.3) 2,9 (48.3). 報+(その他) 教+(その他) 小. 計 計. (39.5). 7.8 (31,8). (50.3). (29.2). (57.3) 1.3 (35.3) 3.3 (28.3). 4.3 (28.5). (26.2). 0. (57.5). 質十(その他). (31.9). (59.6). (60.9). 要+(その他). 4.3 (21.6) 0.l f (0). (56.1) 0.I (100). (59.3). 報+(obi). (47.5) 4.6 (44.9). (58.6) 0. 4.3 (57.1). 質十(obi). 下 位 群. 4.8 (37.3) 0,I (100). 要+(o bi). 結. 総. (38.2). ( )内はA・B水準占有率 ADL(1). (100). 動. 型. 年少児群. 齢. 教+(M-C). 教+(obi). 合. 年. 9.9 (61.6) 0. 10.8 (66.7) 0. 0.4 (16.7) 0. (55.6) 0. (50.0). (100). 0. 0. (38.2) (24.4) (20.0) 0.1 . (100) (34.5) 4.5 (35.5) 12.4 (59・ュ ) 0. (54.2) 0. 0.I (100) 0. 上位群 (47.8) 3.9 (74.9). 3.1 (42.1). ADL(エリ 下 位 群 (39.3) 4.○ (40.4). 上位群 (54.3) 4.7 (83.2). (23.9). 3.6 (48.1). (100). (0). (100). 10.4 (60.9). (30.9). (68.9). (474). (66.7). (53.2). (37.5). ○.6 (72.2) 3.0 (37.9) 0. (42.5) 2.1 (60.4) ○.6 (41.7) 1 ‐ .3 (38.1). (100) (49.3) (36.0). 0. (41.7) 1.7 (78.1). (19.5) 4.7 (24.2). (33,3). (47.7). (82.6). 4.1 (37.7). 4,3 (69.9). (69.7). (56.4). (89.9) 8.7 (75.9). 0.2 (0). (54.2). 0. 4.9 (87.7). 0. 0 (50.の 0. 0.I (100). 0. 0. (62.5) 0. 0. (0) 0. 0.2 (50.0). (100). 0. 0. 31.2 (57.8). (60.3). (42.6). (75.7). 36.1 (41.7). (82.4). 44.8 (53.8). (56.7). (40.3). (70.4). 57.4 (40.7). (76.1). 53.

(11) . n) l 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(. 1およ び1 1 1の上位群, 下位群が相互に入れかわっ た形 ある. つまり, 分類1の両群を軸として分類1 A D L ( 1 ) および( 1 1 ) の両群の母親の場合 になっ ている. このことは , ADLの能力水準の低い子 どもを持っ ている母親ほど, 母親の側からかかわりのきっ かけを多く持つ傾 向があることを意味し ている. これに対して, 分類1の両群の母親においては逆転の傾向はなく, むしろ, 年長児群の母. 親の方がその割合が高い傾向にある. このような子どもに対する母親のかかわりの特徴的傾向は表 8の子どもの初頭 CU の分析結果と対応させて見るとさらに明確に なるように思われる. 表8の分 表8. 子 どもの初頭 CUに関するカテ ゴリー分析の 結果. 声ご 音 声 行 動 型. (100). 質. 問. 0.I (100). (100). 報. 告. (0). (70.0). 教. 示. 発. 声. 小. 計. 計. 要+(M-C). ・ 非 音 声 行 動 結 合 型. 0. 0. (100). (100) (0) 0. (87.6). (79.2). (64.7) 3.6 3) (65.. (82.1). (64.4). (50.0). (100). (82.8) (80.8). 4.9 (68.2) 1.8 (92.5). 0 (83.3). (72.7). (68.5). (6 3. 9). (83.3). (69.8). (75.8) 2.○ (76.7). (71. 6 ). (73.3). (69.7). (76.3). 0. 0 0. (100). 質十(obi). (100). 計 計. (58.3) 0・. (70.4). 0. 0. (100). (87.6). (100). 報+(その他). (0) 0. (100). (83.2). 要+(obi). 0. 0.I (100). 上位群. (65.6) 1.8 (84.○). 0.I (100). 質十(その他). 0. (84.○). (100). 1.0 (72.2) 5.4 (79.4) 0. 下 位 群. (65.6). (100). 要+(その他). (52.8) 0. (83.2). (57.6). (92.9). 発+(obi). ○.2 (100). (65.6). 4.3 (80.3). 0. 報+(o bi). 上位群. 1.8 (84.○). 報+(M-C) 発+(M-C). (100). 下 位 群. A D L(1 1). 4.6 (65‐6). (86.7). 質十(M-C). 小. 54. 0. 0. 発+(その他). 総. 年長児群. 求. 小. 声. 年少児群. 齢. 要. 非 M - C関係 音 声 ob j ect 関係 行 動型 そ の 他. 音. 年. ( )内はA・B水準占有率. ADL(1). (80.0) 0 (83.3) (92.9). 0. 0 0 0.8 (100). (92.7). (80.○) 0 0.4 (83.3) (92.9). (100). 0.I (100). (100). (100). (100). (100). (91.7). (100). (82.2). (100). (82.2). (72.7). (79‐2). 0 0. (0). 0 0. 0. 5) (73. 0. 0 (0). 5.1 ) (7 5.5 0 0 0. (100). (80.0) 0 0 (0). (75.7). (90.0). (81.8). (62.5) 13.4 (84.7). 1.2 (78.8). (83.5). 5) (81.. (83‐5). (83.2). (81.6). 42.4 (69.3). (73‐7). (76‐1). (71.6). (79.7). (91.3). (87.5).

(12) . 後藤. 守他 :母 子言 語 関係 の成 立過 程 に 関 す る 研 究(1 1 1). 析結果を見ると ADL (1) 下位群 (36 1)下位群 (37 ) <年少児群 (41 ) <年長 ,2} <ADL (1 .6 .7 2.4 児群 (4 ) <ADL (工) 上位群 (48.0) <ADL (1 1) 上位群 (48,3 ) の順に初頭 CU の割合が高 まっ ており, この傾向は母親の場合とは全く対照的な関係 である. その内訳を各分類における両群 の初頭 CU の差を通して見ると, まず, 分類1では両群において全く差がないといっ てよい であろ. う. これに対して, 分類1 1 1 1の両群においては28.5% (分類1 1) ~32 1 1 ) もの差があ ,1 .5% (分類1 り, いずれも上位群においてその割合が大きい。 このことは ADL (1) および (1 1) の上位群の幼 児の場合, かなり自分の側から働きかける割合が高いことを意味していると見ることができよう . この点をより明確にするために, 表7, 8の資料を用いて各群の母 子間の初頭 CU の比を算定し, 検 討してみよう. まず, 分類1の場合, 年少児群におけるその比は1 .1:1,年長児群においては1.3. :1でいずれも母親の初頭 CU の割合が大きい, これに対して分類1 1の場合,下位群においては1.7 :1で分類1の結果と同様 の傾 向に ある が上 位群に お いては 0.82: 1 でそ の 比は 逆 転 し た 形 に なっ ている. 同様に, 分類1 1 1においても下位群の場合, 1 .5:1 で母親側の初頭 CU の割合が高いが 上 位 群 に お い て は 0.82: 1 で子 ども の 側 の 初 頭 CU の 割 合 が 高 い こ と が示さ れ て い る こ れ ら の 結 .. 果を総合的に見ると年少 児群, 年長児群, および ADL (1) および (1 1) の下位群の場合, 母子言 語関係の形態はM→C型言語関係になっ ているのに対して, ADL (1) および (1 1) の上位群にお いてはC→M型言語関係の形態を構成しており, 対照的な言語関係にあることが指摘される . さて, それではこれらの母子の初頭 CU のそれぞれはどのような行動型のカテ ゴリー群に集中して. 分布している であろうか.表7の結果から,まず,検討してみよう。分類1の場合, 両群においてほとん ど特徴差のある分布傾向は認められない. 同様に, 分類1 1 ,のカテ ゴリー群 , mの場合, 音声行動型 においては全くと言って良いほど差が認められない.しかし,非音声行動型および音声・非音声行動結 合型においては両群のカテゴリー数の割合に差があり,それぞれ,下位群の側のカテ ゴリーの割合が高 い傾向にある. これら ADL (1) および (1 1) の下位群において音声行動型, 音声・非音声行動結 ゴ 合型のカテ リーの割合が高い傾向にある点は表5の全 CU(カテ ゴリー)の分析結果とも一致して いる. 一方, 表8の子どもの初頭 CU(カテ ゴリー) の分布状況を見ると, 分類1においては両群の. 間に特徴的な差がほとんどないと言っ てよいであろう. 但し, 分類1 1 , mにおいては, やや上位群 の方が音声・非音声行動結合型のカテ ゴリー群に含まれる初頭 CU が多い点が認められる . ところで,これまで検討してきたこれらの母子間の初頭 CU は どの程度,有効な刺激となり得てい るのであろうか. 母子言語関係における関係的側面を重視した観点にたてば, 当然のことながらこ の点の問題の検討が要求さ れる. この問題を解決する糸口を母子間の言語関係行動に関する度数分. 析の結果から求めることは困難 である. ここではこの問題を解決する糸口をA・B水準占有率 (以 下, 占有率と言う) に求め, 表70 8のこれらの資料を通して検討してみよう 表7の総計の欄に . 初頭 CU 全体の占有率がまとめられているが, これを見ると各群の占有率の高さは ADL(1) 下位 群(40,3%) <ADL(1 1) 下位群(4 0, 7%) <年少児群(53 6.7%) <ADL(1) ,8%) <年長児群(5 上位群 (7 0. 4%) <ADL (1 1) 上位群 (76,1%) の順で高くなっ ており, 母親の働きかけの効果が ADL (工) 下位群の幼児において最も悪く ADL (1 1) 上位群において最もよいことがわかる。 つ , まり, これらの結果から ADL(1) およ び (1 1) の下位群の母親の働きかけは上位群の母親と比較 して多いにもかかわらず, その刺激はあまり有効性をもたず, 結果的に低次な言語関係水準にと ど まっ ていることが推定されるわけである. 分類1 1 , mの各群の占有率 を各行動型別に見ると, 下位 群の場合, その占有率は音声行動型<音声・非音声行動結合型<非音声行動型の順 でその割合が高 くなっ ており, 分類1 1 1 1の下位群においては共に, 非音声行動型の CU(カテ ゴリー) に対して子 ,1. どもの反応が高いことが指摘される。 但し, その割合は4 9.3% (分類1 1 1) ~50.3% (分類1 1) の範 55.

(13) . 1 1) 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(1. 囲にとどまっ ている. これに対して上位群においては全般的に占有率が高く, ADL (1) 上位群で )L (1 5%~7 5.7%, AI 1) 上位群では41 は42. .7%~82.4%とかなり高い占有率ま でその範囲が広. がっ ており, この傾向は音声行動型およ び音声・非音声行動結合型において特に顕著 である。 つぎに子 どもの初頭 CU(カテ ゴリー)に対する母親の反応の様相を表8の占有率に関する分析結 果から検討してみよう. まず第一に指摘されることは全初頭 CU(カテ ゴリー)に対する各群の占有 1) 上位 9. 3%~8 1. 6%といずれも高い割合を占めており, 特に, 年少児群 (81.6%) 率は6 , ADL(1. 群 (79. 7%) .1%) において顕著 である. このことは子 どもの働きかけに対 , ADL(1) 上位群 (76 な要因として「刺激の受け手としての 言語関係水準を高める大き する母親の反応のよさを示しており, 母親」の存在が重要な意味を持つことを推定させる.このことをさらに 分類群別に検討してみよう. 表8の分類1の両群においては年少児群の占有率が極めて高いことが指摘される. この傾向はいず 1 れの行動型においても共通に認められる. 一方, 分類1 , mにおいて両群とも子 どもの非音声行動 C U 型および音声・非音声行動結合型の の占有率は極めて高い割合に あり, 母親から反応をひき出 すことに成功している点では同様 である.但し,音声行動型の CU に関する占有率においては両群に. 特徴的な差異が認められている.すなわち,この行動型に属するカテ ゴリー群においては 紅)L(工)お よ び (1 1) の上位群の方が下位群の場合より, その占有率が極めて高い傾向にあることである. こ のことから, 下位群の母親と比較して上位群の母親の方がこの行動型のカテ ゴリーに属する子ども の働きかけに対してよく 反応することを意味していると見てよいであろう.. 以上, 3つの側面から脳性まひ幼児の事例における母子言語関係の特徴について分析, 検討をし てきたわけ であるが, まだ, 今回の研究結果から明らかなように予備的探索の域を出ていない. そ. の点で不十分さが残るが相互作用過程を重視した観点から分析対象を捉えようと試みた点について. はある程度, 結果に反映しており, 各群の母子の相互の働きかけあいなどがどの程度, 意味性を持 ち, 関係性を有しているかを理解する上 で参考になっ たのではないかと考える. 1) 本論文は前報 「母子言語関係の成立過程に関する研究 (1) 」 に続くものである. 本研究を , (1. 進めるにあたっ て札幌市ひまわり整肢園 (斉藤幸子園長) の先生方から貴重な御助言と御指導をい ただいた. また, 本稿をまとめるにあたっ ては発達臨床心理学研究 グルー プのメン バー である小岩 香世子, 斉藤美智代の諸君に特にお世話になっ た. ここに付記して謝意を表する. 引用文献 l ionandthe deve l l t theトinf th ence opmentofcompet er ac 1 antint ( ) Ainswor , ,(垣) K,J , & Be ,M,: Mo , M,D ,S 1974 Academi Pr l l Thegr ho fcompe Conno t t n c e s s ) o w e c e y . . , .S.Bruner(Eds ,&} , ingthe deve l fcompet iveons ion: A per tudy t opment o ence spect ( 2 ‐ odderint er act ) Bronson, W.C.: Mother , l l lme l Me i 301 t r rQua r ‐ r ‐Pa er y . ,20 ,275 ,1974 ,4. 4 9 7 ( 3 ) 後藤 守:相互作用過程の分析法の検討,(三宅和夫編著)乳幼児発達研究法の探究2,北大教育学部紀要,1 , 23 , 42-59 .. 4 ( ) 後藤 守:母子言語関係の成立過程に関する研究(1) . ダウン症候群の幼児と母親の言語関係の分析を中心と 1 a 6巻第2号, 9-2 976( )(第一部C) 第2 して. 北海道教育大学紀要, 1 . ゴ 5 猷裂こ関する研究 (n) ( ) 後藤 守他:母子 詩部嘱係の成立過 ,ダウン症候群の幼児と母親の言語関係に関するカテ 一 1 3 2 1 1 b (第一部C ) 第2 7巻第1号 リー分析. 北海道教育大学紀要, 976() , , . 4回大会発表 6 ) 後藤 守: ダウン症候群幼児の事例における母子言語関係の特徴について.日本特殊教育学会第1 ( c 論文集1 976( ) . 0 96 9 ( 7 ) 三宅和夫:4 ・児の成長発達に関する縦断的研究, 小児保健研究, 1 , 第27巻5号, 218一23 . 9 7 2 0 ( ) 三宅和夫他:乳幼児発達研究法の探究1. 発達研究とその方法論に関する考察. 北大教育学部紀要, 1 8 ,2 , 105-141 .. 56.

(14) . 後藤 守他:母子言語関係の成立過程に関する研究(1 1 1 ) ( 9 ) 三宅和夫他:乳幼児発達研究法の探究2,評定法による特性把握と相互作用過程分析.北大教育学部紀要,1 974 , 23 , 1 -66 .. Qの 三宅和夫:幼児心理学, 共立出版, 1 9 76 .. QD Mo f mother t s s inf i l l at eas det i lmer Qua e rminant so t l ‐ t antint er ac on r ‐Pa r er ,H. A.:Sex , and s , age y , Me , 1967 ‐36 . ,13 ,19-. 鋤 小野宣子他:CP 幼児の ADL の進歩について, 北海道リハビリテーション学会雑誌 1 4 1一6 9 , 97 ,6 , 参 考 文 献. 1 ( ) 後藤恵美子他:脳性まひ幼児の言語発達を規定する諸要因の検討 POT による脳性まひ幼児の母親の態度傾向 , の分析を中心として, 北海道リハビリテーション学会雑誌 4 3 、 197 , 85一9 , 2 ( ) 諏訪 望・三宅和夫編著:乳幼児の発達と精神衛生, 川島書店, 1 97 6 , (本学助教授, 後藤 守他三名・札幌分校). 57.

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参照

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