特別支援学校児童・生徒の日常生活スキルに関する,担任と保護者の指導・支援内容とその方法の比較について
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(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第62巻 第2号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.62,No.2. 平成凶年2月 February,2012. 特別支援学校児童・生徒の日常生活スキルに関する, 担任と保護者の指導・支援内容とその方法の比較について. 厚谷 摩紀・五十嵐靖夫*. 北海道教育大学附属特別支援学校 *北海道教育大学函館枚. ComparisonofContentsandaMethodofGuidanceandSupport fortheSocialLivingSkillsofSpecialSupportSchooITeachersandParents ATSUYAMakiandIGARASHIYasuo* SchoolforSpecialNeedsEducation(affiliatedwithHokkaidoUniversityofEducation) *HakodateCampus,HokkaidoUniversityofEducation. 概 要 日常生活スキルに関する指導・支援内容とその方法について,北海道教育大学附属特別支援学校の担任19 名と在籍する児童生徒58名の保護者を対象にしてアンケート調査を行った。フィッシャーの正確確率検定を 行った結果,学校または家庭において重点をおいて指導・支援している内容では「教科等の学習」,食事場 面における指導・支援内容では「正しい姿勢」で担任と保護者に有意な差が認められた。そのほかの項目に. ついては,有意な差が認められなかった。北海道教育大学附属特別支援学校では,個別の教育支援計画と個 別の指導計画を一本化した個人教育計画を活用し,年に2回の話し合いの機会を設けていることにより,担 任と保護者が子どもの実態や目標について共通理解ができ,共に指導・支援を進めているのではないかと考 えられた。. Ⅰ 問題と目的. (石塚,2006)。知的発達に遅れのある子どもの. 実際の指導に当たっては,各教科,道徳,特別活. 知的障害のある児童生徒に対する教育を行う特. 動,そして自立活動をあわせて指導できるよう,. 別支援学校では,知的障害や知的障害を伴う自閉. 学校教育法施行規則(省令)で規定されている。. 症の児童生徒が在籍している割合が高い。知的発. その一つに「日常生活の指導」がある。. 達に遅れのある子どものための教育は,生活に即. 文部省(1994)は,日常生活の指導において,. した内容を取り上げ,実際の生活の中で具体的な. 終局的に目指すことは,児童生徒が1日の生活に. 活動で指導し,生活に必要な知識を得たり,他の. 見通しをもち,諸活動を自力で処理できるように. 場面でも活用したりすることを大切にしている. することであると述べている。また,児童生徒の. 13.
(3) 厚谷 摩紀・五十嵐靖夫. 日常生活への取り組み方に好ましい変化を引き起. るためには,学校生括と家庭生活における一貫性. こし,対応するためにも,指導の段階化を図る必. が必要であると述べているように,学校と家庭で. 要があり,昨日と今日の指導に不一致があっては. 指導の内容に矛盾のないよう連携して指導するこ. いけないし,学校と家庭における指導に矛盾が. とが求められている。. あってはいけないと述べている。. これまでに日常生活スキルの指導・支援につい. 学校での指導とともに,家庭においても日常生. て,学校と家庭の連携に関する研究が行われてき. 活スキルを教えることは重要である。食事や着替. た。武蔵・高畑(2003)は,支援ツール「ほめた. え,排子世,入浴,買い物,調理といった様々な生. よ日記」による他者記録・自己確認手続きを学校. 活スキルは子どもが成長する中で一生使えるもの. と家庭で実行することにより,対象生徒の問題行. である(井上,2006)。子どもの日常生活スキル. 動が低減したことを報告している。高畑・武蔵. の自立について,遠藤・平田(2008)は長期休業. (2000)は,生活技能支援ツールの使用によって,. 中における障害のある子どもの主養育者の生活時. 家庭においてなわとび運動の自発的な開始が長期. 間を,子どもの自立スキルとの関連から調査した。. 的に維持されたと報告している。また高畑・武. その結果,子どもの日常生活における基本的な自. 蔵・安達(1999)は9名の生徒の家庭で生活技能. 立スキルが低い群と高い群を比較すると,自立ス. 支援ツール「ゴミ出しミニブック」を使用し,5. キルが低い群では主養育者の子どもの世話にかか. 名の生徒がゴミ出し行動を自発し長期的に維持さ. る時間が長いという有意な差が示された。また,. れたことを報告している。坂本(2001)は,教師. 別府ら(2009)は知的障害特別支援学校卒業生の. のコンサルテーションにより,母親が家庭で入浴. 生活を調査し,口常生活動作や整容において個々. と身支度の自立を目指した支援を行った。母親自. の障害の程度や実態に応じ,自分でできる部分を. 身による支援課題の選定,方策の検討,実践が最. 少しでも増やす工夫をしていく必要があると述べ. 優先され,教師の助言は母親の求めに応じて行わ. ている。. れた。竹内・島宗・橋本(2002)は,子どもの行. 発達障害のある子どもの生活について,吉田 (2006)は幼児期の発達促進は生活の安定と表裏. 動を簡単に記録できるチェックリストを家庭に碇 供し,記録に基づいて支援を行った。母親の支援. 一体の関係であり,適切な生活技術をより安定し. 方法を見直し,援助の仕方を⊥夫することで,対. て使えるようになることそのものが発達であると. 象児の行動の変化が見られるようになった。五十. 述べている。さらに吉田(2006)は,親も子も暮. 嵐・武蔵(2005)は,養護学校での指導により日. らしやすくなる工夫は発達を促す支援になってい. 常生活スキルを視覚的手がかりと交換記録法を導. ることが大半であり,子どもに多くの安心と自信. 入して家庭に移行し,1年間の長期に渡って行動. をもたせるためには技術がないよりあったほうが. が維持されたことを報告している。保護者のニー. 有利であると述べている。また藤居(ZOO9)は,. ズをもとにした標的行動の設定や家庭環境と近似. 健常児であれば,毎日の生活のなかで当たり前に. した指導環境での指導により,家庭においても標. 学んでいけるような生活スキルやコミュニケー. 的行動が維持された。. ションスキルを自閉症児はうまく学んでいくこと. これらの先行研究では,学校での指導を家庭に. ができなく,自閉症療育の現場は家庭での毎日の. 移行したり,教師が支援方法を提供したりするこ. 生活のなかにあると述べている。以上のように,. とによって,学習した行動の維持や自立が認めら. 知的障害や自閉症の子どものいる家庭において日. れた。しかし,行動を維持・自立するために継続. 常生活スキルを教えることは,子どもの生活と家. した教師の支援,指導手続きの複雑さや家族の負. 族の生活を安定させるためにも重要である。. 担,指導の統一を図るための研修の必要性などと. 中山(1994)は,望ましい生活習慣の形成を図. 14. いった手続きの複雑さによる課題が残されてい.
(4) 特別支援学校児童・生徒の日常生活スキルに関する,担任と保護者の指導・支援内容とその方法の比較について. る。また,学校と家庭において,同じ子どもにっ. 生活スキル(食事,着替え,排泄)の指導内容と. いての日常生活スキルに関する支援方法を比較し. その方法,(4)コミュニケーションの取り方とその. ておらず,両者の指導・支援の実態は明確にされ. 教え方,(5)余暇の過ごし方,(6)担任と保護者の連. ていない。そのため,同じ子どもについて,学校. 絡のとり方や指導に対する考えについての6項目. と家庭における日常生活スキルの具体的な指導・. で29間である(Table2,資料2)。. 支援の内容やその方法を比較し,その現状を明ら かにする必要があるのではないかと考えられる。 そこで,本研究では,北海道教育大学附属特別. 担任用アンケートの(1)では経験年数を記述と し,保護者用アンケートの(1)では小学部1∼3年,. 小学部4∼6年,中学部,高等部の4項目からの. 支援学校(以下,本校とする)の担任と保護者に. 選択とした。担任・保護者それぞれのアンケート. 協力を依頼し,学校と家庭における子どもに対し. (2)∼(5)では,あてはまる項目を選択し,それぞれ. ての日常生活スキルに関する指導・支援の実態を. の支援方法を①身体ガイド,②声かけ,③指さし,. アンケート調査し,その結果から,本校の担任と. ④環境設定の4項目から1つを選択とした。その. 保護者の指導・支援の内容と方法についての現状. 他については,自由記述の欄を設けた。(6)につい. を明らかにすることを目的とする。. ては,ア「非常にそう思う」イ「そう思う」ウ「あ. まり思わない」エ「まったく思わない」の4件法 Ⅱ 方 法. での回答とした。. Tablel 担任へのアンケート項目. 1 対 象 北海道教育大学附属特別支援学校に在籍する児. 附属特別支援学校と家庭に関するアンケート①(教員のみなさまへ) l.あなた〝〕ことについて,敢えてください。. 童生徒58名(小学部14名,中学部19名,高等部25. (1)教職経験は何年ですか。(2010年4月現在) (2)特別支援軟骨の経験は何年ですか。(2UI0年4月現在) 2.学校での支援の様子について,敢えてください。. 名)の学級担任19名と保護者を対象とした。. (1)学校生活で,重点をおいて指導している内容は何ですか。(※複数回答可). 2 調査方法. 3.R常生活スキルの指導(給食・着替え・排泄)について,実際の指導の様子を教えてく. ′」二▲い. アンケート調査を実施した。A3両面印刷のア. (1)給食の時間に敢えていることは何ですか。(※複数回答可). ンケート用紙を担任には直接手渡し,保護者へは 担任を通じて配布する。回収について,担任は職. ・(1)でアとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. ・(1)でイとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか. ・(1)でりとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. ・(1)でエとお答えになった方にお開きします。 (2)着替えの時間に敢えていることは何ですか。. 員室に置いた回収用の紙袋を使用し,保護者は返 送用の封筒に入れ,担任を通じての回収とした。 3 調査時期. どのような方法で敢えていますか。 (※複数回答可). ・(2)でアとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. ・(2)でイとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. ・(2)でりとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. ・(2)でエとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. (3)釧珊の時間に敢えていることは何ですか。(※複数回答可) ・(3)でアとお答えになった方にお開きします。どのような方法で敢えていますか。. 2010年6月29日∼2010年7月16日. ・(3)でイとお答えになった方にお開きします。どのような方法で敢えていますか。 ・(3)でウとお答えになった方にお開きします。どのような方法で敢えていますか。. 4 調査内容 。いさだくてえ敢,ていつにンョシーケニュミコ.4. 担任へのアンケート項目は,(1)教職経験年数と 特別支援教育経験年数,(2)学校生括で重点を置い て指導している内容,(3)日常生活スキル(給食, 着替え,排泄)の指導内容とその方法,(4)コミュ ニケーションの取り方とその教え方,(5)余暇の過. (1)学校では,とのようにして子どもとコミュニラーションをとっていますか。 (2)具体的には,どのようにしてコミュニケーションを敢えていますか。 5.余暇について,敢えてください。 (1)学校では,一週間の中で,どのようにして余暇を過ごすことが多いですか。 附属特別支援学校と家庭に関するアンケート(勤(教員のみなさまへ) 連絡帳で子どもの様子を詳しく伝えていますか。 1.保護者は, 支援ミーティングにおいて,進んで意見を言っていますか。 2.保護者は, 登下校時において,進んで子どもの話をしていますか。 3.保護者は, 4.あなたは,. ごし方,(6)担任と保護者の連絡のとり方や指導に. 5.あなたは,. 対する考えについての6項目で30間である. 6.あなたは,. (Tablel,資料1)。 保護者の項目は,(1)子どもの学部・学年,(2)家 庭生活で重点を置いて指導している内容,(3)日常. 連絡帳で保護者に子どもへの具体的な支援の方法を伝えていますか。 支援ミーティングにおいて,保護者に子どもへの具体的な支援の方法を伝え. ていますか。 登下校時において,保護者に子どもへの具体的な支援の方法を伝えています. か。 7.あなたは,保護者が家庭において,子どもへ重点的に敢えている内容を知っていますか。 8.あなたは,保護者が家庭において,子どもにどのような方法で敢えているか知っていま すか。 9.あなたが取り組んでいる子どもへの支援方法は,家庭で生かされていると思いますか。 10.あなたが取り組んでいる子どもへの支援方法は,家庭でも取り入れやすいと思いますか。. 15.
(5) 厚谷 摩紀・五十嵐靖夫. Table2 保護者へのアンケート項目 附属特別支援学校と家庭に関するアンケート①(保護者のみなさまへ) 1.お子さんのことについて,教えてください。 (1)お子さんの学年を敢えてください。(2010年4月現在) 2.家庭での支援の様子について敢えてください。 (1)家庭生活で,重点をおいて敢えている内容は何ですか。(※複数回答可) 3.家庭での食事・着替え・排泄について,実際の様子を教えてください。 (1)食事の時間に敢えていることは何ですか。(※複数回答可) どのような方法で敢えていますか。. ・(1)でりとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. ・(1)でエとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. (2)着替えの時間に敢えていることは何ですか。. (※複数回答可). ・(2)でアとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. ・(2)でイとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. ・(2)でウとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. ・(2)でエとお答えになった方にお開きします。. どのような方法で敢えていますか。. (3)排泄の時間に敢えていることは何ですか。(※複数回答可) ・(3)でアとお答えになった方にお開きします。どのような方法で敢えていますか。 ・(3)でイとお答えになった方にお開きします。どのような方法で敢えていますか。 ・(3)でりとお答えになった方にお開きします。どのような方法で敢えていますか。 。いさだくてえ敢,ていつに子様のンョシーケニュミコ.4. (1)家庭では,どのようにしてお子さんとコミュニケーションをとっていますか。 (2)具体的には,どのようにしてコミュニケーションを教えていますか。 5.余暇の様子について,敢えてください。 (1)家庭では,一週間の小で,どのょうにして余暇を過ごすことが多いですか。 附属特別支援学校と家庭に関するアンラート②(保護者のみなさまへ) 1.あなたは,連絡帳でお子さんの様子を詳しく伝えていますか。 。かすまいてっ言を見意でん進,ていおにグンィテーミ援支,はたなあ.2. 3.あなたは,登下校時において,進んでお子さんの話をしていますか。 4.担什は,連絡帳でお子さんへの具体的な支援の方法を伝えていますか。 すまいてえ伝を法方の援支な的体具のへんさ子お,ていおにグンィテーミ援支,は什担.5. か。 6.担什は,登下校時において,お子さんへの具体的な支援の方法を伝えていますか。 7.担任は,あなたが家庭において,お子さんへ重点的に敢えている内容を知っていますか。. 教職経験年数 特別支援経験年数 平均値 最大値 標準偏差. 最小値 中央値. 8. (1)担任が重点をおいて指導・支援している内容. 担任が行っている学校での指導・支援の様子に ついて,(ア)日常生活スキル,け)進路・作業,(ウ)コ ミュニケーション,伺余暇,帥教科等の学習,(カ) 社会性,㈲特にない,(ク)その他の8項目から重点. をおいて支援している内容を小学部・中学部・高 等部の担任に質問した。回答は複数回答可とした。 各学部の担任の回答数とその割合をTable4−(1) に示した。 Table4−(l)担任が各項目を選んだ回答数と割合(複数回答). 項 目 (ア)日常生活スキル. 抑進路・作業 (ウ」コミュニケーション. 国余暇 例数朴等の学習. Ⅱ 結 果. 2. 2 重点をおいて指導・支援している内容. 8.担什は,あなたが家庭において,お子さんにどのような方法で敢えているか知っていま すか。 9.担什が取り組んでいるお子さんへの支援方法は,家庭で生かされていますか。 10.担什が耽り組んでいるお子さんへの支援方法は,家庭でも耽り人れやすいと思いますか。. 8.7 20 4.5. 11.3 20 4.8 1. ・(1)でイとお答えになった方にお開きします。. Table3 担任の教職経験年数と特別支援教育経験年数. 0. どのような方法で敢えていますか。. い人は20年,最も短い人は2年であった。. 5. ・(1)でアとお答えになった方にお開きします。. 5年であった。また,特別支援教育経験が最も長. (カ)社会性. 鞘特にない 例その他 総 計. 小学部担任 回答数 割合(%)回答数 5 (31.3) 0 (0.0) 5 (31.3) 1(6.3) 2 (12.5) 3 (18.8) 0 (0.0). 中学部担任. 高等部担任. 割合(%)回答数 割合(%) 5 (Z9.4) Z (15.4) 1(5.9) 1(7.7) 3 (17.7) 3 (23.1) 0 (0.0) 2 (15.4) 2 (11.8) 1(7.7) 4 (23.5) 4 (30.8) 0 (0.0) 0 (0.0) 2 (11R) n =川). 捻回答数 ほ. n =川) 16(100.0) 17(100.0) 13(100.0) 46. 担任用のアンケートを回収した結果,担任は19 名中17名の回答が得られ,回収率は89.5%であっ. 各学部の担任の回答をグラフに表したものが. た。保護者用のアンケートを回収した結果,保護. Fig.1−(1)である。/ト学部担任が重点をおいて指. 者は58名中,45名の回答が得られ,回収率は77.6%. 導・支援している内容は,(ア)日常生活スキルと(ウ). であった。担任と保護者を合わせた学部ごとの内. コミュニケーション5名(31.3%)と多く,次い. 訳は,小学部が14名中11名の回答で回収率は. で(カ)社会性3名(18.8%),軒)教科等の学習2名. 7臥6%,中学部が19名中16名の回答で回収率は 84.2%,高等部が25名中18名の回答で回収率は 72.0%であった。. (1Z.5%),国余暇1名(6.3%)であった。 中学部担任が重点をおいて指導・支援している 内容は,(ア)日常生活スキル5名(29.4%),(カ)社 会性4名(23.5%),(ウ)コミュニケーション3名. 1 担任の教職経験年数と特別支援教育経験年数 2010年4月現在の担任の教職経験年数と,特別. (17.7%),(オ)教科等の学習2名(11.8%),け)進 路・作業1名(5.9%),(ク)その他2名(11.8%). 支援教育の経験年数を質問した結果をTable3に. であった。その他の内容としては,行動調整と個. 示した。教職経験年数の平均は11.3年,特別支援. に応じての支援という回答であった。. 教育経験年数の平均は8.7年であった。その中で,. 教職経験年数が最も長い人は20年,最も短い人は. 16. 高等部担任が重点をおいて指導・支援している 内容は,(カ)社会性4名(30.8%),(ウ)コミュニケー.
(6) 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0%. 小学部 担任 中学部 担任 高等部 担任. 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0%. 小学部 保護者 中学部 保護者 高等部 保護者.
(7) 厚谷 摩紀・五十嵐靖夫. (8.3%),その他2名(16.7%)であった。その. てきれいに食べる姿勢という回答があった。. 中学部保護者が食事場面で支援している内容. 他の内容として,安全な食事(誤喋,丸のみ等の 支援)と個に応じてという回答があった。. は,何食事のマナー12名(33.3%),(ウ)正しい姿. 高等部担任が食事場面で支援している内容とし. 勢10名(27.8%),け)正しい食器の持ち方7名. て,(ア)さまざまなメニューを食べられる3名. (19.4%),(ア)さまざまなメニューが食べられる. 5名(13.9%),仰特にない1名(2.8%),(カ)そ. (30.0%),何食事のマナー3名(30.0%),け)正 しい食器の持ち方2名(20.0%),(ウ)正しい姿勢. の他1名(2.8%)であった。その他の内容として,. 1名(10.0%),その他1名(10.0%)であった。. 少量ずつ食べられるよう支援しているという回答. その他の内容として,嫌いなものを残す方法があ. があった。 高等部保護者が食事場面で支援している内容と. げられていた。 % %. ︵D. して,何食事のマナー11名(31.4%),(ア)さまざま. % %. 7. %. なメニューを食べられる8名(22.9%),け)正しい. %. 6. % %. 5. %. 食器の持ち方8名(22.9%),(ウ)正しい姿勢7名. 0. 4. 任. 日一日一[旦. 任. その他. 者. 護. 看. 立口. 保 保 保. その他. 著. ﹂l百. ︵カ︶. 特にない. 護. 立口. ︵オ︶. 食事のマナ′. 護. ︵エ︶. 正しい姿勢. ■. ︵ウ︶. 正しい食器の. 持ち方. ニュ∼. さまぎまなメ. 0. 家庭での食事の支援について,(ア)さまざまなメ. ︵イ︶. ②保護者が支援している内容. 学 学 等 小 中 高 ■ ■. Fig.2−(り 各学部の担任が食事場面で支援している内容. ︵ア︶. % % % % % % % % % 0 ︵U ▲U O O n﹀ 0 ∩﹀ ∧8 ︻′ 6 5 4 3 ウ一 l. ︵カ︶. 特にない. 任. ︵オ︶. 食事のマ. ナー. 正しい姿勢. ︵エ︶. ︵ウ︶. 正しい食器. さまざまな. メニュ、−. の持ち方. O. ︵イ︶. O. l. ︵ア︶. ︻U. 等 高. ]胃︻・雲. ■. O. ?一. O. 学 中. ︳. ︵U. ﹂竃︻. ■. 0. ︹∂. 学 小. 0. (20.0%),剛特にない1名(2.9%)であった。. ニューを食べられる,け)正しい食器の持ち方,(ウ) Fig.2−(2)各学部の保護者が食事場面で支援している内容. 正しい姿勢,何食事のマナー,仰特にない,(カ)そ の他の6項目から,支援している内容を小学部・. 中学部・高等部に在籍する児童生徒の保護者に質. ③担任の支援方法. 問した。回答は複数回答可とした。回答数と割合. 食事場面での支援内容について,(ア)さまざまな. をTable5−(2)に示す。. メニューを食べられる,け)正しい食器の持ち方, (ウ)正しい姿勢,何食事のマナーの中から回答した. Table5−(2)食事における保護者の回答数と割合(複数回答). 抑正しい食器の持ち方 (ウ)正しい姿勢. 国食事のマナー 酬特にない 刺その他. 総 計. 捻回答数. 5 (23.8) 7 (19.4) 8 (22.9) 6 (28.6) 10 (27.8) 7 (20.0) 4 (19.1) 12 (33.3) 11(31.4). 6 0 3 7 2 4. /ト学部保護者 中学部保護者 高等部保護者 回答数 割合(%)回答数 割合(%)回答数 割合(%) (ア)さまぎまなメニコーを倉〈られる 3 (14.3) 5 (13.9) 8 (22.9). 回 答 者. n =川) 1(2R) 1(29) 3 (14.3) 1(2.8). 21(1000). 36(1000). の方法を①身体ガイド,②声かけ,③指差し,④ 環境設定の4項目から質問した。回答数と割合を Table5−(3)に示す。. 0 (0.0) 35(1000). 各学部の担任に対し,それらの内容を教えるとき. 92. Table5−(3)食事における担任の支援方法と割合. 小学部保護者の回答をグラフに表したものが Fig.2−(2)である。/ト学部保護者が食事場面で支 援している内容は,(ウ)正しい姿勢6名(28.6%), け)正しい食器の持ち方5名(23.8%),何食事の. 倒さまざまなメニュー伸正しい食器の持ち方 け正しし増勢 わ濾劉叩ナ一 稔回答数 回答数 割創瑚 回答数 割創瑚 回答数 割創瑚 回答数 割創瑚 ①身体をガイドして D(D.D) 2 (M.習 D(川 D(川 ②声を耐圧 4 姐4) 2(M.習 1(罰.封 8 胤射 鱒乱 2(詑・2) 2 細川 D(川 1(1川 宜環魔掟 3 (謂.3) 4 (罰.封 1(罰.封 D (川 無回答 D (D.D) 2 (M.習 1 康.封 D (川 9(1DD.D) 12(1∝).D) 3(1∝).D) 9(1∝).D) 総 計. マナー4名(19.1%),(ア)さまざまなメニューを 食べられる3名(14.3%),その他3名(14.3%). 各学部の担任が行っている,(ア)さまざまなメ. であった。その他の内容として,離席した場合に. ニューを食べられる,け)正しい食器の持ち方,(ウ). は食卓に戻るよう言葉で教えている,他人から見. 正しい姿勢,何食事のマナーの4つの項目につい. 18.
(8) 特別支援学校児童・生徒の日常生活スキルに関する,担任と保護者の指導・支援内容とその方法の比較について. て支援を行う際の方法をグラフに表したものが. 方法をグラフに表したものがFig.3−(2)である。. Fig.3−(1)である。(ア)さまざまなメニューを食べ. ②声をかけて13名(81.3%),④環境設定1名. られるを支援する際の方法は,②声をかけて4名 (44.4%),④環境設定3名(33.3%),③指差し 2名(22.2%)であった。 け)正しい食器の持ち方を支援する際の方法は,. ④環境設定4名(33.3%),①身体をガイドして 2名(16.7%),②声をかけて2名(16.7%),③ 指差し2名(16.7%)であった。 (ウ)正しい姿勢を支援する際の方法は,②声をか. けて1名(33.3%),④環境設定1名(33.3%). (6.3%)であった。 け)正しい食器の持ち方を支援する際の方法は,. ②声をかけて14名(70.0%),③指差し2名 (10.0%),④環境設定2名(10.0%),①身体を ガイドして1名(5.0%)であった。 (ウ)正しい姿勢を支援する際の方法は,②声をか. けて19名(82.6%),①身体をガイドして2名 (8.7%),④環境設定1名(4.4%)であった。. 何食事のマナーを支援する際の方法は,②声を かけて22名(81.5%),④環境設定3名(11.1%),. であった。. 何食事のマナーを支援する際の方法は,②声を. ③指差し1名(3.7%)であった。. かけて8名(88.9%),③指差し1名(11.1%) ア さまざまなメニュー. であった。. イ 正しい食器の持ち方 ア さまざまなメニュ ウ 正しい姿勢 イ 正しい食器の持ち方 工 食事のマナー り 正しい姿勢 ー 工 食事のマナー. Fig.3−(1)食事における担任の支援方法. Fig.3−(2)食事における保護者の支援方法 (2)着替えについて. ①担任が支援している内容 ④保護者の支援方法 食事場面での支援内容について,(ア)さまざまな. 学校での着替え場面の支援について,(ア)衣服の 着脱,け)衣服の片付け,(ウ)場に応じた服装,国身. メニューを食べられる,け)正しい食器の持ち方,. だしなみ,仰特にない,(カ)その他の6項目から,. (ウ)正しい姿勢,何食事のマナーの中から回答した. 支援している内容を小学部・中学部・高等部の担. 各学部の保護者に対し,それらの内容を教えると. 任に質問した。回答は複数回答可とした。回答数. きの方法を①身体ガイド,②声かけ,③指差し,. と割合を示したものがTable6−(1)である。. ④環境設定の4項目から質問した。回答数と割合. Table6−(1)各学部の担任が着替え場面で支援している内容. をTable5−(4)に示す。 回答者 回諾吾覧毘)回諾吾覧毘)回諾吾覧毘)細谷数. Table5−(4)食事における保護者の支援方法と割合 倒さまざまなメニュー佃しし喰器の持ち方 け正しし増勢 鮒欄 郎撒 浅蛤陶)回答数 浅蛤陶)回答数 割創瑚 回答数 割創瑚 ①身体をガイドして D (D.D) 1(5.D) 2 日.7) D(D.D) ②声をかl汀 u 酎3) u(m.D) u(朗.6) 詑(飢.5) 鱒乱 D(D・D) 2(1D・D) D(D・D)1(3・7) 1(6.3) 2 (1D.D) 1(4.4) 3 (u.1) 瀾走 無回答 2 恨.5) 1(5.D) 1(4.4) 1(3.7) 総 計 16(1DD.D) 2D(1DD.D) 慧(1DD.D) 27(1DD.D). (ア)衣服の着脱. 仰衣服のけ付け (ウ)執こ応じた服装 ㈱マナー 国身だしなみ 酬特にない (刺その他. 総. 計. 4 (33.3) 5 (41.7) 1(8.3) 2 (16.7) 0 (0.0) 0 (0.0). 2 (18.2 4 (36.4 0 (0.0 4 (36.4 0 (0.0 1 (9.1. 0 (0.0) 1(14.3) 0 (0.0) 5 (71.4) 0 (0.0) 1(14.3). 12(100.0) 11(100.0) 7(100.0) 30. 各学部の担任が支援している内容をグラフに表 したものがFig.4−(1)である。/ト学部担任が着替. 保護者が行っている,(ア)さまざまなメニューを. え場面で支援している内容は,け)衣服の片付けが. 食べられる,け)正しい食器の持ち方,(ウ)正しい姿. 5名(41.7%),(ア)衣服の着脱4名(33.3%),伺. 勢,何食事のマナーの4つの項目を支援する際の. 身だしなみ2名(16.77),(ウ)場に応じた服装1名. 19.
(9) 厚谷 摩紀・五十嵐靖夫. とけ)衣服の片付け5名(16.1%),(ウ)場に応じた. (8.3%)であった。. 中学部担任が着替え場面で支援している内容. 服装2名(22.6%),(カ)その他2名であった。そ. の他の内容は,清潔な衣服の着用と汗をかいたり. は,け)衣服の片付けと伺身だしなみが4名 (36.4%),(ア)衣服の着脱2名(18.2%),(カ)その. 汚れたりしたら着替えるという回答であった。. 高等部保護者が着替え場面で支援している内容. 他1名であった。その他の内容は,個に応じてと いう回答であった。. は,伺身だしなみ14名(40.0%),け)衣服の片付. 高等部担任が着替え場面で支援している内容. け9名(25.7%),(ア)衣服の着脱6名(17.1%),. (ウ)場に応じた服装5名(14.3%)その他1名. は,回身だしなみ5名(71.4%),け)衣服の片付 けが1名(14.3%),(カ)その他1名(14.3%)であっ. (2.9%)であった。その他の内容は,衣服の前 後を確認するという回答であった。. た。その他の内容は,気温に応じた着衣の調整と. % % %. 史︶7. いう回答であった。. %. 6. %. %. % %. % %. %. ■0. %. %. 著 保. 0. 3. %. 童口. 0. %. 者 保 護. その他. エ酋. ︵カ︶. 特にない. 中. 護. 高. 護. 身だしなみ. ︵オ︶. ︵エ︶. その他. ︵ゥ︶場に応じた服装. n︶. ︵カ︶. 身だしなみ. 特にない. ︵エ︶. 場に応じた服装. ︵オ︶. ︵ゥ︶. O. 衣服の片付け. O. ︵イ︶. O. 衣服の着脱. O. ︵ア︶. ︵U. ︵イ︶衣服の片付け. O. n︶. l. O. ︵U. ︵ア︶衣服の着脱. O. 0. 者 保. 喜H. O. 0. り︼. ︵U. %. 学 学 等 小 ■ ■ ■. 0. %. 4. %. Fig.4−(2)各学部の保護者が着替え場面で支援している内容. Fig.4−(り 着替えにおける担任の回答数と割合(複数回答) ③担任の支援方法 着替え場面での支援内容について,(ア)衣服の着. (参保護者が支援している内容. 家庭での着替え場面の支援について,(ア)衣服の. 脱,け)衣服の片付け,(ウ)場に応じた服装,国身だ. 着脱,け)衣服の片付け,(ウ)場に応じた服装,伺身. しなみの中から回答した各学部の担任に対し,ど. だしなみ,仰特にない,(カ)その他の6項目から,. のような方法で教えているかを①身体ガイド,②. 支援している内容を小学部・中学部・高等部に在. 声かけ,③指差し,④環境設定の4項目から選択. 籍している児童生徒の保護者に質問した。回答は. してもらった。その結果と割合をTable6−(3)に. 複数回答可とした。回答数と割合を示したものが. 示す。. Table6−(2)である。. Table6−(3)各項目における支援方法を選んだ担任数と割合. Table6−(2)着替えにおける保護者の回答数と割合(複数回答) 回 答 者. 総 計. 4. 国身だしなみ 酬特にない 刺その他. 絵回答数. 0 1. (ウ)場に応じた服装. 高等部保護者 5 4. 抑衣服のけ付け. 中学部保護者. 割合(%)回答数 割合(% 5 (16.1) 17.1) 19 5 (16.1) 25.7) 19 14.3) 1Z 7 (ZZ.6) 12 (38.7) 0 (0.0) 2 (6.5) 31(100.0) 35(100.0) 糾 6 9. (ア)衣服の着脱. 小学部保護者 回答数 割合(%)回答数 8 (羽.4) 5 (27.8) 0 (0.0) 5 (27.8) 0 (0.0) 0 (0.0) 18(100.0). 各学部の保護者が支援している内容をグラフに. 冊淵の着脱 (イ肋H仰ナ 吋曝に応じた服装 榔ほみ 稔回答数 回答数 割斜瑚 回答数 割斜瑚 回答数 割斜瑚 回答数 割斜瑚 ①身体をガイドして 3 (弧D) 1(m.… D(川 1(細 ③声を耐圧 D(D.D) D(川 D(川 6(5川 舗差し 3 (弧D) 1(川.… D(川 4 胤刃 騙魔綻 D(D.D) 8 飢… 1(1∝用 D(川 無回答 D (D.D) D (川 D (川 D (川 総 計 6(1DD.D) 1D(1∝).D) 1(1∝).D) 11(1∝).D). 担任が行っている,(ア)衣服の着脱,け)衣服の片 付け,(ウ)場に応じた服装,伺身だしなみの4つの. 表したものがFig.4−(2)である。/ト学部保護者が. 項目について支援する際の方法をグラフに表した. 着替え場面で支援している内容は,(ア)衣服の着脱. ものがFig.5−(1)である。(ア)衣服の着脱を支援す. 8名(44.4%),け)衣服の片付け5名(27.8%),. る際の方法は,①身体をガイドして3名(50.0%),. 国身だしなみ5名(27.8%)であった。. ③指さし3名(50.0%)であった。. 中学部保護者が着替え場面で支援している内容 は,回身だしなみ12名(38.7%),(ア)衣服の着脱. −!(1. け)衣服の片付けを支援する際の方法は,④環境. 設定8名(80.0%),①身体をガイドして1名.
(10) 特別支援学校児童・生徒の日常生活スキルに関する,担任と保護者の指導・支援内容とその方法の比較について. (10.0%),③指差し1名(10.0%)であった。. であった。. 回身だしなみを支援する際の方法は,②声をか. (ウ)場に応じた服装を支援する際の方法は,①身. けて21名(67.7%),①身体をガイドして4名. 体をガイドして1名(100.0%)であった。. 国身だしなみを支援する際の方法は,②声をか. (12.9%),④環境設定2名(6.5%)であった〈. けて6名(54.6%),③指差し4名(36.4%),① 7 衣服の着. 身体をガイドして1名(9.1%)であった。. イ 衣服の片付け ア 衣服の着脱. り 頓に応じた服装 ■①身体ガイド ■◎声をかけて ■⑧指差し ■⑳環境設定 ■無回答. イ 衣服の片付け ウ 場に応じた眼装 工 身だしなみ 0%. 20%. 40%. 60%. 80%. 工 身だしなみ 脱. Fig.5−(2)着替えにおける保護者の支援方法. 1DO%. t3)排泄について. Fig.5−(1)着替えにおける担任の支援方法. ①担任が支援している内容 学校での排泄場面の支援について,(ア)排尿の仕. ④保護者の支援方法 着替え場面での支援内容について,(ア)衣服の着. 方,け)排便の仕方,(ウ)トイレットペーパーの使い. 脱,け)衣服の片付け,(ウ)場に応じた服装,国身だ. 方,国特にない,卸その他の5項目から,支援し. しなみの中から回答した小学部・中学部・高等部. ている内容を小学部・中学部・高等部の担任に質. に在籍する児童生徒の保護者に対し,どのような. 問した。回答は複数回答可とした。回答数と割合. 方法で教えているかを①身体ガイド,(参声かけ,. を示したものがTable7−(1)である。. ③指差し,④環境設定の中から選択してもらった。. Table7−(1)担任の回答数と割合. その結果をTable6−(4)に示した。. 回 答 者. 小学部担任. (ア)排尿の仕方. Table6−(4)各項目における支援方法を選んだ保護者数と割合. 抑排便の仕方 (ウ)トルットペーパーの催い方. 〔ア闇艮の着脱 杵渕艮のH付け 〔り執こ応じた服装 担身だしなみ. 稔回答数. 郎撒 割合(%)回答数 割合(%)回答数 割合(%)回答数 割合(%). ①身体をガイドして 4 (21.1) D(D.D) D(D.D) 4(12.9) 8 ②声をかけて 11(57.9) 9(47.4) 8(66.7) 21(67.7) ③指差し D (D.D) 3 (15.8) D(D.D) D(D.D) ④親段走 3 (15只) 4(211) 3 (25n) 2 (65) 矧粥 1(5.3) 3 (15.8) 1 日.3) 4 (12.9) 総 計. 19(1DD.D) 19(1DD.D) 12(1DD.D). 31(10D.D) 飢. 国特にない 刺その他 総 計. 中学部担任. 高等部担任 捻回答数. 回答数 割合(%)回答数 割合(%)回答数 割合(%). 4 (40.0) 1(12.5) 3 (30.0) 1(12.5). 0 (0.0) 0 (0.0). 3 (30.0) 1(12.5) 3 (50.0). 0 (0.0) 1(12.5) 1(16.7) n =川) 4 (5nn) 2 (333) 10(100.0) 8(100.0) 6(100.0). 各学部の担任が支援している内容をグラフに表 したものがFig.6−(1)である。/ト学部担任が排泄. 保護者が行っている,(ア)衣服の着脱,け)衣服の 片付け,(ウ)場に応じた服装,回身だしなみの4つ. の項目を支援する際の方法をグラフに表したもの がFig.5−(2)である。 (ア)衣服の着脱を支援する際の方法は,②声をか. けて11名(57.9%),①身体をガイドして4名 (21.1%),④環境設定3名(15.8%)であった。. ㈹衣服の片付けを支援する際の方法は,②声を. 場面で支援している内容は,(ア)排尿の仕方4名 (40.0%),け)排便の仕方3名(30.0%),(ウ)トイ レットペーパーの使い方3名(30.0%)であった。 中学部担任が排泄場面で支援している内容は, (ア)排尿の仕方1名(12.5%),け)排便の仕方1名 (12.5%),(ウ)トイレットペーパーの使い方1名 (12.5%),回特にない1名(12.5%),(カ)その他. 4名であった。その他の内容は,お尻を出さずに. かけて9名(47.4%),④環境設定4名(21.1%),. 排尿する,トイレサインの伝達,個に応じてとい. ③指差し3名(15.8%)であった。. う回答であった。. (ウ)場に応じた服装を支援する際の方法は,②声 をかけて8名(66.7%),④環境設定3名(25.0%). 高等部担任が排泄場面で支援している内容は, (ウ)トイレットペーパーの使い方3名(50.0%),. 21.
(11) 厚谷 摩紀・五十嵐靖夫. 国特にない1名(16.7%),仰その他2名(33.3%). であった。. 高等部保護者が排泄場面で支援している内容. であった。その他の内容は,排泄後の衣服を整え. る,個室に入ったら鍵を閉めるという回答であっ. は,(ウ)トイレットペーパーの使い方7名(31.8%),. た。. (ア)排尿の仕方2名(9.1%),け)排便の仕方1名 % %. 只︶. ▲U. (4.6%),国特にない8名(36.4%),卸その他. 任 任 任. %. O. 3. −臼一日一日一. O. %. ゥ一l. をかける,使用後に電気を消す,ウォシュレット. % % % %. ︻−. その他. %. ︵オ︶. 特にない. の使い方という回答であった。 OU. ︵エ︶. トイレットぺ∼. パ∼の傾い方. 排便の仕方. ︵ウ︶. ︵イ︶. 排尿の仕方. O. ︵ア︶. O. 都 細 部 学 学 等 小 中 高 ■ ■ ■. %. O. 4. ふき取り方,トイレの後に水を流す,トイレの鍵. %. 5. O. %. 6. O. %. ︻−. %. O. 4名(18.2%)であった。その他の内容は,便の. % %. 6. % % ∩︶. 尺U 4. ∩︶ 0. Fig.6−(1)排壮における担任の支援方法. 0. 3. 0 0. ︵エ︶. ︵オ︶. 特にない. その他. ている内容を小学部・中学部・高等部に在籍する. トイレットペー. 方,伺特にない,仰その他の5項目から,支援し. パ∼の傾い方. 排便の仕方. 方,け)排便の仕方,(ウ)トイレットペーパーの使い. ︵ウ︶. ︵イ︶. ∩︶. 排尿の仕方. ∩︶. ︵ア︶. ハ=. 家庭での排泄場面の支援について,(ア)排尿の仕. り一l. ②保護者が支援している内容. ■小学郡 保護者 ■中学都 保護者 ■高等部 保護者. Fig.6−(2)各学部の保護者が排泄場面で支援している内容. 児童生徒の保護者に質問した。回答は複数回答可. ③担任の支援方法. とした。回答数と割合を示したものがTable7−. 排ブ世場面での支援内容について,(ア)排尿の仕方, け)排便の仕方,(ウ)トイレットペーパーの使い方,. (2)である。 Table7−(2)保護者の回答数と割合(複数回答) β 匝)匝)匝)舶欄. 回答者 間排尿の仕方 5 (㍊.3) 3 (16.7) 2 (9.1) 10 抑排便の仕方 3 (200) 1(5.6) 1(4.6) 5 け)トルットペーパーの衡、方 7 (467) 5 (㌘.8) 7 (31.8) 19 国特にない 0 (0.0) 4 (詑.2) 8 (364) ほ 桝その他 0 (0.0) 5 (㌘.8) 4 (18.2) 9 総 計 15(100.0) 18(100.0) 22(100.0) 55. 各学部の保護者が支援している内容をグラフに 表したものがFig.6−(2)である。/ト学部保護者が 排泄場面で支援している内容は,(ウ)トイレット. と答えた小学部・中学部・高等部の担任に対し, どのような方法で教えているかを①身体ガイド, ②声かけ,③指差し,④環境設定の中から選択し てもらった。その結果をTable7−(3)に示す。 Table7−(3)排壮における担任の支援方法と割合 珊収の仕方 (イニ排便の仕方 け汗ルットペーパーの傲、方 回答数 割合(%)回答数 割合(%) 回答数 割合(%) ①身体をガイドして 3 (600) 2 (500) 1(14.3) 2 (謂.6) ⑧声をかけて 0 (0.0) 1(器.0) 0 (0・0) 斬旨差し 1 飢0) 0 (0・0) 4 (57.1) 吐環境設定 1(200) 1(器.0) 0 (0.0) 無回答 0 (0.0) 0 (0.0) 7 (100.0) 総 計 5(100.0) 4(100.0). 捻回答数. ペーパーの使い方7名(46.7%),(ア)排尿の仕方 5名(33.3%),け)排便の仕方3名(20.0%)であっ た。. 中学部保護者が排ブ世場面で支援している内容. 担任が行っている,(ア)排尿の仕方,け)排便の仕 方,(ウ)トイレットペーパーの使い方の3つの項目 について支援する際の方法をグラフに表したもの. は,(ウ)トイレットペーパーの使い方5名(27.8%),. がFig.7−(1)である。(ア)排尿の仕方の支援方法は,. (ア)排尿の仕方3名(16.7%),け)排便の仕方1名. ①身体をガイドして3名(60.0%),③指差し1. (5.6%),国特にない4名(22.2%),仰その他 5名であった。その他の内容は,ウォシュレット. 名(20.0%),④環境設定1名(20.0%)であった。 け)排便の仕方の支援方法は,①身体をガイドし. の使い方,清潔でいる,トイレをきれいに使い汚. て2名(50.0%),②声をかけて1名(25.0%),. したら掃除する,終わったら水を流すという回答. ④環境設定1名(25.0%)であった。. ?2.
(12) 特別支援学校児童・生徒の日常生活スキルに関する,担任と保護者の指導・支援内容とその方法の比較について. (ウ)トイレットペーパーの使い方の支援方法は, ア 排尿の仕方. ④環境設定4名(57.1%),②声をかけて2名 (28.6%),①身体をガイドして1名(14.3%). イ 排便の仕方. であった。 ウ トイレットペーパー ア 排尿の仕. Fig.7−(2)排壮における保護者の支援方法. イ 排便の仕方. ウ トイレットペーパー. Ⅳ 考 察. 方. 1 重点をおいて指導している内容についての比. Fig.7−(1)排泄における担任の支援方法. 較. 重点をおいて指導している内容について,担任. ④保護者の支援方法 排子世場面での支援内容について,(ア)排尿の仕方,. 全員と保護者全員の回答数をフィッシャーの正確. け)排便の仕方,(ウ)トイレットペーパーの使い方,. 確率検定した結果,(ア)日常生活スキルに有意な差. と答えた小学部・中学部・高等部に在籍する児童. は認められなかった。しかし,小学部担任と小学. 生徒の保護者に対し,どのような方法で教えてい. 部保護者の回答数,中学部担任と中学部保護者の. るかを①身体ガイド,②声かけ,③指差し,④環. 回答数,高等部担任と高等部保護者の回答数につ. 境設定の4項目から選択してもらった。その結果. いて,それぞれフィッシャーの正確確率検定を. をTable7−(4)に示した。. 行った結果,高等部担任と高等部保護者の回答数. Table7−(4)排壮における保護者の支援方法と割合. の偏りは有意であった(両側検定:p=0.0482,. げ排尿の仕方 (イニ排便の仕方 け廿ルットペー/嘲、方 担俗数 割合(%)担俗数 割合(%) 回答数 割合(%) ①身体をガイドして 6 (600) 2 (400) 8 (亜.1) 5 (狼3) ②声をかけて 4 (400) 3 (弧0) 2 (10.5) ③指差し 0 (0.0) 0 (0.0) ④環境設定 0 (0.0) 0 (0.0) 3 (15.8). 無回答 総 計. 捻回答数. 1 (53) n =川) n =川) 10(100.0) 5(100.0) 19 (100.0). p<.05)。本校では個別の教育支援計画と個別の. 教育計画を一本化し,「個人教育計画」を作成し ている。今年度の個人教育計画において,日常生. 活スキルに関する課題があげられていた児童生徒 の割合は,小学部では100%,中学部では78.9%,. 保護者が行っている,(ア)排尿の仕方,け)排便の. 高等部では,52.2%であり,小学部,中学部の児. 仕方,(ウ)トイレットペーパーの使い方の3つの項. 童生徒と比較して高等部生徒の割合が低い。高等. 目の支援方法をグラフに表したものがFig.7−(2). 部生徒の個人教育計画に課題があげられる割合が. である。(ア)排尿の仕方の支援方法は,①身体をガ. 低いため,高等部担任は重点をおいて指導・支援. イドして6名(60.0%),②声をかけて4名. する内容としていないのではないかと考えられ. (40.0%)であった。. ㈹排便の仕方の支援方法は,②声をかけて3名 (60.0%),①身体をガイドして2名(40.0%) であった。 (ウ)トイレットペーパーの使い方の支援方法は,. る。一方で高等部保護者のアンケート結果による と,日常生活スキルの指導・支援に重点をおいて いるという回答が最も多かった。したがって,高. 等部担任は日常生活スキルにおいて,高等部保護 者が必要としている指導内容を把握するととも. ①身体をガイドして8名(42.1%),②声をかけ. に,生徒が習得すべき日常生活スキルを再度確認. て5名(26.3%),④環境設定3名(15.8%),③. し,現在の高等部のカリキュラムが一人ひとりの. 指差し2名(10.5%)であった。. 生徒の課題に応じたものであるかどうか検討する 必要があると考えられる。. 23.
(13) 厚谷 摩紀・五十嵐靖夫. 仰教科等の学習について,担任全員と保護者全 員の回答数をフィッシャーの正確確率検定した結 果,担任と保護者の回答数の偏りは有意であった (両側検定:p=0.0047,p<.01)。本校では,小. 思いがあると考えられる。 (ア)さまざまなメニューを食べられる,け)正しい 食器の持ち方,何食事のマナーでは,担任と保護. 者の回答数に有意な差は認められなかった。今年. 学部,中学部,高等部において,主に教科等の学. 度の全校生徒58名の個人教育計画の中に,食事に. 習と自立活動の内容を行う「課題学習」の時間が. 関する短期目標があげられていた人数は20名で. 設定されており,児童生徒個々に応じた学習をし. あった。20名の個人教育計画には,食事に関する. ている。全校児童生徒58名の個人教育計画の一部. 短期目標が全部で30項目あった。個人教育計画に. である個別の指導計画に教科等の学習に関する短. 短期目標として記載されることにより,担任と保. 期目標があげられている生徒は35名であった。一. 護者が目標について話し合いを行うため,共通理. 方で個人教育計画の一部分である1年間の目標と. 解が図られているのではないかと考えられる。. して記載する目標に家庭で取り組む目標としてあ. (1)−2 食事における担任と保護者の支援方法. げられる場合は少ない。学校で指導の時間が設定. 担任と保護者ともに過半数を超えた回答数が. されているため,教科等の学習について,保護者. あった何食事のマナーについて,両者ともに②声. は家庭での指導・支援内容としているという回答. をかけての支援方法が4つの項目の中で最も多い. 数が少ない結果になったのではないかと考えられ. という結果であった。. る。. 小林(1997)は,声かけは音声刺激のため,障 害児者から比較的離れた位置からも提示できる. 2 日常生活の指導について. が,瞬間的なプロンプトなので注意が集中できな. (1)−1 食事における担任と保護者の支援内容. い環境では効果がみられない場合もあると述べて. 食事における支援内容について,担任全員と保. いる。さらに小林(1997)は,比較的強い音声の. 護者全員の回答数をフィッシャーの正確確率検定. 場合は,障害児者の行動がこのプロンプトに依存. した結果,(ウ)正しい姿勢において,担任と保護者. しすぎて自発性が損なわれることもあると述べて. の回答数の偏りは有意であった(両側検定:p=. いる。しかし,事前準備の必要がないことや指導. 0.0408,p<.05)。担任は食事中の指導において,. 者側の意図をすぐに伝えられることから,4つの. 姿勢よりも食器の持ち方やマナーなど,食べる行. 選択肢の中では,声かけは担任や保護者の支援方. 為に直接関係する内容に指導の中心を置いている. 法として最も用いやすい支援方法であると考えら. と考えられる。今年度の個人教育計画では,(ウ)正. れる。. しい姿勢に関する短期目標があげられていた児童. (2)−1 着替えにおける担任と保護者の支援内容. 生徒は1名で,そのほかの学習場面においても姿. 着替えにおける支援内容について,担任全員と. 勢に関する短期目標があげられていた児童生徒は. 保護者全員の回答数をフィッシャーの正確確率検. 2名であった。本校については,食事の姿勢に関. 定した結果,担任全員と保護者全員の回答数に有. する指導・支援を重視している担任が少ないとい. 意な差が認められなかった。着替えにおける担任. うことがいえる。一方で保護者はアンケートの回. と保護者の支援内容について,中学部,高等部の. 答数では,過半数を超えていた(ウ)正しい姿勢と何. 担任と中学部,高等部の保護者が最も回答数の多. 食事のマナーの他に,(ア)さまざまなメニューを食. かった項目は伺身だしなみであった。今年度の中. べられる,け)正しい食器の持ち方についても過半. 学部と高等部の生徒44名の個人教育計画で,着替. 数に近い回答数があったため,食事の場面におい. えに関する課題がある生徒の人数は23名であっ. て中心的な指導内容をたてるよりも,食事に関す. た。23名の個人教育計画に伺身だしなみに関する. る全ての指導・支援内容を均等に教えたいという. 課題がある生徒の人数は16名であった。中学部と. ?4.
(14) 特別支援学校児童・生徒の日常生活スキルに関する,担任と保護者の指導・支援内容とその方法の比較について. 高等部では,公共交通機関を利用し,一人または. 自身で判断できることを目指して(ウ)場に応じた服. 保護者やボランティアと登下校する生徒の人数は. 装を教えているという回答が多い結果となったの. 23名で半数以上である。バスや市電などの公共交. ではないかと考えられる。. 通機関は多くの市民が利用しており,社会的なマ. (ウ)場に応じた服装を教えているというアンケー. ナーとして,担任と保護者が共に身だしなみに関. トの回答は高等部担任,保護者共に20%以下で. する課題を取り上げ,指導・支援していると考え. あった。しかし,高等部では私服通学のため校外. られる。また,高等部では現場実習が行われ,主. 学習,儀式的行事などには,自分の手持ちの服か. に接客業の現場実習先から仕事をするうえで身だ. らその場に応じた服を選択することが求められ. しなみを整えることが求められるケースがあるた. る。学校だけでは指導が難しい内容のために家庭. め,指導・支援の必要性は高いといえる。現場実. との連携・協力が不可欠であり,社会生活を送る. 習期間は家庭から直接現場実習先へ向かうことか. 上で必要となるスキルであると考えられる。. ら保護者の協力が不可欠であるため,身だしなみ. (2)−2 着替えにおける担任と保護者の支援方法. について担任と保護者の回答数が多い結果となっ たのではないかと考えられる。 アンケートの回答数によると,(ウ)場に応じた服. 担任と保護者がともに過半数を超えたアンケー トの回答数があった伺身だしなみの支援方法は,. 両者ともに②声をかけてが最も多い結果であっ. 装と回答した中学部の担任は0名であったが,中. た。声かけは,支援者が気づいたときにすぐに指. 学部の保護者は7名(22.6%)で2番目に多かっ. 導・支援をすることにより,自分の衣服に乱れが. た。千葉(2004)は,知的障害児の保護者に対し,. あることに気付くことができる。しかし,自発的. 障害児の衣服の選択と着装について質問紙調査を. には気づくことができない可能性があるため,支. 行った。千葉(2004)は,その報告の中で,小学. 援を徐々に減らしていきやすい方法に変更してい. 部で全面的な援助が必要とされたものの一つに. く方法も取り組んでいかなければならないと思わ. 「TPOに合った衣服を選ぶこと」があげられて いたが,中学部,高等部と学年が上になると全面. れる。 (3)−1 排泄における担任と保護者の支援内容. 的な援助が必要という回答数は少なくなり,自分. 排泄における支援内容について,担任全員と保. で判断できるようになる子どもが多いと推察して. 護者全員の回答数をフィッシャーの正確確率検定. いる。千葉(2004)の結果によると,「TPOに合っ. した結果,(ア)排尿の仕方,け)排便の仕方,(ウ)トイ. た衣服を選ぶこと」について,最も多い回答があっ. レットペーパーの使い方について,担任全員と保. たものは小学部では「全面的な援助が必要」,中. 護者全員の回答数に有意な差は認められなかっ. 学部では「少しの援助が必要」,高等部では,「少. た。中学部担任と中学部保護者は,共に(オ)その他. しの援助が必要」と「援助が必要でない」であっ. が最も多い回答であったことから,中学部生徒の. た。/ト学部の「全面的な援助が必要」という回答. 排ブ世に関する実態は多岐に渡っており,個々に. は,自分でTPOに合った衣服を選ぶことが難し. よって課題が異なっていることがわかった。高等. い段階の子どもが多いと考えられる。「少しの援. 部担任は,(ウ)トイレットペーパーの使い方が3名. 助が必要」とは「少しの援助」をすることによっ. (50.0%)で最も多く,高等部保護者の回答は,. て,子どもが自分でできることを示している。し. (ウ)トイレットペーパーの使い方が7名(31.8%). たがって,中学部で「少しの援助が必要」と指摘. で2番目に多かったことから,高等部担任と高等. が多かったという結果は,中学部は自分でできる. 部保護者は共にトイレットペーパーの使い方を指. ことを目指した指導・支援を必要としている段階. 導・支援していると考えられる。. であると考えられる。この結果を本アンケートに. 排泄についてのアンケート回答数は,食事と着. 置き替えてみると,中学部保護者は子どもが自分. 替えの回答数と比較すると担任,保護者共に最も. 25.
(15) 厚谷 摩紀・五十嵐靖夫. 少なかった。その理由として,本校の児童生徒は. 田宏樹(2009)知的障害特別支援学校卒業生の生活の. 男子が84.5%で圧倒的に多く,木アンケートの回. 実態から考える学校教育の課題と教育内容(1)一調査結. 答者は母親が多い。また,担任についても約半数. 果の分析を中心に−.筑波大学学校教育論集,31,21−30. ・千葉桂子(2004)障害のある子どもの衣生活を支援す. が女性であることから,児童生徒の実態を把握す. るために一知的障害児の衣服の選択と着装の観点から,. ることが難しいと考えられる。また,自立できて. 家庭科教育78(1¢),72−78.. いるために指導していない,子ども一人ひとりに ついて課題の差が大きいことなどもアンケートの 回答数が少なかった理由として考えられる。 (3)−2 排泄における担任と保護者の支援方法 過半数を超えた支援内容はなかったが,(ア)排尿 の仕方,け)排便の仕方,(ウ)トイレットペーパーの. ・遠藤理恵・平田道憲(2008)長期休業中における障害. のある子どもの主養育者の生活時間一子どもの自立ス キルとの関連から−.日本家政学会誌,59,111−120. ・藤居学(2009)「そらまめ式」自閉症療育自閉症の子ど もと家族の幸せプロジェクト.ぶどう社. ・五十嵐勝義・武蔵博文(2005)知的障害児の日常生活 スキルの形成と長期的維持.富山大学研究論集,8, 31−42.. 使い方ともに支援方法が分かれている。教え方に. ・井上雅彦(編著)(2006)自閉症の子どものための. ついて,児童生徒それぞれに合った支援方法が異. ABA基本プログラム家庭で無理なく楽しくできる生. なっていることが予想される。. 活・学習課題46.. ・石塚謙二(編)(2006)障害のある子どものための生活 指導.東洋館出版社. ・小林重雄(監修)(1997)応用行動分析学入門障害児者. Ⅴ まとめ. のコミュニケーション行動の実現を目指す,学苑社.. 今回のアンケート調査では,重点をおいて指導 している内容では仰教科等の学習,口常生活スキ ルでは食事における指導・支援内容の(ウ)正しい姿. 勢について,担任全員と保護者全員の回答数の偏 りは有意であった。そのほかの項目については, 有意な差が認められなかった。本校では個人教育 計画を活用し,子どもの目標や今後の課題につい. ・文部省(1994)日常生活の指導の手引. ・武蔵博文・高畑庄蔵(2003)知的障害生徒の問題行動. に対する家庭・学校連携による支援一支援ツール「ほ めたよ日記」を活用して−.特殊教育学研究,40(5), 493−503.. ・坂本裕(2001)教師による母親の事情にあわせたコン. サルテーションー母親が自閉症であるわが子の入浴行 動の形成を支援した事例と身支度行動の形成を支援し た事例を通して−.特殊教育学研究,8(5),79−85.. て年に2回の話し合いの場面が設定されている。. ・精神薄弱教育実践講座刊行会(1994)クロワール精神. そのため,子どもの目標や課題について共通理解. 薄弱教育実践講座第4巻日常生活の指導.ニチブン.. ができ,担任と保護者の指導・支援内容が大きく 異なることが少なかったのではないかと考えられ. ・高畑庄蔵・武蔵博文(2000)生活技能支援ツールによ. るなわとび運動の習得過程と家庭での長期的維持の検 討.特殊教育学研究,37(4),13−23. ・高畑庄蔵・武蔵博文・安達勇作(1999)生活技能支援. る。. 本研究では,日常生活スキルの具体的な指導・ 支援の内容や方法を学校と家庭で比較することが できなかった。今後の課題として,具体的な目標. に対する指導・支援の内容や方法を比較し,一貫 した指導を行うための方法について研究する必要. ツールによるゴミ出し行動の自発と長期的維持一家庭 での生活充実をめざした教育的支援−.特殊教育学研 究,36(5),9−16. ・竹内めぐみ・島宗理・橋本俊顕(2002)自閉症児の母 親の主体的な取組を促すチェックリストを用いた支援. 特殊教育学研究,40(4),411−418. ・吉田友子(2006)高機能・アスペルガー症候群「その. があると考えられる。. 子らしさ」を生かす子育て.中央法規.. 【引用文献】. (厚谷 摩紀 附属特別支援学校教諭) (五十嵐靖夫 函館校准教授). ・別府さおり・田上幸太・阿部崇・宇佐美太郎・松岡ふ み・本間貴子・居林弘和・伊藤かおり・篠原善徳・米. ?6.
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