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重度・重複障害児教育における有効な引き継ぎ方法の検討~「つながり」をより深めるために~

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Academic year: 2021

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(1)重度・重複障害児教育における有効な引き継ぎ方法の検討      ∼rつながり」をより深めるために∼ 専   攻. 特別支援教育専攻. コ  一  ス. 心身障害コース. 学籍番号. M07097D. 氏   名. 大 岡 知 美. I.問題と目的. 皿.研究2=三つの分類(研究1)を中心に引き.  重度・重複障害児(以下重複児と略す)の学校. 継ぎ内容を絞った重複学級在籍生徒の事例から、. 生活の支援については発達という側面からも長期. 児童生徒の一日の流れと主要な引き継ぎ事項が記. に渡る視点が必要である。また、重複児にとって、. 入できる「引き継ぎ書」及ぴ「写真・動画資料」. 担任をはじめ関係者間でのつながりがよりよい支. の有効性の検討を行う。. 援を生みだすと考える。支援の継続性につながる. 1.対象者:W特別支援学校重複学級担任・新担任. ための通過点を引き継ぎと考え、本研究では、重. (各々2名). 複児教育における引き継ぎについてより有効な方. 21期間と手続き:Tab1e2に表した。. 法を検討することを日的とする。.        Tablo2■例研究手練き. 皿.研究1:重複学級における「引き継ぎ」の要 因について半構造化面接を通し明らかにする。. 手誠きの内容 参与領宍 担任と弓1き継ぎたい内容検討会 写真・創面収集・資料作成 対象者による竜料の泣用と峨想アンケート 新担任へ引き継ぎを握り返った半犠造化面接. 1.対象‘X・Y・Z県立特別支援学校重複学級担. 3.結果と考察. 任経験者6名。2.期問:平成19年6月∼9月. 1)アンケートニTab1e3に結果の一部を表した。. 3.手続き:半構造化面接(1人につき1∼2時間)、.        Tab163アンケート留男. 共通した面接項目をタイトルとし、エピソードを. アンケート 潜黒. 3件法. 区分し分類した。. 白西回答 結果. 4.結果と考察:結果の一部をTab1e1に表した。. 期間. 平成19年11月 平成19年12月 平成20年 2月.     4月     7月. ・これまでの引さ継ぎと比峻して説明しやすかった(2/2) ・相手の理解が深まったと思う 〔2/2). r写真や動画などの補助的資料は有効だと思われた。一目 の流れに沿って行うのが、まずは分かりやすいかと思っ た。その子の支援環境、学校の流れをある勧養同時に理解 できる。」.  Tablo1量産・量権児童生徒の引き継ぎに関して タイトル 引き継ぎに関して. 個別の指導計画などの書類. エピソード(要約〕 r同々のかかわりの中で理解する』. 2)引き継ぎを振り返っての半構造化面接(対象者. “喩話言身万香景万議三1三τる葺恵秦ポ. について. の難しさ』. 参考になった資料. 『写真」や『動画」による『姿勢・摂食指 導の記念裏項や様子」 τ保護者との連携について」. 文章として記載されない“ 項で参考になった内容.  引き継ぎ時点で参考になった内容について、第. 2名、時間多1時間):Tab1e4に結果を表した。 Ta0184 引き議ぎを受けた続廻儘の『引き業ぎ」の念得(一線披鼻) タイトル 弓1き継ぎ書 ’一. について フ責:E石資一一 料について 課題・間順点 について. 一に健康管理(姿勢、食事含め)やその他配慮を. エピソード(要湖 一日の肋に沿った引き継約は1ヶ月くらい腱子も役立った・ 国欄の準1一や鏡い方。別の時間の対応の仕方がよくわかった. ビデオで、徴材の提示の仕方や本人の動きについて質岡できた.継 続権構が必真だと目新し、信構している. 写真・動コ資料の作成について技榊なこと.時間的な不安がある.. 要すること、第二に好きなことできること(前年 度取り組みで成果があった内容含め)、第三に文章. 4.考察:学校における引き継ぎは、異動や経験年. 記載されていない内容と大きく三つに分類した。. 数など非常に多様なパターンがあり、一律的に有. 一202一.

(2) 効なツールを提案することは難しいと考える。し. 45分∼60分が最も多く、初回の引き継ぎ平均時間. かしながら、授業形態として個別対応の時間が多. は、約48分であった。. いW特別支援学校では、児童生徒の一目のスケジ. 5.考察:新担任は、前担任からの口頭説明や、. ュールを軸とした「引き継ぎ書」と内容を絞った. 実際の指導での疑問点への応答な必要に応じた連. 写真・動画資料を添付は、引き継ぎの一つの例と. 携が「引き継ぎ」には最も参考になると感じてい. して有効性があると考える。. た。引き継ぐ側の工夫としては、健康の保持に関 することや、「好きなこと・できること」など、指. W 研究3:特別支援学校重複学級における、年. 導に必要なことやかかわりのきっかけになること. 度当初のr引き継ぎ」の実態について調査をする。. を伝えていた。また、口頭説明では、家庭のこと・. 1.対象:肢体不自由特別支援学校と重複学級担任. 保護者の思いなど紙面にない情報を客観的に伝え. 2.期問:平成20年7月∼8月. ることも必要になっていた。. 3.手続き:質問紙調査. 4.結果. V.総合考察. 1)調査票A:肢体不自由特別支援学校80校へ配.  重複学級に在籍する重度・重複児童生徒の実態. 布、回収は48校、有効回答数40校であった。. は多様であり、「引き継ぎ」にもより詳細な個別性. (1)r年度替わりの『引き継ぎ則設定について」. が求められる。また、「引き継ぎ」は、指導体制や.  学校全体で「設定している」と回答があったの. 職員の異動などにも大きく影響される。しかしな. が26校(65%)、『全体では設定なし』が12校(30%). がら、例として、「一目の時間の流れ」に沿った説. であった。無記入が2回答あった。設定ありの自. 明や、写真などの資料が引き継ぎの補助的資料と. 由記述では、3月までの年度内に特に配慮を要す. して工夫の一つになると考えられる。. る児童生徒に対して学部間で代表者が授業を見学.  よりよい支援を継続していくための情報を整理. する、食事指導を実際に行うという回答があった。. して渡すことが年度当初の「引き継ぎ」をよりよ. 2)調査票B:重複学級担任経験者各校5部配布、. いものにすると考える。. 回収183部、有効回答数180部であった。 (1)『回答教員(記入者)経験年数について」. VI.今後の課題.  重複学級担任経験が2年以上である教員に回答.   引き継ぎに映像資料などを使用する場合は、. を依頼した。180名の教員経験年数は平均約20年、. 個人情報についてかなりの配慮を徹底する必要が. 特別支援教育経験年数は平均14年、重複学級担任. ある。. 経験年数は平均約9年であった。.  重複児の指導には、保護者や医療スタッフなど. (2)「担任となった任意の児童生徒1名の新年度. 多くの関係者との連携も欠かせない。保護者や医. の引き継ぎ形態と時間について」. 療スタッフからみた学校の「引き継ぎ」を分析、.  「前担任と引き継ぎを行った」の回答が80、「学. 検討することも必要であると考える。. 部や学級などチームとして行った」が71あった。 また、「児童生徒が同席した場での引き継ぎがあっ. 主任指導教員  井澤信三. た」が5あった。初回の引き継ぎ時間については、. 指導教員 井澤信三. 一203一.

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