重度・重複障害児教育における有効な引き継ぎ方法の検討~「つながり」をより深めるために~
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(2) 効なツールを提案することは難しいと考える。し. 45分∼60分が最も多く、初回の引き継ぎ平均時間. かしながら、授業形態として個別対応の時間が多. は、約48分であった。. いW特別支援学校では、児童生徒の一目のスケジ. 5.考察:新担任は、前担任からの口頭説明や、. ュールを軸とした「引き継ぎ書」と内容を絞った. 実際の指導での疑問点への応答な必要に応じた連. 写真・動画資料を添付は、引き継ぎの一つの例と. 携が「引き継ぎ」には最も参考になると感じてい. して有効性があると考える。. た。引き継ぐ側の工夫としては、健康の保持に関 することや、「好きなこと・できること」など、指. W 研究3:特別支援学校重複学級における、年. 導に必要なことやかかわりのきっかけになること. 度当初のr引き継ぎ」の実態について調査をする。. を伝えていた。また、口頭説明では、家庭のこと・. 1.対象:肢体不自由特別支援学校と重複学級担任. 保護者の思いなど紙面にない情報を客観的に伝え. 2.期問:平成20年7月∼8月. ることも必要になっていた。. 3.手続き:質問紙調査. 4.結果. V.総合考察. 1)調査票A:肢体不自由特別支援学校80校へ配. 重複学級に在籍する重度・重複児童生徒の実態. 布、回収は48校、有効回答数40校であった。. は多様であり、「引き継ぎ」にもより詳細な個別性. (1)r年度替わりの『引き継ぎ則設定について」. が求められる。また、「引き継ぎ」は、指導体制や. 学校全体で「設定している」と回答があったの. 職員の異動などにも大きく影響される。しかしな. が26校(65%)、『全体では設定なし』が12校(30%). がら、例として、「一目の時間の流れ」に沿った説. であった。無記入が2回答あった。設定ありの自. 明や、写真などの資料が引き継ぎの補助的資料と. 由記述では、3月までの年度内に特に配慮を要す. して工夫の一つになると考えられる。. る児童生徒に対して学部間で代表者が授業を見学. よりよい支援を継続していくための情報を整理. する、食事指導を実際に行うという回答があった。. して渡すことが年度当初の「引き継ぎ」をよりよ. 2)調査票B:重複学級担任経験者各校5部配布、. いものにすると考える。. 回収183部、有効回答数180部であった。 (1)『回答教員(記入者)経験年数について」. VI.今後の課題. 重複学級担任経験が2年以上である教員に回答. 引き継ぎに映像資料などを使用する場合は、. を依頼した。180名の教員経験年数は平均約20年、. 個人情報についてかなりの配慮を徹底する必要が. 特別支援教育経験年数は平均14年、重複学級担任. ある。. 経験年数は平均約9年であった。. 重複児の指導には、保護者や医療スタッフなど. (2)「担任となった任意の児童生徒1名の新年度. 多くの関係者との連携も欠かせない。保護者や医. の引き継ぎ形態と時間について」. 療スタッフからみた学校の「引き継ぎ」を分析、. 「前担任と引き継ぎを行った」の回答が80、「学. 検討することも必要であると考える。. 部や学級などチームとして行った」が71あった。 また、「児童生徒が同席した場での引き継ぎがあっ. 主任指導教員 井澤信三. た」が5あった。初回の引き継ぎ時間については、. 指導教員 井澤信三. 一203一.
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