〈資料〉大阪市における今後の同和行政のあり方について(意見具申)--平成9年(1997年)
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(2) 個人給付的事業 のあり方 団体 への助成 のあり方 地区事業 への助成 のあり方 物的事業 の進め方. ① 職員研修. 市民啓発. ① 社会教育. 学校教育. ②. ①. 就労対策. 産業経済対策. ⑧ 産業経済 ・就労対策. ②. ② 教育対策. ②. ω 人権啓発対策. 4 分野別対策 の方向. 国 ・府 に対する要望. 同和地区 の実態把握. 未利用地 の活用. ○ ●o●oOo. 第13号 人 権 問 題 研 究 資料. 一72一. U.
(3) ⑦. ⑥. ⑤. ④. ③. ②. ①. 人材養成 と研修 の充実. 保健医療施策 の推進. 年金制度 への対応. 同和保育 の推進. 母子 ・父子家庭 への施策 の充実. 障害者施策 の推進. 高齢者施策 の充実. 生活保護世帯 の自立促進. 凶 福祉保健対策. ⑧. ③. ②. ①. 臭気対 策 ( レ ンダ リング事業 ). 公園整備. 道路整備. 住宅. ㈲ 生活環境 整備対策. ④. '. 一73一. 見 具 申) 大 阪 市 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ いて1意.
(4) 1. 同和 問題 に関す る基本 認識. 二十 一世 紀 を 目 前 に控 え 、 国際 社 会 は 大 き な 転 機を 迎 え つ つあ る 。昨 年 七 月 アト ラ ンタ で開 催 さ れ た オ リ ンピ ック. は 、 歴史 上 か つてな い規模 の国 と地 域 の人 び と が 参集 し 、世 界 の平 和 、 異 な る文 化 ・民 族 の共 存 に寄 与 し、 人 び と に. 消 え る こと のな い感 動 を 与 え る と とも に、 これ ま で の人 種 差 別 撤 廃 の取 り組 み の成 果 を 想 起 さ せ た 。世 界 は、 とき に. は 紛 争 ・抑 圧 等 の苦 い経 験 を 重 ねな が らも 、 国 際 的 に指弾 され てき た南 ア フリ カ の アパ ル ト ヘイ トを 廃 絶 し 、 着 実 に. 多 民 族 ・多 文 化 国 際 社 会 を 成 熟 さ せ つ つあ る が、 そ のよ う な 歩 み の基 礎 に あ る のが 平 和 と 人 権 で あ る 。 ﹁ 人 権 の世. 紀 ﹂ とし て の二十 一世 紀 への橋 わ た し とし て、 国 際連 合 は 一九 九 五 年 か ら の 一〇 年 聞 を ﹁人 権 教育 のた め の国 連 一〇. 年 ﹂ (以 下 ﹁ 人 権 教 育 の 一〇年 ﹂と いう 。) と 定 め 、 人権 教 育 に世 界 的 規模 で取 り 組 む こと を 呼び か け た。 我 が 国 にお. い ても 国連 の行 動 計 画 に沿 って本 格的 な取 り 組 み が 開 始 さ れ よう と し て いる 。 こ のよ う な 人 権 尊 重 の国際 的 潮 流 のな. か にあ って、我 が 国 固 有 の人 権 問 題 であ る同 和 問 題 の解決 は、 我 が 国 の国 際社 会 にお け る 責 務 であ る 。. 国 の同 和 対 策 審 議 会 答 申 (以 下 ﹁国 の答申 ﹂ と い う。) にお い て ﹁同 和 問 題 は ⋮憲 法 に保障 さ れ た 基 本 的 人 権 にか. か わ る 課題 で あ り 、 ⋮ そ の早 急 な解 決 は 国 の責 務 であ り 、 同 時 に国 民 的 課題 で あ る ﹂ と の基 本 的 認 識 が 示 さ れ て以. 降 、 国 の特 別措 置 に基 づ き 、 本 市 にお い ても 同 和 問 題 の解決 を 市 政 の重 要 な 課題 と 位 置 づけ 、 同 和対 策 を 推 進 し てき. た が 、 な お 同 和問 題 は十 分 な 解 決 には 至 って いな い。 ま た 、 平成 八 (一九 九六 )年 の国 の地 域 改 善対 策協 議 会 意 見 具. 申 (以 下 ﹁平成 八年 地 対 協 意 見 具 申 ﹂ と いう 。) にお い て は、 ﹁ 同 和 問 題 を 人権 問 題 と いう 本 質 か ら 捉 え 、解 決 に向 け. て努 力 す る 必要 が あ る。 同 和 問 題 は 過去 の課 題 では な い。 この問 題 の解 決 に向 け た今 後 の取 り 組 み を 人権 にか かわ る. 一74一. 第13号 人権問題研究 資料.
(5) 大 阪 市 に お け る今後 の 同 和 行 政 の あ り方 に つ い て(意 見 具 申). あ ら ゆ る 問 題 の解 決 に つな げ て いく と いう、 広 が り を も った 現実 の課 題 であ る ﹂ と述 べら れ て いる 。. こ のよ う な 観 点 か ら 、 同 和 行 政 の転 機 の時 期 を 迎 え 、 ﹁ 大 阪 市 総 合 計 画 21 ﹂ (以 下 ﹁総 合 計 画 21﹂ と いう 。)が 指 摘. し て い るよ う に、 ﹁ 常 に先 駆 的 取 り組 み に よ って、 新 し い時 代 を 切 り 開 き 、 我 が 国 の経 済 ・文 化 ・社 会 の新 たな 発 展. を 先 導 す る 重 要 な 役 割 を 果 たし てき た ﹂ 本市 は 、同 和 問 題 の解 決 の ため の今 後 の取 り組 みを 、 これ ま で の成 果 を踏 ま. え 、 人 権 の確 立 を 目 指 す 総合 的 な施 策 のな か に新 た に再 構 築 し 、市 民 一人 ひと り の人 権 が 尊 重 さ れ る ﹁国 際 人権 都 市. 同和行政 の経 過. 大 阪 ﹂ の実 現 を 目 指 す べき で あ る。. 2. 本 市 にお け る戦 後 の同 和 対 策 は 、 昭 和 二七 (一九 五 二 )年 度 に ﹁ 地 区 改 善 施 設 整 備 費 ﹂ の 予 算 を 計 上 し て、 ト ラ. ホ ー ム診 療 所 を 建 設 し た こと に始 ま る。 昭和 三 〇 (一九 五 五 ) 年 には本 市 の同 和 対 策 を より 積 極 的 に推 進 す る た め の. 調査 研究 機 関 と し て、 民 生 局 福 祉 課 の中 に大 阪 市 同和 問 題 研 究 室 が 開 設 され た。 ま た 、 昭和 三 一 (一九 五 六 ) 年 度 に. は 個人 給 付 的 事 業 の最 初 の事 業 と し て ﹁な にわ育 英 資 金 ﹂ (現在 の高 校 奨 学 金 ) が制 度 化 され 、 昭 和 三 三 (一九 五 八 ) 年度 か ら同 和 地 区 にお け る 住 宅 建 設事 業 に本 格 的 に着 手 し た。. 昭和 四〇 (一九 六 五 ) 年 に国 の答 申 が出 さ れ る と いう状 況 のも と で、 そ れま で民 生 局 の福祉 施 策 と し て実 施 さ れ て. いた 同和 対 策 に つい て、 市 全 体 の機構 で取 り 組 む た め 、 昭和 四 一 (一九 六 六 )年 、 統 括 部 局 とし て同 和 対 策 部 が 設 置. さ れ、 ま た ﹁ 大阪 市 同和 教 育基 本 方針 ﹂ (以下 ﹁同和教 育 基本 方 針 ﹂ と いう。)が出 され た。 ま た、 昭和 三八 (一九 六 三 ). 一75一.
(6) 年 に設 置 さ れ た大 阪 市 地 区 改 善 対 策審 議会 が 大 阪 市 同 和対 策 審 議 会 に改 組 さ れ 、 昭和 四 三 (一九 六 八 ) 年 には市 長 の. 諮 問 に対 し 、 全 国 の地 方 公 土ハ 団 体 に先 駆 け て、 ﹁ 大 阪 市 同 和 地 区 の長 期 計 画 樹 立 のた め の基 本 的 構 想 に つい て ﹂答 申. (以 下 ﹁昭 和 四 三年 市 答 申 ﹂ と いう 。)し た。 そ の中 で ﹁ 全 体 と し て の地 区 の実 態 は、 依 然 と し て差 別 と貧 困 の な か. にあ り 、 ﹃ 健 康 で文 化 的 な 最 低 限 の生 活 ﹄か ら は ほ ど遠 い ﹂と 述 べ、 ﹁ 同 和 地 区 住 民 に市 民的 権 利 と 自 由 を 完 全 保 障 ﹂ す る こと を 達 成 目 標 と し て 具体 的 施 策 を 探求 す る よう 求 め た 。. 昭和 四 四 (一九 六 九 )年 には ﹁ 同 和 対 策 事 業特 別措 置 法 ﹂(以下 ﹁ 同 対 法 ﹂ と いう。) が制 定 ・施 行 され 、 同 和 対 策. 事 業 の対 象 地 域 、 目 標 、 必要 な特 別 の措 置 等 を 規 定 す ると と も に、 地 方 公 共 団 体 に対 し ても 、 ﹁国 の施 策 に準 じ て必 要 な施 策 を 講 ず る ﹂よ う 求 め ら れ た。. 本 市 で は 同対 法 の施 行 にと も な い、 昭和 四 四 (一九 六 九 )年 以 降 、 昭 和 四 三年 市 答 申 に基 づ き 同和 問題 の早 期 解 決. を 市 政 の重 要 課題 と し て、 同 和 対 策 に つい て の予 算 を新 た に編 成 し 、 住宅 、 道路 等 の生 活 環 境 や 、 同 和 問題 解 決 に向. け た 地域 にお け る セ ンタ ーと し て の解放 会 館 を は じ め とす る各 種 地 区 施 設 を整 備 す る等 、 同 和 対 策 を本 格 的 に推 進 し てき た 。. ま た 、 昭 和 四六 (一九 七 一)年 には 、 同和 対 策 の推 進 に係 る重 要 事 項 の調 査審 議 を 行 う た め 、 大 阪 市 同和 対 策 推 進 協 議 会 (以 下 ﹁ 本 協 議会 ﹂ と いう 。) を 設置 し て いる。. 同 和 地 区 住 民 に対 す る施 策 と し ては 、 各種 個 人 給 付 的 事 業 が実 施 され ると と も に、青 年 ・女 性 等 の自 主 的 活 動 を促. 進 す るた あ の研 修 会 事 業 への助 成 や巡 回 奉仕 員 派 遣 事 業 等 が 実施 さ れ た。 そ のほ か 、各 種 団 体 の自 主 的 な 活 動 を 促進. す る た め の助 成 を 行 って き て いる 。 他 方 、 市 民 の人 権 意 識 の高 揚 に向 け た 啓 発 事 業 も実 施 さ れ 、 内 容 も 逐 次 多 様 化. 一76一. 第13号 人権問題研究資料.
(7) し 、 広 く マスメデ ィ ア の活 用 を 図 る と と も に、 市 民 団体 の自 主 的 啓 発 活 動 への助 成 等 も 充 実 し てき て いる。. な お 、 昭和 五六 (一九 八 一) 年 には 、 市 民 を 主 体 と し た 啓 発 活 動 の推 進 母 体 と し て、 大 阪 市 人 権 啓 発 推 進 協 議 会. (以 下 ﹁人 推 協 ﹂ と いう 。) が 結 成 さ れ 、 ま た 、 同 和 行 政 の推 進 が 契 機 と な って、 大 阪 人 権 博 物 館 (リ バ テ ィお お さ. か )、 大 阪 地 域 職 業 訓 練 セ ンタ ; (A ワー ク 創 造 館 。 以 下 ﹁職 業 訓 練 セ ン タ i ﹂ と いう 。)、 大 阪 国 際 平 和 セ ン タ ー. (ピ ー スお お さ か )、 アジ ア ・太 平 洋 人 権 情 報 セ ンタ ー (ヒ ュー ライ ツ大 阪 )等 が 順 次 開 設 さ れ た 。. 他 方 、 個人 給 付 的 事 業 に つい ては 、地 区 住 民 の生 活 実 態 の変 化 等 を 踏 ま え 、本 協 議 会 が 出 し た 昭和 六 二 (一九 八 七 ) 年 の意 見 具 申 に基 づき 事 業 の検 討 を 行 い、 見直 し を 進 め てき て いる。. さ ら に、 地 区内 施 設 に つい て は、 地 区 内外 住 民 の交 流 の場 と し て利 用 促 進 を 図 る と と も に、 施 設 の効 率 的 な 運 営を. 3. 同和 行 政 の基 本 的 目標. 今 後 の 同 和 行 政 の基 本 的 方 向. 図 る ため 、 転 用 や統 廃 合 も 行 って いる 。. ㎝. これ ま で 四半 世 紀 にわ た り 、諸 分 野 にお け る 総合 的 な 対 策 と し て同和 対 策 が 推 進 さ れ て き た こと に より 、 昭 和 四三. 年 市 答 申 が 出 さ れ た 当 時 と比 べて、 同 和 地 区 の実態 は著 し く 改 善 さ れ、 特 に生 活 環 境 整 備 の面 で は 、 ほ ぼ事 業 の収 束. を 見 通せ る段 階 に至 って いる等 、本 市 の同 和 行 政 は実 態 的 差 別 の解消 の側 面 を 中 心 に当 初 の目 標を 達 成 し つ つあ る 。. し かし な が ら 、 平 成 五年 に総 務 庁 が 実 施 し た ﹁同和 地 区 実 態 把 握 等 調査 ﹂ (以下 ﹁ 平 成 五 年 度 実 態 調 査 ﹂ と い う。). 一77一. 見具 申) 大阪 市 に お け る 今後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ いて(意.
(8) や 平 成七 年 に実 施 し た ﹁ 大 阪 市 民 の人 権 問 題 に関 す る意 識 調査 ﹂ (以下 ﹁平成 七 年 度 市 民 意 識 調査 ﹂ と いう 。)等 によ. れ ば、 同 和 地 区 にお い て、 少 子 化 や 若 年 者 層 の流 出 に関 連 し た高 齢 化 の進 展 、 所 得 階 層 の分 化 等 の変 化 が み られ ると. と も に 、大 学 進 学 率 の大 幅 な 較 差 や 児 童 ・生 徒 の低 学 力 の傾 向 、 不安 定 な 就 労 の実 態 等 、 な お 解 決 す べき 課 題 が あ. り 、 ま た 西 成 地 区 の住 環境 整 備 等 、 今 後 とも 継 続 し て実 施 す べき 事 業 も 一部 に残 さ れ て い る。 と り わ け 、度 重 な る差. 別 事 象 の発 生 にみ ら れ る よう に、 同 和 地 区 お よび 同 和 地 区 住 民 に対 す る市 民 の差 別意 識 の解 消 は 十 分 には進 ん で いな い状 況 にあ る 。. 同 和 行 政 は 、 人 権 問題 にか か わ る 行 政 の原点 であ り 、 積 極的 な市 民 の参 加 、 協 力 を 促し 、 同 和 問 題 の根本 的 解 決 を. 目 指 す 総 合 的 、 有 機 的 な行 政 であ る。 今 後 の 同和 行 政 の基 本的 目標 は、 差 別 の結 果 と し て生 じ て いる 較差 の是 正 のみ. な らず 、 差 別 を 生 み出 し て い る原 因 を 取 り 除 い て いく と いう視 点 に立 って、 これ ま で の施 策 の成 果 を 踏 ま え な が ら、. 同 和 地 区 住 民 が 自 主 解 放 ・自 立 し た 生 活 が でき る ため の諸 条 件 、 市 民 の心 理 的 差 別 を 解 消 す る た め の諸 条 件 、 お よ. び 、 同 和 地 区 内外 の住 民 の交 流 を 促 進 す る た め の諸 条 件 を 整備 す る こと によ り 、 す べて の人 々 の人 権 が 保障 され た差. 人 権 尊 重 を 基 本 と し た施 策 の推 進. 別 のな い社 会 を 実 現 す る こと にあ る。. ②. 国 際 的 な 人 権 尊 重 の潮流 のな か 、 同 和 問 題を はじ め 、 さ まざ ま な人 権 問 題 の解 決 に 取り 組 む こと は 、我 が 国 に 課せ られ た国 際 的 な 使 命 であ る。. 本 市 にお い ても 、 同和 問題 の解 決 に直 接 か か わ る同 和 対 策 だ け で なく 、 施 策 全 般 にわ たり 人 権 尊 重 の視点 を 踏 ま え. 一78一. 第13号 人権問題研究資料.
(9) て推 進 し て いく方 向 で、 積 極 的 に検討 さ れ る べき であ る 。. 特 に、 人 権 啓 発 に つい ては 、 ﹁ 人 権 教 育 の 一〇 年 ﹂ に つい て の行 動 計 画 に関 連 し て事 業 の具 体 化 を 図 るな か 、同和. 同 和 行 政 推進 の基 本 的 視 点. 問 題 を 人 権 問 題 と い う本 質 か ら 捉 え 、 推進 に努 め る必 要 が あ る。. ㈲. 平 成 八 年 地 対 協 意 見 具 申 に お い ては 、 ﹁こ れ ま で の特 別対 策 に つい ては 、 お お む ね そ の目 的 を 達 成 でき る 状 況 に. な った こと か ら 、 現 行 法 の期 限 であ る平 成九 年 三月 末 を も って終 了す る こと と し ﹂、 ﹁ な お 残 さ れ た 課 題 に つい て は、. そ の解 決 のた め ﹂、 ﹁工 夫 を 一般 対 策 に加 え つ つ対 応 す る と い う基 本 姿 勢 に立 つべき ﹂ で あ り 、 ﹁ 法 的 措 置 の必 要 性 を 含 め 各 般 の措 置 に つい て 具体 的 に検 討 ﹂ す る 必要 が あ る と し て い る。. ま た 、 国 の答申 の ﹁ 部 落 差 別 が 現 存 す る限 り こ の行 政 は積 極 的 に推 進 さ れ な けれ ば な ら な い﹂ と の指 摘 に も とつ い. て、 ﹁ 特 別対 策 の終 了、 す な わ ち 一般 対 策 への移 行 が 、 同 和 問 題 の早 期 解 決 を 目 指 す 取 り 組 み の放 棄 を 意 味 す るも の. では な い こと は 言 う ま でも な い。 一般 対 策移 行 後 は 、 従 来 にも 増 し て、 行 政 が基 本 的 人 権 の尊 重 と いう 目 標を し っか. り見据 え﹂ ﹁ 地 域 の状 況 や事 業 の必 要 性 の的 確 な 把 握 に努 め 、 真 摯 に施 策 を 実 施 し て 行 く 主 体 的 な 姿 勢 が 求 め ら れ る﹂ と し て いる 。. 国 にお い ては 、 これを 受 け て平 成 八 (一九 九 六 )年 七 月 、地 域 改 善 対 策 特 定 事業 の 一般 対 策 への円 滑 な 移 行 に 関す. る方 策 と し て、 平成 九 (一九 九 七 ) 年 度 以降 五年 間 に限 り 指定 の事 業 に つい て、財 政 上 の特 別 措 置 を 行 う た め の法 的. 措 置 や 、 一般 対 策 に工夫 を 加 え るた め の行財 政 的 措 置 を 講 じ る と とも に、 そ の他 の事 業 に つい ては 一般 対 策 で 行 う等. 一79一. 見具 申) 大 阪 市 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ いて(意.
(10) 権 教 育、 啓 発 、 お よ び 人 権 侵害 の救 済 に関 す る 施 策を 推 進 す るた め の ﹁人 権 擁護 施 策 推 進 法 ﹂ が 成 立 し た 。. の方 針 を 示 す ﹁同 和 問 題 の早期 解 決 に向 け た今 後 の方 策 に つい て﹂ (政 府 大 綱 ) を 閣 議 決 定 し 、 ま た、 一二月 に は人. 事 業 は特 別対 策 と し て永 続 的 に行 わ れ る べき も の では な い﹂と 指 摘 し て いる こと や 、前 記 の よう な 国 の動 向 を勘 案す. ω ①. 同和 行 政 の推進 体 制 の整 備. 基 本 的 施 策 の方向. 場 合 には 、 同和行 政 の基 本 的 目標 に照 ら し、特 別 措置 を含 め て、 一般 施 策 のあ り方 に ついて検 討す る ことが 必要 であ る。. し か し な が ら 、大 都 市 特 有 の課 題 を 多 く抱 え て いる 本 市 の状 況等 か ら 、 た だ ち に 一般 施 策 で対 応 す る こと が 困 難 な. は 統 合 し 、 ま た 、 一般 施 策 に移 行 す る こと等 を 基 本 と し 、 早急 に適 切 な 措 置 が と ら れ る べき であ る。. に 一般 施 策 の内容 の充 実 度 に応 じ 、 これ ま で の同 和 対 策 によ る成 果 を 損 な う こと が な い よう 配慮 のう え 、 廃 止 あ る い. し た が って、 これ ま で の特 別 措 置 に つい て は、 今 後 、 国 の新 たな 法 的 措 置 に合 わ せ 、施 策 の目 的 の達 成 状 況 、 並 び. 方 針 と し て進 め る べき であ る。. る と 、今 後 の同和 行 政 は、 一般 施 策 を 有効 ・適 切 に活 用 す る こと によ って、 残 さ れ た 課題 の解 決 にあ た る こと を基 本. にお け る 同 和 行 政 のあ り 方 に つい て﹂ の意 見 具 申 (以 下 ﹁ 平 成 四年 市 意 見 具申 ﹂ と いう。) が ﹁ 同和行政 にかかわる. 一般施 策 を 補 完 す るも のと し て、特 別措 置 を 含 め て実施 され てき た と ころ であ り、 平成 四 (一九 九 二 ) 年 の ﹁大 阪市. 同和 対 策 は本 来 、 一般 施 策 で当 然 実 施 され る べき性 質 のも の であ るが 、 そ れ が実 質 的 に行 わ れ な か った こと か ら 、. 第13号. 本 市 にお い ては 、 国 の答 申 の精 神 を 踏 ま え 、全 国 の地 方 公共 団体 に先 駆 け て、 昭 和 四 一 (一九 六 六 )年 に同 和 行. 一80一. 人権 問題 研究資料.
(11) 政 の統 括 部 局 と し て同 和 対 策 部 を 設置 す ると と も に、 同和 対 策 の全 庁 的 な 推進 体 制 とし て関 係 部 局 で構成 す る 大阪. 市 同 和 対 策協 議会 を 設 け 、 さ ら に昭 和 四 三 (一九 六 八 ) 年 には教 育 委 員 会 事 務 局 に 同和 教 育 指 導 室 (昭 和 五 〇 年 に. 同 和 教 育 企 画室 )を 設 置 し た 。 そ の後 、同 和 対 策 部 は 昭 和六 三 (一九 八 八 ) 年 には 区政 ・地 域 振 興 ・人 権 啓 発 等 の 行 政 と 連 携 強 化を は か る ため 市 民 局 に移行 し た。. ま た 、 昭 和 四 八 (一九 七 三 )年 か ら 区 に社 会 教 育 担 当 主幹 を 配置 し 、 区 政 にお け る啓 発体 制 の充 実 を 図 った のを. はじ め 、 幅 広 く 人 権意 識 の高 揚 を 図 るた め の啓 発 活 動 を 進 め る た め、 昭 和 五 二 (一九 七 七 )年 には 庁 内 にお け る 啓. 発 推 進 機 関 と し て ﹁人権 啓 発 プ ロジ ェク ト ﹂を 設 置 し 、 人権 啓 発を 総 合 的 、 か つ効 果的 に推 進 す るた あ 、 昭 和 五 六. (一九 八 一) 年 に発 展的 に解 消 し て、 ﹁ 大 阪 市 人 権 啓 発 推進 会 議 ﹂ (以下 ﹁ 人 推 会 議 ﹂ と い う。) を 組織 し た。. 一方 、 市 民 組 織 と し て昭和 五 三 (一九 七 八 ) 年 に は区 の人 推協 が、 ま た昭 和 五 六 (一九 八 一)年 に は市 の人 推 協 が結 成 され 、 本 市 の推 進体 制 と連 携 し て いる 。. なお 、 昨 年 ﹁大 阪 市人 権 教 育 のため の国 連 一〇年 推 進 本 部 ﹂ が 設置 され 、 具 体 的 な 行 動計 画作 成 に向 け た 取 り 組 みを 進 め て い る。. 今 後 の同 和 行 政 の推 進 に あ た っては 、 ﹁人 権 の世 紀 ﹂ で あ る 二十 一世 紀 を 展 望 し た 人 権施 策 を 総 合 的 に推 進 す る. 体 制 の整 備 を 図 るた あ 、 同 和対 策 部 や同 和 教 育 企 画室 等 のあ り 方 に つい て検 討 を 加 え る べき であ る 。. ② 大 阪市 同和対策推進協議会 の活用. 昭和四三年市答申を提出して任務を終了した大阪市同和対策審議会 のあとをうけ て、 そ の後 昭 和 四六 (一九 七 一). 一81一. 見具 申) 大 阪 市 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ いて(意.
(12) 学 識経 験 者 を 中 心 と し て本 協 議 会 は設 置 さ れ 、 四半 世 紀 にわ た り 、本 市 の同 和 行 政 のあ り 方 等 に つい て、 数 度 にわ. 年 に、 ﹁ 同 和 対 策 の推 進 に係 る 重 要 事 項 の調査 審 議 及 び市 長 に対 す る意 見 の具申 ﹂ を行 う た め 、市 民 の代 表 者 及 び. 必要 があ る。. 大 阪市 同 和事 業 促 進 協 議 会 と の連 携. 同和 対 策 を 推 進 す る にあ た って は 、同 和 地 区 住 民 の積 極 的 な 協 力 は 不 可欠 であ る こと か ら 、 本市 で は、 昭和 二八. 決 に資 す る こと を 目 的 に、 市 同 促協 に委 託 ま た は助 成 し て い る事 業 にあ って は、 より 一層 効 果 的 ・効 率 的 な運 営 が. 民 の総意 を 反 映 し た公 益 法 人 と し て の機 能 を 一層 発揮 す るよ う 求 あ る べき であ る。 な お 、 本 市 が 同 和 問題 の早 期 解. 同和 対 策 の推 進 にあ た っては 、 今後 とも 市 同 促協 の協 力 を 求 め る べき で あ るが 、 そ のた め にも市 同 促協 が 地 区 住. ﹁市 同促 協 ﹂と いう 。) お よび 、 そ の構成 団体 とし て の各地 区協 議 会 の協 力 のも と に事 業 を 実 施 し て いる 。. (一九 五 三 )年 に地 区 住 民 の総意 を 反 映 し て組 織 され た大 阪 市 同 和事 業 促進 協 議 会 (昭 和 五 一年 に社 団法 人 。 以下. ③. る べき であ るが 、 人 権 尊 重 を基 本 と し た 新 た な施 策 を 推 進 す る 観 点 か ら 、本 協 議 会 のあ り 方 等 に つい ても 検 討 す る. め の施 策 に つい て広 く 市 民 等各 界 の意 見 を 反 映 し 、か つ効 果 的 に推進 す る ため に、 今 後 と も 本協 議会 の意 見 を 求 あ. た る意 見 具 申 ・提 言 を 行 ってき たが 、 な お 同 和 問題 は解 決 さ れ た と は い え な い状 況 であ る 。 同 和 問題 を 解 決 す るた. 第13号 図 ら れ る よ う検 討 す る こと が 必 要 であ る。. 一82一. 人権問題研究 資料.
(13) ④. 解 放 会 館 を は じ め と す る 各 種地 区施 設 のあ り方. 本 市 にお い て は 、 同 和 地 区 住 民 の社 会 的 、 経 済 的 、 文 化 的 、生 活 の向 上 を 図 る た め 、 同 和 地 区 解 放 会 館 を は じ. あ 、各 種 の地 区 施 設 を 設 置 し て地 区内 外 住 民 の利 用 に供 し てき た が 、 これ ら の施 設 は 他 の諸施 策 とあ いま って同 和 問 題 の解 決 に大 き な 役 割 を 果 た し てき た。. とり わ け 解 放 会 館 は 、 生 活 問 題 を はじ め 就 労 ・教 育 等 の問 題 に関 す る 身 近な 相 談 施 設 と し て の役 割 を 果 た し てき. た が、 今 後 とも 、 多 様 化 す る 住 民 ニーズ を 的 確 に把 握 し 、 自 立 支 援 に向 け た総 合 的 な 相 談 機能 を 充 実 す る こと が 求. め られ て い る。 そ のた め にも 、 職 員 の専 門 的 知 識 の修 得 を 図 るた め の研 修 の充 実 や関 係 機 関 と の連 携 に努 め る こと によ って コーデ ィネ イト 機 能 を 発 揮 し て いく こと が 必要 であ る 。. ま た 、人 権 尊 重 の社 会 的 気 運 の高 ま り の中 で、 周 辺地 域 住 民 を 対 象 と し た同 和 問 題 を は じ め とす る人 権 問 題 の学. 習 ・啓 発 ・情 報 発 信 の拠 点 と な る 地 域 の人 権 啓 発 セ ンタ ーと し て の機 能 と 、住 民 交 流 の拠 点 と な る コミ ュニテ ィ セ. ンタ ー とし て の機 能 を 発 揮 す べき であ る。 こ のよ う な観 点 か ら 、 そ のあ り方 を 検 討 す べき であ る。. そ の ほ か、 各 種 地 区 施 設 の運 営 形 態 には そ れ ぞ れ 差 異 は あ るが 、 今 後 は 同 和 問 題 解 決 の視 点 を 踏 ま え つ つ、 施. 設 の 一般 利 用 が さ ら に推 進 さ れ 、 よ り効 果 的 に機 能を 発揮 でき るよ う 努 め る と とも に、 そ のあ り方 を 検 討 す べき で. 個 人給 付的 事 業 のあ り 方. ある。. ⑤. 個 人 給付 的 事 業 は、 経 済 的 に低 位 な状 態 にお か れ てき た同 和 地 区 住 民 に対し 、主 とし て、 金 銭 的 給付 、 貸 与 、 減. 一83一. 見具 申) 大 阪 市 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 に つ いて(意.
(14) を 目 的 に実 施 さ れ 、住 民 の自 立 促 進 に大 き な役 割 を 果 た し てき た。. 免 等 の施 策 を講 じ る こと によ り 、 長 欠 ・不就 学 お よ び 低 学力 の克 服 、 就 職 の促 進 、 福祉 ・保 健 の増 進 等 を 図 る こと. も に 、平 成 六 (一九 九 四 )年 度 以 降 も 同 和 更生 生業 資 金 等 九 事 業 を廃 止 し 、 固 定 資 産 税 の減免 等 七 事 業 に つい て所. ⑥. 同 和 問 題 の早 期 解 決 に資 す る こと を 目的 とし て活 動 し 、 同 和 行政 推 進 に寄 与 す る 団体 に対 し て、 市 は 必 要 に応 じ. 団 体 への助 成 のあ り方. を 踏 ま え て適宜 改定 す べき であ る。. 織 の代 表 者 等 の参 加 を 得 た適 格 審 査 委 員会 によ る審 査 を 行 う べき であ る が 、適 格 性 の基 準 に つい ても 、事 業 の推 移. 真 に必 要 な 者 に 限定 す る こと が 必 要 であ る。 な お 、 個人 給 付 的 事 業 の対 象者 の適 格 性 に つい ては 、 引 き続 き 市 民 組. 年 五 月 の本 協 議 会 小 委 員 会 が 提 言 し た所 得 制 限 の基 準 に つい ては 、 そ の後 の事 業 の推 進 を 踏 ま え て 見直 し を 行 い、. し 、奨 励 的 事 業 に つい ても 、 効 果的 な 事 業 に整 理 統 合す る等 の見 直 し を進 あ る べき であ る 。 昭 和六 二 (一九 八 七 ). 地 区住 民 の生 活 実 態 を 踏 ま え 、生 活 援 護 的 事 業 に つい て は、 原 則 的 に廃 止 も し く は 一般 施 策 への移 行 を 図 る こと と. 得 制限 を 導 入 す る等 、 事 業 の検 討 を 行 い、 廃 止 、縮 小 、 所 得 制 限 の導 入 等 の見 直 し を 進 あ てき て い る。 今 後 と も 、. い て、 昭 和 六 三 (一九 八 八 )年 には 職 業 訓 練 校入 学 支 度 金 等 三事 業 の廃 止 を は じ あ 、 一六 事 業 の見 直 し を 行 う と と. (一九 八 七 ) 年 お よ び 平成 四 (一九 九 二) 年 に意 見 具 申 を 行 ってき たが 、 本 市 にお いて も これ ら の意 見 具 申 に基 づ. 本 協 議 会 は 、 これ ま で の事 業 の成 果 や 地 区 実 態 の変 化 を 踏 ま え 、 個 人 給 付 的 事 業 のあ り方 に つい て、 昭和 六 二. 第13号. て助 成 を 行 い、 地 区 住 民 の福祉 、 教 育 、 経済 的 生 活 の向 上 等 、 各 般 の分 野 で大 き な成 果を 上 げ てき た 。. .,. 人権問題研究資料.
(15) 大 阪 市 に お け る 今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(意 見 具 申). 今 後 と も 、 これ ら の団 体 に対 し て、 よ り効 果的 、 効 率 的 な 運営 がな さ れ る よ う 求 め る べき であ るが 、 助 成 に つい. て は、 地 区 住 民 の自 立 促 進 を 図 る 観 点 か ら 、各 団体 の設 置 趣旨 に即し て そ のあ り 方 を検 討 す べき であ る。. な お 、 そ の際 、府 や府 内 市 町村 と 共 同 で 助成 し て い る団体 に ついて は、 関 係 行 政 機 関 と連 携 を 図 り な が ら 、 助成. 地 区 事 業 へ の助成 のあ り方. のあ り 方 に つい て検 討 す べき であ る 。. ⑦. 本 市 にお い ては 、地 区内 外 住 民 の交 流 を 図 る文 化 ・体 育事 業 、高 齢 者 等 の自 立 と 社会 参 加 を 促 し 、 生 き が いと 福. 祉 ・文 化 を 推 進 す る事 業 、保 育 事 業 、 子 ど も会 活 動 、 青 年 ・女性 の地 域 活 動 を 補 完 す る各 種 事 業 、 教 育 ・啓 発 事業. 等 、 地 区 住 民 自 ら 企 画 ・実 施 す る自 主的 な 事 業 (以 下 ﹁ 地 区 事 業 ﹂ と いう 。) に対 し て、 助 成 し てき て い る と ころ であ るが 、 これ ら の事 業 は住 民 の自 立 の促 進 に大 き な 役 割 を 果 たし てき た 。. し か し な が ら 、地 区事 業 が 開 始 さ れ た 当 時 に比 べ て、 各 種地 区 施 設 の整 備 や 、 経 済状 況 の向 上 等 、 社 会 情勢 が変. 化 し てき て いる こと 、ま た、 類 似 事 業 が 並 行 し て行 わ れ て いる状 況等 か ら 、 今 後 の地 区事 業 への助 成 に つい ては 、. そ の基 準 を さ ら に検 討 す ると と も に、 助 成 そ のも の の改 廃 、各 地 区施 設 事 業 と の整 理統 合 等 の見 直 し を 行 う べき で. 物 的 事 業 の進 め方. あ る。. ⑧. 生 活 環 境 の改 善 を は じ め とす る物 的 な 基 盤整 備 はお お む ね 完 了す る等 、 着 実 に成 果 を上 げ てき た 。 し か し 、 残事. 一85一.
(16) 業 も な お 存 在 し て い る。 そ こ で、物 的 事 業 の早 期 収 束 を 目指 し て、 平 成 五 (一九 九 三) 年 に残 事 業 を 取り ま と あ 、. 現 行 法 の期 限 内 に完 了す べく 事 業計 画を 策 定 し て実 施 し て おり 、 ほぼ 収 束 を見 通 せ る段 階 にき て いる が 、諸 般 の事 情 によ り 、 継続 中 の事 業 も みら れ る 。. 今 後 は 、 法期 限内 に完 了 でき な い事 業 に つい ても 、 す み や か に完 了 す る よ う継 続 実 施 す べき であ る が 、 そ の際 、. 地 区 の状 況 や 事 業 の必要 性 等 に つい て改 め て検 討 し 、 必 要性 の減 少 し た 事 業 に つい ては 計 画 の見 直 し 等を 行 う べき であ る 。. ま た、 住 ・商 ・工が 混 在 し 、 住 環 境 改 善 等 の面 的整 備 が大 幅 に 遅 れ て い る 西 成地 区 の生 活 環境 整 備 に つい ては 、. ﹁ 総 合 計 画 21﹂ を 踏 ま え 、 同和 問 題 の解決 と人 権 尊 重 のま ち づ く り等 を 基 本 的 視点 とし て ﹁ 西 成 地 区 総 合計 画 ﹂ が. 策 定 さ れ た が 、 地 域 の特 性 を 活 か し な が ら老 朽 建 築 物 密 集市 街 地 整 備 等 、 一般施 策 の活 用を 含 あ た 総 合 的 な事 業 の 具体 化 を 早 急 に図 る べき であ る。. 他 方 、 これ ま で の同 和対 策 に より 整 備 が な され てき た 生 活 環境 や地 区 内 施 設 等 が 、 より 効 果 的 な 機 能 を 発 揮 でき. る よう 、 適 正 か つ良 好 な 管 理 ・運営 に努 め る ことが 必 要 であ り 、 ま た老 朽 化 し た施 設 、設 備 に つい ては 計 画 的 に改. 修 ・改 善 等 を 行 う こと も 必 要 であ る。 な お 、 居住 水 準 の向 上 が 必要 な既 存 住 宅 に つい ては、 住 戸 改 善 や 建 替 事 業 を. 未 利用地 の活用. 計 画的 に実 施 す べき であ る 。. ⑨. 生活 環境改善をはじあとする物的事業を推進する過程 にお いて、事 業 計 画 の見 直 し 等 により 生 じ た 未 利 用 地 に つ. :r. 第13号 人権問題研究資料.
(17) 大 阪市 に お け る 今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(意 見 具 申). い ては、 平 成 四年 市 意 見 具 申 に お い て、 そ の有効 活 用と 適 正 管 理 に つい て指 摘 し た が 、 本 市 にお いて は、 そ の 一部. の未 利 用地 の管 理 を 委 託 し た市 同 促 協 の協 力 も 得 て、 駐 車 場 整 備 等 、 そ の有 効 活 用と 適 正 管 理 に努 あ て い る。. 残 され た未 利 用地 に つい ては 、地 区 の状 況 を 十分 把 握 し た う え で、 環境 整 備 を 含 め た ま ち づ く り を進 あ る視 点 に. 立 ち、 周 辺地 域 と の 一体 性 の確 保 や地 区 内 外 住 民 の交 流 の促 進 を 図 る た あ にも 、 一般 公 共 施 設 用地 への転 用を 含 あ. 同 和地 区 の実 態 把 握. な お、 事 業 化 さ れ て いな い未 利 用地 に つい ては 、引 き 続 き そ の適 正管 理 に努 め る べき であ る 。. た有 効 活 用を 引 き 続 き 推 進 す べき で あ る。. ⑩. 施策 の推 進 にあ た っては 、 地 区 の実 態 や これ ま で の施 策 の効 果 、 市 民 の意 識 等 を 的 確 に把 握 す る こと が 肝要 であ. り 、 必要 に応 じ 各 種 調 査 を 実 施 す べき であ るが 、多 様 化 し た 実 態 把 握 のた め の 調査 のあ り 方 等 に ついて は 、関 係 行. 国 ・府 に対 す る 要望. 政 機 関 と連 携 し 、 検 討 す べき であ る 。. ⑪. 国 に対 し ては 、同 和 問 題 解 決 に果 た す責 務 の明 確 化 、人 権 擁 護 体 制 の充 実強 化 、人 権 侵 害 によ る 被 害救 済 の有 効. な 方 策 の確 立 、 ﹁ 人 権 教 育 の 一〇 年 ﹂ に係 る諸 事 業 を は じ あ 地 方 公 共 団体 が 実 施 す る 啓 発 事 業 への助 成 等 を 強 く要. 望 す る と と も に、 同 和 問 題 を 解 決 す る ため の拠 り ど ころ とな る法 的 ・行 財 政的 措 置 に つい て引 き 続 き 関 係 諸機 関 と も 連 携 し 強 く要 望 し て いく べき であ る 。. 一87一.
(18) 4. 人権 啓 発対 策. 分野別対 策 の方向. ま た府 に対 し ても 、 これ ま で の同 和 対 策 に ついて の財 政 援 助 が 継 続 し う る よう 要 望 す る こと が 必 要 であ る 。. ω. 第 二次 世 界大 戦 によ る戦 禍 の反 省 のも と に、 す べ て の人 び と の尊 厳 と 権 利 に つい て の平 等 を う た った ﹁世 界 人 権宣. 言 ﹂ が 昭 和 二 三 (一九 四八 ) 年 に国連 で 採択 さ れ 、 戦後 五 一年 を 経 た 今 日、 差 別解 消 や人 権 の確 立 を 目 指 し た 様 々な. 国 際 条約 が 発効 し 、 地 域 的 な 人 権 保障 機 構 の活 動 も 活 発化 す る等 、 平 和 の基 礎 と し て の人 権 擁 護 の取 り 組 み は 国 際的. な 潮 流 と な ってい る。 ま た、 社 会 全 体 の急 速 な 国 際 化 と も あ いま って新 た な 人権 問 題 が生 起 し 、 これ ら に対 す る 早急 な 対 応 が 求 め ら れ て い る。. 本 市 にお い ては 、 これ ま でも 、 同 和 問 題を 中 心 に、 障 害者 問題 、 女 性 問 題 、 在 日外 国人 問 題 等 の基 本 的 人 権 に つい. て の啓 発 を 行 ってき た 。平 成 四年 市 意 見 具申 が、 同 和 問 題 を人 権 問 題 と し て位 置 づ け 、同 和 問 題 を は じ め と す る 人権. 問 題 に関 す る市 民 啓 発 の重 要 性 に つい て指 摘 し た こと を 踏 ま え 、 平 成 七 (一九 九 五 ) 年 ﹁大 阪 市 人 権 啓 発 基 本 方 針 ﹂ (以 下 ﹁啓 発 基本 方 針 ﹂と いう 。) が策 定 さ れ た 。. し か し 、 平 成七 年 度 市 民 意 識 調 査 の結 果 を み る と、 市 民 の人 権 意 識 は 着 実 に高 揚 し てき て は い るが 、 同 和 対 策 の意. 義 や必 要 性 が 十 分 に理解 され て いな い こと や 、 同和 対 策 の進 め方 に問 題 が な か った と は言 えな い こと も あ って、 いわ. ゆる ﹁ ね た み 意 識 ﹂ が生 じ てき てお り 、 ま た 、差 別落 書 き 、 差 別 発言 な ど の差 別 事 象 も跡 を 絶 たな い状 況 にあ る。. ... 第13号 人権問題研究資料.
(19) 、. 大 阪 市 に お け る今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(意 見 具 申). 一方 、 ﹁人 権 教 育 の 一〇 年 ﹂ の推 進 を 全 庁 的 に取 り 組 む ため 、 市 長 を 本 部 長 とす る推 進 本 部 が 設置 さ れ た が 、 そ の. 行動 計 画 の推 進 にあ た って は、 ﹁国 際人 権 都 市 大 阪 ﹂ の実 現 に向 け て、 啓 発 基 本 方 針 の 理念 に 沿 って進 め ら れ る べき. 市 民 啓 発 の推 進体 制 の強 化 ・充 実. 市民啓 発. であ る。. ① e. 本 市 で は、 庁 内 組織 であ る人 推 会 議 を 設置 し、 全 区 に社 会 教 育 主幹 お よび 啓 発 担 当 主査 を 配置 し 、 関 係 組 織 と. し て の啓 発 推 進 団 体 であ る人 推 協 と 連 携 し て、啓 発 の企 画 ・推 進 にあ た って いる 。 今 後 も 、広 範 な 人 権 問 題 に関. す る啓 発 を 効 果 的 に実 施 す るた め 、 啓 発 の主 体 が市 民 一人 ひと り であ ると いう 観 点 に立 って、 それ ぞれ の推 進 体 制 の 一層 の充 実 ・強 化を 図 る べき であ る 。. ア、 人 権 を と り ま く 社会 情 勢 等 を 勘 案 し な が ら 、 さま ざ ま な 人権 問題 に対 応 す る相 談 窓 口 の整 備 およ び 体 制 の 充 実 を 図 る こと 。. イ 、区 役 所 ・解 放 会 館 等 は、 各 種 公 共 機 関 や施 設と 連 携 し てネ ット ワー ク化 を 図 り 、 人 権情 報 や生 涯 学 習 情 報 を 発 信 す ると と も に、地 区 内 外 住 民 と の交 流 の促 進 を 図 る こと 。. ウ 、企 業 啓 発 に つい ては 、 ﹁企 業 市 民 ﹂ への啓 発 と し て位 置 づ け 、 関 係 団 体 の協 力 も 得 な が ら 、 啓 発 に つい て 充 実 ・強 化 を 図 る こと 。. エ、 ﹁ 人 権 教 育 の 一〇 年 ﹂ と 関連 し て、 本 市 が 策定 す る であ ろう 行 動計 画 の推 進 にあ た っては 、 それ ぞれ の推. ...
(20) 進 組 織 と 連 動 し た 取 り組 み を 図 る こと 。. オ、 急 速 な 国 際 化 に対 応 し て広 く 外 国 籍市 民 に対 し 、 生 活 ・人権 情 報 を 提 供 す るた め 、 外 国 語 に よ る広 報 紙 を. エ、 あ ら ゆ る人 権 侵 害 に対 す る被 害 の救 済 に つい ては 、権 限 を 有 す る 第 三者 機 関 の設 置 等 、 人 権 擁護 機 関 の充. 教 材 や人 権 情 報 の提 供 、助 言 を行 う こと 。. 対 し て は本 市 と の契 約 に際 し 、従 業 員 の人権 問題 研 修 の実 施 を 義 務づ け て い るが 、 そ の推 進 に向 け 、研 修. 同連 等 と も 連 携 を 取 り な が ら 、啓 発 活 動 に主体 的 に取 り 組 む よ う 指 導す る こと 。 ま た 、 恒 常的 委 託 業 者 に. ウ 、本 市 の外 郭 団 体 に ついて は 、大 阪 市 外 郭 団体 人 権 問 題 職 員 研 修 推 進連 絡 会 が設 置 さ れ て いる が 、今 後 は企. 材 の作 成 ・提 供 等 を 通 じ て支 援 す る こと 。. 議 会 (以下 ﹁ 企 同連 ﹂ と い う。) 等 と の連 携 を 密 にし て、効 果的 な 企 業 啓 発 の推 進 に努 あ る と と も に、 教. イ、 企 業 啓 発 に つい ては 、大 阪同 和 問 題 企 業連 絡 会 ( 以下 ﹁ 同 企 連 ﹂ と いう 。)、 大 阪 企 業 同 和 問題 推 進 連 絡 協. て充 実 ・発 展 さ せ 、 啓 発 ・教 育 の場 と な る よ う協 力 を 求 あ る こと 。. ア、 大 阪 人 権 博 物 館 、 大 阪 国際 平 和 セ ンタ i 、 アジ ア太 平 洋 人権 情報 セ ン タ ーを 人 権 文 化 の情報 発信 基 地 とし. 本 市 で は、 市 ・区 人 推協 を中 心と し た 民 間 団体 や機 関 等 と 連 携 し て、地 域 と 密 着 し た 人 権 啓 発 活動 を 行 ってお. 外 部 関 係 機 関 と の連 携. 発 行 す る こと 。. り、 今 後 も 、 それ ぞ れ の特 性を 生 か し た 取 り 組 み や、 活 動 内 容 の充実 に向 け 積 極 的 に協 力 を 求 め る べき であ る。. 0. 第13号. 実 ・強 化 を 国 に対 し て強 く要 望 す る こと 。. 一90一. 人権問題研究資料.
(21) 大 阪市 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 に つ い て(意 見 具 申1. 日. ま た、 戸 籍 謄 本 等 、 業務 上 必要 な 場 合 に入手 が 認め ら れ て いる 弁護 士 や司 法 書 士 等 に対 し て 、情 報 が 不 正 に流 用 され る こと のな いよ う強 く 要 請 す る こと。 指 導 者 養 成 の強 化. 市 民 一人 ひと り の人 権 意 識 の高 揚 を図 るた め には 、鋭 い人 権 感 覚 と 積 極的 な意 欲 と 実 践 力 を 備 え た 、地 域 にお. け る リ ーダ ー の養 成 を 欠 か す こと は でき な い。 啓 発活 動 を 推 進 す る た め に、 リ ーダ ー養 成 のた め の体 制 を 整 備 す. 啓 発 内容 の充 実. 化 に対 応 し う るボ ラ ンテ ィ ア の養成 にあ た っては、 人 権 の視 点 を 踏 ま え る こと。. イ 、 生 涯学 習事 業 とし て人 権 意 識 を高 揚 す るた め のボ ラ ンテ ィ アを 育 成 す る と とも に生 涯 学 習 や 高齢 化 、 国際. 己 学 習活 動 に対 す る支 援 を 図 る こ と。. ア、 国 際化 時 代 にお い て、 す べ て の人 び と の人権 が尊 重 され 、 差 別 のな い社 会 づ く り を 推 進 す る リ ーダ ー の自. る と と も に、優 れ た経 験 や知 識 、 技 能を も つ有 為 な人 材 の発 掘 に取 り 組 み 、積 極 的 な 活 用 を す べき であ る。. 四. 今 後 の啓 発 に ついて は 、市 民 意 識 調 査 の結 果 等 を 踏 ま え 、人 権 問 題 に つい て の市 民 の 理解 と 協 力 を 得 る た め 、. 啓 発 内 容 の 一層 の充 実 ・強 化 を 図 ると と も に、 人 権 問 題 に つい て の資 料 ・情 報 を 収集 し 、 そ の有 効 活 用 を 図 る べ き であ る 。. ア、 啓 発 事業 の企 画 にあ た っては 、 啓 発 内容 や啓 発 教材 の体 系 化 を 図 り 、 学 習 要求 に則 し た 魅 力 的 な 啓 発 内容 を 提 供 す る こと。. イ、 学 習 教 材 づ く り にあ た っては 、 市 民 か ら公 募 し た 手 作 り の写真 、 ポ スタ ー 、 標 語等 を 積 極 的 に活 用 す る こ. 一91一.
(22) と 。 ま た 、被 差 別 の立 場 にあ る人 び と が 培 って き た生 活 体 験 や文 化 の教 材 化 に努 め る こと 。. ウ 、 同 和 対 策 に対 し て 、市 民 の正 し い 理 解 と 協 力 を 得 る た め、 そ の事 業 の目 的 ・意 義 等 を 積 極 的 に啓 発 し 、. こと 。. エ、 エセ 同和 行 為 に対 し て適 切 に対 応 す るた め 、 市 民 が同 和 問 題 に つい て の正し い認 識 を 持 ち う る よ う努 め る. ﹁ね た み意 識 ﹂ の解 消 に努 め る こと 。. オ 、 ﹁大 阪府 部落 差 別 事 象 に係 る 調査 等 の規 制 等 に関す る条 例 ﹂お よ び ﹁ 大 阪 市 個 人 情 報 保 護 条 例 ﹂ に つい て 普 及 ・啓 発 活動 を 推 進 す る こと。 啓 発 手 法 の開 発. イブ ラ リ i、 図 書 、 冊 子等 のデ ー タベ ー ス化 を 推 進 し 、 積 極 的 な 活 用を 図 る こと 。. ウ、 人 権 問 題 に関 す る 国 内外 の情 報 や 資 料 、 研究 ・啓 発 教 材 を 収 集す ると と も に開 発 に努 め 、 啓 発 用 の映 像 ラ. や映 像 の字 幕 、 手 話 等 に よ る啓 発 を 積 極的 に推 進 す る こと 。. イ、 イ ンタ ーネ ット 等 の ニ ュー メデ ィ アを 重視 し た 啓 発 ・研 修 教材 を 作 成 、 活 用 す る こと。 ま た、 点 字 、 音 声. ま た、 マス コミ に対 し て情 報 を 積 極 的 に提 供 し 、 啓 発 の協力 を 求 め る こと 。. ア、 印 刷 媒 体 や 電 波 媒 体 、あ る い は講 演会 、研 修 会 等 、 多 様 な手 法 、 表 現 方 法 を 一層効 果 的 に活 用す る こと 。. な 啓 発 手 法 の開 発 を 推 進 す べき であ る。. 今 後 と も 、 市 民 の主体 的 な参 加 を 求 め つ つ、あ ら ゆ る 機 会 を 通じ て、 各 種 の媒体 と手 法 を 組 み合 わ せ た 魅 力的. ㈲. 第13号. エ、外 国人 に対 し て同 和 問 題 を はじ め と す る あ ら ゆ る人 権 問 題 を 正 し く 理解 し ても ら え る よ う、 外 国 語 版 の啓. 一92一. 人権問題研究 資料.
(23) 大 阪 市 にお け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ い て(意 見 具 申). ②. 発資 料 を 作 成 す る こと。. 職 員 研修. 本市 で は 、同 和 問 題 の解 決 を 目的 とし て、 昭 和 四 一 (一九 六 六 ) 年 よ り 同和 問 題 職 員 研 修 を 実施 し て おり 、 昭和. 四 九 (一九 七 四 ) 年 に は ﹁ 職 員 に対 す る 同 和 問 題 研 修 に 関す る実 施要 綱 ﹂ (平 成 元 (一九 八 九 ) 年 に ﹁ 同和問題職. 員 研修 実 施 要 綱 ﹂と し て改 定 )を 策 定 し 、 職 員 の責 務 と役 割 、 各 所 属 の研修 推 進 体 制 を 明 確 にす る と とも に、 小 グ. ル ー プ 討 議方 式 を と り 入 れ た 階 層 別 ・所 属 別 研 修 や 、 研修 リ ーダ ー の養 成 を行 って い る。. 平 成 四年 市 意 見 具 申 は 、 ﹁ 今 後 は、 市 民 に対 す る 人 権 問 題 啓 発 に つい て の責 務 と 役 割 を 明 確 に位 置 づ け るた め ﹂. 人 権 問 題 に つい て の職 員 研 修 の推 進 体 制 の整 備 を 図 る と と も に、 ﹁体 系 的 な 研 修 を 確 立 し 、 推 進 す る必 要 が あ る ﹂. こと を 提 言 し 、 ﹁ 大 阪 市 人 権 問 題 職 員 研修 基 本 方 針 ﹂ (以 下 ﹁研修 基 本 方 針 ﹂ と い う 。) の策 定 を 求 あ てき た と こ ろ であ る 。. 今 後 は、 研 修 基 本 方 針 を 早 期 に策 定 す る と と も に、 そ の理 念 に沿 って、 職 員 の 一人 ひと り が 国 際 的 な 視 点 に立. ち 、人 権 問 題を 正 し く 理 解 し 、豊 か な人 権 感 覚 を も ち う る よう な 、 ま た 、市 民 の先 頭 に立 って人権 啓 発を 行 いう る. よ う な ﹁研修 カ リキ ュラ ム﹂ を 策定 し て、 研 修 体 制 の整 備 を 行 い、 効 果 的 な研 修 を 実 施 す べき であ る 。 そ の ため に. は 、 人 権 問 題職 員 研 修 の講 師 体 制 の整 備 を 行 い、 指 導者 を 育 成 す る こと が 不可 欠 であ る 。. さ ら に、 従来 の研 修 方 法 の ほか に、参 加 参 画 型 研 修 の導入 等 、 研 修 方 法 の開発 を 行 う と と も に、 ビ デ オ等 を 含 あ. た 研 修 教 材 ・資 料 を 作 成 、 充 実 し 、 ま た、 国 内 外 の情勢 に即 し た的 確 な 人権 問 題 情 報 等 の提 供 を 恒 常 的 に行 う べき. 一93一.
(24) ②. であ る 。 な お、 研 修 の実 施 にあ た っては 、常 に受 講 者 の意 見 を 把 握し 、 研 修 効 果 の分 析 を行 い、 研 修 の活 性 化 、効 果 的 な推 進 に努 め る べき であ る。. 教育対策. 教 育 は 、 人 間 形 成 に 主 要 な 役 割 を 果 た す も の で あ り 、 ま た 、 就 労 の安 定 や生 活 水 準 の向 上 等 、 社 会 生 活 の多 く の. 分 野 に お け る基 礎 的 条 件 と な る も の であ る こと か ら 、同 和 問 題 の解決 にあ た って、 教 育 の果 たす べき 役 割 は 極 あ て大 き い。. 本市 お よび 本 市 教 育 委 員 会 は 、 同和 教 育 基 本 方 針 お よび 昭和 四三 年市 答 申 等 に基 づ き 、 学 校 を はじ あ 地 区 教 育 関 係. 施 設 ・設備 の整 備 を 図 ると と も に、保 育 、 学 校 教 育 お よび 社 会 教 育 の各 分 野 にお け る同 和 教 育 の積 極 的 な 推 進 、 地 区. の乳 幼 児 ・児童 ・生 徒 を は じ め とす る青 年 ・女 性 ・高 齢 者 等 、 住 民 各 層 に対 す る教 育 機 会 の確 保 や教 育 の機 会 均 等 を 図 る た め の高 等 学 校 ・大 学 奨 学 金 等 の教 育 諸 条 件 の整 備 ・充 実 に努 あ てき た。. これ ら の取 り 組 み によ り 、 ﹁ 差 別 の結 果 と し て の貧 困 ﹂ ゆ え の不 就 学 や 長 期 欠 席 問 題 は ほ ぼ 解 消 し 、 高 等 学 校 等 へ. の進 学 率 も 大 幅 に上 昇 す ると と も に、非 行 や ﹁ 荒 れ ﹂ と い った課 題 も 克 服 さ れ る等 、 改 善 が 図 ら れ て き て い る。. ま た 、 識 字 学級 を はじ め 各 種 講 習講 座 事 業 等 の取 り 組 み に より 、 地 区 青少 年 や住 民 の教 育 機 会 の充実 を図 ると と も. に、 地 域 文 化 の向 上 や人 材 の育 成 等 に大 き く 貢 献 し てき た 。 さら に、 市 民 各 層 に対 す る人 権 啓 発 の推進 に つい ても 、. 全 市 校 園 にお け る 同和 教 育 の推 進 や P T A にお け る啓 発 活動 の取 り 組 み 等 によ り、 人 権 意 識 の高 揚 が 図 られ る等 、 学 校 教 育 ・社 会 教育 の 両面 にわ た って 一定 の成 果 を 上 げ てき た。. 一94一. 第13号 人権問題研究 資料. ﹂.
(25) 大 阪 市 に お け る今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(意 見 具 申). し かし な が ら 、 高 校 進 学率 にお け る市 平均 と の較 差 は 依 然 と し て残 され てお り 、 大 学進 学 率 にお い ては 市 平 均 の約. 半 分 にと ど ま る こと や高 等 学 校 の中 途 退 学者 の割 合 が 大 き い こと 等 の課 題 が 残 さ れ て いる 。. ま た 、 社 会 教 育 にお け る講 習事 業 等 、 事業 開始 から 三 〇 年 近 く 経 過し た事 業 も 多 く 、 こ の間 の社 会 状 況 の変 化 を踏. ま え 、 地 区 住 民 の自 立 の促進 、地 域 の教 育力 や生 活 文 化 の向 上 の観点 か ら、 地 区 施 設 の活 用 の 課題 等 も 含 め てよ り有 効 な 方 策 の検 討 が 求 め ら れ て い る。. こ のほ か、 新 た な 課題 と し て、 ﹁いじ め ﹂ や ﹁登校 拒 否 ﹂が 大 き な 社 会 問 題 と な って い る が、 子 ども の人 格 形成 や 人 権 の侵 害 にか か わ る 重 要 な 課 題 であ り 、 そ の対 応 が強 く 求 め ら れ てい る。. 二十 一世 紀 を 担 う 子 ど も た ち は 、社 会 が ど のよ う に激 し く 変 化 し よ う とも 、 自 ら 考 え 、 判 断 し 、行 動 し 、 課 題 を 解. 決 す る資 質 や能 力 を 身 に つけ る と とも に、 他 者 と の違 いを 認 め 、 他 者を 思 い や る心 や 心 豊 か な人 間 性 を 体 得 し て いく こと が大 切 であ り 、 そ のた め の取り 組 みを 進 あ る ことが 必 要 であ る 。. これ ら の課題 の解 決 を 図 る た め 、 平成 四年 市 意 見 具申 を 受 け 、 本 市教 育 委 員 会 は 、 平 成 六 (一九 九 四 )年 か ら 二年. 間 にわ た って ﹁ 生 活 実 態 ・学 習 理解 度 調査 ﹂ (以下 ﹁ 理 解 度 調査 ﹂と いう 。)を 実 施 し 、 地 区 児童 ・生 徒 の低 学 力 傾 向. の背 景 や要 因 の分 析 を 行 い、 学 校 ・地 域 ・家 庭 の三者 の役 割 を 明 確 にし た が 、今 後 は こ の調 査 の結 果 に基 づ き 、 各 地 域 にお い て 具体 的 な 取 り 組 み を 積極 的 に行 う 必 要 が あ る。. 一方 、 本 市 で は 、 一人 ひ と り の市 民 が 人 間 と し て尊 重 さ れ 、豊 か に生 き て い け る ﹁ 人 間尊 重 の生 涯 学 習 都 市 ・大. 阪 ﹂ の実 現を 図 る ため 、 平 成 四 (一九 九 二 )年 に ﹁ 生 涯学 習 大 阪 計 画 ﹂ を策 定 し た。 そ の具 体 化 にあ た って は、 人 権. 尊 重 の視 点 が何 よ り も 重 要 であ り 、 こ れま で の実 践 の中 で培 わ れ てき た 蓄 積 を活 かし 、同 和 問 題 の解決 と人 権 文 化 の. 一95一.
(26) 構 築 に向 け た教 育 を 推 進す る ことが 重 要 であ る 。. 同 和教 育 が め ざ し てき た も のは、 差 別 を 許 さ な い、 一人 ひと り の人 間 が 尊 重 され る社 会 の実 現 であ り 、今 後 とも 、. こ のよ う な 目 標 に向 か って、 学 校 教 育 と 社 会 教 育 と が 十 分 に連 携 を 図 る と と も に、 生 涯 学 習 の視 点 に立 って、 体 系. 学力 向 上 の課 題. 学校教育. 的 ・計 画 的 な 取 り 組 み 体 制 を整 備し 、 教 育 諸 事 業 の充実 を 図 る必 要 が あ る 。. ① e. これ ま で、 学 校 にお い ては 補充 学 級 や促 進 指 導 、 複数 担 任 制 等 の取 り 組 みを 進 め てき た。 ま た 、 家庭 や地 域 の. 教育 関 係 団体 と の連 携 を 強 化 す る中 で、 地 区 児 童 ・生 徒 の学 力 向 上 に向 け た 取 り組 みを 進 あ 、 基 礎 的 ・基 本 的 な 事 項 の定 着 に 一定 の成 果 を 上 げ てき た。. しかし、 ﹁ 理 解 度 調査 ﹂ の結 果 に よれ ば 、 地 区 児 童 ・生 徒 と 地 区 外 児 童 ・生 徒 の学 力 較 差 は 、 小 学 校 で は高 学. 年 にな る にし た が ってゆ る やか な 拡大 傾 向 が みら れ 、 中学 校 で は、 調 査 を 実 施 し た 国 語 ・数 学 ・英 語 のす べ てに. わ た って較差 は さ ら に拡 大 し て いる 。 こ のよう な 傾 向 の主 な要 因 と し ては 、 部 落 差 別 のも と で の地 域 の生 活実 態. と も 関 連 し て 、基 本 的 生 活 習 慣 が 十 分 に確 立 し て いな い こと 、生 活 文 化 の反 映 と し て 語彙 の不 足 や 表 現 力 に関す. る問 題 が あ る こと 、 自 学 自 習 の習 慣 が 十 分 に定 着 し て いな い こと 、 ﹁ 自 尊 感 情 ﹂ や 将 来 への展 望 を 十 分 にも ち え て いな い こと によ る学 習 意 欲 の不 足 等 が考 え ら れ る 。. これ ら の課 題 解決 の たあ 、 学 校 にお いて は、 日常 の授 業 のあ り方 を 問 い直 し 、 児童 ・生 徒 の学 習 に つい て の自. 一96一. 第13号 人権 問題 研究 資料.
(27) 大 阪 市 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 に つ い て(意 見具 申). 発 的 な 関 心を 高 あ 、 個 性 を 伸 ば す と とも に、 自 ら 考 え 、判 断 す る力 を 身 に つけ させ る こと が 大 切 であ る。. ま た 、 学校 ・地 域 ・家 庭 の連 携 は も と より 、 幼 稚 園 ・保 育 所 と 小 学 校 、小 学 校 と中 学 校 と の連 携 のも と に 、基. 礎 学 力 の定着 を 図 る ため の研 究 、 評 価 に つい て の研 究 、効 果 的 な 指 導 形 態 や 個 別学 習 のあ り 方 の研 究 、情 報 活 用. 能 力 の育 成 、体 験 的 な 学 習 の場 の設 定等 、教 育 内 容 や 教育 方 法 の検 討 ・改革 を 一層進 め て いく 必 要 が あ る 。. そ のた め には 、多 様 な 指 導 形 態 (テ ィー ム テ ィ ーチ ング 、学 級 分 割 ・学 年 分 割 、講 座 制 、 コー ス制 等 ) を 取り. 入 れ 、 教 員 の教 科 指導 の力 量 を 高 め 、 か つ、 学校 間 の連 携を 深め るた め の公 開 授業 に よ る実 践 の交 流 、 研 究 校 と. 進 路 指 導 の状 況 と そ の課題. し て多 方 面 か ら 意 見を 聞 け る機 会 の確 保 等 の取り 組 みを進 め る べき であ る。 口. 進 路 指 導 に つい ては 、地 区 生 徒 の高 校 進 学 率 に依 然 と し て若 干 の較 差 が あ り 、 ま た 、高 校 を 中 退 す る者 が 増 加. す る傾 向 が みら れ 、 さ ら に、大 学 進 学 率 は 地 区外 生 徒 に比 べ て約半 分 の較 差 が 存 在 し て いる等 、 課題 が 残 さ れ て いる。. これ ら の課 題 を 解 決 す る には 、 同和 保 育 を 通 じ て乳 幼 児 の ころ か ら基 本 的 生 活 習 慣 の確 立 を図 る とと も に、 保. 育 所 お よび 幼 稚 園 と 小 ・中 学校 の連 携 を 基 盤 と し て 学力 の定 着 を 図 る こと や、 家 庭 ・地 域 の教 育 力 の 一層 の向 上. が 必 要 で あ る。 ま た 、 自 ら の人 生 を 切 り 拓 き 、 豊 か な職 業 観 を は ぐ く む こと が でき るよ う 、 多様 な情 報 の提 供 が. 必要 で あ る。 さら に、 これ ま で の進 路 指 導 が 、 中 学校 卒 業 時 に重 点 を 置 か れ る傾 向 が 強 く 、 高 校 への進 学 が中 心. であ った ことを 見 直 し 、 地 区 生徒 の進 路 の課 題 を 高 校卒 業 の時 点 で捉 え る こと が求 め ら れ て いる 。. な お 、 職業 指 導 に つい ては 、 職業 安 定 所 や関 係 諸 機 関等 と の密 接 な 連 携 を 図 る とと も に、 積 極 的 な 情報 の収集. 一97一.
(28) 日. を 行 う こと が 必要 であ る。. そ の深 化 ・充 実 が求 め ら れ て いる 。. 教 職 員 研 修 の充実. ﹁ 人 権 教 育 推 進 教 職 員 研修 ﹂を 実 施 し 、各 校 園 にお い て、 同 和 教育 を はじ め と す る人 権 教 育 の推 進 に中 心的 な 役. 覚 を 養 い、 人 権 尊 重 への積 極 的 な 意 欲 と実 践 力 を 備 え る こと が極 あ て重 要 であ り 、 平成 五 (一九 九 三 ) 年 度 か ら. 同 和 問 題 を は じ め とす る人 権 問 題 を 解決 す る力 を つけ る 教 育 を推 進 す るた め には 、教 職 員 自 ら が 鋭 敏 な 人 権感. 四. の理 念 であ る 、 知 識 や技 能 を 修 得 し 、 伝 え 、態 度 を 育 む と いう学 習 に結 び つく教 材 の開 発 ・研 究 が 必 要 であ る 。. 図 ると と も に、 普 遍的 な人 権 概 念 の浸透 を 図 るた め 、 創 意 工夫 を こら し た 体 験 学 習 の導 入 や、 人 権 教 育 の 一〇年. 民 の交 流 、 学 習 内 容 の深化 ・充 実 を 図 る ことが 大 切 であ る 。 ま た、 読 本 ﹁にん げ ん ﹂を 中 心 と し た 実 践 の強 化を. 域 に開 か れ た 学 校 づ く りを 生 涯 学 習 のため に積 極 的 に展 開す る なか で、 地域 にお け る人 材 の発 掘 や 地 区 内 外 の住. が す す あ ら れ 、 一人 ひ と り の児 童 ・生徒 を 大 切 にす る 教育 へと広 が り と 深 ま り を みせ てき て いる が 、 今 後 は 、地. 本 市 では 、 全 市 校 園 にお い て、 同 和 問題 を はじ め と す る人 権 問題 に つい て読 本 ﹁に んげ ん﹂ を 中 心 と し た 実践. に つい て の決 議 が 採択 され る等 、 国際 的 な 潮 流 と し て今 や人 権 は重 要 な キ ー ワード と な り 、 人 権 教 育 の必 要 性 と. 利 に関 す る条 約 ﹂等 の人 権 に関 す る 諸条 約 が 採 択 さ れ る と とも に、 平 成 七 (一九 九 五 )年 には 人 権 教 育 の 一〇年. 国 連 にお い て は、 昭 和 二 三 (一九 四八 )年 の ﹁世 界 人権 宣 言 ﹂を は じ め と し て ﹁ 国 際 人 権 規 約 ﹂ や ﹁児 童 の権. 人 権 教育 の積 極 的 推 進. 第13号. 割 を 果 たす 教 職 員 の育成 に努 め てき た 。 平成 七 (一九 九 五 ) 年度 に実 施 し た ﹁大 阪市 教 職 員 の人 権 問 題 教 職 員 研. s・. 人権問題 研究資料.
(29) 大 阪 市 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 につ い て(意 見具 申). 修 二ーズ 調 査 ﹂ の結 果 に よれ ば 、 同 和 問 題を はじ め と す る 人権 問題 に関 す る 教 職 員 の知 識 は 一定 浸 透 し て いる も. のの、 自 ら の課 題 と し て捉 え る力 は 弱 く 、 日常 の教 育 活 動 に十 分結 び つい て いる と は いいき れ な い状 況 にあ る 。. 人 権 尊 重 を め ざ し た 国際 的 な 動 き が 高 ま る なか 、 す べ て の教 職員 が 指 導 者 と し て の人 権 感 覚 を さ ら に身 に つけ. るた め には 、 同 和 教育 を はじ め と す る人権 教 育 の系 統 立 った 指 導計 画 や カリ キ ュラム等 に基 づ いた 研 修 を さ ら に 充 実 す る必 要 が あ る 。. 各 校 園 にお い ては 、 同 和教 育 を はじ あ とす る人 権 教 育 の取 り 組 みを 年 問 指 導 計 画 に位 置 づ け ると と も に、 系 統. 的 な カリ キ ュラ ムを 作 成 す る等 、具 体 的 な実 践 に移 す 必 要 が あ り 、ま た、 これ ま で の実 践 の成 果 と 課 題 を 明 ら か. 教 職 員 体 制 のあ り 方. にし て、 よ り 地 域 と 密 着 し た研 修 の充 実 を 図 る 必要 が あ る 。 ㈲. これ ま で、 校 区 に地 区 を 含む 小 ・中 学 校 にお い て は、 学 級 定 数 の引 き 下 げ や 教 職 員 の加 配 によ る指 導 体 制 の充. 実 等 、 教 育 諸 条 件 の整 備 に努 め る とと も に、集 団 育 成 や促 進 指 導 ・補 充 学 級 等 に取 り 組 み 、学 力 の向 上 や 進 路 指 導 の充 実 を 図 り 、 一定 の成 果を 上 げ てき た 。. 今 後 、 加 配 教 職 員 の果 た す べき 役 割 を 明 確 にす ると と も に、 指 導内 容 ・方 法 を 含 め て、加 配 のあ り 方 に つい て 検 討 す る必 要 が あ る 。. な お 、 学 校 は 、 確 か な 人権 意 識 に基 づ く 児 童 ・生 徒 の集 団 づ く り の 一層 の充 実 を 図 り 、担 当 者 を 明 確 に位 置 づ. け、 家 庭 ・地 域 の連 携 を も と に情 報 提 供 や 教 育相 談 等 によ り 、 地域 の教 育 力 の向 上 を 図 る と とも に親 の願 いを 学 校 に反 映 す る こと が 求 あ ら れ て い る。. ...
(30) ②. ㈹. 自 主 的 研 究 団体 と の連 携. 同 和 教 育 を は じ め とす る人 権 教 育 の深 化 ・充 実 を 図 るた め 、大 阪 市 同 和 教 育 研 究協 議 会 (以 下 ﹁市 同 教 ﹂ と い. う。)、 大 阪 市 立 高 等 学 校 同 和 教 育 研 究 会 (以 下 ﹁ 市 高 同 研 ﹂ と いう 。) を は じ め と す る自 主 的 研究 団体 と連 携 し. た取 り 組 みを 進 め 、 一定 の成 果 を 上 げ てき た が、 同 和 教 育 を は じあ と す る人 権 教 育 の実 践 は、 な お 不 十 分 であ る と言 わざ るを 得 な い。. 今 後 は 、市 同 教 お よ び市 高 同 研 にお け る 研 究 内容 や体 制 の整 備 に ついて の検 討 を 実施 す る とと も に、 学 習 方 法. や教 材 の 開発 、 カ リキ ュラム やプ ログ ラ ム の作成 、研 修 や適 切 な進 路 指 導 、 保 護 者 や 地 域 への啓 発 のあ り 方 等 に. ついて 、 具体 的 な 実 践 内 容 を 提 示し て、 各 校 園 の多 様 な ニーズ に対 応 でき るよ う 、 さ ら に緊密 な連 携 に努 め る必 要がある。. 地 区 社 会 教 育 施 設 の有 効 活 用 と 機能 の充 実. 社会教育 日. 同 和 地 区 住 民 の自 立 を 促進 し 、 地 区 にお け る教 育 ・文 化 の向上 を 図 るう え で、社 会 教 育 が 果 た す べき 役割 は極. め て大 き い。 本 市 教 育 委 員会 で は、 各 地 区 に青 少 年 会 館 等 を 整 備す ると と も に、 社会 教 育 主 事 や 社 会 同 和教 育 指. 導 員 等 の職 員 を 配 置 し 、青 少 年 を はじ あ とす る地 区 住 民 への学 習機 会 の提 供 や 学 習条 件 の整 備 ・充 実 等 、 各 種施 策 を 実 施 し てき た 。. そ の結 果 、 地 区 住 民 の自 立を 促 進 し 、 住 み よ いま ち づ く り を 推進 し て いく た め の教 育 ・文 化 的 基 盤 は 着 実 に つ. 100一. 第13号 人権問題研究資料.
(31) 大 阪 市 に お け る今 後 の 同 和 行 政 の あ り方 に つ いて(意 見 具 申). く ら れ てき てお り 、進 学 率 等 にな お 較差 が あ るも の の、 地 区 住 民 の教 育 状 況 は 大 幅 に改 善 され てき て いる 。 し か. し な が ら 、 今 な お残 る 課題 や新 た な 課 題を 克 服す るた あ には 、 社会 教 育 の場 にお い ても 、地 域 ・家 庭 の教 育 力 を 高 め る方 策 が 求 あ られ て い る。. そ のた め には 、 生 涯学 習 の観 点 か ら 、 解 放会 館 や青 少 年 会 館 は 、地 区 施 設 や地 区外 の社 会 教 育 ・生 涯 学 習 関 連. 施 設 、 学 校 等 と のネ ット ワー クを 構 築 す る と とも に、 地 区 住 民 の多 様 な学 習 ニーズ を的 確 に把 握 し 、 施 設 と 人 材. を 有 効 に活 用 し て、 現 行 諸事 業 の転 換 と 再 編を 行 い、 学 習 活 動 の支 援 や 、情 報 提 供 、教 育 相 談 等 、 各 種 機 能 を 充. 実 さ せ る必 要 が あ り 、 ま た 、広 く周 辺 地 域 住 民 の同 和 問 題 に ついて の理解 を 深 あ るた め 、地 区内 外 住 民 の交 流 の 場 と し て の役 割 を 果 た し て いく こ とも 必 要 であ る。. な お 、 これ ら の こと を 推 進し て いく た め には 、社 会 同 和 教 育 指 導員 は 、 これ ま で の蓄 積 を活 かし 、 生 涯 学 習 推. 進 の観 点 か ら 社 会 教 育 ・人 権教 育 の推 進 者 と し て の幅 広 い役 割 を 果 た す 必要 が あ り 、 よ り 一層 資 質 の向 上 を 図 る. 地 区 社 会 教 育 ・生 涯 学 習 の振 興. こと が求 め ら れ て いる 。 口. ア、 講 習 講 座 事 業 の充 実 と 活性 化. 解 放 会 館 にお け る 講 習 講 座 事 業 は 、 ﹁ 大 阪 市 講 習 講 座 運 営 委 員 会 ﹂ で の検 討 を 経 て、 生 活 技 術 の習 得 を 目 指. す 通年 の定 例 講 習 か ら 、 健 康 や社 会 に関 す る問 題を 含 あ た 中 ・短 期 の講座 等 へと 再 編 が 図 ら れ 、地 区 内 外 住 民. の学 習 や交 流 の場 と な って いる 。今 後 と も 、 地 域 の教 育 力 を 高 め る 観 点 か ら 、学 習 ニーズ に応 え う る事 業 内 容. の検 討 を行 う と と も に、 住 民 が参 画し た自 主 的 、 自立 的 な 事 業 を 展 開 す べき であ る。. 101.
(32) 識 字 学 級 は 、地 区住 民 の差 別 か ら の解 放 と 自 立 の促進 を 図 るた あ の重 要 な社 会 教 育 活 動 と し て位 置 づ け 、積. イ、 識 字 学 級 の展 開. 進 指 針 ﹂ を 踏 ま え 、地 区 外 で実 施 さ れ て い る識 字 学 級 や 日本 語読 み書 き教 室 等 とも 連 携 を 図 る 必 要 が あ る 。ま. 実 を 図 る等 、 家 庭 教 育 への支 援 のあ り 方 を検 討 す べき であ る 。. 年 会 館 は、 地 域 や家 庭 の教 育 力 の向 上 を 図 る観 点 か ら 、 子 育 てに関 す る学 習 会 や情 報 提 供 ・各 種 相 談 事 業 の充. こと を 踏 ま え 、 そ れ ぞ れ の緊 密 な 連 携 のも と、 地 区 青 少 年 の育成 を 図 る べき であ る。 そ の際 、 解 放 会 館 や青 少. る。 今 後 は 、 青 少 年 会 館 と 子ど も 会 、 地域 ・保 護 者 の役 割 を 明確 にし 、 子 育 て の第 一義 の役 割 は 保 護 者 であ る. か で、 地 区青 少 年 の育 成 に つい て の保護 者 や 地 域 の人 び と の関 わ り が 少 な く な り つ つあ る傾 向 も み う け られ. 庭 の子 育 て機 能 を 補完 す る大 き な 役 割 を果 たし てき た 。 し か しな が ら 、 施 設 や 職員 等 の充 実 が 図 ら れ てい くな. 地 区 子 ど も 会 は 、 学校 外 にお け る教 育 の場 と し て、 地 区青 少 年 に様 々な 体 験機 会 を 提 供 し 、 情 操 の伸 長 や家. ウ 、 学 校 外 で の子 ど も の育 成 と 子 育 て の支 援. 望まれる。. た 、 これ ま で の学習 成 果 を 踏 ま え 、受 講 者 自 身 が 、 地 区内 外 で の識 字 活 動 の推 進 者 と し て活 躍 し てい く こと が. 今 後 は、 非 識 字 者 の解 消 を 図 る た あ 、 学 級 運 営 や カ リ キ ュラ ム の検 討 を 行 う と と も に、 ﹁ 大阪市識字施策推. いる 。. 極 的 に実施 さ れ てき た が 、 学 習 内容 の多 様 化 や 外 国 籍住 民 の参 加 、 講 師 の公募 等 、 新 た な 試 み も は じ め られ て. 第13号. エ、自 主 的 団 体 の学 習 活 動 への支 援. 102. 人権問題研究資料.
(33) 大 阪市 に お け る 今 後 の 同和 行 政 の あ り方 に つ い て(意 見 具 申). ㈲ ①. 地 区 住 民 の自 立促 進 と 社 会 教 育 を 振 興す る観 点 か ら 、 これま で子 ど も ・青 年 ・女 性 等 の自 主 的 団 体 の学 習活. 動 に助 成 を 行 い、 自 主 的 な 学 習 グ ル ープ や 多 く の指 導 者 の育 成 や 固有 の課 題 解 決 等 に 一定 の成 果 を 上 げ て き. た 。 地 区 内 施 設 が整 備 され た現 在 、 地 区 住 民 の今 日的 な 課 題 や多 様 な 学 習 要 求 に十 分 に応 え て いく た あ に、今. 後 は 団 体 の役 割 と施 設 の役 割 を 明 確 にし た う え で支 援 のあ り方 を 検 討 し て いく べき で あ る。 オ、 図 書 事 業 、 施 設 開 放事 業. 地 区 の教 育 ・文 化 を 支 援し て いく う え で、解 放 会 館 や 青 少 年会 館 の図 書 事 業 は 重 要 で あ るが 、 事 業 の重 複 が. 認 め ら れ る。 今 後 は 、 地 区施 設間 の役 割 分 担 を 明確 にす ると と も に、連 携 を 強 化 し 、 ま た、 図書 館 と も 連 携 し. て、 地 区 住 民 に対 す る 図 書 紹介 等 の広 報 活 動 や貸 し 出 し の工 夫 等 、学 習 環 境 の充 実 を 図 る べき であ る。 ま た 、. 施 設 開放 事 業 は 、 地 区 外 住 民 の同和 問 題 の正 し い 理解 を 図 る う え で重 要 であ り 、 特 に これ ら の事 業 を 通 し て地. 区 内 外 住 民 の交 流 を 図 る こと は 、 同和 問 題 の早期 解 決 にと って大 き な意 義 が あ る。 今 後 と も 、各 施 設 の持 つ特 色 や機 能 を 活 か し 、 施 設 開 放 の拡大 に努 め る べき であ る。. 産 業 経済 ・就 労 対 策 産 業 経済 対 策. 本市 では 、地 区 住 民 の経 済 的 基 盤 の確立 と社 会 的 、文 化的 水 準 の向 上 を 図 る たあ 、 産 業 振 興 施 設 等 の整 備 を はじ. あ 、 地 区 企業 への事 業 資 金 の融 資 ・巡 回相 談 ・研 修 事 業 等 の産 業 経 済 対 策 の推進 に努 め た 結 果 、 企 業 の経営 お よび 環 境 改 善 等 に つい て 一定 の成 果 を 上 げ て き た。. 一103一.
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