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集中治療領域における新人看護師の臨床判断の現状と教育支援: 対話による省察支援過程の分析から

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Academic year: 2021

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要旨

【目的】 臨床判断モデルを用いた対話による省察支援過程から、集中治療領域の新人看護師の臨床 判断の現状を明らかにし、臨床判断能力育成のための教育支援の示唆を得ることである。 【方法】 新人看護師が臨床判断を行う場面を参加観察し、新人看護師の臨床判断について臨床判断 モデルを用いた対話による省察支援を行い、内容を記述し分析した。省察支援後の新人看 護師に対して、省察支援を受けて感じたことや考えたこと、臨床判断能力育成のための支 援方法についてインタビューし、逐語録を分析した。 【結果】 期間は 2018 年 8 月~9 月、対象は A 病院心臓血管系集中治療室の新人看護師 2 名であっ た。新人看護師が、患者の血圧変動時、患者の疼痛発生時、患者の尿量増加時、患者の発 熱時に臨床判断を行った 8 事例に対し、臨床判断モデルを用いて臨床判断の解釈(5 事 例)反応(2 事例)行為中の省察(1 事例)を省察支援した。新人看護師は、全事例で患 者の異変に気づき、これまでの経験を活かし、患者の発熱時に状況に適した解釈ができ、 患者の血圧変動時と発熱時に適切な反応ができた。そして、患者の血圧変動に対する未経 験の状況、初めて気管チューブ抜去の患者を受け持つ、初めて心臓血管外科術直後患者を 受け持つ、という状況で新たな解釈を学び、患者の血圧変動時の反応の判断、患者の多尿 時の他者への依頼という初めての状況で新たな反応を学んでいた。さらに、行為中の省察 で発熱患者の今後の予測を学び、行為後の省察で事例の経験から次の状況への臨床的な学 びや自信を得ていた。インタビュー調査の結果、新人看護師が認識する、臨床判断モデル を用いた対話による省察支援の効果は、【臨床判断モデルを用いて自分の思考を系統立て て捉えることができる】【臨床判断モデルを用いて自分と他者の思考の違いを客観的にみ られる】【臨床判断モデルを用いて状況を他者と共有できる】【臨床判断モデルを用いた 省察が次の状況への臨床的な学びや自信につながる】【臨床判断モデルが他者との対話や 自己省察や自己学習の道具となる】【対話が自分の思考を他者に伝える場となる】【対話 が状況を整理できる場となる】【対話が自分の引き出しを広げる場となる】であった。 【結論】 新人看護師はこれまでの経験を活かし臨床判断を行い、初めての経験から新たな学びを得 ていた。集中治療領域における新人看護師への、臨床判断モデルを用いた対話による省察 支援が、臨床判断能力の育成支援につながることが示唆された。

参照

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