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小児がんの子どもの学校の転籍に関わった母親の体験や思いの調査

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Academic year: 2021

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神戸常盤大学紀要  第 8 号 2015 113 −  −

小児がんの子どもの学校の転籍に関わった母親の体験や思いの調査

庄司 靖枝 転籍を体験した小児がんの子どもの母親の支援の一助とするために、転籍を体験した母 親を対象に、転籍における母親の体験や思いの調査を行った。 子どもの入院当初母親は、「病気を受け止めることで精一杯」で「私にできることは何」 と考え、【目の前の状態に当惑】するが、治療の目途がつき、【学校に戻らせたい】と考え、 支援学校の教育を受けるために転籍の決断をする。ところが、子どもが教育を受けるために は前籍校か特別支援学校かの学籍を選択しなければならず【制度の壁に直面】する。そこで 母親は【前籍校との繋がりの保持】や子どもが学校で体験するであろう【通過儀礼への参加 願望】を叶えるために前籍校や特別支援学校、医療機関などを奔走した。その調整をするた びに母親は【周囲からの疎外感】を感じ【受ける教育の空白】を体験しつつも、特別支援学 校や前籍校の一部の先生の計らいや、自助努力で乗り切り復学に辿り着くことができてい た。しかし、復学したのちも子どもの【学校生活への不安】を抱える母親もあり、すべての 母親がうまくいったわけではなかった。 子どもの復学をスムーズに成し遂げるためには、転籍制度の見直しや、医療者、学校関係 者、親の会などが連携し、子どもの復学のキーパーソンとなる母親を支援する協力体制を作 ることが重要である。

極低出生体重児における幼児期早期の共同注意行動の発達とその評価

山岡 紀子 高田 哲 目的:自閉症スペクトラム(ASD)においては、共同注意(JA)の異常が注目されている。 極低出生体重(VLBW)児でも、JA の発達が正出生体重(NBW)児と異なると報告されてい る。今回、構成的なビデオ映像記録法に基づきVLBW 児の JA 行動を NBW 児と比較検討 した。 対象・方法:1 歳半~1 歳 9 か月の NBW 児 36 名及び同修正月齢の VLBW 児 22 名を対 象にChecklist for Autism in Toddlers の行動観察を施行し、ビデオ撮影した。課題の中 よりEarly Social Communication Scales の定義に準じ 14 項目の JA チェックリストを 作成し、映像より両群のJA 行動を比較した。さらに両群から 10%のデータを抽出し、チ ェックリストの検者間信頼性を検討した。結果:(1)検者間信頼性は全項目で 0.7 以上と良 好であった(κ係数)。(2)「物の方向注視→観察者注視」、「観察者注視→観察者が玩具を手 放す→玩具注視」、「まねの前に観察者と注意共有」、「玩具-観察者交互注視」、「観察者注 視→観察者が積木を手放す→積木注視」、「積木を積む前に観察者と注意共有」、「積木-観 察者交互注視」、及び「積木-保護者交互注視」の8 項目において、VLBW 児群は NBW 児群よりJA 行動が有意に少なかった(p<.05)。結論:VLBW 児では、他者の視線の追従や 指さしへ反応するJA と共に、自発的な JA の発達も遅れると考えられた。 1-1 1-2

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