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<翻訳>シルビオ・ゲゼル著『貨幣の国営化 : 貨幣改革のための続編第二部』(1892年) (上)

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Silvio Gesell, Die Verstaatlichung des Geldes. Zweite Fortsetzung zur Reformation im Münzwesen Buenos Aires1892.(注)

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それなしにはだれも一日たりともやっていくこ とができない―を意のままにできる場合,銀行 家の権力がどれほど大きくなるかということで ある。 今やすべての国々に誕生しており,その構成 員がほとんどひとつの家族のようになってあら ゆる事業を相互に兄弟のように支え合っている 金融グループとは,どのような目的を追求して いるのか。 彼らの目的とは,[上述の独占的投機による 略奪行]以外に何があるというのだろうか。 頭目の合図によって世界のあらゆる部分に― 世界は衰退していくという―警戒の風評が撒き 散らされる。これが彼らの略奪行の開始なので ある。 小市民は即座に腰を抜かし,貨幣を流通から 引上げて,ライオンの洞窟に,つまり銀行に持 って行く。銀行家は,その貨幣を嘲笑しながら 受け取り,預金者に4%の利子を支払う。だが, この貨幣は再び流通に戻る代わりに,銀行家に よって溜め込まれる。 その結果,貨幣流通はきわめてまもなく不足 した状態になり,それとともに需要の減退と物 価の下落が生じ,証券の相場が突如崩落するこ とになる。国民は,この崩落の説明の原因を警 戒的風評に求めるが,銀行家は,何百万マルク もの利潤を書き入れた彼の帳簿の中で,この事 態の解説を行う。 かくして人々は取引所に文句をいい,取引所 を悪徳と呼ぶ。そしてだれも,貨幣,すなわち 金の子牛や貨幣貯蓄制度を行う悪習を悪徳とは 見なさない。つまり,ここに認識されるのは, 結果と原因の永遠の混同にほかならないのであ る。 (注)

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