その際,なぜ判例研究が要請され,その方法論は何かということが理解されてい なければならない。テーマに関係する裁判例を単に羅列しただけでは何の意味もな い。裁判例から判例を読み解き,刑法理論との関連性を見出さなければならない。 ここでも,事実と条文から遊離した刑法理論の抽出は意味をなさない。実務教育か 理論教育かの視点の違いはあっても,刑法解釈学の土台の上で判例を取り扱うもの であり,刑事判例研究の意義と方法に相違があるわけではない。 3 本稿では,1)判例研究は何のために行うのか,またその意義は何か,2) 判例研究にはどのような方法があるのか,3)判例に法源性は認められるのか,さ らには法の動態に関わりをもつのか,4)判例の限界と立法論との関わりをどう捉 えるべきなのか,というような点について順次考察をしていくこととする。
刑事判例研究の意義と方法
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〔追記〕 校正の段階で、山﨑俊恵「刑事訴訟法判例研究」
〔附記〕
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