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第2回討議要旨 区民ワークショップ第3部会|豊島区公式ホームページ

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豊島区基本構想・基本計画策定に向けた区民ワークショップ 第3分野:生活、文化、教育 部会

第2回 討議要旨

日 時:平成14年(2002 年)10月16日(水)19: 00∼21: 45 会 場:豊島区役所第4会議室

欠 席:5名

◆ 今回決定した主要な事項◆

1.議事録の公開方法について

・議事録の公開にあたっては、ABC表記を原則とする。

・ただし、公開前に事務局は記録内容についてメンバーの承諾を得る。

2.今後の進め方について

・分科会形式の採用も踏まえ、事務局で運営方針を整理する。

・「生活」「文化」「教育」の各テーマの位置付けについて、事務局で方針を整理する。

2.その他

・スケジュール 次 回(第3回)10 月 26 日(金)19: 00- 21: 00 次々回(第4回)11 月 11 日(月)19: 00- 21: 00 ・第3回の開催に関する通知等は次回開催前に事前発送予定。

1. 配付資料等について

*まず、事務局から配付資料の説明があった。

■ 事務局2

・議論に入る前に、皆さんにお諮りしたいことがある。このワークショップの議事録は、 公開対象となるが、発言者の表記について皆さんの氏名を出すことの是非についてここ で決めたいと思う。なお、基本構想審議会では、「A」「B」「C」というように、具体的 な発言者名は伏せることとなった。

■ 西河

・皆さん、氏名表記について特に反対意見はないようである。

・ただし、議事録の内容については、その都度あるいは公開する前の時点で皆さんに精査 していただき、承諾を得てから公開することとしたい。

(2)

2. 「良いと思っていること」

■ A

・池袋を中心にデパートなどが集まっており商業の利便性が高く、比較的近くに目白な どの良質な住宅地もある。

・最近では大型書店もみられ、文化的な特性も目立ちつつある。

■ D

・「大学サミット」のように大学と地域の連携を強化する取り組みはよい。ぜひ毎年継 続していただきたい。区内の大学や専門学校など高等教育機関の特性を生かして、テ ーマ毎に若者の意見を聞いてみたい。

■ F

・豊島体育館、巣鴨体育館、雑司ヶ谷体育館、体育場などスポーツ施設へのアクセスが 優れている。

・区政として、文化、芸術方面に力を入れていると感じる。

■ K

・特にない。

■ G

・1989 年以来続いている「池袋演劇祭」を、 14 年間行政が支援してくれたことを評価 したい。

・池袋演劇祭に対して、豊島区舞台芸術振興会を核に、行政、民間、現場が三者一体と なった責任ある協力体制を築き上げた点を評価したい。

・池袋演劇祭の実務的な仕事に対し、事務局である区の振興公社、民間、ボランティア が献身的な働きをしてくれた点を評価したい。

■ H

・ 職住接近の環境が実現している点は評価したい。商売をしている人が地元の人が多いと いうことから、お祭りなどにも力が入る。

・ 交通の便が非常に良い割には家賃が安く、庶民的文化の成熟度が高いと思う。このよう な土壌からは、常に新たな文化が何か生まれそうな期待が持てる。

■ B

・財政面をみると、お金が無いのが豊島区の特徴だが、かえって比較的変革が容易なの ではないかという期待が持てる。

・区政 70 周年ということもり、区長を中心に行政が区を盛り立てていこうとする熱意 が感じられる。

・祭り、スポーツなどに対し、小さなコミュニティが質・量ともに充実しており、様々 な人や団体が活発に活動している。

(3)

・豊島区は、東京の二大霊園である雑司ヶ谷霊園と染井霊園を保有しているが、その中 に文化人の墓が多くあることからも、文化的な歴史や土壌が根付いているまちといえ ると思う。

・ラーメン屋が多い。ラーメンは文化の発祥であるという考え方があるが、人間の本能 でもある「衣・食・住」に根ざした文化は廃れない。そういう力強さが豊島区のエネ

ルギッシュな部分をつくっていると思う。豊島区を掘り下げていくと、いろいろな「日

本一」が見つかるのではと期待が持てる。

・高齢者、三世帯住宅が非常に多い。これからわが国が本格的な高齢 化社会になる上で、

豊島区にはいい意味での先進事例が多いといえる。

■ C

・歴史的文化がある。また、豊島区にある目白、池袋、巣鴨、駒込駅では、いくつかの 線が利用できるなど交通の利便性が高い。

・スポーツ環境が充実していると思う。区のスポーツ施設は、スポーツ指導員がしっか

り付いてくれるし、料金も安い。近隣区と比べて確実に良質なサービスを受けられる。

■ E

・六義園に代表されるように都会にしては緑が豊かである点を評価したい。

・また、池袋駅の東西両口にはビックカメラ、コンビニ、衣料品店などがあり、商業地 としても充実している。住宅地としての特性も持ち合わせており、いろいろなものが バランスよくある。

3. 「問題に感じていること」

■ E

・学校の週休2日制について、実際にうまくいっているのか疑問である。

■ C

・外国人居住者が増えるとともに、区内での外国人による犯罪も増えているようだ。あ

まりネガティブにみるのではなく、外国人をまちづくりに上手に活用する方法はない

だろうか。

・国の歴史的な資源が多くあるのに、PRが不足しているからか、認知度がいまひとつ のように感じる。

■ J

・道路が狭い点は問題と思う。豊島区は「消防車が入れない地域」としてブラックリス トにも載っているほどである。狭隘な道路がある地域でも十分に走行できる小型の消 防車があったらいいと思う。

・小中学校の統廃合の跡地利用計画が散漫でなかなか具体的方針が決まらないという 点は問題と思う。うまく活用できる利用方法を提案したい。

(4)

みても豊島区に対しての故郷感が薄らいできている気がする。「マンション的感覚」 で暮らす人々が多くなっており、コミュニティとしての連帯感が薄れているようだ。 寂しさを感じる。

・故郷を意識した取り組 みとして、16 年後の自分に手紙を書いて駒込駅付近の一角に

埋めようという「メールカプセル」のイベントに参加した。将来の自分や地域に向け て手紙を書くことで地域と自分を結ぶ帰巣本能的な感覚を大切にしようという試み である。故郷に対する愛情を確認するには参考になる取り組みではないか。

■ B

・池袋駅の一日の乗降客数は 200 万人を超える。これは豊島区住民の 10 倍位の規模で

ある。ただし、ほとんどは他区からの流入人口であり、人流からみても、地理的にも、

他区との境界がはっきりしないことが、豊島区民としての意識を実感しにくい原因の

一つではないか。

・豊島区には歴史があるというが、鎌倉や京都と比べると誇れるものは決して多くない。

全国区の有名人もいない。何かいま一つ豊島区らしいものに欠けている気がする。

・地域の活動は、高齢者が中心となっており、「動脈硬化的症状」がみられる。様々な

人々が関わりながら、常に新しいものが生まれればよいと思う。

■ H

・豊島区には自然、緑が少ない。たしかに、局地的には緑もあるのだが、ビルをはじめ 人工建造物が多すぎる。政策的に自然環境を整備すべきである。

・池袋駅だけに限らないが、駅周辺の風俗、客引き、放置自転車の多さ等が、「まち」

としてのイメージを悪くしている。人々の意識の問題もあるが、抜本的な対策を講じ なければいけない。現状の対策ではイタチごっこに終始するばかりである。 ・高齢化社会に向けて、高齢者の活躍の場をどのようにつくるかが問題である。

■ G

・舞台芸術に対する行政や民間人の理解が不足しており、財政支援が少ない点は問題と

感じる。

・演劇創造の場として、長期的に借りられる稽古場が区内に不足している。廃校などの 利用法の一つとして演劇も考えてほしい。

・区所有の劇場、小劇場が少ない。現在あるホールは良い場所にありながら、汚いなど の理由でお客さんの評判は良くない。音響や照明などを手直ししたり、改築したりす れば立派な劇場になる。新しく東池袋に劇場ができる予定となっているが、話による と、袖も無いようであり、施設として不十分である。施設を整備する場合には、演劇 人の意見を取り入れるといった対応が必要だろう。

■ K

(5)

■ F

・スポーツ施設は老朽化が進んであり、バリアフリーにも対応していない。総合体育館

の改築は基本計画の中でも記述されているので早急に対応してほしい。これからは高

齢者や障害者、誰でも利用できるスポーツ施設を整備してほしい。

・情報化が急速に進む中で、区立図書館については検索・予約システムが今年から実施 された。スポーツ施設についても早急に実施してほしい。各スポーツ団体やレクリエ ーション団体の活動を区民に紹介できれば、区民の健康づくりの機会も充実すると思 う。

・学校開放の充実に伴い、区内の小中学校が地域活動の拠点になりつつある。ただし、 体育館は大人にとっては手狭であるなど、色々と問題はある。今後、学校の建て替え などを行う際には、地域の人々の利用も想定した検討が必要である。

■ D

・区の産業、教育、行政の連携が取れれば良いと思う。

・先ほど出た週休二日制の問題も、こうした各主体の連携が取れていれば、例えば休日

に子どもたちに対して色々なプログラムを提供することもできるはずである。これは

教育の面だけでなく、産業としての効果も期待できる。

■ A

・ロック系のコンサートを開催できるような会場がない。すなわち、若者文化を吸収で きるような環境が不足していると思う。

・図書館の利用時間が短すぎる。サラリーマンのように日中のほとんどの時間を区外で 過ごす区民にとっては、サービスを受けている実感がもてない。

■ M

・まず、良い点について申し上げると、自分が経営する店舗の前面道路を都道から区道 にしていただいたことを評価したい。これによって、道路に関するちょっとした要望 も気軽に区にお願いできるようになった。また、大学サミットなど、まちづくりに若 者の意見を取り入れる姿勢がみられる点は良いと思う。

・一方、問題と思うことについては、区内に子どもが安全に遊べるような所が少ない点 を指摘したい。遊び場所になる場所はたしかにあるのだが、浮浪者が居着いてしまっ たりなど、安全性の点で不安が残る。また、池袋は「まち」としてのインパクトが弱 い気がする。それは、池袋への来街者にあまり明確な目的意識が無いことが関係して いると思う。多くの来街者は駅前のデパートだけで行動を完結してしまっており、ま ちを回遊する人が少ない。

(6)

■ E

・自分が住んでいる巣鴨地区では、駅前を中心とした新たな土地利用について、今後方 針を固めていく段階にある。駅前という魅力的な条件なので、できるだけ早急に具体 化すればと思う。人が集まる空間ができれば巣鴨の活性化に繋がると思う。

■ G

・先日の大学サミットに出席し たところ、学生たちは、池袋は「特徴が無い街」、渋谷

は「若者の街」、新宿は「大人の街」というイメージがあったように思う。しかし、

実際に池袋で過ごしてみると、池袋こそが大人の街であり、飲み屋やレストランも渋 谷や新宿に比べとてもおいしい店が多いと思う。その意味で、豊島区は内外の人々に

まだまだ誤解されていると感じる。このワークショップでもそいういイメージを払拭

する提言ができればよいのではないか。

■ H

・ 高齢者で有能な人はたくさんいるが、活躍する人は決まってしまっている。今まで地

域活動に参加していなかった隠れた人材を、もっと引き込んでいかなければならない

だろう。若い世代は仕事を持っており、なかなな地域活動に参加してもらうのは難し いので、時間はかかるかもしれないが、高齢者で頭の柔らかい人材を巻き込んでいき たい。

■ H

・グローバルスタンダードのような押しつけを感じるものでなく、「豊島区標準」のよ

うなものをつくれたらいいと思う。この時代にハード面の整備を進めるのは財政的に

難しいので、お金をかけずに全国に誇れる「豊島区のシステム」のようなものがほし い。

■ G

・ 先ほど、外国人の問題についてご意見があったが、なぜ豊島区には外国人居住者が多い のか。

■ 地域文化課長

・理由の一つは、安い木造アパートが多いことがあるだろう。こうした木造アパートで

は一部屋に10人位が暮らしているようである。ちなみに、区内外国人居住者の6割

は中国の方であり、次いで韓国が多い。

■ B

・就学ビザ、労働ビザどちらで来ているのか

■ 地域文化課長

・入国の形態は様々である。外国人の動きが多いのも豊島区の特徴である。

■ 西河

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いるようである。

■ H

・たしかに、豊島区は他地域と比べて外国人犯罪は多いと思う。我が家も2回泥棒に入 られた。家賃が安いからか、周囲には韓国の店や台湾の店ができていて、だんだん大 久保の雰囲気に近づいている。ただし、今はどちらかというと共存の方向に向かって いる感じもある。

■ G

・外国人居住者が多いのはどこか。

■ 地域文化課長

・東池袋など木造住宅が多いところに多い。

■ G

・話題は変わるが、豊島区は人情のまちといえるか。

■ J

・雑司ヶ谷は京都のような土地柄であり、「新参者は受け付けない」といった土壌があ

る。分かりやすくいうならば、10 年、20 年住んでいても、「まだまだ」という扱わ

れ方をされるようなところである。

■ B

・逆に都会なので馴染まなくても生きていけるというのはある。実際に池袋に住んでい

て、地元の人に案内されて飲み歩くと、表と違った「裏池袋」もありたいへん面白い。

地域に根付くと外からの視点とは全く違った色々な姿が見えてくる。生活者としての

豊島区と、何年か住むだけの豊島区では全く違う特性がみえてくる。そういう意味で

は、新しく入ってきた人は、積極的に地域に根付いていこうとする姿勢が大切と思う。

■ A

・地域活動というと、どういうものがあるのか。自分は区民でありながら、サラリーマ ンなので、あまり地域に密着した活動をする機会がない。地元で商売をされている人 などが中心を担っているという理解でよいか。

■ B

・区内には、様々なテーマコミュニティが数多く存在する。気の合う人どうしで、好き な活動をする。お互い知っているのは、名前と住所くらいで、誰がどういう職業に就 いているかといったことは話さないし、話題にもならない。入ろうと思えば、自分の 関心にあった地域活動の機会はいくらでもあると思っている。ある意味で、豊島区は 豊かな個人生活を送ることができる地域と思う。

■ 西河

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まう人は、そうしたプライドというか、心意気をまず汲んであげることが大切と思う。

そこを飛び越えて、「自分たちにもこの地域で好きなことをやる権利がある」と正論

を主張しても、なかなか入り込めるものではない。

■ B

・新たに住まう人も、こちらから溶け込もうとする姿勢があれば、どの地域でも受け入 れてもらえるはずである。特に、子どもがいて近所を一緒に出歩く機会があったり、 野球などスポーツで地域のチームに入るといったきっかけがあるとよりスムーズに とけ込めると思う。

・ただし、既存の町会といった組織については、十分に機能しなくなってきていると思 う。バブル崩壊による転出者の増加や高齢化といった外的要因によってもたらされて いる側面が強いが、最近は、イベントを開催するときも人手が足りずに、地元小学校 のPTAに招集がかかることもよくある。

■ F

・スポーツという側面から地域活動について申し上げると、自分の場合は、区から委託 されているスポーツ指導委員として、コーディネーター的な役割を担っている。その 立場からみても、豊島区のスポーツ活動は盛んと感じる。

■ B

・自分もそう思う。小中学校の一般開放施設についても、予約はすぐに埋まってしまう

ほどである。「嬉しい悲鳴」であるが、何かスポーツをやろうと思っても、場所を確

保することはなかなか難しい。

■ F

・その点については、自分もバレーボール等の活動をしており、利用者の立場として改 善してもらいと思うことはよくある。

■ 西河

・このことについて、区から補足することがあればお願いしたい。

■ 教育委員会庶務課主査

・現在、豊島区体育協会に加入するスポーツ団体は33∼34団体ある。さきほどご指摘

のあった区内の体育施設の利用についても、区民大会、都大会予選などで先に利用枠

が埋まってしまうために、一般区民の方々がなかなか自由に利用することができない

状況となっている。区としては、スポーツ活動が活発であるという意味では喜ばしい ことであるが、利用機会の充実という点では多くの課題があると認識している。

■ 西河

・少し視点を変えて、演劇や音楽などの区民の文化活動と教育の関係についてはどうか。

■ G

・ 少なくとも演劇についてはほとんど取り組みが進んでいない。

(9)

があるので、他地域と比べると演劇鑑賞などに関する文化的欲求が強いのではないか。 実際に、審査員に区民も入っており、こうしたニーズへの対応も重要だろう。

■ B

・ ひとくちに「文化活動」といっても、「文化」の内容はいろいろあっていいと思う。先日、 文京区のシビックホールで初めてオペラを鑑賞した。豊島区には、そうした鑑賞施設は 少ないが、自分はそれでいいと思っている。豊島区は、例えば池袋一帯にラーメン屋が 多いというように、「B級のまち」という方が似合っている気がする。これは立派な個性 と思う。どの地域も一律に一流の施設が揃っている必要はない。機能分担があってもよ いのではないか。

■ F

・ 先ほど「演劇を練習する場所が区内に少ない」という意見があったが、区内の日の出小 学校では、劇団に対して学校施設を貸し出すという取り組みを始めたようである。

■ G

・ そういう意味では着実に進歩しているが、公平性の確保という観点から、1ヶ月単位で 長期に利用させてもらえるというところまでは至っていない。ただし、いい演劇をつく ろうとすると、どうしても長期でじっくり準備できる環境(稽古場)が必要となってく る。

・ 理 想 的 に は 、「 ○ ○ 小 学 校 の 開 放 利 用 は 演 劇 専 用 で あ る 」「 × × 小 学 校 は 美 術 専 用 で あ る」というくらいになるとありがたいと思っている。ちなみに、港区では、六本木の防 衛庁脇の場所を利用して劇団が稽古場として使える拠点整備を構想しているようである。

■ B

・ 先日の大学サミットでは、日の出小学校をアート活動の拠点にしてはどうかという提言 も出ていた。

■ A

・ たしかに、「何でも平等に」という発想では、なかなか区としての特長は育たないだろう。

・ただ、どこに特長を出すかというときに、個人的な印象で申し訳ないが、例えばスポー ツか演劇かということでいえば、子どもがスポーツをするというのは健全な感じがある が、演劇をやるというと少し暗いというか危険な印象を持ってしまう。というように、 人によって考えも価値観も違うからなかなか難しい。

■ G

・たしかに、演劇にネガティブなイメージがあることは否定しない。しかし、欧米では、

演劇は学校教育の一環としてカリキュラムに位置付けられており、情操教育の手段と

して定着しつつある。日本においても、将来的に同様の方向に向かうだろうから、そ

れを豊島区が先取りして取り組んでもいいと思っている。

(10)

一つの舞台を創りあげていくことを支援する事業に参加している。

■ 西河

・さきほど、「週休2日制」に対する評価が必要であるとのご意見をいただいたが、い

まおっしゃったような切り口から新たな学校教育の展開がみえるかもしれない。

■ B

・学校教育とのタイアップという視点はたしかにあるかもしれない。

・一方、スポーツ活動の利用が飽和状態にあるとの報告があったことからも、長期間にわ たって特定の劇団に学校施設を貸し出すという話は実現性が低いかもしれない。

■ G

・当然、他の活動とのバランスを取ることは大前提で、そういう余地があるなら検討して みてもいいのではないかというのが趣旨である。

■ 西河

・ 施設利用の方は、たしかに難しいかもしれないが、ワークショップ等の形で学校教育に 関わるという位置付けで、区として演劇を支援していくという方向性はあるだろう。

■ 地域文化課長

・演劇、音楽、美術、スポーツなど、様々な文化活動がある中で、区として優先順位を 付けることは非常に難しいと言わざるを得ない。ただし、豊島区の特色を打ち出すと いう観点から、本年度から来年度にかけて「文化政策懇話会」で「豊島区の文化とは」

という問いに一定の答えを出すべく取り組んでいるところである。こうした「懇話会」

の検討状況についても、随時情報提供できればと考えている。

・また、懇話会で出ている話と皆さんがおっしゃった点で符合する点は、豊島区の特性

が池袋を中心とした商業集積が進むエリアと住宅エリアが別々にありながら、隣接し

ているという点である。人との触れ合いを絶やすことなく人生を送りたいという人間 の基本的欲求という観点からすると、この「ごちゃごちゃ感」がある都市特性はたい へん貴重なものであると認識している。

■ 西河

・ 自分も豊島区の特性はそういうところにあると思っている。ただし、これは行政がつく りあげたものではなく、これからの発展を考える際にも、行政ができることには限りが あると思っている。NPOなど中間団体の役割などについても積極的に議論していけれ ばと考えている。

■ 地域文化課長

・演劇祭を支援しているという話は既に出ているが、こうした取り組みをはじめとして

豊島区は「劇場都市」を標榜して事業を展開している。最近では、区内に39か所あ

る「区内集会室」における劇団利用も増加しつつある。現在のところは、施設環境の

制約もあり、劇団や楽団の練習の際の音などに対して近隣住民からの苦情も出たりし

(11)

うことも視野に入れて取り組んでいきたいと考えている。

■ 西河

・ だいぶ議論の材料が出てきたと思う。残りの時間は、「10年後までに実現したらよいと思 うこと」を発表していただいて本日の回は終了したいと思う。

■ A

・ 調べものが自由にできる図書館機 能の充実が図られたらいいと思う。また、高齢者人材 の活用が進むようなネットワークづくりの拠点(情報基地)して図書館を活用するとい いのではないかと思う。

■ D

・ 良い意味でも悪い意味でも豊島区の「顔」は池袋である。その「顔」をどうするかとい う点から10年後のあるべき姿を考えてみた。漠然とした提案となるが、例えば、池袋駅 前の金融機関に移転してもらって、「顔」が分かる機能を集積させるとよいと思う。

■ 西河

・ たしかに池袋をどうするかという点は重要だが、あまりそちらに引っ張られるのもどう かと思う。「本当の豊島区」は池袋以外の生活地域にも沢山あると思っている。

■ F

・子ども、高齢者、障害を持つ方、区民誰もが、いつでも自由に好きなスポーツを楽しめ る環境づくりができたらよいと思う。例えば、新たなスポーツ施設を整備することがで きれば、その中にラウンジのような人々がふれ合える空間を合わせて整備してもらいた い。単にスポーツができればそれでいいというのではなく、人と人とのコミュニケーシ ョンが文化を生み出すという意味ではスポーツも同じである。

・文部科学省が平成12年度に出したスポーツ基本方針の中で提唱されている「総合型地域 スポーツクラブ」の創設がぜひ実現したらよいと思う。豊島区の子どもたちが、オリン ピックとまではいかなくても、好きなスポーツに存分に取り組める環境ができたらよい と思う。

■ 西河

・スポーツ活動と文化活動の接点があってもおもしろいと思う。

■ K

・ スポーツに関連するかもしれないが、子どもが安全に体を動かすことができる施設が整 えばいいと思う。昨今、子どもの体力低下が指摘されているが、この原因の一端は子ど もが安心して体を動かせる環境が不足していることがあげられると思う。どこの公園で も「ボール遊び禁止」というように、子どもがやる気があっ てもそれを削いでしまうよ うな環境では、親としてもどうしようもない。

■ 西河

・ 豊島区にはプレイパークはあるのか。

(12)

・ 池袋本町の防災広場の跡地に暫定利用としての位置付けであるがプレイパークができた。 今月13日に一日体験イベントが開催された。

■ 地域文化課長

・現在のところ、2,000㎡の広さを確保している。将来的には、複数の拠点でプレイパ

ークのような機能を整備できればよいと思っている。

■ G

・ 先進国では、演劇とスポーツは共存関係にある。

・まず、区内稽古場や区立劇場の設立が実現したらいいと思う。

■ H

・ カードには難しく書いてしまったが、そのまま読みあげると、「非経済行為にも価値を認 める『善意評価システム』としての地域通貨の確立」が実現したらいいと思う。言い換 えれば、「グローバルスタンダードに代わる豊島区スタンダードの確立」というところで ある。

・ 我々が出している様々な要望には、必ず財源の裏付けが求められる。長引く不況により、 区財政が厳しい状況にある中で、なかなかバラ色の将来像を描くことは難しいかもしれ ない。そこで、新たな政策実現手段の一つとして提唱するのがこの地域通貨もしくはこ れに準じる考え方である。例えば、高齢者人材の活用についても、労働の対価として賃 金を提供するのではなく、例えば特定の行政サービスが受けられるような「地域通貨」 を支払う。「地域通貨」は期間限定なので、必ず行政サービスを消費するようになる。新 たなサービス消費が発生するということは、区内で新たな活動が生まれるということを 意味するので、長期的には経済も含めて地域の賑わいや活力の向上につながるという考 え方である。こういうものをシステム化することが理想である。

■ 西河

・ 自分も地域通貨の考え方は大好きである。コミュニティの規模からしても、豊島区には 可能性があると思う。進んでいるところでは、地域通貨で納税することを認めている地 域もあるようだ。

■ B

・池袋、巣鴨、目白など現在の区内の拠点は独立してしまっている感があるので、豊島 区という「まち」の真の拠点と呼べるような施設ができたらいいと思う。イメージと しては、今年、豊島区と友好都市関係を結んだドイツのライプチヒでみた「広場」の

イメージである。そこでは、大画面スクリーンに映し出されたクラシック音楽を1,000

(13)

が形成されるので、商業都市としての性格が強い地域において生活者のための拠点が できる。夢のある話と思う。新宿や渋谷と違って、商業地域と生活地域が隣接する豊 島区では大いに意味があると思う。

■ J

・区内に鉄道駅が5駅あるが、雑司が谷という地域単位でみる と、公共交通機関は十分

とはいえないと思う。自分たちは自転車で十分に移動できるのだが、高齢者のために、

例えば区内循環バスのようなものができるといいと思う。

・また、有名な建築家である宮脇檀氏は「上からみたまちづくり」を提唱しているが、 豊島区でも、こうした「上からのまちづくり」を進めながら、区内全貌を見渡せる展 望タワーのような施設ができればいいと思う。

■ C

・区内の4大学が連携して魅力あるプログラムをつくったり、区として学生の受け入れ

環境を整備するなどして、若者に魅力あるまちづくりが進んだらいいと思う。

■ M

・「生活のしやすさと文化の融合」ともいうべき環境が実現したらいいと思う。

■ 西河

・最後に、今後の進め方を話し合って終わりにしたい。

・次々回(第4回)は、11月11日(月)午後7時から開催することとする。

・コーディネーターの間では、次回は分科会形式を取り入れることも考えている。例え ば、前半の1時間を分科会で、後半の1時間を全体でというような形でできれば、皆

さんの発言もよりしやすくなるのではと思っている。これについてはもう少し事務局

で検討したい。

・第3分野としてテーマを絞り込んでいく段階では、いわゆる「価値の選択」というこ とが大切になる。もしよければ、コーディネーター2人がそれぞれ持っている知識や

経験を15分位ずつお話しさせていただいて、議論の糸口になるような情報を提供で

きればと考えている。

・議論の進行具合によっては、1回の追加開催を考えている。

・12月までの前半期が終了した段階で、懇親会を開催できればと考えている。

■ 地域文化課長

・ 事務局に確認したいのだが、本日の議論を聞いていると芸術文化の分野が中心であった ように思う。第3分野においては、教育もテーマの一つとなっているが、これについて はあえて取り上げなくてよいのか。

■ 事務局2

・今回のワークショップでは、3つのテーマについて均しく提言を出すことは求められ

ていないと考えている。

(14)

・事務局としてそれでいいのかを確認したかった。個人的に心配している。

■ 事務局2

・ このワークショップに参加している方々が、最終的に納得できる提言になっていれば、 分野間のバランスにこだわる必要はないと思っている。

■ 地域文化課長

・ ということは、議論が比較的に少なかった教育分野について、皆さんに次回までに何か 考えてきたいただくというようなことは想定していないのか。

■ 西河

・技術的にいえば、特色のある提案を「第1部」、網羅的な提案を「第2部」のように

分けてとりまとめるという手法もある。皆さんの意見をうかがいたい。

■ A

・いまここで型にはめるような議論は必要ないと思う。メンバーの皆さんは非常に積極

的であることが本日の議論で十分に分かったし、議題として必要と思うことがあれば、

皆さんから自発的に問題提起があるはずである。さきほどお話しがあった分科会形式

などを取り入れて、うまく意見を引き出す仕掛けがあれば心配は不要と思う。

■ 地域文化課長

・ 「運営方針」をみていると、課題の抽出ということを考えたときに、仮に教育分野につ いて何もあがってこないとすると、「課題は何も無いのか」と受け取られてしまうことも 懸念される。先ほど発言した趣旨はそういう点にある。

■ 事務局1

・個人的な考えであるが、ある程度、第3分野の色が見えるまでは、形式的に3つの柱 に分ける必要はないと考える。ただし、荻原課長が指摘されたように、網羅性を担保 する視点も重要であるので、ある程度重点的な課題や方向が定まった段階で、残りの 分野についてカバーするという段取りを想定している。

■ 事務局2

・本日は、面白い話が多く、「気付き」の多い2時間であった。今後のまとめ方については、 本日の記録をもとにしてコーディネーターのお2人と検討していきたい。

■ G

・分科会形式を採用する場合、メンバー構成はどうするか。専門性を重視するかランダ ムか。個人的には、まったく違う分野の方々と議論してみたい。

■ 西河

・基本的には、あまり特定の分野に振り分けるのではなく、なるべく色々なトピックに ついて議論できるような方法を考えることとしたい。

・その場合、分野はあくまで3つの分野を想定しながら進めるか。

(15)

・あくまで教育を含めた3つの分野を意識しながら進めていただきたい。

■ 地域文化課長

・ 教育の中でも、社会教育の議論はあったが、学校教育についてはほとんど意見がみられ なかった。

■ 西河

・たしかに、学校教育の話は少なかった。

■ A

・個人的には、あまり学校教育については深刻な問題として感じたことはないが。

■ 西河

・例えば教育分野については、区の方から問題提起していただいてもいいかもしれない。

議論しろと言われても、話す題材を持ち合わせていなければ生産的な議論はできない。

■ 教育委員会庶務課主査

・関連する資料はこちらでも準備することはできると思う。

■ K

・PTA活動の経験から感じたことでよければ、還元することはできると思う。

■ 西河

・知見をお持ちの方もいるので、次回以降でお話しいただければと思う。

■ K

・ただし、問題としてはかえって多すぎるので、議論の焦点を絞ることが難しい。

■ B

・個人的に、教育問題については、一定程度のレベルまで達していれば、あまり問題と して取り上げる必要はないと考える。

・いくら高度な教育サービスを提供しても、それが子どもにとってどれだけプラスにな

るか検証することは不可能である。逆境の中で逞しさを身に付けるということもある。

■ F

・教育分野として、スポーツ・レ クリエーションの機会や施設の充実に関する問題をぜ ひ取り上げていただきたい。

■ B

・要求はいくらでもできる。財源が限られている中で、「あれもこれも」という訳には

いかない。健康に育つための最低限の環境が整っていればいいのではないか。

■ A

・自分も子育てについてあまり深刻に考えたことはない。

■ B

・無理やり問題を掘り起こす必要はないと思う。必ず3本の柱について提案をすること

が求められているなら話は別だが。

(16)

・新聞報道などでも教育問題は大きく取り上げられているが、豊島区ではあまり問題は みられないということか。

■ 西河

・基本構想であるので、「豊島区にとっての教育、文化、生活とは何ぞや」という解が

出せればいいと思っている。

■ B

・教育についてはむしろ親の意識付けの問題の方が大きい。

■ J

・いま話を聞いていて、討議時間を超過してまで掘り下げて決める必要がある議題では

ないと思う。じっくりと時間をかけて決めていけばいいことであり、本日のところは この辺で終了することを提案したい。

■ 西河

・ご指摘のとおりである。本日出た意見をもとに、次回以降の運営方法について事務局 で検討してみたいと思う。本日はこれで終了することとする。

参照

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