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業技術試験場試作展2 信楽窯業技術試験場情報誌陶第 30 号窯信楽焼の特性を生かした坪庭用資材の開発会期 : 平成 27 年 10 月 10 日 11 月 8 日会場 : 滋賀県陶芸の森信楽産業展示館近年は日本食の世界遺産登録 海外における盆栽の流行など 和風文化に対する評価が高まりつつあり 外国人

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窯業技術試験場試作展 「信楽焼の特性を生かした坪庭用資材の開発」ほか P.2 〜 4 研究会       屋上緑化用陶製品開発研究会  P.5 窯業原料の話     「カオリン」について        P.5 分析の話       分析してますか(1) P.6 人材育成 信楽窯業技術試験場研修生 OB 会 P.6 産地育成 T・E・I・B・A・N 展 P.7 新しい機器の紹介 赤外線サーモグラフィカメラ P.7 新しい職員の紹介   植西寛 P.8 収蔵品紹介      滋賀会館外装タイル  P.8 表紙の写真は、試作品の苔ブロックです。 2016 年3月発行 滋賀県工業技術総合センター 信楽窯業技術試験場情報誌

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窯業技術試験場試作展

信楽焼の特性を生かした坪庭用資材の開発

      会期:平成 27 年 10 月 10 日〜 11 月8日 会場:滋賀県陶芸の森 信楽産業展示館  近年は日本食の世界遺産登録、海外における盆栽の 流行など、和風文化に対する評価が高まりつつあり、 外国人観光客の多くが日本庭園を訪れています。  信楽窯業技術試験場は平成27年度からの3年間、 「信楽焼の特性を生かした坪庭用資材の開発」に取り 組んでいます。信楽焼産地が得意とする屋外用陶器や 多孔質・透光性陶器の技術を坪庭用資材に集約するこ とにより、2020年開催予定の東京オリンピック・ パラリンピックを前にした造園業界の需要に応える製 品開発を目指します。 ▲展示会場の様子

苔が育つ陶器

『陶苔』

 坪庭において苔は重要な役 割を担っています。そこで、 やきものと苔を融合し新たな 坪庭のシンボルとなる製品の 開発を行いました。やきもの は、様々な形状が容易に作れ ることから坪庭のデザインに 幅広く対応できます。  この試作品は、苔への水の供給 を1週間程度自動で行えるよう設 計しています。上部と下部に貯水 容器があり胴体部分は多孔質素材 により水が上下に移動します。そ の結果、周辺の湿度が上がり苔の 生育に良い環境となっています。

陶製灯籠『陶ろう』

 坪庭の要素として灯籠があります。灯籠のほとんど が石灯籠であり坪庭の照明として欠かせないもので す。今回、和風モダンをイメージとしたやきものによ る『陶ろう』を試作しました。  現在よく使われている灯籠の光源には、便利の良さ から電気が使われています。しかし、設置するために は工事が必要となります。昔は蝋燭を光源とし、揺ら めく柔らかい光が癒しの空間を演出していました。そ こで本製品は、光源に蝋燭を使用しています。  蝋燭を使用するための3つのポイント  ●3方向に透かし彫りを施しています  ●風の影響を受けにくいよう蝋燭を入れる容器を深くし  ています  ●蝋燭が水平を保つよう水に浮かべています          試作テーマ 坪庭用資材関連 ・苔が育つ陶器『陶苔』 ・陶製灯籠『陶ろう』 ・透光性陶器を利用した垣根『陶透垣』 ・多孔質素材を利用した TSUKUBAI ・水を吸い上げる CONE POT ・薪窯風陶器と透光性陶器を組み合わせ  た『庭園灯』『植栽容器』 ・信楽産長石を活用した坪庭用資材 「ミニ植木鉢』『誘導灯』 ・苔ブロック ・苔行灯 その他(参考試作) ・FROTH GLASS ・固形燃料でお料理 水 水

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とうすいがい   透光性陶器を利用した垣根『陶透垣』  周りを建物などに囲まれた 庭を坪庭と呼びますが、垣根 には外界と庭を区切ったり、 目障りな背景を隠したりする 役割があります。信楽透器(透 光性陶器)の土を押出し成形 した角径陶管を並べることに より透垣を試作しました。夜 間は照明にもなります。

多孔質素材を利用した TSUKUBAI

 陶器の特性である吸水性や浸透性を利用して、湧き 水が滴り落ちる様子を再現しました。上容器内部で LED を灯せば庭園灯にもなります。 ●素地は、陶土に混ぜた粗粒 炭素系原料の焼失により多孔 質となり、吸水性や浸透性を 高めました。 ●素地に施した多孔質化粧 は、粗粒原料の調合により気 孔径をコントロールし吸水性 や浸透性を高めました。 ●毛細管やサイフォンの現象 を組み合わせることにより、水滴を落としたり、水を移動 させることができます。

信楽産長石を活用した坪庭用資材  

 ミニ植木鉢

 「和」の景観に合う小型の 鉢を試作しました。 骨材である長石の熔着にガ ラスを用いているので、低 火度による焼成でも形状を 保持することができます。 長石とガラスの混合比を調 整することにより、透光性材料だけではなく多孔質材 料としての利用も可能です。この多孔質材料は水の吸 上げと保水性に優れています。

誘導灯

 タイルと組み合わせた庭先 の誘導灯を試作しました。信 楽産長石とガラスを組み合わ せた新しい質感の透光性材料 です。長石が持つ石の風合いを残しています。立体的 な造形やガラスの色を変えることも可能です。

窯業技術試験場試作展

水を吸い上げる CONE POT

 植木鉢の提案です。形状を三角錐にして、厚みを均 一にすることにより成形性が容易になりました。 陶器の特性である吸水性や浸透性を利用して、下から 水を植物に供給できる構造にしました。  ●陶土に粗粒炭素系原料を混ぜ込み、吸水性や浸透性を  高めました。  ●透明な容器を使うことにより一目で水の量が分かります。   

薪窯風陶器と透光性陶器を組み合わせた

      庭園灯・植栽容器

 日本庭園の縮小形を現代風にアレンジした庭園灯と 植栽容器を提案します。モダンな雰囲気を持つ信楽透 器と薪窯で焼き上げた伝統的な雰囲気の天板。これら は取り外しが可能なので、シーンにあわせて取り替え ることができます。  ●感光性樹脂で作成したデザインをタタラ板に押しつ  け、凹凸をつけた信楽透器の天板は、薪窯で焼かれた本  体と組み合わせることにより新しい感覚の信楽焼となっ  ています。  ●水やりを軽減-多孔質素地を用いた植栽容器  植栽容器は多孔質素地を用いており、下部容器の水を植  木鉢自体が吸い上げ、鉢の内部を適度に潤し、水やりを  軽減することができます。 培養土 水 ↑ ↑ ↑ → ← ↑ ↑ → ← → ← ↑ … 天板と内部の仕掛けは、 取り替え可 植栽用 透土天板 植栽用 薪窯風天板 ライト用 透土天板 ↑ ↑ ↑

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興味がある・使いたい試作品

アンケート集計の結果

試作展の会期中、来場者 300 名の方を対象にア ンケートを実施しました。調査項目は下記の通 りです。 年代、性別、住まい、職業、窯業関係者か否か、興味 がある・使ってみたい試作品とその理由、試験場に期 待すること、感想 来場者は 40 代、50 代、60 代が多く男女比はほ ぼ同数でした。新製品、新素材の開発への期待 が高く、「CONE POT」「苔ブロック」に関心が 集まりました。

固形燃料でお料理

 一般的な陶器は耐熱性に優れている反面、大きな熱 膨張係数と脆さのため、熱衝撃(温度差)に弱いのが 欠点です。そのため、調理用の土鍋などには熱膨張係 数の小さいペタライトを添加して熱衝撃に耐えられる ようにしています。  信楽窯業技術試験場では、低熱膨張係数で知られる ペタライトをベースにした素地と釉薬の開発に取り組 んでいます。  開発中の素材を用いて、固形燃料で加熱調理できる 調理器具の試作をしました。  ●低熱膨素地の開発  低熱膨張素材(ペタライト)、結合剤(フリット)と可 塑剤(粘土鉱物)を組み合わせました。  ●低熱膨釉薬の開発  低熱膨張素材(ペタライト)を主に融剤(石灰、亜鉛華 など)を用いて調整しました。  ●加熱調理器具の試作  固形燃料を用いた加熱調理器具です。  ふたが凹んだ形状をしており、結露した水が鍋に戻る仕 組みになっています。 0 30 60 90 120 CONE POT 苔ブロック 陶透垣 TSUKUBAI FROTHGLASS 長石植木鉢 陶ろう 鍋 薪窯風 & 透 光性 陶苔 タイル / 誘導灯 苔行灯 男 女

  苔ブロック

 苔や色々な植物を植えることができるブロックを試 作しました。組み合わせて使うことにより空間を区切る ことができます。 多孔質素地と低 吸 水 素 地 を 組 み合わせて成形 しており、苔の 植わっているブ ロックの前面に水分が染み出す構造になっています。 苔で模様を描くようなデザインにしました。

苔行灯

 苔と信楽透器を組み合わせた照 明を試作しました。外が明るい時 には苔を楽しみ、暗い時には照明 として使うことができます。

FROTH GLASS

 泡立ちがよく、薄い呑み口からきめの細かい泡と ビールが楽しめる「FROTH GLASS」の提案です。 信楽透器の陶土を鋳込み成形することにより、薄い容 器を試作しました。ガラス容器のように外から中の容 量を確かめることができます。また、信楽透器素地は 吸水性がほぼ無く、カビの心配もありません。

窯業技術試験場試作展

◀︎表面の凹凸が きめ細かな泡を 作ります

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▲講演会の様子

屋上緑化用陶製品開発研究会

 屋上緑化用陶製品開発研究会では、東京農業大学 近藤三雄名誉教授の指導のもと屋上緑化用陶製品の 実用化に向けた取り組みをしています。平成17年 度には目黒区役所屋上庭園、平成24年度には、大 橋グリーンジャンクション屋上庭園(いずれも東京 都)に信楽焼陶製品が採用される成果をあげること ができました。  次年度からは3年計画で、「信楽坪庭」というテー マによる製品開発を行います。この事業に先駆け近 藤名誉教授をお招きし「信楽坪庭ビジネスの展開」 をテーマに講演会を開催しました。 日 時:平成27年10月15日 場 所:信楽窯業技術試験場 参加者:24名  カオリンの名前は、中国江西省、景徳鎮近くの高 嶺(Kaoling)で産出した白い粘土に由来しています。 景徳鎮の磁器製造の重要な原料ですが、カオリンだけ で磁器ができるわけではなく、カリ成分を含む瓷石(陶 石)を加えます。  カオリンを入手する場合、他の窯業原料と同じよう に、「産地名 + カオリン」という名称で販売されてい ます。しかし、同じようにカオリンと名前がついてい ても実際に試験すると粘り、焼結性、色が異なりま す。その性質が何に起因するかについては、試験場の X 線回折装置や蛍光 X 線装置で分析すれば、調べる ことができます。  カオリンの用途としては、陶磁器以外では製紙、ガ ラス繊維、塗料、ゴム、医薬品、化粧品などがあります。 製紙用にはアメリカのジョージアカオリンがよく使わ れるようですが、陶磁器用は朝鮮カオリンやニュー ジーランドカオリンが代表的です。  朝鮮カオリンは昔からよく使われており、韓国南部 の慶尚南道河東郡で産出します。母岩である斑れい岩 が熱水や風化作用でカオリン化したもので、原土を購 入するとかなりの量の灰長石が混入しています。購入 時には、原土かミルずり品か水ひ品かを確認する必要 があります。また、磁選機で脱鉄したものも市場に出 ています。なお「朝鮮カオリン」は「河東カオリン」 の名称でも販売されていますが、成分が異なる場合が あり、要注意です。このほかに北朝鮮産の「金剛カオ リン」もあります。結晶構造がディッカイトで可塑性 がないため、素地用ではなく釉薬か化粧土用になりま す。  ニュージーランドカオリンは比較的新しい原料で、 鉄分や他の不純物が少ないため、東濃地区の高白色磁 器製造に大きく貢献しています。現地でよく品質管理 されており、パウダーで輸入されるので安心して使用 できます。ただし、二次粒子の存在には要注意です。  よく使われるカオリンの化学分析値を下表に示しま す。カオリナイトの理論値と比較すると、純度がよく わかると思います。  X 線回折図の例に、ニュージランドカオリンを挙げ ます。H はハロイサイト、Q は石英、Cr はクリスト バライトを表しています。

窯業原料の話〜「カオリン」について

朝鮮カオリン 金剛カオリン ニュージーランド カオリン 理論値 SiO2 49.4 46.5 50.6 46.5 Al2O3 34.6 37.4 34.7 39.5 Fe2O3 0.67 0.88 0.23 TiO2 0.24 0.24 0.08 CaO 1.83 0.04 0.00 MgO 0.20 0.08 0.02 K2O 0.69 0.38 0.00 Na2O 0.84 0.04 0.05 Ig.loss 11.0 14.3 13.7 14.0 ニュージーランドカオリン

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分析してますか(1)

 「あれっ、いつもと粘土の感触がちがうな」「なんだ か焼け具合が違う」「いつもと同じ条件で作陶したの に、色が違う!」長く陶器を製造していると、この ように感じたことは 1 度や 2 度ではないと思います。 焼物の原料となる陶土や釉薬原料は天然原料であるた め、その品質(粘土や鉱石成分の多少、不純物の含有、 粒子径など)は大きく変化します。この変化が許容を 超えて大きくなると、ロクロでの感触・成形性、焼成 温度・収縮、色に影響を及ぼすので、いつもと同じ条 件で作陶しても結果(製品)が変わるのです。  そこで、ぜひ覚えておいていただきたいのは、使用 した原料を分析する習慣です。同じ品質の製品を長期 間にわたり安定して製造することは難しいことです が、常日頃から分析を実施し、結果を把握しておくこ とにより、トラブルを未然に防ぐことができます。  窯業原料の代表的な評価・分析として、(1) 元素分 析:含まれる元素の種類(SiO2, Al2O3, Fe2O3, TiO2, CaO など)と量を分析、(2) 結晶構造解析:含有する 鉱物(珪石、長石など)の特定、(3) 物性評価:粒子 形状や粒度分布など、があります。以下、「(1) 元素 分析(化学分析)」について紹介します。なお (2), (3) については紙幅の都合で 改めて紹介しますが、い ずれの分析方法も試験場 で実施することが可能で す。  一般に窯業原料は、別 表に示すような元素(通 常は酸化物として表記)で構成されています。JIS(日 本工業規格)には、これらの元素を分析するための方 法として以下の規格が定められています。 ① JIS R 2212-1 〜 5 : 2006 耐火物製品の化学分 析方法(耐火物の種類で 1 〜 5 に分類) ② JIS R 2216 : 2005 耐火物製品の蛍光 X 線分析 方法  特に②は、写真に示すような装置を用いて測定する ので分析が容易かつ迅速であり、分析値が経験に左右 されにくいため日常的な原料の品質管理を行うのに適 しています。  当試験場では、これらの規格を活用して窯業原料の 分析のお手伝いをしています。分析を希望される方は、 セラミック材料担当までご連絡ください。ぜひ試験場 を活用いただき、優れた製品づくりに役立ててくださ い。

人材育成

信楽窯業技術試験場研修生 OB 会

 本会は、滋賀県窯業技術者養成事業研修を修了した 者によって構成され、会員は信楽焼業界の活性化に寄 与することを目的に信楽焼の技術や歴史の勉強をして います。  本年度は甲賀市の協力のもと 7 月 11 日から 8 月 4 日までの期間、信楽伝統産業会館にて会員作品による OB 展を開催しました。出展者 23 名、28 作品のオ ブジェや器、花器などが展示されました。期間中には 来場者からアンケートを取り、その結果を今後の活動 に生かしています。 ▲ 0B 賞 谷村仁美  表記 強熱減量 酸化けい素 ( Ⅳ ) 酸化アルミニウム  酸化鉄 ( Ⅲ )(全鉄分 ) 酸化チタン ( Ⅳ ) 酸化マンガン ( Ⅱ ) 酸化カルシウム 酸化マグネシウム 酸化ナトリウム 酸化カリウム 酸化クロム ( Ⅲ ) 酸化ジルコニウム ( Ⅳ ) 酸化りん ( Ⅴ ) 酸化ほう素 ( Ⅲ ) LOI(Ig Loss) SiO2 Al2O3 Fe2O3 TiO2 MnO CaO MgO Na2O K2O Cr2O3 ZrO2 P2O5 B2O3 ▲蛍光 X 線分析装置

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T・E・I・B・A・N Japan classico

滋賀のモノづくり展

 T・E・I・B・A・N Japan classico 滋賀のモノづくり展実行委員会は、新 製品を開発する従来型の地域ブランド事業とは異なり、生産者が直接生 活者と繋がり、自分たちの個性を見出した上でブランド化を目指す事業 をおこなっています。  2016 年 2 月 4 日 〜 7 日 に、 東 京 の リ ビ ン グ デ ザ イ ン セ ン タ ー OZONE において第6回滋賀のモノづくり展を開催しました。(奈良県、 三重県と同時開催)地域を越えて多様な業種が参加し、ブラッシュアッ プとその成果を検証する場としての展示会を繰り返し行うことにより、 それぞれの個性を磨いています。 ▲ 2016 年 2 月 4 〜 7 日リビングデザインセンター OZONE の会場風景 ▲ 2015 年 11 月 19 〜 22 日 リビングデザインセンター OZONE の 会場風景

新しい機器の紹介

赤外線サーモグラフィカメラ

メーカー:日本アビオニクス株式会社 型式 ( 品名 ):R500P(InfReC R500Pro)  本装置は、対象物から放射されている赤外線を検出し、その赤外線か ら対象物表面の温度分布を画像として表示することができます。また撮 影した画像の任意の点での温度を表示 ( 右図参照)させることができる ので、非接触での焼成時のトラブル改善、製品の断熱性や保温性などの 評価をする際には、ぜひともご利用ください。 仕様 測定温度範囲:- 40 〜 2000℃ 温度分解能 :0.03℃ at 30℃ 検出器画素数:標準時 640(H)× 480(V)        超解像時 1280(H)× 960(V) 測定視野角 :32°(H)× 24°(V) 測定距離範囲:10cm 〜∞  特徴 ①最高温度 2000℃まで計測することができます。 ②測定視野角が広いため、限られたスペースでも撮影  することができます。 ③本体に 500 万画素の可視カメラを搭載しており、  熱画像と可視画像を並列表示や合成表示させること  ができます。 ④フォーカスやスケールを自動で調整できるため、初  めての方でも簡単に操作できます。 ◀ ▼︎ 窯内部の撮影例

産地育成

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主任技師

 植西 寛

 陶磁器デザイン担当として、 焼成技術、素材試作や性能評価 をおこなっています。設備では 電気窯、ガス窯を担当していま す。大学では色素と光触媒に関 する研究に、企業ではガラスの開発、製造等に従事し ていました。こうした経験を皆様のものづくりや技術 開発に役立てるよう頑張りますので、よろしくお願い します。 この冊子は再生紙を使用しています。

収蔵品紹介

編集・発行       滋 賀 県 工 業 技 術 総 合 セ ン タ ー        〒 529 - 1851 滋賀県甲賀市信楽町長野 498 電話 0748-82-1155 FAX 0748-82-1156 URL http://www.shiga-irc.go.jp/scri/ 害試験で異常は見られず、吸水率は 5% ほどである。  1953 年、一年がかりで 37 万枚を製造したが、倍 近くの不良品も発生した。同年は 8 月 15 日に信楽が 水害に遭った年でもある。 参考文献:寺本武麿 信楽粘土に依る外装タイル製作に就て      昭和 28 年度 滋賀県立信楽窯業試験場業務功程

新しい職員の紹介

滋賀会館外装タイル

       (130 × 38 × 11mm)  滋賀会館は 1954(昭和 29)年 6 月 15 日、滋賀 県庁正門前に開館した。音楽や劇の上演、映画館等の 役割を果たし、2010 年 3 月 31 日に閉館、2015 年 に解体された。外装に信楽焼のタイルが貼られており、 タイル製作の様子を窯業試験場の元職員、寺本武麿技 術吏員が記している。 製造工程  五人山粘土の表土(蛙目)と木節粘土の乾燥→フ レットミルによる蛙目と木節の混合と粉砕→ふるい による分級(約 400 μ m 以下)→水分調整(約 8%) →フリクションプレスによる半乾式プレス成形(約 210kg/cm2)→素焼(750℃)→施釉(浸し掛け)→ 本焼(SK9 酸化)  信楽には外装タイルの量産技術がなかったため、瀬 戸市にあった井上タイル株式会社の井上広吉社長から 指導を受けた。五人山粘土の表土は火鉢の素地には使 えない低品位な黄瀬土である。プレス機と金型は現存 しないが、5.5% の収縮率が計算された曲がりの異形 タイルの石膏製ケース型が残されており、型起こしに より役物を成形したことがわかる。釉薬には珪酸ジル コニウムを乳濁材として添加し、生掛けでは素地が 溶けてしまうため素焼をしている。異形は試験場の 54m3の倒炎式石炭 窯により焼成し、並 形は信楽の窯元数十 社が匣に詰め登窯で 焼成した。貫入・凍   職員配置替えのお知らせ(平成27年4月より) 

専門員

中島 孝

「信楽窯業技術試験場 セラミック材料担当」 から 「工業技術総合センター 機能材料担当」 へ ●主査 安達 智彦 「工業技術総合センター 機能材料担当」 から 「信楽窯業技術試験場 セラミック材料担当」 へ  釉薬の調合  重量% 大石長石 釜戸長石 鼠石灰石 骨灰 酸化亜鉛 蛙目粘土 鳥屋根珪石 ベントナイト 計 珪酸ジルコニウム 23.6 18.9 23.6 2.8 2.8 9.4 17.0 1.9 100 15 (外割) うえにし ひろし ▲開館当時の様子 石膏製ケース型とタイル▶︎

参照

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