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大腸癌症例における Ascl2/Wnt2 遺伝子発現に関する臨床病理学的検討

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Academic year: 2021

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− 61 −− 21 −. O2-5 大腸癌症例における Ascl2/Wnt2 遺伝子発現に関する臨床病理学的検討. ○甲斐田武志、藤山芳樹、添野孝文、横田光央、後藤卓也、贄 裕亮、藤野詩織、山下継史. 北里大学大学院医療系研究科 外科学. Clinicopathological study on Ascl2/Wnt2 gene expression in patients with colorectal cancer ○ Takeshi Kaida, Yoshiki Fujiyama, Takafumi Soeno, Mitsuo Yokota, Takuya Goto, Yusuke Nie,. Shiori Fujino, Keishi Yamashita. Department of Surgery, Kitasato University Graduate School of Medicine. In this Study,we could have results as follows.In Colorectal cancer, Wnt2 expression level was higher than that in the normal(p<0.0001). This tendency was similar to that of ASCL2 and correlated with each other. Wnt2 expression was higher in StageIV(p=0.0223), T4(p=0.0228), and N2 and N3(p=0.0004). High expression of Wnt2 was found mainly in the cancer stroma. It was revealed that Wnt2 was more expressed in cancer tissues than in normal, and Wnt2 expression increased as cancer progressed. Wnt2 is expected to be useful as a biomarker for predicting CRC progression.. 【背景・目的】 われわれは大腸癌においてWntシグナル増強を 反映する Ascl2遺伝子発現増加が関わっているこ とを示してきた(Yokota K et al, Ann Surg Oncol 2019)。 一方、最近の研究によると癌間質での Wnt経路の 活性化が増強しており、癌転移にはむしろ間質の活. 性化が重要であるとの知見も得られている。我々は、. 癌関連線維芽細胞(CAF)におけるWnt2過剰発現 が亢進するメカニズムに注目し間質バイオロジの解. 明を目指している。今回我々は、CRCの正常組織 と癌組織におけるWnt2遺伝子発現を比較し、臨床 病理学的因子について検討した。. 【材料と方法】 2018年に当院で手術を施行し、同意の得られた. 60症例を用いた。正常組織と結腸癌組織におけ るWnt2 遺伝子発現を Real time PCR 法で定量 し、比較した。Public database(Nishida et al, Clin Cancer Res 2015)を用いて、13例の大腸癌の遺伝 子プロファイルを癌細胞と間質細胞で別に解析した (Ascl2/Wnt2)。. 【結果】 (1)結腸癌組織において、Wnt2発現量は正常部よ り有意な高発現を示した(p<0.0001)。Wnt2発現 量の中央値が、正常組織 1.56、癌組織 27.2であった。 (2)結腸癌における Ascl2発現は予後因子と有意な 相関を有さなかったが、Wnt2発現は進行臨床病期 (特に StageⅣ)で有意に高値を示した(p=0.0223)。 また、深達度では T4症例で高く(p=0.0228)、リン パ節転移ではN2とN3症例で高かった(p=0.0004)。 (3)Wnt2高発現は主として癌間質で見られた。こ のことは、癌細胞におけるWnt経路の活性化(Ascl2 過剰発現)が、間質に増幅されて伝わる可能性を示. 唆する。. 一方で、癌ではなく間質における Wnt経路の活性 化が遠隔転移に重要であることを示唆する。. 【考察】 Wnt2は正常組織より癌組織で発現量が多く、癌の 進行により発現が増加することが判明した。今後は、. 癌における Wnt経路の活性化 (b-cateninの活性化 もしくは Ascl2遺伝子増加)が間質における Wnt 経路を活性化するかどうか細胞を用いた分子生物学. − 22 −− 60 −. 的検討で証明したい。Wnt2は CRCの進行を推測 するバイオマーカーとして有用であると期待でき. る。. 【文献】 1. Yokota K et al. WiNTRLINC1/ASCL2/c-Myc. Axis Characteristics of Colon Cancer With Differentiated Histology at Young Onset and Essential for Cell Viability. Ann Surg Oncol . 2019 Dec;26(13):4826-4834. 2. Yamashita K, Watanabe M. Clinical significance of tumor markers and an emerging perspective on colorectal cancer. Cancer Sci . 2009;100:195– 9.. 3. Tanaka T, Ko j ima K , Yoko ta K , e t a l . Comprehensive genetic search to clarify the mechanism of drug resistance identifies ASCL2- LEF1/Tspan8 axis in colon cancer. Ann Surg Oncol . 2019;26(5):1401–11.

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