白 血 病 性 淋 巴 細 網 肉腫 症 の 剖 見 例
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(2) 66. 那. 須. 毅,大. 西. 則 之,貫. 名. 嘉枝. に 左 肺 胸 膜 下 に 梅 實 大 の 腫 瘤 を形 成 し て い. 邊 に著明 な腫瘍細胞增 殖 を認 める他,赤 髓 内. る.肝 臟 は 細 葉 像 不 明 で あ る他,肉. 眼 的 に著. 細網細胞 も增殖性であ る.消 化 器系統 の 中,. 變 は な い.脾 臟 の 硬 度 は 稍 々增 加 して 割 面 で. 特 に腫瘍浸潤の著明 な十二指腸,空 腸 につい. は 濾 胞 及 び 灰 白 色 斑 が 著 明 に 見 られ,脾. 材 も. ては,孤 立濾胞 と考 え られ る部 や,粘 膜下組. 増 殖 性 で あ る.空 腸 部 漿 膜,右 腎 盂 粘 膜 に も. 織 に著 しい腫瘍細 胞浸 潤 を見,更 に一部 は筋. 溢 血 斑 が 認 め られ た.. 層内へ も浸潤 して粘膜表 面 を膨隆 させ,中 に. 尚 小 腸 は 全 長 に 亘 り粘 膜 面 に 大 豆 大,小 指 頭 大 灰 白 色 の 腫 瘍 を 認 め,弧 エ ル 」 氏 斑 も強 く腫 脹 し,特. 立 濾 胞,「. パイ. に 「パ イ エ ル 」. な絨 毛表層 まで侵 して腺組織 を破 壞 している の もあ る.實 質細胞は大部分淋巴芽球樣細胞 で,核 變 化像 は著 しい.濃. 縮,染. 色體破壞,. 氏斑 は小判状に隆起 して恰 も腸「チ フス」の髓. 多極性 分剖等が見 られ る.大 型の細網 細胞形. 樣腫脹 を思わせ る.大 腸で も盲腸 より上行結. の ものは變 性核,赤 血 球,「 ヘモ ジデ リン」 等 を貧喰 してい る.虫 垂,大 腸の一部 に も粘膜. 腸 にか け淋 巴濾胞が強 く腫脹 してい る. 鏡檢所見: 縦隔竇 主腫瘍 では實質 は之 と移. 下 腫瘍浸潤が見 られ る.諸 淋巴腺 の鏡像 は腫. 行的關係にある間質索 に依つて小葉 状に區切. 瘍細胞 を以て埋め盡 され,寳,芽. 中心等 は認. られ,實 質細胞の大部分 を占める2種 の細胞 の他,尚 數種の細胞 を辨 別出來 る.即 ち橢 圓. め得ない.中 には周邊脂肪組織 内に迄侵襲 し てい る もの もあ る.特 に腸間膜淋 巴腺 で は,. 形 又 は圓形で 色質少 く,淡 明で且色質塊の明. 巨大核 を有 し胞體僅 少なる細胞多 く,細 網 々. か な稍 々大 きな核 を有す る第一種 の細胞 はそ. 眼 中に存 して之 よ り單球 大實質細胞 に至 る迄. の形態細網細胞に酷似 し,格 子纎維 に依つて. 多樣 な移行像 が認め られた.又 頸 部淋 巴腺 で. 連 繋,細 網構造 を呈 している.第2の. 主要細. は寳 中に退行性 變化 を伴 う多數 の 大型 細 胞. 胞 は格子纎維の網眼 に錨置 又は纏絡 されて多. が,'又 腎門部淋 巴線 の寳 中には腫瘍 細胞 の流. 數 密集 し,核 は色質に富む濃染圓形核で,胞. 入 しているのが見 られ る.. 體 は一般 に少 く類淋巴芽球 と も言ふべ き もの. 總括: 本例 は前縦隔寳に大 きな梯形腫瘍塊. で,中 に或は上述兩者の移行型 と も言ふべ き. を形成 し,尚 腫瘍は全身淋 巴組織 を系統 的に. 單球樣細胞 も見 られ る.腫 瘍の周邊部附近 で. 侵襲 して,血 液像 に急性淋 巴白血 病像 を呈 し. は腫瘍細胞 は組織球樣 又は纎維芽細胞樣 を呈. て來 た例 である.組 織 學的には多數 を占める. し,漸 次間質結締織 に移行 している.細 網 を. 淋 巴芽球樣細 胞の他,細 網細胞樣細胞や兩者 の 中間的 な形 を呈 するも の,更 に遊離組織球. 形成 する腫瘍細胞や組織球樣 細胞 に は 變 性 核,赤 血球 及び淋巴球樣 實質細胞 を貧喰 して い る像が明かに見 られ,核 變性像 は概 して第. 型,例 えぼ組織 圓球(濱 口)樣 の もの等種 々 の形態の實質細胞が,格 子纎維 に よつ て部位. 2種 小型腫瘍細胞 に強い.心 臟 では右室外膜. に よ り種 々な状態に連繋又は纏絡 さ れ て い. 下脂肪組織 に浸潤 した腫瘍細胞 は更 に一部 心. る.即 ち鍍銀 染色に よ り格子纎維 は部位 に依. 筋纎維間,左 右兩房間 々質 に も浸潤 し,爲 に. つ ては增加 して網 眼は狹少 とな り極 く少數の. 心筋 纎維 は壓迫 され て萎縮性 であ る.大 動脈. 細網細胞樣細 胞の みを圍み,又 他の部位 では. 殊 に起首部外膜 に も一部腫瘍浸潤 を見た.肝. 鍍銀纎維の增 殖が割合 に少 く,淋 巴芽球樣細. に於ては グ リソン氏鞘は增 殖 し,そ の部 に著 しい脹瘍細胞浸潤が見 られ る.細 胞種は殆 ど. 胞 の增殖が著明に見 える.從 つて組織的 には Kundratの 言ふLymphosarkomと 細網 肉. が淋 巴芽球樣細胞で,そ の間に細網細胞 らし. 腫 との混合例 と考へ られ,此 の點 では 淺 見,. い もの少數 散在 し,之 は所謂淋巴性白血病性. 浦上例 と一致 する.同 人等 は細網細胞 の腫瘍. 浸潤 に略一致 するが核分剖像 は著 しい.星 芒. 性增 殖 を分 化形 と未分化形 に分類 して,そ の. 細胞 は腫大增殖 し,腫 瘍細 胞,核 破壞物等 も. 報告例では細網細胞は主 と して分化形纎維性. 可成多數に貧喰 している.脾 では主に灘胞周. 細胞である と言つている. 吾 々の例で も縦隔.
(3) 白血病性淋巴細網肉腫症 の剖見例. 67. 竇 腫 瘍 の 實 質 性 細 胞 の 一 部 は細 網 細 胞 → 組 織. 示 して い る よ う に 白 血 病 性 淋 巴 腺 症,淋. 球 → 纎 維 芽 細 胞 と 言 う よ うな 形 態 的 經 路 を經. 腫 症 及 び淋 巴性 細網 肉腫 症 の 間 に は種 々の 段. て漸 次 結 締 織 化 して 腫 瘍 基 質 に 移 行 す る 像 を. 階 の 移 行 型(fliessende. 示 して い る.こ れ は 又 腫 瘍 基 質 が 實 質 細 胞 成. こ と を實 證 す る 示 唆 深 い1例. 分 か ら移 行 形 成 され る と 言 ふ 點 で 腫 瘍 基 質 の. Rouletの. 問 題 に 於 て も興 味 が あ る が,兎. と して い るが,本. に角 細 網 細胞. Ubergange)の. 巴肉. ある. で あ る と 思 う.. 報 告 例 も主 腫 瘍 塊 が 縦 隔 竇 に あ る 例 で も縦 隔 竇 に梯 形 扁 平 な. に は 分 化 形 乃 至 纎 維 化 した もの が 可 成 り見 ら. 主 腫 瘍 を 形 成 し,そ の 周 圍 に 腫 瘍 性 侵 襲 を受. れ る.然. し同 時 に そ の よ う な もの と 淋 巴 芽 球. け た 淋 巴 腺 が 累 々 と腫 脹 し て い る.こ の 例 は. 樣 細 胞 との 移 行 型 と思 わ れ る 單 球 樣 未 分 化 細. 8歳 の男兒であ り腫 瘍 塊の形態が胸腺 の擴 大. 胞 も多 數 見 られ る.只 未 分 化 形 細 網 肉 腫 と異. 形 を呈 してい るので胸腺 に關係のあ る構造 を. る の は,そ れ 等 が 遊 離 散 在 して い て,又. その. 腫瘍塊 中に探 したが,腫 瘍細 胞浸潤 の爲見出. 多 樣 性 が 多 分 化 能 を有 す る間 葉 性 退 形 成 を思 わ せ,こ の 樣 な 點 よ り見 れ ば 天 野 氏 の 所 謂 「間. ,し 得 なかつ た.安 保敎 授 も慢性淋 巴性 白血病 に際 して胸腺腫瘍並 に全身淋 巴組織の腫脹 を. 葉 戚 族 性 細 網 肉 腫 」 の 性 格 を示 して い る と言. 來 し,又 胸腺の格子纎維の異常增 殖 を認 めた. え よ う.そ れ と 共 に 注 目 す べ き は 白 血 球 數 が. 例 を報告 し,細 網細胞の增殖が見 られないた. 最 高22,000,そ. の 中 淋 巴 芽 球 樣 細 胞,.淋 巴 球. め格子纎維 は淋 巴性細胞に由來す ると言 つて. 占 め急性 淋 巴性 白血 病 の 臨 床. い る.本 例 で も矢張 り胸腺の關與 を考 へざる. が 夫 々50%を. 像 を 呈 して い る こ とで あ る.淋. 巴 性 白血 病 後. に 細 網 肉 腫 を 發 生 した 例 はRouletが. 報告 し. を得 ないが,鍍 銀纎維 は明かに細網細 胞に由 來 している事が分 る.. て い る し,又 白 血 病 と 淋 巴 肉 腫 症 の 混 合 例 の. 兎に角, 本例では淋 巴芽球樣細胞,細 網 肉. 存 在 す る事 はSternbergのLeukoaarkoma. 腫細胞 及び それ に由來 する格 子纎維が發生學. toseやApitzが. 的に密接 な聯 關のあ るこ とを示 していると言. 白 血 病 を腫 瘍 と して 考 え. た 點 よ り見 て も明 か で あ る.. える.. 以 上 の 點 を 綜 合 考 案 す る時,本 腫 症 にSternbergの. 例 は細 網 肉. 所 謂Leukosarkoma. 御 校 閲 を賜 わ つ た濱 崎敎 授 に 深 謝 の 意 を表 す.. toreを 合 併 した よ うな 例 で あ り,Rouletも. 暗. 文 1) 田:日. 緒 方:日. 内 雜, 26(昭13).. 本 病 理 學 會 會 誌,. 血 液 學 の 墓 礎(1948). (昭16).. 5). 31(昭16). 4). 赤 崎,黑. 岩:癌,. 理 學 雜 誌, 2巻,. 浦 上:京. 都 醫 學 雜 誌, 39(昭17). Frankf.. Z.. 天 野.永 3). 天 野:診. 赤 崎:病. Roman:. 2). 天 野:. 療 と 趣 驗, 5. 36(昭17).. 5號(昭18).. path.. 7) 8). Anat.,. 献. 141. Ghon. 9) Roulet: Roulet: veira:. 6). Virch.. 淺 見,. Beitr.. u.. (1916).. Virch.. Arch.,. 277 (1930).. Virch. Arch., 286 (1932). Virch.. Arch.,. Arch., path.. 299 Anat.. 14). MacCallum:. 40).. 15). Ewing:. 11) Oli 12) Apitz:. 298 (1936). (1937). u.. allg.. Textbook Neoplastic. 13). 安 保,中. Path., of. 10). 103 Pathology. Digeasea. 村:. (1939). (19 (1940)..
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